JP4088762B2 - 芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色相に優れた芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物のエステル交換法による製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に広く使用されているポリカーボネートは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、BPAと記す)等の芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲンとを酸結合剤の存在下、界面重合させる方法、或いはBPAと芳香族炭酸ジエステルをエステル交換触媒存在下、溶融重合する方法によって製造され、その耐衝撃性等の優れた機械的特性と、優れた耐熱性、透明性を併せ持つことから様々な分野で用いられており、光学材料としては、各種レンズ、プリズム、光ディスク基板などに利用されている。しかしながら、芳香族ジヒドロキシ化合物としてBPAだけを用いてなるポリカーボネートでは、光弾性定数が大きく、溶融流動性が比較的悪いために成形品の複屈折が大きくなり、また屈折率は1.58と高いものの分散の程度を表すアッベ数が30と低く、屈折率とアッベ数とのバランスが悪いため、広く光記録材料や光学レンズ等の用途に用いられるには十分な性能を有していないという欠点がある。このようなBPA−ポリカーボネートの欠点を解決する目的で、脂肪族系の化合物と芳香族系の化合物を共重合した芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートとして特開昭64−66234には、BPAとトリシクロ(5.2.1.02,6 )デカンジメタノール(以下、TCDDMと記す)の共重合ポリカーボネートが提案されている。しかしながら、この共重合ポリカーボネートの製造方法は、▲1▼BPAのビスクロロホルメートとTCDDMあるいはTCDDM及びBPAとを重縮合する、▲2▼TCDDMのビスクロロホルメートとBPAあるいはBPA及びTCDDMとを重縮合する、▲3▼BPAのビスクロロホルメートとTCDDMのビスクロロホルメートとの混合物とBPA及び/又はTCDDMとを重縮合する方法が述べられているにすぎない。このような、脂肪族ジヒドロキシ化合物と芳香族ジヒドロキシ化合物の共重合体の製造において、ジヒドロキシ化合物のビスクロロホルメートを製造し、その後ジヒドロキシ化合物と重縮合させるという2段階の反応では、製造工程も複雑になり、その結果として製造コストも高くなる欠点があった。
一方、炭酸ジエステルと芳香族ジヒドロキシ化合物とを溶融状態で重縮合させるエステル交換法が知られている。この製造方法では高温長時間の重合条件となるため、着色しやすく、また、ポリマー中に残留する触媒がポリマー物性を低下させる原因となる等の欠点を有し、これらを改善する特許が多数出願されている。しかし、脂肪族構造を含有するポリカーボネートでは、芳香族ポリカーボネートに比べ、耐熱性にやや劣るためその傾向が大きく、特に押出機等で高温下に置かれると分子量低下や着色が顕著であり、優れた色相を有する芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートを得ることは困難であった。
また、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートの溶融重合法での製造法として、例えば、特開平11−335458号公報、特開平11−335546号公報、特開平11−349676号公報、特開2001−11166号公報にバッチ式の製造法が開示されているが、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートと他の少なくとも1種の樹脂からなる樹脂組成物、さらには芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートと他の樹脂とのブレンド法については示唆すらされておらず、
優れた色相と分子量を維持した芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、押出工程において、他樹脂と溶融混練する際の分子量低下や熱劣化による物性低下がなく、良好な色相を維持したエステル交換法芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意検討を行った結果、押出工程における分子量低下、熱劣化を抑制することにより、優れた色相を有する芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物が得られることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち本発明は、芳香族炭酸ジエステルと脂肪族ジヒドロキシ化合物及び芳香族ジヒドロキシ化合物とを触媒の存在下、溶融重合せしめて芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート(A)を製造し、押出工程において他の少なくとも1種の樹脂(B)と溶融混練する際、触媒失活剤を添加し、触媒を失活した後に他樹脂(B)を溶融混練することにより、分子量低下の少ない、色相の優れた芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法を提供するものである。
【0006】
本発明における触媒失活剤の添加時期としては、樹脂(B)を添加混練する前であれば特に制限はないが、例えば、所望の分子量に到達した芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)を押出機に導入して触媒失活剤を添加混練し、ペレット化した後、該ペレットと樹脂(B)、酸化防止剤、或いは紫外線吸収剤など他の添加剤とブレンドし押出機等でコンパウンディングする方法、或いは、所望の分子量に到達し溶融状態の芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)を連続的に押出機に導入し、押出機フィード口直後で触媒失活剤を添加混練し、触媒が失活された以降の該押出機のバレルにサイドフィードコンパクターや他の押出機を接続して樹脂(B)を供給し混練する方法などが挙げられる。また、触媒の混練方法として最終反応器の出口配管に触媒失活剤を導入し、連続的にスタティックミキサー等で混練した後、押出機に導入して樹脂(B)を添加混練してもよい。
