JP3950401B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作動流体タンクを備えた作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベルは、自走可能な下部走行体に対して上部旋回体が旋回可能に取り付けられており、この上部旋回体上にはボディが設けられている。このボディは、このボディの上部および側部を形成するフレームを備えている。
【0003】
また、ボディの内側には、エンジンおよびこのエンジンにより駆動され作動油を吐出する油圧ポンプが配設されており、この油圧ポンプの上方には、この油圧ポンプにより走行系、旋回系、およびボディの前方に設けられたフロント作業装置などの油圧アクチュエータに給排される作動油を貯留した作動油タンクなどが収容されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特公平4−64886号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の油圧ショベルでは、比較的ボディが大きい大型機の場合には、エンジン、油圧ポンプおよび作動油タンクなどをボディ内の互いに離れた位置に配設できるが、ボディを小型化する場合には、フレームの内側に油圧ポンプおよび作動油タンクなどが密集し、フレームと作動油タンクとが干渉したり、油圧ポンプと作動油タンクとが干渉したりするおそれがあるなど、小型化が容易でないという問題点を有している。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、小型化に適した作動流体タンクを備えた作業機械を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、略水平状の枠体を有するとともに、この枠体の下側で側方に開口したフレームを備えた機械本体と、流体圧アクチュエータにより作動可能な作業装置と、機械本体のフレームの内側に配設され、流体圧アクチュエータに対して給排される作動流体が貯留された作動流体タンクとを具備し、作動流体タンクが、フレームの枠体の下側に対向し、フレームの内側から外側に向かってこのフレームの枠体から離間されるように下方向に傾斜してフレームの開口から機械本体の側部に臨む斜面部を有したタンク本体と、斜面部の下側寄りの位置に設けられたフィルタ着脱口と、このフィルタ着脱口からタンク本体内に挿入されて着脱可能に設けられ、作動流体を濾過するフィルタ体とを備えた作業機械であり、機械本体のフレームの内側に配設した作動流体タンクのタンク本体のフレームの略水平状の枠体の下側に対向して、フレームの内側から外側に向かってフレームの枠体から離間するように下方向に傾斜させてフレームの開口から機械本体の側部に臨むように斜面部を設けるとともに、この斜面部の下側寄りの位置にフィルタ着脱口を設けて、このフィルタ着脱口から作動流体を濾過するフィルタ体をタンク本体内に傾斜状に挿入して着脱可能に取り付けることにより、機械本体を小型化して、フレームとタンク本体とを接近させても、フレームとタンク本体の斜面部との間にスペースが形成されるため、フィルタ体をこの斜面部でスペースから容易に着脱でき、小型化した機械本体内に作動流体タンクを配設することが容易に可能になる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の作業機械において、フィルタ体が、流体圧アクチュエータから作動流体タンク内に戻される戻り流体を濾過するリターン用であるものであり、斜面部を利用してリターン用のフィルタ体を容易にタンク本体に着脱できる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の作業機械において、作動流体タンク内の作動流体を吸い込んで流体圧アクチュエータに吐出するポンプを具備し、作動流体タンクが、切り欠き形成された切欠部を有したタンク本体を備え、ポンプが、切欠部と嵌合する位置に配設されたものであり、作動流体タンクのタンク本体に切欠部を設け、ポンプをタンク本体の切欠部と嵌合する位置に配設することにより、機械本体のフレームを小型化して作動流体タンクとポンプとが接近してもタンク本体とポンプとが干渉せず、タンク本体とポンプとをフレームの内側にコンパクトに収納することが容易に可能になる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の作業機械において、切欠部は、タンク本体の下部の一側に設けられ、フィルタ体は、タンク本体における切欠部の上方に設けられ、流体圧アクチュエータから作動流体タンク内に戻される戻り流体を濾過する第1のフィルタ体であり、タンク本体における切欠部の側方に設けられたフィルタ収容部と、第1のフィルタ体と別個に設けられ、フィルタ収容部の底部に設けられ、ポンプに吸い込まれる作動流体を濾過する第2のフィルタ体とを有したものであり、タンク本体の下部の一側に切欠部を設け、タンク本体における切欠部の上方にフィルタ体である第1のフィルタ体を設け、かつタンク本体における切欠部の側方に設けられたフィルタ収容部の底部に、第1のフィルタ体と別個に第2のフィルタ体を設けることにより、第1のフィルタ体と第2のフィルタ体との間のタンク本体に上下方向の落差を形成し、第1のフィルタ体と第2のフィルタ体との間の距離を大きくするとともに第1のフィルタ体と第2のフィルタ体との間のタンク本体の表面積を切欠部にて大きくし、作動流体タンク内に戻されて第1のフィルタ体にて濾過された戻り流体が第2のフィルタ体に再度濾過されるまでの間にこの戻り流体を効率よく冷却する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図4に示された実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図4は、作業機械としての油圧ショベル1である。この油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2の上側に旋回部3を介して上部旋回体4が旋回可能に取り付けられている。また、上部旋回体4上には、ボディ5が設けられており、下部走行体2、旋回部3、上部旋回体4およびボディ5にて機械本体6が構成されている。
【0013】
そして、上部旋回体4の前側には、作業装置としてのフロント作業装置11が突出して設けられている。このフロント作業装置11は、ブーム12、アーム13およびバケット14を備えている。また、フロント作業装置11には、流体圧アクチュエータとしてのブームシリンダ15、アームシリンダ16およびバケットシリンダ17を備えている。そして、これらブームシリンダ15、アームシリンダ16およびバケットシリンダ17にてブーム12、アーム13およびバケット14が回動されることにより、フロント作業装置11が作動可能となっている。
【0014】
一方、ボディ5の後側には、上部旋回体4の上側面よりも上方に向けて突出した動力装置収容部31が設けられている。この動力装置収容部31は、図1乃至図3に示すように、この動力装置収容部31の枠部となるフレームとしての座席用フレーム32を備えている。この座席用フレーム32は、略矩形環状の枠体33を備えており、この枠体33の各角部には、棒状の脚部34の長手方向を互いに平行にした状態で、これら脚部34それぞれの長手方向における一端部が一体的に接続されている。
【0015】
また、この座席用フレーム32は、上部旋回体4上の後方においてこの上部旋回体4上に下端部が接続されて上端部が上方に向けて突出した細長棒状の支持体としての一対の支持フレーム35を備えている。この支持フレーム35は、座席用フレーム32の後方に位置する一対の脚部34を構成する。
【0016】
さらに、この支持フレーム35には、略L字状の一対の縁フレーム36間が板状の梁フレームにより平行に連結されて構成された取付フレーム41が取り付けられている。この取付フレーム41の縁フレーム36における枠体33の両側部および後側の外側面には、細長平板状の当接片部42が形成されている。
【0017】
また、取付フレーム41および支持フレーム35にて形成される空間51には、上部旋回体4内に下側略半分程度が収容されたエンジン52の上側略半分程度が収容されて、これら取付フレーム41および支持フレーム35にて覆われている。
【0018】
さらに、エンジン52には、図1および図2に示すように、このエンジン52にて駆動されるポンプとしての油圧ポンプであるメインポンプ53が取り付けられており、このメインポンプ53は、取付フレーム41および支持フレーム35にて形成される空間51に収容されている。
【0019】
また、取付フレーム41および支持フレーム35にて形成される空間51には、図1乃至図3に示すように、メインポンプ53から吐出されて給排、すなわち循環される作動油と、メインポンプ53に内蔵された図示しないパイロットポンプにて循環されるパイロット油とのそれぞれを貯溜する作動流体タンクとしての作動油タンク61がエンジン52の左側に収容されている。
【0020】
ここで、作動油タンク61は、箱状のタンク本体62を備えており、このタンク本体62は、上側が座席用フレーム32の枠体33の下面に対向して配設されている。また、このタンク本体62には、図1に示すように、上側における座席用フレーム32の内側の部分に、矩形状の平面部63が水平に設けられており、この平面部63の座席用フレーム32の外側の部分には、座席用フレーム32の内側から外側へ向かって拡開状に傾斜、すなわちボディ5の側方に向かって下方向に傾斜した斜面部64が平面部63と隣接して設けられている。
