JP2000062041A - タイヤのカ―カス構造体の製造方法及びタイヤのカ―カス構造体 - Google Patents

タイヤのカ―カス構造体の製造方法及びタイヤのカ―カス構造体

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JP2000062041A
JP2000062041A JP11218508A JP21850899A JP2000062041A JP 2000062041 A JP2000062041 A JP 2000062041A JP 11218508 A JP11218508 A JP 11218508A JP 21850899 A JP21850899 A JP 21850899A JP 2000062041 A JP2000062041 A JP 2000062041A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造方法の簡略化とタイヤの挙動特性の改良
の点で顕著に有利なカーカス構造体の製造方法及びカー
カス構造体を提供する。 【解決手段】 第一系統のストリップ状部分13は互い
に所定の距離を隔てて周方向に連続的に配置されて側部
分13aを形成し、この端部フラップに対してビードに
てそれぞれの環状の補強構造体4が付与される。第二系
統のストリップ状部分14の各々は画定された空所内に
て、第一系統の2つのストリップ部分13の間に介在さ
れ、それぞれの端部フラップは環状の補強構造体4に重
なり合う。環状の補強構造体4は半径方向に重ね合わせ
た同心状のコイル21aとなるように巻かれた少なくと
も1つの細長要素にて形成された単一の環状の固着イン
サート21に対して半径方向外部位置に付与されたエラ
ストマー的充填本体22を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、二輪車用タ
イヤのカーカス構造体の製造方法であって、各糸状要素
が少なくとも部分的に、少なくとも1つの未加硫エラス
トマー的材料層で被覆された、長手方向で且つ平行な前
記糸状要素を備えるストリップ状部分を製造するステッ
プと、該ストリップ状部分を円環状の支持体の上に配置
し且つ周方向に分配することにより少なくとも1つのカ
ーカスプライを製造するステップであって、該ストリッ
プ状部分の各々が、円環状の支持体の断面外形の周りで
U字形の形態にて伸長し、軸方向に相互に隔てられた2
つの側部分と、該側部分の間の半径方向外方位置にて伸
長するクラウン部分とを画定するようにする前記ステッ
プと、前記少なくとも1つのカーカスプライの内周縁部
分に近い領域に対し環状の補強構造体を付与するステッ
プとを備える、製造方法に関する。
【0002】また、本発明は、上記の方法により形成さ
れたタイヤのカーカス構造体であって、幾何学的回転軸
線の周りで周方向に分配されたストリップ状部分を有す
る少なくとも1つのカーカスプライを備え、ストリップ
状部分の各々が、長手方向に且つ互いに対し平行に配置
されかつ少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料
層で少なくとも部分的に被覆された少なくとも2つの糸
状要素を備え、該ストリップ状部分の各々が、カーカス
構造体の断面外形の周りで実質的にU字形の形態にて伸
長し、軸方向に互いに隔てられた2つの側部分と、該側
部分の間の半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分
とを画定する、カーカス構造体にも関する。
【0003】
【従来の技術】車両の車輪用タイヤの製造は、基本的
に、実質的に円環状の形態の1つ以上のカーカスプライ
から成り且つその軸方向に両側端縁があり、通常、「ビ
ードリング」と称される、それぞれの周方向に延伸不能
な環状の補強要素と係合したカーカス構造体を形成する
ことを含む。
【0004】互いに対して適宜に方向決めされ且つ隣接
するカーカスプライに属するコードに対して方向決めさ
れた織糸又は金属コードから基本的に成る、閉リングの
形態をした1つ以上のベルトストリップを備えるベルト
構造体がその周方向外方位置にて、カーカス構造体に付
与される。
【0005】現在、適当な厚さのエラストマー的材料の
ストリップから成るトレッドバンドが、その周方向外方
位置にてベルト構造体に付与されている。本明細書の目
的上、「エラストマー的材料」という語は、色々な型式
の補強フィラー及び/又はプロセス添加剤と適宜に混合
させた少なくとも1つのポリマー基材から出来た組立体
である、ゴム混合体を全体として意味するものとする。
【0006】最後に、製造されるタイヤの両側部に対し
一対のサイドウォールが付与され、該サイドウォールの
各々は、トレッドバンドの対応する側縁部に近い位置に
配置された、いわゆるショルダ領域と、対応するビード
リングに配置された、いわゆるビードとの間に含まれる
タイヤの側部分を覆う。
【0007】従来の製造方法によれば、基本的に上述し
たタイヤの構成要素は、最初に、別個に製造され、次
に、タイヤの製造ステップ中に組み立てられる。こうし
た現在の製造方法は、これまで、完成製品の品質の点に
て少なくとも部分的に満足し得ず、また、これら方法
は、複雑で且つ制御が難しい工程の実現に関して幾つか
の臨界的な点があると当該出願人は考える。
【0008】例えば、カーカス構造体を形成し得るよう
にビードリングと関係すべき1又は2つ以上のカーカス
プライを製造するためには、押出し及び/又はカレンダ
リング法により、長手方向に配置された連続的な織糸又
は金属コードを備えるゴム被覆織地を最初に製造しなけ
ればならない。このゴム被覆した織地は、横断方向切断
工程を施し、横断方向に配置された平行なコードを有す
る連続的なリボン状の半製品を提供し得るように、その
後に相互に接続される、所定の寸法の部分を形成する。
【0009】次に、この製造物品を形成すべきカーカス
の周方向伸長距離と相関させた長さの部分となるように
切断する。また、半製品の製造を行う代わり、タイヤの
製造ステップ中にカーカス構造体が直接、製造されるよ
うにする製造方法も提案されている。
【0010】例えば、米国特許第5,362,343号
には、リールに予め巻いた1本のコードから開始してカ
ーカスプライを製造する方法及びその装置が開示されて
いる。
【0011】上記の特許に記載された方法及び装置によ
れば、装置の各作動サイクルにて、動力被駆動アイドラ
ロールによりリールから引き出され且つ空圧緊張装置に
より緊張状態に保たれたコードは、所定の長さの部分を
形成し得るように所要の寸法に切断される。
【0012】円環状の支持体の外面の上を横断方向に伸
長するように動力被駆動プーリーの上に巻かれたベルト
に取り付けられた取り上げ要素によりコード部分が取り
上げられる。
【0013】次に、円環状の支持体の両側部に作用する
ベルト型式の曲げ部材が該部分の端部に係合し、コード
部分の側部分に沿って指のように作用するスライド要素
によりコード部分を円環状の支持体に半径方向に付与す
る。
【0014】上記の工程サイクルを繰り返すと、円環状
の支持体の周方向伸長距離の全体が覆われる迄、多数の
コード部分が並んで周方向に配置されることになる。当
然に、円環状の支持体には、予め、未加硫ゴム層が被覆
されており、該ゴム層は2つの機能、すなわち、コード
