JP2004278986A - 積層熱交換器 - Google Patents

積層熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2004278986A
JP2004278986A JP2003073832A JP2003073832A JP2004278986A JP 2004278986 A JP2004278986 A JP 2004278986A JP 2003073832 A JP2003073832 A JP 2003073832A JP 2003073832 A JP2003073832 A JP 2003073832A JP 2004278986 A JP2004278986 A JP 2004278986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame plate
side frame
heat exchanger
laminated
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003073832A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sawada
敬 澤田
Eiji Tanaka
栄二 田中
Katsuzo Konakawa
勝蔵 粉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003073832A priority Critical patent/JP2004278986A/ja
Publication of JP2004278986A publication Critical patent/JP2004278986A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/08Elements constructed for building-up into stacks, e.g. capable of being taken apart for cleaning
    • F28F3/083Elements constructed for building-up into stacks, e.g. capable of being taken apart for cleaning capable of being taken apart

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、積層体を1次側枠板と伝熱体と2次側枠板に分離して構成して、構造体としての強度を確保して熱交換性能とシール性を向上する。
【解決手段】本発明の積層熱交換器は、両面に凸状外周シール材10を有する1次側枠板6と、両面に平板状外周シール材12を有する2次側枠板11と、1次側枠板6と2次側枠板11とで挟みこんだ伝熱体15と、1次側枠板6と2次側枠板11と伝熱体15とを1次側枠板が両端にくるように順に積層した積層ブロック14を締結材18で締結して加圧保持する前端板16と後端板17とを設けたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の換気空調用として用いられる全熱交換器および燃料電池などの加湿装置に用いられる積層熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の積層熱交換器としては、例えば、図13に示すものがある。図13は、従来の積層熱交換器の構成図であり、1はステンレス等の金属性の積層板で、積層板2を重ねて1次側流体流路3を構成し、積層板2の上に積層板4を重ねて2次側流体流路5を構成し、順次積層板を重ねて1次側流体流路と2次側流体流路を交互に形成し、積層板外周をロー付けしてシールして積層熱交換器を構成している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−356490号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、ステンレス等の金属板をプレス加工して伝熱体を作成し、伝熱体そのものを積層板として積層してロー付けして流体流路を形成して用いていたため、伝熱体を構造体として用いることにより、伝熱体の厚みが厚くなり、熱抵抗が大きくなって熱交換性能が低くなり、積層枚数も多くなって装置が大きくなるという課題を有していた。さらに積層板の接合のためには真空炉などの高価なロー付け設備が必要であり製品コストも過大になる等の課題を有していた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、構造体として強度を有する枠板と厚みが薄く熱抵抗の小さい伝熱板に分離して構成することにより小型高性能でシール性に優れた安価な積層熱交換器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の積層熱交換器は、1次側流体の流路を形成し両面に凸状外周シール材を有する1次側枠板と伝熱体と2次側流体の流路を形成し両面に平板状外周シール材を有する2次側枠板とを順に積層したものである。
