JPH11165359A - 車両の車輪用タイヤの製造方法 - Google Patents

車両の車輪用タイヤの製造方法

Info

Publication number
JPH11165359A
JPH11165359A JP10212319A JP21231998A JPH11165359A JP H11165359 A JPH11165359 A JP H11165359A JP 10212319 A JP10212319 A JP 10212319A JP 21231998 A JP21231998 A JP 21231998A JP H11165359 A JPH11165359 A JP H11165359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air tube
tire
carcass
core
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP10212319A
Other languages
English (en)
Inventor
Renato Caretta
レナート・カレッタ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pirelli and C SpA
Pirelli Tyre SpA
Original Assignee
Pirelli Coordinamento Pneumatici SpA
Pirelli SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pirelli Coordinamento Pneumatici SpA, Pirelli SpA filed Critical Pirelli Coordinamento Pneumatici SpA
Publication of JPH11165359A publication Critical patent/JPH11165359A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/10Building tyres on round cores, i.e. the shape of the core is approximately identical with the shape of the completed tyre
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/10Building tyres on round cores, i.e. the shape of the core is approximately identical with the shape of the completed tyre
    • B29D30/16Applying the layers; Guiding or stretching the layers during application
    • B29D2030/1664Details, accessories or auxiliary operations not provided for in the other subgroups of B29D30/00
    • B29D2030/1678Details, accessories or auxiliary operations not provided for in the other subgroups of B29D30/00 the layers being applied being substantially continuous, i.e. not being cut before the application step

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 1つ以上の糸状要素をエアチューブの上に直
接、巻き付けることによりカーカス構造体が形成され、
該エアチューブが略楕円形の形態にて形成され、作動中
に潰れるのを防止し得るようにした、著しく簡略化し且
つ改良されたタイヤの製造方法を提供する。 【解決手段】 連続的に並んだ関係に配置された湾曲部
から成る第一のカーカスプライ6を形成し得るように、
僅かな圧力まで膨張させた加硫処理後のエアチューブ3
の横断プロファイルの周りに少なくとも1つの糸状要素
を巻き付けることにより、車両用タイヤが製造される。
一対の環状の固着要素7が第一のカーカスプライ6に付
与される。次に、エアチューブ3の周方向伸長部に沿っ
て連続的に並んだ関係に配置された湾曲部を形成し得る
ように1つ以上の糸状要素を巻き付けることにより、第
二のカーカスプライ11が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉リングの形態に
よる横断方向プロファイルを有する、円環状の形態のエ
アチューブを形成するステップと、該エアチューブの周
方向伸長部に沿って連続的に並べた関係に配置されて第
一の湾曲部を形成し、エアチューブを一体に覆う第一の
カーカスを画成し得るようにエアチューブの横断方向プ
ロファイルの周りに少なくとも1つの第一の糸状要素を
巻き付けることにより実現されるカーカス構造体により
該エアチューブを覆うステップと、周方向に延伸不能な
ベルト構造体及び該ベルト構造体の周方向外側にあるト
レッドバンドと半径方向外方位置にてカーカス構造体と
協働させるステップとを備える、車両の車輪用タイヤの
製造方法に関する。
【0002】本発明によれば、この方法により、閉リン
グの形態をした横断プロファイルを有する、円環状の形
態のエアチューブ、すなわち膨張可能なコアと、エアチ
ューブの周方向伸長部に沿って連続的に並んだ関係に配
置された第一の湾曲部分を形成し得るようにエアチュー
ブの横断プロファイルの周りに巻かれた少なくとも1つ
の第一の糸状要素から形成された少なくとも1つの第一
のカーカスプライから成るカーカス構造体と、互いに軸
方向に隔てられ且つ半径方向内方位置にてエアチューブ
の面の上を周方向に伸長する、リムに固着する一対の環
状要素と、タイヤの回転軸線に対して半径方向外方位置
にてカーカス構造体に外接するベルト構造体と、該ベル
ト構造体に対して半径方向外方位置にて周方向に配置さ
れたトレッドバンドとを備える型式の、車両の車輪用タ
イヤが製造される。更に、本発明によれば、上記タイヤ
は、車両の車輪ハブと係合する中央部分と、上記タイヤ
に対する係合手段とを備える型式の上記リムり一つに結
合することができる。本発明は、上記タイヤ及びリムの
組立体から作られた車輪にも更に関する。
【0003】
【従来の技術】車両の車輪用タイヤは、現在、断面にて
見たとき、その周方向内側にて開いているプロファイル
の円環状の形態を有することが公知である。より詳細に
は、断面にて見たタイヤのプロファイルは、互いに軸方
向に隔たった対応するビードにより画成された2つの周
方向内端縁の間にてその境が設定されている。通常、ビ
ードコアと称される、延伸不能な環状要素は、各ビード
内に一体化され、通常、押出し成形により製造されるエ
ラストマー充填物を上記のビードコアの外面に対して周
方向に取り付ける。
【0004】1つ以上のカーカスプライのフラップがビ
ードコアの断面プロファイルの周りで上方に折り曲げら
れている。カーカスプライの各々は、並べた関係にて平
行に配置された複数の繊維コードで出来ており、また、
該繊維コードは、押出し成形ダイから供給される適当な
カレンダを使用して製造されるエラストマー層内に組み
込まれている。このステップにて得られるゴム被覆織地
は、次に、所望の長さの片に横断状に切断し、これらの
片は、その後に、選択随意的に僅かに相互に重ね合わせ
ることにより、それぞれの側端縁にて共に接続して、横
断方向に配置された繊維コードを有するゴム被覆プライ
を製造し得るようにする。
【0005】1つ以上の上記カーカスプライと、それぞ
れのエラストマー充填物を有するビードコアとから形成
された組立体は、タイヤのいわゆるカーカス構造体を形
成する。
【0006】周方向外方位置にてカーカス構造体に取り
付けられているのは、周方向に延伸不能なベルト構造体
であり、このベルト構造体は、繊維及び/又は金属製コ
ードで形成されたゴム被覆織地の1つ以上の重ね合わせ
たストリップから出来ている。押出し成形により形成さ
れたトレッドバンドがベルト構造体の上にて周方向に重
ね合わされており、このトレッドバンドにより、タイヤ
は地面に接触する。
【0007】ビードの構造及び形状は、タイヤが関係す
べきリムのそれぞれの周方向部分と相互作用して、車輪
のこれら2つの構成要素同士を安定的に接続することを
確実にし得るようなものとされている。
【0008】より詳細には、ビードとリムの対応する周
方向部分との結合は、タイヤの膨張圧力の効果によっ
て、ビードを当接フランジに対して常時、押し付けるこ
とを可能にする。チューブレスタイヤ、すなわちエアチ
ューブが存在しないタイヤにおいて、ビードと対応する
周方向リム部分との結合は、タイヤ内に含まれる空気が
密閉的に密封されることを確実にするような仕方にて設
計されている。
【0009】何れの場合でも、チューブレスタイヤ及び
エアチューブを採用するタイヤの双方において、タイヤ
の内部膨張圧力に反作用する機能はリムに依存する。
【0010】あらゆる型式の路上車両への使用が殆ど汎
用的に拡大している、開いた断面の横断方向プロファイ
ルを有する上述したタイヤに加えて、閉リングの形態に
よる断面プロファイルを有する幾つかの型式のタイヤが
提案されている。例えば、米国特許第4,232,72
3号には、エアチューブと、半径方向糸により補強され
たリボン状プライから略成るカーカス構造体とを有する
タイヤであって、該半径方向糸がタイヤの周方向伸長部
内を伸長し、その端部フラップによりエアチューブの周
りで巻かれて、その横断方向断面の全プロファイルの全
体に亙ってエアチューブを覆う、上記のタイヤが開示さ
れている。エアチューブに対する周方向外方位置にてカ
ーカスプライとエアチューブとの間にはベルト構造体が
介在させてある。上記のベルト構造体は、断面にて略平
坦なプロファイルを有しており、また、該ベルト構造体
は、1つ以上のストリップにより略形成されている。該
ストリップは、タイヤの周方向に伸長し、通常、タイヤ
ショルダと称される領域に配置された2つの延伸不能な
環状要素の周りで上方に折り曲げられている。
【0011】タイヤとリムとの結合は、タイヤのサイド
ウォールを形成するエラストマー材料を有する単一体構
造の周方向リッジにより行われ、このエラストマー材料
は、タイヤに対する半径方向内方で且つ中心決めした位
置にて伸長している。
【0012】本発明に最も関連する技術の状況の一例と
して本明細書に説明した閉断面プロファイルを有する別
型式のタイヤが、米国特許第4,283,366号に開
示されている。