を一定の位置に便宜に保持し得るように配置されたコー
ドを接着する機能と、完成タイヤにて気密の内側ライナ
ーを構成する機能とを有する。
【0015】この製造方法により得られたタイヤは、1
又は2つ以上のカーカスプライが、各々互いに軸方向に
隔てられ且つタイヤの回転軸線の半径方向に方向決めさ
れた2つの側部分と、該側部分の間の半径方向外方位置
にて伸長するクラウン部分とを有する個々のコードから
成るカーカス構造体を備える。
【0016】カーカス構造体の製造の範囲内において、
タイヤビードの各々の近くにて、カーカスプライを形成
する個々のコードの両端が上記ビードリングを形成する
環状の固着要素に対して軸方向両側位置にて、交互に現
れる順序にて配置され、該コードは、欧州特許第0 6
64 231号及び米国特許第5,702,548号か
ら理解され得るように、各々の上に半径方向に重ね合わ
せたワイヤーコイルから成るクラウンの形態をしてい
る。これら文献の教示によれば、エラストマー的材料の
充填本体が、必然的に、固着する環状のインサートと、
1又は2つ以上のカーカスプライを形成する糸又はワイ
ヤーの間に介在される。
【0017】最も関連する現在の技術の一例として、本
明細書に引用する仏国特許第384231号において、
並んだ関係にて周方向に配置され且つその支持ドラムの
幾何学的軸線に対して半径方向面内に配置されたゴム被
覆織地の一連の矩形の小さいバンドを円環状の支持体の
上に配置することを含む、カーカス構造体の製造方法が
提案されている。小さいバンドの配置は次のような仕方
にて行われる。すなわち、2つの不連続的な小さいバン
ドの端部フラップが部分的にその間に介在させた小さい
ハンドの端部フラップにて覆われるようにする。小さい
バンドで覆われた端部フラップ間に存在する空所は、重
なり合う位置にて配置された小さいバンドの端部フラッ
プに付与された台形のインサートで充填される。小さい
バンドの配置は重ね合わせた異なる層内で行われ、その
層の数は、カーカス構造体に付与すべき厚さと相関させ
る。上記台形のインサートが存在することは、ビード領
域にてカーカス構造体の厚さを増し、ビードリングにお
ける厚さがクラウンにおける厚さの2倍となるようにす
る。
【0018】米国特許第4,248,287号におい
て、カーカス構造体の製造方法が開示されており、この
方法は、各々がゴム被覆したワイヤーで出来た半径方向
ストリップから成り且つ並んだ関係にて周方向に配置さ
れた複数の層を円環状のドラムの上に配置するステップ
を含む。この配置が完了したとき、2つのビードリング
がビード領域に付与され、上記リングの周りにて半径方
向ストリップにより形成されたカーカス層の端部フラッ
プが折り返される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】当該出願人は、各々が
エラストマー的層内に介在された、互いに対して平行な
複数のコードから成るストリップ状部分を剛性な円環状
の支持体の上に適宜に配置することにより1又は2つ以
上のカーカスプライが製造されるならば、製造方法の簡
略化、及びタイヤの挙動特性の改良の双方の点にて、顕
著に有利な点が実現可能であることを知見した。
【0020】この点に関して、当該出願人は、既に、そ
れぞれの欧州特許出願の主題である幾つかの異なる製造
方法を開発している。例えば、欧州特許出願第9783
0731.2号及び同第97830733.8号におい
て、各々が並んだ関係にて相互に周方向に連続的に配置
されたストリップ状部分により形成される第一及び第二
のカーカスプライを製造することにより、カーカス構造
体が実現される、製造方法及びタイヤがそれぞれ開示さ
れている。
【0021】上記の特許出願の明細書に記載された教示
に従い、得られたタイヤは、ビードの環状の補強構造体
に対してそれぞれ両側部に配置された第一及び第二のカ
ーカスプライに属するストリップ状部分の端部分を有し
ている。
【0022】この手段は、一方及び他方のプライに属す
るストリップ状部分がそれぞれ横断方向に方向決めされ
ることと相俟って、ビード及びサイドウォールに近いタ
イヤの構造的強度の点で重要な有利な点をもたらす。
【0023】当該出願人の名による欧州特許第9883
0472.1号において、第一及び第二の系統のストリ
ップ状部分を交互の順序にて配置し、第一及び第二の系
統に属する部分がビードにて補強構造体に対してそれぞ
れ反対側にて終わるようにする、カーカスプライの製造
が提案されている。
【0024】このように、単一のカーカスプライが存在
する場合でさえ、タイヤビード及びサイドウォールの構
造的強度の点にて、重要な有利な点が実現可能である。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、当該出
願人が開発した上記の新規な製造着想及びこの着想と相
関する全ての有利な形態は、また、ビードにおける補強
構造体を形成するため、特別な構造上の手段が採用され
るならば、オートバイ等用のタイヤの製造分野にて利用
することができることが好ましい。
【0026】より詳細には、当該出願人は、該出願人が
開発した製造方法によれば、半径方向に重ね合わせたコ
イルとなるように巻かれた少なくとも1つの細長要素で
形成された単一の環状のインサートを備える補強構造体
を使用する場合でさえ、ビードにおける構造的強度の満
足し得る品質が実現可能であることが全く予期せずに可
能である。また、当該出願人は、ビードにてかかる環状
の補強構造体を有するカーカス構造体は、剛性な円環状
の支持体の上にストリップ状部分を配置することによ
り、カーカスプライを製造する製造方法を利用して、オ
ートバイ用のタイヤの製造に特に適していることも知見
した。
【0027】より詳細には、本発明は、オートバイのタ
イヤのカーカス構造体の製造方法であって、各環状の補
強構造体の製造が、実質的にクラウンの形態にて環状の
固着インサートを形成し得るように少なくとも1つの細
長要素を同心状のコイルとして配置するステップと、少
なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料の充填本体
を形成するステップと、充填本体を上記環状の固着イン
サートに接続するステップとを備えることを特徴とす
る、カーカス構造体の製造方法に関するものである。
【0028】1つの好適な実施の形態において、上記カ
ーカスプライの製造は、ストリップ状部分の幅の倍数に
対応する周方向ピッチにて周方向に分配された上記スト
リップ状部分の第一の系統を、円環状の支持体の上に配
置するステップと、第一の系統に属する上記ストリップ
状部分の端部フラップに対して上記環状の補強構造体を
付与するステップと、各々が第一の系統の2つの連続的
な部分の間にて円環状の支持体の断面外形の周りでU字
形の形態にて伸長する少なくとも1つの第二の系統の上
記ストリップ状部分を、円環状の支持体の上に配置し、
上記カーカスプライを画定するステップであって、第二
の系統の部分の各々が、第一の系統の部分の端部フラッ
プに対して軸方向反対側位置にてそれぞれの環状の補強
構造体に重なり合う端部フラップを有するようにする前
記ステップを有している。
【0029】また、ストリップ状部分のクラウン部分
は、円環状の支持体の周方向伸長距離に沿って並んだ関
係にて連続的に配置されるようにすることも好ましい。