【0007】
これによって、枠板で構造強度を保証することができ、一方で伝熱体を薄くすることにより熱抵抗を小さくすることができる。また、薄い伝熱体を凸状外周シール材と平板状外周シール材ではさむことにより信頼性の高いシールが実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、枠板開口部と枠板開口部に連通する分流路を有し1次側流体が通る2個の流路穴と枠板開口部と独立して2次側流体が通る2個の流路穴とを有し両面に凸状外周シール材を有する1次側枠板と、枠板開口部と枠板開口部に連通する分流路を有し2次側流体が通る2個の流路穴と枠板開口部と独立して1次側流体が通る2個の流路穴とを有し両面に平板状外周シール材を有する2次側枠板と、1次側枠板と2次側枠板で挟みこんだ伝熱体と、1次側枠板と2次側枠板と伝熱体とを1次側枠板が両端にくるように順に積層した積層ブロックを締結材で締結して加圧保持する前端板と後端板とを設けた積層熱交換器の構成とすることにより、枠板で強固な構造を実現するとともに伝熱板を薄くして熱抵抗を小さくすることにより熱交換性能を著しく向上することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の積層熱交換器を枠板に設けた流路穴に嵌め込んで枠板を挟み込んで流路穴の周囲をシールするリング状シール材を1次側枠板の2個の2次側流路穴と2次側枠板の2個の2次側流路穴に設けた構成とすることにより、1次側流体および2次側流体の通るマニホールドを形成することができ、さらに、ロー付けなどの高価な製法を用いることなくまた成分の溶出が懸念される接着剤を用いることなしに簡単な構成で安価に信頼性の高いシールを実現することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1又は2に記載の積層熱交換器をフィルム状薄膜を伝熱体として設けた構成とすることにより、熱抵抗が小さくなり性能を向上することができ、小型化することができる。さらに、透湿性のフィルムを用いることにより全熱交換器として機能することができ、また伝熱体の加工も容易になり組立性も向上することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1〜3に記載の積層熱交換器をフィルム状の伝熱体に密着して低圧側に保持板を設けた構成とすることにより、1次側流体と2次側流体の圧力が異なる場合でも伝熱体の形状を保持することができるので流路の断面形状を一定に保つことができ、安定した高性能運転を実現することができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項1〜4に記載の積層熱交換器をフィルム状の薄膜の両面に開口部を有する熱伝導性保持板を密着して伝熱体を構成とすることにより、熱抵抗の少ない伝熱体が実現できるとともに、1次側流体と2次側流体の圧力が運転途中で入れ替わる場合でも、伝熱体の形状を保持することができるので流路の断面形状を一定に保つことができ、複雑な運転を行う装置に対しても柔軟な対応ができる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項1〜5に記載の積層熱交換器を保持板と保持板との間に変形防止スペーサを設けた構成としてもので、1次側および2次側流体流路の任意の位置に変形防止スペーサを設けることより、流路内の圧力が急激に変動した場合でも伝熱体が変形して破損することを防止することができる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項4に記載の積層熱交換器を凸状突起を有する保持板を設けた構成としたもので、保持板を成形加工することにより部品を増やすことなく伝熱体の変形を防止することができる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項1〜3に記載の積層熱交換器を1次側枠板と2次側枠板の少なくとも一方に一体に成形した伝熱体保持部と変形防止部を設けたもので、伝熱体保持部と変形防止部を枠板の一部として枠板と同時に成形することにより部品点数を大幅に減らして、組立性と信頼性を著しく向上することができる。
【0016】
請求項9に記載の発明は、特に、請求項1〜8に記載の積層熱交換器を1次側枠板の1次側流路穴と2次側枠板の2次側流路穴とに流路穴から分流路を形成する円盤状の上蓋を設けた構成としたもので、成形が困難な分流路を別部品の円盤状の上蓋で形成することにより、安価に確実に形成することができる。
【0017】
請求項10に記載の発明は、特に、請求項1〜9に記載の積層熱交換器を外周シール材の外側に伝熱体を接着する接着剤を保持する段落とし部を設けた1次側枠板と2次側枠板を有する構成とすることにより、接着剤を流体に接触させることなく枠板と伝熱体を接着させることになり、接着剤の成分が流体に溶出するの防止することができる。さらにフィルム状の伝熱体を容易に枠板に固定することができる。
【0018】
