JP4651557B2 - 旋回作業機 - Google Patents
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Description
燃料タンクと主カバーとの間に、燃料給油ポンプに燃料を吸い込むための経路を構成するサクションホースを収容するホース収容部を設けたことを特徴とする。
また、燃料タンクに、該燃料タンクを凹ませることにより形成されていて前記サクションホースを燃料給油ポンプからホース収容部へと配設するためのホース配設経路を設けるのがよい。
燃料タンクに燃料を戻すための燃料戻し部に、燃料タンク内の空気を逃がすエア逃がし部を設けるのがよい。
また、燃料タンクと主カバーとの間にサクションホースの収容場所を確保しているので、タンクカバー内に収納される他のタンクや機器の配置空間を侵食することがない。
図7において、1は旋回作業機として例示するバックホーであり、本実施の形態では後方小旋回型のバックホー1を例示している。
このバックホー1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから構成されている。
走行装置2は油圧モータからなる走行モータによって駆動されるクローラ式走行装置によって構成され、この走行装置2の前部にはドーザ4が設けられ、このドーザ4のブレードは油圧シリンダからなるドーザシリンダによって上下に揺動される。
また、旋回基板17の後端側には旋回台7の後部を構成すると共に掘削装置8との重量バランスを図るウエイト(プロテクタ)18が取り付けられている。
掘削装置8は、基端側が前記揺動ブラケット19に左右軸回りに回動自在に枢支連結されたブーム22と、このブーム22の先端側に左右軸回りに回動自在に枢支連結されたアーム23と、このアーム23の先端側に左右軸回りに回動自在に揺動自在に取り付けられたバケット24と、ブーム22を揺動させるブームシリンダ25と、アーム23を揺動させるアームシリンダ26と、バケット24を揺動させるバケットシリンダ27とを有する。
キャビン9は旋回基板17の左側部分の前記枢支部21より左方側に搭載されており、エンジン11は旋回基板17の後部のウエイト18前方側にクランク軸の軸心が左右方向となるように横置き配置されて搭載されている。
作動油タンク15は前部が後部側よりも低くなるように段付き状に形成され、燃料タンク14の後部の右側は左方に凹むように形成され、バッテリー13は燃料タンク14の後部側方から作動油タンク15の前部側方にわたるように配置されている。
ボンネット29は、エンジン11の背面側を開閉自在に覆う背面カバー31を有し、該背面カバー31は上部の前端側が左右方向の軸心回りに回動自在に支持されて上下揺動自在とされており、背面カバー31を上下に揺動させることによりエンジンルームの背面及びエンジンルームの後部の左右両側面が開閉されるように構成されている。
なお、該タンクカバー30は、本実施の形態では背面側及び左側面が開放状とされている。
タンクカバー30の主カバー32の上縁の高さは、前部が低く、中途部から後部にかけて後方に行くに従って漸次高くなるように形成され、上部カバー33は、右側及び前部が上面から主カバー32の上縁に向けて下方に延出するように形成されている。
また、主カバー32の側面部分36は、前側カバー部36aと後側カバー部36bとに分割され、前側カバー部36aは主カバー32の前面部分37と共に旋回基板17に取付固定され、後側カバー部36bは、その前縁側が前側カバー部36aの後縁側に上下方向の軸心回りに回動自在に支持されて左右揺動自在とされており、該後側カバー部36bを左右に揺動させることにより燃料タンク14及び作動油タンク15等の収納室の右側面後部及びエンジンルームの右側面前部が開閉されるように構成されている。
前記構成のバックホー1にあっては、特に、ボンネット29の背面カバー31と、タンクカバー30の後側カバー部36bとを開くことにより、エンジンルームの右側部分から燃料タンク14及び作動油タンク15の収納室の後部にわたる部分を大きく開放状とすることができるため該部分の整備が容易に行える。
この燃料給油ポンプ39は、電動式のポンプによって構成され、タンクカバー30の左側方(左右方向内側方)に配置されていて、旋回台7のキャビン9とタンクカバー30との間を覆う隙間カバー40の下方側に収納状とされており、旋回基板17側に設けられた支持体41にボルト固定されている。
