JP4350219B2 - タイヤのカーカス構造体の製造方法及びタイヤのカーカス構造体 - Google Patents

タイヤのカーカス構造体の製造方法及びタイヤのカーカス構造体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、二輪車用タイヤのカーカス構造体の製造方法であって、各糸状要素が少なくとも部分的に、少なくとも1つの未加硫エラストマー的材料層で被覆された、長手方向で且つ平行な前記糸状要素を備えるストリップ状部分を製造するステップと、該ストリップ状部分を円環状の支持体の上に配置し且つ周方向に分配することにより少なくとも1つのカーカスプライを製造するステップであって、該ストリップ状部分の各々が、円環状の支持体の断面外形の周りでU字形の形態にて伸長し、軸方向に相互に隔てられた2つの側部分と、該側部分の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分とを画定するようにする前記ステップと、前記少なくとも1つのカーカスプライの内周縁部分に近い領域に対し環状の補強構造体を付与するステップとを備える、製造方法に関する。
【0002】
また、本発明は、上記の方法により形成されたタイヤのカーカス構造体であって、幾何学的回転軸線の周りで周方向に分配されたストリップ状部分を有する少なくとも1つのカーカスプライを備え、ストリップ状部分の各々が、長手方向に且つ互いに対し平行に配置されかつ少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料層で少なくとも部分的に被覆された少なくとも2つの糸状要素を備え、該ストリップ状部分の各々が、カーカス構造体の断面外形の周りで実質的にU字形の形態にて伸長し、軸方向に互いに隔てられた2つの側部分と、該側部分の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分とを画定する、カーカス構造体にも関する。
【0003】
【従来の技術】
車両の車輪用タイヤの製造は、基本的に、実質的に円環状の形態の1つ以上のカーカスプライから成り且つその軸方向に両側端縁があり、通常、「ビードリング」と称される、それぞれの周方向に延伸不能な環状の補強要素と係合したカーカス構造体を形成することを含む。
【0004】
互いに対して適宜に方向決めされ且つ隣接するカーカスプライに属するコードに対して方向決めされた織糸又は金属コードから基本的に成る、閉リングの形態をした1つ以上のベルトストリップを備えるベルト構造体がその周方向外方位置にて、カーカス構造体に付与される。
【0005】
現在、適当な厚さのエラストマー的材料のストリップから成るトレッドバンドが、その周方向外方位置にてベルト構造体に付与されている。
本明細書の目的上、「エラストマー的材料」という語は、色々な型式の補強フィラー及び/又はプロセス添加剤と適宜に混合させた少なくとも1つのポリマー基材から出来た組立体である、ゴム混合体を全体として意味するものとする。
【0006】
最後に、製造されるタイヤの両側部に対し一対のサイドウォールが付与され、該サイドウォールの各々は、トレッドバンドの対応する側縁部に近い位置に配置された、いわゆるショルダ領域と、対応するビードリングに配置された、いわゆるビードとの間に含まれるタイヤの側部分を覆う。
【0007】
従来の製造方法によれば、基本的に上述したタイヤの構成要素は、最初に、別個に製造され、次に、タイヤの製造ステップ中に組み立てられる。
こうした現在の製造方法は、これまで、完成製品の品質の点にて少なくとも部分的に満足し得ず、また、これら方法は、複雑で且つ制御が難しい工程の実現に関して幾つかの臨界的な点があると当該出願人は考える。
【0008】
例えば、カーカス構造体を形成し得るようにビードリングと関係すべき1又は2つ以上のカーカスプライを製造するためには、押出し及び/又はカレンダリング法により、長手方向に配置された連続的な織糸又は金属コードを備えるゴム被覆織地を最初に製造しなければならない。このゴム被覆した織地は、横断方向切断工程を施し、横断方向に配置された平行なコードを有する連続的なリボン状の半製品を提供し得るように、その後に相互に接続される、所定の寸法の部分を形成する。
【0009】
次に、この製造物品を形成すべきカーカスの周方向伸長距離と相関させた長さの部分となるように切断する。
また、半製品の製造を行う代わり、タイヤの製造ステップ中にカーカス構造体が直接、製造されるようにする製造方法も提案されている。
【0010】
例えば、米国特許第5,362,343号には、リールに予め巻いた1本のコードから開始してカーカスプライを製造する方法及びその装置が開示されている。
【0011】
上記の特許に記載された方法及び装置によれば、装置の各作動サイクルにて、動力被駆動アイドラロールによりリールから引き出され且つ空圧緊張装置により緊張状態に保たれたコードは、所定の長さの部分を形成し得るように所要の寸法に切断される。
【0012】
円環状の支持体の外面の上を横断方向に伸長するように動力被駆動プーリーの上に巻かれたベルトに取り付けられた取り上げ要素によりコード部分が取り上げられる。
【0013】
次に、円環状の支持体の両側部に作用するベルト型式の曲げ部材が該部分の端部に係合し、コード部分の側部分に沿って指のように作用するスライド要素によりコード部分を円環状の支持体に半径方向に付与する。
【0014】
上記の工程サイクルを繰り返すと、円環状の支持体の周方向伸長距離の全体が覆われる迄、多数のコード部分が並んで周方向に配置されることになる。
当然に、円環状の支持体には、予め、未加硫ゴム層が被覆されており、該ゴム層は2つの機能、すなわち、コードを一定の位置に便宜に保持し得るように配置されたコードを接着する機能と、完成タイヤにて気密の内側ライナーを構成する機能とを有する。
【0015】
この製造方法により得られたタイヤは、1又は2つ以上のカーカスプライが、各々互いに軸方向に隔てられ且つタイヤの回転軸線の半径方向に方向決めされた2つの側部分と、該側部分の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分とを有する個々のコードから成るカーカス構造体を備える。
【0016】
カーカス構造体の製造の範囲内において、タイヤビードの各々の近くにて、カーカスプライを形成する個々のコードの両端が上記ビードリングを形成する環状の固着要素に対して軸方向両側位置にて、交互に現れる順序にて配置され、該コードは、欧州特許第0 664 231号及び米国特許第5,702,548号から理解され得るように、各々の上に半径方向に重ね合わせたワイヤーコイルから成るクラウンの形態をしている。これら文献の教示によれば、エラストマー的材料の充填本体が、必然的に、固着する環状のインサートと、1又は2つ以上のカーカスプライを形成する糸又はワイヤーの間に介在される。
