JP6995070B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械に係り、詳しくは、旋回体上に設置された作動油タンクの上面をエンジンルームまでの通路の一部として利用可能とした建設機械に関する。
この種の建設機械に備えられるタンクとして、例えば特許文献1に記載のように、HST(Hydro Static Transmission)用の作動油が貯留される作動油タンクを挙げることができる。周知のようにHSTは、エンジンを動力源として油圧ポンプから吐出される作動油により、建設機械の各所に設けられた油圧アクチュエータを作動させるシステムである。
特許文献1に記載の作動油タンクは油圧ショベルに搭載されるものであり、図7は従来技術の油圧ショベルの上部旋回体を示す斜視図である。上部旋回体5の後部にはエンジンルーム11が画成され、エンジンルーム11の前部左側には運転室14が設けられ、エンジンルーム11の前部右側には、後側から順に作動油タンク115、燃料タンク16及び乗降用のステップ18が設けられている。
作動油タンク115の上面115aには一対の点検孔が設けられ、それぞれ開閉可能な蓋体26,27により閉塞されている。一方の点検孔は、作動油タンク115内のサクションフィルタを脱着するために利用されると共に、その蓋体26にはブリーザ弁30が組み付けられている。また他方の点検孔は、作動油タンク115内のストレーナを脱着するために利用される。
図示はしないがエンジンルーム11内には、HSTを構成するエンジン、その吸排気装置、油圧ポンプ等の各種機器類が収容され、エンジンルーム11の上面11aには開閉可能なエンジンカバー21が設けられている。エンジンルーム11内の機器類の保守作業は、エンジンカバー21を開いて実施される。このような保守の際、作業者は地表よりステップ18を経て上部旋回体5上に登り、ステップ18から燃料タンク16の上面16a及び作動油タンク115の上面115aを通路として利用してエンジンルーム11まで到達し、エンジンカバー21を開放した上で所望の保守作業を実施する。通路としての利用のために、ステップ18の最上段、燃料タンク16の上面16a、作動油タンク115の上面115a及びエンジンルーム11の上面11aは、ほぼ等しい高さに設定されている。
特開2006-46016号公報
しかしながら、特許文献1に記載された建設機械の作動油タンク115は、その上面115aからブリーザ弁30が上方に突出している。このため、ステップ18からエンジンルーム11までの通路上に凹凸が形成されてしまい、作業者が通過する際に、ブリーザ弁30に注意を払って避けながら歩行する必要が生じる。このように特許文献1の技術によれば、上部旋回体5上を通路として利用して歩行可能ではあるものの、エンジンルーム11へのアクセスを容易にする配慮がなされているとは言い難く、その保守性に関して今一つ改良の余地があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、旋回体上に設置された作動油タンクの上面を地表からエンジンルームまでの通路の一部として利用する場合に、タンク上面に設けられたブリーザ弁に起因する通路上の凹凸の形成を防止でき、これによりエンジンルームへのアクセスを容易にして保守性を向上することができる建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の建設機械は、走行体と、前記走行体上に旋回装置を介して取り付けられた旋回体と、前記旋回体に備えられた多関節型の作業フロントと、前記旋回体上に配設され、液体を貯留した作動油タンクと、前記作動油タンクの上面に取り付けられた蓋体と、前記蓋体上に取り付けられ、前記作動油タンクの液面変化に応じて空気を流出入させるブリーザ弁と、を備え、地表から前記旋回体上に画成したエンジンルームまでの通路の一部として前記作動油タンクの上面を利用可能とした建設機械において、前記作動油タンクの上面の高さを隣接する通路よりも低く設定し、前記ブリーザ弁よりも上方に開閉可能なカバーが配設されており、閉鎖位置における前記カバー、及び前記エンジンルームの上面は、同一高さになるように構成されていることを特徴とする。
本発明の建設機械によれば、旋回体上に設置された作動油タンクの上面を地表からエンジンルームまでの通路の一部として利用する場合に、タンク上面に設けられたブリーザ弁に起因する通路上の凹凸の形成を防止でき、これによりエンジンルームへのアクセスを容易にして保守性を向上することができる。
実施形態の油圧ショベルを示す側面図である。 上部旋回体を示す斜視図である。 作動油タンクを示す図2のIII-III線断面図である。 作動油タンクの上面にカバーユニットを装着したときの上部旋回体を示す図2に対応する斜視図である。 作動油タンク及びカバーユニットを単体で示す斜視図である。 カバーを開放位置に切り換えたときのカバーユニットを示す図4に対応する詳細斜視図である。 従来技術の油圧ショベルの上部旋回体を示す斜視図である。