請求項11に記載の発明は、特に、請求項1〜10に記載の積層熱交換器を枠板を貫通して両面にシール面を形成するゴムおよびエラストマのシール材を設けた1次側枠板および2次側枠板を有する構成とすることにより、枠板にシール材を装着するための作業を省略することとなり、装着時の不具合によるシール漏れを防止することができるとともに組立性を大幅に向上することができる。
【0019】
請求項12に記載の発明は、特に、請求項1〜10に記載の積層熱交換器を
樹脂製枠板の成形加工時に伝熱体を枠板に密着接合した1次側枠板および2次側枠板を有する構成とすることにより、シールを確実に実現するとともにシール材を省略することとなり、シールの信頼性と組立性を著しく向上することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施例1)
図1(a)は、本実施例の第1の実施例における積層熱交換器の構成図、図1(b)は、その分解図を示すものである。
【0022】
図1において、6は1次側枠板で、1次側流体流路3を形成する枠板開口部7と、1次側流体が通り分流路8aを有する2個の流路穴9aと、2次側流体が通る2個の流路穴9bと、両面に凸状外周シール材10とを有する。11は2次側枠板で、2次側流路5を形成する枠板開口部と、2次側流体が通り分流路8bを有する2個の流路穴9aと、1次側流体が通る2個の流路穴9bと、両面に平板状外周シール材12を有する。13は、分流路8のない流路穴9bの周囲に設けたOリングである。14は、1次側枠板6と伝熱体15と2次側枠板11とを1次側枠板6が両端にくるように順に複数枚積層した積層ブロックで、両端に前端板16と後端板17とを設けて締結材18で締結して加圧保持している。
【0023】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0024】
まず、1次側流体は、1次側枠板6の流路穴9aから分流路8aを通って1次側流路3を流れる。一方、隣接する2次側枠板11の2次側流体は流路穴9bから分流路8bを通って2次側流路5を流れる。1次側流体と2次側流体とは伝熱体15を介して接しているので、両流体間で熱を移動することができる。また1次側流路3と2次側流路5の高さは、1次側枠板6と2次側枠板11の厚みを設定することにより伝熱板15の厚みに関係なく任意に設定することができる。
【0025】
以上のように、本実施例においては伝熱板15を1次側枠板6と2次側枠板11と分離した構成とすることにより、1次側枠板6と2次側枠板11で強固な構成をつくり伝熱板15の厚みを薄くすることによって、高圧の流体を大量に流すことができ大量の熱を移動することができる。さらに伝熱板15は外周においては1次側枠板6の凸状外周シール材10と2次側枠板11の平板状外周シール材12によって挟まれた構成となっているため伝熱板15が多少変形しても確実にシールすることができる。
【0026】
(実施例2)
図2(a)は、本発明の第2の実施例の積層熱交換器の1次側枠板の構成図、図2(b)は、2次側枠板の構成図である。
【0027】
図2において、19はリング状シール材で、実施例1の構成と異なるところは、リング状シール材19を流路穴9bの周囲に設けた段差20に嵌め込んで1次側枠板6および2次側枠板11を挟み込んで設けた点である。
【0028】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0029】
まず、ゴムなどの弾性体で作られたリング状シール材19は1次側枠板6と2次側枠板11の段差20に嵌め込んで流路穴9bに設ける。
【0030】
以上のように、本実施例においては1個の部品で流路穴9bの両面を確実にシールすることができるので、作業性に優れ信頼性の高いシールを実現することができる。
【0031】
(実施例3)
図3は、本発明の第3の実施例の積層熱交換器の構成図である。
【0032】
図3において、20はフィルム状薄膜で、実施例1の構成と異なるところは伝熱板15としてフィルム状薄膜20を設けた点である。
【0033】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0034】
まず、1次側枠板6の1次側流体流路3を流れる1次側流体と2次側枠板11の2次側流体流路5を流れる2次側流体とはフィルム状薄膜20によって分離されている。
【0035】
以上のように、本実施例においては1次側流体と2次側流体とをフィルム状薄膜20によって分離することにより、1次側流体から2次側流体に熱を伝える時に伝熱体の厚さを極めて薄くする事ができるので熱抵抗が小さくなり大量の熱を移動する事ができる。
【0036】
また、本実施例では、フィルム状薄膜20の両側を凸状外周シール材10と平板状外周シール材12によって挟む構成としたことにより、しわ等が生じ易いフィルム状薄膜20を伝熱体として用いても確実にシールすることができる。
【0037】
また、本実施例のフィルム状薄膜20に多孔質または電解質などの透湿性の膜を用いることにより、小型高性能で流体漏れの少ない組み立て性に優れた安価な全熱交換器または加湿器を実現することができる。
【0038】