【0013】このタイヤは、略楕円形の断面プロファイ
ルを有するエアチューブと、互いに軸方向に隔てられ且
つエアチューブと直接、接触する位置に配置され、その
側部にてタイヤの軸線に向けて折り曲げられた一対のビ
ードコアとを備えている。このエアチューブとビードコ
アとから成る組立体は、エアチューブの断面プロファイ
ルの周りでら旋状に巻かれたコードから略形成されたカ
ーカス構造体内に包み込まれている。このようにして巻
き付けられたコードは、タイヤの周方向伸長部に沿って
連続的に並べて配置され、タイヤ自体の回転軸線に対し
て略半径方向のそれぞれの面内にて方向決めされた複数
の湾曲部を形成する。
【0014】トレッドバンドがその上に重ね合わされ
る、1つ以上の周方向に延伸不能なベルトストリップか
ら成るベルトがエアチューブの半径方向外方位置に取り
付けられている。
【0015】カーカス構造体の製造中、また、この製造
過程の後続のステップの間、未加工状態のエアチューブ
は、分離し易い内側コアによりその円環状の形態に保た
れ、該コアは、エアチューブに対しこのエアチューブが
あらゆる型式の取り扱いに耐え得るようにするのに十分
な密度を提供する。基本的に、接着剤により凝結された
粉末から成るこのコアは、タイヤの加硫処理の後に分離
し、残る粉末は、1つ以上のタイヤ膨張弁を通じてエア
チューブから除去する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】分離し易い十分に剛性
な内側コアを使用することは、既に長円形の形状とされ
たエアチューブの周りにカーカスコードを巻き付けるこ
とを可能にするために必要とされるものである。その理
由は、タイヤの製造中、エアチューブに対し必要な密度
を付与し得るようにエアチューブを膨張させる代替的な
方法では、不可避的に、エアチューブが円形の断面形状
となるからである。本発明の目的上、本明細書に記載し
た「長円形」及び「楕円形」は実質的に等しい用語とし
て使用する。
【0017】当該出願人は、円形の断面形状を有するエ
アチューブの上にコードを配置することは、エアチュー
ブの形状を円形から楕円形に変更する時点にてコードの
曲率半径を変化させることと、コードの厚さを変化させ
ることとを伴い、これにより、カーカスプライにて不均
一で且つ不釣り合いな力の分布状態となることを知っ
た。
【0018】最初の直感に従い、当該出願人は、エアチ
ューブの上に配置された湾曲部の厚さ、及び均一さを制
御することは、断面の小さいタイヤ、すなわち高さと幅
との比が0.70以下であるタイヤの場合、それ程、臨
界的ではないことを知った。
【0019】しかしながら、特別の製品にとってのみ有
効であるこの直感に基づき、あらゆる型式のタイヤに適
した解決策を研究した。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、カーカ
ス構造体が1つ以上の糸状要素をエアチューブの上に直
接巻き付けることで形成され、該エアチューブが略楕円
形の形態にて形成され、作動中に潰れるのを防止し得る
ようにした構造強度が得られる程度まで少なくとも部分
的に膨張させるならば、タイヤの製造は著しく簡略化し
且つ改良し得ることが分かった。
【0021】より詳細には、本発明は、車両の車輪用タ
イヤの製造方法であって、前記被覆ステップの前に、エ
アチューブを予め選択した圧力まで膨張させることによ
り便宜に形状を設定し、内側コアが存在しないとき、エ
アチューブに対し所望の構造上の均一さを付与し且つ成
形又は形状設定ステップに続くステップの間、略楕円形
の形態を保持し得るようにする、製造方法に関するもの
である。
【0022】エアチューブは、少なくとも50%に等し
い加硫処理程度まで予め加硫処理し且つ0.2バールを
超えない実際の圧力まで膨張させることが好ましい。
【0023】第一の実施の形態に従い、エアチューブを
形成することは、互いに接近するように動かすべき2つ
のそれぞれの金型半体の間に画成された2つの対向する
キャビティ内に及び該金型半体の間に介在させた成形本
体又はフォーマ内にエラストマー材料を注入し、上記エ
アチューブの2つの半体を画成するステップと、フォー
マを上記金型半体から除去するステップと、エアチュー
ブの半体がそれぞれの接続端縁にて共に嵌まり得るよう
に金型半体を互いに接近するように動かすステップと、
上記金型半体内でエアチューブを予め加硫処理するステ
ップとを含む。
【0024】一つの可能な代替的な実施の形態によれ
ば、エアチューブの形成は、金型キャビティ内に所定の
量のゴムラテックスを導入するステップと、上記キャビ
ティの表面の上にゴムラテックスを均一に分配し得るよ
うに少なくとも2つの対角状軸線にて金型を回転させる
ステップとを含む。
【0025】上記少なくとも1つの糸状要素を巻き付け
ることは、糸状要素を保持するリールをエアチューブの
横断プロファイルの周りで回転させ、その間に、エアチ
ューブ自体がそれ自体の幾何学的回転軸線の周りで略回
転されるようにして行うことが有利である。
【0026】少なくとも1つの第一の糸状要素をエアチ
ューブの周りに配置することは、相互に対向した2つの
案内カラーの間で案内されるエアチューブの部分にて行
われるようにすることが好ましい。
【0027】また、上記少なくとも1つの第一の糸状要
素を巻き付ける間に、エアチューブの横断プロファイル
の周りでリールにより行われる各湾曲毎に、リールから
の上記糸状要素の繰り出しを制御し、エアチューブの横
断プロファイルの外側の周方向伸長部よりも僅かに短い
直線状伸長部を有し、糸状要素の緊張程度が伸長の2%
を超えないようにする。
【0028】上記少なくとも1つの第一の糸状要素を巻
き付ける前に、未加工のエラストマー材料の第一の層を
エアチューブに付与するステップを行うことができる。
【0029】この付与は、未加工のエラストマー材料の
第一のリボン状要素をエアチューブの横断プロファイル
の周りに巻き付け、エアチューブを一体に覆う第一のエ
ラストマー層を形成し得るように並んだ関係にて互いに
配置された湾曲部分を形成することにより行われること
が好ましい。
【0030】一つの好適な代替的解決策によれば、カー
カス構造体の形成は、平行に配置された少なくとも2つ
の第一の糸状要素を同時に巻き付けて、第一のリボン状
バンドを形成することを含む。
【0031】上記第一のリボン状バンドを形成する個々
の糸状要素又は複数の糸状要素は、巻き付けステップの
前に、未加工のエラストマー材料の層内に予め含ませ、
エラストマー材料を接続することが好ましい。
【0032】更に本発明によれば、カーカス構造体の形
成は、一対の環状の固着要素を第一のカーカスプライに
付与し、上記固着要素が互いに隔てられ且つエアチュー
ブに対して略半径方向内方位置にて伸長するようにする
ことを更に含む。
【0033】上記環状の固着要素の付与は、該環状の固
着要素をエアチューブに向けて軸方向に動かすことによ
り行われ、このステップの後に、環状の固着要素を巻き
付ける更なるステップが行われることが好ましい。
【0034】環状の固着要素の付与は、未加工のエラス
トマー材料の少なくとも1つの第二のリボン状要素をエ
アチューブの横断プロファイルの周りに巻き付けるステ
ップと、並んだ関係にて互いに配置された湾曲部分を形
成し、第一のカーカスプライを略一体に覆う第二のエラ
ストマー層を形成するステップとにより行うことができ
る。
【0035】当該方法の1つの代替的な実施の形態によ
れば、環状の固着要素の付与は、該環状の固着要素がそ
の内部に配置される加硫処理金型内にカーカス構造体を
閉じると同時に行われる。
【0036】この場合、環状の固着要素は、加硫処理金
型内に画成されたそれぞれのキャビティ内にエラストマ
ー材料を注入することにより形成することができる。
【0037】これと代替的に、環状の固着要素は、射出
成形されたされたエラストマー材料、又は押出し成形に
より形成される。
【0038】周方向に遠心不能な環状の補強インサート
を少なくとも1つ、上記環状の固着要素の各々に介在さ
せるステップも提供することができる。
【0039】この環状の補強インサートは、射出成型し
たエラストマー材料で製造するならば、環状の固着要素
を製造するステップの間、それぞれの環状の固着要素内
に介在させることができる。
【0040】これと代替的に、上記環状の補強インサー
トの各々は、環状の固着要素に形成された切り込み部を
通じて嵌めることにより、それぞれの環状の固着要素内
に介在させることもできる。
【0041】上記環状の固着要素は、上記タイヤの製造
に利用される前に、予め加硫処理することが好ましい。
【0042】更に本発明によれば、カーカス構造体の製
造は、保持・補強繊維構造体を上記環状の固着要素の各
々の外面に付与することを更に含む。
【0043】この補強繊維構造体は、環状の固着要素を
第一のカーカスプライに付与する前に、それぞれの環状
の固着要素に付与された少なくとも1つのリボン状バン
ドを備えることができ、または、この保持・補強繊維構
造体は、第一のカーカスプライに付与した後、環状の固
着要素に付与してもよい。
【0044】上述した場合において、保持・補強繊維構
造体は、少なくとも1つの第二の糸状要素をエアチュー
ブの横断プロファイルの周りに巻き付け、エアチューブ
の全周方向伸長部に沿って連続的に並んだ関係に配置さ
れた湾曲部を形成し、第一のカーカスプライの上に重ね
合わせた第二のカーカスプライを画成し得るようにして
形成されることが好ましい。
【0045】第二の糸状要素を巻き付ける前に、該第二
の糸状要素を未加工のエラストマー材料の層で覆うステ
ップを行うことができる。
【0046】第二のカーカスプライの形成は、リボン状
バンドを形成し得るように平行に並んだ関係に配置され
且つ上記巻き付けステップの前に、未加工のエラストマ
ー材料の層の間に選択随意的に介在させ、該エラストマ
ー材料を共に接続することを含むことができる。
【0047】第二のカーカスプライを付与した後、周方
向に切断するステップを行うことが好ましく、この場
合、上記第二のカーカスプライは上記環状の固着要素の
間に含まれたエアチューブに対して半径方向内方領域に
て切断される。
【0048】次に、第二のカーカスプライの切断したフ
ラップ部分は、固着要素及び第一のカーカスプライの表
面に接着させ得るように便宜な形状とする。
【0049】当該方法は、エラストマー材料の保護要素
をカーカス構造体の外面に付与するステップを更に含む
ことが好ましい。
【0050】エラストマー材料のこれらの保護要素を付
与することは、保護要素がその内部に配置される加硫処
理金型内にてカーカス構造体を閉じることにより便宜に
行うことができる。
【0051】この保護要素は、上記加硫処理金型内に画
成されたそれぞれのキャビティ内にエラストマー材料を
注入することで形成することができる。
【0052】ベルト構造体及びトレッドバンドの製造
は、少なくとも1つのベルトストリップを支持ドラムの
周りに付与するステップと、未加工のエラストマー材料
