JP3218134B2 - ポリカーボネートの製造法 - Google Patents

ポリカーボネートの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明はポリカーボネート樹脂の製造法に関し、そして
特に同法の過程での不活性ガスの使用に関する。
【0002】発明の概要 芳香族ポリカーボネート製造のためのエステル交換法に
おける改良法が開示される。同改良は、ジフェノール
類、炭酸ジアリールエステル類、および随時分岐剤を含
む熔融物に、130℃ないし400℃の温度でそして触
媒の存在下に、オリゴカーボネート/ポリカーボネート
熔融物1kg当たり、1時間に少なくとも0.5Nm
3 (ノルマル・キユービツクメートルすなわち標準状態
での立方メートル)の量の不活性ガスを該熔融物に混合
するか、または熔融物の上を通過させることからなる。
【0003】発明の詳細な説明 本発明は、ジフェノール類、炭酸ジアリールエステル
類、および随時分岐剤から、130℃ないし400℃の
温度で、好ましくは150℃ないし350℃の温度で、
触媒および不活性ガスの存在下に熔融状態の芳香族ポリ
カーボネートを製造する方法を提供する。本発明では、
不活性ガスはオリゴカーボネート/ポリカーボネート熔
融物1kg当たり、1時間に少なくとも0.5Nm3
量、好ましくは少なくとも1Nm3の量使用される。不
活性ガス使用の上限は、当技術分野の熟達者が経済的に
考慮して決定する。
【0004】本方法は、1段階、2段階またはそれ以上
の段階で、不連続的にまたは連続的に実施することがで
きる。連続操作が好ましい。連続操作で、不活性ガスは
向流的に、ポリカーボネート粘度の高い所から低い方へ
供給するか、または通過させる。モノフェノールおよび
残渣モノマーを含む不活性ガスは、炭酸ジアリールエス
テル熔融物で洗浄して精製することができる。もしくは
モノフェノール類およ残渣モノマーは、これらを含む不
活性ガスから凝縮器中で実質的に除去される。モノフェ
ノールおよび残渣モノマーを含む炭酸ジアリールエステ
ルは、ポリカーボネート製造の出発物質として再使用で
きる。
【0005】精製された不活性ガス流も反応系の不活性
ガスとして再使用あるいは循環できる。
【0006】熱可塑性ポリカーボネート製造のための熔
融エステル交換法は公知である。
【0007】かくして、米国特許第2,964,797号、 およ
び第3,153,008号によると、熔融エステル交換反応は、
特に極端な高温、および軽い真空を使用する際、好まし
くない酸化的な2次反応を避けるために、減圧下に不活
性ガスを使用して有利に実施する(米国特許第3,153,00
8号第3欄53行から63行、および米国特許第2,964,7
97号、第4欄、35行から39行参照)。しかし、熔融
エステル交換法は、大気圧で、または大気圧以上の圧力
下でも実施することができ(米国特許第3,153,008号第
3欄、63行から65行)、両特許では実施例に記載さ
れているように、不活性ガスを少量使用するだけで、不
活性雰囲気の覆い(inert blanket)を形成するように作
用させる。
【0008】対照的に、本発明の方法は、オリゴ/ポリ
カーボネート熔融物1kg当たり、1時間に少なくとも
0.5Nm3の不活性ガスを使用して実施する。
【0009】米国特許第3,014,891号、 第3欄34行か
ら50行は、エステル交換法に関する米国特許第3,153,
008号の説明を実質的に確認している。同特許では、エ
ステル交換法が大気圧下に、あるいは大気圧以上の高圧
でも実施できることについては、何も言及していない。
米国特許第3,282,893号もエステル交換法によるポリカ
ーボネート製造を記載しており、減圧が必要であると述
べている(同米国特許の第1欄、27行から30行、第
3欄、27行から42行)。米国特許3,282,893号では
更に、窒素のような不活性ガスは、炭酸ジアリールエス
テルおよびフェノールのポリカーボネート熔融物を精製
するのには適当でないと教えている(米国特許第3,282,
893号、第1欄、53行から64行)。それ故米国特許
第3,282,893号では、ポリカーボネートを精製するの
に、真空と組み合わせて水蒸気を、反応物質重量基準で
0.1ないし20重量%使用している。
【0010】対照的に今、本発明ではポリカーボネート
が、不活性ガスを噴射し、しかし同時に真空をかけるこ
とは無くて得られることが発見された。
【0011】本発明の方法によって製造できる芳香族ポ
リカーボネートには、公知の単一重合ポリカーボネー
ト、共重合ポリカーボネートおよびこれらポリカーボネ
ートのブレンド体が含まれると理解されたい。これらポ
リカーボネートは例えば以下に示すビスフェノール類か
ら誘導することができる。即ち、ハイドロキノン、レゾ
ルシン、ジヒドロキシジフェニル類、ビス-(ヒドロキシ
フェニル)アルカン類、ビス-(ヒドロキシフェニル)シク
ロアルカン類、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルフィド
類、ビス-(ヒドロキシフェニル)エーテル類、ビス-(ヒ
ドロキシフェニル)ケトン類、ビス-(ヒドロキシフェニ
ル)スルホン類、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホキシ
ド類、α,α-ビス-(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピ
ルベンゼンおよびそれらの環アルキル化および環ハロゲ
ン化誘導体である。
【0012】好ましいジフェノール類は例えば2,2-ビス
-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4-ビス-(4-ヒド
ロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1-ビス-4-ヒドロ
キシフェニル-p-ジイソプロピルベンゼン、2,2-ビス-(3
-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス-(3
-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス-(3,5-
ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)メタン、2,2-ビス-(3,
5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス-(3,
5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4-ビス
-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタ
ン、1,1-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-p
-ジイソプロピルベンゼン、2,2-ビス-(3,5-ジクロロ-4-
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス-(3,5-ジブロ
モ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、および1,1-ビス-
(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキ
サンである。
【0013】特に好ましいジフェノール類は、4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニル、4,4'-ジヒドロキシジフェニル
スルフィド、2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2-ビス-(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2-ビス-(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、および1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニ
ル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンである。
【0014】ポリカーボネートは、少量の分岐剤を使用
して慎重にそして意図的にその分子鎖を分岐できる。幾
つか適当な分岐剤を挙げると、ホログルシノール、4,6-
ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)ヘプテン
-2、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)
ヘプタン、1,3,5-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、1,1,1-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)エタン、トリ-
4-ヒドロキシフェニルフェニルメタン、2,2-ビス-[4,4-
ビス-(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]プロパ
ン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル)フ
ェノール、2,6-ビス-(2-ヒドロキシ-5'-メチルベンジ
ル)-4-メチルフェノール、2-(4-ヒドロキシフェニル)-
2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン、ヘキサ-4-(4-
ヒドロキシフェニル-イソプロピル)フェニル o-フター
ル酸エステル、テトラ-(4-ヒドロキシフェニル)メタ
ン、テトラ-(4-(4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル)