以下、本発明をホイール式の油圧ショベルに具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の油圧ショベルを示す側面図、図2は上部旋回体を示す斜視図であり、まず、同図に基づき油圧ショベルの概略構成を説明する。なお以下の説明では、油圧ショベルに搭乗したオペレータを主体として前後、左右、上下方向を表現する。
図1に示すように、油圧ショベル1の下部走行体2の前部及び後部にはゴムタイヤからなる走行輪3が備えられ、図示しない走行用油圧モータにより駆動されて油圧ショベル1を走行させる。下部走行体2上には旋回装置4を介して上部旋回体5が設けられ、図示しない旋回用油圧モータにより旋回装置4が駆動されて上部旋回体5を旋回させる。上部旋回体5の前部には多関節型の作業フロント6が設けられ、作業フロント6はブーム7、アーム8、及びバケット9から構成されている。ブーム7はブームシリンダ7aにより角度変更され、アーム8はアームシリンダ8aにより角度変更され、バケット9はバケットシリンダ9aにより角度変更される。
上部旋回体5のフレーム10上の後部には左右幅全体にわたってエンジンルーム11が画成され、エンジンルーム11の後側にはカウンタウエイト12が取り付けられている。フレーム10上のエンジンルーム11の前部左右中央には、上記したブーム7の基端が回動可能に連結されるブーム支持部13が設けられている。ブーム支持部13の左側にはオペレータが搭乗する運転室14が設けられ、ブーム支持部13の右側には、後側から順にHSTの作動油(本発明の液体に相当)を貯留した作動油タンク15、エンジンの燃料を貯留した燃料タンク16、及び手摺り17を備えた乗降用のステップ18が互いに隣接して配設されている。
図示はしないがエンジンルーム11内にはHSTを構成する各種機器類、例えば動力源であるエンジン、その吸排気装置(エアクリーナ、排気浄化装置、消音器等)、油圧ポンプ等の機器類が収容されている。エンジンの駆動により油圧ポンプから作動油が吐出され、オペレータの操作に応じて制御弁により作動油が切り換えられ、上記した走行用及び旋回用油圧モータ、或いは作業フロント6の各シリンダ7a~9aに供給されて、これらの油圧アクチュエータが作動する。なお、図示はしないが制御弁は、後述する乗降用ステーと共にステップ18の内部に収容され、ステップ18の右側壁を形成する開閉扉18aを開いて保守が実施される。
エンジンルーム11の上面11aの右側には、他の箇所よりも一段嵩上げされた段差面11bが形成され、この段差面11bに吸気導入口19及び排気管20が設けられている。外気は吸気導入口19からエンジンルーム11内に導入されてエアクリーナで濾過された後にエンジンに供給され、燃焼後の排ガスは、排気浄化装置で浄化され消音器で消音された後に、排気管20から外部に排出される。
また、エンジンルーム11の上面11aにおいて段差面11bを避けた左側にはエンジンカバー21が配設され、図示しないヒンジにより開閉可能となっている。エンジンルーム11内の機器類の保守作業、例えばエンジンオイルの油量や汚れの点検、或いはVベルトの緩みや損傷の点検等は、エンジンカバー21を開いて実施される。このような保守の際、作業者はステップ18の開閉扉18aを開いて乗降用ステーを手掛かりとして地表よりステップ18の最下段に立ち、ステップ18を経て上部旋回体5上に登る。そして、ステップ18の最上段から燃料タンク16の上面16a及び作動油タンク15の上面15aを通路の一部として利用してエンジンルーム11まで到達し、エンジンカバー21を開いた上で所望の保守作業を実施する。
ステップ18からエンジンルーム11までの通路として利用される箇所について、さらに詳述する。作業者はステップ18の最上段から燃料タンク16の上面16aを経て作動油タンク15の上面15aに至り、この位置でエンジンカバー21の一側に手が届く。そしてエンジンカバー21を開くと、エンジンルーム11が上方に開放されると共に、開放箇所の周囲にはエンジンルーム11の上面11aが足場として露出する。このため、例えば露出した足場の任意の位置に足を置いたり、或いはエンジンルーム11内に片足や両足を踏み入れたりして、エンジンルーム11内の機器類の保守作業を実施できる。
この際にエンジンルーム11の上面11aの一段嵩上げされた段差面11bは、必ずしも通路として利用する必要はなく、主としてステップ18の最上段、燃料タンク16の上面16a、作動油タンク15の上面15a、さらには段差面11bを除いたエンジンルーム11の上面11aを通路として利用して、作業者が往き来する。従って、エンジンルーム11へのアクセスのためには、これら通路として利用される領域(後述する図4中にハッチングで示す)がほぼ同一高さにあり、且つ通路上に凹凸を形成する要因になる部材が存在しないことが重要となる。