【0017】
最も関連する現在の技術の一例として、本明細書に引用する仏国特許第384231号において、並んだ関係にて周方向に配置され且つその支持ドラムの幾何学的軸線に対して半径方向面内に配置されたゴム被覆織地の一連の矩形の小さいバンドを円環状の支持体の上に配置することを含む、カーカス構造体の製造方法が提案されている。小さいバンドの配置は次のような仕方にて行われる。すなわち、2つの不連続的な小さいバンドの端部フラップが部分的にその間に介在させた小さいハンドの端部フラップにて覆われるようにする。小さいバンドで覆われた端部フラップ間に存在する空所は、重なり合う位置にて配置された小さいバンドの端部フラップに付与された台形のインサートで充填される。小さいバンドの配置は重ね合わせた異なる層内で行われ、その層の数は、カーカス構造体に付与すべき厚さと相関させる。上記台形のインサートが存在することは、ビード領域にてカーカス構造体の厚さを増し、ビードリングにおける厚さがクラウンにおける厚さの2倍となるようにする。
【0018】
米国特許第4,248,287号において、カーカス構造体の製造方法が開示されており、この方法は、各々がゴム被覆したワイヤーで出来た半径方向ストリップから成り且つ並んだ関係にて周方向に配置された複数の層を円環状のドラムの上に配置するステップを含む。この配置が完了したとき、2つのビードリングがビード領域に付与され、上記リングの周りにて半径方向ストリップにより形成されたカーカス層の端部フラップが折り返される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
当該出願人は、各々がエラストマー的層内に介在された、互いに対して平行な複数のコードから成るストリップ状部分を剛性な円環状の支持体の上に適宜に配置することにより1又は2つ以上のカーカスプライが製造されるならば、製造方法の簡略化、及びタイヤの挙動特性の改良の双方の点にて、顕著に有利な点が実現可能であることを知見した。
【0020】
この点に関して、当該出願人は、既に、それぞれの欧州特許出願の主題である幾つかの異なる製造方法を開発している。
例えば、欧州特許出願第97830731.2号及び同第97830733.8号において、各々が並んだ関係にて相互に周方向に連続的に配置されたストリップ状部分により形成される第一及び第二のカーカスプライを製造することにより、カーカス構造体が実現される、製造方法及びタイヤがそれぞれ開示されている。
【0021】
上記の特許出願の明細書に記載された教示に従い、得られたタイヤは、ビードの環状の補強構造体に対してそれぞれ両側部に配置された第一及び第二のカーカスプライに属するストリップ状部分の端部分を有している。
【0022】
この手段は、一方及び他方のプライに属するストリップ状部分がそれぞれ横断方向に方向決めされることと相俟って、ビード及びサイドウォールに近いタイヤの構造的強度の点で重要な有利な点をもたらす。
【0023】
当該出願人の名による欧州特許第98830472.1号において、第一及び第二の系統のストリップ状部分を交互の順序にて配置し、第一及び第二の系統に属する部分がビードにて補強構造体に対してそれぞれ反対側にて終わるようにする、カーカスプライの製造が提案されている。
【0024】
このように、単一のカーカスプライが存在する場合でさえ、タイヤビード及びサイドウォールの構造的強度の点にて、重要な有利な点が実現可能である。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、当該出願人が開発した上記の新規な製造着想及びこの着想と相関する全ての有利な形態は、また、ビードにおける補強構造体を形成するため、特別な構造上の手段が採用されるならば、オートバイ等用のタイヤの製造分野にて利用することができることが好ましい。
【0026】
より詳細には、当該出願人は、該出願人が開発した製造方法によれば、半径方向に重ね合わせたコイルとなるように巻かれた少なくとも1つの細長要素で形成された単一の環状のインサートを備える補強構造体を使用する場合でさえ、ビードにおける構造的強度の満足し得る品質が実現可能であることが全く予期せずに可能である。また、当該出願人は、ビードにてかかる環状の補強構造体を有するカーカス構造体は、剛性な円環状の支持体の上にストリップ状部分を配置することにより、カーカスプライを製造する製造方法を利用して、オートバイ用のタイヤの製造に特に適していることも知見した。
【0027】
より詳細には、本発明は、オートバイのタイヤのカーカス構造体の製造方法であって、各環状の補強構造体の製造が、実質的にクラウンの形態にて環状の固着インサートを形成し得るように少なくとも1つの細長要素を同心状のコイルとして配置するステップと、少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料の充填本体を形成するステップと、充填本体を上記環状の固着インサートに接続するステップとを備えることを特徴とする、カーカス構造体の製造方法に関するものである。
【0028】
1つの好適な実施の形態において、上記カーカスプライの製造は、ストリップ状部分の幅の倍数に対応する周方向ピッチにて周方向に分配された上記ストリップ状部分の第一の系統を、円環状の支持体の上に配置するステップと、第一の系統に属する上記ストリップ状部分の端部フラップに対して上記環状の補強構造体を付与するステップと、各々が第一の系統の2つの連続的な部分の間にて円環状の支持体の断面外形の周りでU字形の形態にて伸長する少なくとも1つの第二の系統の上記ストリップ状部分を、円環状の支持体の上に配置し、上記カーカスプライを画定するステップであって、第二の系統の部分の各々が、第一の系統の部分の端部フラップに対して軸方向反対側位置にてそれぞれの環状の補強構造体に重なり合う端部フラップを有するようにする前記ステップを有している。
【0029】
また、ストリップ状部分のクラウン部分は、円環状の支持体の周方向伸長距離に沿って並んだ関係にて連続的に配置されるようにすることも好ましい。
また、第一の系統に属するストリップ状部分の各々の側部分は、各々、環状の補強構造体の半径方向外縁部と、上記側部分及びクラウン部分の間の遷移領域との間に含まれる延伸部分にて、第二の系統に属する少なくとも1つの周方向に連続的な部分の側部分により部分的に覆われるようにすることも可能である。
【0030】
より詳細には、第一の系統に属するストリップ状部分の各々の側部分を覆う程度は、上記側部分とクラウン部分との間の遷移領域における零値となる迄、各環状の補強構造体の外周縁部に近い最大値から開始して漸進的に縮小する。