(実施例4)
図4(a)は、本発明の第4の実施例の積層熱交換器の構成図、図4(b)は、その構成部品であるフィルム状薄膜、図4(c)は、保持板の構成図である。
【0039】
図4において、21は中央部に複数の開口部22と流体が通過する4個の流路穴9を有する保持板で、実施例3の構成と異なるところは、フィルム状薄膜20に密着して保持板21を設けた点である。
【0040】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0041】
まず、1次側流路3を流れる1次側流体が2次側流路5流れる2次側流体より圧力が高い場合、フィルム状薄膜20は1次側枠板6内の1次側流体に押されて2次側流体が流れる2次側枠板11の2次側流路5を閉塞する方向に変形するが、この時、保持板21がフィルム状薄膜20に密着して設けられているため変形を防止することができる。一方、保持板21には、複数の開口部22が設けられているのでフィルム状薄膜20を通して1次側流体から2次側流体に熱を移動する事ができる。
【0042】
以上のように、本実施例においてはフィルム状薄膜20に密着して保持板21を設けることにより、1次側流体と2次側流体の圧力が異なる場合においても流体の流路を閉塞することなく安定した運転を維持することができる。
【0043】
(実施例5)
図5(a)は、本発明の第5の実施例の積層熱交換器の構成図、図5(b)は、その構成部品であるフィルム状薄膜、図5(c)は、熱伝導性保持板の構成図である。
【0044】
図5において、15は伝熱体で、実施例4の構成と異なるところは、開口部22を有する銅またはアルミ、ステンレス等の金属製薄板からなる2枚の熱伝導性保持板b21の間に熱伝導性保持板b21の100分の1以下の厚みのフィルム状の薄膜20をロールプレスなどで密着接合して設けた点である。
【0045】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0046】
まず、1次側流路3を流れる1次側流体が2次側流路5を流れる2次側流体より著しく圧力が高い場合、伝熱体15は1次側流体に押されて2次側流体が流れる2次側流路5を閉塞する方向に変形するが、この時、伝熱体15はフィルム状薄膜20の両面に熱伝導性保持板b21を設けた構成としたため、伝熱体15の変形を微少に留める事ができる。一方、運転状態が変化して1次側流体と2次側流体の圧力が逆転して2次側流体の圧力が高くなった場合、伝熱体15は2次側流体に押されて1次側流体が流れる1次側流路3を閉塞する方向に変形するが、この時も、フィルム状薄膜20の両面に熱伝導性保持板b21を設けているため、伝熱体15の変形を微少に留める事ができる。
【0047】
以上のように、本実施例においてはフィルム状薄膜20の両面に熱伝導性保持板b21を設けることにより、1次側流体と2次側流体の圧力差が著しくことなる場合また運転途中で圧力差が逆転する場合でも流路を閉塞することなく安定して運転することができる。
【0048】
また、保持板として開口部22を有する熱伝導性保持板b21を用いているため、開口部22のフィルム状薄膜20だけでなく熱伝導性保持板b21を介しても熱を移動することができるので、1次流体から2次流体へ大量の熱を移動することができる。
【0049】
(実施例6)
図6(a)は、本発明の第6の実施例の積層熱交換器の構成図、図6(b)は、その構成部品であるフィルム状薄膜、図6(c)は、保持板の構成図である。
【0050】
図6において、23は2次側流路5内に設けた複数の変形防止スペーサで、実施例4の構成と異なるところは、2次側流路5の両側に設けた保持板21に開口部22を避けて密着して変形防止スペーサ23を設けた点である。
【0051】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0052】
まず、1次側流路3を流れる1次側流体が2次側流路5を流れる2次側流体より著しく圧力が高い場合、保持板21は1次側流体に押されて2次側流体が流れる2次側流路5を閉塞する方向に変形するが、この時、保持板21の間に変形防止スペーサ23を設けているため保持板21が変形して2次側流路5を閉塞することを防止する事ができる。
【0053】
以上のように、本実施例においては2次側流路5内に変形防止スペーサ23を設けることにより、1次側流体と2次側流体の圧力差が著しくことなる場合でも流路を閉塞することなく安定して運転することができる。
【0054】
(実施例7)
図7(a)は、本発明の第7の実施例の積層熱交換器の構成図、図7(b)は、その構成部品である保持板の構成図である。
【0055】
図7において、24は凸状突起で、実施例1から5の構成と異なるところは保持板21に複数の凸状突起24を設けた点である。
【0056】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0057】
まず、1次側流路3を流れる1次側流体が2次側流路5を流れる2次側流体より著しく圧力が高い場合、保持板21は1次側流体に押されて2次側流体が流れる2次側流路5を閉塞する方向に変形するが、この時、保持板21の凸状突起24が対向する保持板21に接することにより、フィルム状薄膜20と保持板21が著しく変形するのを防止することができる。
