JP2018008553A - ゴムクローラ - Google Patents

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亮太 河木
Ryota Kawaki
亮太 河木
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Abstract

【課題】本発明は、互いに対向する補強コード層の先端部同士の重なりを抑制することができるゴムクローラを提供することを目的とする。【解決手段】無端帯状のクローラ本体と、クローラ周方向Sに延在し一端及び他端が互いに離間した状態でクローラ本体に埋設され、長さ方向の端縁がクローラ周方向Sに対して傾斜した第1補強コード層32と、クローラ周方向Sに延在し一端及び他端が互いに離間した状態でクローラ本体に埋設され、長さ方向の端縁がクローラ周方向Sに対して傾斜しかつ第1補強コード層32の端縁に対して交差方向に延在する第2補強コード層34と、を備え、第1補強コード層32の幅方向両側の側縁が第2補強コード層34の幅方向のいずれの側縁とも重ならないように第1補強コード層32及び第2補強コード層34を配置した。【選択図】図4

Description

本発明は、補強コード層が設けられたゴムクローラに関する。
従来、クローラ式車両の駆動輪と従動輪とには、無端帯状のゴムクローラが巻回されている(例えば、特許文献1参照)。このゴムクローラのクローラ本体802内には、図5に示すように、メインコード層804が設けられており、メインコード層804は、クローラ周方向Sに延在するとともにクローラ幅方向Wに複数並設されたスチールコード804Aを備えている。
このメインコード層804には、第1補強コード層808及び第2補強コード層810が積層されている。第1補強コード層808は、クローラ幅方向に対し傾斜して延在する複数の第1補強コード808Aを備えている。第2補強コード層810は、クローラ幅方向に対して傾斜するとともに第1補強コード808Aに対して交差方向に延在する複数の第2補強コード810Aを備えている。
第1補強コード層808及び第2補強コード層810の端部は、先端が尖った形状に形成されている。これにより、第1補強コード層808の一端部では、一縁側の先端に鋭角部808Bが形成され、第1補強コード層808の他端部では、他縁側の先端に鋭角部808Cが形成されている。また、第2補強コード層810の一端部では、他縁側の先端に鋭角部810Bが形成されており、第2補強コード層810の他端部では、一縁側の先端に鋭角部810Cが形成されている。
特開2010−047080号公報
このようなゴムクローラにおいて、例えば第1補強コード層808の一端部が第2補強コード層810の他端部に達した場合、第1補強コード層808の鋭角部808B、808Cと第2補強コード層810の鋭角部810B,810Cとが重なることとなる。
この場合、第1補強コード層808と第2補強コード層810との重なり部分と、周囲との剛性差が高まり、振動の発生や歪みの集中による亀裂の起点となる。
本発明は、互いに対向する補強コード層の先端部同士の重なりを抑制することができるゴムクローラを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様のゴムクローラは、無端帯状のクローラ本体と、クローラ周方向に延在し一端及び他端が互いに離間した状態で前記クローラ本体に埋設され、長さ方向の端縁が前記クローラ周方向に対して傾斜した第1補強コード層と、前記クローラ周方向に延在し一端及び他端が互いに離間した状態で前記クローラ本体に埋設され、長さ方向の端縁が前記クローラ周方向に対して傾斜しかつ前記第1補強コード層の端縁に対して交差方向に延在する第2補強コード層と、を備え、前記第1補強コード層の幅方向両側の側縁が前記第2補強コード層の幅方向のいずれの側縁とも重ならないように前記第1補強コード層及び前記第2補強コード層を配置した。
すなわち、第1補強コード層及び第2補強コード層は、長さ方向の端縁がクローラ周方向に対して傾斜しており、各補強コード層の端縁は、側縁側に形成された先端が最も突出し、この先端より幅方向へずれるに従って後退する。
そして、第1補強コード層の端縁と第2補強コード層の端縁とは交差方向に延在し、第1補強コード層の両側縁は、第2補強コード層のいずれの側縁とも重ならないように配置されている。これにより、第1補強コード層及び第2補強コード層の端部において、互いに対向する先端は、クローラ幅方向へずれた状態で配置されている。
このため、第1補強コード層及び第2補強コード層の先端の位置がクローラ幅方向で一致する場合と比較して、第1補強コード層及び第2補強コード層の長さ寸法を長くしても、第1補強コード層及び第2補強コード層の先端の干渉が抑制される。
本発明の第二の態様のゴムクローラは、第一態様において、前記クローラ周方向において前記第1補強コード層の先端部と前記第2補強コード層の先端部とが重複する。
これにより、クローラ周方向において、第1補強コード層の先端部と第2補強コード層の先端部とが重複する領域を形成することができる。このため、第1補強コード層の先端の位置と第2補強コード層の先端の位置とがクローラ周方向で離間する場合と比較して、第1補強コード層及び第2補強コード層による補強領域を連続させることができる。
本発明の第三の態様のゴムクローラは、前記クローラ本体に埋設された状態で前記クローラ周方向に延設され、一端部及び他端部が重ねられた重ね部を有するメインコード層を備え、前記第1補強コード層の端部及び前記第2補強コード層の端部を前記重ね部に積層するとともに、前記第1補強コード層の端縁と前記第2補強コード層の端縁との交点を前記重ね部の前記クローラ周方向の縁が形成する線上又は前記重ね部に配置した。
すなわち、第1補強コード層の端部及び第2補強コード層の端部は、メインコード層の両端部が重ねられた重ね部に積層されており、第1補強コード層の端縁と第2補強コード層の端縁との交点は、重ね部の縁が形成する線上又は重ね部に配置されている。
このため、第1補強コード層及び第2補強コード層の端縁の交点が重ね部又は重ね部の縁が形成する線上から離れた位置に配置され、重ね部と交点間がメインコード層のみからなる単層構造とされる場合と比較して、剛性を高めることができかつ剛性差を抑制することができる。
本発明の第四の態様のゴムクローラは、第一の態様〜第三の態様のいずれか一つの態様において、クローラに備えられる回転輪が転動する転動面がクローラ厚み方向視で前記第1補強コード層と前記第2補強コード層とが重なる領域と重複する。
すなわち、回転輪が転動する転動面の部位では、クローラ厚み方向において第1補強コード層と第2補強コード層とが重ねて配置されている。これにより、回転輪の転動面を第1補強コード層及び第2補強コード層によって補強することができる。
本発明の第五の態様のゴムクローラは、第一の態様〜第三の態様のいずれか一つの態様において、前記クローラ周方向に延在し前記クローラ本体に埋設されたメインコード層を備え、前記第1補強コード層及び前記第2補強コード層を前記メインコード層より幅狭に形成し、前記第1補強コード層及び前記第2補強コード層を前記メインコード層に積層した。
すなわち、第1補強コード層及び第2補強コード層は、メインコード層より幅狭に形成されている。このため、第1補強コード層及び第2補強コード層をメインコード層と同幅寸法に形成する場合と比較して、第1補強コード及び第2補強コードの使用量が抑えられるとともに、軽量化を図ることができる。
また、クローラ幅方向の中央部において、第1補強コード層及び第2補強コード層が重なる部分を確保することができる。この場合、中央部での剛性を高めることができる。
本発明は上記構成としたので、互いに対向する補強コード層の先端部同士の重なりを抑制することができる。
本実施形態に係るゴムクローラの一部断面を含む使用状態の斜視図である。 同実施形態のゴムクローラにおける補強コード層を示した横断面図である。 図2のA−A線断面に相当する図である。 同実施形態のクローラ本体を除いて各補強コード層の関係のみを示した平面図である。 従来例を示す図であり、クローラ本体を除いて補強コード層の関係のみを示した平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に従って説明する。図1に示すように、本実施形態に係るゴムクローラ10は、建設機械や農機等のクローラ式車両で用いられるものであり、クローラ式車両には、左右一対のクローラ式走行体12が設けられている。
クローラ式走行体12は、回転駆動される歯車状の駆動輪14と車両に回転自在に支持された従動輪とが車両の前後に設けられている(駆動輪14のみ図示)。駆動輪14と従動輪との間には、車両に回転自在に支持された転輪16が複数設けられており、転輪16は、軸部16Aの両側に輪部16Bが設けられている。
駆動輪14と従動輪とには、無端帯状のゴムクローラ10が巻回されており、ゴムクローラ10のクローラ本体18は、駆動輪14によって回転駆動されるとともに、転輪16の輪部16Bがクローラ本体18の内周面18Aに接して回転するように構成されている。
なお、本実施形態では、ゴム製のクローラ本体18に芯金を有しないゴムクローラ10を例に挙げて説明するが、これに限定されるものでは無く、クローラ本体18に芯金が設けられたゴムクローラ10であってもよい。