フェノキシ)メタン、1,4-ビス-(4,4'-ジヒドロキシト
リフェニル)メチル)ベンゼン、そして特に、α,α',
α"-トリス-(4-ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリイソプ
ロピルベンゼン、である。
【0015】更に使用可能な分岐剤は、2,4-ジヒドロキ
シ安息香酸、トリメシン酸、および3,3-ビス-(3-メチル
-4-ヒドロキシフェニル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロインド
ールである。
【0016】随時使用される分岐剤の量は、するジフェ
ノールの量に対して0.05ないし2モル%であり、ジ
フェノールと共に使用することができる。
【0017】実施例に示すように、炭酸ジエステルとし
てはジフェニルカーボネートが特に好ましい。ビスフェ
ノール1モルに対して、1.01ないし1.30モル、好
ましくは1.02ないし1.15モルの炭酸ジエステルが
使用される。
【0018】使用する触媒は公知のアルカリ金属、アル
カリ土類金属、および遷移金属の水酸化物、アルコキシ
ド、フェノラート、炭酸塩、酢酸塩、硼酸塩、水素燐酸
塩、水素化物、およびアンモニウムまたはホスホニウム
塩、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テ
トラメチルアンモニウムテトラフェニルボレートであ
る。
【0019】反応装置として適当な物は、例えば下記の
撹拌槽反応器、フィルム蒸発器、一連の撹拌槽反応器、
押出機、混練機、簡単なディスク反応器、または高粘度
用ディスク反応器である。
【0020】適当な不活性ガスは例えば、稀ガス、窒
素、または二酸化炭素であり、窒素が好ましい。不活性
ガスはジフェノール/炭酸ジアリールエステル/オリゴ
カーボネート/ポリカーボネート熔融物中を、またはそ
の上を通過させるか、または熔融物と混合し、それから
上述した装置の中を、それが連続操作式のプラントの場
合は向流的に通過させる。不活性ガスの量は、オリゴカ
ーボネート/ポリカーボネート1kg当たり、少なくと
も0.5Nm3であるか、または連続操作の場合はジフェ
ノール/炭酸ジアリールエステル/オリゴカーボネート
/ポリカーボネート熔融物1kg当たり、1時間に少な
くとも0.5Nm3である。不活性ガスは好ましくは13
0℃ないし400℃に予備加熱する。
【0021】本発明の方法によって得られるポリカーボ
ネートは公知の方法によってペレットにすることができ
る。
【0022】本発明によって得られるポリカーボネート
は好ましくは、3,000ないし200,000の、好ましくは5,00
0ないし60,000の数平均分子量(ポリカーボネート0.5
gを100mlの塩化メチレンに溶解した溶液を使用
し、25℃で塩化メチレンに対する相対粘度を測定して
求める)を有しており、従って得られるポリカーボネー
トは、通常オリゴカーボネートとして知られている製品
から、非常に分子量の高い製品まで広い範囲のものを含
んでいる。分子量をある特定値に調整するには、温度、
窒素量、および滞留時間を調整して行う。ヨーロッパ特
許第360,578号により、より沸点の高いフェノール類、
例えばクミルフェノール、t-ブチルフェノール、イソオ
クチルフェノールとエステル交換することにより、炭酸
ジアリールエステルによってあらかじめ決まっている末
端基以外の末端基が導入できる。
【0023】本発明の方法によって得られるオリゴカー
ボネートは、例えば有機合成の中間体として、あるいは
添加剤として使用することができる。
【0024】本発明の方法によって得られる熱可塑性ポ
リカーボネートは、補助剤および産業用途のための強化
材料と組み合わせることができる。このような物質ある
いは材料として特に考えることができるものは、安定
剤、流動性補助剤、離型剤、難燃剤、顔料、微粒状鉱
物、繊維状材料、例えばアルキルおよびアリール亜燐酸
エステル、燐酸エステル、ホスファン、低分子量カルボ
ン酸エステル、ハロゲン化合物、塩類、チョーク、シリ
カ粉末、ガラス繊維、および炭素繊維である。更に本発
明の方法によって得られる熱可塑性ポリカーボネートは
また、他のポリマー、例えばポリオレフィン、ポリウレ
タン、ポリスチレンとブレンドすることもできる。これ
らの物質は好ましくは通常の装置中で、ポリカーボネー
ト完成品に添加される。しかし、必要に応じて本発明の
方法に、更にもう1段階、混合工程等を設けて、そこで
添加することもできる。
【0025】本発明の方法によって得られるポリカーボ
ネートは、通常の装置、例えば押出機、あるいは射出成
型機で希望の成型物、例えばフィルムまたはシートに加
工することができる。ポリカーボネート成型品の産業用
途は例えば、光学分野、電気工学分野、および建築分野
である。
【0026】本発明を更に実施例によって説明する。た
だし、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。実施例中、部および%は全て、特に断らなければ、