【0021】
このため、斜面部64と座席用フレーム32の枠体33および当接片部42との間に空間部としてのスペース65が形成されている。
【0022】
さらに、図2に示すように、タンク本体62の下部の一側である前側下方には、凹状に切り欠き形成されて窪んだ切欠部としての収容凹部66が設けられている。また、この収容凹部66の外側を形成するタンク本体62の下部には、タンク本体62の前後方向の略中心域近傍まで水平に設けられた上側底面部71が設けられており、この上側底面部71の後部には、後方に向かって下方向へと傾斜した下側傾斜部72が連接して設けられている。またさらに、下側傾斜部72の下端部には、この下側傾斜部72と連接して後方前面部73が鉛直下方向に設けられている。
【0023】
このため、これら上側底面部71、下側傾斜部72および後方前面部73により、収容凹部66がタンク本体62の前方および下方に向けて開口しており、この収容凹部66は、メインポンプ53の軸方向に長手方向を有している。この結果、この収容凹部66には、エンジン52に取り付けられたメインポンプ53が嵌合して収容されている。
【0024】
一方、タンク本体62における収容凹部66の側方である後側下方、すなわちタンク本体62の最下部には、図1および図2に示すように、収容凹部66によりフィルタ収容部74が設けられている。
【0025】
したがって、下側傾斜部72および後方前面部73がこのフィルタ収容部74の前面となっており、上側底面部71、下側傾斜部72および後方前面部73により、収容凹部66に対向したタンク本体62の表面積を大きくするとともに、タンク本体62内に落差を形成する。
【0026】
さらに、タンク本体62の側部における平面部63の下方、すなわちタンク本体62のエンジン52に対向した側部には、図1に示すように、凹状に切り欠き形成されて窪んだ切欠側部としての側方凹部75が設けられている。
【0027】
そして、側方凹部75の外側を形成するタンク本体62の下部、すなわちタンク本体62における平面部63の下方には、座席用フレーム32の外側であるタンク本体62の内側、すなわちエンジン52側からメインポンプ53側に向かって下方へと傾斜した傾斜底面部76が設けられている。また、この傾斜底面部76の下端部には、フィルタ収容部74の側面部を形成する後方側面部77が鉛直下方向に連接して形成されている。
【0028】
このため、これら傾斜底面部76および後方側面部77により、側方凹部75がタンク本体62の側方である座席用フレーム32の内側および下方に向けて開口しており、この側方凹部75には、エンジン52のメインポンプ53寄りの一部が嵌合して収容されている。また、傾斜底面部76は、タンク本体62の右側の表面積を大きく形成している。
【0029】
さらに、タンク本体62の後部における座席用フレーム32の外側の面、すなわちタンク本体62のフィルタ収容部74の側面には、後方に向かって座席用フレーム32の内側へと傾斜した側方傾斜部81が設けられている。この側方傾斜部81により、タンク本体62の後部の外側の面が上部旋回体4の外形に沿うため、タンク本体62が座席用フレーム32から突出しなくなっているとともに、タンク本体62の左側後部の表面積が大きく形成されている。
【0030】
そして、タンク本体62のエンジン52の上方に近接した部分であるタンク本体62の後部における側方凹部75の上方には、座席用フレーム32の内側、すなわちメインポンプ53側からエンジン52側に向かって前方へと傾斜した傾斜側面部82が傾斜底面部76の後部の上側に連接して設けられている。この傾斜側面部82には、図3に示すように、エンジン52の上部のエアフィルタなどが対向して位置しており、タンク本体62とエアフィルタなどとが互いに干渉しなくなっている。
【0031】
また、この傾斜側面部82には、タンク本体62内に貯留された作動油およびパイロット油の液面を検知する液面検知手段としてのレベルゲージ83が取り付けられている。
【0032】
またさらに、図1および図2に示すように、フィルタ収容部74の下部には、軸方向が鉛直な略円筒状の吸込部84が設けられており、この吸込部84の下端部は、略円板状の蓋部85で閉塞されている。この蓋部85は、ボルト締めにて着脱可能に吸込部84の下端部に取り付けられている。さらに、蓋部85の下側には、接続管86が連通して設けられており、この接続管86の先端側には、メインポンプ53へと接続された接続ホース87が連通されている。この接続ホース87を介して、タンク本体62内の作動油がメインポンプ53へと吸い込まれる。