【0058】
以上のように、本実施例においては保持板21に複数の凸状突起24を設けることにより、保持板21の変形を防止することとなり、1次側流体と2次側流体の圧力差が著しく大きい場合でも、部品を追加することなく2次側流路5の閉塞を防止して安定した運転を維持することができる。
【0059】
(実施例8)
図8(a)は、本発明の第8の実施例の積層熱交換器の構成図、図8(b)は、その構成部品である2次側枠板の構成図である。
【0060】
図8において、25は伝熱体保持部、26は変形防止部で、実施例1から7の構成と異なるところは1次側枠板6と2次側枠板11の少なくとも1方の片面または両面に伝熱体保持部25と変形防止部26を一体に設けた点である。
【0061】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0062】
まず、2次側枠板11の両面に格子状の開口部22を有する伝熱体保持部25を設け、伝熱体保持部25間に変形防止部26が一体に成形されて2次側流路5を構成する。
【0063】
以上のように、本実施例においては伝熱体保持部25と変形防止部26とを2次側枠板11の一部として成型加工時に同時に成形することにより部品点数を大幅に削減することができる。
【0064】
(実施例9)
図9は、本発明の第9の実施例の積層熱交換器の構成部品である1次側枠板の構成図である。
【0065】
図9において、27は円盤状の上蓋で、実施例1から8の構成と異なるところは1次側枠板6および2次側枠板11の流路穴9aの周囲に円形状段押し部28を設けて、円形状段落とし部28に円盤状の上蓋27を設けた点である。
【0066】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0067】
まず、下部は1次側枠板6および2次側枠板11の一部として成形加工して、上部は流路穴9aの周囲に設けた円形状段押し部28にはめ込んだ円盤状の上蓋27で分流路8を構成する。
【0068】
以上のように、本実施例においては分流路8の上部を円盤状の上蓋27で構成することにより、樹脂成形時に成形困難な横穴構造を、簡易な部品の組み合わせで実現することができる。
【0069】
分流路8の上下両面を上蓋27で構成しても同様の効果を得ることができる。
【0070】
(実施例10)
図10は、本発明の第10の実施例の積層熱交換器の構成部品である2次側枠板の構成図である。
【0071】
図10において、29は接着用段落とし部で、実施例1から9の構成と異なるところは2次側枠板11の平板状外周シール材12の外側の一部に段落とし部29を設けた点である。
【0072】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0073】
まず、2次側枠板11の端部の両面に設けた接着用段落とし部29に両面接着テープなどの接着材30を固定し伝熱体15を接着固定して、1次側枠板6と2次側枠板11を順に積層して熱交換器を構成する。
【0074】
以上のように、本実施例においては2次側枠板11の端部の両面に設けた接着用段落とし部29に接着材30を設けて2次側枠板11に伝熱体15を強固に固定することにより、1次側枠板6と2次側枠板11を積層する時に伝熱体15が所定の位置からずれて生じるシール不良を防止することができる。さらに、接着用段落とし部29を設けたことにより接着部の厚みを2次側枠板11の厚み以下に設定することができるので、凸状外周シール材10と平板状外周シール材12の圧縮率を低下させることなく枠板を積層する事ができるので、確実で信頼性の高いシールを実現することができる。さらに接着材30は平板状外周シール材12の外側に設けられているため2次側流体と接触することが無く接着材30の成分が流体に溶出して燃料電池等の他の構成機器に悪影響をおよぼすことを防止することができる。
【0075】
(実施例11)
図11は、本発明の第11の実施例の積層熱交換器の構成部品である1次側枠板の構成図である。
【0076】
図11において、31は貫通型凸状外周シール材で、実施例1から10の構成と異なるところは1次側枠板6に貫通穴32をあけて1次側枠板6の一部を貫通して成形して設けた点である。
【0077】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0078】
まず、1次側枠板6に貫通穴32をあけてゴムまたはエラストマーの貫通型凸状外周シール材31を成形することにより、貫通型凸状外周シール材31は1次側枠板6に強固に固定される。
【0079】
以上のように、本実施例においては貫通型凸状外周シール材31を1次側枠板6を貫通して強固に固定することにより積層組み立てする時にシール材が所定の位置からずれて生じるシール不良を防止することができるとともに組立性を著しく向上することができる。
【0080】
(実施例12)
図12は、本発明の第12の実施例の積層熱交換器の構成図である。
【0081】