のトレッドバンドを少なくとも1つのベルトストリップ
の周りに周方向に付与し、上記ベルト構造体及びトレッ
ドバンドが上記カーカスストリップと接続される環状要
素を形成し得るようにするステップとを含むことが都合
良い。
【0053】このトレッドバンドは、エラストマー材料
の少なくとも1つの連続的なリボン状要素をベルト構造
体の周りでら旋状に巻き付けることにより形成し、上記
リボン状要素は押出し成形により製造されることが都合
良い。
【0054】上記少なくとも1つのベルトストリップを
付与する前に、支持ドラムに取り付けられた未加工のエ
ラストマー材料から成るスリーブを配置するステップも
提供することができる。
【0055】この環状要素及びカーカス構造体は、互い
に別個に加硫処理し且つ着脱可能な仕方にて相互に接続
することができる。
【0056】この場合、上記カーカス構造体を加硫処理
する前に、少なくとも1つの周方向突出部がカーカス構
造体の上の半径方向外方位置に形成されることが好まし
い。更に、ベルト構造体を加硫処理する前に、このベル
ト構造体において、上記周方向突出部に適合する形状の
少なくとも1つの固着用座部も画成される。
【0057】この周方向突出部は、少なくとも1つのリ
ボン状要素をカーカス構造体の周りで周方向に巻き付け
ることにより形成されることが都合良い。
【0058】一つの可能な代替的な実施の形態に従い、
環状要素及びカーカス構造体は、それらを相互に接続し
た後、同時に加硫処理される。
【0059】本発明の更に新規で且つ有利な形態に従
い、加硫処理する間に、エアチューブに圧力流体を導入
することでカーカス構造体を膨張させる。
【0060】また、該カーカスは、上記加硫処理ステッ
プの後に行われる冷却ステップの間、膨張状態に保つこ
ともできる。加硫処理は、マイクロ波により熱を供給す
るか、又は電磁誘導により金型壁を加熱するかの何れか
により行うことができる。
【0061】一つの可能な実施の形態によれば、上記ベ
ルト構造体は、少なくとも1つのベルトストリップをカ
ーカス構造体の周りに直接巻き付けることにより形成す
ることができる。
【0062】
【発明の実施の形態】それぞれのリムと結合された、本
発明による車両用タイヤに関する、好適であるが、非限
定的な幾つかの実施の形態の詳細な説明から、更なる特
徴及び有利な点が明らかになるであろう。
【0063】以下に、単に一例として掲げた添付図面を
参照しつつ本発明を説明する。
【0064】図面の各々において、本発明による異なる
車輪の構成要素は、その他の図面にて対応する車輪の部
品について使用したのと同一の参照番号により識別され
ている。
【0065】図面の明確化のため、図1、図2及び図3
に示したタイヤから断面鎖点は意識的に省略してある。
【0066】上述したように、本発明による車両用タイ
ヤは、全体として、参照番号1で表示してある。
【0067】タイヤ1は、共に、車両の車輪を形成し得
るようにそれぞれのリム2と関係付けられるようにして
ある。
【0068】タイヤ1は、タイヤの幾何学的軸線の周り
を周方向に伸長する管状要素によって略画成された円環
状の形態のエアチューブ3を備えている。
【0069】本発明の目的上、「膨張可能なコア」と
は、例えば、エアチューブ3のような膨張可能な円環状
要素を意味し、又は、エアチューブがその構成部品の一
つに過ぎない複合要素を意味するものとする。説明の目
的上、該コアがエアチューブを該エアチューブの外側の
要素と関係付けることにより得られた複合要素でない限
り、この膨張可能なコアは、以下に「エアチューブ」と
も称する。
【0070】添付図面に図示するように、エアチューブ
3は、タイヤの回転軸線に対して平行な細長い楕円形の
形態とした、閉リングの形態の横断方向プロファイルを
有している。横断方向プロファイルとは、タイヤ1の回
転軸線に対して半径方向の面に沿ったエアチューブの半
断面により提供される形態を意味するものとする。
【0071】上述したように、膨張圧力が上昇するとき
でさえ、タイヤの製造ステップ中にこの楕円形の形態を
保つことは、完成タイヤにて高い品質レベルを実現する
上で必須のことである。
【0072】該エアチューブ3は、その物理的特性及び
不透過性の特性を失うことなく、1回以上の加硫処理サ
イクルに耐え得るようにされた、例えば、天然又はブチ
ルゴム、好ましくは、ブチルゴムのような空気不透過性
の材料で出来たものであることが好ましい。
【0073】より詳細には、該エアチューブ3は、「中
空体の成形法」として通常、公知である技術に従い、射
出成形方法により得ることが都合良い。この技術によれ
ば、ブチルゴムであることが好ましい、エラストマー材
料は、互いに近接する位置に配置された2つのそれぞれ
の金型半体間に画成された2つの反対のキャビティに注
入され且つ金型半体の間に介在された内側コア又はフォ
ーマに注入される。上記のフォーマは、金型半体を互い
に僅かに分離した状態に保つ構造及び寸法を有してお
り、このため、エアチューブの半体の端縁は、射出ステ
ップの終了時に相互に分離している。射出が終了したな
らば、コア又はフォーマを金型半体から除去し、上記の
金型半体は、互いに接近するように動かし、それぞれの
両端縁にて共に嵌まるようにエアチューブ半体を動かし
得るようにする。金型内で閉じられたエアチューブは、
エラストマー材料の分子間の架橋結合の効果により、少
なくとも50%の加硫処理程度となり、2つの部品を組
み合わせて、単一の要素を形成する迄、加硫処理し、又
は予加硫処理を行う。
【0074】本発明の目的上、中空体を形成する上述し
た公知の成形技術は、圧力に対する抵抗力に差のある領
域をエアチューブの横断方向プロファイルの伸長部分に
形成することを可能にする点にて好ましい。特に、製造
過程の後続のステップの間、エアチューブにより楕円形
の形態を保つことを確実にするため、例えば、タイヤの
内輪及び/又は外輪により厚い領域3aを形成すること
が出来る。
【0075】上述した解決策に加えて、又はその代替例
として、これらの抵抗力の差のある領域3aは、弾性率
に差のある材料、好ましくは、エアチューブ3の他の部
分の製造に使用される材料よりも弾性率の大きい材料で
形成することができる。
【0076】また、例えば、ゴムラテックスのような極
めて流体エラストマー材料を金型キャビティ内に注入
し、その後、金型を少なくとも2つの対角状軸線により
設定された旋回装置の上で回転させる成形方法により、
エアチューブ3の製造を行うことができる。旋回型装置
の何れかの軸線の周りで金型により行われる回転は、金
型キャビティの内壁にエラストマー材料が確実に均一に
配分されるような仕方にて制御される。この配分が完了
すると、所望の加硫処理の程度に従ってエラストマー材
料を加硫処理し又は予加硫処理する。
【0077】これと代替的に、未加硫処理形態にある未
加工のカーカスの製造工程の1つ以上のステップに対し
て、どのように製造されるか問わずに、エアチューブ3
を使用することができる。
【0078】上記コアの形態に関して、エアチューブ3
は、少なくとも1つの隆起本体を設けることが都合良
く、この隆起本体は、図2に図示した実施の形態におい
て、エアチューブ自体に対して半径方向内方の位置に配
置された周方向リブ材4により画成されている。
【0079】この周方向リブ材4は、以下の説明から一
層良く理解し得るように、タイヤ1を製造する加工工程
中、基準及び案内要素として利用することができること
が都合良い。この隆起本体4は、自己密封性材料で出来
たものであることが都合良く、該隆起した本体内に挿入
した針等により、タイヤを膨張させる目的にて空気を導
入し得るようにすることができる。それ自体公知の方法
にて、膨張針を引き抜いたとき、隆起本体4を形成する
自己密封材料は、それ自体の上で閉じて、これにより、
針により形成された穴を密閉的に密封する。
【0080】図3に図示した更に別の代替的な解決策に
よれば、エアチューブ3と単一体の構造であって且つエ
アチューブの内方に突出する、1つ以上の隆起本体4a
がリブ材4に代えて使用される。4つの隆起本体4aが
提供され、該隆起本体は、互いに90°隔てて周方向に
配置されることが好ましい。エアチューブ3を製造する
ステップの間、隆起本体4aの各々には、座部が直接形
成され、気密のワンウェイ弁4bがこの座部に取り付け
られる。それ自体公知であり、従って、更に詳細には説
明しない弁4bは、磁気材料から成るフィラーを含むエ
ラストマー材料で出来たものであることが都合良い。こ
のことは、カーカス構造体5の下側に隠れているため、
外部から見えないにも拘わらず、タイヤを膨張する目的
のため、適当なセンサー手段を使用して弁を容易に識別
することを可能にする。
【0081】タイヤを膨張させるため、隆起本体4、4
aに代えて、公知で且つ従来型式の閉鎖部材が設けられ
たワンウェイ弁を使用することができる。
【0082】エアチューブ3は、少なくとも1つの第一
のカーカスプライ6を備えるカーカス構造体5内に包み
込まれている。該カーカスプライは、エアチューブ自体
の閉リング形状の横断方向プロファイルの周りに直接、
形成されている。より具体的には、該第一のカーカスプ
ライは、少なくとも1つの糸状要素で出来たものである
ことが都合良く、この糸状要素は、例えば、ASTM−
D1777規格に従って測定したとき、0.28mm乃
至1.2mmの範囲の例えばモノフィラメント、モノフ
ィラメントの束、或いは繊維コードから成るエアチュー
ブの横断方向プロファイルの周りで巻き付けられて、エ
アチューブ3の少なくとも半径方向内面にて連続的に並
んだ関係に配置され且つエアチューブ自体の全体の周方
向伸長部分に亙って分配された湾曲部を形成する。
【0083】上記の糸状要素の材料は、所定の目的に対
応し得るようにされた、任意の公知の繊維又は金属材料
とすることができる。使用することが好ましいのは、天
然繊維、又はレーヨン、アラミド、ナイロンのような合
成繊維、ポリエステル繊維、或いはPENとして最も公
知であるポリエチレン−ナフタレン−2、6−ジカルボ
オキシレートのような合成繊維である。
【0084】糸状要素により形成される湾曲部の各々
は、タイヤの回転軸線に対して略半径方向面内に配置さ
れることが好ましい。より具体的には、第一のカーカス
プライ6を形成する湾曲部の各々は、タイヤの周方向へ
の伸長部分に対し73°乃至90°、例えば、87°の
角度にて方向決めされることが好ましい。
【0085】図4及び図6に明確に図示するように、第
一のカーカスプライ6を製造するためには、第一の加工
ステーション102内に配置された支持ドラム101
に、取り扱い装置100により、エアチューブ3が取り
付けられるようにすることが都合良い。該支持ドラム
は、例えば、同様の他の3つの支持ドラム101を担持
する第一の回転タレット103に取り付けることがで
き、これらの支持ドラム101は、それぞれ、第二、第
三及び第四の加工ステーション104、105、106
に配置される。
