JP4649004B2 - 車両の車輪用タイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車輪用タイヤであって、タイヤの横断面内のプロファイルの周りで各々が略U字形の形態にて伸長する糸状要素から成る少なくとも1つのカーカスプライ、及び各々が該カーカスプライのそれぞれの周方向内端縁近くに係合した、1対の周方向に延伸不能な環状構造体を有するカーカス構造体と、選択随意的に、その周方向外方位置にて該カーカス構造体に取り付けられたベルト構造体と、その周方向外方位置にて該ベルト構造体に取り付けられたトレッドバンドと、側方両側位置にてカーカス構造体に取り付けられた少なくとも1対のサイドウォールとを備える、タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の車輪用タイヤの製造は、略円環状の形態を有する1つ以上のカーカスプライから成り、該カーカスプライの軸方向の両側端縁が「ビード・コア」と称する、周方向に延伸不能な環状のそれぞれの補強要素に係合する、カーカス構造体を形成することを含む。
【0003】
カーカス構造体の周方向外方位置にて、該カーカス構造体には、ベルト構造体が取り付けられており、該ベルト構造体は、閉じたリングの形態とした1つ以上のベルトストリップから成り、該ベルトストリップは、互いに対し且つ隣接するカーカスプライに属するコードに対して適当に方向決めされた繊維又は金属製のコードから略成っている。
【0004】
現在、適当な厚さのエラストマー材料ストリップから成るトレッドバンドがベルト構造体の周方向外方位置にて該ベルト構造体に取り付けられている。
【0005】
本発明の目的上、「エラストマー材料」という語は、ゴムブレンド、すなわち、任意の他の型式の鉱物フィラー及び/又は添加剤で適宜に融合させた基本ポリマーから成る組立体の全体を意味するものであることを指摘すべきである。
【0006】
最後に、製造中のタイヤの両側部に対して、1対のサイドウォールが取り付けられる。その1対のサイドウォールの各々は、トレッドバンドの対応する側端縁に近い位置に配置された、いわゆるショルダ領域と、対応するビードコアに配置された、いわゆるビードとの間に含まれるタイヤのサイド部分を覆う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製造方法によれば、略上述したタイヤの構成要素は、最初に、互いに別個に製造し、次に、タイヤの製造ステップ中に組み立てられる。
【0008】
例えば、カーカス構造体を構成すべくビードコアと関係付けられる1つ又は2以上のカーカスプライを製造するためには、最初に、押出し成形を通じて及び/又はカレンダ加工法を通じて、長手方向に配置された連続的な繊維又は金属製コードから成るゴム被覆織地を製造することが必要とされる。このゴム被覆織地には、横断切断工程を行って所定の寸法の長さのものを製造し、これらの所定の長さの織地は、その後に共に接続して横断方向に配置された平行なコードを有する、連続的なリボン状の半製品を生じさせる。
【0009】
次に、この製造物品を切断して、製造すべきカーカスの周方向伸長部分と相関させた長さの製品にする。
【0010】
半製品を製造することに代えて、タイヤの製造ステップ中に、カーカス構造体を直接、製造する、製造方法が最近、提案されている。
【0011】
例えば、現在の技術に最も関連する技術状態の一例として、本明細書にて参考とした、米国特許第5,453,140号には、それ以前にリールに巻かれた単一のコードから開始してカーカスプライを製造する方法及びその装置が開示されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の特許に記載された方法及び装置に従って、装置の各作動サイクルにおいて、動力被駆動のアイドラーローラによりリールから引き出され且つ空圧緊張装置により緊張状態に保たれたコードは、予め設定した伸長部分の長さが得られる寸法となるように切断する。
【0013】
この長さのコードは、円環状支持体の外面上を横断方向に伸長するように動力被駆動プーリーに巻かれたベルト上に取り付けられた取り上げ要素により取り上げられる。
【0014】
次に、この長さの端部には、円環状支持体の両側部にて作動するベルト型式の曲げ部材が係合し、コード長さの側部分に沿って指状体のように作用する摺動要素により、コード長さを円環状支持体に対し半径方向に取り付ける。
【0015】
上述した作動サイクルを反復すると、円環状支持体の全周方向伸長部分が覆われる迄、多数のコード長さが並んだ関係にて周方向に配置される。
【0016】
当然に、円環状支持体には、二重の機能、すなわちコードを一定の関係に便宜に保持し得るように該層の上に配置されたコードに粘着させる機能と、完成したタイヤにて空気に対して不透過性の内側ライナーを構成する機能とを有する、未加硫ゴム層が予め被覆されている。
【0017】
この製造方法により製造されたタイヤは、1又は複数のカーカスプライが、各々、軸方向に隔てられ且つタイヤの回転軸線の半径方向に方向決めされた2つのサイド部分と、該サイド部分の間にて半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分とを有する個々のコードから成っている。
【0018】
このカーカス構造体の製造範囲において、欧州特許第0,664,231号から理解し得るように、タイヤビードの各々の近くにて、カーカスプライを形成する個々のコードの両端は、上記ビードコアを形成する環状の固着要素に対し軸方向両方位置にて交互に表れる順序に配置されるが公知である。
【0019】
本発明によれば、このタイヤの製造範囲において、個々のコードではなくて、ストリップ状要素の長さのコードを配置することにより1又は複数のカーカスプライが形成されるならば、顕著な利点が達成されることが分かった。該コード長さの各々は、長手方向に配置された2つ以上の平行な糸状要素を内蔵する未加硫のエラストマー材料層から基本的に成っている。
【0020】
より詳細には、本発明は、車両の車輪用タイヤであって、少なくとも1つのカーカスプライが、少なくとも1つの未加硫のエラストマー材料層にて少なくとも部分的に被覆された、長手方向及び互いに対し平行に配置された上記糸状要素の少なくとも2つから成る複数のストリップ状要素の長さを備え、上記ストリップ状要素の各々が、タイヤの横断面内のプロファイルの周りで略U字形の形態に従って伸長して、軸方向に向けて互いに隔たった位置にてタイヤの幾何学的回転軸線に対し直交する面内にて略伸長する2つのサイド部分と、該サイド部分の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分とを画成し、該クラウン部分が、タイヤの周方向伸長部に沿って並んだ関係に配置される一方、各ストリップ状要素の長さのサイド部分は、各々、少なくとも1つの隣接するストリップ状要素のサイド部分により各々、部分的に覆われることを特徴とする、タイヤに関するものである。
【0021】
より詳細には、上記のストリップ状長さのサイド部分は、相互にタイヤの幾何学的回転軸線にて収斂している。
【0022】
配置長さのサイド部分が互いに覆う程度は、該サイド部分の半径方向内端の最大値から始まって該サイド部分とクラウン部分との間の遷移領域における零の値まで、漸進的に減少するようにすることが便宜である。
【0023】
1つの好適な解決策において、個々のストリップ状長さは、ストリップ状長さ自体の幅に対応する周方向分配ピッチに従って配置される。
【0024】
1つの可能な代替的な実施の形態において、個々のストリップ状長さは、ストリップ状長さの幅の倍数に対応する周方向分配ピッチに従って配置される。
【0025】
好ましくは、ストリップ状長さの各々は、その赤道面にて測定した、タイヤの周方向伸長部分の約数に対応する幅を有するようにする。
【0026】
