JP4647148B2 - ポリカーボネート樹脂の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリカーボネート樹脂の製造方法に関する。更に詳しくは二価フェノール化合物のアルカリ水溶液とカーボネート前駆体とを用いてポリカーボネート樹脂を製造する方法において、品質に優れたポリカーボネート樹脂を生産性良く連続的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
二価フェノール化合物のアルカリ水溶液とカーボネート前駆体とを用いてポリカーボネート樹脂を連続的に製造する方法において、生産効率を向上させるためには原料として使用するアルカリ水溶液中の二価フェノール化合物の濃度を上げることが考えられる。
【0003】
しかしながら、アルカリ水溶液中の二価フェノール化合物の濃度を上げていくと二価フェノール化合物の析出が生じて配管詰まりが発生したり、流量コントロール性が悪化して安定した品質のポリカーボネート樹脂が得られなくなる。この問題に対応するためにアルカリ水溶液の温度を上げていくと、ホスゲンやポリカーボネート樹脂の分解反応が促進され、品質が悪化し、収率が下がる弊害が発生する。
【0004】
したがって、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液の温度を上げることなく、二価フェノール化合物の析出も起こさず、かつ二価フェノール化合物濃度のより高いアルカリ水溶液を用いて品質の優れたポリカーボネート樹脂を効率的に製造する方法の提供が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液の温度を適温に保持したまま、二価フェノール化合物の析出もおこさずに、二価フェノール化合物の濃度を上げたアルカリ水溶液を用いて、品質に優れたポリカーボネート樹脂を生産性良く得られる製造方法を提供することである。
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、原料として使用する二価フェノール化合物のアルカリ水溶液に特定の濃度範囲で有機溶媒を含有させることによって、驚くべきことに、二価フェノール化合物の析出温度が有機溶媒を混合しない場合に比べてはるかに低く押さえられること、析出温度を低く押さえられることによってホスゲン化反応に用いる二価フェノール化合物の濃度を高くできポリカーボネート樹脂の生産効率が飛躍的に高まること、及び二価フェノール化合物の温度コントロールが容易になり製造設備の簡略化が図れること、ホスゲン化反応に用いる二価フェノール化合物のアルカリ水溶液温度を低く抑えられることから分解反応を抑制し品質の向上及び収率の向上が図れることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明によれば、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液、有機溶媒およびカーボネート前駆体をそれぞれ別個にあるいは任意の組み合せの混合物として、反応器に連続的に供給して、ポリカーボネート樹脂を連続的に製造する方法において、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液として、有機溶媒を0.2〜5重量%の割合で含有する二価フェノール化合物のアルカリ水溶液を使用することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法が提供される。
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用される二価フェノール化合物の代表的な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル)フェニル}メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(3−イソプロピル−4−ヒドロキシ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−フェニル)フェニル}プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルブタン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}フルオレン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−o−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−5,7−ジメチルアダマンタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルおよび4,4’−ジヒドロキシジフェニルエステル等があげられ、これらは単独または2種以上を混合して使用できる。
【0009】
なかでも、ビスフェノールA、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンとビスフェノールA、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパンまたはα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼンとの混合物が好ましく使用され、特にビスフェノールAが好ましい。
【0010】
本発明において、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液と有機溶媒との合計量を100重量%とした時、有機溶媒を0.2〜5重量%の割合で含有する二価フェノール化合物のアルカリ水溶液を原料として使用することが必要である。
【0011】