【0086】弁4bを通じて、エアチューブ3は、大気
圧よりも高圧の実際の圧力、好ましくは、0.01乃至
0.2バールの範囲、好ましくは、0.075バールに
等しい圧力まで膨張させる。
【0087】この膨張により、エアチューブ3は、略楕
円形の形状となる。本発明の目的上、要素の形状を整形
することは、通常、体積が増大するように、要素自体の
体積を変化させることを伴う。
【0088】第一の回転タレット103により行われる
角回転に続いて、エアチューブは、第二の加工ステーシ
ョン104に近接する位置に配置された第一の巻き取り
装置107に搬送され、このエアチューブは、図4に図
示するように、一組みの案内ローラ108を備える案内
・移動装置に取り付けられる。
【0089】タイヤの回転軸線に従ってエアチューブを
回転させ得るように少なくとも1つの案内ローラ108
を回転させることができる。
【0090】タイヤの回転軸線に従って移動するとき、
エアチューブ3を案内するため、リブ材4を利用すると
都合良い。
【0091】エアチューブの横断方向プロファイルの周
りに配置された、回転する環状の分配装置109に取り
付けたリール、スプール又はその他の適当な支持要素6
bに第一の糸状要素6aが予め巻かれている。この環状
の分配装置109は、それ自体の軸線の周りで回転する
ように駆動することができ、このため、案内ローラ10
8を作動させたとき、エアチューブ3がそれ自体の幾何
学的回転軸線の周りを略回転する一方にて、糸状要素6
aの支持リール6bは、エアチューブ3の断面プロファ
イルの周りを回転するようにすることができる。
【0092】エアチューブがタイヤの回転軸線の周りで
回転するときの回転速度、及びコード6aを担持するリ
ール又はスプール6bがエアチューブ3の周方向の周り
で回転するときの回転速度は、互いに対して容易に調節
し、コードにより形成された湾曲部が、60乃至120
コード/dmの範囲であることが好ましい所望の厚さと
なり、また、タイヤの周方向への伸長方向に対して所望
の角度に配置されるようにすることができる。
【0093】タイヤの軸線に対して略半径方向面内に湾
曲部を配置することは、半径方向最内側領域に対してエ
アチューブの半径方向最内側領域における湾曲部の厚さ
を増し又は薄くすることにつながる。しかしながら、こ
の厚さが薄くなることに伴って厚さが変化することは、
所定の許容公差の範囲内である。
【0094】好ましくは、糸状要素6aをエアチューブ
3上に配置することは、上記エアチューブの一部分にて
行われるようにする。このエアチューブは、エアチュー
ブ3が軸方向に貫通する相互に対向する2つの案内カラ
ー109aの間を案内され、エアチューブを環状の分配
装置109の回転軸線に対して中心決めし且つ所望の横
断方向プロファイルと適合するような形状に設定する。
【0095】また、エアチューブ自体に対して半径方向
外方及び/又は内方位置にて、上記のエアチューブ3と
協働する上記コアを形成することを目的とする1つ以上
の周方向ストリップ状要素を取り付けることを通じて、
抵抗力に差のある領域を形成することにより、エアチュ
ーブ3を楕円形の形状に所望通りに設定することが可能
となり又はそれを容易にすることができる。これは、よ
り厚く及び/又は弾性率が異なる領域3aと、案内カラ
ー109aとを配置することに加えて行い、又はそれら
に代えて行われる。
【0096】上述した巻き付けステップ中、糸状要素6
aには、駆動装置110が係合することが都合良く、こ
の駆動装置110は、環状の分配装置109に取り付け
られ、また、支持リール6bとエアチューブ3との間に
含まれる部分にて糸自体に係合する。それ自体公知の方
法にて製造され、また、何れの場合でも、本発明の目的
にとって重要でないため、詳細には説明しない、駆動装
置110は、基本的に、環状の分配装置109の回転と
同期化して回転するように駆動されて、支持リール6b
からの糸状要素6aの供給を常時、制御するキャプスタ
ンから成っている。
【0097】より詳細には、エアチューブ3の横断方向
プロファイルの周りでリール6bにより行われる各巻き
付けのために糸状要素6aが供給されるようにされる。
その巻き付け程度は、上記の横断方向プロファイルの外
周伸長部分よりも僅かに短い程度であるようにする。こ
のようにして、好ましくは、2%の伸び率を超えない張
力にて糸状要素6aがエアチューブ3の上に具合良く配
置され、エアチューブが過大に変形しないようにするこ
とが確実となる。
【0098】本発明に更に従えば、最終的に、第一のリ
ボン状バンドを形成し、このバンドが、1本のコードを
巻き付けることに関して上述した方法と同一の方法に従
って巻き付けられるように、平行に配置された2本以上
のコード又は糸状要素を同時に巻き付けることによっ
て、第一のカーカスプライ6を形成することができる。
上記リボン状バンドは、互いに平行の2乃至20個の糸
状要素を備えることが好ましい。
【0099】第一のカーカスプライ6とエアチューブ3
との間に少なくとも1つの第一のエラストマー材料層を
介在させることが都合良い。この第一の層は、例えば、
次のようにして形成される。すなわち第一の加工ステー
ション102内にて作用する第一の押出し成形ダイ11
1によって、カーカスプライ6を形成する前に、未加工
状態のエラストマー材料シートをエアチューブに供給す
ることにより、形成される。
【0100】一つの好適な解決策において、エラストマ
ー材料の第一の層は次のようにして形成されることが好
ましい。すなわち第一のカーカスプライ6を形成するコ
ードに関して上述した方法と同一の方法にて、連続的に
並べた関係に配置された湾曲部を形成し得るようにエラ
ストマー材料のリボン状要素をエアチューブ3の周方向
伸長部に巻き付けることにより形成される。
【0101】未加工状態にて付与されたエラストマー材
料は、次のことを確実にする。すなわち、第一のカーカ
スプライ6を形成し得るように配置された1本又は複数
のコードを最適に接着させ、また、これに加えて、カー
カスプライを形成する延伸不能なコードから伝達された
せん断応力の結果として、エアチューブ3を形成する材
料が損傷する可能性を防止することを確実にする。
【0102】第一のカーカス構造体5を製造するときに
採用される第一のリボン状バンドを形成する1つ又は複
数の第一の糸状要素が、エアチューブ3に供給される前
に、共に接続される未加工のエラストマー材料の層内に
押出し成形法により直接、組み込まれるように、提供さ
れることが都合良い。このようにして、第一の加工ステ
ーション102内にて未加工のエラストマー材料の第一
の層が付与されるのを防止することができる。
【0103】第三の加工ステーション105において、
未加工のエラストマー材料の第二の層は、第二の加工ス
テーション内に形成された第一のカーカスプライ6に付
与することができる。第二のエラストマー層は、第二の
押出し成形ダイ112から直接、供給することができ
る。または、該エラストマー層は、エアチューブ3の横
断方向プロファイルの周りに巻き付けられた、未加工の
エラストマー材料の第二のリボン状要素から成るように
することができる。一方、該エアチューブは、上記のカ
ーカスプライの製造に採用されたものと同様の装置によ
り、略同一の方法にて、第一のカーカスプライ6を覆う
ように、連続的に並べて配置される。
【0104】第一のカーカスプライ6を形成するとき、
エラストマー材料の層内に組み込まれた糸又は糸のバン
ドを利用するならば、この第二のエラストマー層の付与
を不要にすることができる。
【0105】カーカス構造体5は、互いに軸方向に隔て
られ且つ上記のエアチューブ3の表面上の半径方向内方
位置にて周方向に伸長する一対の固着要素7を更に備え
ている。アラミド系繊維で選択随意的に補強され且つ7
2°乃至94°のAショア硬さを有するエラストマー材
料で出来たものであることが好ましい、これらの環状の
固着要素7によって、以下に更に詳細に説明するよう
に、タイヤ1とリム2との安定的な係合が実現される。
【0106】上記の目的のため、環状の固着要素7の各
々は、エアチューブ2に対する周方向内方突起と、該エ
アチューブの上に形成された第一のカーカスプライ6と
を画成し得るように、略尖頭状の形状の断面プロファイ
ルを有する主要部分7aを備えることが好ましい。更
に、固着要素7の各々は、主要部分7aから伸長し且つ
タイヤの回転軸線から離れるようにテーパーが付けられ
た少なくとも1つの伸延部分7bを備えている。該伸延
部分7bの反対側にて、固着要素7の各々は、線X−X
で示した、タイヤの赤道方向にテーパーが付けられた、
半径方向且つ軸方向の内端部分7cを備えている。
【0107】図3に図示するように、環状の固着要素7
の半径方向及び軸方向内端部分7cは、固着要素の間に
相互接続部分7dを形成するように交わる迄、伸延させ
て、これにより、これら固着要素の相互の軸方向位置を
安定化させることができる。この解決策は、エアチュー
ブ3に対し且つ該エアチューブ上に形成された第一のカ
ーカスプライ6に対し固着要素を正確に配置することが
容易に実現可能であるようにするため、タイヤの製造ス
テップの間に特に有利であると考えられる。
【0108】また、好ましくは、その伸延部分7bに
て、環状の固着要素7の各々には、少なくとも1つの繊
維状の補強バンド8を設けることもでき、この補強バン
ド8は、図2に図示するように、表面に取り付けるか、
又は、図3に図示するように、固着要素内に組み込むこ
とができる。
【0109】この固着要素7は、射出成形法、又は押出
し成形法により製造することができる。図6に図示した
実施例において、上記の固着要素を第一のカーカスプラ
イ6に取り付けるため、カーカス構造体5は、その製造
ステップの間にて、第二の回転タレット115に相互係
止された第五の加工ステーション114上に取り付けら
れる第一の搬送リング113により、第四の加工ステー
ション106から取り上げる。
【0110】例えば、成形ステーション116にて形成
された環状の固着要素7は、第五の加工ステーションに
達し、この加工ステーションにて、該固着要素は、エア
チューブ3に近接するように軸方向に駆動されることが
好ましい第一のカーカスプライ6に取り付けられる。こ
の軸方向への接近ステップは、次のことを含むステップ
により行うことができる。すなわち、カーカスプライ6
に又は該カーカスプライを覆うエラストマー材料の第二
の層に上記の環状要素を密着させ得るように、それ自体
公知の方法にて環状の固着要素7を巻き付けることを伴
うステップにより行うことができる。
【0111】図1及び図2の実施の形態に図示するよう
に、環状の固着要素7の各々は、主要部分7a内に少な
くとも部分的に組み込まれた少なくとも1つの環状の補
強インサート9を更に備えることができる。より詳細に
は、該環状の補強インサート9は、図1の実施の形態に
て理解し得るように、半径方向内方位置にて主要本体7
aの表面上に存在するようにすることができる。