また、第一の系統に属するストリップ状部分の各々の側
部分は、各々、環状の補強構造体の半径方向外縁部と、
上記側部分及びクラウン部分の間の遷移領域との間に含
まれる延伸部分にて、第二の系統に属する少なくとも1
つの周方向に連続的な部分の側部分により部分的に覆わ
れるようにすることも可能である。
【0030】より詳細には、第一の系統に属するストリ
ップ状部分の各々の側部分を覆う程度は、上記側部分と
クラウン部分との間の遷移領域における零値となる迄、
各環状の補強構造体の外周縁部に近い最大値から開始し
て漸進的に縮小する。
【0031】上記のストリップ状部分の側部分は、円環
状の支持体の幾何学的回転軸線の方向に向けて半径方向
に収斂するようにすることが好ましい。また、カーカス
構造体の内周縁部に近い幅広の領域を画定することを目
的とする少なくとも1回の工程ステップを提供すること
もできる。
【0032】1つの好適な実施の形態にて提供されるよ
うに、上記のストリップ状部分の製造は、上記の未加硫
のエラストマー的材料の層内に上記の糸状要素を組み込
む少なくとも1つの連続的なストリップ状要素の上にて
切断動作を連続的に行うことによって行われるならば、
幅広の領域を画定するステップは、切断動作を行う前
に、連続的なストリップ状要素の上にて行うことが好ま
しい。
【0033】本発明の更なる形態によれば、上記の細長
要素は、カーカスプライに対して直接、配置されること
が好ましく、また、より好ましくは、ストリップ状部分
自体と直接、接触する環状の補強インサートを形成し得
るように、第一の系統に属するストリップ状部分の端部
フラップに対して配置されることが好ましい。
【0034】上記の環状の固着インサートに対して半径
方向外方位置に配置されることが好ましい充填本体は、
一方、その前に、第一の系統に属するストリップ状部分
の端部フラップに付与された環状のインサート自体に対
して、連続的なエラストマー的材料のストリップを直
接、配置することにより形成することができる。
【0035】車の車輪用タイヤのカーカス構造体であっ
て、カーカスプライのそれぞれの内周縁部に近い領域に
て係合した一対の環状の補強構造体を更に備え、該一対
の補強構造体の各々が、カーカス構造体と同軸状に且つ
カーカスプライの内周縁部に隣接して配置された、実質
的にクラウンの形態の環状の固着インサートを備え、該
環状のインサートが同心状のコイル内を伸長する少なく
とも1つの細長要素にて形成され、上記環状の固着イン
サートに接続された、未加硫のエラストマー的材料から
成る充填本体を備えることを特徴とする、カーカス構造
体を提供することが本発明の更なる目的である。
【0036】より具体的には、上記のカーカスプライ
は、カーカス構造体の周方向伸長距離に沿って相互に交
互の順に配置された第一及び第二の系統のストリップ状
部分を備えるようにされ、上記環状の補強構造体の各々
が、第一の系統に属する部分の端部フラップに向けて折
り返された軸方向内側部と、第二の系統に属する部分の
端部フラップに向けて折り返された軸方向外側部とを有
するようにすることが好ましい。
【0037】第一及び第二の系統の部分にそれぞれ属す
るクラウン部分は、カーカス構造体の周方向伸長距離に
沿って相互に並んだ関係にそれぞれ配置されることが好
ましい。
【0038】第一の系統に属する各ストリップ状部分の
側部分は、環状の補強構造体の半径方向外縁部と、上記
側部分及びクラウン部分間の遷移領域との間に含まれる
延伸部分にて、第二の系統に属する少なくとも1つの隣
接するストリップ状部分の側部分により部分的に覆われ
るようにすることができる。
【0039】より詳細には、第一の系統に属する各スト
リップ状部分の側部分を覆う程度は、上記側部分とクラ
ウン部分との間の遷移領域における零値となる迄、各環
状の補強構造体の外周縁部に近い領域における最大値か
ら開始して漸進的に縮小する。
【0040】好ましくは、上記のストリップ状部分の側
部分は、カーカス構造体の幾何学的回転軸線の方向に向
けて半径方向に収斂するようにする。第一及び第二の系
統の1つにそれぞれ属する個々のストリップ状部分は、
ストリップ状部分自体の幅の倍数に対応する周方向分配
ピッチにて配置されることが好ましい。
【0041】ストリップ状部分の各々は、カーカス構造
体の内周縁部に近い領域にて幅広の領域を有するように
提供することができる。この場合、ストリップ状部分の
各々に含まれる糸状要素は、上記の幅広の領域にて相互
に隔てられている。
【0042】上記のストリップ状部分の各々は、3mm
乃至15mmの範囲の幅を有し、3本乃至8本の糸状要
素を備えることが好ましい。特に、上記の糸状要素は、
該糸状要素の直径の1.5倍以上の中心間の相互の距離
に従ってそれぞれのストリップ状部分内に配置されてい
る。
【0043】本発明の更なる形態によれば、上記の環状
の固着インサートは、単一の系統の半径方向に重ね合わ
せた同心状のコイルを備えている。また、上記充填本体
は、上記環状の固着インサートからテーパが付けられて
半径方向に伸長するようにすることも好ましい。
【0044】より詳細には、環状の固着インサートの半
径方向伸長距離と上記充填本体との間の比は0.5乃至
2.5の範囲となるように設定することが好ましい。好
ましくは、エラストマー的材料から成る上記充填本体
は、23℃にて48°乃至55°のショアD硬さを有す
るようにする。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の更なる特徴及び有利な点
は、特に、二輪車用タイヤのカーカス構造体の製造方
法、及び本発明に従って該方法により形成可能なカーカ
ス構造体に関する、非限定的な好適な実施の形態の詳細
な説明から一層明らかになるであろう。以下、単に非限
定的な一例として、添付図面を参照しつつ本発明を説明
する。
【0046】図面を参照すると、本発明によるカーカス
構造体2を有する、特に二輪車用タイヤが全体として参
照番号1で示してある。カーカス構造体2は、実質的に
円環状の形状をした少なくとも1つのカーカスプライ3
を備えており、該カーカスプライは、それ自体の両周縁
部にて、一対の環状の補強構造体4(その1つのみを図
示)と係合し、タイヤの製造が終了したとき、該補強構
造体の各々は、「ビード」として通常、特定される領域
に配置される。
【0047】並んだ関係に且つタイヤの周方向伸長方向
に対して実質的に平行に軸方向に配置されたコイルとな
るように巻かれた1つ以上の連続的なコードで形成され
た少なくとも1つの主ベルトストリップ7と、該主ベル
トストリップ7に対する半径方向内方位置に配置され
た、補助的なベルトストリップ6a、6b(可能であれ
ば)とを備えるベルト構造体5が周方向外方位置にてカ
ーカス構造体2に付与されている。トレッドバンド8が
ベルト構造体5の上にて周方向に重ね合わされている。
一方、該トレッドバンド8には、タイヤの加硫処理と同
時に行われる成形工程後に、所望の「トレッドパター
ン」を画定し得るように配置された長手方向及び/又は
横断方向溝8aが形成される。
【0048】また、該タイヤは、その両側部にてカーカ
ス構造体2に対し側方向に付与された、いわゆる一対の
「サイドウォール」9も備えている。また、該カーカス
構造体2は、その内側ウォールが、気密層10、すなわ
ち、空気に対して不透過性であり、膨張したタイヤの密
閉的シールを確実にするのに適した、エラストマー的材