重量基準である。
【0027】
【実施例】
実施例1 114.15g (0.500モル)のビスフェノールAおよび113.5
4g(0.530モル)のジフェニルカーボネートを秤量し、撹
拌機、内部温度計および加熱可能なブリッジ付きカラム
(高さ10cm)を備えた500mlの三つ口フラスコに
導入する。空気酸素を、窒素を穏やかに流して装置から
追い出し、混合物を150℃に加熱する。ビスフェノー
ルAに対して0.00029g(5 x 10-4モル%)のナトリウム
フェノラートを1%の水溶液として添加し、生成するフ
ェノールを追い出すか、1時間当たり100lの窒素を導
入して溜出させる(窒素は加熱金属管を通過させて特定
温度に加熱する)。不活性ガスはジフェニルカーボネー
トを通過させ、残留しているフェノールおよび残留モノ
マー(ビスフェノールA)を除去する。温度は同時に25
0℃に上昇させる。更に1時間後、溶媒を含まない、相
対粘度(5g/l濃度のジクロロメタン溶液を使用し、
25℃で測定)が1.243であるポリカーボネートが得ら
れる。
【0028】実施例2 実施例1と同様に、ただ0.0039gのN(CH3)4BPh
4(2 x 10-3モル%)を使用して実施した。溶媒を含まな
い、相対粘度(5g/l濃度のジクロロメタン溶液を使
用し、25℃で測定)が1.283のポリカーボネートを得
られる。
【0029】実施例3 実施例2と同様に、ただ1時間当たり200lの窒素を反
応熔融物に通して実施した。溶媒を含まない、相対粘度
(5g/l濃度のジクロロメタン溶液を使用し、25℃
で測定)が1.333のポリカーボネートを得られる。
【0030】実施例4 7,695g(33.75モル)のビスフェノールA、7,584g(35.4
5モル)のジフェニルカーボネート、888mgのPPh4
Ph4(4 x 10-3モル%)を秤量し、蒸溜装置(カラム)
を備えた容積25lの撹拌式容器に導入する。反応容器
は不活性雰囲気で覆われるようにし(inert blanket)、
そして原料は15分で180℃まで加熱する。反応物の
温度が100℃になった所で撹拌を開始し、1時間当た
り12m3の窒素をバルブを通して反応容器の底部に導
入する。遊離して来るフェノールは追い出すか、溜去す
る。それから不活性ガス流をジフェニルカーボネート熔
融物中を通過させて、残っているフェノールおよび残存
モノマー(ビスフェノールA)を除去する。1時間の間
に温度を180℃から250℃に上げる。生成したオリ
ゴカーボネートは1.168の相対粘度(5g/l濃度のジ
クロロメタン溶液を使用し、25℃で測定)を有してい
る。
【0031】オリゴカーボネート合成は、平行に利用で
きる2系列の撹拌槽反応器で交互に実施した。ZSKか
らの窒素もまた撹拌槽反応器の底部バルブを通して交互
に通過させる。
【0032】このオリゴカーボネートは、ZSK32
中、スクリュー回転速度100rpm(反応物の温度は
300℃)で、300℃に加熱した窒素を1時間当たり
8m3の割合で向流方向に導入し、押出速度を3kg/
hにして縮合させた。反応器を通過させた窒素は、引き
続きオリゴカーボネート製造の不活性ガス流として使用
する。相対粘度(5g/l濃度のジクロロメタン溶液を
使用し、25℃で測定)が1.222のポリカーボネートを
得られる。
【0033】実施例5 実施例4と同様にして、ただ押出速度を2.5kg/h
として実施した。相対粘度(5g/l濃度のジクロロメ
タン溶液を使用し、25℃で測定)が1.228のポリカー
ボネートを得られる。
【0034】実施例6 実施例5と同様にして、ただ押出速度を2.0kg/h
として実施した。相対粘度(5g/l濃度のジクロロメ
タン溶液を使用し、25℃で測定)が1.240のポリカー
ボネートを得られる。
【0035】実施例7 実施例4と同様にして、ただ押出速度を1.5kg/h
として実施した。相対粘度(5g/l濃度のジクロロメ
タン溶液を使用し、25℃で測定)が1.278のポリカー
ボネートを得られる。
【0036】実施例8 実施例4と同様にして、ただ押出速度を1.5kg/
h、そしてスクリュー温度を320℃として実施した。
相対粘度(5g/l濃度のジクロロメタン溶液を使用
し、25℃で測定)が1.290のポリカーボネートを得ら
れる。
【0037】実施例9 実施例8と同様にして、ただ押出速度を2.0kg/h
として実施した。相対粘度(5g/l濃度のジクロロメ
タン溶液を使用し、25℃で測定)が1.261のポリカー
ボネートを得られる。
【0038】実施例10 実施例8と同様にして、ただ押出速度を2.5kg/h
として実施した。相対粘度(5g/l濃度のジクロロメ
タン溶液を使用し、25℃で測定)が1.244のポリカー
ボネートを得られる。
【0039】実施例11 不活性ガス流を洗浄するのに使用したジフェニルカーボ
ネートを、新しいジフェニルカーボネートの代わりに、
実施例1と同様にして使用した。相対粘度(5g/l濃
度のジクロロメタン溶液を使用し、25℃で測定)が1.
