JP4641297B2 - 極低温冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、極低温冷却システムに係り、特に、サンプルから発生する微弱な核磁気共鳴(NMR)信号を高感度に計測するプローブコイルや、液体ヘリウムを貯蔵するクライオスタット、などの被冷却体を備える極低温冷却システムに好適なものである。
NMR分光法は、静磁界中にある原子が特定の周波数の電磁波と共振する性質を利用して、サンプルに含まれるタンパク質の原子構造を解明するために使用されている。
NMR分光法では、共振する電磁波の照射を停止した後の自動減衰するNMR信号を計測するため、1回の計測において所定の時間が必要となる。このNMR信号は微弱なため、確度の高いデータを得るには、数多くのデータを計測した平均を取る必要があり、1サンプルの計測に長い時間がかかるという問題がある。
NMR分光法における計測時間を短縮するために、サンプルから発生する微弱なNMR信号の信号強度を高めることが考えられている。NMR信号強度は、印加する静磁場の強度に依存するため、印加磁場強度を高めるように強磁場を発生する大型のマグネットが開発されている。
NMR分光法における計測時間を短縮する別の方法として、NMR信号を受信するプローブコイルを極低温に冷却し、プローブコイルの熱抵抗を小さくするとともに、プローブコイル自身が持つ熱雑音を小さくすることが考えられている。プローブコイルの低温化は、マグネットの強磁場化に比べて低コストでの感度向上が実現できることが知られている(非特許文献1)。
従来の低温プローブを図5及び図6を参照しながら説明する。図5は従来のNMR用低温プローブの構成を示す図、図6は図5のNMR用低温プローブの冷却系統を示す図である。
被冷却物を内蔵したプローブ本体1は、トランスファーチューブ2を介して冷却源である冷媒供給装置3と連結されている。トランスファーチューブ2は、除振脚4で床から固定されている。この除振脚4の設置により、冷媒供給装置3に備える極低温冷凍機31による振動がプローブ本体1に伝播しないようになっている。
冷媒供給装置3は、真空容器38に取り付けられた極低温冷凍機31と、向流熱交換器32、33と、冷媒が流れる冷媒配管36とを備えて構成されている。極低温冷凍機31は、異なる2つの温度に維持される冷却ステージ34、35を有している。各冷却ステージの到達温度は各冷却ステージへの熱負荷によって決まる。極低温冷凍機31の冷却ステージ34、35に取り付けられたステージ熱交換器(図示せず)と向流熱交換器32、33とは、冷媒が流れる冷媒配管36により連結されている。冷媒供給装置3から離れて設置された圧縮機37で加圧された冷媒は、向流熱交換器32、極低温冷凍機冷却ステージ34、向流熱交換器33、極低温冷凍機冷却ステージ35を順次通過し、約4Kに冷却された後、トランスファーチューブ2の内部に設置された冷媒配管36を通ってプローブ本体1に供給される。
プローブ本体1に供給された冷媒は、プローブ本体1内部に設置された熱交換器11に供給され、熱交換器11を冷却する。プローブ本体11には受信コイル(図示せず)が備えられており、熱交換器llを介して受信コイルを冷却することにより、受信コイルの感度を向上させている。
受信コイルを冷却した冷媒は、トランスファーチューブ2内の冷媒配管36を通って冷媒供給装置3に戻り、向流熱交換器33を通過する際に温度が上昇する。温度が上昇した冷媒は、再びトランスファーチューブ2内の冷媒配管36を通ってプローブ本体1に供給され、熱交換器12を冷却する。
熱交換器12には、低温プリアンプ(図示せず)が取り付けられており、熱交換器12を介して低温プリアンプを冷却することにより、低温プリアンプでの熱雑音を低下している。
低温プリアンプを冷却した冷媒は、トランスファーチューブ2内の冷媒配管36を通って冷媒供給装置3に戻り、向流熱交換器32を通過する際に温度が上昇する。この時、冷媒は室温程度まで温度が上昇する。室温程度まで温度上昇した冷媒は、冷媒供給装置3から圧縮機37に戻される。
このような低温プローブを用いることにより、高価で取り扱いの難しい液体ヘリウムを使用することなく、プローブ本体1に設置した受信コイルを極低温に冷却することができる。
係る低温プローブに関連する特許文献として、特開平10−332801号公報(特許文献1)、特開2004−301773号公報(特許文献2)及び特開2004−37238号公報(特許文献3)が挙げられる。特許文献1では、冷凍機を利用した循環冷却構造が示されている。特許文献2では、プローブの冷却効率を高めるためにGM/JT冷却構造を採用している。特許文献3では、冷凍機および極低温に冷却された冷媒の輸送に伴う振動を抑制する機構について示されている。
特開平10−332801号公報 特開2004−301773号公報 特開2004−37238号公報 「NMRの書」荒田洋治著p330(2000)
NMR分光法による低温プローブでは、極低温冷凍機31を含む冷媒供給装置3を強磁場マグネットの影響を受けない距離まで離す必要がある。これは極低温冷凍機31が強磁場中での動作が困難になるためであり、マグネットから発生する磁場が強いほど、極低温冷凍機31を含む冷媒供給装置3をマグネットから遠方に設置しなければならない。これによって、マグネットに直接取り付けられるプローブ本体1と極低温冷凍機31を含む冷媒供給装置3との距離が離れることとなり、プローブ本体1と冷媒供給装置3とを連結するトランスファーチューブ2が長くなる。