本発明の更なる形態に従い、ストリップ状長さのサイド部分は、カーカス構造体の周方向内端縁近くで広い幅の領域を有している。
【0027】
ストリップ状長さの各々に含まれる糸状要素は、上記の幅の広い領域にて互いに離れるように駆動される。
【0028】
1つの好適な実施の形態において、ストリップ状長さの各々は、3mm乃至20mmの範囲の幅を有し、また、好ましくは、3乃至10本の糸状要素を備えるようにする。
【0029】
上記糸状要素の各々は、0.6mm乃至1.2mmの範囲の直径の繊維コード又は0.3mm乃至2.1mmの範囲の直径の金属製コードから成ることが有利である。
【0030】
糸状要素は、該糸状要素の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離、及びタイヤの中央赤道面にてカーカス構造体上で周方向に測定したとき、少なくとも6本の糸状要素/cmの密度に従ってストリップ状長さ内に配置されることが好ましい。
【0031】
上記に掲げた本発明の特徴と独立的に有利に採用可能にすることのできる、発明の更なる形態によれば、上記の延伸不能な環状構造体の各々は、タイヤと同軸状に且つ第1のカーカスプライの周方向内端縁に隣接して配置された略環状体の形態をした、周方向に延伸不能な第1の環状インサートであって、同心状コイル状に伸長する少なくとも1つの細長要素が形成された前記第1の環状インサートと、該第1の環状インサートから軸方向に隔てられた位置にてタイヤと同軸状に配置された略環状体の形態をした、周方向に延伸不能な第2の環状インサートであって、同心状コイル状に伸長する少なくとも1つの細長要素が形成された前記第2の環状インサートと、第一及び第2の環状の固着要素の間に介在され且つ第2の環状の固着要素に緊密に接続されたエラストマー材料の充填本体とを備えている。
【0032】
該カーカス構造体は、第1のカーカスプライに外側から取り付けられた少なくとも1つの第2のカーカスプライを備えることが好ましく且つ有利である。
【0033】
この第2のカーカスプライは、第1のカーカスプライの糸状要素に対して交差する方向に従って配置された糸状要素を備えることが好ましい。
【0034】
この第2のカーカスプライは、第1のカーカスプライと同一の方法にて製造することが有利であり、また、第1のカーカスプライのストリップ状長さに対して交差する方向に従って配置された、それぞれのストリップ状長さを有することができる。
【0035】
このストリップ状長さ、又は何れの場合でも、上記カーカスプライの各々の糸状要素は、タイヤの幾何学的回転軸線に対して半径方向の面に対して0°乃至25°の角度にて傾斜した方向を有することが便宜である。
【0036】
第1の環状インサートは、第1のカーカスプライの外面と接触する状態にて該外面に取り付けることができることが有利である。
【0037】
一方、周方向に延伸不能な第2の環状インサートは、上記第2のカーカスプライの内面と接触する状態にて該内面に取り付けることができる。
【0038】
これと代替的に、周方向に延伸不能な第2の環状インサートは、第2のカーカスプライの外面と接触する状態にて該外面に取り付けることができるようにしてもよい。該第2のカーカスプライは、それぞれの環状の補強構造体に属する延伸不能な第2の環状インサートと充填本体との間に各々、介在された周方向内方部分を有している。
【0039】
また、周方向に延伸不能な第2の環状インサートは、周方向に延伸不能な第1の環状インサートの半径方向伸長距離よりも長い半径方向伸長距離を有するように提供することが好ましい。
【0040】
このエラストマー材料の充填本体は、70°乃至92°のAショア硬さの範囲の硬度を有することが都合よい。
【0041】
また、カーカス構造体は、空気に対して不透過性である、エラストマー材料で出来た少なくとも1つの密封層すなわちライナーから成り、該密封層がタイヤの内部にて上記カーカスプライを被覆するようにすることができる。
【0042】
上記の密封層は、タイヤの横断面内のプロファイルに沿って並んで配置されたコイルとして伸長する、気密のエラストマー材料から成る少なくとも1つのリボン状バンドで出来たものであることが好ましい。
【0043】
【発明の実施の形態】
更なる特徴及び有利な点は、本発明による車両の車輪用タイヤの好適ではあるが、非限定的な実施の形態に関する以下の詳細な説明から最も良く理解されよう。以下に、単に非限定的な一例として、添付図面に関して本発明を説明する。
【0044】
図面を参照すると、本発明による車両の車輪用タイヤが全体として参照番号1で示されている。
【0045】
タイヤ1は、略円環状の形態を有する少なくとも1つの第1のカーカスプライ3を有するカーカス構造体2から略成っている。該カーカスプライには、その周方向両端縁により1対の延伸不能な環状構造体4が係合し、該1対の延伸不能な環状構造体の各々は、タイヤを完成させたとき、通常、「タイヤビード」と称される領域に配置されている。
【0046】
1つ以上のベルトストリップ6a、6b、7から成るベルト構造体5がカーカス構造体2の周方向外方位置にて該カーカス構造体に取り付けられる。トレットバンド8がベルト構造体5の上に周方向に重ね合わされており、また、タイヤの加硫と同時に行われる成形工程に従って長手方向及び横断方向カット部分8aが上記トレットバンド8に形成されている。また、かかるカット部分は、所望の「トレットパターン」を画成し得る位置に配置されている。
【0047】
また、該タイヤは、カーカス構造体2の両側部に横方向に取り付けられた1対のいわゆる「サイドウォール」9も備えている。
【0048】
カーカス構造体2は、その内側ウォールにて密封層10、すなわち膨張したタイヤの密閉的密封を確実にし得るようにした、空気に対する不透過性のエラストマー材料層から略成るいわゆる「ライナー」にて被覆することが可能である。
【0049】
上記に掲げた構成要素の組み立て、及び上記構成要素の1つ以上の製造は、図2乃至図5に概略図で示した円環状支持体11を使用して行われる。該円環状支持体は、製造すべきタイヤの内側ウォールと同一の形態を有している。
【0050】
1つの好適な解決策において、円環状支持体11は、2%乃至5%の範囲に含まれることが好ましい線方向量に従って完成タイヤの寸法に比して小さい寸法を有している。上記の線形方向の量は、タイヤの赤道面と一致するその赤道面X−Xにて支持体自体の周方向伸長部に沿って測定した、単に一例としての値である。
【0051】
本発明の目的上、特別に重要ではないために詳細には説明せず、また、説明もしない円環状支持体11は、膨張状態下にて所望の円環状の形態をとり且つその形態を保ち得るように適宜に補強した折り畳み可能なドラム又は膨張可能なチャンバ又は袋状体から成るようにすることができる。
【0052】
上記の説明を考慮した後、タイヤ1の製造は、最初に、密封層、すなわちライナー10を形成することから開始して、選択随意的にカーカス構造体2を形成することを含む。
【0053】
このライナー10は、円環状支持体自体の近くに配置された押出し成形機及び/又はカレンダにより製造された、気密のエラストマー材料の少なくとも1つのリボン状バンド12を円環状支持体11の周りで周方向に巻き付けることで有利に製造することができる。図1から理解し得るように、リボン状バンド12の巻き付けは、円環状支持体11の外面の横断面のプロファイルに従い得るように並べた関係にて連続的に配置された周方向コイルとして略行われる。
【0054】
説明の目的上、「横断面におけるプロファイル」という表現は、本明細書において、図面に図示しない、その幾何学的回転軸線に対して半径方向面に沿って区分化した円環状支持体11の半断面により示される形態を意味するものとし、該半径方向面は製造されるタイヤの幾何学的回転軸線と一致する。
【0055】