本発明で二価フェノール化合物のアルカリ水溶液に用いられるアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が好ましく用いられ、アルカリ量は二価フェノール化合物1モルに対し1.7〜3.0モルが好ましく、1.8〜2.5モルがより好ましく、1.85〜2.3モルがさらに好ましい。また、アルカリ水溶液中のアルカリ濃度は5.5〜8.5重量%が好ましく、6.5〜8.0重量%がより好ましい。
【0012】
アルカリ量が二価フェノール化合物1モルに対し1.7モル以上であると二価フェノール化合物のアルカリ水溶液への溶解が充分となり、ホスゲン化反応や重合反応が安定で、安定した品質のポリカーボネート樹脂が得られる。アルカリ量が二価フェノール化合物1モルに対し3.0モル以下であるとホスゲン化反応時や重合反応時に分解反応が進行し難いため好ましい。
【0013】
水溶液中のアルカリ濃度が5.5重量%以上であると水溶液量が適量で反応速度が早く、装置もコンパクトとなる。また、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液への溶解が良好で生産効率が優れ好ましい。アルカリ濃度が8.5重量%以下であると二価フェノール化合物のアルカリ水溶液への溶解度が良好で、ホスゲン化反応や重合反応が安定で、安定した品質のポリカーボネート樹脂が得られ好ましい。
【0014】
本発明において、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液との混合に用いられる有機溶媒としては、塩化メチレン、テトラクロルエタン、トリクロルエタン、ジクロルエタン、クロルベンゼン、クロロホルム等の炭素数20以下のハロゲン化炭化水素が好適に用いられ、特に塩化メチレンが好ましく用いられる。これらの溶媒は単独でもしくは2種以上混合して使用される。
【0015】
上記二価フェノール化合物のアルカリ水溶液に対し、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液と有機溶媒との合計量を100重量%とした時、上記有機溶媒を0.2〜5重量%の割合、好ましくは0.5〜5重量%の割合、より好ましくは1〜4重量%の割合で含有させる。この範囲で二価フェノール化合物のアルカリ水溶液に対し、上記有機溶媒を含有しても、ポリカーボネート樹脂の品質に悪影響を与えず、分子量のバラツキがなく色相に優れたポリカーボネート樹脂を得ることができる。有機溶媒の含有量が二価フェノール化合物のアルカリ水溶液に対し0.2重量%未満の場合は二価フェノール化合物の析出温度の低下の度合が小さく、アルカリ水溶液中の二価フェノール化合物の濃度が高まらず、生産効率が向上せず好ましくない。有機溶媒の含有量が5重量%を超えると有機溶媒が分離し二価フェノール化合物のアルカリ水溶液の仕込量にバラツキが生ずることにより反応がばらつき、安定した品質のポリカーボネート樹脂が得られ難くなり好ましくない。
【0016】
本発明においては、上記有機溶媒が含有されたアルカリ水溶液がポリカーボネート樹脂の製造における原料として用いられる。
【0017】
本発明におけるポリカーボネート樹脂の製造方法としては、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液とカーボネート前駆体とを界面重合法で反応させる方法が用いられる。カーボネート前駆体として、通常ホスゲンが用いられる。ポリカーボネート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールの酸化防止剤等を使用してもよい。またポリカーボネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂であっても、芳香族または脂肪族の二官能性カルボン酸を共重合したポリエステルカーボネート樹脂であってもよく、また、得られたポリカーボネート樹脂の2種以上を混合した混合物であってもよい。
【0018】
界面重合法による反応は、通常二価フェノール化合物のアルカリ水溶液とホスゲンとの反応であり、有機溶媒の存在下に反応させる。また、反応促進のために例えばトリエチルアミン、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド等の第三級アミン、第四級アンモニウム化合物、第四級ホスホニウム化合物等の触媒を用いることもできる。その際、反応温度は通常0〜40℃、反応時間は10分〜5時間程度、反応中のpHは9以上に保つのが好ましい。
【0019】
また、かかる重合反応において、通常末端停止剤が使用される。かかる末端停止剤として単官能フェノール類を使用することができる。単官能フェノール類は末端停止剤として分子量調節のために一般的に使用され、また得られたポリカーボネート樹脂は、末端が単官能フェノール類に基づく基によって封鎖されているので、そうでないものと比べて熱安定性に優れている。かかる単官能フェノール類としては、一般にはフェノール又は低級アルキル置換フェノールであって、下記一般式(1)で表される単官能フェノール類を示すことができる。
【0020】
【化1】
Figure 0004647148
【0021】
[式中、Aは水素原子、炭素数1〜9の直鎖または分岐のアルキル基あるいはアリールアルキル基であり、rは1〜5、好ましくは1〜3の整数である。]
上記単官能フェノール類の具体例としては、例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノールおよびイソオクチルフェノールが挙げられる。
【0022】
また、他の単官能フェノール類としては、長鎖のアルキル基あるいは脂肪族ポリエステル基を置換基として有するフェノール類または安息香酸クロライド類、もしくは長鎖のアルキルカルボン酸クロライド類を使用することができ、これらを用いてポリカーボネート共重合体の末端を封鎖すると、これらは末端停止剤または分子量調節剤として機能するのみならず、樹脂の溶融流動性が改良され、成形加工が容易になるばかりでなく、殊に光学ディスク基板としての物性、特に樹脂の吸水率を低くする効果があり、また、基板の複屈折が低減される効果もあり好ましく使用される。なかでも、下記一般式(2)および(3)で表される長鎖のアルキル基を置換基として有するフェノール類が好ましく使用される。