【0007】
触媒失活剤の添加法としては、触媒失活剤の性状にもよるが、希釈せずにそのまま、又は可溶性溶媒に溶解希釈してポンプ等で圧入する方法、ペレット状、又はフレーク状の樹脂に混合分散させたマスターバッチとして添加する方法、若しくは樹脂等と溶融混練してマスターペレットとして押出機で添加する方法等が挙げられる。
また、可溶性溶媒に溶解希釈して触媒失活剤を添加する場合、使用する可溶性溶媒としては純水、アセトン、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど樹脂に対して不活性なものがよく、樹脂の分解を促すようなアルコール系溶剤、或いは着色の原因となるハロゲン系溶剤は極力避けた方がよい。
【0008】
芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造にあたっては、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)を製造した後、一度も固化することなく連続的に押出機に導入し、樹脂(B)を添加混練するのが熱履歴を軽減でき良好な色相を維持するのに効果的である。
【0009】
また、押出工程や成形時における着色防止、或いは成形品の耐候性を高めるために酸化防止剤や紫外線吸収剤を添加するのが好ましく、特に押出工程における着色防止のために触媒失活剤を添加すると同時、或いは樹脂(B)を添加混練する前、もしくは樹脂(B)を混練すると同時に添加するのが有効である。
これら酸化防止剤等は、触媒失活剤と一緒に、該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)や後で添加する樹脂(B)をベース樹脂として予め溶融混練しマスターペレットとして添加しても良いし、或いはフレーク状の樹脂(B)とタンブラーやスーパーミキサー等で混合したマスターバッチとして添加しても良い。これらマスターペレットやマスターバッチの添加法としては、押出機の芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)フィード口直後にサイドフィドコンパクターでそのまま添加する方法、或いは押出機で溶融添加する方法等が挙げられる。また、触媒を液添ノズルより圧入した後、酸化防止剤等のマスターペレットやマスターバッチを上記方法で添加しても良く、酸化防止剤を後で供給する樹脂(B)と混合して添加してもよいし、或いは押出機等で溶融混練して添加しても良い。酸化防止剤等は2カ所以上に分けて添加しても良い。
【0010】
本発明において用いられる芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)とブレンドされる樹脂(B)としては、例えば、芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、フェノール樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリエーテルケトン、ポリアリレート、ポリフェニレンスルフィド、変性ポリフェニレンエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ナイロン、ポリウレタン、ABS樹脂、或いはこれらの共重合体、或いはポリカーボネートとポリシロキサンの共重合体等が挙げられるが、これらの中でも芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートの特徴の一つである透明性を損なうことのない透明性の高い樹脂が好ましく、特に芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートが好ましい。
【0011】
上記樹脂(B)を添加混練する位置としては、触媒失活剤を添加し第1ベントで分解物等を脱揮した後が好ましく、更に好ましくは最終ベント口手前で添加混練するのがよい。
特に、該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)と樹脂(B)を混練する際の押出機中での樹脂温度における溶融粘度において、添加する樹脂(B)の少なくとも1種が、該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)よりも高い場合、樹脂(B)による剪断発熱によりさらに樹脂温度が上がるため、着色や分子量低下が顕著に現れる。このため、押出機中における樹脂温度の上昇を抑制するのに、樹脂(B)を押出機後半、すなわち最終ベント口手前で添加するのが着色や分子量低下を抑制するのに有効である。
【0012】
樹脂(B)の添加方法としては、ペレットまたはフレーク状態の樹脂(B)をサイドフィードコンパクターで添加する方法、或いは押出機等で溶融状態としてから添加する方法等が挙げられるが、溶融状態で添加した方が、主押出機中での混練分散に要する時間すなわち混練部を短縮でき、樹脂温度の上昇を抑制できるため望ましい。
また、樹脂(B)を溶融状態で添加する場合は、樹脂(B)を供給する押出機等での可塑化工程での着色防止のために、樹脂(B)と一緒に酸化防止剤を添加するのも有効である。
【0013】
本発明における芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)は、一般に市販されている芳香族ポリカーボネートに比べ、熱的に弱く着色しやすいという性質を有しており、押出機に樹脂が導入されてからダイより排出されるまでの押出工程中での樹脂の最高温度を310℃以下、好ましくは300℃以下、更に好ましくは290℃以下で制御することが有効であり、この温度より高いと分子量低下、色相の悪化が大きく適当ではない。また、押出工程での平均滞留時間は10分以下、好ましくは8分以下、更に好ましくは5分以下であり、これより長いと色相の悪化が大きく、分子量低下がおき機械的物性が低下するなど適当ではない。
【0014】
また、本発明の芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物を光学用途に使用する場合は、製品への異物混入を防止するため、クリーンルーム、クリーンブース等の環境下で製造することが望ましい。また、その場合は原料用フィルターの設置や、ペレット化時に用いる冷却水用フィルターの装着、或いは押出機の出口にポリマーフィルターを装着することが異物混入を防止するのに有効であり、粘度の低い流体を濾過する原料フィルターや冷却水用フィルターは1μm以下、粘度の高い樹脂を濾過するポリマーフィルターは30μm以下、好ましくは10μm以下のものが好適に用いられる。