リボン状バンド12の巻き付けと同時に、その製造ステップ中、カーカス構造体の周方向内端縁の近くにて1対の補助的な環状要素12aを取り付けることができる。これら補助的な環状要素12aの各々は、例えば、円環状支持体11の上に形成され又は形成すべきライナー10の周方向内端縁に配置された対応するコイルに対し並べて軸方向に配置されたコイルとしてリボン状バンド12を巻くことで形成することができる。これと代替的に、該補助的な環状要素12aは、円環状支持体11に配置されたそれぞれの押出し成形機から形成された少なくとも1つの補助的なリボン状バンドにて形成してもよい。
【0056】
本発明によれば、以下により明確に説明するように、3mm乃至20mmの幅を有することが好ましい少なくとも1つの連続的なストリップ状要素2aから得られた複数のストリップ状長さ13を円環状支持体11の上に配置することにより、カーカスプライ3は、該円環状支持体11の上に直接、形成される。
【0057】
図6に図示するように、連続的なストリップ状要素2の形成は、押出し成形機自体を通じて未加硫のエラストマー材料の供給を行う第1の押出し成形装置16と関係した第1の押出し成形機15を通じてそれぞれのリール14aから供給された2つ以上の糸状要素14、好ましくは3乃至10個の糸状要素14を案内することを基本的に含む。
【0058】
本明細書において、「押出し成形機」という語は、同様にこの特別な分野において、「押出し成形ヘッド」という語で表現される押出し成形装置の一部を意味するものとする。該押出し成形装置には、製品自体に取り付けられる幾何学的及び寸法上の特徴に従った形状及び寸法とされた出口ポートにて加工される製品が貫通する、いわゆる「ダイ」が設けられている。
【0059】
エラストマー材料及び糸状要素14は、押出し成形機15内にて共に緊密に接続され、これにより、その出口にて連続的なストリップ状要素2aを形成する。該連続的なストリップ状要素は、糸状要素自体が内蔵される、厚さの少なくとも1つのエラストマー材料17の層にて形成される。
【0060】
必要条件に依存して、糸状要素14を押出し成形機15内にて次のように案内することが可能である。すなわち、該糸状要素がエラストマー材料17の層内に一体に内蔵されないが、その一方の面又は両面に現れるような仕方にて案内することができる。
【0061】
該糸状要素14の各々は、例えば、直径が0.6mm乃至1.2mmの範囲であることが好ましい繊維コード、又は直径が0.3mm乃至2.1mmの範囲にあることが好ましい金属製コードから各々成るようにすることができる。
【0062】
必要であるならば、糸状要素14は、このようにして形成されたカーカスプライ3に対して予想し得ないコンパクトさ及び均質さという品質を提供し得るような仕方にて糸状要素14を連続的なストリップ状要素2a内に配置することが有利である。この目的のため、該糸状要素14は、例えば、タイヤ1の赤道面X−X近くにてカーカスプライ3上で周方向に測定したとき、1cm当たり6本以上の糸状要素が存在する密度に従って配置することができる。何れの場合でも、糸状要素14は、隣接する糸の間にて適宜のゴム被覆工程を行い得るように、糸状要素自体の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離に従って糸状要素14をストリップ状要素2a内に配置することが好ましい。
【0063】
押出し成形機15から排出される連続的なストリップ状要素2aは、図2乃至図5に概略図的に示した配置装置19の上で選択随意的に第1のアキュムレータ−補正装置18を通じて案内することが有利である。
【0064】
該配置装置19は、基本的に、第1の案内部材20を備えている。該第1の案内部材は、例えば、アキュムレータ−補正装置18の下流にて、押出し成形機15によって製造された連続的なストリップ状要素2aに係合することを目的とする1対の対向するローラから成る第1の案内部材20を備えている。
【0065】
第1の案内部材20の下流にて、ストリップ状要素2aは、第1の把持部材21と係合する。該第1の把持部材21は、円環状支持体11の赤道面X−Xに対して横断状に方向決めした方向に向けて可動である。
【0066】
より詳細には、第1の把持部材21は、第1の作動位置と第2の作動位置との間にて可動であり、該第1の作動位置において、図2に図示するように、該第1の把持部材は、対向するローラ20から成る第1の案内部材近くの連続的なストリップ状要素2aの一端に係合し、該第2の作動位置において、図3に図示するように、該第1の把持部材は、第1の案内部材から離れるように動いて、連続的なストリップ状要素2aを円環状支持体11の赤道面X−Xの横断方向に配置する。
【0067】
第1の把持部材21が、第2の作動位置に達したとき、第2の把持部材22は、第1の案内部材20近くの連続的なストリップ状要素2aに係合する。
【0068】
次に、切断部材23が作動されて、該切断部材は、第2の把持要素22と第1の案内部材20との間に含まれるその延伸部分にて連続的なストリップ状要素2aを切断し、所定の伸長長さ「L」のストリップ状長さ13を形成する。
【0069】
切断部材23による切断動作に続いて、得られたストリップ状要素13は、円環状支持体の赤道面に対して横断方向で且つ中心決めした位置に配置される。
【0070】
その後、把持部材21、22は、円環状支持体近くでストリップ状長さ13を半径方向に動かすことにより、円環状支持体11の幾何学的軸線方向に向けて同時に並進される。この状況下にて、ストリップ状長さ13の長手方向伸長部分の中心決めした位置にてクラウン部分24の形成が行われ、該部分は、円環状支持体11の上の半径方向外方位置にて伸長する。
【0071】
図4から明確に理解し得るように、把持部材21、22の半径方向への動作が進むと、ストリップ状長さ13の両端は円環状支持体11の幾何学的回転軸線の近くまで半径方向に移動されて、互いに軸方向に隔たった位置にて円環状支持体の幾何学的回転軸線に対して直交する面内にて略伸長する2つのサイド部分25を形成する。
【0072】
その後、把持部材21、22が円環状支持体11の近くまで移動することにより、ストリップ状要素の両端は、円環状支持体11に確実に取り付けられ、長さ13の配置が完了し、この長さは円環状支持体の横断面内にてプロファイルの周りに略U字形の形態を有する。
【0073】
把持部材21、22を支持し且つ案内して動かすことを目的とする構成要素は、当業者に便宜な任意の方法にて行うことができるため、添付図面には図示せず、何れの場合でも、これらは本発明の目的上、何ら重要ではない。
【0074】
所望であるならば、ストリップ状長さのサイド部分25は、円環状支持体11のサイドウォールに対して押し付けるステップを行うことができる。この目的のため、図示しない1対の加圧ローラ又は同等の手段を設けて円環状支持体11の両側部に対して作用するようにすることができる。該加圧ローラの各々は、スラスト動作によりそれぞれのサイド部分25に作用し且つ円環状支持体11の幾何学的回転軸線に向けて同時に半径方向に摺動し得るように配置されている。
【0075】
糸状要素14を被覆する層17を形成する、未加硫のエラストマー材料の粘着性の性質のため、円環状支持体にライナー10が存在しない場合でさえ、円環状支持体11の表面に糸状要素13を安定的に接着させることが確実となる。より詳細には、ストリップ状要素13が横断面内のそのプロファイルの半径方向外方領域にて円環状支持体自体と接触すると、直ちに上記の接着が為される。
【0076】
上記のエラストマー材料の自然の粘着性を利用することに加え、又はそれに代えて、円環状支持体の上に配置された1つ以上の適当な穴26を通じて吸引作用を実施することにより、1つ以上のストリップ状長さ13を該円環状支持体11の上に保持することが可能となる。
【0077】
該円環状支持体11は、配置装置19の作動と同期化してステップ状に動くことにより角度回転させることができ、その回転方法は、ストリップ状長さ13の各々の各切断動作時に、その前に配置されたストリップ状長さ13に対して周方向に並んだ関係にて円環状支持体に対するストリップ状長さの配置が行われるようにする。
【0078】