239のポリカーボネートを得られる。
【0040】実施例12 撹拌機、オーバーフロー装置、蒸溜装置(槽1および槽
2用)および底部バルブを通して熔融物に窒素を供給す
る装置を備えた3個の槽からなる連続式反応装置の第1
槽に、ジフェニルカーボネート/ビスフェノールA/触
媒の150℃に加熱した熔融物を、1時間当たり1,141.
5gのビスフェノールA(5.0 モル)、1,135.4gのジフ
ェニルカーボネート(5.3モル)および0.0029gのナ
トリウムフェノラート(5 x 10-4モル%)の割合で、計
量ポンプを使用して導入する。第1槽は200℃に加熱
され、1.3lのオーバーフロー容量(約1時間の平均
滞留時間に相当)を有する。第2槽は250℃に加熱さ
れ、2.5lのオーバーフロー容量(約2時間の平均滞
留時間に相当)を有する。このオーバーフローは第3槽
に導かれ、同槽は300℃に加熱され、同槽から熔融物
が押し出される。槽容積は2.5l(約2時間の平均滞
留時間に相当)である。窒素流(1.5m3/h、300
℃に加熱)は第3槽(高粘度段階)から第1槽に向け
て、熔融物の流れに対して向流的に、次いで熔融ジフェ
ニルカーボネートを通過させ、残留フェノールと残留モ
ノマー(ビスフェノールA)を除去する。相対粘度(5
g/l濃度のジクロロメタン溶液を使用し、25℃で測
定)が1.279のポリカーボネートを得られる。
【0041】以上本発明を説明する目的で詳細に記載し
てきたが、このような詳細な説明は単に説明の目的だけ
の物で、当技術分野の熟達者によって、種々の変法が本
発明の精神および範囲から離脱することなく可能であ
り、それらはいずれも本発明特許請求の範囲によって制
限されることと理解されたい。
【0042】本発明の主なる特徴および態様は以下のよ
うである。
【0043】1.ジフェノール類、炭酸ジアリールエス
テル類、および随時分岐剤から、130℃ないし400
℃の温度で、そして触媒の存在下に熔融状態の芳香族ポ
リカーボネートを製造するエステル交換法において、同
法の改良が、オリゴカーボネート/ポリカーボネート熔
融物1kg当たり、1時間に少なくとも0.5Nm3の量
の不活性ガスを該熔融物に混合するか、または熔融物の
上を通過させることからなることを特徴とするエステル
交換法。
【0044】2.上記第1項記載の改良法において、該
不活性ガスの量がオリゴカーボネート/ポリカーボネー
ト熔融物1kg当たり、1時間に少なくとも1Nm3
あることを特徴とする改良法。
【0045】3.上記第1項記載の改良法において、真
空を使用しないことを特徴とする改良法。
【0046】4.上記第1項記載の改良法において、同
方法が、少なくとも2段階で連続的に実施され、そして
該不活性ガスがポリカーボネートの高粘度領域から低粘
度領域へ向流的に流れる気流として導入されることを特
徴とする改良法。
【0047】5.上記第1項および第2項記載のの改良
法において、該不活性ガス流を炭酸ジアリールエステル
熔融物で洗浄して精製することを特徴とする改良法。
【0048】6.上記第1項および第2項記載の改良法
において、モノフェノールおよび残渣モノマーを含んだ
炭酸ジアリールエステル熔融物をポリカーボネート合成
で再使用することを特徴とする改良法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン・カウト ドイツ連邦共和国デー47829クレーフエ ルト・コルピングシユトラーセ34 (56)参考文献 米国特許4089888(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジフェノール類、炭酸ジアリールエステ
    ル類、および随時分岐剤から、130℃ないし400℃
    の温度で、そして触媒の存在下に熔融状態の芳香族ポリ
    カーボネートを製造するエステル交換法において、同法
    の改良がオリゴカーボネート/ポリカーボネート熔融物
    1kg当たり、1時間に少なくとも0.5Nm3の量の不
    活性ガスを該熔融物に混合するか、または熔融物の上を
    通過させることからなることを特徴とするエステル交換
    法。
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