【0031】
上記のストリップ状部分の側部分は、円環状の支持体の幾何学的回転軸線の方向に向けて半径方向に収斂するようにすることが好ましい。
また、カーカス構造体の内周縁部に近い幅広の領域を画定することを目的とする少なくとも1回の工程ステップを提供することもできる。
【0032】
1つの好適な実施の形態にて提供されるように、上記のストリップ状部分の製造は、上記の未加硫のエラストマー的材料の層内に上記の糸状要素を組み込む少なくとも1つの連続的なストリップ状要素の上にて切断動作を連続的に行うことによって行われるならば、幅広の領域を画定するステップは、切断動作を行う前に、連続的なストリップ状要素の上にて行うことが好ましい。
【0033】
本発明の更なる形態によれば、上記の細長要素は、カーカスプライに対して直接、配置されることが好ましく、また、より好ましくは、ストリップ状部分自体と直接、接触する環状の補強インサートを形成し得るように、第一の系統に属するストリップ状部分の端部フラップに対して配置されることが好ましい。
【0034】
上記の環状の固着インサートに対して半径方向外方位置に配置されることが好ましい充填本体は、一方、その前に、第一の系統に属するストリップ状部分の端部フラップに付与された環状のインサート自体に対して、連続的なエラストマー的材料のストリップを直接、配置することにより形成することができる。
【0035】
車の車輪用タイヤのカーカス構造体であって、カーカスプライのそれぞれの内周縁部に近い領域にて係合した一対の環状の補強構造体を更に備え、該一対の補強構造体の各々が、カーカス構造体と同軸状に且つカーカスプライの内周縁部に隣接して配置された、実質的にクラウンの形態の環状の固着インサートを備え、該環状のインサートが同心状のコイル内を伸長する少なくとも1つの細長要素にて形成され、上記環状の固着インサートに接続された、未加硫のエラストマー的材料から成る充填本体を備えることを特徴とする、カーカス構造体を提供することが本発明の更なる目的である。
【0036】
より具体的には、上記のカーカスプライは、カーカス構造体の周方向伸長距離に沿って相互に交互の順に配置された第一及び第二の系統のストリップ状部分を備えるようにされ、上記環状の補強構造体の各々が、第一の系統に属する部分の端部フラップに向けて折り返された軸方向内側部と、第二の系統に属する部分の端部フラップに向けて折り返された軸方向外側部とを有するようにすることが好ましい。
【0037】
第一及び第二の系統の部分にそれぞれ属するクラウン部分は、カーカス構造体の周方向伸長距離に沿って相互に並んだ関係にそれぞれ配置されることが好ましい。
【0038】
第一の系統に属する各ストリップ状部分の側部分は、環状の補強構造体の半径方向外縁部と、上記側部分及びクラウン部分間の遷移領域との間に含まれる延伸部分にて、第二の系統に属する少なくとも1つの隣接するストリップ状部分の側部分により部分的に覆われるようにすることができる。
【0039】
より詳細には、第一の系統に属する各ストリップ状部分の側部分を覆う程度は、上記側部分とクラウン部分との間の遷移領域における零値となる迄、各環状の補強構造体の外周縁部に近い領域における最大値から開始して漸進的に縮小する。
【0040】
好ましくは、上記のストリップ状部分の側部分は、カーカス構造体の幾何学的回転軸線の方向に向けて半径方向に収斂するようにする。
第一及び第二の系統の1つにそれぞれ属する個々のストリップ状部分は、ストリップ状部分自体の幅の倍数に対応する周方向分配ピッチにて配置されることが好ましい。
【0041】
ストリップ状部分の各々は、カーカス構造体の内周縁部に近い領域にて幅広の領域を有するように提供することができる。
この場合、ストリップ状部分の各々に含まれる糸状要素は、上記の幅広の領域にて相互に隔てられている。
【0042】
上記のストリップ状部分の各々は、3mm乃至15mmの範囲の幅を有し、3本乃至8本の糸状要素を備えることが好ましい。
特に、上記の糸状要素は、該糸状要素の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離に従ってそれぞれのストリップ状部分内に配置されている。
【0043】
本発明の更なる形態によれば、上記の環状の固着インサートは、単一の系統の半径方向に重ね合わせた同心状のコイルを備えている。
また、上記充填本体は、上記環状の固着インサートからテーパが付けられて半径方向に伸長するようにすることも好ましい。
【0044】
より詳細には、環状の固着インサートの半径方向伸長距離と上記充填本体との間の比は0.5乃至2.5の範囲となるように設定することが好ましい。
好ましくは、エラストマー的材料から成る上記充填本体は、23℃にて48°乃至55°のショアD硬さを有するようにする。
【0045】
【発明の実施の形態】
本発明の更なる特徴及び有利な点は、特に、二輪車用タイヤのカーカス構造体の製造方法、及び本発明に従って該方法により形成可能なカーカス構造体に関する、非限定的な好適な実施の形態の詳細な説明から一層明らかになるであろう。以下、単に非限定的な一例として、添付図面を参照しつつ本発明を説明する。
【0046】
図面を参照すると、本発明によるカーカス構造体2を有する、特に二輪車用タイヤが全体として参照番号1で示してある。
カーカス構造体2は、実質的に円環状の形状をした少なくとも1つのカーカスプライ3を備えており、該カーカスプライは、それ自体の両周縁部にて、一対の環状の補強構造体4(その1つのみを図示)と係合し、タイヤの製造が終了したとき、該補強構造体の各々は、「ビード」として通常、特定される領域に配置される。
【0047】
並んだ関係に且つタイヤの周方向伸長方向に対して実質的に平行に軸方向に配置されたコイルとなるように巻かれた1つ以上の連続的なコードで形成された少なくとも1つの主ベルトストリップ7と、該主ベルトストリップ7に対する半径方向内方位置に配置された、補助的なベルトストリップ6a、6b(可能であれば)とを備えるベルト構造体5が周方向外方位置にてカーカス構造体2に付与されている。トレッドバンド8がベルト構造体5の上にて周方向に重ね合わされている。一方、該トレッドバンド8には、タイヤの加硫処理と同時に行われる成形工程後に、所望の「トレッドパターン」を画定し得るように配置された長手方向及び/又は横断方向溝8aが形成される。
【0048】
また、該タイヤは、その両側部にてカーカス構造体2に対し側方向に付与された、いわゆる一対の「サイドウォール」9も備えている。
また、該カーカス構造体2は、その内側ウォールが、気密層10、すなわち、空気に対して不透過性であり、膨張したタイヤの密閉的シールを確実にするのに適した、エラストマー的材料の層から基本的に成る、いわゆる「ライナー」にて被覆することができる。
【0049】