料の層から基本的に成る、いわゆる「ライナー」にて被
覆することができる。
【0049】上述した構成要素の組み立て、及びそれら
1つ以上の構成要素の製造は、製造すべきタイヤの内側
ウォールの形態を有する、図1に線図的に示した、円環
状の支持体11の支援を受けて行われる。
【0050】円環状の支持体11は、タイヤ自体の赤道
面と一致する、その赤道面X−Xにて支持体自体の周方
向伸長距離に沿って、単に一例として、好ましくは、2
%乃至5%の測定値の線形量に従って、完成タイヤの寸
法と比較して縮小した寸法とすることができる。
【0051】本発明の目的にとって特に重要ではないた
め、説明も図示もしない、円環状の支持体11は、例え
ば、膨張状態下にて所望の円環状の形態を取り且つ保つ
ことができるように、適宜に補強した潰れ可能なドラム
又は膨張可能なブラダーから成るものとすることができ
る。
【0052】上記の説明後、タイヤ1の製造は、最初
に、ライナー10の形成から開始して、カーカス構造体
2を形成することを伴う。好ましくは、このライナー1
0は、円環状の支持体自体の近くに配置された押出機及
び/又はカレンダーから製造された、気密のエラストマ
ー的材料の少なくとも1つのリボン状の小さいバンド1
2を円環状の支持体11の周りで周方向に巻くことによ
って形成されるようにする。図1から理解し得るよう
に、リボン状の小さいバンド12の巻き付けは、円環状
の支持体11の外面の断面外形に従い得るように、並ん
だ関係に連続的に配置された周方向コイルとして実質的
に行われる。
【0053】説明の目的上、「カーカスの断面外形」と
いう語は、図面に図示しない、その幾何学的回転軸線に
対して半径方向面に沿った断面とした円環状の支持体1
1の半断面によって示される形態を意味するものとす
る。この幾何学的回転軸線は、タイヤ、従って、製造さ
れるカーカス構造体2の幾何学的回転軸線と一致する。
【0054】本発明によれば、カーカスプライ3は、以
下により詳細に説明するように、3mm乃至15mmの
範囲の幅を有することが好ましい少なくとも1つの連続
的なストリップ状要素2aから引抜かれた第一及び第二
の系統のストリップ状部分13、14を配置することに
より、円環状の支持体11の上に、直接、形成される。
【0055】図2から理解し得るように、連続的なスト
リップ状要素2aを製造することは、基本的に、それぞ
れのリール15aから供給されたれ1つ以上の糸状要素
15、好ましくは、3乃至10の糸状要素15が押出機
16を通じて案内されるようにする。この押出機16
は、該押出機自体を通じて未加硫のエラストマー的材料
の供給を行う押出成形装置17と関係付けられている。
【0056】本明細書において、「押出機」とは、製品
自体に付与される幾何学的及び寸法上の特徴に従った形
状及び寸法とされた出口ポートにて加工される製品が通
り抜ける、いわゆる「ダイ」が設けられた、当該特定の
技術分野にて「押出しヘッド」としても特定される押出
し装置の一部分を意味するものとする。
【0057】エラストマー的材料及び糸状要素15は、
押出機16内にて共に緊密に接続され、これによりその
出口にて連続的なストリップ状要素2aを形成する。こ
のストリップ状要素は、糸状要素自体が組み込まれる厚
さ内に、少なくとも1つのエラストマー的材料層18に
て形成される。
【0058】必要条件に依存して、エラストマー的材料
18の層内に一体に組み込まれないが、その片面又は両
面に現れるような仕方にて糸状要素15を案内すること
が可能である。
【0059】糸状要素15の各々は、例えば、0.6乃
至1.2mmの範囲の直径であることが好ましい織糸、
又は0.3乃至2.1mmの範囲の直径であることが好
ましい金属コードから成るようにすることができる。
【0060】好ましくは、所望であるならば、糸状要素
15は、形成されるカーカスプライ3に対して、予想し
得ない圧密さ及び均質さの質を提供し得るような仕方に
て連続的なストリップ状要素2a内に配置することがで
きるようにする。この目的のため、糸状要素15は、例
えば、タイヤ1の赤道面に近いカーカスプライ3にて周
方向に測定したとき、6糸状要素/cm以上の厚さに従
って配置することができる。何れの場合でも、隣接する
糸の間にて適当なゴム被覆工程を可能にし得るように、
糸状要素15は、糸状要素自体の直径の1.5倍以上の
中心間の相互の距離にてストリップ状要素2a内に配置
されるようにすることが好ましい。
【0061】好ましくは、押出機16から出てくる連続
的なストリップ状要素2aは、配置装置にて、オプショ
ン的にアキュムレーター補償器装置19を通じて案内さ
れるようにする。この配置装置の構造及び作動上の特徴
は、その内容を参考として引用し、本明細書に含めた、
当該出願人の名による欧州特許出願第9783073
1.2号に、より詳細に記載されている。
【0062】この配置装置は、連続的なストリップ状要
素2aを所定の長さのストリップ状部分13、14に連
続的に切断するのに適している。ストリップ状要素1
3、14の各々を切断した直後に、該ストリップ状部分
を円環状の支持体11の上に配置し、ストリップ状部分
に対し、円環状の支持体自体の断面外形の周りでU字形
の形態を付与し、ストリップ状部分13、14内にて、
互いに半径方向に隔てられた位置にて円環状の支持体1
1に向けて半径方向に伸長する2つの側部分13a、1
4b、及び側部分自体の間の半径方向外方位置にて伸長
するクラウン部分13b、14bが特定されるようにす
る。
【0063】糸状要素15を被覆する層18を形成する
未加硫のエラストマー的材料の粘着性の特性は、円環状
の支持体自体にライナー10が存在しない場合でさえ、
円環状の支持体11の表面にストリップ状部分13、1
4が安定的に接着することを確実にする。より詳細に
は、その断面外形の半径方向外方領域にてストリップ状
部分13、14が円環状の支持体11と接触すると直ち
に、上記の接着が生じる。
【0064】エラストマー的材料の自然の粘着特性を上
記のように利用することに加えて、又はこれに代えて、
円環状の支持体自体に形成された1つ以上の適当な穴を
通じて発生された吸引動作を行うことにより、円環状の
支持体11の上に1つ以上のストリップ状部分13、1
4を保持することが可能となる。
【0065】円環状の支持体11は、ストリップ状部分
13、14の各々の切断動作後、その前に配置した部分
13、14から周方向に隔たった位置にて該ストリップ
状部分を配置するような仕方にて、円環状の支持体11
は、上記配置装置の作動と同期化してステップバイステ
ップの回転角度にて駆動することができる。
【0066】より詳細には、ストリップ状部分13、1
4の各々の幅の倍数、より具体的には2倍に等しい、周
方向変位が対応する角度ピッチにて円環状の支持体11
の回転が行われる。
【0067】本明細書の目的上、別段の記載がない限
り、「周方向」とは、赤道面内に位置し且つ円環状の支
持体11の外面に近い外周を意味するものとする。本発
明に従い、上述した工程は、円環状の支持体11がそれ
自体の軸線の周りで最初に一回転することにより、第一
の系統のストリップ状部分13の配置が行われ、該部分
13はその各々の幅の2倍に等しい周方向ピッチにて分
配されるような仕方にて行われる。このため、図4から
明確に理解し得るように、第一の系統に属する部分の一
方と他方との間にて、空の空所「S」が残り、この空所