クローラ本体18の内周面18Aには、複数の突起20がクローラ周方向Sに等間隔で設けられており、各突起20は、クローラ幅方向Wの中央部に設けられている。この突起20は、駆動輪14と噛合するように構成されており、駆動輪14からの駆動力をクローラ本体18で伝えるように構成されている。この突起20の両脇には、転輪16の輪部16Bが通過する通路21が平滑面で形成されている。
クローラ本体18の外周面18Bには、図1から図3に示すように、第1ラグ22及び第2ラグ24が複数突設されており、第1ラグ22の長さ寸法は、第2ラグ24より長く設定されている。第1ラグ22及び第2ラグ24は、クローラ幅方向Wの中心に延在する中心線Cを境として両側に設けられており、第1ラグ22及び第2ラグ24は、クローラ周方向Sに交互に配置されている。
クローラ本体18内には、図1及び図2に示したように、例えば1層のメインコード層30と、有端帯状の第1補強コード層32及び第2補強コード層34とがクローラ周方向Sに延在した状態で埋設されている。
メインコード層30は、クローラ周方向Sに延びる複数のメインコード30Aによって構成されており、各メインコード30Aは、クローラ幅方向Wに並設されている。このメインコード30Aは、スチール製のスチールコードからなり、スチールコードと言い換えることができる。
メインコード層30は、図4に示すように、有端帯状であって一端部と他端部がクローラ厚み方向T(図1及び図3参照)に重ねられており、メインコード30Aの一端縁30Bから他端縁30Cまでの範囲にメインコード30Aの両端部が重ねられた重ね部36が形成されている。この重ね部36は、軽量化及び他の領域との剛性差の関係から、一端縁30Bから他端縁30Cまでの範囲は狭い方が良く、一端縁30Bから他端縁30Cまでの長さが適切な長さ寸法に設定されている。
なお、本実施形態では、複数のメインコード30Aを並設してメインコード層30を形成した場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば一本のメインコード30Aをスパイラル状に巻回してメインコード層30を形成しても本実施形態の効果を得ることができる。
第1補強コード層32は、図1及び図4に示すように、並設された複数の第1補強コード32Aによって構成されている。第1補強コード32Aは、第1バイアスコードと言い換えることができる。第1補強コード32Aは、メインコード30Aより細いスチールコードや脂肪族ポリアミドやポリエステル系合成繊維等で構成されており、メインコード30Aより剛性が低い素材で構成されている。
第1補強コード32Aは、クローラ周方向Sに対して所定の角度で傾斜して配置されている。クローラ周方向Sに対する第1補強コード32Aの傾斜角度としては、適正な角度が定められており、第1補強コード32Aの傾斜角度は、適正角度の範囲内に設定されている。
これにより、第1補強コード層32の一端部には、当該第1補強コード層32の一側縁32B側に鋭角を成す第1一端側鋭角部32Cが形成されており、第1補強コード層32の一端側の端縁32Dは、クローラ周方向S及びクローラ幅方向Wに対して傾斜している。
また、第1補強コード層32の他端部には、当該第1補強コード層32の他側縁32E側に鋭角を成す第1他端側鋭角部32Fが形成されており、第1補強コード層32の他端側の端縁32Gは、クローラ周方向S及びクローラ幅方向Wに対して傾斜している。そして、第1補強コード層32の一端及び他端は互いに離間した状態でクローラ本体18に埋設されている。
第2補強コード層34は、並設された複数の第2補強コード34Aによって構成されており、第2補強コード34Aは、第2バイアスコードと言い換えることができる。第2補強コード34Aは、メインコード30Aより細いスチールコードや脂肪族ポリアミドやポリエステル系合成繊維等で構成されており、メインコード30Aより剛性が低い素材で構成されている。
第2補強コード34Aは、クローラ周方向Sに対して所定の角度で傾斜するとともに第1補強コード32Aと逆側に傾斜し交差方向に延在するように配置されている。クローラ周方向Sに対する第2補強コード34Aの傾斜角度としては、第1補強コード32Aと同様に適正な角度が定められており、第2補強コード34Aの傾斜角度は、適正角度の範囲内に設定されている。
これにより、第2補強コード層34の一端部には、当該第2補強コード層34の他側縁34B側に鋭角を成す第2一端側鋭角部34Cが形成されており、第2補強コード層34の一端側の端縁34Dは、クローラ周方向S及びクローラ幅方向Wに対して傾斜している。