ペレット化時に用いられる冷却水はイオン交換水或いは蒸留水が好ましく、通常20℃〜80℃の温度で冷却を行う。
【0015】
ポリマーフィルターを使用する場合は、押出機とポリマーフィルターの間にギアポンプを設置することが有効である。芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物)は上述のごとく最高温度を310℃以下で制御するため樹脂の粘度が高く、ポリマーフィルターでの樹脂圧が高くなることからベントアップや樹脂の吐出量が安定しないなどの問題が生じる。ギアポンプの設置により吐出量が安定し、これらの問題が解決される。
【0016】
押出機、ギアポンプの温度は180℃〜270℃、好ましくは190℃〜250℃、ポリマーフィルターの温度は240℃〜280℃、好ましくは245℃〜270℃で制御することが望ましい。通常、溶融状態の樹脂は240℃〜260℃の温度で押出機に導入され、また、押出機スクリューの回転、ギアポンプのギアの回転、ポリマーフィルターのフィルターディスク通過等による剪断発熱により樹脂温度が上がるため、押出機、ギアポンプ、ポリマーフィルターは樹脂温度より低い温度で制御することが好ましく、上述の温度より高いと樹脂温度が更に高くなり分子量低下や色相悪化等の問題が生じ、低いと粘度の上昇により、樹脂圧が高くなるためフィルターディスクの破壊、或いはギアポンプ、押出機のモーターへの負荷が大きくなり適当ではない。
【0017】
また、押出機、ギアポンプ、ポリマーフィルターの昇温時、特に樹脂が残存している場合、或いは運転終了時の放冷却は、いわゆる‘ヤケ’(茶褐色に着色した不溶異物)の発生防止のため窒素雰囲気下で行うのが望ましい。
【0018】
ポリマーフィルターのフィルターディスクの再生洗浄は一般にポリカーボネートに使用されているものと同様な方法でよく、必要に応じて不動態化処理、或いはフェノールやジフェニルカーボネートのような有機化合物で洗浄するのも有効である。
【0019】
本発明に使用される触媒失活剤としては、例えば、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、フェニルリン酸、フェニルホスフィン、フェニルホスフィン酸、フェニルホスホン酸、ジフェニルホスフェート、ジフェニルホスファイト、ジフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィンオキシド、ジフェニルホスフィン酸、モノメチルアシッドホスフェート、モノメチルアシッドホスファイト、ジメチルアシッドホスフェート、ジメチルアシッドホスファイト、モノブチルアシッドホスフェート、モノブチルアシッドホスファイト、ジブチルアシッドホスフェート、ジブチルアシッドホスファイト、モノステアリルアシッドホスフェート、ジステアリルアシッドホスフェート等のリン含有酸性化合物、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン酸プロピル、p−トルエンスルホン酸ブチル、p−トルエンスルホン酸ペンチル、p−トルエンスルホン酸ヘキシル、p−トルエンスルホン酸オクチル、p−トルエンスルホン酸フェニル、p−トルエンスルホン酸フェネチル、p−トルエンスルホン酸ナフチル等の芳香族スルホン酸化合物が挙げられる。
【0020】
このリン含有酸性化合物、芳香族スルホン酸化合物の添加量は、アルカリ金属化合物及び/またはアルカリ土類金属化合物触媒に対して中和当量の1/5〜20倍量、好ましくは1/2〜15倍量であり、これより少ないと所望の効果が得られず、過剰では耐熱物性、機械的物性が低下し適当ではない。
【0021】
また、芳香族スルホン酸ホスホニウム塩も好適に用いることができ、例えば、ベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、p−トルエンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、ブチルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、オクチルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラメチルホスホニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラエチルホスホニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラヘキシルホスホニウム塩等が挙げられる。
【0022】
この芳香族スルホン酸ホスホニウム塩の添加量は、芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート(A)に対して1〜300ppm、好ましくは10〜100ppmであり、これより少ないと所望の効果が得られず、過剰では耐熱物性、機械的物性が低下し適当ではない。
【0023】
本発明に使用される酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(4−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(4−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(モノノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2−メチル−4−エチルフェニル)ホスファイト、トリス(2−メチル−4−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ,ジノニルフェニル)ホスファイト、ビス(モノノニルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジメチルフェニル)オクチルホスファイト、2,2−メチレンビス(4−t−ブチル−6−メチルフェニル)オクチルホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジメチルフェニル)ヘキシルホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ヘキシルホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ステアリルホスファイト等のホスファイト化合物、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス[2−メチル−4−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル]ブタン等のヒンダードフェノール系化合物、或いは5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン等のラクトン系化合物が挙げられ、有機不純物や金属不純物、塩素等の含有量の殆どない純度の高いものを使用するのが良好な色相を維持するのに好ましい。