上述した構成要素の組み立て、及びそれら1つ以上の構成要素の製造は、製造すべきタイヤの内側ウォールの形態を有する、図1に線図的に示した、円環状の支持体11の支援を受けて行われる。
【0050】
円環状の支持体11は、タイヤ自体の赤道面と一致する、その赤道面X−Xにて支持体自体の周方向伸長距離に沿って、単に一例として、好ましくは、2%乃至5%の測定値の線形量に従って、完成タイヤの寸法と比較して縮小した寸法とすることができる。
【0051】
本発明の目的にとって特に重要ではないため、説明も図示もしない、円環状の支持体11は、例えば、膨張状態下にて所望の円環状の形態を取り且つ保つことができるように、適宜に補強した潰れ可能なドラム又は膨張可能なブラダーから成るものとすることができる。
【0052】
上記の説明後、タイヤ1の製造は、最初に、ライナー10の形成から開始して、カーカス構造体2を形成することを伴う。
好ましくは、このライナー10は、円環状の支持体自体の近くに配置された押出機及び/又はカレンダーから製造された、気密のエラストマー的材料の少なくとも1つのリボン状の小さいバンド12を円環状の支持体11の周りで周方向に巻くことによって形成されるようにする。図1から理解し得るように、リボン状の小さいバンド12の巻き付けは、円環状の支持体11の外面の断面外形に従い得るように、並んだ関係に連続的に配置された周方向コイルとして実質的に行われる。
【0053】
説明の目的上、「カーカスの断面外形」という語は、図面に図示しない、その幾何学的回転軸線に対して半径方向面に沿った断面とした円環状の支持体11の半断面によって示される形態を意味するものとする。この幾何学的回転軸線は、タイヤ、従って、製造されるカーカス構造体2の幾何学的回転軸線と一致する。
【0054】
本発明によれば、カーカスプライ3は、以下により詳細に説明するように、3mm乃至15mmの範囲の幅を有することが好ましい少なくとも1つの連続的なストリップ状要素2aから引抜かれた第一及び第二の系統のストリップ状部分13、14を配置することにより、円環状の支持体11の上に、直接、形成される。
【0055】
図2から理解し得るように、連続的なストリップ状要素2aを製造することは、基本的に、それぞれのリール15aから供給されたれ1つ以上の糸状要素15、好ましくは、3乃至10の糸状要素15が押出機16を通じて案内されるようにする。この押出機16は、該押出機自体を通じて未加硫のエラストマー的材料の供給を行う押出成形装置17と関係付けられている。
【0056】
本明細書において、「押出機」とは、製品自体に付与される幾何学的及び寸法上の特徴に従った形状及び寸法とされた出口ポートにて加工される製品が通り抜ける、いわゆる「ダイ」が設けられた、当該特定の技術分野にて「押出しヘッド」としても特定される押出し装置の一部分を意味するものとする。
【0057】
エラストマー的材料及び糸状要素15は、押出機16内にて共に緊密に接続され、これによりその出口にて連続的なストリップ状要素2aを形成する。このストリップ状要素は、糸状要素自体が組み込まれる厚さ内に、少なくとも1つのエラストマー的材料層18にて形成される。
【0058】
必要条件に依存して、エラストマー的材料18の層内に一体に組み込まれないが、その片面又は両面に現れるような仕方にて糸状要素15を案内することが可能である。
【0059】
糸状要素15の各々は、例えば、0.6乃至1.2mmの範囲の直径であることが好ましい織糸、又は0.3乃至2.1mmの範囲の直径であることが好ましい金属コードから成るようにすることができる。
【0060】
好ましくは、所望であるならば、糸状要素15は、形成されるカーカスプライ3に対して、予想し得ない圧密さ及び均質さの質を提供し得るような仕方にて連続的なストリップ状要素2a内に配置することができるようにする。この目的のため、糸状要素15は、例えば、タイヤ1の赤道面に近いカーカスプライ3にて周方向に測定したとき、6糸状要素/cm以上の厚さに従って配置することができる。何れの場合でも、隣接する糸の間にて適当なゴム被覆工程を可能にし得るように、糸状要素15は、糸状要素自体の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離にてストリップ状要素2a内に配置されるようにすることが好ましい。
【0061】
好ましくは、押出機16から出てくる連続的なストリップ状要素2aは、配置装置にて、オプション的にアキュムレーター補償器装置19を通じて案内されるようにする。この配置装置の構造及び作動上の特徴は、その内容を参考として引用し、本明細書に含めた、当該出願人の名による欧州特許出願第97830731.2号に、より詳細に記載されている。
【0062】
この配置装置は、連続的なストリップ状要素2aを所定の長さのストリップ状部分13、14に連続的に切断するのに適している。
ストリップ状要素13、14の各々を切断した直後に、該ストリップ状部分を円環状の支持体11の上に配置し、ストリップ状部分に対し、円環状の支持体自体の断面外形の周りでU字形の形態を付与し、ストリップ状部分13、14内にて、互いに半径方向に隔てられた位置にて円環状の支持体11に向けて半径方向に伸長する2つの側部分13a、14b、及び側部分自体の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分13b、14bが特定されるようにする。
【0063】
糸状要素15を被覆する層18を形成する未加硫のエラストマー的材料の粘着性の特性は、円環状の支持体自体にライナー10が存在しない場合でさえ、円環状の支持体11の表面にストリップ状部分13、14が安定的に接着することを確実にする。より詳細には、その断面外形の半径方向外方領域にてストリップ状部分13、14が円環状の支持体11と接触すると直ちに、上記の接着が生じる。
【0064】
エラストマー的材料の自然の粘着特性を上記のように利用することに加えて、又はこれに代えて、円環状の支持体自体に形成された1つ以上の適当な穴を通じて発生された吸引動作を行うことにより、円環状の支持体11の上に1つ以上のストリップ状部分13、14を保持することが可能となる。
【0065】
円環状の支持体11は、ストリップ状部分13、14の各々の切断動作後、その前に配置した部分13、14から周方向に隔たった位置にて該ストリップ状部分を配置するような仕方にて、円環状の支持体11は、上記配置装置の作動と同期化してステップバイステップの回転角度にて駆動することができる。
【0066】
より詳細には、ストリップ状部分13、14の各々の幅の倍数、より具体的には2倍に等しい、周方向変位が対応する角度ピッチにて円環状の支持体11の回転が行われる。
【0067】