また、第2補強コード層34の他端部には、当該第2補強コード層34の一側縁34E側に鋭角を成す第2他端側鋭角部32Fが形成されており、第2補強コード層34の他端側の端縁32Gは、クローラ周方向S及びクローラ幅方向Wに対して傾斜している。そして、第2補強コード層34の一端及び他端は互いに離間した状態でクローラ本体18に埋設されている。
第1補強コード層32の幅寸法は、メインコード層30の幅寸法より狭く設定されており、第1補強コード層32は、図1に示したように、メインコード層30よりクローラ本体18の外周面18B側に積層されている。第1補強コード層32の他側縁32Eは、メインコード層30の他側縁30F上に配置されており、第1補強コード層32の一側縁32Bは、メインコード層30の一側縁30Gより内側に配置されている。
第2補強コード層34の幅寸法は、メインコード層30の幅寸法より狭く設定されており、第1補強コード層32の幅寸法とほぼ同じ幅に設定されている。第2補強コード層34は、第1補強コード層32よりクローラ本体18の外周面18B側に積層されている。第2補強コード層34の一側縁34Eは、メインコード層30の一側縁30G上に配置されており、第2補強コード層34の他側縁34Bは、メインコード層30の他側縁30Fより内側に配置されている。
これにより、第1補強コード層32の幅方向両側の側縁32B、32Eは、第2補強コード層34の幅方向のいずれの側縁34B、34Eとも重ならないように第1補強コード層32と第2補強コード層34とが配置されている。
第1補強コード層32の一端部に設けられた第1一端側鋭角部32Cの先端32Jと、第2補強コード層34の他端部に設けられた第2他端側鋭角部34Fの先端34Jとは、クローラ幅方向Wへずれた位置に配置されている。また、第1補強コード層32の他端部に設けられた第1他端側鋭角部32Fの先端32Kと、第2補強コード層34の一端部に設けられた第2一端側鋭角部34Cの先端34Kとは、クローラ幅方向Wへずれた位置に配置されている。
なお、本実施形態では、第1及び第2補強コード層32、34の先端部を、鋭角を成す鋭角部32C、32F、34C、34Fで構成した場合について説明するが、本願発明は、この形状に限定されるものではない。例えば、第1及び第2補強コード層32、34の先端32J、32K、34J、34Kを面取りし、鋭角を成さない形状としても本願発明に含まれる。
そして、第1補強コード層32の第1一端側鋭角部32Cの先端32Jは、該先端32Jに近接した第2補強コード層34の第2他端側鋭角部34Fの先端34Jの位置より当該第2補強コード層34の一端側に配置されている。また、第1補強コード層32の第1他端側鋭角部32Fの先端32Kは、該先端32Kに近接した第2補強コード層34の第2一端側鋭角部34Cの先端34Kの位置より当該第2補強コード層34の他端側に配置されている。
これにより、クローラ周方向Sにおいて第1補強コード層32の先端部と第2補強コード層34の先端部とが重複し、クローラ本体18には、第1補強コード層32の先端部と第2補強コード層34の先端部とがクローラ周方向で重複する領域R1、R2が形成されている。
第1補強コード層32と第2補強コード層34とは、クローラ幅方向Wの中心部で積層されており、クローラ本体18には、第1補強コード層32と第2補強コード層34とが積層された積層領域40が設けられている。この積層領域40が位置するクローラ本体18の内周面18Aの部位には、図1に示したように、クローラに備えられる回転輪の一例である転輪16の輪部16Bが接して転動する転動面を構成する通路21が設定されている。
これにより、転輪16が転動する転動面としての通路21が、クローラ厚み方向視で第1補強コード層32と第2補強コード層34とが重なる領域と重複するように構成されている。
また、図4に示したように、第1補強コード層32の各端部に設けられた第1一端側鋭角部32C及び第1他端側鋭角部32Fの先端部分は、メインコード層30の重ね部36に積層されている。また、第2補強コード層34の各端部に設けられた第2一端側鋭角部34C及び第2他端側鋭角部32Fの先端部分も、メインコード層30の重ね部36に積層されている。
メインコード層30の重ね部36に積層された第1補強コード層32及び第2補強コード層34は、メインコード30Aより剛性の低い第1補強コード32A及び第2補強コード34Aで構成されている。これにより、第1補強コード層32及び第2補強コード層34が積層された部分と積層されない部分との剛性差が抑制されている。
第1補強コード層32の一端側の端縁32Dと第2補強コード層34の一端側の端縁34Dとは、前述した中心線C上で交差しており、交点としての一端側交差点42が形成されている。また、第1補強コード層32の他端側の端縁32Gと第2補強コード層34の他端側の端縁34Gとは、中心線C上で交差しており、交点としての他端側交差点44が形成されている。