【0033】
また、蓋部85の上側における接続管86の開口部には、メインポンプ53へと吸い込まれる作動油を濾過する第2のフィルタ体としての略円筒状のサクションフィルタ88が鉛直に取り付けられている。すなわち、このサクションフィルタ88は、蓋部85によりフィルタ収容部74の底部である吸込部84に着脱可能に取り付けられている。
【0034】
またさらに、フィルタ収容部74の下部における吸込部84の側方には、排出管としてのドレン管89が開閉可能に閉塞されて下方向に向けて設けられている。このドレン管89は、タンク本体62内の作動油をタンク本体62から抜き取る際に開放される。
【0035】
そして、斜面部64には、この斜面部64に対して垂直な方向に突出した比較的大径の略円筒状のフィルタ着脱口91が設けられている。すなわち、フィルタ着脱口91は、開口部92が斜面部64に対して垂直な方向に開口方向を向けて形成されている。このフィルタ着脱口91の開口部92におけるタンク本体62内、すなわち収容凹部66の上方のタンク本体62内には、第1のフィルタ体としてのフィルタ体であるリターンフィルタ93が設けられている。したがって、リターンフィルタ93は、サクションフィルタ88に対して上下方向および前後方向に位置ずれしている。
【0036】
このリターンフィルタ93は、図1に示すように、フィルタ着脱口91の開口部92の開口方向に軸方向を有し、開口部92の内径寸法と略等しい外径寸法を有した円筒形状の円筒部94、および、この円筒部94の外径寸法と略等しい外径寸法を有し円筒部94の底部に取り付けられた円板状の底板部95とにより構成されたフィルタ収容凹部96を備えている。
【0037】
また、フィルタ収容凹部96の側部における座席用フレーム32の内側には、戻り流体としての戻り油が流過する戻し管101が接続開口されている。さらに、底板部95の略中心域には、戻り油排出管102が下方に向けて貫通して取り付けられている。この戻り油排出管102は、下端部が上方へと傾斜して設けられており、タンク本体62内の後方側面部77の上端部に開口方向が向けられている。
【0038】
またさらに、フィルタ収容凹部96内には、略円筒状のフィルタエレメント103がフィルタ着脱口91の開口方向に対向する方向に挿入されて着脱可能に取り付けられている。このため、フィルタエレメント103は、タンク本体62内に傾斜状に挿入されて取り付けられている。
【0039】
さらに、フィルタエレメント103の下部開口には、戻り油排出管102の上端部が挿入されている。
【0040】
そして、フィルタ着脱口91は、斜面部64の下端部寄り、すなわち座席用フレーム32の外側寄りに設けられており、このフィルタ着脱口91の開口部92の上端部から斜面部64に垂直に引いた仮想線は、座席用フレーム32の当接片部42の下端部の先端付近を通る。このため、フィルタエレメント103をスペース65の図1の2点鎖線に示す位置まで引き出してもフィルタエレメント103と当接片部42とが干渉しなくなっている。
【0041】
さらに、フィルタ着脱口91には、円板状の蓋体104がボルト締めにて着脱可能に嵌着される。またさらに、蓋体104のタンク本体62の内側面には、フィルタ固定体としての押圧スプリング105が蓋体に取り付けられている。この押圧スプリング105は、蓋体104に対して略垂直に取り付けられている。
【0042】
また、押圧スプリング105の下端部である先端部には、フィルタエレメント103の上部開口を閉塞する円板状の閉塞板106が蓋体104と略平行に取り付けられている。さらに、この閉塞板106の略中心域には、押圧スプリング105の内径寸法よりも小さい内径寸法を有する図示しない貫通孔が設けられており、この貫通孔には、リリーフ弁107が設けられている。
【0043】
このリリーフ弁107は、通常状態で閉塞板106の貫通孔を閉じているが、戻し管101からフィルタ収容凹部96内に流入した戻り油などによりフィルタ収容凹部96の内圧が所定の圧力よりも大きくなった際に、このリリーフ弁107が閉塞板106の貫通孔を開き、フィルタエレメント103を高圧から保護している。
【0044】
そして、蓋体104をフィルタ着脱口91に取りつけた際に、押圧スプリング105がフィルタエレメント103の上端部を押圧して、戻り油排出管102に嵌着されたフィルタエレメント103の下部をフィルタ収容凹部96の底板部95に密着させる。
【0045】
また、斜面部64のフィルタ着脱口91の後側には、図1乃至図3に示すように、フィルタ着脱口91よりも小径の給油口111が設けられており、この給油口111は給油口キャップ112により開閉可能に閉塞されている。この給油口111からタンク本体62内に作動油が給油される。またさらに、フィルタ着脱口91の側方には、タンク本体62内の空気を大気中へと逃がすブリーザ口113が設けられており、このブリーザ口113には、ブリーザキャップ114が設けられている。