これらは、単独、或いは2種以上併用してもよく、特にホスファイト化合物、ヒンダードフェノール系化合物及びラクトン系化合物の各々より1種以上併用するのが有効である。
【0024】
これらの酸化防止剤の添加量は、芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して0.005〜1重量部、好ましくは、0.01〜0.5重量部、さらに好ましくは、0.01〜0.2重量であり、これより少ないと所望の効果が得られず、過剰では耐熱物性、機械的物性が低下し適当ではない。
【0025】
本発明において、芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物に、上記の特定の化合物と共にその物性を損なわない範囲で目的に応じ、各種公知の添加剤を加えることが望ましい。
【0026】
紫外線吸収剤としては、例えば、2−(5−メチル―2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]]、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2,4−ジヒドロキソベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチルピペリジン重縮合物、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等が挙げられるが、特に2,2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール] ]が好ましく用いられる。これらは、単独、或いは2種以上併用して用いてもよく、また、有機不純物や、金属不純物、塩素等を殆ど含有しない純度の高いものを使用するのが好ましい。
【0027】
これらの紫外線吸収剤の添加量は、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して0.005〜1重量部、好ましくは、0.01〜0.5重量部、さらに好ましくは、0.01〜0.3重量であり、これより少ないと所望の効果が得られず、過剰では色相が低下し適当ではない。
【0028】
離型剤としては、一般的に使用されているものでよく、例えば、天然、合成パラフィン類、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス類、蜜蝋、ステアリン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレート等の脂肪酸エステル等が挙げられ、特にステアリン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレートが好ましい。これらは、単独、或いは2種以上併用して用いてもよく、また、有機不純物や、金属不純物、塩素等を殆ど含有しない純度の高いものを使用するのが好ましい。
添加量としては、通常0.005〜2重量部程度使用されるが、必要とされる離型効果を満足する最低限の添加量にするのが、良好な色相の維持、或いは成形時のモールドデポジットを低減でき望ましい。
【0029】
その他難燃剤、耐電防止剤、顔料、染料等必要に応じて単独または組み合わせて用いることができる。
【0030】
上記紫外線吸収剤、離型剤、その他難燃剤などの添加剤は、添加剤自体の熱劣化を抑制するため、熱履歴を低減する目的から樹脂(B)を添加した後に添加するのが好ましいが、この場合押出工程が複雑となり、押出機のL/Dを大きくしなくてはならないなど芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の押出工程での熱履歴の増加による着色、分子量低下や、或いは押出機、添加剤を供給するための装置の追加などコストアップにもつながるため、これらのバランスを考慮し適宜添加位置を設定するのがよい。
また、これら添加剤と酸化防止剤とを併せて添加するのが有効である。
【0031】
製造された芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)の触媒を失活した後、ポリマー中の低沸点化合物を減圧下、200〜280℃の温度で脱揮除去する工程を設けても良く、このためには、パドル翼、格子翼、メガネ翼等、表面更新性の優れた撹拌翼を備えた横型攪拌装置、ベントを1以上備えた単軸或いは二軸押出機、或いは薄膜蒸発器が好適に用いられ、通常2666Pa以下で行うのが有効である。
【0032】
本発明に用いられる芳香族炭酸ジエステルは、下記一般式(II)で表される化合物である。
【0033】
【化2】
Figure 0004088762
【0034】
(式中Arは1価の芳香族基であり、Arは同一であっても異なっていてもよい。)
【0035】
上記一般式(II)で表される芳香族炭酸ジエステルは、例えば、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ジキシリルカーボネート、ビスプロピルフェニルカーボネート、ビスオクチルフェニルカーボネート、ビスノニルフェニルカーボネート、ビスメトキシフェニルカーボネート、ビスエトキシフェニルカーボネート等の置換ジフェニルカーボネート等が例示されるが、特に好ましくはジフェニルカーボネートが挙げられ、塩素含有量は、1ppm 以下であることが好ましい。芳香族炭酸ジエステルは、ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して0.97〜1.2モルの量で用いられることが好ましく、特に好ましくは0.99〜1.10モルの量である。