本明細書の目的上、別段の記載がない限り、「周方向」とは、赤道面内に位置し且つ円環状の支持体11の外面に近い外周を意味するものとする。
本発明に従い、上述した工程は、円環状の支持体11がそれ自体の軸線の周りで最初に一回転することにより、第一の系統のストリップ状部分13の配置が行われ、該部分13はその各々の幅の2倍に等しい周方向ピッチにて分配されるような仕方にて行われる。このため、図4から明確に理解し得るように、第一の系統に属する部分の一方と他方との間にて、空の空所「S」が残り、この空所は、少なくとも上記部分のクラウン部分13bにて、その部分自体の幅に等しい幅を有する。
【0068】
必要条件に依存して、当該出願人の名による欧州特許出願第98830778.1号に記載されたように、第一の系統に属するストリップ状部分13の配置は、円環状の支持体11の回転軸線に対して半径方向の面内にて又はこの半径方向面に対して平行にずらして行われるようにすることができる。
【0069】
更に、この配置は、円環状の支持体11の周方向伸長距離に対して、例えば、3°乃至15°の範囲の傾斜角度の方向に従って行うことができる。
ストリップ状部分の配置角度の調節は、例えば、配置装置に対してドラムの幾何学的回転軸線を適宜に方向決めすることにより行うことができる。
【0070】
カーカス構造体2の製造は、製造されるカーカスプライ3の内周縁部の各々に近い領域に対し上述した環状の補強構造体4を付与するステップにて行われる。この目的は、特に、タイヤを対応する取り付けリブに固着することを確実にすることを目的とする、「ビード」として公知のカーカス領域を形成するためである。
【0071】
上記の環状の補強構造体4の各々は、周方向に実質的に延伸不能な個々の環状の固着インサート21を備えることが好ましい。また、該環状の固着インサートは、実質的に、円環状の支持体11の幾何学的回転軸線と同心状のクラウンの形態を有することが好ましい。該インサートは、第一の系統に属するストリップ状部分13の端部フラップに対して周方向内方位置に配置されている。
【0072】
環状の固着インサート21は、実質的に同心状の幾つかのコイル21aとなるように巻かれた少なくとも1つの細長金属要素で出来ている。コイル21aは、それぞれの細長要素で形成された連続的なら旋状リング又は同心状リングの何れかにて画定することができる。
【0073】
23℃の温度にて測定したとき、48°乃至55°のショアDの硬さを有し、環状の固着インサート21の半径方向伸長距離よりも長い半径方向伸長距離を有する、好ましくは熱可塑性型のエラストマー的材料から成る充填本体22が環状の固着インサート21と組み合わされる。
【0074】
該充填本体22は、環状の固着インサート21に対して半径方向外方位置に配置されることが好ましい。より詳細には、該充填本体22は、環状の固着インサート21に接続され且つ環状のインサート自体からテーパが付けられて半径方向に伸長する半径方向内縁部を有している。環状のインサート21の半径方向伸長距離と充填本体22の半径方向伸長距離との比は0.5乃至2.5の範囲内にあることが好ましい。
【0075】
本発明の目的上、「半径方向伸長距離」という語は、充填本体22及び/又は環状の固着インサートのそれぞれ半径方向外縁部及び半径方向内縁部にて測定した最大半径と最小半径の差を意味するものとする。
【0076】
1つの好適な実施の形態によれば、環状の固着インサート21は、円環状の支持体11の表面に対して作用するローラ又は他の適当な装置をオプション的に使用して、細長要素を巻くことによりコイル21aを形成することを通じて、ストリップ状部分13の端部フラップに対して直接、製造される。
【0077】
第一の系統に属するストリップ状要素13を被覆するエラストマー的層18、及びドラム自体に予め配置されたオプション的なライナー10の粘着性の特性は、製造ステップ中、個々のコイル21aを安定的に位置決めすることを確実にする。
【0078】
また、細長要素の配置は、好ましくは、ゴム被覆ステップの後に行われるようにする。このゴム被覆ステップにおいて、細長要素自体が少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料層にて被覆され、このことは、細長要素における優れたゴム−金属の接合を確実にすることに加えて、このゴム−金属の接着を更に向上させる。
【0079】
その後、例えば、ドラム11に近い位置に配置された押出機から出て来る連続的なエラストマー的材料のストリップを付与することにより、充填本体22を環状の固着インサート21と直接、接触する状態にて製造することができる。この連続的なストリップは、それぞれの押出機から出るとき既に充填本体22の明確な断面形態を有することが可能である。これと代替的に、連続的なストリップは、充填本体の断面に比して小さい断面を有し、また、この充填本体は、該充填本体22をその最終的な形態にて画定すべく並んで且つ/又は重ね合わせた関係に配置された幾つかのコイルにストリップを付与することにより得られる。
【0080】
環状の補強構造体4を付与した後、第二の系統のストリップ状要素14を配置することにより、カーカスプライ3の製造が完了する。このストリップ状要素14は、第一の系統に属するストリップ状部分13について説明したのと同一の方法にて連続的なストリップ状要素2aを所要の寸法に切断し、円環状のドラム11に付与することにより形成される。
【0081】
図6から明確に理解し得るように、第二の系統に属する部分14の各々は、第一の系統に属する2つの連続的な部分13の間にて、円環状の支持体11の断面外形の周りでU字形の形態に且つ上記部分に対して平行な方向に向けて配置される。より詳細には、第二の系統に属する部分14の各々は、それぞれのクラウン部分14bを有している。該クラウン部分は、その間に存在する空所「S」を充填するため、第一の系統に属する部分13のクラウン部分13bと、第一の系統に属する部分13の端部フラップに対して、軸方向の両側位置にて、それぞれの環状の補強構造体4に対して重なり合う関係にて部分13自体の端部フラップを支持する一対の側部分14aとの間にて周方向に介在されている。
【0082】
換言すれば、タイヤの軸線からテーパーが付けられて離れる断面外形の環状の補強構造体4の各々は、第一の系統に属するストリップ状部分13の端部フラップに向けて曲げた軸方向内側部と、第二の系統に属する部分14の端部フラップに向けて曲げた軸方向外側部とを有している。
【0083】
また、第二の系統に属する各部分14の側部分14aは、それぞれの環状の補強構造体4の半径方向外縁部と側部分自体及びクラウン部分13b、14b間の遷移領域との間に含まれる延伸部分にて、第一の系統に属する2つの連続的な部分13の側部分13aを部分的に覆う。
【0084】