【0023】
【化2】
Figure 0004647148
【0024】
【化3】
Figure 0004647148
【0025】
[式中、Xは−R−O−、−R−CO−O−または−R−O−CO−である、ここでRは単結合または炭素数1〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族炭化水素基を示し、nは10〜50の整数を示す。]
かかる式(2)の置換フェノール類としてはnが10〜30、特に10〜26のものが好ましく、その具体例としては例えばデシルフェノール、ドデシルフェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフェノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノール、ドコシルフェノール及びトリアコンチルフェノール等を挙げることができる。
【0026】
また、式(3)の置換フェノール類としてはXが−R−CO−O−であり、Rが単結合である化合物が適当であり、nが10〜30、特に10〜26のものが好適であって、その具体例としては例えばヒドロキシ安息香酸デシル、ヒドロキシ安息香酸ドデシル、ヒドロキシ安息香酸テトラデシル、ヒドロキシ安息香酸ヘキサデシル、ヒドロキシ安息香酸エイコシル、ヒドロキシ安息香酸ドコシル及びヒドロキシ安息香酸トリアコンチルが挙げられる。
【0027】
これらの末端停止剤は、得られたポリカーボネート樹脂の全末端に対して少くとも5モル%、好ましくは少くとも10モル%末端に導入されることが望ましく、また、末端停止剤は単独でまたは2種以上混合して使用してもよい。
【0028】
本発明の製造方法は、連続法に適用され、コンパクトでかつ簡単な反応装置により、しかも短い反応時間で効率よく高純度のポリカーボネート樹脂を得ることができる。バッチ方式は、二価フェノール化合物のナトリウム塩が析出してもホスゲン化反応および重合反応を行うことが可能であるが、連続法は二価フェノール化合物のナトリウム塩が析出することにより、配管詰まりや連続した安定供給が困難であることから、本発明の製造方法は連続法を対象とする。
【0029】
本発明の連続法においては、有機溶媒を0.2〜5重量%含有する二価フェノール化合物のアルカリ水溶液、有機溶媒およびカーボネート前駆体それぞれ別個にあるいは任意の組み合せの混合物として、反応器に連続的に供給する。供給方式としては、具体的には下記(i)および(ii)が挙げられる。
(i)二価フェノール化合物のアルカリ水溶液、有機溶媒およびカーボネート前駆体をそれぞれ別個に供給する。
(ii)二価フェノール化合物のアルカリ水溶液および有機溶媒とカーボネート前駆体との混合物を別個に供給する。
【0030】
また、他に添加される成分がある場合には、その成分は独立して供給してもよく、溶媒溶液として供給してもよい。この他に添加される成分としては、例えば末端停止剤や触媒がある。
【0031】
また、反応溶液の一部を反応器に循環することは、さらに反応器をコンパクトにすることができ、反応効率に優れるため、有利に採用される。循環の方法は特に限定されず、反応器に反応溶液の導出口とは別に他の循環専用の配管を取り付けてもよく、また、導出した反応溶液の一部を反応器に循環することもできる。
【0032】
本発明の製造方法により得られるポリカーボネート樹脂の分子量は、粘度平均分子量(M)で10,000〜100,000が好ましく、11,000〜45,000がより好ましく、12,000〜30,000が特に好ましい。かかる粘度平均分子量を有するポリカーボネート樹脂は、十分な強度が得られ、また、成形時の溶融流動性も良好であり成形歪みが発生せず好ましい。かかる粘度平均分子量は塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10-40.83
c=0.7
【0033】
本発明の製造方法で得られるポリカーボネート樹脂には、熱安定剤、酸化防止剤、離型剤(脂肪酸エステル等)、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、増白剤、紫外線吸収剤、耐候剤、抗菌剤、顔料、染料、充填剤、強化剤、他樹脂やゴム等の重合体、難燃剤等の改質改良剤を適宜添加して用いることができる。
【0034】
なかでも熱安定剤はリン系の熱安定剤が好ましく用いられ、例えば亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。なかでも、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、及び4,4’−ビフェニレンジホスホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)等が好ましく使用され、特にトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト及び4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)が好ましい。これらは単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの熱安定剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して好ましくは0.001〜0.1重量部、さらに好ましくは0.002〜0.05重量部である。
【0035】
前記熱安定剤をポリカーボネート樹脂に配合する方法としては、重合反応後のポリカーボネート樹脂溶液に添加する方法、ポリカーボネート樹脂パウダーに添加する方法のいずれの方法で加えてもよい。特に、重合反応後のポリカーボネート樹脂溶液に添加する方法が得られるポリカーボネート樹脂の色相および熱安定性がより向上し好ましく、精製終了後のポリカーボネート樹脂溶液に添加する方法または温水で造粒する際に温水中に添加する方法が好ましい。熱安定剤は、溶媒に溶解してあるいはそのまま添加しても構わない。