無論、エンジンルーム11の上面11aに対して段差面11bは若干高いだけのため、エンジンルーム11へのアクセスの際に作業者が段差面11bに一時的に足を置くことも可能であり、そのような利用を妨げるものではない。
そして、[発明が解決しようとする課題]で述べたように、図7に示す従来技術では、作動油タンク115の上面115aにブリーザ弁30が突出しているため、作業者が通過する際に、ブリーザ弁30に注意を払って避けながら歩行する必要が生じた。そこで本発明では、作動油タンク15の上面15aを平坦化にする対策を講じており、その詳細を以下に説明する。
図3は作動油タンク15を示す図2のIII-III線断面図であり、本発明の特徴部分の説明に先立ち、作動油タンク15の基本構成について述べる。
全体として作動油タンク15は、直方体状をなしてエンジンルーム11と燃料タンク16との間に配置され、図示しないブラケットを介して上部旋回体5のフレーム10上に固定されている。作動油タンク15の上面15aには一対の点検孔23,24が設けられ、各点検孔23,24はボルト25で固定された蓋体26,27により閉塞されると共に、ボルト25による固定を解除して蓋体26,27を取り外すと、作動油タンク15内が外部に開放されるようになっている。
作動油タンク15内の底部にはサクションフィルタ28が配設され、このサクションフィルタ28からは上方に向けてフィルタ脱着バー29が立設されて、その上端は一方の点検孔23の近傍に位置している。図示はしないが、サクションフィルタ28はHSTの油圧ポンプと接続され、エンジンによる油圧ポンプの駆動中には、作動油タンク15内に貯留された作動油がサクションフィルタ28により濾過された後、上記のように油圧ポンプから各油圧アクチュエータに適宜供給されて作動させる。サクションフィルタ28を交換する際の作動油タンク15内からの引上げ及び差入れは、蓋体26を取り外した上でフィルタ脱着バー29を介して実施される。また、蓋体26上にはブリーザ弁30が組み付けられ、作動油タンク15内の液面変化に応じてブリーザ弁30を介して空気が流出入される。
また、他方の点検孔24と対応するように作動油タンク15内には円筒状のストレーナ室31が吊下され、その内部にはストレーナ32が配設されている。ストレーナ室31には上下一対のリターンパイプ33の一端が接続され、これらのリターンパイプ33を経て、上記のように各油圧アクチュエータを作動させた後の作動油がストレーナ室31内に戻され、ストレーナ32により濾過された後に流下パイプ34を経て作動油タンク15内に回収される。なお、ストレーナ32の交換も蓋体27を取り外して実施される。
また作動油タンク15内の作動油を交換する際には、まずブリーザ弁30を介してタンク内圧を抜き、図示しないドレン孔から作動油を排出した上で、他方の点検孔24から新たな作動油を給油する手順で実施される。そして図2,3から判るように、ブリーザ弁30は作動油タンク15の上面15aから上方に突出している。
図4は作動油タンク15の上面15aにカバーユニットを装着したときの上部旋回体5を示す図2に対応する斜視図、図5は作動油タンク15及びカバーユニットを単体で示す斜視図、図6はカバーを開放位置に切り換えたときのカバーユニットを示す図4に対応する詳細斜視図である。
図7に示す従来技術では、ステップ18の最上段、燃料タンク16の上面16a、作動油タンク115の上面115a及びエンジンルーム11の上面11aが、ほぼ等しい高さに設定されていた。これに対して本実施形態では図2に示すように、作動油タンク15の上面15aだけが他の通路の領域よりも低い高さに設定されている。
より詳しく述べると、ブリーザ弁30の最上部が、他の通路の領域であるステップ18の最上段、燃料タンク16の上面16a及びエンジンルーム11の上面11aよりも若干低くなるように、作動油タンク15の上面15aの高さが設定されている。そして蓋体26,27と共にブリーザ弁30を覆うように、作動油タンク15の上面にはカバーユニット36が装着されている。
図5,6に示すように、全体としてカバーユニット36は、作動油タンク15上に固定される枠体37と、枠体37に開閉可能に取り付けられるカバー38とからなる。枠体37は、平面視において作動油タンク15とほぼ同一形状の四角枠状をなし、その右側面37aは、隣接するエンジンルーム11及び燃料タンク16の右側壁の形状に倣って傾斜している。また枠体37の上下寸法は、隣接するエンジンルーム11の上面11a及び燃料タンク16の上面16aとの高低差とほぼ一致するように設定されている。