図12において、33は密着性伝熱体で、実施例1から11の構成と異なるところは樹脂性の1次側枠板6および2次側枠板11に樹脂成形時に直接密着して設けた点である。
【0082】
以上のように構成された積層熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
【0083】
まず、1次側枠板6および2次側枠板11を樹脂成形する時に伝熱体33を金型内に装着して成形することにより1次側枠板6および2次側枠板11の表面に伝熱体33が強固に密着した状態が得られる。
【0084】
以上のように、本実施例においては枠板の樹脂成形時に伝熱体33を1次側枠板6および2次側枠板11に強固に密着固定することにより、シール性を大幅に向上することができる。
【0085】
また、凸状外周シール材10を省略することができるので、組み立て性を著しく改善することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、小型高性能で作動流体の漏れが無く信頼性の高い小型高性能な積層熱交換器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1における積層熱交換器の構成図
(b)本発明の実施例1における積層熱交換器の分解図
【図2】(a)本発明の実施例2における積層熱交換器の1次側枠板の構成図
(b)本発明の実施例2における積層熱交換器の2次側枠板の構成図
【図3】本発明の実施例3における積層熱交換器の構成図
【図4】(a)本発明の実施例4における積層熱交換器の構成図
(b)本発明の実施例4における積層熱交換器のフィルム状薄膜の構成図
(c)本発明の実施例4における積層熱交換器の保持板の構成図
【図5】(a)本発明の実施例5における積層熱交換器の構成図
(b)本発明の実施例5における積層熱交換器のフィルム状薄膜の構成図
(c)本発明の実施例5における積層熱交換器の熱伝導性保持板の構成図
【図6】(a)本発明の実施例6における積層熱交換器の構成図
(b)本発明の実施例6における積層熱交換器のフィルム状薄膜の構成図
(c)本発明の実施例6における積層熱交換器の保持板の構成図
【図7】(a)本発明の実施例7における積層熱交換器の構成図
(b)本発明の実施例7における積層熱交換器の保持板の構成図
【図8】(a)本発明の実施例8における積層熱交換器の構成図
(b)本発明の実施例8における積層熱交換器の2次側枠板の構成図
【図9】本発明の実施例9における積層熱交換器の1次側枠板の構成図
【図10】本発明の実施例10における積層熱交換器の1次側枠板の構成図
【図11】本発明の実施例11における積層熱交換器の1次側枠板の構成図
【図12】本発明の実施例12における積層熱交換器の構成図
【図13】従来の積層熱交換器の構成図
【符号の説明】
6 1次側枠板
7 枠板開口部
8a 分流路(1次側枠板)
8b 分流路(2次側枠板)
9a 流路穴(1次側枠板)
9b 流路穴(2次側枠板)
10 凸状外周シール材
11 2次側枠板
12 平板状外周シール材
14 積層ブロック
15 伝熱体
16 前端板
17 後端板
18 締結材
19 リング状シール材
20 フィルム状薄膜
21 保持板
21b 熱伝導性保持板
23 変形防止スペーサ
24 凸状突起
25 伝熱体保持部
26 変形防止部
27 上蓋(円盤状板材)
28 段押し部(段押し加工部)
29 接着用段落とし部(段落とし部)
30 接着材
31 貫通型凸状外周シール材(シール材)
33 密着性伝熱体(伝熱体)

Claims (12)

  1. 枠板開口部と前記枠板開口部に連通する分流路を有し1次側流体が通る2個の流路穴と前記枠板開口部と独立して2次側流体が通る2個の流路穴とを有し両面に凸状外周シール材を有する1次側枠板と、枠板開口部と前記枠板開口部に連通する分流路を有し2次側流体が通る2個の流路穴と前記枠板開口部と独立して1次側流体が通る2個の流路穴とを有し両面に平板状外周シール材を有する2次側枠板と、前記1次側枠板と前記2次側枠板で挟みこんだ4個の流路穴を有する伝熱体と、前記1次側枠板と前記2次側枠板と前記伝熱体とを前記1次側枠板が両端にくるように順に積層した積層ブロックを締結材で締結して加圧保持する前端板と後端板とを設けた積層熱交換器。
  2. 流路穴に嵌め込んで1次側枠板および2次側枠板を挟み込んで前記流路穴の周囲をシールするリング状シール材を1次側枠板の2次側流体が通る2個の流路穴と、2次側枠板の1次側流体が通る2個の流路穴に設けた請求項1に記載の積層熱交換器。
  3. フィルム状薄膜を伝熱体として設けた請求項1又は2に記載の積層熱交換器。
  4. 伝熱体に密着して保持板を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  5. フィルム状薄膜の両面に開口部を有する熱伝導性保持板を密着して構成する伝熱体を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  6. 保持板と保持板との間に変形防止スペーサを設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  7. 凸状突起を有する保持板を設けた請求項4に記載の積層熱交換器。