【0036】
【実施例】
以下、実施例に従って本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0037】
ここで、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)のアルカリ水溶液中の塩化メチレン量とビスフェノールAの析出温度を比較検討した結果を説明する。なお、ビスフェノールAの析出温度は、下記(1)の方法により測定した。
(1)ビスフェノールAの析出温度
35℃にコントロールされたSUS製の撹拌混合槽にビスフェノールA、水酸化ナトリウム、水、ハイドロサルファイト、塩化メチレンをそれぞれ規定量投入し、30分混合して完全に溶解した溶液を3℃/分で撹拌下に冷却して、ビスフェノールAのナトリウム塩の結晶が析出した時点の温度を析出温度とした。
【0038】
[参考例1]
ビスフェノールA228g、水酸化ナトリウム84g、水1103g、ハイドロサルファイト0.5g、塩化メチレン7.11gを使用し、析出温度を求めた。その結果を表1に示した。
【0039】
[参考例2]
参考例1において、塩化メチレンを21.56gに変更する以外は参考例1と同様の方法で求めた。その結果を表1に示した。
【0040】
[参考例3]
参考例1において、塩化メチレンを28.89gに変更する以外は参考例1と同様の方法で求めた。その結果を表1に示した。
【0041】
[参考例4]
参考例1において、塩化メチレンを加えないこと以外は参考例1と同様の方法で求めた。その結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
Figure 0004647148
【0043】
表1に示す如く、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液に有機溶媒を混合する事によって二価フェノール化合物の析出温度が低くなる事が分かる。
【0044】
また、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)のアルカリ水溶液中において、ビスフェノールAの濃度と析出温度を塩化メチレン含有の有無の場合について比較検討した結果を説明する。
【0045】
[参考例5]
参考例1において、水を1185g、塩化メチレンを19.72gに変更する以外は参考例1と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0046】
[参考例6]
参考例5において、水を1143g、塩化メチレンを19.16gに変更する以外は参考例5と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0047】
[参考例7]
参考例5において、水を1103g、塩化メチレンを18.64gに変更する以外は参考例5と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0048】
[参考例8]
参考例5において、水を1065g、塩化メチレンを18.14gに変更する以外は参考例5と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0049】
[参考例9]
参考例5において、塩化メチレンを加えないこと以外は参考例5と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0050】
[参考例10]
参考例9において、水を1143gに変更する以外は参考例9と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0051】
[参考例11]
参考例9において、水を1103gに変更する以外は参考例9と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0052】
[参考例12]
参考例9において、水を1065gに変更する以外は参考例9と同様の方法で求めた。その結果を表2に示した。
【0053】
【表2】
Figure 0004647148
【0054】
下記実施例中のポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、ポリカーボネート樹脂0.7gを塩化メチレン100mlに溶解し、20℃で測定した比粘度より求めた。
【0055】
[実施例1]
充填物を充填した反応塔と溢流口を有した撹拌混合槽、循環ポンプ及び多管式冷却器、ラインミキサー、溢流口を有した撹拌機付重合塔からなる装置を用いて、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)50重量部、水酸化ナトリウム18.2重量部、水259.3重量部、塩化メチレン4重量部およびハイドロサルファイト0.1重量部を混合して20℃にコントロールした溶液を303L/hrの流量で、塩化メチレンを146.5kg/hr、およびホスゲンを24.14kg/hrの流量でそれぞれ反応塔の上部から投入し、ホスゲン化反応させ、下部から反応溶液を抜き出し溢流口を有した撹拌混合槽に投入した。投入した反応溶液は撹拌混合槽の下部から抜き取り、送液ポンプで多管式冷却器に送液し、20℃に冷却し、冷却された反応溶液は、一部を反応塔の中央部に挿入循環し、残部を撹拌混合槽に戻し、撹拌混合槽の溢流口から連続的に抜き取った。抜き取った該反応溶液に48.5重量%水酸化ナトリウム水溶液を8.82kg/hrの流量で、10重量%p−tert−ブチルフェノールの塩化メチレン溶液を18.2kg/hrの流量で供給し、スタティックミキサーで混合乳化させた。この乳化液にトリエチルアミンを0.05kg/hrの流量で加えて、さらにスタティックミキサーで混合し、溢流口を有した撹拌機付重合塔の下部からこの溶液を送入し、重合反応を行い、上部溢流口から抜き取った。重合塔の滞留時間は0.5時間であった。得られたポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量を測定し、その結果を表3に示した。