は、少なくとも上記部分のクラウン部分13bにて、そ
の部分自体の幅に等しい幅を有する。
【0068】必要条件に依存して、当該出願人の名によ
る欧州特許出願第98830778.1号に記載された
ように、第一の系統に属するストリップ状部分13の配
置は、円環状の支持体11の回転軸線に対して半径方向
の面内にて又はこの半径方向面に対して平行にずらして
行われるようにすることができる。
【0069】更に、この配置は、円環状の支持体11の
周方向伸長距離に対して、例えば、3°乃至15°の範
囲の傾斜角度の方向に従って行うことができる。ストリ
ップ状部分の配置角度の調節は、例えば、配置装置に対
してドラムの幾何学的回転軸線を適宜に方向決めするこ
とにより行うことができる。
【0070】カーカス構造体2の製造は、製造されるカ
ーカスプライ3の内周縁部の各々に近い領域に対し上述
した環状の補強構造体4を付与するステップにて行われ
る。この目的は、特に、タイヤを対応する取り付けリブ
に固着することを確実にすることを目的とする、「ビー
ド」として公知のカーカス領域を形成するためである。
【0071】上記の環状の補強構造体4の各々は、周方
向に実質的に延伸不能な個々の環状の固着インサート2
1を備えることが好ましい。また、該環状の固着インサ
ートは、実質的に、円環状の支持体11の幾何学的回転
軸線と同心状のクラウンの形態を有することが好まし
い。該インサートは、第一の系統に属するストリップ状
部分13の端部フラップに対して周方向内方位置に配置
されている。
【0072】環状の固着インサート21は、実質的に同
心状の幾つかのコイル21aとなるように巻かれた少な
くとも1つの細長金属要素で出来ている。コイル21a
は、それぞれの細長要素で形成された連続的なら旋状リ
ング又は同心状リングの何れかにて画定することができ
る。
【0073】23℃の温度にて測定したとき、48°乃
至55°のショアDの硬さを有し、環状の固着インサー
ト21の半径方向伸長距離よりも長い半径方向伸長距離
を有する、好ましくは熱可塑性型のエラストマー的材料
から成る充填本体22が環状の固着インサート21と組
み合わされる。
【0074】該充填本体22は、環状の固着インサート
21に対して半径方向外方位置に配置されることが好ま
しい。より詳細には、該充填本体22は、環状の固着イ
ンサート21に接続され且つ環状のインサート自体から
テーパが付けられて半径方向に伸長する半径方向内縁部
を有している。環状のインサート21の半径方向伸長距
離と充填本体22の半径方向伸長距離との比は0.5乃
至2.5の範囲内にあることが好ましい。
【0075】本発明の目的上、「半径方向伸長距離」と
いう語は、充填本体22及び/又は環状の固着インサー
トのそれぞれ半径方向外縁部及び半径方向内縁部にて測
定した最大半径と最小半径の差を意味するものとする。
【0076】1つの好適な実施の形態によれば、環状の
固着インサート21は、円環状の支持体11の表面に対
して作用するローラ又は他の適当な装置をオプション的
に使用して、細長要素を巻くことによりコイル21aを
形成することを通じて、ストリップ状部分13の端部フ
ラップに対して直接、製造される。
【0077】第一の系統に属するストリップ状要素13
を被覆するエラストマー的層18、及びドラム自体に予
め配置されたオプション的なライナー10の粘着性の特
性は、製造ステップ中、個々のコイル21aを安定的に
位置決めすることを確実にする。
【0078】また、細長要素の配置は、好ましくは、ゴ
ム被覆ステップの後に行われるようにする。このゴム被
覆ステップにおいて、細長要素自体が少なくとも1つの
未加硫のエラストマー的材料層にて被覆され、このこと
は、細長要素における優れたゴム−金属の接合を確実に
することに加えて、このゴム−金属の接着を更に向上さ
せる。
【0079】その後、例えば、ドラム11に近い位置に
配置された押出機から出て来る連続的なエラストマー的
材料のストリップを付与することにより、充填本体22
を環状の固着インサート21と直接、接触する状態にて
製造することができる。この連続的なストリップは、そ
れぞれの押出機から出るとき既に充填本体22の明確な
断面形態を有することが可能である。これと代替的に、
連続的なストリップは、充填本体の断面に比して小さい
断面を有し、また、この充填本体は、該充填本体22を
その最終的な形態にて画定すべく並んで且つ/又は重ね
合わせた関係に配置された幾つかのコイルにストリップ
を付与することにより得られる。
【0080】環状の補強構造体4を付与した後、第二の
系統のストリップ状要素14を配置することにより、カ
ーカスプライ3の製造が完了する。このストリップ状要
素14は、第一の系統に属するストリップ状部分13に
ついて説明したのと同一の方法にて連続的なストリップ
状要素2aを所要の寸法に切断し、円環状のドラム11
に付与することにより形成される。
【0081】図6から明確に理解し得るように、第二の
系統に属する部分14の各々は、第一の系統に属する2
つの連続的な部分13の間にて、円環状の支持体11の
断面外形の周りでU字形の形態に且つ上記部分に対して
平行な方向に向けて配置される。より詳細には、第二の
系統に属する部分14の各々は、それぞれのクラウン部
分14bを有している。該クラウン部分は、その間に存
在する空所「S」を充填するため、第一の系統に属する
部分13のクラウン部分13bと、第一の系統に属する
部分13の端部フラップに対して、軸方向の両側位置に
て、それぞれの環状の補強構造体4に対して重なり合う
関係にて部分13自体の端部フラップを支持する一対の
側部分14aとの間にて周方向に介在されている。
【0082】換言すれば、タイヤの軸線からテーパーが
付けられて離れる断面外形の環状の補強構造体4の各々
は、第一の系統に属するストリップ状部分13の端部フ
ラップに向けて曲げた軸方向内側部と、第二の系統に属
する部分14の端部フラップに向けて曲げた軸方向外側
部とを有している。
【0083】また、第二の系統に属する各部分14の側
部分14aは、それぞれの環状の補強構造体4の半径方
向外縁部と側部分自体及びクラウン部分13b、14b
間の遷移領域との間に含まれる延伸部分にて、第一の系
統に属する2つの連続的な部分13の側部分13aを部
分的に覆う。
【0084】円環状の支持体11の幾何学的軸線の半径
方向に方向決めされた、隣接する側部分13a、14a
間にて相互に収斂するため、第一の系統に属する部分1
3の側部分13aの重なり合い又は該側部分を覆う程
度、すなわち、重なり合う領域の周方向幅は、側部分1
3a、14aとクラウン部分13b、14bとの間の遷
移領域における零値になる迄、各環状の補強構造体4の
第一の部分4aの半径方向外縁部に近い最大値から開始
して、漸進的に縮小する。
【0085】ビードの近くにて、第一及び第二の系統の
部分13、14を形成する糸状要素15をより均一に分
配することが所望であるならば、切断により形成される
ストリップ状部分13、14の端部に対応する、長手方
向伸長領域にて連続的なストリップ状要素2aに対して
加圧ステップが行われるようにすることができる。この
ようにして、ストリップ状部分13、14の各々の伸長
部において、幅広の領域が画定され、この領域は、形成
されたカーカスプライ3の内周縁部の近くに配置され
る。
【0086】この加圧動作により、エラストマー的層1