【0112】この場合、該環状の補強インサート9は、
上記の固着要素を製造するために行われる射出成形ステ
ップ中、それぞれの環状の固着要素7内に部分的に組み
込むことができる。これと代替的に、該環状の補強イン
サート9は、図2に図示するように主要部分7a内に一
体に組み込むこともできる。この最後の形態の場合、環
状の固着要素7には少なくとも1つの周方向嵌まり切込
み部分10が設けられることが好ましく、この周方向嵌
まり切込み部分は、好ましくは上記本体に対して半径方
向外側の位置にて環状の補強インサートから主要本体の
外面まで伸長するようにする。この周方向嵌まり切込み
部分10を介して、環状の固着要素7内への環状の補強
インサート9の嵌め込みが行われる。タイヤ1の製造に
使用する前に、該固着要素を予加硫処理することができ
る。
【0113】環状の補強インサート9は、金属材料又は
アラミド繊維のような繊維材料の何れかにて製造するこ
とが都合良く、この場合、開いた円環状プロファイルを
有する公知のタイヤにおける通常の補強ビードコアと略
同一の方法にて、その上に湾曲部を形成し得るように、
タイヤ1の回転軸線の周りに巻き付けられた1つ以上の
糸状要素を使用することが好ましい。
【0114】環状の固着要素7の各々は、第一のカーカ
スプライ6に外側から取り付けることが都合良い。図2
及び図3に図示した本発明の一つの代替的な実施の形態
において、環状の固着要素7の各々は、カーカスプライ
の反対側にて、少なくとも1つの繊維保持・補強構造体
11により更に覆われている。この繊維保持・補強構造
体11は、第一のカーカスプライ6の上方を伸長する固
着要素の両周端縁を超えて伸長することが好ましい。
【0115】図3に図示した実施の形態において、固着
要素7の各々に対する繊維保持・補強構造体は、固着要
素の全体の周方向伸長部に沿って伸長する少なくとも1
つのリボン状バンド11を備えている。
【0116】このリボン状バンド11は、例えば、天然
又は例えばアラミド繊維のような合成繊維ファイバのコ
ードにて形成することができ、該繊維は、互いに対して
平行に配置され、好ましくはタイヤの赤道面に対して左
右対照となるように第一のカーカスプライ6に属するコ
ードの伸長方向に対し17°乃至0°の範囲の角度にて
方向決めされている。
【0117】該リボン状バンド11は、固着要素を第一
のカーカスプライ6に取り付ける前に又は取り付けた後
に、それぞれの環状の固着要素7に取り付けることが都
合良い。
【0118】これと代替的に、図2の実施の形態に図示
するように、繊維保持・補強構造体は、第一のカーカス
プライ6及び環状の固着要素7の周りを伸長する少なく
とも1つの第二のカーカスプライ11から成るように製
造してもよい。
【0119】第二のカーカスプライ11は、第一の巻き
取り装置107と同様の第二の巻き取り装置118が設
けられた第六の加工ステーション117にて製造するこ
とが都合良い。
【0120】この場合、第二のカーカスプライ11は、
次のようにして形成することかできる。すなわち、第一
のカーカスプライ6に関して説明したのと同一の方法に
て、少なくとも1つの第二の糸状要素を第一のカーカス
プライ及び環状の固着要素7の周りに巻き付けて、これ
により、固着要素の周方向伸長距離に沿って連続的に並
んだ関係に配置された湾曲部を形成することで形成する
ことができる。この場合にも、第二のカーカスプライ1
1の製造に利用される糸状要素をエラストマー材料層内
に組み込むこともできる。該第二のカーカスプライ11
は、次のようにして形成することもできる。すなわち、
例えば、上記のエラストマー材料層内に選択随意的に組
み込まれた2乃至20個の第二の糸状要素から成る第二
のリボン状バンドを形成し得るように平行に並べて配置
された2つ以上の第二の糸状要素を同時に巻き付けるこ
とで形成することができる。
【0121】上記糸状要素の材料は、天然又は合成材料
から成る任意の便宜の公知の繊維又は金属とすることが
でき、また、第一のカーカスプライ6の製造に利用され
るものと同一の材料としてもよい。第二のカーカスプラ
イ11を形成する湾曲部は、第一のプライ6に属する湾
曲部の方向と反対の方向にタイヤの周方向伸長方向に対
し73°乃至90°の範囲の角度に方向決めされること
が好ましい。第二のカーカスプライ11の製造に採用さ
れる1又は複数のコードは、ASTM−D−1777規
格に従って測定したとき、0.28mm乃至1.2mm
の範囲の寸法を有することが好ましく、また、これらの
コードが形成する湾曲部は、エアチューブ3の外側の周
方向位置にて測定したとき、60乃至120コード/d
mの範囲の厚さに分配されるようにすることが好まし
い。
【0122】第二のカーカスプライ11の製造に採用さ
れる糸状要素がエラストマー材料で予め覆われていない
ならば、第三のエラストマー材料層を第二のプライの周
りに取り付けることができる。この取り付けは、存在す
るならば、第一及び第二のエラストマー層の付与に関し
て上述した方法と同一の方法にて、第七の加工ステーシ
ョン119にて行うことができる。
【0123】図2に図示するように、第二のカーカスプ
ライの周方向伸長は、環状の固着要素7の間に含まれる
タイヤの半径方向内方位置にて中断させることができ
る。
【0124】この第二のカーカスプライ11の周方向伸
長を中断させることは次のようにして行うならば都合良
い。すなわち、上記カーカスプライを形成するために1
つ以上のコードをら旋状に巻き付けたならば、カーカス
プライ自体を周方向に切断することで行われるようにす
る。環状の固着要素7の間に含まれる領域にて、第二の
カーカスプライ11が第一のカーカスプライ6から隔た
った位置に配置されるようにすることにより、この切断
工程はより容易に行われる。その理由は、環状の固着要
素7の各々の尖頭状の主要部分7aが第一のカーカスプ
ライから半径方向内方の位置にて突出しているからであ
る。
【0125】周方向への切断工程が完了したならば、第
二のカーカスプライ11のフラップを補強要素7の内端
部分7aに且つ第一のカーカスプライ6の半径方向内方
部分に取り付けて、該フラップが、例えば、巻き付け工
程により上記要素の横断方向断面プロファイルに適合し
た形状となるようにすることができる。
【0126】上述した切断・巻き付けステップは、第八
の加工ステーション120にて行うことができる。
【0127】上述し且つ添付図面に図示するように、エ
アチューブ3及びカーカス構造体5の断面プロファイル
は、タイヤに対して軸方向に伸びた楕円形の形状を有す
ることが好ましい。タイヤ全体の最大の半径方向サイズ
Hと最大の軸方向サイズWとの比は、0.65以下又は
0.65に等しいことが好ましい。
【0128】タイヤ1は、タイヤの回転軸線に対する半
径方向外方位置にてカーカス構造体5に外接するベルト
構造体12を更に備えている。参照番号13で表示した
トレッドバンドが該ベルト構造体12に対し周方向に取
り付けられている。
【0129】ベルト構造体12は、カーカス構造体5の
周りで少なくとも1つのベルトストリップを直接、巻き
付けることで形成することができる。
【0130】これと代替的に、例えば、図7の概略図に
図示するように、ベルト構造体12を形成するため、例
えば、並んだ関係にて軸方向に配置された湾曲部を形成
し得るように、図7に参照番号121で表示した円筒状
ドラムの上に第三の押出し成形ダイ122から直接供給
されたリボン状ストラップを巻くことで、エラストマー
材料12aから成る第一の形態のスリーブが提供される
(図1乃至図3)。
【0131】これと代替的に、該スリーブ12aは、管
状の被加工物を押出し成形し、その管状の被加工物を円
筒状ドラム121に取り付けることで、直接的に形成し
てもよい。次に、延伸不能なベルトストリップをスリー
ブ12aに付与して、該ベルトストリップは、例えば、
連続的に並べて配置された複数の周方向湾曲部を形成し
得るように1つ以上のコードを巻き付けるら旋巻き装置
123から得られる。
【0132】図7に図示するように、延伸不能なベルト
ストリップ12bを付与する前に、1つ以上の相互に交
差したコードから成るストリップを付与することがで
き、これらの付与は、それぞれ第一及び第二の付与ステ
ーション124、125にて行われる。
【0133】次に、第二の搬送リング126を通じて、
ベルト構造体12をら旋巻き装置123に相互係止され
た加工箇所から取り上げて、その前に製造されたカーカ
ス構造体5に取り付け、例えば、第三の搬送リング12
8により第八の加工ステーション120から第12九の
加工ステーション127に搬送する。
【0134】この第九のステーションにおいて、ベルト
構造体12に対するトレッドバンド13の取り付けを行
うことができる。該トレッドバンド13は、未加工のエ
ラストマー材料の連続的な細長い要素を少なくとも1つ
のベルト構造体の周りに巻き付けることにより、形成す
ることが都合良い。この連続的な細長い要素は、第九の
加工ステーション127にて直接的に作動する第四の押
出し成形ダイ129により製造することが都合良い。
【0135】更なるタイヤの構成要素の取り付けは、例
えば、第十の加工ステーション130にて行うことがで
きる。かかる構成要素は、タイヤのサイドウォール15
とすることができ、このサイドウォールも、未加工のエ
ラストマー材料の連続的なストリップ状要素を周方向に
向けてカーカス構造体5に付与することにより製造する
ことができる。この連続的なストリップ状要素もまた、
第十の加工ステーションにて作動するそれぞれの第五の
押出し成形ダイ131により製造することができる。
【0136】このように製造されたタイヤは、次に、第
四の搬送リング132又は同等の手段により、適当な金
型133内に導入し、加硫処理ステップを行うことがで
きる。
【0137】カーカス構造体5は、形状を適合させるス
テップ中に発生する圧力と同一の圧力を保ちつつ又は図
5に図示した収縮状態下にて、金型133内に導入する
ことが都合良く、その後、圧力下にて空気又はその他の
流体をエアチューブ3内に導入することで膨張させ、加
硫処理ステップ中、金型の内壁に確実に接着させること
ができる。カーカス5は、加硫処理後の冷却ステップの
間でも膨張状態に保つことが都合良い。この特徴は、膨
張状態下にて冷却するタイヤは、より優れた品質上の特
徴を持つことができることが判明したため、特に有利で
ある。
【0138】ベルト構造体12及びトレッドバンド13
の製造に関して上述したステップは、上記ベルト及びト
レッドバンド構造体から成る環状要素と同時に、カーカ
ス構造体5が加硫処理される単一体のタイヤを製造する
ことにつながる。
【0139】しかしながら、本発明によれば、ベルト構
造体12及びトレッドバンド13は、タイヤの加硫処理
ステップの前にカーカス構造体に付与し得るように、カ
ーカス構造体5と別個に相互に組み立てることができ
る。更に代替的な解決策によれば、ベルト構造体12及
びトレッドバンド13から成る環状要素は、カーカス構