添付図面で概略図的に示した実施の形態において、個々のストリップ状長さ13の周方向分配ピッチが該ストリップ状長さの幅に等しい場合、円環状支持体11の角度回転ピッチが上記長さの幅に等しくなる。
【0079】
しかしながら、ストリップ状長さ13の周方向への分配ピッチは、その幅の倍数に等しいように提供することができる。この場合、円環状支持体11の角度動作ピッチは、上記周方向分配ピッチに等しくなる。本発明の目的上、特段の記載がない限り、「周方向」という語は赤道面X−X内に位置し且つ円環状支持体11の外面に近い外周を意味するものとすることを指摘すべきである。
【0080】
配置装置19の上述した作動順序のため、得られた第1のカーカスプライ3において、各ストリップ状長さ13のクラウン部分24は、円環状支持体11の周方向伸長部分に沿って並んだ関係に連続的に配置される一方、各長さ13のサイド部分25の各々は、その前に配置された少なくとも1つの長さ13のサイド部分と部分的に重なり合わされ、また、その後に配置される少なくとも1つの長さ13のサイド部分25により部分的に覆われる。添付図面において、第1のカーカスプライ3を形成するストリップ状長さ13の重なり合う領域は、参照番号13aで表示してある。
【0081】
図8により明確に示すように、互いに重なり合った関係にあるサイド部分25は、略円環状支持体11の幾何学的回転軸線の方向に向けて互いの方向に移動する。その移動は、角度δによる。この角度δは、ストリップ状要素13の幅「W」と、また、何れの場合でも、その周方向への分配ピッチと、円環状支持体11の幾何学的回転軸線からそれぞれ最大距離の点にて測定される最大半径Rの値と相関した値とする。
【0082】
隣接するサイド部分25同士が互いに収斂するため、これらのサイド部分が互いに重なり合う程度、または覆う程度、すなわち、重なり合う領域13aの周方向幅は、サイド部分の半径方向内端の最大値から開始して、漸進的に縮小し、サイド部分25とクラウン部分24との間の遷移領域における零の値となる。
【0083】
円環状支持体11の幾何学的回転軸線から最小距離の点にて測定される、最大半径R及び最小半径R′の差のため、糸状要素14の平均密度、すなわち、所定の長さの周方向部分内に存在する糸状要素14の量は、上記の幾何学的回転軸線に接近するに伴って漸進的に増大する。
【0084】
実際には、この密度の増大は、最大半径Rと最小半径R′との比の値に比例する。
【0085】
相互に重ね合わせた2つのサイド部分25に属する糸状要素14は、最大半径Rの値のみならず、個々の長さ13の幅及びその周方向分配ピッチにも相関した上記角度δに等しい角度にてそれぞれ横断方向に配置されていることが認識される。
【0086】
必要条件に応じて、糸状要素14の交差角度を修正しようとするならば、上記切断動作から得られたストリップ状要素13の端部に対応するその長手方向伸長部領域内にて連続的なストリップ状要素2aに対し押し付けステップを行うことができる。このようにして、形成されたカーカスプライ3の周方向内端縁に配置されたより幅の広い領域は各ストリップ状長さ13の伸長部分に画成される。
【0087】
上記の押し付け動作は、個々の長さ13のサイド部分25から形成しようとする長手方向伸長部分にて連続的なストリップ状要素を押し付け得るように該連続的なストリップ状要素2aを押し付け得るようにした上記案内ローラ20又は補助的な加圧ローラ(図示せず)により行うことができる。この押し付け動作により、エラストマー層17の厚さが薄くなり、また、ストリップ状要素2aの幅が拡張し、その結果、糸状要素14は互いに離れる方向に移動することになる。
【0088】
第1の把持部材21の移動方向に対して円環状支持体11の幾何学的回転軸線の方向を適宜に傾斜させることにより、長さ13のクラウン部分24は、幾何学的軸線が通る半径方向面に対して、一例として、0°乃至25°の範囲の望ましい傾斜角度を付与することができる。より詳細には、この勾配は、タイヤ1に1つのカーカスプライ3のみが設けられるならば、0°乃至3°の範囲であることが有利であり、また、本明細書に記載した実施の形態におけるように、カーカス構造体が2つのカーカスプライ3、31から成るならば、10°乃至20°の範囲とし、また、15°に等しいことがより好ましい。
【0089】
カーカス構造体2の製造は、全体として、「ビード」として公知のカーカス領域を形成する目的のため、上述した方法により得られたカーカスプライ3の周方向内端縁の各々に近い領域に対して上記延伸不能な環状構造体4を取り付けるステップを含んでおり、該ビードは、対応する取り付けリムに対してタイヤを確実に固着することを特別に目的とするものである。該タイヤの1つの好適な実施の形態に従い、そのカーカスプライは、上述した方法にて得られる。
【0090】
これらの延伸不能な環状構造体4(図10)の各々は、円環状支持体11の幾何学的回転軸線と同心状で且つ第1のカーカスプライ3の対応する周方向内端縁に隣接する位置に配置された略環状体の形態をした周方向に延伸不能な第1の環状インサート27を備えている。
【0091】
該第1の環状インサート27は、略同心状の幾つかのコイル27aを形成するように巻かれた長い金属要素の少なくとも1つから出来ている。コイル27aは、それぞれの細長要素から形成された連続的なら旋状又は同心状のリングにより形成することができる。
【0092】
第1の環状インサート27と並んだ関係にて同軸状に配置されたそれぞれの環状体の形態にて略伸長する、周方向に延伸不能な第2の環状インサート28が第1の環状インサート27と組み合わされている。
【0093】
また、第2の環状インサート28は、それぞれの細長要素で形成された連続的なら旋状又は同心状のリングにより形成することのできる幾つかの略同心状のコイル28aを形成するように巻かれた長い金属要素の少なくとも1つで形成されることが好ましい。
【0094】
第2の環状インサート28は、環状インサートの最小内側半径と最大外側半径との差により付与される半径方向伸長部を有することが好ましく、該半径方向伸長部は、第1の環状インサート27の半径方向伸長部よりも長いようにする。
70°乃至92°のAショア硬さの範囲の硬さであることが好ましいエラストマー材料の少なくとも1つの充填本体29が、第1の環状インサート27と第2の環状インサート28との間に介在されている。
【0095】
以下により詳細に説明するように、タイヤを使用する間、上述した環状構造体4は、タイヤ1の回転軸線に対して平行に方向決めされたスリップスラスト力の作用の下、リブの上のその休止点の周りを回転するビードの傾向に効果的に対向する。この回転する傾向は、特に、部分的に又は完全に撓んだ状態下にてタイヤを採用するときに特に明確となる。
【0096】
環状構造体4の各々を製造するため、タイヤの回転軸線に対応するその幾何学的巻き軸線の周りで増大する直径の外周に従って、互いに並んだ関係に配置された同心状コイル27aに少なくとも1つの細長要素を配置することにより、金型30a、30b内に画成された成形キャビティ30内にて第1の延伸不能な環状インサート27を形成することを含むことが好ましい。
【0097】
この工程は、金型30a、30bの第1のチーク30a内に配置されたら旋状座部内にて細長要素を巻くことで便宜に行うことができ、該第1のチークは、それ自体の幾何学的軸線の周りで回転させる目的のために駆動することができる。
【0098】
次に、第2の環状インサート28を成形キャビティ30内に配置する。該第2の環状インサートの形成は、第1の環状インサート27を形成する場合と同一の方法にて行われることが有利である。
【0099】
環状インサート27、28の一方又はその双方を形成することを目的とする1つ又は複数の細長要素を配置するステップは、好ましくは金属材料で出来た細長要素に対し少なくとも1つの未加硫エラストマー材料層を被覆するゴム被覆ステップを先に便宜に行うことができる。該少なくとも1つの未加硫のエラストマー材料層は、細長要素自体にて優れたゴム−金属の結合を確実にするのみならず、上述したら旋状座部内に安定的に配置するためのその接着をも促進する。