【0036】
本発明の反応に用いられる脂肪族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、トリシクロ(5.2.1.02,6)デカンジメタノール、3,9−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジエチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジプロピルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン、ペンタシクロ[9.2.1.13,9.02,10.04,8]ペンタデカンジメタノール、ペンタシクロ[9.2.1.14,7.02,10.03,8]ペンタデカンジメタノール、2,6−デカリンジメタノールあるいは1,4−シクロヘキサンジメタノール、アダマンタンジメタノールなどが挙げられる。これらのうちで光学用途に用いる場合は、脂環構造を有するジヒドロキシ化合物が好ましく、特にトリシクロ(5.2.1.02,6)デカンジメタノール(以下TCDDMと略す)が好ましい。
上記構造を有するジヒドロキシ化合物は、不純物として含まれるカルボニル基含有量がKOH換算で1.0mg/g以下、好ましくは0.5mg/g、さらに好ましくは0.1mg/g以下であるものが用いられる。また、塩素や金属イオンの含有量がそれぞれ1ppm以下のものが好ましい。
【0037】
本発明の反応に用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は下記一般式(III)で表される化合物である。
【0038】
【化3】
Figure 0004088762
【0039】
(上記式(III)において、Xは
【化4】
Figure 0004088762
であり、ここに、R3およびR4は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基あるいはフェニル基であり、R3とR4が結合し環を形成していてもよい。R1とR2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲンであり、R1とR2は同じでも異なっていてもよい。また、mおよびnは置換基数を表し0〜4の整数である。)
【0040】
上記一般式(III)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノール類;4,4’−ジヒドロキシジビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル等のビフェノール類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。これらのうちで、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、BPAと記す)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(以下、BPZと記す)が好ましい。また、前記式(III)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物を2種類以上併用して用いる事もできる。
【0041】
本発明では、触媒としてアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、或いは含窒素化合物が用いられる。
【0042】
このような化合物としては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属等の有機酸塩類、無機塩類、酸化物、水酸化物、水素化物あるいはアルコキシド等が好ましく用いられ、これらの化合物は含窒素化合物を含め単独もしくは組み合わせて用いることができる。
【0043】
アルカリ金属化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウム、酢酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸セシウム、ステアリン酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、フェニル化ホウ素ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸セシウム、安息香酸リチウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2リチウム、フェニルリン酸2ナトリウム、ビスフェノールAの2ナトリウム塩、2カリウム塩、2セシウム塩、2リチウム塩、フェノールのナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、リチウム塩等が挙げられる。
【0044】
また、アルカリ土類金属化合物としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸水素バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ストロンチウム、酢酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、フェニルリン酸マグネシウム等が挙げられる。
【0045】
これらの触媒は、ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して、10-9〜10-3モル、好ましくは10-7〜10-5モルの量で用いられる。
【0046】
また、含窒素化合物としては、具体的には、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド等のアルキル、アリール、アルアリール基などを有するアンモニウムヒドロキシド類、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリフェニルアミン等の3級アミン類、ジエチルアミン、ジブチルアミン等の2級アミン類、プロピルアミン、ブチルアミン等の1級アミン類、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等のイミダゾール類、あるいは、アンモニア、テトラメチルアンモニウムボロハイドライド、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルアンモニウムテトラフェニルボレート等の塩基性塩等が用いられる。