造体5と別個に加硫処理して、カーカスの加硫処理後
に、カーカス構造体と関連付けることができる。
【0140】この場合、トレッドバンドが損傷するか又
はトレッドバンドが摩耗した場合、或いは、例えば、冬
季用トレッドバンドを夏季用トレッドバンドと交換する
ことが必要な場合のように、異なる作動条件のため、交
換しなければならないとき、ベルト構造体12及びトレ
ッドバンド13から成る組立体を容易に交換することが
できる。
【0141】本発明の更なる特徴によれば、少なくとも
1つの周方向突出部14を半径方向外方位置にてカーカ
ス構造体5に形成することができ、該突出部14は、ベ
ルト構造体12に画成され且つ該突出部に適合する形状
を有する適当な座部に係合する。この解決策は、ベルト
構造体12の軸方向位置を固定し、従って、トレッドバ
ンド13をカーカス構造体5に対して固定する場合に特
に有用であり、ベルト構造体−トレッドバンドの組立体
がカーカス構造体5と別個に加硫処理された交換可能な
要素として形成される場合に、特に有用なものである。
この場合、例えば、摩耗したとき、又は作動特徴の相違
するトレッドバンド及びベルトを取り付けることが必要
とされるとき、ベルト構造体12と共に、トレッドバン
ド13を迅速に交換することが可能となることは都合良
い。
【0142】例えば、アラミドパルプ又はその他の適当
な材料で出来ており、カーカス構造体5に取り付けられ
た、少なくとも1つのリボン状要素を周方向に巻き付け
ることで上記の周方向突出部14を形成することができ
る。
【0143】周方向突出部の取り付けは、例えば、図6
に図示した第八の加工ステーションにて作動する更に別
の押出し成形ダイ134により行うことができる。
【0144】例えば、サイドウォール15及びビード保
護要素15aのような、タイヤを形成する更なる保護要
素は、カーカス構造体の加硫処理ステップ中に、該カー
カス構造体と直接、関連付けることができる。この場
合、サイドウォール15及び/又はビード保護要素15
a及び/又はその他の保護要素は、加硫処理金型がカー
カス構造体5の周りで閉じられたとき、該加硫処理金型
133内に画成されたそれぞれのキャビティ内にエラス
トマー材料を注入することで形成することができる。内
部コアを除去したならば、保護要素15、15aは、図
5に図示するように金型の内壁に接着する位置に保た
れ、その後、上記カーカス構造体を加硫処理金型内で閉
じ且つその後に膨張させた後、カーカス構造体5の外面
に取り付けることができる。
【0145】本発明によれば、エアチューブ3は、該エ
アチューブを楕円形の形態にする第一の圧力まで膨張さ
せることにより、その形状が設定されることが好まし
く、該形状は、未加工カーカスの全体の製造ステップに
亙って略一定の状態に保されることが好ましい。
【0146】この加硫ステップ中、カーカス5は、金型
133内で閉じられたならば、上記第一の圧力よりも高
い第二の圧力まで膨張させ、該カーカスを金型の内壁に
接着させ、トレッドパターンの印象及びサイドウォール
のパターンを有する成形品を形成することができる。そ
の後のタイヤの冷却ステップ中に、上記第二の圧力が保
たれることが好ましい。
【0147】更に、本発明によれば、タイヤ1自体は、
通常、車両の車輪ハブに接続するための中央部分(図示
せず)を有するリム2と組み合わせて使用し得るように
されている。
【0148】タイヤ1と接続するための結合手段が上記
中央部分に剛性に連結されており、該結合手段は、本発
明に従って、タイヤ1の赤道面X−Xと一致し、赤道面
自体から反対方向を向いた、リムの赤道面に対して軸方
向反対位置に配置された一対の周方向当接面16を備え
ている。
【0149】これらの周方向当接面16の各々は、対応
する環状の固着要素7の主要面7aに適合する形状をし
ており、また、該主要面と相互作用し、該対応する環状
の固着要素7は、タイヤ構造体内にて、通常、ビードと
して識別される領域内に配置される。より詳細には、図
1乃至図3に明確に図示するように、環状の固着要素7
の主要部分7aは、互いに略反対方向を向き且つそれぞ
れの周方向当接面16に作用し且つ当接可能な位置に配
置されたそれぞれの位置決め側部7eを有している。こ
のようにして、環状の固着要素すなわちビード7を軸方
向に安定的に位置決めすることができる。実際上、固着
要素の各々は、リム2の対応する周方向当接面16によ
り保持される点にてタイヤ1の赤道面X−Xに向けて動
くことできず、また、1又は複数のカーカスプライ6、
11を通じて他方の環状の固着要素7に接続される点に
て上記赤道面X−Xから離れる方向に動くことができな
い。車輪の回転軸線と同軸状である円筒状の中心面17
が、赤道面X−Xから離れて、周方向当接面16の各々
に従うことが好ましい。該円筒状表面17には、それぞ
れの環状の固着要素7の尖頭状形状の主要部分7aの周
方向内端縁が作用し且つ当接する。
【0150】更に、タイヤビード7を安定的に固着する
ことを更に確実にするため、周方向当接面16の反対位
置にて円筒状の中心決め面17の各々の伸長部に補助的
な周方向位置決め部分18(図1及び図3に鎖線で図
示)を配置することができる。この場合、上記の補助的
な周方向位置決め部分18から成る環状要素は、タイヤ
の取り付けを容易にし得るようにリム2に着脱可能な方
法にて締結されることが好ましい。
【0151】図1に図示するように、周方向当接面は、
円筒状の接続部分19により互いに相互に接続すること
ができ、この接続部分には、カーカス構造体6の内周領
域が作用し且つ当接する。
【0152】これと代替的に、図2に図示した実施の形
態にて提供されるように、リム自体の外側にて湾曲した
凹状部分を有する湾曲断面プロファイルを提供し得るよ
うな仕方にてリム2の接続部分19の形状を設定するこ
とができる。この実施の形態は、タイヤビード7と周方
向当接面16とを安定的に結合することを更に確実にす
る。実際に、タイヤの膨張後にタイヤ1内で発生された
圧力の効果により、1又は複数のカーカスプライ6、1
1は、接続部分19の凹状のプロファイルに適合し、上
記カーカスプライを緊張させ、その結果、環状の固着要
素7をリム2の当接面16に対し軸方向に押し付ける作
用を生じさせる。接続部分19の断面プロファイルの直
線状伸長距離と、この部分の反対側の周方向端縁の間の
軸方向距離との差は、タイヤに内部膨張圧力が加わった
とき、環状の固着要素7の間に含まれる領域にて、カー
カス構造体5に加えられる弾性的な伸びに等しいことが
好ましい。
【0153】また、公知で且つ従来型式の少なくとも1
つの圧力トランスデューサ20をリム2の相互接続部分
を介して作用可能に係合させることもできる。該トラン
スデューサは、カーカス構造体5の1又は複数のプライ
6、11により加えられる押し付け力を通じてタイヤ1
の内部圧力を検出し得るようにされている。
【0154】トランスデューサ20が存在することで何
ら問題点を生ぜず、また、タイヤ1の気密の点で何ら特
別な措置を必要としないことは都合良い。実際、タイヤ
1は管状の構造体であるため、該タイヤは、これらの目
的のため、リム2による協働を何ら必要とせずに、その
内部に保持された空気を完全に保持することができる。
リム2を通じて係合したトランスデューサ20は、最終
的に、タイヤ1の外側に配置され、従って、気密の点に
て重要ではない。
【0155】これと代替的に、タイヤを対応するリム2
に取り付け且つリム2から取り外す作業を容易にする目
的のため、このリムは、着脱可能な仕方にて形成するこ
とができる、すなわち、1つの完全なリムを形成し得る
ように互いに取り外し可能に連結された2つ以上の別個
の部品から成るようにする。これらの別個の部品は、リ
ングが締結される車両のハブと接続するために少なくと
も1つのディスクを含むことができ、該リングは、半径
方向外外方位置にて、周方向当接面16及び接続部分1
9により画成されるとプロファイルと同一のプロファイ
ルを有する。
【0156】図3に図示した更に可能な実施の形態に従
い、リム2は、周方向当接面16の間に何らの相互接続
部分も有していない。この場合、カーカス構造体5は、
周方向当接面16の間に画成されるスペース26内に
て、膨張する結果として凸状の形態を自由に取ることが
できる。該周方向当接面16は、上記中央部分により又
は別の同様の方法にて機械的に相互に接続されることに
なる。
【0157】本発明は、公知の技術に優る重要な利点を
達成するものである。
【0158】当該タイヤは、実際に、上記カーカス構造
体を製造し且つ他の異なるタイヤ構成要素を取り付ける
支持体として利用される、予め加硫処理したエアチュー
ブの周りにカーカス構造体を直接、形成することにより
製造される。
【0159】このようにして、公知の技術に従って製造
されたタイヤにおいて、その後のタイヤの製造ステップ
にて組み立てられるカーカスプライ及びその他の異なる
被加工物を形成するために行われていた、多数の中間的
な加工ステップを省略するすることが可能となる。
【0160】結論として、本発明によるタイヤ構造体
は、中間的な製造過程を著しく簡略化し、例えば、図6
に図示するように、キャローゼルに配置された異なる加
工ステーションから成る単一の装置にてタイヤの製造工
程の全体を行うことが可能となる。
【0161】また、当該タイヤにおいて、気密に関する
機能がそのビードに依存しないから、ビードに加わる応
力は公知のタイヤにおけるよりも少ない。その結果、少
なくとも、タイヤが重荷重型のものであるとき、金属材
料から成る補強要素を省くことが可能となり、このこと
は、タイヤの有効寿命が尽きたときに材料をリサイクル
する上で有利なことである。
【0162】この観点からして、金属要素がエラストマ
ー材料内に含められて同時に存在することは、常に重大
な問題点を生じることを認識すべきである。
【0163】更に、金属要素が存在しないため、加硫ス
テップ用の熱の供給は、公知の方法におけるように蒸気
を使用することに代えて、マイクロ波を使用して行うこ
ともできる。
【0164】この特徴もまた、製造装置を簡略化する目
的のため、また、生産速度の点にて重要な利点をもたら
すものである。
【0165】しかしながら、金属材料から成る補強要素
が存在する場合、何れの場合でも、誘導炉内にて加硫処
理を行うことが都合良く、この場合、熱伝導は、金型の
壁を通じて電磁誘導により行われる。
【0166】当該タイヤの構造の概念、及びそれぞれの
リムにタイヤが係合する方法によれば、その何れの場合
でも、任意の外側ショルダが存在しないとき、例えば、
パンクしたためにタイヤの内部に圧力が存在しない状
態、すなわち技術者により「パンク走行」として公知の
状態にて走行することを余儀なくされる場合であって
も、タイヤはリムに効果的に固着することができる。
【0167】上述したように、実際に、赤道面の方向に
又は該赤道面から離れる方向の何れかに向けて何ら軸方
向に変位する可能性を伴うことなく、ビードは、リムの