【0100】
また、第1のチーク30a及び/又は第2のチーク30bは、磁性材料で出来たものであるように便宜に提供し、又はそれぞれの細長要素を便宜に吸引し且つ保持し得るように電磁的方法にて作動させ、これにより、コイル27a及び/又はコイル28aが形成されるとき、これらのコイルを確実に安定的に配置することができる。
【0101】
次に、成形キャビティ30内にて充填本体29が形成される。該本体の形成は、それぞれのチーク30a、30bに形成された第1の環状インサート27と第2の環状インサート28との間に所定の容積の未加硫のエラストマー材料の少なくとも1つの環状要素を介在させることにより便宜に行うことができる。この環状の要素は、横断面内にて任意の便宜な形態とすることができるが、但し、チーク30a、30bが金型が閉じた状態のとき、互いに接近するように動かされたとき、その容積が成形チャンバ30の内部容積に対応することが条件である。
【0102】
環状要素を環状要素チーク30a、30bの間に配置したならば、チークが相互に接近することにより成形キャビティ30を閉じる。この状況下にて、成形キャビティ30の容積は縮小し、変形される第1の環状インサート27と第2の環状インサート28との間に未加硫のエラストマー材料の環状要素が押し付けられ、該環状要素は、成形キャビティを完全に充填し、これにより、充填本体29を形成し、該充填本体は、第1の環状インサート27及び第2の環状インサート28に緊密に接続される。
【0103】
上記の1つの代替的な解決策として、例えば、チーク30a、30bを互いに接近するように動かした後、噴射又は当業者に便宜なその他の任意の方法により導入されたエラストマー材料にて成形キャビティ30を充填することにより充填本体29を形成することができる。
【0104】
延伸不能な環状構造体は本発明の目的にとって重要でないため、説明しない適当な機械的取り扱い装置により金型30a、30bから直接、取り上げられ且つ横方向に第1のカーカスプライ3に取り付けられるようにするため、延伸不能な環状構造体4の上述した形成は、円環状支持体11に接近して行うことが有利である。
【0105】
本発明の更に好ましい特徴によれば、カーカス構造体2を形成することは、少なくとも1つの第2のカーカスプライ31を形成することを更に含む。この第2のカーカスプライ31は、第1のカーカスプライ3及び延伸不能な環状構造体4の上に直接形成し、図10に明確に図示するように、各環状構造体4の第2の環状インサート28が第2のカーカスプライの内面と接触するように配置されるようにすることが有利である。
【0106】
可能な代替的な解決策によれば、各環状構造体4を形成することは、第2のカーカスプライ31を形成した後、第2の環状インサート28を取り付けるため、充填本体29に単独で接続された第1の環状インサート27を形成することを最初に含むことができる。この場合、それぞれの充填本体29と第2の環状インサート28との間にて第2のカーカスプライ31の周方向内側部分の各々が介在され、該第2のカーカスプライは、第2のカーカスプライと接触する関係にて該第2のカーカスプライ自体の外面に取り付けられる。
【0107】
該第2のカーカスプライ31は、第1のカーカスプライ3に属する糸状要素14に対する交差方向に従って配置されたそのそれぞれの糸状要素32を有するような仕方にて製造されることが好ましい。
【0108】
より詳細には、該第2のカーカスプライ31の形成は、第1のカーカスプライ3の製造に関して上述した方法と同一の方法、すなわち、それぞれのストリップ状長さ33を連続的に配置し、周方向に向けて並んだ関係に連続的に配置されたそれぞれのクラウン部分34と、隣接するストリップ状長さ33のサイド部分35により部分的に覆われたサイド部分35とを画成する方法にて便宜に行われる。添付図面において、第2のカーカスプライ31を形成するストリップ状長さ33の覆い又は互いに重なり合う領域は、参照番号33aで示してある。
【0109】
第2のカーカスプライ31のストリップ状長さ33は、第1のカーカスプライを形成するストリップ状長さ13に対して交差した方向に従って配置されることが便宜である。更に、赤道面X−Xに対する第2のカーカスプライ31のストリップ状長さ33の勾配は、第1のカーカスプライ3に属するストリップ状長さ13の勾配と略等しい値であるようにすることが好ましい。
【0110】
ラジアル型タイヤにおいて、ベルト構造体5は、現在、カーカス構造体2に取り付けられている。
【0111】
このベルト構造体5は、当業者に便宜な任意の方法にて形成することができ、図示した実施の形態において、該ベルト構造体は、それぞれ交差した方向のコードを有する第1のベルトストリップ6a及び第2のベルトストリップ6bを基本的に備えている。例えば、第一及び第2のベルトストリップ5、6の上で軸方向に並んで配置されたコイルとなるように少なくとも1つの連続的なコイルを巻くことにより形成される、補助的なベルトストリップ7がベルトストリップの上に重ね合わされている。
【0112】
次に、当業者に便宜な任意の方法にて得られるトレッドバンド8及びサイドウォール9は、ベルト構造体5に取り付けられる。
【0113】
当該タイヤを円環状支持体11の上に形成するため、有利に実施することのできるベルト構造体、サイドウォール及びトレッドバンドの実施の形態は、当該出願人の名による欧州特許出願第97830632.2号に記載されている。
【0114】
製造されたタイヤ1は、支持体11から除去した後、任意の公知で且つ従来の方法にて行うことのできる加硫処理ステップを施すことができる。
【0115】
1つの可能な代替的な解決策によれば、加硫処理ステップの前に、ライナー10に加えて又はライナー10に代えて、閉じた管状断面の空気管をタイヤ1と有利に関係付けることができる。タイヤを円環状支持体11から除去した後、空気管をカーカス2内に挿入する。添付図面に図示しないこの空気管は、タイヤを加硫処理金型内に導入した後に膨張させ、内部圧力を供給する。この内部圧力は、金型壁に対し、特に、トレッドパターンの長手方向及び横方向カット部分8aを画成することを目的とする金型部品に対しタイヤを完全に接着させ得るようにしてある。
【0116】
本発明の更なる好適な特徴に従い、加硫処理ステップ中、カーカスプライ3、31及びベルトストリップ6a、6b、7に対する延伸ステップを行い、これらを予め緊張させ、タイヤ自体の赤道面X−Xにて周方向伸長部にて測定した線形伸長量に従い、単に一例として、2%乃至5%の範囲にタイヤを膨張させる。この延伸ステップは、上述した空気管又は加硫処理装置内で採用されるその他の型式の膨張可能なチャンバ又は袋状体の膨張圧力の効果により行うことができる。
【0117】
本発明は、重要な有利な点を実現する。
実際には、当該タイヤは、円環状支持体の上にて異なる構成要素を直接、製造することにより形成することができる。該円環状支持体にて、タイヤは徐々に形成し、又は何れの場合でもタイヤは該円環状支持体に極めて近接して形成される。このようにして、従来のタイヤの製造工程に一般的である、半完成製品の製造、格納、及び管理に関連する全ての問題点が解消される。
【0118】
1つのエラストマー層内に内蔵させた幾つかのコードにて形成させた各々のストリップ状長さを配置することにより、1つ又は2つ以上のカーカスプライを形成する結果、重要な利点を達成することが可能であることを特に認識すべきである。先ず、上記米国特許第5,362,343号に記載された方法と比較して、各カーカスプライの製造時間を著しく短縮することができる。その理由は、多数の糸状要素、又は長さ13を形成する連続的なストリップ状要素2aを各ストリップ状長さ13内に保持することができるから、それら多数の糸状要素を同時に配置することができるためである。また、ストリップ状長さ13を採用することは、円環状支持体の上にライナー10を予め配置する必要性もなくなる。実際には、連続的なストリップ状要素2aを形成するときに採用されるエラストマー層17は、それ自体、要素2aを円環状支持体11に効率的に接着させることを確実にし、これにより、個々の長さ13、33を確実に安定的に位置決めすることができる。