8の厚さが薄くなり、また、ストリップ状要素2aの幅
が広くなり、その結果、糸状要素15が互いに隔てられ
ることになる。このようにして、各部分13、14の端
部フラップは、その周方向内端にて、クラウン部分13
b、14bの2倍の幅に達し、何れの場合でも、各環状
の補強構造体4のそれぞれの内側部及び外側部を完全に
覆うことができる幅に達する迄、広がることができる。
【0087】ラジアル型タイヤにおいて、ベルト構造体
5は、通常、カーカス構造体2に付与される。このベル
ト構造体5は、当業者に便宜な任意の方法にて形成する
ことができ、例えば、カーカスプライ3の上に並んだ関
係にて軸方向に配置されたコイルとなるように、少なく
とも1つの連続的なコードを巻くことによって形成され
た主ベルトストリップ7を基本的に備えている。上記の
主ストリップ7と同時に、更なる補強層を設けることも
可能である。これらの補強層は、織地及び/又はフェル
ト材料のストリップ、すなわち、例えば、アラミド型式
の短い補強繊維で充填された混合体の層として形成する
ことが好ましい。
【0088】図示した例において、ベルト構造体は、主
ストリップ7の半径方向内方位置に配置された、それぞ
れ交差した方向のコードを有する第一及び第二の補助的
なベルトストリップ6a、6bを更に備えている。
【0089】次に、当業者に便宜な任意の方法にて形成
することもできる、トレッドバンド8及びサイドウォー
ル9がベルト構造体5に付与される。このようにして製
造されたタイヤ1は、次に、支持体11から除去した後
に、任意の公知で且つ従来の方法にて行うことのできる
加硫処理ステップを施すことができる。
【0090】本発明は、重要な利点を実現する。本発明
のカーカス構造体は、事実上、タイヤの全体を形成する
ことが好ましい円環状の支持体にて直接、形成すること
が可能になる。このようにして、従来の考えによる製造
方法に共通する、半製品の製造、格納及び管理に関する
全ての問題点が解消される。
【0091】米国特許第5,362,343号に記載さ
れた方法と比較して、各ストリップ状要素部分13、1
4内、又は部分13、14の製造元となる連続的なスト
リップ状要素2a内に含まれた多数の糸状要素が同時に
配置されるため、各カーカスプライの製造時間を著しく
短縮することが可能となる。また、ストリップ状部分1
3、14を採用することは、円環状の支持体11の上
に、予め、ライナー10を配置することを不要にする。
実際上、連続的なストリップ状要素2aの形成に採用さ
れたエラストマー的層18は、それ自体で、要素2aが
円環状の支持体11に効果的に接着することを確実に
し、これにより、個々の部分13、14が安定的に位置
決めされることを保証する。
【0092】ストリップ状要素13、14及び該ストリ
ップ状要素内に一体化された糸状要素の位置決め精度
は、ストリップ状部分の各々が大きい構造上の均一さを
有し、このことは、配置装置から伝達される可能性のあ
る振動又は同様の揺動効果の影響をストリップ状部分が
受け難くすることによって更に向上する。
【0093】この点に関して、米国特許第5,362,
343号に記載されたように、個々のコードを配置する
ことは、配置ステップの間に、上記コードに加わる振動
及び/又は揺動によって多少、問題となる可能性がある
ことを理解すべきである。
【0094】更に、本発明に従って複数の糸状要素を同
時に配置することは、個々のコードの配置に関する限
り、配置装置がより遅い速度にて作動することを可能に
し、このことは、生産性を損なうことなく、加工精度の
点にて更なる有利な点である。
【0095】更に、完成したタイヤの外形と実質的に同
一の外形の円環状の支持体に対してストリップ状部分を
直接、クラウン状に配置することは、公知の方法では実
現しない厚さを実現することを可能にし、円環状のスリ
ーブの形態にて、カーカスプライを配置し、その後、カ
ーカスプライを円環状の形態に成形し、これにより完成
タイヤに対してクラウン状に配置されたカーカスプライ
コードの厚さを薄くする。
【0096】上記のことに加えて、ストリップ状部分の
各々は、可能な吸引管路を通じて発生した真空作用によ
り円環状の支持体に安定的に締結することが可能であ
り、この真空による安定的な締結は、個々のコードを配
置する公知の方法では実現することができない。
【0097】所望であるならば、ストリップ状部分の側
部分は、円環状の支持体の軸線に対して半径方向に適宜
に増大した傾斜角度にて配置することができ、このこと
は、加硫処理時にタイヤに付与される延伸ステップの
間、タイヤが膨張することを効果的に助けることを可能
にする。実際上、こうした環境下にて、側部分13a、
14aは、タイヤに付与された膨張効果により、タイヤ
に対して半径方向の面内にて方向決めされ勝ちとなる。
【0098】特に、そのカーカス構造体2に対する当該
タイヤの構造及び構造体の着想は、特に、通常、より大
きい構造的強度が必要とされる、サイドウォール及びビ
ード近くの箇所にて構造的強度及び道路の挙動の点にて
重要な改良を実現可能とすると同時に、1プライのカー
カス構造体に典型的に伴なう全ての有利な点を保持する
ものである。
【0099】特に、延伸不能な環状のカーカス構造体4
の構造上の特徴及び環状構造体がカーカスプライ3内に
一体化される方法は、タイヤ1に対して優れた構造上の
強度を付与すると同時に、オートバイ用のタイヤの典型
的な条件に適合して、ビードにおけるタイヤの厚さを著
しく制限することになる。
【0100】実際上、そのコイル21aがカーカスプラ
イ3に対し緊密に接続されると共に異なる系統のストリ
ップ状部分13、14に属する糸状要素15に対して実
質的に垂直に方向決めされる、周方向に延伸不能な環状
インサート21が存在することは、糸状要素自体に対し
て優れた接着動作を提供する。このように、カーカス構
造体2は、環状の補強構造体4の周りでスリップノット
のように巻かれた、通常、「フリッパ」と称される、公
知の技術にて使用される追加的なストリップ状インサー
トをこの目的のために使用することを必要とせずに、タ
イヤビードに対応する領域にて大幅に強化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って製造された、カーカス構造体が
設けられたタイヤの部分断面斜視図である。
【図2】1つ又は2つ以上のカーカスプライを形成する
ことを目的とする連続的なストリップ状要素の完成状態
を示す線図である。
【図3】上記ストリップ状要素の1つの実施の形態の断
面図である。
【図4】本発明に従ってタイヤ内にカーカスプライを形
成する第一の系統のストリップ状部分の配置順序を示す
概略図的な部分斜視図である。
【図5】第一の系統に属するストリップ状部分の端部フ
ラップに対して側方向に付与される環状の補強構造体の
部分斜視図である。
【図6】環状の補強構造体に重なり合うそれぞれの端部
フラップを有する第二の系統のストリップ状部分の配置
順序を概略図的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 カーカス構造体 2a 糸状要素 3 カーカスプライ 4 環状の補強構造体 5 ベルト構造体 6a、6b 補助的なベルトストリップ 7 主ベルトストリップ 8 トレッドバンド 8a 長手方向及び/横断方向溝 9 サイドウォール 10 気密層 11 円環状の支持