当接面16の間で固定状態に保持される。
【0168】このため、タイヤとリムとの結合状態は、
タイヤが完全に収縮した場合であっても十分に安全な状
態で走行することを可能にし得るようにされている。
【0169】本発明により達成されるもう一つの有利な
点は、開いた断面プロファイルを有する従来のタイヤで
は見ることのできない、タイヤカーカスの優れた構造上
の均一さを確実にする点にある。
【0170】特に、カーカスプライは、プライ部分の部
分的な重なり合いに起因する何ら不規則性を呈すること
はなく、そのプライ部分は、公知の方法に従い、所望の
周方向伸長程度のカーカスプライを形成し得るように連
続的に結合されている。更に、円環状の形態のエアチュ
ーブの周りに連続的なコードを直接、巻き付けることで
カーカスプライを形成することは、カーカスプライ自体
の優れた構造上の均一さを確実にするものである。
【0171】本発明により実現されるもう一つの有利な
点は、外側ショルダの存在が最早、不要となり、特に、
公知の技術において、気密を実現する上で中断せずに伸
長することが当然に必要とされる、リムの両側部分間の
接続部分も最早、不要となるから、リムの重量を著しく
軽減することが可能となる点である。
【0172】また、本発明に従って、タイヤとリムとの
間の結合は、タイヤをリムに取り付け且つリムから取り
外す作業を著しく容易にすることができることも認識す
べきである。このことは、特に、タイヤビードに外部か
ら作用する顕著な半径方向伸長距離を有するフランジを
リムに配置することが不要になるからである。内側フラ
ンジが存在する場合であっても、該内側フランジは、公
知の開いたプロファイルタイヤを採用する場合に必要と
されるサイズと比較して、半径方向サイズを都合の良い
程度にまで極めて小さくすることができる。また、外側
フランジは、ねじ又は同等の接続手段により着脱可能な
方法にて取り付けることもできる。
【0173】モジュラー式の製造装置を改良するもう一
つの有利な点は、カーカス構造体と関係付けられる予加
硫処理した要素として、トレッドバンドを有するベルト
構造体を製造することが可能なことである。更に、トレ
ッドバンドは、摩耗したならばベルトと共に容易に交換
することができ、このため、タイヤのキャップ新替えと
いう従来の作業が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤの回転軸線に対して半径方向面に沿った
断面にて見た、本発明に従って形成されたタイヤ及びリ
ムから成る車輪の半断面図である。
【図2】本発明による車輪の第二の実施の形態に基づ
く、図1と同様の半断面図である。
【図3】タイヤの回転軸線に体して平行な面に沿った断
面にて見た、車輪の第三の実施の形態の図である。
【図4】エアチューブの横断方向プロファイルに周りに
カーカス構造体を形成すべく板状要素を巻き付けるステ
ップの実施状態を示す概略図である。
【図5】加硫金型を閉じたとき、該金型内に導入された
タイヤカーカスの概略図的な断面図である。
【図6】本発明の方法に従ってタイヤカーカスを製造す
る装置の概略図的な平面図である。
【図7】ベルト及びトレッドバンド構造体の製造に使用
される装置の部分の概略図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 リム 3 エアチューブ 4 周方向リブ材
/隆起本体 4a 隆起本体 4b ワンウェイ
弁 5 カーカス構造体 6 第一のカーカ
スプライ 6a 第一の糸状要素 6b 支持要素/
支持リール 7 固着要素/ビード 7a 固着要素の
主要部分 7b 固着要素の延伸部分 7c 固着要素の
内端部分 7d 固着要素の相互接続部分 7e 固着要素の
位置決め側部 8 補強バンド 9 補強インサー
ト 10 周方向嵌まり切込み部分 11 第二のカー
カスプライ 12 ベルト構造体 13 トレッドバ
ンド 14 周方向突出部 15 サイドウォ
ール/保護要素 15a ビード保護要素 16 周方向当接
面 17 円筒状中心面 18 周方向位置
決め面 19 リムの円筒状接続部分 20 圧力トラン
スデューサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 30:00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉リングの形態の横断方向プロファイル
    を有する、円環状の形態の膨張可能なコア(3)を作製
    するステップと、 カーカス構造体(5)により該膨張可能なコア(3)を
    覆うステップであって、少なくとも1つの第一の糸状要
    素(6a)を膨張可能なコア(3)の横断方向プロファ
    イルの周りに巻き付けることにより、該膨張可能なコア
    の周方向伸長部に沿って連続的に並べた関係に配置され
    て第一の湾曲部(turns)を形成して、膨張可能な
    コア(3)を一体に覆う第一のカーカスプライ(6)を
    画成し得る、前記ステップと、 周方向に延伸不能なベルト構造体(12)と該ベルト構
    造体(12)の周方向外側にあるトレッドバンド(1
    3)とを、前記カーカス構造体(5)と半径方向外方位
    置にて協働させるステップとを備える、車両の車輪用タ
    イヤの製造方法において、 前記覆うステップの前に、前記膨張可能なコア(3)を
    予め設定した圧力まで膨張させることにより略楕円形の
    形態に成形するステップと、 該形状設定ステップに続くステップの少なくとも1つの
    間、前記コア(3)の該略楕円形の形態を保つステップ
    とを更に備える、乗物の車輪用タイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記コア(3)を作製するテップが、圧力に対する抵抗
    値に差のある部分を前記コア(3)の一部として形成す
    るステップを含む、方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、 前記形状設定ステップの前に前記コア(3)が予め加硫
    処理される、方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、 膨張可能なコア(3)の作製が、 互いに対して接近されるべき2つのそれぞれの金型半体
    の間に画成された2つの対向するキャビティ内に、及び
    前記金型半体の間に介在させた成形本体又はフォーマ内
    にエラストマー材料を注入し、前記膨張可能なコアの2
    つの半体を画成するステップと、 該フォーマを前記金型半体から除去するステップと、 前記半体がそれぞれの接続端縁にて共に嵌まり得るよう
    に金型半体を互いに接近するように移動させるステップ
    と、 前記金型半体内にて膨張可能なコア(3)を予め加硫処
    理するステップとを含む、方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法において、 膨張可能なコア(3)の作製が、 所定の量のゴムラテックスを金型のキャビティ内に導入
    するステップと、 ゴムラテックスを前記キャビティの表面の上で均一に分
    配し得るように金型を少なくとも2つの対角軸線の周り
    で回転させるステップと、 膨張可能なコアを予め加硫処理するステップとを含む、
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、 前記少なくとも1つの糸状要素(6a)を巻き付けるこ
    とが、糸状要素を保持する支持リール(6b)を膨張可
    能なコア(3)の横断プロファイルの周りで回転させ、
    その間にエアチューブ自体をそれ自体の幾何学的回転軸
    線の周りで略回転させることにより行われる、方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法において、 少なくとも1つの前記第一の糸状要素(6a)を膨張可
    能なコア(3)の上に配置することが、2つの相互に対
    向した案内カラー(109a)の間で案内される膨張可
    能なコアの一部分にて行われる、方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法において、 少なくとも1つの前記第一の糸状要素(6a)を巻き付
    ける前に、第一の未加工のエラストマー材料層を膨張可
    能なコア(3)に付与するステップが行われる、方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の方法において、 カーカス構造体(5)の形成が、一対の環状の固着要素
    (7)を第一のカーカスプライ(6)に付与することを
    更に含み、 前記固着要素(7)が、互いに隔てられ且つ膨張可能な
    コア(3)に対して半径方向内方位置にて周方向に伸長
    する、方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法において、 少なくとも1つの周方向に延伸不能な環状の補強インサ
    ート(9)を前記環状の固着要素(7)の各々に含める
    ステップを更に含む、方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の方法において、 カーカス構造体(5)の製造が、保持・補強繊維構造体
    (11)を前記環状の固着要素(7)の各々の外面に付
    与することを更に含む、方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法において、 前記保持・補強繊維構造体(11)が、該構造体を第一
    のカーカスプライ(6)に付与した後、環状の固着要素
    (7)に付与される、方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の方法において、 ベルト構造体(12)及びトレッドバンド(13)の製
    造が、 少なくとも1つのベルトストリップを支持ドラム(12
    1)に周方向に付与するステップと、 未加工のエラストマー材料のトレッドバンド(113)
    を前記少なくとも1つのベルトストリップに周方向に付
    与することにより、前記ベルト構造体及びトレッドバン
    ドが前記カーカスストリップ(5)と接合される環状要
    素を形成し得る、ステップとを含む、方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法において、 エラストマー材料から成る少なくとも1つの連続的な細
    長い要素をベルト構造体の周りにら旋状に巻くことによ
    り、前記トレッドバンド(13)が形成され、連続的に
    並べた関係に配置された湾曲部分(turns)を形成