【0119】
ストリップ状長さ13、33及び該ストリップ状長さと一体とされた糸状要素に関する位置決めの精度は、ストリップ状要素の各々が配置装置19により伝達することのできる振動又は同様の振動効果に対して影響されない重要な構造体的整合性を有するということから、更に向上させることができる。この点に関して、米国特許第5,362,343号に記載されたように、個々のコイルを配置することは、配置ステップ中、該コードに加わる振動及び/又は揺動のため、正に、問題となることを認識すべきである。
【0120】
更に、本発明に従って複数の糸状要素を同時に配置することは、個々の糸を配置することに関して必要とされるように遅い速度で配置装置19が作動することを可能にし、このことは、生産性を損なうことなく、加工精度の点にて更なる利点をもたらすことになる。
【0121】
更に、完成したタイヤのプロファイルと略同一であるプロファイルの円環状支持体に対して、クラウン方向にストリップ状長さを直接、配置することにより、公知の方法では達成し得なかった密度を実現することが可能となる。この公知の方法は、カーカスプライを円筒状スリーブの形態に配置し、その後に、該カーカスプライを円環状の形態に整形する。このことは、その結果として、完成したタイヤに対してクラウン方向に配置されたカーカスプライコードの厚さが薄くなることにつながる。
【0122】
上記に加えて、該ストリップ状要素の各々は、可能な吸引ダクト26を通じて発生させた真空効果により円環状支持体に安定的に締結することができる。真空圧力によるこの安定的な締結は、個々のコードの配置を行う公知の方法により実現することはできない。
【0123】
必要であるならば、ストリップ状要素の長さのサイド部分は、円環状支持体の軸線に対して半径方向に向けて適度に大きくした傾斜角度にて配置することができる。このことは、加硫処理のときにタイヤに付与される延伸ステップ中にタイヤの膨張を効果的に支援することを可能にする。実際には、このステップ中、サイド部分25、35は、該サイド部分の間を伸長するクラウン部分24、34共に、タイヤに対し半径方向の面に向けた方向となる傾向がある。
【0124】
当該タイヤの構造及び構造着想は、特に、そのカーカス構造体2に関して、特に、より大きい構造体的強度が通常必要とされる箇所である、サイドウォール及びビードの近くである構造体的強度の点にて、及び、特に、タイヤがカーブを走行しているときに生じるスリップスラスト力の効果に関して、挙動の点にて重要な改良を実現することを可能にする。
【0125】
実際には、カーカスプライ3、31の各々は、他のカーカスプライと別個に考慮したときであっても、ストリップ状長さ13、33が相互に重なり合い、又は部分的に覆うことは、タイヤのサイドウォールの領域にて最初の構造体的補強を可能にすることを認識すべきである。また、この補強は、上述したように、ストリップ状長さ13、33が互いに重なり合う領域にて、2つの長さに属する糸状要素14、32が互いに交差する方向に向けて配置されることによっても促進される。
【0126】
第1のカーカスプライ3及び第2のカーカスプライ31をそれぞれ形成するストリップ状長さ13、33が互いに交差状に方向決めされることは、カーカス構造体2に対する第2の補強ファクタを構成する。この第2の補強ファクタは、第1のカーカスプライ3及び第2のカーカスプライ31にそれぞれ属する糸状要素14、32に対して提供される互いに交差する配置から生じ、また、第一及び第2のカーカスプライに属する長さ13、33の覆う領域又は重なり合う領域13a、33aに対して提供される互いに交差する配置から生ずるものである。
【0127】
重ね合わせた領域13a、33aのこの交差した配置は、図11に明確に図示されている。この図から、第1のカーカスプライ3及び第2のカーカスプライ31にそれぞれ属する互いに重ね合わせる領域13a、33aは、タイヤに対して例外的な構造上の強度を付与する一種の回路網の構造体を画成することを容易に理解することができる。特に、このようにして、例えば、舗装路の境界部等に対する事故的な衝撃に対する抵抗力及び回転軸線の周りの捩り応力に対するタイヤの抵抗力といった品質が改善され、このことは、加速及びブレーキ時の双方のとき、大きいトルク値に耐えるのに適したタイヤにする。
【0128】
上記に加えて、延伸不能な環状構造体4の構造上の特徴は、ビード及びサイドウォール領域にてタイヤの構造上の強度を更に増し得るようにされている。
【0129】
実際には、カーカスプライ3、31に緊密に接続された周方向に延伸不能な環状インサート27、28が存在することは、第1のカーカスプライ3及び第2のカーカスプライ31に属する互いに交差する糸状要素14、32の間に更なる「結合」を生じさせる。このように、カーカス構造体2は、端縁ビードに対応する領域にて更に補強され、この補強は、延伸不能な環状インサート4の周りのスリップノットのように巻かれた、通常、「フリッパ」と称される更なるストリップ状インサートを特に必要とせずに可能である。これに反し、公知の技術では、該フリッパが使用されている。
【0130】
図12と図13とを比較すると、例えば、タイヤがカーブを走行するときに生ずる、タイヤの軸方向に向けられたスリップスラスト力の作用の下、タイヤの挙動に関して上述した構造上の措置により生ずる改良点を容易に認識することができる。明確化のため、図12及び図13に示したタイヤから断面の斜線が意図的に省略してある。また、スリップスラスト力による現象を一層明確にするため、図12、図13は、部分的に撓んだ状態のタイヤに関して作成したものであることも指摘すべきである。
【0131】
より詳細には、図12には、それぞれのリム100に取り付けられた従来型式のタイヤ101が示してあり、該リムは、タイヤビードの各々と整合して、ビードシート100aを有しており、該ビードシートは、リムの外側端縁を画成するフランジ100bと、安全突起100cとにより軸方向に境が設定されている。タイヤ101の異なる構成要素は、本発明によるタイヤ1の対応する部品に対して以前に採用した参照番号に100を加えた参照番号で表示してある。
【0132】
公知の技術に従って製造されたタイヤ101において、1又は複数のカーカスプライは、カーブを曲がるときにトレッドバンド108と地面との摩擦によりタイヤの回転軸線に対して平行に生じたスリップスラスト力Tの作用の下、タイヤのサイドウォールにて曲がる傾向がある。
【0133】
このスリップスラスト力Tは、延伸不能な環状構造体104までカーカス構造体102の1又は複数のプライ103に沿って伝達され、半径方向成分Trと軸方向成分Tsとを発生させる。半径方向成分Trは、その周方向容積の全体に亙って、リム100内に設けられたそれぞれのシート100aの上に着座する環状構造体104の周方向への延伸不能性により抵抗を受ける。タイヤの赤道面に向けて方向決めされたこの軸方向成分Tsは、タイヤビードをリム100のフランジ100bから離れる方向に動かす傾向があり、通常、安全突起100cにより抵抗を受ける。しかしながら、この安全突起の半径方向への寸法は、かなり制限されており、軸方向成分Tsが所定の値を超えるとき、タイヤビードがそのそれぞれのシート100aから除去され、瞬間的に完全に収縮して、その結果、タイヤ100の機能が失われることは容易に生じ得る。また、この現象は、公知の技術に従った構造とされたタイヤビードが、スリップスラスト力Tの作用の下、安全突起100cの上で「転がる」傾向があるという事実により促進される。
【0134】
ビードをそのシートから除去する上述した現象が生じる危険性は、タイヤが部分的に収縮した状態下にて走行することを余儀なくされ、従って、カーカス構造体102にスリップスラスト力の作用の下、著しく変形するときに特に重要である。