なお、この燃料給油ポンプ39をタンクカバー30内に配置すると、燃料タンク14及び作動油タンク15等の収納空間を侵食すると共に、タンクカバー30は上部カバー33を開閉自在とされていることから雨水等の水がかかる惧れがあるが、燃料給油ポンプ39をタンクカバー30の側方の隙間カバー40の下方側に収納することにより、前述の問題は生じない。
満タンゲージ47は、燃料が一杯になったことを表示するものであり、これによって燃料が一杯になったことを視認により認識することができる。
満タンセンサ48は、燃料が一杯になったことを検出する検知器であり、この満タンセンサ48によって検出された検出信号はポンプ制御ボックス50に入力されるようになっており、該検出信号がポンプ制御ボックス50に入力されると、燃料給油ポンプ39をON・OFFする給油スイッチ51がON状態とされていても、燃料給油ポンプ39の作動を停止させるように構成されている。
燃料タンクは、従来、タンクカバー30の主カバー32の内面に沿って形成され、燃料タンクとタンクカバー30との間には、サクションホース54を収容できるような大きな空間は形成されないが、本実施の形態では、図1〜図4に示すように、燃料タンク14の左右方向外側面の前部とタンクカバー30の主カバー32(の側面部分36)との間に前記サクションホース54を収容するための空間であるホース収容部57が形成されている。
このように、ホース収容部57がタンクカバー30の左右方向外方側に設けられているので、上部カバー33を開けることでホース収容部57の上方側からサクションホース54の出し入れが容易に行える。
また、燃料タンク14の前面側上部には、図1及び図5に示すように、燃料タンク14を凹ませることにより段付き状に形成されたホース配設経路58が平面視で前方側に凸となる湾曲状に設けられており、このホース配設経路58に、前記サクションホース54が燃料給油ポンプ39側からホース収容部57へと配設されている。
燃料タンク14にホース配設経路58を設けることにより燃料給油ポンプ39側からホース収容部57へと配設されるサクションホース54の収まりがよい。
このクランプ60はホース配設経路58の左右方向中央部からやや左側に配置されている。
このフィルタ収容部材61は、図6に示すように、軸心が上下方向に配置された筒部材からなり、上面側はサクションフィルタ56を挿入するために開口状とされ、下端側はサクションフィルタ56の残った燃料がフィルタ収容部材61に溜まるように底壁62によって閉塞されている。
支持ブラケット63は、主カバー32の底部縁部壁59に重合固定された下壁63aと、この下壁63aの前端から上方に延出された前壁63bと、下壁63aの後端から上方に延出された後壁63cとを備え、後壁63cは前壁63bに比べて高く形成されており、フィルタ収容部材61はこの支持ブラケット63の下壁63a上に載置されるように配置されている。
また、フィルタ収容部材61には取手部材65が設けられ、該取手部材65は棒材から形成されており、下端側がフィルタ収容部材61に固着され且つフィルタ収容部61から上方に延びるように設けられ、上端側は上方に凸となる円弧状に折曲されている。
また、サクションホース54をホース収容部57に収める場合にあっては、サクションホース54の他端側を巻回すると共にサクションフィルタ56をフィルタ収容部材61に収め、サクションホース54のホース巻回部分をホース収容部57に上方から収めると共に取手部材65を把持してフィルタ収容部材61をホース収容部57に挿入してホルダ64の左右のアーム部64b間に挿入する。
この燃料戻し部66は、燃料タンク14に設けられた取付座67にボルト固定された取付プレート68と、該取付プレート68に固着された縦管69と、この縦管69の上下方向中途部に固着されたホース接続管70と、縦管69の上端から前方側に延出されたブリーザ管(エア逃がし部)71とを有する。
また、燃料タンク14から離れた高い位置にエアの排出部を設け、このエア排出部とブリーザ管71とをホース75等によって接続するようにしてもよい。
燃料給油ポンプ39によって燃料を給油する場合、給油口46を塞ぐキャップ52を開けて給油口46を開放することにより燃料タンク14内の空気を外部に逃がすようにしてもよいが、この場合、キャップ52の開け忘れや閉め忘れという問題が生じるが、本実施の形態にあっては、キャップ52の開け忘れや閉め忘れがなく、また、従来から必要な燃料戻し部66にブリーザ管71を設けているので、燃料タンク14内のエアを逃がすためのエア逃がし部を設けるためのスペースを別途必要とすることはない。