体 12 リボン状バンド 13、14 ストリ
ップ状部分 13a、14a 側部分 13b、14b ク
ラウン部分 15 糸状要素 16 押出機 17 押出成形装置 18 エラストマー
的材料層 19 アキュムレーター補償器装置 21 環状の固着インサート 21a、21b コ
イル 22 充填本体

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特に、二輪車用タイヤのカーカス構造体
    の製造方法であって、 各糸状要素(thread−like element
    s)(15)が少なくとも部分的に、少なくとも1つの
    未加硫エラストマー的材料層で被覆された、長手方向で
    且つ平行な前記糸状要素(15)を備えるストリップ状
    部分(strip−like sections)(1
    3、14)を製造するステップと、 該ストリップ状部分(13、14)を円環状の支持体上
    に配置し且つ周方向に分配することにより、少なくとも
    1つのカーカスプライ(3)を製造するステップであっ
    て、該ストリップ状部分(13、14)の各々が、円環
    状の支持体(11)の断面外形の周りでU字形の形態に
    て伸長し、軸方向に相互に隔てられた2つの側部分(1
    3a、14a)と、該側部分(13a、14a)の間の
    半径方向外方位置にて伸長するクラウン部分(13b、
    14b)とを画定するようにする前記ステップと、 前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)の内周縁部
    分に近い領域に対し環状の補強構造体(4)を付与する
    ステップとを備える、特に、二輪車用タイヤのカーカス
    構造体の製造方法において、 前記各環状の補強構造体(4)の製造が、 実質的にクラウンの形態にて環状の固着インサート(2
    1)を形成し得るように少なくとも1つの細長要素を同
    心状のコイル(21a)として配置するステップと、 少なくとも1つの未加硫のエラストマー的材料の充填本
    体(22)を形成するステップと、 該充填本体(22)を前記環状の固着インサート(2
    1)に接続するステップとを備えることを特徴とする、
    カーカス構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法において、 前記カーカスプライ(3)の製造が、 前記ストリップ状部分(13、14)の幅の倍数に対応
    する周方向ピッチにて周方向に分配された前記ストリッ
    プ状部分(13)の第一の系統を、前記円環状の支持体
    (11)の上に配置するステップと、 第一の系統に属する前記ストリップ状部分(13)の端
    部フラップに対して前記環状の補強構造体(4)を付与
    するステップと、 各々が第一の系統の2つの連続的な部分(13)の間に
    て円環状の支持体(11)の断面外形の周りでU字形の
    形態にて伸長する少なくとも1つの第二の系統の前記ス
    トリップ状部分(14)を、前記円環状の支持体(1
    1)の上に配置し、前記カーカスプライ(3)を画定す
    るステップであって、前記第二の系統の部分(14)の
    各々が、前記第一の系統の部分(13)の端部フラップ
    に対して軸方向反対側位置にてそれぞれの環状の補強構
    造体(4)に重なり合う端部フラップを有するようにす
    る前記ステップとを備える、製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製造方法において、 前記ストリップ状部分(13、14)の前記クラウン部
    分(13b、14b)が、前記円環状の支持体(11)
    の周方向伸長距離に沿って並んだ関係にて連続的に配置
    される、製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製造方法において、 前記第一の系統に属する前記ストリップ状部分(13)
    の各々の側部分(13a)が、各々、環状の補強構造体
    (4)の半径方向外縁部と、前記側部分(13a、14
    a)及び前記クラウン部分(13b、14b)の間の遷
    移領域との間に含まれる延伸部分にて、前記第二の系統
    に属する少なくとも1つの周方向に連続的な部分(1
    4)の側部分(14a)により部分的に覆われるように
    する、製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の製造方法において、 前記第一の系統に属するストリップ状部分(13)の各
    々の側部分(13a)を覆う程度が、前記側部分(13
    a、14a)とクラウン部分(13b、14b)との間
    の遷移領域における零値となる迄、各環状の補強構造体
    (4)の外周縁部に近い最大値から開始して漸進的に縮
    小する、製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の製造方法において、 前記ストリップ状部分(13、14)の前記側部分(1
    3a、14a)が、円環状の支持体(11)の幾何学的
    回転軸線の方向に向けて半径方向に収斂するようにす
    る、製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の製造方法において、 前記カーカス構造体(2)の内周縁部に近い幅広の領域
    を画定する更なるステップを備える、製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の製造方法において、 前記ストリップ状部分(13、14)の製造が、前記未
    加硫のエラストマー的材料の層(18)内に前記糸状要
    素(15)を組み込む少なくとも1つの連続的なストリ
    ップ状要素(2a)の上にて切断動作を連続的に行うこ
    とによって行われ、 幅広の領域を画定する前記ステップが、切断動作を行う
    前に、前記連続的なストリップ状要素(2a)の上にて
    行われる、製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の製造方法において、 前記細長要素が、カーカスプライ(3)と直接、接触し
    た状態に配置される、製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の製造方法において、 前記細長要素が、ストリップ状部分自体と直接、接触す
    る環状の補強インサート(21)を形成し得るように、
    前記第一の系統に属するストリップ状部分(13)の端
    部フラップに対して直接、配置される、製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の製造方法において、 前記充填本体(22)が、前記環状の固着インサート
    (21)に対して半径方向外方位置に配置される、製造
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の製造方法において、 前記充填本体(22)が、以前に配置された環状の固着
    インサート(21)に対して、連続的なエラストマー的