【0046】
さらに、戻し管101の先端側は、タンク本体62の側方に突出されており、この戻し管101の先端側には、図2に示すように、下方へと突出した枝管115が分岐して設けられている。この枝管115は、図示しないリターンホースを介してコントロール弁としての図示しないコントロールバルブなどに接続されている。
【0047】
ここで、コントロールバルブは、作動油タンク61の前方の上部旋回体4上に搭載されており、下部走行体2を走行させる走行モータおよび上部旋回体4を旋回させる旋回モータなどの各種油圧モータ、およびブームスイングシリンダ、ブームシリンダ14、アームシリンダ23およびバケットシリンダ24などの各種油圧シリンダへとメインポンプ53から加圧供給させる作動油を制御する。
【0048】
この結果、これら各種油圧モータおよび各種油圧シリンダの作動が制御されることにより、下部走行体2が走行し、上部旋回体4が旋回し、あるいはフロント作業装置26が作動される。
【0049】
そして、コントロールバルブから戻し管101を介してタンク本体62内に戻された戻り流体としての戻り油は、リターンフィルタ93のフィルタ収容凹部96に流入し、フィルタエレメント103の周面全体からフィルタエレメント103内へと流入して濾過された後、フィルタエレメント103の内部から戻り油排出管102を経てタンク本体62内の後方側面部77の上端部に向けて排出されてタンク本体62内へと再貯留される。
【0050】
またさらに、タンク本体62は、図2に示すように、収容凹部66の下側に取り付けられた下側タンク取付ブラケット121および戻し管101の上方に戻し管101を避けて取り付けられたタンク取付ブラケット122により、上部旋回体4上に固定されて取り付けられている。
【0051】
そして、座席用フレーム32の縁フレーム36の内側におけるタンク取付ブラケット122上には、エンジン52の図示しないスタータモータ、コントローラ、各種センサ、油圧ショベル1の計器、あるいはライトなどの電装部へと電力を供給させる略矩形状のバッテリ123が載置されている。このため、バッテリ123は、座席用フレーム32の内部、すなわち取付フレーム41および支持フレーム35にて形成される空間51に取り外し可能に収容されている。このバッテリ123により、エンジン52が始動されるとともに、このバッテリ123はエンジン52により駆動された図示しない発電機により充電される。
【0052】
また、座席用フレーム32の枠体33の前部と前側の一対の脚部34とにて形成される前方に位置する図示しない前方開口部には、開閉体としてのカバー体である平板状のバッテリカバー124が、座席用フレーム32の前側の脚部34の下方に取り付けられたヒンジ体125により開閉可能に直接取り付けられている。このバッテリカバー124は、座席用フレーム32内に収容された主としてバッテリ123を取り外し可能に覆って保護する。
【0053】
さらに、このバッテリカバー124の上端部を、座席用フレーム32の枠体33の前側に当接などさせることにより、この座席用フレーム32の前方に位置する前方開口部を開閉可能に閉塞する。
【0054】
そして、動力装置収容部31の座席用フレーム32の上側部には、油圧ショベル1を運転および操作する作業者としての運転手であるオペレータが座る座席としての運転席126が取り付けられている。
【0055】
次に、上記図1乃至図4に示された実施の形態の作用効果を説明する。
【0056】
機械本体6のボディ5の動力装置収容部31の枠部となる座席用フレーム32の内側に作動油タンク61のタンク本体62を配設し、タンク本体62の上側面を座席用フレーム32の外側に向かって拡開状に下方向に傾斜して座席用フレーム32の枠体33に対向した斜面部64を設け、この斜面部64から作動油を濾過するフィルタエレメント103をフィルタ着脱口91の開口部92からタンク本体62内に挿入して着脱可能に取り付ける。この結果、機械本体6を小型化して、座席用フレーム32とタンク本体62とを接近させても、座席用フレーム32とタンク本体62の斜面部64との間にスペース65が形成されるため、フィルタエレメント103を斜面部64でスペース65から容易に着脱でき、小型化した機械本体6内に作動油タンク61を容易に配設できる。
【0057】
また、タンク本体62の斜面部64の下端部寄りにフィルタ着脱口91を設けたことにより、座席用フレーム32の枠体33および当接片部42と斜面部64との間のスペース65をより大きく形成できるので、フィルタエレメント103の着脱をより容易にでき、フィルタエレメント103のメンテナンス、あるいは交換などを容易にできる。