作動油タンク15の上面15aの四隅には雌ネジ39aを有するシートスクリュー39が溶接され、各シートスクリュー39に対応して枠体37にはボルト孔40aを有するブラケット40が形成されている。枠体37の各ブラケット40のボルト孔40aを介して上方よりボルト41が挿入されてシートスクリュー39の雌ネジ39aに螺合し、これにより作動油タンク15の上面15aに、蓋体26,27及びブリーザ弁30を取り囲んだ状態で枠体37が固定されている。
枠体37の左側面の上縁にはヒンジ42を介してカバー38が開閉可能に連結され、カバー38は枠体37の開口部と対応する四角板状をなしている。図4に示すように閉鎖位置のカバー38は、その周囲を枠体37上に当接させて開口部を塞ぐことにより、枠体37の内部に外部から区画された空間S(図6に示す)を画成する。この閉鎖位置においてカバー38は、蓋体26,27、ブリーザ弁30及び作動油タンク15の上面15aよりも上方に配設されて、これらを上方から隠蔽すると共に、隣接するエンジンルーム11の上面11a(本発明の隣接する通路に相当)及び燃料タンク16の上面16a(本発明の隣接する通路に相当)に対して面一となる。通常時のカバー38は、この閉鎖位置に保持されて図示しないロック機構により開放位置への切換を防止されている。
また図6に示すように開放位置のカバー38は、直立姿勢を超えてヒンジ42の限界まで回動して枠体37内の空間Sを上方に向けて開放する。この図から判るように、一対の蓋体26,27及びブリーザ弁30は枠体37内の全スペースを占めるほど大きくはなく、カバー38を閉鎖位置とした状態でカバーユニット36内には余剰スペースが形成されている。
なお、サクションフィルタ28及びストレーナ32の交換や作動油の給油は、カバー38を開放位置に切り換えて実施される。
また、枠体37の右側面37aには取付孔37cが貫設されると共に、取付孔37cを囲むように埃避けのフード37bが形成されている。枠体37内の空間Sには側方カメラ43が配設され、その先端部が取付孔37cに挿通・固定されて油圧ショベル1の右側方を撮像するようになっている。側方カメラ43は信号線44を介して運転室内に設置された図示しないディスプレイに接続され、側方カメラ43による撮像画像がディスプレイに表示される。
次に、以上のように構成された油圧ショベル1において、エンジンルーム11内の機器類を保守する際の手順を説明する。
まず、作業者は地表よりステップ18を経て上部旋回体5上に登り、ステップ18から燃料タンク16の上面16a及びカバーユニット36上を通路として利用してエンジンルーム11まで到達する。ステップ18の最上段、燃料タンク16の上面16a、カバーユニット36の上面(カバー38)及びエンジンルーム11の上面11aはほぼ同一高さであり、且つ作動油タンク15の上面15aのブリーザ弁30はカバーユニット36のカバー38で隠蔽されている。このため、ステップ18の最上段からエンジンルーム11までの通路上の全ての領域は、凹凸を形成することなく平坦な形状をなしている。
従って、作業者はブリーザ弁30に注意を払う必要も、避ける必要もなくなり、通路上を容易に歩行してエンジンルーム11に到達することができる。所望の保守作業を実施した後に地表に戻る場合も同様であり、凹凸がなく平坦な通路上を歩行して容易に地表に降りることができる。よって、本実施形態の油圧ショベル1によればエンジンルーム11へのアクセスが容易になることから、エンジンルーム11内の機器類に対する保守性を向上することができる。
また、カバーユニット36内には蓋体26,27及びブリーザ弁30を収容した上で余剰スペースが形成されているため、工具箱として利用可能である。例えば、保守作業で使用する工具類、或いは保守作業中の落下防止のために作業者を手摺り等と連結する安全帯等をカバーユニット36内に保管できる。保守作業が実施される上部旋回体5上にカバーユニット36が配置されているため、必要に応じてカバー38を開いて簡単且つ迅速に工具類や安全帯を取り出すことができ、その使い勝手が非常に良好である。
また、カバーユニット36は側方カメラ43の設置にも利用されている。例えば図7に示す従来技術では作動油タンク115内に作動油が貯留されているため、内部に側方カメラ43を配設できず、作動油タンク115に取付孔37cを貫設することもできない。本実施形態ではカバーユニット36内に空間Sが形成されているため、この空間S内に側方カメラ43を配設できると共に、側方を撮像可能なように枠体37の右側面37aに取付孔37cを貫設でき、これにより側方カメラ43を設置することができる。
しかも、カバーユニット36の空間S内に配設されることで側方カメラ43は保護されている。例えば、図7の従来技術では、作動油タンク115の上方或いはステップ18の開閉扉18aの上方等にブラケット等を介して側方カメラ43を支持するしかなく、この場合の側方カメラ43は外部に完全に露出することになる。このため、作動油タンク115上を歩行する作業者と接触して側方カメラ43が破損する可能性がある上に、側方カメラ43が盗難される可能性もあるが、このような事態を防止することができる。