  8. 1次側枠板と2次側枠板の少なくとも一方に一体に成形した伝熱体保持部と変形防止部を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  9. 1次側枠板と2次側枠板の流路穴の周囲に設けた段押し加工部に流路穴から分流路を形成する円盤状板材を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  10. 外周シール材の外側に設けた段落とし部と、前記段落とし部に伝熱体を接着保持する接着剤を設けた1次側枠板または2次側枠板を有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  11. 枠板を貫通して両面にシール面を形成するゴムおよびエラストマのシール材を設けた1次側枠板および2次側枠板を有する請求項1〜10のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
  12. 樹脂製枠板の成形加工時に伝熱体を枠板に密着接合した1次側枠板および2次側枠板を有する請求項1〜10のいずれか1項に記載の積層熱交換器。
JP2003073832A 2003-03-18 2003-03-18 積層熱交換器 Withdrawn JP2004278986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003073832A JP2004278986A (ja) 2003-03-18 2003-03-18 積層熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003073832A JP2004278986A (ja) 2003-03-18 2003-03-18 積層熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004278986A true JP2004278986A (ja) 2004-10-07

Family

ID=33289632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003073832A Withdrawn JP2004278986A (ja) 2003-03-18 2003-03-18 積層熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004278986A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006156099A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Mitsubishi Electric Corp 加湿器およびその製造方法
KR100594185B1 (ko) 2004-12-02 2006-06-28 주식회사 이노윌 3차원 마이크로 채널을 구비한 플레이트 및 이를 이용한열교환기
JP2006210149A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池システム
JP2008059770A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Kyocera Corp 排熱回収用熱交換器および燃料電池システム
JP2008261546A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿器および加湿器製造方法
WO2013168772A1 (ja) * 2012-05-11 2013-11-14 三菱電機株式会社 積層型全熱交換素子および熱交換換気装置
JP2015520484A (ja) * 2012-05-10 2015-07-16 イマジー パワー システムズ,インコーポレーテッド バナジウムフロー電池
KR101571350B1 (ko) * 2013-12-24 2015-11-24 곽현철 판형 열교환기
WO2023188886A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 株式会社豊田自動織機 プレート式熱交換器及び移動体用ヒートポンプ装置
WO2023188885A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 株式会社豊田自動織機 熱交換器及び移動体用ヒートポンプ装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006156099A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Mitsubishi Electric Corp 加湿器およびその製造方法
KR100594185B1 (ko) 2004-12-02 2006-06-28 주식회사 이노윌 3차원 마이크로 채널을 구비한 플레이트 및 이를 이용한열교환기