【0047】
これらの触媒は、ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して、10-8〜10-3モル、好ましくは10-7〜10-4モルの量で用いられる。
【0048】
また、アルカリ金属化合物として、周期律表第14族の元素のアート錯体のアルカリ金属塩あるいは周期律表第14族の元素のオキソ酸のアルカリ塩を用いることができる。ここで周期律表第14族の元素とは珪素、ゲルマニウム、錫のことをいう。
【0049】
具体的には周期律表第14族の元素のアート錯体のアルカリ金属塩としてNNaGe(OMe)5、NaGe(OEt)3などのゲルマニウム化合物、NaSn(OMe)3、NaSn(Ome)2(OEt)、などの錫化合物があげられる。また周期律表第14族の元素のオキソ酸のアルカリ塩としてオルトケイ酸モノナトリウム、モノ錫酸ジナトリウム塩、ゲルマニウム酸モノナトリウム塩などがあげられる。
【0050】
これらの触媒は、ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して、10-9〜10-3モル、好ましくは10-7〜10-5モルの量で用いられる
【0051】
本発明の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート(A)を光学材料として用いる場合は、原料として脂環構造を有する化合物を用いるのが好ましく、芳香族ジヒドロキシ化合物由来の構成単位(a)と脂肪族ジヒドロキシ化合物由来の構成単位(b)のモル比(a)/(b)が、90/10〜10/90であることが好ましく、さらに好ましくは80/20〜20/80が好ましい。すなわち、この構成単位のモル比(a)/(b)が10/90より低いと耐熱性に劣るものとなり、90/10より高いと光弾性定数、吸水率などが高くなり、さらには屈折率とアッベ数のバランスが悪くなり好ましくない。
また、目的とする光学特性を有する芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物を得るために、ブレンドする樹脂(B)の添加量及び光学特性を考慮し、上記モル比を適宜決定するのがよい。
【0052】
本発明に用いられる芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート(A)の重量平均分子量は30,000〜200,000であることが好ましく、さらに好ましくは50,000〜120,000である。
また、芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量は30,000〜250,000であることが好ましく、さらに好ましくは40,000〜150,000である。
【0053】
本発明に関わるエステル交換反応は、公知の溶融重縮合法により行うことができる。すなわち、前記の原料、および触媒を用いて、加熱下に常圧または減圧下にエステル交換反応により副生物を除去しながら溶融重縮合を行うものである。反応は、一般には二段以上の多段工程で実施される。
【0054】
具体的には、第一段目の反応を120〜260℃、好ましくは180〜240℃の温度で0〜5時間、好ましくは0.5〜3時間反応させる。次いで反応系の減圧度を上げながら反応温度を高めて芳香族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭酸ジエステルとの反応を行い、最終的には133Pa以下の減圧下、200〜300℃の温度で重縮合反応を行う。このような反応は、連続式、バッチ式のいずれでもよい。上記の反応を行うに際して用いられる反応装置は、槽型、押出機型、或いはパドル翼、格子翼、メガネ翼等、表面更新性の優れた撹拌翼を備えた横型攪拌装置が使われる。
【0055】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に何らの制限を受けるものではない。
【0056】
重量平均分子量(Mw)
(1) GPC(Shodex GPC system 21H)を用い、ポリスチレン換算分子量(重量平均分子量:Mw)として測定した。展開溶媒にはクロロホルムを用いた。
溶液色相(YI値)
(2) サンプル9.0gを塩化メチレン90mlに溶解し、5.0cm石英ガラスセルを用いてYI値(イエローインデックス)を測定した、色差計は日本電色工業社製スペクトロカラーメーターSE−2000を使用した。
【0057】
芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートの合成例
実質的に酸素の存在しない窒素ガス雰囲気下、第1竪型攪拌重合槽(反応条件:13329Pa、205℃、攪拌速度160rpm)での原料モル比(ジフェニルカーボネート/(BPZ+TCDDM))が1.01となるように、触媒として水酸化ナトリウムをBPZ(mol)に対して5μmol、及びジフェニルカーボネートとBPZとを一定比率(ジフェニルカーボネート/BPZ(モル比)=2.525)で混合調製した溶融混合物を45.1kg/hの流量で、第1重合槽に連続的に供給し、また、同時に16.4kg/hの流量でTCDDMを連続的に供給し、第1重合槽での平均滞留時間が60分となるように槽底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ開度を制御しつつ液面レベルを一定に保った。槽底より排出された重合液(プレポリマー)は、引き続き第2、第3、第4の竪型重合槽並びに第5の横型重合槽(日立製作所製 格子翼重合機(商品名))に逐次連続
供給され、第5横型重合槽より35kg/hで芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートを製造した。
各槽の平均滞留時間は第2〜第4の竪型重合槽が各々60分、第5横型重合槽は90分となるように液面レベルを制御し、また同時に副生するフェノールの留去も行った。
第2〜第5重合槽各槽の重合条件はそれぞれ、第2重合槽(220℃、1999Pa、攪拌速度160rpm)、第3重合槽(230℃、25Pa、攪拌速度60rpm)、第4重合槽(240℃、25Pa、攪拌速度20rpm)、第5横型重合槽(245℃、25Pa、攪拌速度5rpm)とした。
【0058】
実施例1
芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートを合成例1の方法で製造し、第5横型重合槽より排出されたポリマーを連続的に3ベント式2軸押出機(46mm2軸押出機 神戸製鋼所製)に導入し、C1バレルに接続されたサイドフィードコンパクターより触媒失活剤のマスターバッチを2wt%の割合で添加し、ペレット化した。
触媒失活剤のマスターバッチとして、ベースとなる樹脂にフレーク状のBPAタイプの芳香族ポリカーボネート(三菱ガス化学製ユーピロンE−2000)を用い、p−トルエンスルホン酸ブチル(東京化成工業製;以下pTSB)を添加し、触媒として用いられた水酸化ナトリウムの中和当量の9倍量[18μmol/mol(BPZとTCDDMの合計モルに対して)]となるよう濃度を調節した。
【0059】
該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートペレットとBPAタイプの芳香族ポリカーボネート(三菱ガス化学製ユーピロンE−2000;以下芳香族ポリカーボネートと記す)を7:3の組成比となるようにブレンドし、さらに添加剤として該樹脂の合計100重量部に対して、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト(旭電化工業製 PEP−36)を600ppm、5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン(HP−136;チバスペシャリティケミカルズ製)を100ppm、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(旭電化工業製 AO−50)を500ppm、ペンタエリスリトールテトラステアレート(日本油脂製)を300ppm、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]](旭電化工業製 LA−31)を1000ppm、調色剤(三菱化学製 ダイヤレジンBlue-G)を0.3ppm添加し、タンブラーにて十分に混合した後、3ベント式2軸押出機(KTX59mm2軸押出機、神戸製鋼所製)にてペレット化した。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは68700、YI値は1.43であった。
【0060】
比較例1
芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートを合成例1の方法で製造した後、触媒失活剤を添加せずにペレット化し、触媒失活剤の添加時期を、該ペレット、芳香族ポリカーボネート及び他の添加剤のブレンドと一緒にすること以外は実施例1と同様に行った。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは64400、YI値は1.71であった。
【0061】
実施例2
芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートを合成例の方法で製造し、第5横型重合槽より排出されたポリマーは溶融状態のまま連続的に3ベント式2軸押出機(KTX46mm2軸押出機 神戸製鋼所製;以下2軸押出機と記す)に導入され、C1バレルに接続したサイドフィードコンパクター(神戸製鋼所製)により後述する添加剤をマスターバッチの形態で樹脂に対し2wt%の割合で供給し、また、C8バレルに接続したベント式50mm単軸押出機(田辺プラスチックス機械製;以下単軸押出機と記す)により芳香族ポリカーボネートを溶融状態で供給し、ギアポンプ(神戸製鋼所製)、ポリマーフィルター(日本ポール製:濾過精度5μm)を通じ水冷ペレット化した。
この時の最高樹脂温度は266℃、平均滞留時間は4分10秒であった。また、各ベントの減圧度は400Paであった。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは69300、YI値は1.28であった。
【0062】
単軸押出機により供給する芳香族ポリカーボネートの量は、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートと芳香族ポリカーボネートの組成比が7:3となる量とした。
また、供給する芳香族ポリカーボネートの単軸押出機と2軸押出機の接合部での樹脂温度は264℃であった。
【0063】
マスターバッチの組成は、フレーク状の芳香族ポリカーボネート(三菱ガス化学製ユーピロンE−2000)をベースとし、pTSBの添加量が触媒として用いられた水酸化ナトリウムの中和当量の9倍量[18μmol/mol(BPZとTCDDMの合計モルに対して)]、及び芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト(旭電化工業製 PEP−36)が500ppm、5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン(HP−136;チバスペシャリティケミカルズ製)が100ppm、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが800ppm、ペンタエリスリトールテトラステアレート(日本油脂製)が300ppm、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−[(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]](旭電化工業製 LA−31)が1000ppm、調色剤(三菱化学製 ダイヤレジンBlue-G)が0.3ppmとなるように調製した。
【0064】
比較例2
押出機をフィードバレルに接続し、芳香族ポリカーボネートの供給位置を2軸押出機のフィードバレルとした以外は、実施例2と同様に行った。
この時の最高樹脂温度は283℃、平均滞留時間は4分10秒であった。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは66600、YI値は1.60であった。
【0065】
実施例3
単軸押出機より供給する芳香族ポリカーボネートにトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(旭電化工業製 アデカスタブ2112)を250ppm混合して2軸押出機に供給した以外は、実施例2と同様に行った。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは69400、YI値は1.26であった。