【0135】
次に、図13に図示したタイヤに関して説明すると、第1のカーカスプライ3と第2のカーカスプライ31との間に介在させた本発明の環状構造体4は、リム100に設けられたそれぞれの安全突起100cに対するその着座点の周りでスリップスラスト力Tの作用の下、タイヤビードが回転するのを防止する。
【0136】
より詳細には、それぞれのカーカスプライ3、31の内方に配置され且つこれらのカーカスプライに直接接触する周方向に延伸不能な環状インサート27、28が存在し、該環状インサートが充填本体29を介在させることで互いに隔てられることは、スリップスラスト力の作用の下、ビードが曲がり且つ回転するのを効果的に防止することを認識すべきである。実際には、図13を参照すると、スリップスラスト力Tは、延伸不能な環状構造体4をタイヤ1の赤道面に向けて曲げる傾向があることが理解できる。この状況下にて、第1の環状インサート27は、半径方向に圧縮される傾向となる一方、第2の環状インサート28は、半径方向に向けて引っ張り応力が加わる。しかしながら、インサート27、28を形成する個々のコイル27a、28aが周方向に延伸不能であること、及び該インサートが重ね合わせ領域13a、33aにて互いに交差させたそれぞれの糸状要素14、32を有するそれぞれのカーカスプライ3、31と緊密に一体化することは、延伸不能な環状構造体4が略完全に曲がり変形する機能を妨げる。
【0137】
スリップ力Tは、第一及び第2のカーカスプライの間で等しく配分され、構造体4内に設けられた第1の延伸不能な環状要素27及び第2の延伸不能な環状要素28まで上記プライに沿って伝達される。
【0138】
この状況下にて、第1の環状インサート27近くまで第1のカーカスプライ3に沿って伝達されたスリップ力Tの部分は、半径方向成分Tr1を生じさせ、ビードをビードシート55から離れる方向に動かし、また、このスリップ力は、環状構造体4が周方向に延伸不能であることによって抵抗を受け、また、このスリップ力部分は、軸方向成分Ts1を生じさせ、ビードを周フランジ53に対して押し付け、これにより、上記ビードが安定的に位置決めされた状態を確実に保つ。
【0139】
第2のカーカスプライ31に沿って伝達されたスリップ力Tは、同様に、半径方向成分Tr2を生じさせ、これは、第2の環状インサート28が周方向に延伸不能であることによる抵抗を受け、また、ビードをフランジ100bに対して押し付ける軸方向成分を生じさせるが、該軸方向成分は、図示する場合のように、第2のカーカスプライの内周端縁がタイヤの軸線に対して垂直な方向を取るとき、実質的に0の値となる。
【0140】
何れの場合でも、上述した軸方向成分Ts1により、ビードは確実に正確に位置決めされる。
【0141】
このようにして、本発明に従って形成したビードを有するタイヤは、該ビードをそのシートから除去することなく、0.5バールの膨張圧力迄、いわゆる「J−曲線試験」に耐えることができる一方、公知の技術において、0.8乃至1.0バール以下の圧力にてそのシートからのビードの変位に対抗することのできないタイヤは許容可能と見なされる。
【0142】
また、環状インサート27、28は、タイヤをビードにて更に構造的に保護することも認識すべきである。
【0143】
各プライの長さが相互に重なり合わないとき、周方向に並んで配置される場所である、カーカス構造体のクラウン部にて過剰に補強することなく、サイドウォールにおける構造的強度を有利に増すことができる。この特徴は、タイヤが伝達し得なければならないトルク値が大きいため、サイドウォールの構造体的強度が極めて臨界的である、高性能で低プロファイルのタイヤに関して特に有利なことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤの分割した部分斜視図である。
【図2】製造ステップ中、タイヤを支承する円環状支持体の直径断面の面に対して直交する方向に見たときの工程ステップにてカーカスプライを製造する装置の概略図である。
【図3】図2と異なる工程ステップにおけるカーカスプライを製造する装置の概略図である。
【図4】図2と異なる工程ステップにおけるカーカスプライを製造する装置の概略図である。
【図5】図2と異なる工程ステップにおけるカーカスプライを製造する装置の概略図である。
【図6】1つ又は2つ以上のカーカスプライを形成することを目的とする連続的なストリップ状要素の製造状態を示す線図である。
【図7】上記ストリップ状要素の1つの実施の形態の横断面図である。
【図8】本発明に従ってタイヤの第1のカーカスプライを製造する目的にてストリップ状の長さを配置する順序を概略図的に示す部分斜視図である。
【図9】タイヤを製造する成形ステップ中、タイヤビードにて挿入される延伸不能な環状構造体の部分的な直径方向断面図である。
【図10】第一及び第2のカーカスプライの間にて横方向に取り付けられた延伸不能な環状構造体の部分斜視図である。
【図11】2つの異なるカーカスプライに属する個々のストリップ状長さの重ね合わせた関係にある部分が相互に配置される状態を明確にすべく横方向に且つ仮想線で示した本発明によるタイヤのカーカス構造体の線図である。
【図12】それぞれの取り付けリムに取り付けられた、スリップ走行状態にあり且つ部分的に撓んだ状態にある従来のタイヤの横半分断面図である。
【図13】それぞれの取り付けリムに取り付けられ且つスリップ走行状態にあり且つ部分的に撓んだ状態にある本発明によるタイヤを示す横半分断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 カーカス構造体
3 カーカスプライ 4 環状構造体
5 ベルト構造体 6a、6b、7 ベルトストリップ
8 トレッドバンド 8a 横断方向カット部分
9 サイドウォール 10 ライナー
11 円環状支持体 12 リボン状バンド
12a 補助的な環状要素 13 ストリップ状長さ
13a 重ね合わせ領域 14 糸状要素
14a リール 15 第1の押出し成形機
16 第1の押出し成形装置 17 エラストマー材料層
18 アキュムレータ−補正装置 19 配置装置
20 第1の案内部材 21 第1の把持部材
22 第2の把持部材 23 切断部材
24 クラウン部分 25 サイド部分
26 穴 27 第1の環状インサート
27a、28a 同心状コイル 28 第2の環状インサート
29 充填本体 30 成形キャビティ
30a、30b チーク 31 第2のカーカスプライ
32 糸状要素 33 ストリップ状長さ
33a 重ね合わせ領域 34 クラウン部分
35 サイド部分

Claims (26)

  1. 車両の車輪用タイヤであって、タイヤ(1)の横断面内のプロファイルの周りで各々が略U字形の形態にて伸長する糸状要素(14)から成る少なくとも1つのカーカスプライ(3、31)と、各々が該カーカスプライ(3、31)のそれぞれの周方向内端縁近くに係合した、1対の周方向に延伸不能な環状構造体(4)とを有するカーカス構造体(2)と、その周方向外方位置にて該カーカス構造体(2)に取り付けられたベルト構造体(5)と、その周方向外方位置にて該カーカス構造体(2)に取り付けられたトレッドバンド(8)と、側方両側位置にてカーカス構造体(2)に取り付けられた少なくとも1対のサイドウォール(9)とを備える車両の車輪用タイヤにおいて、
    前記少なくとも1つのカーカスプライ(3、31)が、少なくとも1つの未加硫のエラストマー材料層(17)にて少なくとも部分的に被覆された、長手方向にかつ互いに平行に配置された少なくとも2つの前記糸状要素(14、32)から成る複数のストリップ状長さ(13、33)を備え、
    前記各ストリップ状長さ(13、33)が、タイヤ(1)の横断面内のプロファイルの周りで略U字形の形態に伸長して、軸方向に向けて互いに隔たった位置にてタイヤ(1)の幾何学的回転軸線に対し直交する面内にて略伸長する2つのサイド部分(25、35)と、該サイド部分(25、35)の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分(24、34)とを画成し、