【0056】
[実施例2]
実施例1において、水259.3重量部を241.8重量部に変更する以外は実施例1と同様の方法で評価し、その結果を表3に示した。
【0057】
[実施例3]
充填物を充填した反応塔と溢流口を有した撹拌混合槽、循環ポンプ及び多管式冷却器、ラインミキサー、溢流口を有した撹拌機付重合塔からなる装置を用いて、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)50重量部、水酸化ナトリウム18.2重量部、水241.8重量部、塩化メチレン4重量部およびハイドロサルファイト0.1重量部を混合して20℃にコントロールした溶液を303L/hrの流量で、塩化メチレンを151.0kg/hr、およびホスゲンを23.90kg/hrの流量でそれぞれ反応塔の上部から投入し、ホスゲン化反応させ、下部から反応溶液を抜き出し溢流口を有した撹拌混合槽に投入した。投入した反応溶液は撹拌混合槽の下部から抜き取り、送液ポンプで多管式冷却器に送液し、20℃に冷却し、冷却された反応溶液は、一部を反応塔の中央部に挿入循環し、残部を撹拌混合槽に戻し、撹拌混合槽の溢流口から連続的に抜き取った。抜き取った該反応溶液に48.5重量%水酸化ナトリウム水溶液を8.63kg/hrの流量で、10重量%p−tert−ブチルフェノールの塩化メチレン溶液を9.85kg/hrの流量で供給し、スタティックミキサーで混合乳化させた。この乳化液にトリエチルアミンを0.05kg/hrの流量で加えて、さらにスタティックミキサーで混合し、溢流口を有した撹拌機付重合塔の下部からこの溶液を送入し、重合反応を行い、上部溢流口から抜き取った。重合塔の滞留時間は1.0時間であった。得られたポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量を測定し、その結果を表3に示した。
【0058】
[実施例4]
実施例3において、水241.8重量部を233.6重量部に変更し、ビスフェノールAのアルカリ水溶液のコントロール温度を25℃に変更すること以外は実施例3と同様の方法で評価した。その結果を表3に示した。
【0059】
[比較例1]
実施例3において、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液に塩化メチレンを加えなかった。ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液調製時にビスフェノールAのナトリウム塩が析出し、反応塔への投入時に詰まりを起こし、反応を進行させることができなかった。
【0060】
[比較例2]
実施例4において、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液に塩化メチレンを加えなかった。ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液調製時にビスフェノールAのナトリウム塩が析出し、反応塔への投入時に詰まりを起こし、反応を進行させることができなかった。
【0061】
[比較例3]
実施例4において、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液に塩化メチレンを加えずに、水233.6重量部を241.8重量部に変更し、実施例4と同様の方法により反応させ、ポリカーボネート樹脂を得た。
【0062】
ビスフェノールAのナトリウム塩が析出しない条件である25℃にコントロールされたビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液において、塩化メチレンを配合した場合(実施例4:ビスフェノールA濃度180g/L)と塩化メチレンを配合しない場合(比較例3:ビスフェノールA濃度175g/L)を比較すると、実施例4のポリカーボネート樹脂の1日当りの収量を100重量部としたときの比較例3の収量は97.2重量部となり、実施例4の方法は、比較例3の方法に比べて約3%収量が増加しており、生産効率が向上することは明らかである。
【0063】
【表3】
Figure 0004647148
【0064】
【発明の効果】
本発明の製造方法によれば、品質に優れたポリカーボネート樹脂の生産効率を飛躍的に高めることができ、また製造設備の簡略化が図れ、その奏する工業的効果は格別である。

Claims (3)

  1. 二価フェノール化合物のアルカリ水溶液、有機溶媒およびカーボネート前駆体をそれぞれ別個にあるいは任意の組み合せの混合物として、反応器に連続的に供給して、ポリカーボネート樹脂を連続的に製造する方法において、二価フェノール化合物のアルカリ水溶液として、有機溶媒を0.2〜5重量%の割合で含有する二価フェノール化合物のアルカリ水溶液を使用することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法。
  2. 反応器に連続的に供給する供給方式は、下記(i)または(ii)の方法である請求項1記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
    (i)二価フェノール化合物のアルカリ水溶液、有機溶媒およびカーボネート前駆体をそれぞれ別個に供給する。
    (ii)二価フェノール化合物のアルカリ水溶液、および有機溶媒とカーボネート前駆体との混合物を別個に供給する。
  3. 前記有機溶媒が塩化メチレンである請求項1記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
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