【0066】
比較例3
実施例2において、単軸押出機をフィードバレルに接続し、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物としての組成が同じになるように触媒失活剤と他の添加剤及び芳香族ポリカーボネートを一括して単軸押出機より溶融状態で供給した以外は同様に行った。この時の最高樹脂温度は284℃であった。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは66100、YI値は1.59であった。
【0067】
実施例4
合成例で芳香族ジヒドロキシ化合物として、BPZの代わりに同モル量のBPAを用いた以外は実施例2と同様に行った。
得られた芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwは71200、YI値は1.21であった。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、芳香族炭酸ジエステルと脂肪族ジヒドロキシ化合物及び芳香族ジヒドロキシ化合物とを触媒の存在下、溶融重合せしめて製造された芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートと、他の少なくとも1種の樹脂とを溶融混練して芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物を製造法する際、該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネートに触媒失活剤を添加し、触媒を失活した後に、他の少なくとも1種の樹脂の全量、或いは大部分を添加混練することにより、分子量低下による機械的物性低下がなく、且つ良好な色相を維持した芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物を製造することができ、工業的にも極めて有効な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用した押出工程の概略図。
【符号の説明】
1 フィードバレル、2 C1バレル、3 C2バレル、4 C3バレル、5 C4バレル、6 C5バレル、7 C6バレル、8 C7バレル、9 C8バレル、10 C9バレル、11 C10バレル、12 アダプター1、13 ギアポンプ、14 アダプター2、15 ポリマーフィルター、16 ダイヘッド、17〜19 ベント、20 サイドフィードコンパクター、21 50mm単軸押出機、22〜30樹脂温度計、31 樹脂導入管、32 マスターバッチ、33樹脂(B)、34 副生物、未反応物、及び低分子量体の排出管、35 最終製品ポリマー

Claims (10)

  1. 押出機に樹脂が導入されてからダイより排出されるまでの押出工程において、触媒存在下芳香族炭酸ジエステルと脂肪族ジヒドロキシ化合物と芳香族ジヒドロキシ化合物を溶融重合させて得た芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)に触媒失活剤を添加し、触媒を失活した後に、該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)に、芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)以外の樹脂(B)を押出機の第1ベント以降に添加混練することを特徴とする芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  2. 樹脂(B)の添加位置が、押出機の最終ベントの手前であることを特徴とする請求項1記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  3. 芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)に添加する樹脂(B)の少なくとも1種が、該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)と樹脂(B)を混練する際の押出機中での樹脂温度における溶融粘度が該芳香族―脂肪族共重合ポリカーボネート(A)よりも高い樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  4. 樹脂(B)が芳香族ポリカーボネートであることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  5. 芳香族ポリカーボネートが、界面法で製造され熱履歴を受けていないフレーク状のものであることを特徴とする請求項4記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  6. 樹脂(B)を溶融状態で添加することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  7. 樹脂(B)を溶融状態にする際、酸化防止剤を添加することを特徴とする請求項6記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  8. 芳香族ジヒドロキシ化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、或いは1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンであることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  9. 脂肪族ジヒドロキシ化合物が、脂環構造を有するジヒドロキシ化合物であることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
  10. 脂肪族ジヒドロキシ化合物が、下記一般式(1)で示されるトリシクロ(5.2.1.02,6)デカンジメタノールであることを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂組成物の製造法。
    Figure 0004088762
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