JP2006210149A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池システム
JP2008059770A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Kyocera Corp 排熱回収用熱交換器および燃料電池システム
JP2008261546A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿器および加湿器製造方法
JP4651639B2 (ja) * 2007-04-12 2011-03-16 パナソニック株式会社 加湿器
JP2015520484A (ja) * 2012-05-10 2015-07-16 イマジー パワー システムズ,インコーポレーテッド バナジウムフロー電池
WO2013168772A1 (ja) * 2012-05-11 2013-11-14 三菱電機株式会社 積層型全熱交換素子および熱交換換気装置
CN104321611A (zh) * 2012-05-11 2015-01-28 三菱电机株式会社 层叠型全热交换元件以及热交换换气装置
JPWO2013168772A1 (ja) * 2012-05-11 2016-01-07 三菱電機株式会社 積層型全熱交換素子および熱交換換気装置
CN104321611B (zh) * 2012-05-11 2016-08-31 三菱电机株式会社 层叠型全热交换元件以及热交换换气装置
US9863710B2 (en) 2012-05-11 2018-01-09 Mitsubishi Electric Corporation Laminated total heat exchange element
KR101571350B1 (ko) * 2013-12-24 2015-11-24 곽현철 판형 열교환기
WO2023188886A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 株式会社豊田自動織機 プレート式熱交換器及び移動体用ヒートポンプ装置
WO2023188885A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 株式会社豊田自動織機 熱交換器及び移動体用ヒートポンプ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6115632B2 (ja) 燃料電池スタックのセル構造
CN107658479B (zh) 燃料电池单电池及其制造方法
US10903508B2 (en) Fuel cell assemblies and preparation methods therfor
JP2002124276A (ja) 燃料電池のシールの装着方法および燃料電池
JP2000182639A (ja) シール部材およびこれを用いた燃料電池
TWI358151B (en) Membrane electrode assembly
JP6375523B2 (ja) 燃料電池モジュール及び燃料電池スタック
JP2004278986A (ja) 積層熱交換器
US9985301B2 (en) Fuel cell assembly
JP5223918B2 (ja) 燃料電池のためのガス拡散ユニット
JP2006156099A (ja) 加湿器およびその製造方法
WO2014068854A1 (ja) セルモジュール、および、燃料電池スタック
KR20200070944A (ko) 연료전지용 탄성체 셀 프레임 및 그 제조방법과 이를 이용한 단위 셀
JP5839307B2 (ja) 燃料電池スタック
KR20200072198A (ko) 연료전지용 탄성체 셀 프레임 및 그 제조방법과 이를 이용한 단위 셀
KR20200072197A (ko) 연료전지용 탄성체 셀 프레임 및 그 제조방법과 이를 이용한 단위 셀
JP2009170273A (ja) 燃料電池
US7393606B2 (en) Seal structure for fuel cell separator
JP2005166508A (ja) 燃料電池用ガスケット
JP2017152281A (ja) 燃料電池セルの製造方法
KR101896221B1 (ko) 연료 전지 스택
JP2005134066A (ja) 積層熱交換器
JP6241594B2 (ja) フレーム付き膜電極接合体、燃料電池単セル及び燃料電池スタック
JP6150060B2 (ja) フレーム付き膜電極接合体、燃料電池用単セル及び燃料電池スタック
JP2015018659A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051215

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060112

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070613