メインコード層30の重ね部36において、クローラ周方向Sの一方の縁が形成する第1線36A上には、一端側交差点42が配置されている。また、重ね部36において、クローラ周方向Sの他方の縁が形成する第2線上36Bには、他端側交差点44が配置されている。
以上の構成に係る本実施形態の作用を説明する。クローラ本体18に埋設された第1補強コード層32の一端側の端縁32Dは、クローラ周方向Sに対して傾斜している。これにより、第1補強コード層32の一端側の端縁32Dは、一側縁32B側に形成された先端32Jが最も突出し、この先端32Jより幅方向へずれるに従って後退する。この第1補強コード層32の他端側の端縁32Gも、クローラ周方向Sに対して傾斜しており、第1補強コード層32の他端側の端縁32Gは、他側縁32E側に形成された先端32Kが最も突出し、この先端32Kより幅方向へずれるに従って後退する。
また、クローラ本体18に埋設された第2補強コード層34の一端側の端縁34Dは、クローラ周方向Sに対して傾斜している。これにより、第2補強コード層34の一端側の端縁34Dは、他側縁34B側に形成された先端34Kが最も突出し、この先端34Kより幅方向へずれるに従って後退する。この第2補強コード層34の他端側の端縁34Gも、クローラ周方向Sに対して傾斜しており、第2補強コード層34の他端側の端縁34Gは、一側縁34E側に形成された先端32Jが最も突出し、この先端32Jより幅方向へずれるに従って後退する。
そして、第1補強コード層32の端縁32D、32Gと、第2補強コード層34の端縁34D、34Gとは互いに交差方向に延在している。また、第1補強コード層32の両側縁32B、32Eは、第2補強コード層34のいずれの側縁34B、34Eとも重ならないように配置されている。これにより、第1補強コード層32及び第2補強コード層34の端部において、互いに対向する先端32K、34K、32J、34Jは、クローラ幅方向Wへずれた状態で配置されている。
このため、第1及び第2補強コード層32、34の先端32J、32K、34J、34Kの位置がクローラ幅方向Wで一致する場合と比較して、第1及び第2補強コード層32、34を長くしても、第1及び第2補強コード層32、34の干渉が抑制される。
したがって、第1補強コード層32及び第2補強コード層34の先端部の重なりを抑制することができる。
また、クローラ本体18には、ローラ周方向Sにおいて第1補強コード層32の先端部と第2補強コード層34の先端部とが重複する領域R1、R2を形成されている。このため、第1補強コード層32の先端32J、32Kの位置と第2補強コード層34の先端34J、34Kの位置とがクローラ周方向Sで離間する場合と比較して、第1補強コード層32及び第2補強コード層34による補強領域を連続させることができる。
そして、第1補強コード層32の端縁32D、32Gと第2補強コード層34の端縁34D、34Gとが交差する交差点42、44は、メインコード30Aが重ねられた重ね部36の縁が形成する第1及び第2線36A、36B上に配置されている。
ここで、第1及び第2補強コード層32、34の端縁32D、32G、34D、34Gの交差点42、44が重ね部36の縁の第1及び第2線36A、36Bから離れた場合、重ね部36と各交差点42、44との間がメインコード層30のみからなる単層構造となる。このため、このような場合と比較して、重ね部36と各交差点42、44間の部位での剛性を高めることができるとともに、他の部位との剛性差を抑制することができる。これにより、高剛性部と低剛性部の剛性差に起因した振動不良や歪みの集中による亀裂の発生を抑制することができる。
また、転輪16の輪部16Bが転動する通路21の下層には、メインコード層30に加えて第1補強コード層32と第2補強コード層34とが重ねて配置されている。これにより、転輪16の転動部位を第1補強コード層32及び第2補強コード層34によって補強することができる。
また、第1補強コード層32及び第2補強コード層34は、メインコード層30より幅狭に形成されている。このため、第1補強コード層32及び第2補強コード層34をメインコード層30と同幅に形成する場合と比較して、第1補強コード32A及び第2補強コード34Aの使用量を抑えることができるとともに、軽量化を図ることができる。
また、クローラ幅方向Wの中央部において、第1補強コード層32及び第2補強コード層34が重なる部分を確保することができる。このため、駆動力が伝達される突起20が設けられたクローラ本体18の中央部での剛性を高めることができる。