【0058】
さらに、座席用フレーム32の枠体33に対向したタンク本体62の上側に、座席用フレーム32の内側から外側に向かって下方向に傾斜させた斜面部64を設け、フィルタエレメント103を斜面部64からタンク本体62内に傾斜状に挿入して着脱可能に取り付けたことにより、フィルタエレメント103を傾斜状に着脱できてスペース65をより大きく取ることが可能になり、斜面部64を利用してフィルタエレメント103を容易にタンク本体62のフィルタ着脱口91の開口部92に着脱できる。
【0059】
さらに、フィルタエレメント103をタンク本体62の上側面に取り付けたことにより、タンク本体62の上側からフィルタエレメント103の着脱作業ができるので、フィルタエレメント103の着脱の作業性が良好になる。
【0060】
そして、タンク本体62に収容凹部66を設け、メインポンプ53をタンク本体62の収容凹部66と嵌合する位置に配設したことにより、座席用フレーム32を小型化して作動油タンク61のタンク本体62とメインポンプ53とが接近してもタンク本体62とメインポンプ53とが干渉せず、タンク本体62とメインポンプ53とを座席用フレーム32の内側にコンパクトに収納することが容易に可能になる。
【0061】
また、タンク本体62に収容凹部66を設け、タンク本体62の収容凹部66の上方にリターンフィルタ93を設け、かつフィルタ収容部74の底部にサクションフィルタ88を設けることにより、リターンフィルタ93とサクションフィルタ88との間のタンク本体62に上下方向の落差および前後方向の位置ずれを形成し、リターンフィルタ93とサクションフィルタ88との間の距離を大きくするとともに、上側底面部71、下側傾斜部72および後方前面部73を形成してリターンフィルタ93とサクションフィルタ88との間のタンク本体62の表面積を大きくする。この結果、リターンフィルタ93で濾過された戻り油がサクションフィルタ88に直接吸い込まれることを防止するとともに、サクションフィルタ88に再度濾過されるまでの間に戻り油をタンク本体62内で効率よく冷却できる。
【0062】
さらに、タンク本体62の下部のエンジン52に対向した側部に側方凹部75を設けたことにより、この側方凹部75にエンジン52のメインポンプ53側の一部を嵌合できるため、エンジン52とタンク本体62とをより近接して配設することができ、機械本体6の座席用フレーム32内を省スペースにできる。
【0063】
またさらに、後方に向かって下方向へと傾斜した下側傾斜部72を収容凹部66の外側のタンク本体62に設け、エンジン52側からメインポンプ53側に向かって下方へと傾斜した傾斜底面部76を側方凹部75の外側のタンク本体62に設けたため、これら下側傾斜部72および傾斜底面部76によりタンク本体62内の右側の表面積を大きくし、作動油およびパイロット油をより効率よく冷却できる。
【0064】
そして、タンク本体62の最下部であるフィルタ収容部74の下部にドレン管89を設けたことにより、タンク本体62内の作動油をドレン管89からより効率よくタンク本体62の外部へと抜き取りできる。
【0065】
さらに、タンク本体62の後部における座席用フレーム32の外側の面に後方に向かって座席用フレーム32の内側へと傾斜した側方傾斜部81を設けたことにより、タンク本体62が上部旋回体4の外形に沿って座席用フレーム32の外側に突出しないので、機械本体6のボディ5をより小型化できる。
【0066】
そして、サクションフィルタ88を蓋部85により着脱可能にタンク本体62のフィルタ収容部74の吸込部84に取り付けたことにより、蓋部85を取り外すことでサクションフィルタ88を容易にメンテナンスおよび交換できる。
【0067】
なお、上記一実施の形態において、斜面部64の傾斜角度は、タンク本体62と座席用フレーム32との間の距離、あるいはフィルタエレメント103の着脱の作業性などに応じて決定する。
【0068】
また、収容凹部66は、タンク本体62とエンジン52およびメインポンプ53との位置関係により設ける位置、形状を変更する。
【0069】
さらに、他の実施の形態として、斜面部64および収容凹部66のいずれか一方のみをタンク本体62に設けても座席用フレーム32内を省スペース化でき、機械本体6を小型にすることが可能になる。