    し得る、方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の方法において、 前記環状要素(12、13)及びカーカス構造体(5)
    が、互いに別個に加硫処理され且つ相互に着脱可能な仕
    方にて結合される、方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法において、 前記カーカス構造体を加硫処理する前に、カーカス構造
    体(5)の上で半径方向外方位置に少なくとも1つの周
    方向突出部(14)を形成するステップと、 ベルト構造体を加硫処理する前に、該ベルト構造体(1
    2)の前記周方向突出部(14)に形状の点にて適合す
    る少なくとも1つの固着座部を画成するステップとを備
    える、方法。
JP10212319A 1997-07-31 1998-07-28 車両の車輪用タイヤの製造方法 Ceased JPH11165359A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT97830401.2 1997-07-31
EP19970830401 EP0894614B1 (en) 1997-07-31 1997-07-31 A method for making a tyre for vehicle wheels

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11165359A true JPH11165359A (ja) 1999-06-22

Family

ID=8230742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212319A Ceased JPH11165359A (ja) 1997-07-31 1998-07-28 車両の車輪用タイヤの製造方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0894614B1 (ja)
JP (1) JPH11165359A (ja)
AR (1) AR013386A1 (ja)
BR (1) BR9802809A (ja)
DE (1) DE69712882T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001180224A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ並びにその製造装置及び製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019115497A1 (fr) 2017-12-15 2019-06-20 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Élément de montage destiné à recevoir un bandage pneumatique fermé et ensemble monté comportant un tel élément avec un système de surveillance de pression de gonflage

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2915102A (en) * 1955-07-11 1959-12-01 Ind Ovens Inc Pneumatic tire
US3245853A (en) * 1963-06-25 1966-04-12 Jr Theodore J Reinhart Method for making toroidal pneumatic tires
US3375150A (en) * 1965-05-27 1968-03-26 Ind Ovens Inc Tire manufacturing methods
US3606921A (en) * 1969-06-23 1971-09-21 Caterpillar Tractor Co Belted oval pneumatic tube-tire
NL7016947A (en) * 1970-11-19 1972-05-24 Tyre - with outer part having tread and sidewalls and separate - inner part having carcase
US4049767A (en) * 1974-10-04 1977-09-20 Vaidya Deepak V Rotational molding process for forming a closed hollow toroidal article
FR2348066A1 (fr) * 1976-04-14 1977-11-10 Gazuit Georges Pneumatique tubulaire isostable et son procede de fabrication
IT1150822B (it) * 1982-04-09 1986-12-17 Pirelli Camera d'aria e dispositivo per la fabbricazione della stessa
US5115852A (en) * 1989-05-01 1992-05-26 Lorean John Z De Closed-torus tire and method for manufacturing same
DE4443049A1 (de) * 1994-12-05 1996-06-13 Continental Ag Kern zum Aufbau eines Fahrzeugluftreifens

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001180224A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ並びにその製造装置及び製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0894614B1 (en) 2002-05-29
DE69712882T2 (de) 2002-12-12
BR9802809A (pt) 1999-10-13
AR013386A1 (es) 2000-12-27
EP0894614A1 (en) 1999-02-03
DE69712882D1 (de) 2002-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100556690B1 (ko) 차량바퀴용타이어의제조방법
US7472733B2 (en) Vehicle tire with a particular carcass ply and/or a particular circumferentially inextensible annular structure
KR100598816B1 (ko) 차량바퀴용타이어
KR100991587B1 (ko) 환형 아펙스 및 비드 소조립체를 형성하는 방법
KR100532680B1 (ko) 차량바퀴용타이어의제조방법
KR101130025B1 (ko) 경화된 타이어 제조 조립체
KR100588395B1 (ko) 자동차 바퀴 타이어용 카커스 구조체의 제조방법과 상기 방법에 의해 얻을 수 있는 카커스 구조체
JPH04232035A (ja) 二輪車用タイヤを製造する方法及びそのタイヤ
JP2004358955A (ja) 融通性に富んだ製造システムでタイヤを製造する方法
US10124551B2 (en) Split ply tires and bead area monocomponents
US20120073725A1 (en) Method for controlling the discharge of fluids during a process for vulcanization and molding of a green tire and tire for vehicle wheels
JP4350219B2 (ja) タイヤのカーカス構造体の製造方法及びタイヤのカーカス構造体
JP4381609B2 (ja) 自動車用タイヤのカーカス構造体の製造方法、及びそのカーカス構造体
KR100718257B1 (ko) 차량 타이어용 카커스 구조체의 제조방법 및 상기 방법에 의해 얻어지는 카커스 구조체
JP2005503956A (ja) 車輪用自立タイヤ、およびその製造方法
BR112015011285B1 (pt) Processo e aparelho para confeccionar pneus para rodas de veículos
US6336985B1 (en) Method for making a tire for vehicle wheels
JPH11165359A (ja) 車両の車輪用タイヤの製造方法
US6941992B2 (en) Tire for a vehicle wheel and method of manufacturing the tire
JP3726085B2 (ja) 建設車両用ラジアルタイヤの製造方法
JPH11157306A (ja) 車両の車輪用タイヤ及びそのリム並びにその車輪
EP1124699B1 (en) Carcass structure for vehicle-wheel tyres and its method of manufacturing
JP4514294B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
KR100826624B1 (ko) 2륜 차량의 타이어용 카커스 구조체 제조 방법 및 이 방법에 의해 얻어지는 카커스 구조체
JPH0647274B2 (ja) 航空機用ラジアルタイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080806

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081105

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081110

A524 Written submission of copy of amendment under section 19 (pct)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20090119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090119

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20090618