円環状の支持体11の幾何学的軸線の半径方向に方向決めされた、隣接する側部分13a、14a間にて相互に収斂するため、第一の系統に属する部分13の側部分13aの重なり合い又は該側部分を覆う程度、すなわち、重なり合う領域の周方向幅は、側部分13a、14aとクラウン部分13b、14bとの間の遷移領域における零値になる迄、各環状の補強構造体4の第一の部分4aの半径方向外縁部に近い最大値から開始して、漸進的に縮小する。
【0085】
ビードの近くにて、第一及び第二の系統の部分13、14を形成する糸状要素15をより均一に分配することが所望であるならば、切断により形成されるストリップ状部分13、14の端部に対応する、長手方向伸長領域にて連続的なストリップ状要素2aに対して加圧ステップが行われるようにすることができる。このようにして、ストリップ状部分13、14の各々の伸長部において、幅広の領域が画定され、この領域は、形成されたカーカスプライ3の内周縁部の近くに配置される。
【0086】
この加圧動作により、エラストマー的層18の厚さが薄くなり、また、ストリップ状要素2aの幅が広くなり、その結果、糸状要素15が互いに隔てられることになる。このようにして、各部分13、14の端部フラップは、その周方向内端にて、クラウン部分13b、14bの2倍の幅に達し、何れの場合でも、各環状の補強構造体4のそれぞれの内側部及び外側部を完全に覆うことができる幅に達する迄、広がることができる。
【0087】
ラジアル型タイヤにおいて、ベルト構造体5は、通常、カーカス構造体2に付与される。
このベルト構造体5は、当業者に便宜な任意の方法にて形成することができ、例えば、カーカスプライ3の上に並んだ関係にて軸方向に配置されたコイルとなるように、少なくとも1つの連続的なコードを巻くことによって形成された主ベルトストリップ7を基本的に備えている。上記の主ストリップ7と同時に、更なる補強層を設けることも可能である。これらの補強層は、織地及び/又はフェルト材料のストリップ、すなわち、例えば、アラミド型式の短い補強繊維で充填された混合体の層として形成することが好ましい。
【0088】
図示した例において、ベルト構造体は、主ストリップ7の半径方向内方位置に配置された、それぞれ交差した方向のコードを有する第一及び第二の補助的なベルトストリップ6a、6bを更に備えている。
【0089】
次に、当業者に便宜な任意の方法にて形成することもできる、トレッドバンド8及びサイドウォール9がベルト構造体5に付与される。
このようにして製造されたタイヤ1は、次に、支持体11から除去した後に、任意の公知で且つ従来の方法にて行うことのできる加硫処理ステップを施すことができる。
【0090】
本発明は、重要な利点を実現する。
本発明のカーカス構造体は、事実上、タイヤの全体を形成することが好ましい円環状の支持体にて直接、形成することが可能になる。このようにして、従来の考えによる製造方法に共通する、半製品の製造、格納及び管理に関する全ての問題点が解消される。
【0091】
米国特許第5,362,343号に記載された方法と比較して、各ストリップ状要素部分13、14内、又は部分13、14の製造元となる連続的なストリップ状要素2a内に含まれた多数の糸状要素が同時に配置されるため、各カーカスプライの製造時間を著しく短縮することが可能となる。また、ストリップ状部分13、14を採用することは、円環状の支持体11の上に、予め、ライナー10を配置することを不要にする。実際上、連続的なストリップ状要素2aの形成に採用されたエラストマー的層18は、それ自体で、要素2aが円環状の支持体11に効果的に接着することを確実にし、これにより、個々の部分13、14が安定的に位置決めされることを保証する。
【0092】
ストリップ状要素13、14及び該ストリップ状要素内に一体化された糸状要素の位置決め精度は、ストリップ状部分の各々が大きい構造上の均一さを有し、このことは、配置装置から伝達される可能性のある振動又は同様の揺動効果の影響をストリップ状部分が受け難くすることによって更に向上する。
【0093】
この点に関して、米国特許第5,362,343号に記載されたように、個々のコードを配置することは、配置ステップの間に、上記コードに加わる振動及び/又は揺動によって多少、問題となる可能性があることを理解すべきである。
【0094】
更に、本発明に従って複数の糸状要素を同時に配置することは、個々のコードの配置に関する限り、配置装置がより遅い速度にて作動することを可能にし、このことは、生産性を損なうことなく、加工精度の点にて更なる有利な点である。
【0095】
更に、完成したタイヤの外形と実質的に同一の外形の円環状の支持体に対してストリップ状部分を直接、クラウン状に配置することは、公知の方法では実現しない厚さを実現することを可能にし、円環状のスリーブの形態にて、カーカスプライを配置し、その後、カーカスプライを円環状の形態に成形し、これにより完成タイヤに対してクラウン状に配置されたカーカスプライコードの厚さを薄くする。
【0096】
上記のことに加えて、ストリップ状部分の各々は、可能な吸引管路を通じて発生した真空作用により円環状の支持体に安定的に締結することが可能であり、この真空による安定的な締結は、個々のコードを配置する公知の方法では実現することができない。
【0097】
所望であるならば、ストリップ状部分の側部分は、円環状の支持体の軸線に対して半径方向に適宜に増大した傾斜角度にて配置することができ、このことは、加硫処理時にタイヤに付与される延伸ステップの間、タイヤが膨張することを効果的に助けることを可能にする。実際上、こうした環境下にて、側部分13a、14aは、タイヤに付与された膨張効果により、タイヤに対して半径方向の面内にて方向決めされ勝ちとなる。
【0098】
特に、そのカーカス構造体2に対する当該タイヤの構造及び構造体の着想は、特に、通常、より大きい構造的強度が必要とされる、サイドウォール及びビード近くの箇所にて構造的強度及び道路の挙動の点にて重要な改良を実現可能とすると同時に、1プライのカーカス構造体に典型的に伴なう全ての有利な点を保持するものである。
【0099】
特に、延伸不能な環状のカーカス構造体4の構造上の特徴及び環状構造体がカーカスプライ3内に一体化される方法は、タイヤ1に対して優れた構造上の強度を付与すると同時に、オートバイ用のタイヤの典型的な条件に適合して、ビードにおけるタイヤの厚さを著しく制限することになる。
【0100】
実際上、そのコイル21aがカーカスプライ3に対し緊密に接続されると共に異なる系統のストリップ状部分13、14に属する糸状要素15に対して実質的に垂直に方向決めされる、周方向に延伸不能な環状インサート21が存在することは、糸状要素自体に対して優れた接着動作を提供する。このように、カーカス構造体2は、環状の補強構造体4の周りでスリップノットのように巻かれた、通常、「フリッパ」と称される、公知の技術にて使用される追加的なストリップ状インサートをこの目的のために使用することを必要とせずに、タイヤビードに対応する領域にて大幅に強化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って製造された、カーカス構造体が設けられたタイヤの部分断面斜視図である。