【0070】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、機械本体のフレームの内側に配設した作動流体タンクのタンク本体のフレームの略水平状の枠体の下側に対向して、フレームの内側から外側に向かってフレームの枠体から離間するように下方向に傾斜させてフレームの開口から機械本体の側部に臨むように斜面部を設けるとともに、この斜面部の下側寄りの位置にフィルタ着脱口を設けて、このフィルタ着脱口から作動流体を濾過するフィルタ体をタンク本体内に傾斜状に挿入して着脱可能に取り付けることにより、機械本体を小型化して、フレームとタンク本体とを接近させても、フレームとタンク本体の斜面部との間にスペースが形成されるため、フィルタ体をこの斜面部でスペースから容易に着脱でき、小型化した機械本体内に作動流体タンクを配設することが容易に可能になる。
【0071】
請求項2記載の発明によれば、斜面部を利用してリターン用のフィルタ体を容易にタンク本体に着脱できる。
【0072】
請求項3記載の発明によれば、作動流体タンクのタンク本体に切欠部を設け、ポンプをタンク本体の切欠部と嵌合する位置に配設することにより、機械本体のフレームを小型化して作動流体タンクとポンプとが接近してもタンク本体とポンプとが干渉せず、タンク本体とポンプとをフレームの内側にコンパクトに収納することが容易に可能になる。
【0073】
請求項4記載の発明によれば、タンク本体の下部の一側に切欠部を設け、タンク本体における切欠部の上方にフィルタ体である第1のフィルタ体を設け、かつタンク本体における切欠部の側方に設けられたフィルタ収容部の底部に、第1のフィルタ体と別個に第2のフィルタ体を設けることにより、第1のフィルタ体と第2のフィルタ体との間のタンク本体に上下方向の落差を形成し、第1のフィルタ体と第2のフィルタ体との間の距離を大きくするとともに第1のフィルタ体と第2のフィルタ体との間のタンク本体の表面積を切欠部にて大きくし、作動流体タンク内に戻されて第1のフィルタ体にて濾過された戻り流体が第2のフィルタ体に再度濾過されるまでの間にこの戻り流体を効率よく冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施の形態の一部を示す側面図である。
【図2】同上作業機械の一部を示す正面図である。
【図3】同上作業機械の機械本体の一部を示す斜視図である。
【図4】同上作業機械を示す側面図である。
【符号の説明】
1 作業機械としての油圧ショベル
6 機械本体
11 作業装置としてのフロント作業装置
15 流体圧アクチュエータとしてのブームシリンダ
16 流体圧アクチュエータとしてのアームシリンダ
17 流体圧アクチュエータとしてのバケットシリンダ
32 フレームとしての座席用フレーム
53 ポンプとしてのメインポンプ
61 作動流体タンクとしての作動油タンク
62 タンク本体
64 斜面部
66 切欠部としての収容凹部
74 フィルタ収容部
88 第2のフィルタ体としてのサクションフィルタ
93 第1のフィルタ体としてのフィルタ体であるリターンフィルタ
Claims (4)
- 略水平状の枠体を有するとともに、この枠体の下側で側方に開口したフレームを備えた機械本体と、
流体圧アクチュエータにより作動可能な作業装置と、
機械本体のフレームの内側に配設され、流体圧アクチュエータに対して給排される作動流体が貯留された作動流体タンクとを具備し、
作動流体タンクは、
フレームの枠体の下側に対向し、フレームの内側から外側に向かってこのフレームの枠体から離間されるように下方向に傾斜してフレームの開口から機械本体の側部に臨む斜面部を有したタンク本体と、
斜面部の下側寄りの位置に設けられたフィルタ着脱口と、
このフィルタ着脱口からタンク本体内に挿入されて着脱可能に設けられ、作動流体を濾過するフィルタ体とを備えた
ことを特徴とする作業機械。 - フィルタ体は、流体圧アクチュエータから作動流体タンク内に戻される戻り流体を濾過するリターン用である
ことを特徴とする請求項1記載の作業機械。 - 作動流体タンク内の作動流体を吸い込んで流体圧アクチュエータに吐出するポンプを具備し、
作動流体タンクは、切り欠き形成された切欠部を有したタンク本体を備え、
ポンプは、切欠部と嵌合する位置に配設された
ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。 - 切欠部は、タンク本体の下部の一側に設けられ、
フィルタ体は、タンク本体における切欠部の上方に設けられ、流体圧アクチュエータから作動流体タンク内に戻される戻り流体を濾過する第1のフィルタ体であり、
タンク本体における切欠部の側方に設けられたフィルタ収容部と、
第1のフィルタ体と別個に設けられ、フィルタ収容部の底部に設けられ、ポンプに吸い込まれる作動流体を濾過する第2のフィルタ体とを有した
ことを特徴とする請求項3記載の作業機械。
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