    材料のストリップを直接、配置することにより形成さ
    れ、前記接続ステップが、充填本体(22)の形成と同
    時に行われるようにする、製造方法。
  13. 【請求項13】 特に、二輪車用タイヤのカーカス構造
    体であって、 幾何学的回転軸線の周りで周方向に分配されたストリッ
    プ状部分(13、14)を有する少なくとも1つのカー
    カスプライ(3)を備え、 該ストリップ状部分の各々が、長手方向に且つ互いに対
    し平行に配置されかつ少なくとも1つの未加硫のエラス
    トマー的材料層(18)で少なくとも部分的に被覆され
    た少なくとも2つの糸状要素(15)を備え、 該ストリップ状部分(13、14)の各々が、カーカス
    構造体の断面外形の周りで実質的にU字形の形態にて伸
    長し、軸方向に互いに隔てられた2つの側部分(13
    a、14a)と、該側部分(13a、14a)の間の半
    径方向外方位置にて伸長するクラウン部分(13b、1
    4b)とを画定する、特に、二輪車用タイヤのカーカス
    構造体において、 カーカスプライ(3)のそれぞれの内周縁部に近い領域
    にて係合した一対の環状の補強構造体(4)を更に備
    え、該一対の補強構造体の各々が、 カーカス構造体(2)と同軸状に且つカーカスプライ
    (3)の内周縁部に隣接して配置された、実質的にクラ
    ウンの形態の環状の固着インサート(21)を備え、該
    環状の固着インサート(21)が同心状のコイル(21
    a)内を伸長する少なくとも1つの細長要素にて形成さ
    れ、 前記環状の固着インサート(21)に接続された、未加
    硫のエラストマー的材料から成る充填本体(22)を備
    えることを特徴とする、カーカス構造体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記カーカスプライ(3)が、 カーカス構造体(2)の周方向伸長距離に沿って相互に
    交互の順に配置された第一及び第二の系統のストリップ
    状部分(13、14)を備え、 前記環状の補強構造体(4)の各々が、前記第一の系統
    に属する部分(13)の端部フラップに向けて折り返さ
    れた軸方向内側部と、前記第二の系統に属する部分(1
    4)の端部フラップに向けて折り返された軸方向外側部
    とを有する、カーカス構造体。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記第一及び第二の系統の部分(13、14)にそれぞ
    れ属するクラウン部分(13b、14b)が、前記カー
    カス構造体(2)の周方向伸長距離に沿って相互に並ん
    だ関係にそれぞれ配置される、カーカス構造体。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記第一の系統に属する各ストリップ状部分(13)の
    側部分(13a)が、環状の補強構造体(4)の半径方
    向外縁部と、前記側部分(13a、14a)及び前記ク
    ラウン部分(13b、14b)間の遷移領域との間に含
    まれる延伸部分にて、前記第二の系統に属する少なくと
    も1つの隣接するストリップ状部分(14)の側部分
    (14a)により部分的に覆われる、カーカス構造体。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記第一の系統に属する各ストリップ状部分(13)の
    側部分(13a)を覆う程度が、前記側部分(13a、
    14a)と前記クラウン部分(13b、14b)との間
    の遷移領域における零値となる迄、各環状の補強構造体
    (4)の外周縁部に近い領域における最大値から開始し
    て漸進的に縮小する、カーカス構造体。
  18. 【請求項18】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の前記側部分(1
    3a、14a)が、前記カーカス構造体(2)の幾何学
    的回転軸線の方向に向けて半径方向に収斂する、カーカ
    ス構造体。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記第一及び第二の系統の1つにそれぞれ属する個々の
    ストリップ状部分(13、14)が、ストリップ状部分
    自体の幅の倍数に対応する周方向分配ピッチにて配置さ
    れることが好ましい、カーカス構造体。
  20. 【請求項20】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、カーカ
    ス構造体(2)の内周縁部に近い領域にて幅広の領域を
    有する、カーカス構造体。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々に含まれる
    糸状要素(15)が、前記幅広の領域にて相互に隔てら
    れる、カーカス構造体。
  22. 【請求項22】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、3mm
    乃至15mmの範囲の幅を有する、カーカス構造体。
  23. 【請求項23】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、3本乃
    至8本の糸状要素(15)を備える、カーカス構造体。
  24. 【請求項24】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記糸状要素(15)が、該糸状要素自体の直径の1.
    5倍以上の中心間の相互の距離に従ってそれぞれのスト
    リップ状部分(13、14)内に配置される、カーカス
    構造体。
  25. 【請求項25】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記環状の固着インサート(21)が、単一の系統の半
    径方向に重ね合わせた同心状のコイルを備える、カーカ
    ス構造体。
  26. 【請求項26】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記充填本体(22)が、前記環状の固着インサート
    (21)からテーパが付けられて半径方向に伸長する、
    カーカス構造体。
  27. 【請求項27】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記環状の固着インサート(21)の半径方向伸長距離
    と前記充填本体(22)との間の比が0.5乃至2.5
    の範囲内にある、カーカス構造体。
  28. 【請求項28】 請求項13に記載のカーカス構造体に
    おいて、 エラストマー的材料から成る前記充填本体(22)が、
    23℃にて48°乃至55°のショアD硬さを有する、
    カーカス構造体。
  29. 【請求項29】 請求項1乃至28の1つ以上に記載の
    カーカス構造体を備える、特に、二輪車用タイヤ。
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