さらに、カバーユニット36は作動油タンク15上に位置するため、比較的高い位置からの側方カメラ43による撮像が可能となる。撮像された画像は、運転室14内に搭乗したオペレータの視線の高さに近いため、オペレータは違和感なく油圧ショベル1の右側方の状況を把握することができる。また、例えば図7の従来技術において開閉扉18aの上方に側方カメラ43を配置した場合等に比較して、上部旋回体5の旋回時により側方の監視がし易くなるという効果もある。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、油圧ショベル1に具体化したが、旋回体上に配置した作動油タンクの上面をエンジンルームまでの通路の一部として利用するものであれば、これに限ることはなく任意に変更可能である。
また上記実施形態では、枠体37にヒンジ42を介してカバー38を開閉可能に連結したカバーユニット36を作動油タンク15の上面15aに装着したが、この構成に限るものではない。例えば、作動油タンク15の上面15aに枠体37を一体形成して、ヒンジ42を介してカバー38を連結してもよい。
またヒンジ42に代えてボルトを使用して枠体37にカバー38を固定してもよい。この場合のカバー38は、上記実施形態と同様に、蓋体26,27、ブリーザ弁30及び作動油タンク15の上面15aを上方から隠蔽すると共に、隣接するエンジンルーム11の上面11a及び燃料タンク16の上面16aに対して面一となる。そして、カバー38は脱着可能であるため、作動油タンク15内のサクションフィルタ28及びストレーナ32の交換や作動油の給油も可能である。さらに枠体37を使用することなく、エンジンルーム11の上面11aと燃料タンク16の上面16aとの間にカバー38を架け渡してボルトにより締結してもよい。これらの脱着可能なカバー38も、本発明の開閉可能なカバーに含まれるものとする。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(走行体)
4 旋回装置
5 上部旋回体(旋回体)
6 作業フロント
11 エンジンルーム
11a 上面(隣接する通路)
16a 上面(隣接する通路)
15 作動油タンク
26 蓋体
30 ブリーザ弁
38 カバー
37 枠体
43 側方カメラ
S 空間

Claims (6)

  1. 走行体と、
    前記走行体上に旋回装置を介して取り付けられた旋回体と、
    前記旋回体に備えられた多関節型の作業フロントと、
    前記旋回体上に配設され、液体を貯留した作動油タンクと、
    前記作動油タンクの上面に取り付けられた蓋体と、
    前記蓋体上に取り付けられ、前記作動油タンクの液面変化に応じて空気を流出入させるブリーザ弁と、を備え、
    地表から前記旋回体上に画成したエンジンルームまでの通路の一部として前記作動油タンクの上面を利用可能とした建設機械において、
    前記作動油タンクの上面の高さを隣接する通路よりも低く設定し、前記ブリーザ弁よりも上方に開閉可能なカバーが配設されており、
    閉鎖位置における前記カバー、及び前記エンジンルームの上面は、同一高さになるように構成されている
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 前記旋回体上において前記作動油タンクに隣接して配設された燃料タンクを含み、
    前記閉鎖位置における前記カバー、前記燃料タンクの上面、及び前記エンジンルームの上面は、同一高さになるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記通路の一部として前記旋回体において前記燃料タンクに隣接して配設され、地表から前記旋回体への乗降用のステップを含み、
    前記閉鎖位置における前記カバー、前記燃料タンクの上面、前記エンジンルームの上面、及び前記ステップの最上段は、同一高さになるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記カバーの閉鎖位置において、前記作動油タンクの上面と前記カバーとの間に外部から区画された空間が画成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記作動油タンクの上面に枠体が設けられ、
    前記カバーは、前記枠体に開閉可能に取り付けられて、閉鎖位置において前記枠体の開口部を塞いで前記外部から区画された空間を画成する
    ことを特徴とする請求項に記載の建設機械。
  6. 前記作動油タンクは、前記旋回体の側部に配設され、
    前記枠体内に画成された空間には、前記旋回体の側方を撮像する側方カメラが配設されている
    ことを特徴とする請求項に記載の建設機械。
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