【図2】1つ又は2つ以上のカーカスプライを形成することを目的とする連続的なストリップ状要素の完成状態を示す線図である。
【図3】上記ストリップ状要素の1つの実施の形態の断面図である。
【図4】本発明に従ってタイヤ内にカーカスプライを形成する第一の系統のストリップ状部分の配置順序を示す概略図的な部分斜視図である。
【図5】第一の系統に属するストリップ状部分の端部フラップに対して側方向に付与される環状の補強構造体の部分斜視図である。
【図6】環状の補強構造体に重なり合うそれぞれの端部フラップを有する第二の系統のストリップ状部分の配置順序を概略図的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 カーカス構造体
2a 糸状要素 3 カーカスプライ
4 環状の補強構造体 5 ベルト構造体
6a、6b 補助的なベルトストリップ
7 主ベルトストリップ 8 トレッドバンド
8a 長手方向及び/横断方向溝 9 サイドウォール
10 気密層 11 円環状の支持体
12 リボン状バンド 13、14 ストリップ状部分
13a、14a 側部分 13b、14b クラウン部分
15 糸状要素 16 押出機
17 押出成形装置 18 エラストマー的材料層
19 アキュムレーター補償器装置
21 環状の固着インサート 21a、21b コイル
22 充填本体

Claims (27)

  1. 二輪車用タイヤのカーカス構造体の製造方法であって、各糸状要素(thread−like elements)(15)が少なくとも部分的に、少なくとも1つの未加硫エラストマー的材料層で被覆された、長手方向で且つ平行な前記糸状要素(15)を備えるストリップ状部分(strip−like sections)(13、14)を製造するステップと、該ストリップ状部分(13、14)を円環状の支持体上に配置し且つ周方向に分配することにより、少なくとも1つのカーカスプライ(3)を製造するステップであって、該ストリップ状部分(13、14)の各々が、円環状の支持体(11)の断面外形の周りでU字形の形態にて伸長し、軸方向に相互に隔てられた2つの側部分(13a、14a)と、該側部分(13a、14a)の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分(13b、14b)とを画定するようにする前記ステップと、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)の内周縁部分に近い領域に対し環状の補強構造体(4)を付与するステップとを備える、二輪車用タイヤのカーカス構造体の製造方法において、前記各環状の補強構造体(4)の製造が、実質的にクラウンの形態にて環状の固着インサート(21)を形成し得るように少なくとも1つの細長要素を同心状のコイル(21a)として配置するステップと、少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料の充填本体(22)を形成するステップと、該充填本体(22)を前記環状の固着インサート(21)に接続するステップとを備え
    前記カーカスプライ(3)の製造が、前記ストリップ状部分(13、14)の幅の倍数に対応する周方向ピッチにて周方向に分配された前記ストリップ状部分(13)の第一の系統を、前記円環状の支持体(11)の上に配置するステップと、第一の系統に属する前記ストリップ状部分(13)の端部フラップに対して前記環状の補強構造体(4)を付与するステップと、各々が第一の系統の2つの連続的な部分(13)の間にて円環状の支持体(11)の断面外形の周りでU字形の形態にて伸長する少なくとも1つの第二の系統の前記ストリップ状部分(14)を、前記円環状の支持体(11)の上に配置し、前記カーカスプライ(3)を画定するステップであって、前記第二の系統の部分(14)の各々が、前記第一の系統の部分(13)の端部フラップに対して軸方向反対側位置にてそれぞれの環状の補強構造体(4)に重なり合う端部フラップを有するようにする前記ステップとを備えることを特徴とする、カーカス構造体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、前記ストリップ状部分(13、14)の前記クラウン部分(13b、14b)が、前記円環状の支持体(11)の周方向伸長距離に沿って並んだ関係にて連続的に配置される、製造方法。
  3. 請求項2に記載の製造方法において、前記第一の系統に属する前記ストリップ状部分(13)の各々の側部分(13a)が、各々、環状の補強構造体(4)の半径方向外縁部と、前記側部分(13a、14a)及び前記クラウン部分(13b、14b)の間の遷移領域との間に含まれる延伸部分にて、前記第二の系統に属する少なくとも1つの周方向に連続的な部分(14)の側部分(14a)により部分的に覆われるようにする、製造方法。
  4. 請求項3に記載の製造方法において、前記第一の系統に属するストリップ状部分(13)の各々の側部分(13a)を覆う程度が、前記側部分(13a、14a)とクラウン部分(13b、14b)との間の遷移領域における零値となる迄、各環状の補強構造体(4)の外周縁部に近い最大値から開始して漸進的に縮小する、製造方法。
  5. 請求項1に記載の製造方法において、前記ストリップ状部分(13、14)の前記側部分(13a、14a)が、円環状の支持体(11)の幾何学的回転軸線の方向に向けて半径方向に収斂するようにする、製造方法。
  6. 請求項1に記載の製造方法において、前記カーカス構造体(2)の内周縁部に近い幅広の領域を画定する更なるステップを備える、製造方法。
  7. 請求項6に記載の製造方法において、前記ストリップ状部分(13、14)の製造が、前記未加硫のエラストマー的材料の層(18)内に前記糸状要素(15)を組み込む少なくとも1つの連続的なストリップ状要素(2a)の上にて切断動作を連続的に行うことによって行われ、幅広の領域を画定する前記ステップが、切断動作を行う前に、前記連続的なストリップ状要素(2a)の上にて行われる、製造方法。
  8. 請求項1に記載の製造方法において、前記細長要素が、カーカスプライ(3)と直接、接触した状態に配置される、製造方法。
  9. 請求項1に記載の製造方法において、前記細長要素が、ストリップ状部分自体と直接、接触する環状の補強インサート(21)を形成し得るように、前記第一の系統に属するストリップ状部分(13)の端部フラップに対して直接、配置される、製造方法。