    前記クラウン部分(24、34)が、タイヤ(1)の周方向伸長部に沿って並んだ関係に配置される一方、各ストリップ状長さ(13、33)のサイド部分(25、35)が、それぞれ少なくとも1つの隣接するストリップ状長さのサイド部分(25、35)により部分的に覆われており、
    前記各延伸不能な環状構造体(4)が、タイヤと同軸状に且つ前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)の周方向内端縁に隣接して配置された略環帯状の形態をした、周方向に延伸不能な第1の環状インサート(27)であって、タイヤの回転軸線に対応するその幾何学的巻き軸線の周りで増大する直径の外周に従って、互いに並んだ関係に配置された同心状コイル(27a)に少なくとも1つの細長要素を配置することで形成された前記第1の環状インサート(27)を備える、タイヤ。
  2. 請求項1に記載のタイヤにおいて、前記ストリップ状長さ(13、33)のサイド部分(25、35)が、相互にタイヤ(1)の幾何学的回転軸線にて収斂する、タイヤ。
  3. 請求項1に記載のタイヤにおいて、ストリップ状長さ(13、33)のサイド部分(25、35)の覆い程度が、該サイド部分の半径方向内端の最大値から始まって前記サイド部分(25、35)とクラウン部分(24、34)との間の遷移領域における零の値まで、漸進的に減少する、タイヤ。
  4. 請求項1に記載のタイヤにおいて、個々のストリップ状長さ(13、33)が、ストリップ状長さ自体の幅に対応する周方向分配ピッチに従ってタイヤ(1)上に配置される、タイヤ。
  5. 請求項1に記載のタイヤにおいて、各ストリップ状長さ(13、33)が、その赤道面にて測定した、タイヤ(1)の周方向伸長部分の約数に対応する幅を有する、タイヤ。
  6. 請求項1に記載のタイヤにおいて、ストリップ状長さ(13、33)のサイド部分(25、35)が、カーカス構造体(2)の周方向内端縁の近くに幅の広い領域を有する、タイヤ。
  7. 請求項6に記載のタイヤにおいて、各ストリップ状長さ(13、33)に含まれる糸状要素(14、32)が、前記幅の広い領域にて互いに離れるように移動される、タイヤ。
  8. 請求項1に記載のタイヤにおいて、各ストリップ状長さ(13、33)が、3mm乃至20mmの範囲の幅を有する、タイヤ。
  9. 請求項1に記載のタイヤにおいて、各ストリップ状長さ(13、33)が、3乃至10本の糸状要素(14、32)を備える、タイヤ。
  10. 請求項1に記載のタイヤにおいて、前記各糸状要素(14、32)が、0.6mm乃至1.2mmの範囲の直径の繊維コードで出来ている、タイヤ。
  11. 請求項1に記載のタイヤにおいて、前記各糸状要素(14、32)が、0.3mm乃至2.1mmの範囲の直径の金属製コードで出来ている、タイヤ。
  12. 請求項1に記載のタイヤにおいて、前記糸状要素(14、32)が、タイヤ(1)の赤道面(X−X)近くでカーカスプライ(3、31)上で周方向に測定したとき、6本以上/cmの糸状要素の密度に従ってそれぞれのストリップ状長さ(13、33)内に配置される、タイヤ。
  13. 請求項12に記載のタイヤにおいて、前記糸状要素(14、32)が、該糸状要素の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離に従ってそれぞれのストリップ状長さ(13、33)内に配置される、タイヤ。
  14. 請求項1に記載のタイヤにおいて、更に、前記第1の環状インサート(27)から軸方向に隔てられた位置にてタイヤと同軸状に配置された略環帯状の形態をした、周方向に延伸不能な第2の環状インサート(28)であって、タイヤの回転軸線に対応するその幾何学的巻き軸線の周りで増大する直径の外周に従って、互いに並んだ関係に配置された同心状コイル(28a)に少なくとも1つの細長要素を配置することで形成された前記第2の環状インサート(28)を備えることを特徴とする車両の車輪用タイヤ。
  15. 請求項14に記載のタイヤにおいて、更に、第一及び第2の環状インサート(27、28)の間に介在され且つ第2の環状インサートに緊密に接続されたエラストマー材料の充填本体(29)を備えることを特徴とする車両の車輪用タイヤ。
  16. 請求項1に記載のタイヤにおいて、前記カーカス構造体(2)が、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)に外側から取り付けられた少なくとも1つのカーカスプライ(31)を備える、タイヤ。
  17. 請求項16に記載のタイヤにおいて、第2のカーカスプライ(31)が、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)の糸状要素(14)に対して交差する方向に従って配置された糸状要素(32)を備える、タイヤ。
  18. 請求項16に記載のタイヤにおいて、第2のカーカスプライ(31)が、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)と同一の方法にて製造され、前記少なくとも1つのカーカスプライのストリップ状長さ(13)に対して交差する方向に従って配置された、それぞれのストリップ状長さ(33)を有する、タイヤ。
  19. 請求項16に記載のタイヤにおいて、前記各カーカスプライ(3、31)の糸状要素(14、32)が、タイヤの幾何学的回転軸線に対して半径方向の面に対して0°乃至25°の角度にて傾斜した方向を有する、タイヤ。
  20. 請求項1に記載のタイヤにおいて、前記第1の環状インサート(27)が、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)の外面と接触する状態にて該外面に取り付けられる、タイヤ。
  21. 請求項14に記載のタイヤにおいて、前記周方向に延伸不能な第2の環状インサート(28)が、少なくとも1つの第2のカーカスプライ(31)の内面に接触する状態にて、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)に外側から取り付けられる、タイヤ。
  22. 請求項15に記載のタイヤにおいて、前記周方向に延伸不能な第2の環状インサート(28)が、少なくとも1つの第2のカーカスプライ(31)の外面と接触する状態にて、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)に外側から取り付けられ、前記第2のカーカスプライ(31)が、それぞれの環状の補強構造体(4)に属する延伸不能な第2の環状インサート(28)と充填本体(29)との間に各々、介在された周方向内方部分を有する、タイヤ。
  23. 請求項14に記載のタイヤにおいて、前記周方向に延伸不能な第2の環状インサート(28)が、周方向に延伸不能な第1の環状インサート(27)の半径方向伸長距離よりも長い半径方向伸長距離を有する、タイヤ。
  24. 請求項15に記載のタイヤにおいて、前記エラストマー材料の充填本体(29)が、70°乃至92°のAショア硬さの範囲の硬度を有する、タイヤ。
  25. 請求項1に記載のタイヤにおいて、カーカス構造体(2)が、空気に対して不透過性である、エラストマー材料で出来た少なくとも1つの密封層すなわちライナー(10)を更に備え、該密封層がタイヤ(1)の内部にて前記カーカスプライを被覆する、タイヤ。
  26. 請求項25に記載のタイヤにおいて、前記密封層(10)が、タイヤ(1)の横断面内のプロファイルに沿って並んで配置されたコイルとして伸長する、気密のエラストマー材料から成る少なくとも1つのリボン状バンド(12)で実質的にできたものである、タイヤ。
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