図14(a)に示すものは、ブリーザ管71が縦管69から軸心方向に延設されたものを示しており、その他の構成は前記実施の形態と同様に構成される。
この構造のものにあっては、例えば、図15に示すように、ゴムチューブ76の一端側がブリーザ管71に接続され、該ゴムチューブ76の中途部が燃料タンク14よりも高い位置に配置される。
このものにあっては、縦管69内の内孔78の、ホース接続管70より上方側を下部側よりも径大に形成し、縦管69の内孔78の上端を栓体79によって閉塞し、縦管69の内孔78の径大部78a内にボール80を収納し、該ボール80をバネ81によって下方に付勢しており、常時は縦管69の内孔78の小径部78b上端がボール80によって閉塞され、燃料タンク14内の内圧が高まると燃料タンク14内の空気によってボール80がバネ81の付勢力に抗して押し上げられることにより、燃料タンク14内の空気が貫通孔77から逃げるように構成されている。
図17〜図20に示すものは、ホース収容部57の他の例を示すものである。
このものにあっては、燃料タンク14の前面と外側面との間のコーナー部分82を凹ませることにより燃料タンク14と主カバー32との間にホース収容部57が形成されている。
また、タンクカバー30の主カバー32の前部右側のコーナー部分の上部で且つ内側には補強部材83が設けられ、この補強部材83は、丸棒によって形成されていて両端が主カバー32の内面に固着され、一端側から他端側にかけて主カバー32の上縁に略沿うように形成されており、該補強部材83によってサクションホース54が主カバー32に干渉するのが防止される。
また、この図17〜図20に示すものにあっては、満タンセンサ48は設けられていなく、満タンゲージ47を見ながら、燃料が満タンになるとポンプ制御ボックス50の給油スイッチ51を手動でOFFにする。
7 旋回台
11 エンジン
14 燃料タンク
30 タンクカバー
32 主カバー
33 上部カバー
36 側面部分
39 燃料給油ポンプ
54 サクションホース
57 ホース収容部
58 ホース配設経路
66 燃料戻し部
71 逃がし路
77 逃がし路
X 旋回軸心
Claims (5)
- 走行装置(2)上に上下方向の旋回軸心(X)回りに回動自在に支持された旋回台(7)を備え、この旋回台(7)の左右一側の前部にエンジン(11)用の燃料を貯留する燃料タンク(14)を配置し、この燃料タンク(14)の左右方向外側面及び前面を覆う主カバー(32)と、燃料タンク(14)の上面を開閉自在に覆う上部カバー(33)とを備えてなるタンクカバー(30)を設け、前記燃料タンク(14)に燃料を給油するための燃料給油ポンプ(39)を備えた旋回作業機において、
燃料タンク(14)と主カバー(32)との間に、燃料給油ポンプ(39)に燃料を吸い込むための経路を構成するサクションホース(54)を収容するホース収容部(57)を設けたことを特徴とする旋回作業機。 - ホース収容部(57)を、燃料タンク(14)の左右方向外側面と主カバー(32)の側面部分(36)との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
- 燃料タンク(14)に、該燃料タンク(14)を凹ませることにより形成されていて前記サクションホース(54)を燃料給油ポンプ(39)からホース収容部(57)へと配設するためのホース配設経路(58)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回作業機。
- 前記燃料給油ポンプ(39)をタンクカバー(30)の左右方向内側方に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の旋回作業機。
- 燃料タンク(14)に燃料を戻すための燃料戻し部(66)に、燃料タンク(14)内の空気を逃がすエア逃がし部(71,77)を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の旋回作業機。
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