なお、本実施形態では、メインコード層30を設けた場合について説明したが、メインコード層30は無くても、本願の効果を得ることができる。また、第1補強コード層32及び第2補強コード層34を、メインコード層30より幅狭に形成したが、メインコード層30と同幅寸法又はメインコード層30より幅広に形成しても、本願の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1補強コード層32の先端32Jを第2補強コード層34の先端34Jより第2補強コード層34の一端側に配置し、第1補強コード層32の先端32Kを第2補強コード層34の先端34Kより第2補強コード層34の他端側に配置 た。しかし、第1補強コード層32の先端32J、32Kを第2補強コード層34の先端34J、34Kより手前に配置しても、本願の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、第1補強コード層32の端縁32D、32Gと第2補強コード層34の端縁34D、34Gとの交差点42、44を、メインコード層30の重ね部36の縁が形成する第1及び第2線36A、36B上に配置した場合について説明した。しかし、この構成に限定されるものではない。
例えば、他の実施形態として、一端側交差点42及び他端側交差点44をメインコード層30の重ね部36上に配置することができる。
この場合も、第1及び第2補強コード層32、34の端縁32D、32G、34D、34Gの交差点42、44と重ね部36との間がメインコード層30のみの単層構造となる場合と比較して、当該部位での剛性を高めることができる。
また、第1及び第2補強コード層32、34とメインコード層30の3層が重なった場合、この部分で剛性が他の部分より高くなる。この場合、剛性差が生じ、振動の発生や歪みの集中により亀裂の起点となる可能性があるが、本実施形態では、これらの現象を抑制することができる。
10 ゴムクローラ、16 転輪、18 クローラ本体、22 通路、30 メインコード層、30A メインコード、32 補強コード層、32A 補強コード、32C 一端側鋭角部、32F 他端側鋭角部、32J 先端、32K 先端、34 補強コード層、34A 補強コード、34C 一端側鋭角部、34F 他端側鋭角部、34J 先端、34K 先端、36A 第1線、36B 第2線、40 積層領域、42 一端側交差点、44 他端側交差点、C 中心線、S クローラ周方向、W クローラ幅方向

Claims (5)

  1. 無端帯状のクローラ本体と、
    クローラ周方向に延在し一端及び他端が互いに離間した状態で前記クローラ本体に埋設され、長さ方向の端縁が前記クローラ周方向に対して傾斜した第1補強コード層と、
    前記クローラ周方向に延在し一端及び他端が互いに離間した状態で前記クローラ本体に埋設され、長さ方向の端縁が前記クローラ周方向に対して傾斜しかつ前記第1補強コード層の端縁に対して交差方向に延在する第2補強コード層と、
    を備え、
    前記第1補強コード層の幅方向両側の側縁が前記第2補強コード層の幅方向のいずれの側縁とも重ならないように前記第1補強コード層及び前記第2補強コード層を配置したゴムクローラ。
  2. 前記クローラ周方向において前記第1補強コード層の先端部と前記第2補強コード層の先端部とが重複する請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記クローラ本体に埋設された状態で前記クローラ周方向に延設され、一端部及び他端部が重ねられた重ね部を有するメインコード層を備え、
    前記第1補強コード層の端部及び前記第2補強コード層の端部を前記重ね部に積層するとともに、前記第1補強コード層の端縁と前記第2補強コード層の端縁との交点を前記重ね部の前記クローラ周方向の縁が形成する線上又は前記重ね部に配置した請求項1又は請求項2に記載のゴムクローラ。
  4. クローラに備えられる回転輪が転動する転動面がクローラ厚み方向視で前記第1補強コード層と前記第2補強コード層とが重なる領域と重複する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  5. 前記クローラ周方向に延在し前記クローラ本体に埋設されたメインコード層を備え、
    前記第1補強コード層及び前記第2補強コード層を前記メインコード層より幅狭に形成し、前記第1補強コード層及び前記第2補強コード層を前記メインコード層に積層した請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
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