  10. 請求項1に記載の製造方法において、前記充填本体(22)が、前記環状の固着インサート(21)に対して半径方向外方位置に配置される、製造方法。
  11. 請求項1に記載の製造方法において、前記充填本体(22)が、以前に配置された環状の固着インサート(21)に対して、連続的なエラストマー的材料のストリップを直接、配置することにより形成され、前記接続ステップが、充填本体(22)の形成と同時に行われるようにする、製造方法。
  12. 二輪車用タイヤのカーカス構造体であって、幾何学的回転軸線の周りで周方向に分配されたストリップ状部分(13、14)を有する少なくとも1つのカーカスプライ(3)を備え、該ストリップ状部分の各々が、長手方向に且つ互いに対し平行に配置されかつ少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料層(18)で少なくとも部分的に被覆された少なくとも2つの糸状要素(15)を備え、該ストリップ状部分(13、14)の各々が、カーカス構造体の断面外形の周りで実質的にU字形の形態にて伸長し、軸方向に互いに隔てられた2つの側部分(13a、14a)と、該側部分(13a、14a)の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分(13b、14b)とを画定する、二輪車用タイヤのカーカス構造体において、カーカスプライ(3)のそれぞれの内周縁部に近い領域にて係合した一対の環状の補強構造体(4)を更に備え、該一対の補強構造体の各々が、カーカス構造体(2)と同軸状に且つカーカスプライ(3)の内周縁部に隣接して配置された、実質的にクラウンの形態の環状の固着インサート(21)を備え、該環状の固着インサート(21)が同心状のコイル(21a)内を伸長する少なくとも1つの細長要素にて形成され、前記環状の固着インサート(21)に接続された、未加硫のエラストマー的材料から成る充填本体(22)を備え
    前記カーカスプライ(3)が、カーカス構造体(2)の周方向伸長距離に沿って相互に交互の順に配置された第一及び第二の系統のストリップ状部分(13、14)を備え、前記環状の補強構造体(4)の各々が、前記第一の系統に属する部分(13)の端部フラップに向けて折り返された軸方向内側部と、前記第二の系統に属する部分(14)の端部フラップに向けて折り返された軸方向外側部とを有することを特徴とする、カーカス構造体。
  13. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記第一及び第二の系統の部分(13、14)にそれぞれ属するクラウン部分(13b、14b)が、前記カーカス構造体(2)の周方向伸長距離に沿って相互に並んだ関係にそれぞれ配置される、カーカス構造体。
  14. 請求項13に記載のカーカス構造体において、前記第一の系統に属する各ストリップ状部分(13)の側部分(13a)が、環状の補強構造体(4)の半径方向外縁部と、前記側部分(13a、14a)及び前記クラウン部分(13b、14b)間の遷移領域との間に含まれる延伸部分にて、前記第二の系統に属する少なくとも1つの隣接するストリップ状部分(14)の側部分(14a)により部分的に覆われる、カーカス構造体。
  15. 請求項14に記載のカーカス構造体において、前記第一の系統に属する各ストリップ状部分(13)の側部分(13a)を覆う程度が、前記側部分(13a、14a)と前記クラウン部分(13b、14b)との間の遷移領域における零値となる迄、各環状の補強構造体(4)の外周縁部に近い領域における最大値から開始して漸進的に縮小する、カーカス構造体。
  16. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記ストリップ状部分(13、14)の前記側部分(13a、14a)が、前記カーカス構造体(2)の幾何学的回転軸線の方向に向けて半径方向に収斂する、カーカス構造体。
  17. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記第一及び第二の系統の1つにそれぞれ属する個々のストリップ状部分(13、14)が、ストリップ状部分自体の幅の倍数に対応する周方向分配ピッチにて配置されることが好ましい、カーカス構造体。
  18. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、カーカス構造体(2)の内周縁部に近い領域にて幅広の領域を有する、カーカス構造体。
  19. 請求項18に記載のカーカス構造体において、前記ストリップ状部分(13、14)の各々に含まれる糸状要素(15)が、前記幅広の領域にて相互に隔てられる、カーカス構造体。
  20. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、3mm乃至15mmの範囲の幅を有する、カーカス構造体。
  21. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、3本乃至8本の糸状要素(15)を備える、カーカス構造体。
  22. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記糸状要素(15)が、該糸状要素自体の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離に従ってそれぞれのストリップ状部分(13、14)内に配置される、カーカス構造体。
  23. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記環状の固着インサート(21)が、単一の系統の半径方向に重ね合わせた同心状のコイルを備える、カーカス構造体。
  24. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記充填本体(22)が、前記環状の固着インサート(21)からテーパが付けられて半径方向に伸長する、カーカス構造体。
  25. 請求項12に記載のカーカス構造体において、前記環状の固着インサート(21)の半径方向伸長距離と前記充填本体(22)との間の比が0.5乃至2.5の範囲内にある、カーカス構造体。
  26. 請求項12に記載のカーカス構造体において、エラストマー的材料から成る前記充填本体(22)が、23℃にて48°乃至55°のショアD硬さを有する、カーカス構造体。
  27. 請求項12乃至26の1つ以上に記載のカーカス構造体を備える、二輪車用タイヤ
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