トランスファーチューブ2は真空容器となる外壁の内側に極低温に冷却された冷媒を輸送する冷媒配管36を設置したものであり、冷媒には室温である真空容器からの輻射熱量の他、支持部からの熱伝導による熱侵入が生じている。トランスファーチューブ2が長くなることにより、冷媒配管36の表面積が増えるため輻射熱量が増大し、また支持部も長さに応じて必要となるため熱伝導による侵入熱量も増大する。係る侵入熱量の増大により、プローブコイルの冷却温度が高くなり、熱雑音が増加するため、受信感度が低下するという問題があった。
トランスファーチューブを大径にすることにより熱侵入を抑制できるが、この場合にはトランスファーチューブの可撓半径が大きくなりハンドリング性が低下すると共に、大口径で長いトランスファーチューブ自体の重量が重くなるため、その着脱作業が難しくなるという問題があった。
本発明の目的は、磁場強度の問題により極低温冷凍機を含む冷却源と被冷却物とを離して設置する必要がある極低温冷却システムにおいて、極低温冷凍機の動作信頼性を確保しつつ、冷媒の輸送経路における熱侵人の抑制、コストの低減及び取り扱い性の向上を図れる極低温冷却システムを提供することにある。
明は、極低温の冷媒を供給する冷媒供給装置と、マグネットによる強磁場内にあって前記冷媒供給装置から供給された極低温の冷媒で冷却される被冷却体と、前記冷媒供給装置と前記被冷却体とを連結する第1トランスファーチューブとを備え、前記冷媒供給装置は、冷却温度の異なる2つの冷却ステージを有する極低温冷凍機と、前記極低温冷凍機で極低温に冷却された冷媒を流す冷媒配管と、前記冷媒配管を流れる冷媒間の熱移動を行う向流熱交換器と、これらを内蔵する真空容器とを備え、前記被冷却体は、極低温に冷却することで所定の性能を発揮する被冷却物と、前記被冷却物を極低温に冷却する熱交換部と、前記熱交換部に前記冷媒供給装置で極低温に冷却された冷媒を流す冷媒配管と、これらを内蔵する真空容器とを備え、前記第1トランスファーチューブは、前記冷媒供給装置の冷媒配管と前記被冷却体の冷媒配管との間に結合される冷媒配管と、この冷媒配管を内蔵し且つ前記冷媒供給装置の真空容器と前記被冷却物の真空容器との間に介在された真空容器とを備える極低温冷却システムにおいて、前記冷媒供給装置は、前記向流熱交換器を第1真空容器に内蔵した熱交換器ユニットと、前記極低温冷凍機の冷却ステージを第2真空容器に内蔵した冷凍機ユニットと、前記第1真空容器と前記第2真空容器とを結合する第2トランスファーチューブとを備え、前記第1トランスファーチューブの真空容器は、可撓性を有して、前記被冷却体の真空容器と前記第1真空容器との間に介在され、第2トランスファーチューブは、前記第1真空容器と前記第2真空容器との間に介在された前記第3真空容器と、前記第3真空容器内を通る冷媒配管とを備え、前記第3真空容器は前記第1トランスファーチューブの真空容器の径より大きな径を有している構成としたことにある。
係る本発明におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記第1トランスファーチューブの真空容器はベローズ状に形成されて可撓性を有していること。
(2)前記第3真空容器は少なくともその一部がベローズ状に形成されて可撓性を有していること。
(3)前記第1真空容器は床面に固定されて除振台としての機能も有していること。
(4)前記被冷却体がサンプルから発生する微弱なNMR信号を計測するプローブであること。
(5)前記被冷却体が液体ヘリウムを貯蔵するクライオスタットであること。
係る本発明の極低温冷却システムによれば、極低温冷凍機の動作信頼性を確保しつつ、冷媒の輸送経路における熱侵人の抑制、コストの低減及び取り扱い性の向上を図ることができる。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態及び従来の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の極低温冷却システムを図1から図3を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態の極低温冷却システムを示す図、図2は図1のNMR用低温プローブの冷却系統を示す図、図3は図1のA−A断面図である。
極低温冷却システム100は、極低温冷凍機31で冷媒を極低温に冷却して供給する冷媒供給装置3と、マグネットによる強磁場内にあって冷媒供給装置3から供給された極低温の冷媒で冷却される被冷却体であるプローブ本体1と、極低温冷凍機31からプローブ本体1へ冷媒を流す冷媒配管36cを内蔵したトランスファーチューブ20とを備える。
冷媒供給装置3は、冷却温度の異なる2つの冷却ステージ34、35を有する極低温冷凍機31と、極低温冷凍機31で極低温に冷却された冷媒を流す冷媒配管36aと、冷媒配管36bを流れる冷媒間の熱移動を行う2つの向流熱交換器32、33と、これらを内蔵する真空容器38とを備えている。
この冷媒供給装置3は、向流熱交換器32、33を第1真空容器38aに内蔵した熱交換器ユニット41と、極低温冷凍機31の冷却ステージ34、35を第2真空容器38bに内蔵した冷凍機ユニット42とを分離して備えると共に、熱交換器ユニット41と冷凍機ユニット42とを結合する第2トランスファーチューブ22とを備えている。
ここで、極低温冷凍機31は2段GM(Gifford−McMahon)冷凍機を使用している。この極低温冷凍機31は、ディスプレーサー(図示せず)を駆動することにより、各冷却ステージで寒冷を発生させている。このディスプレーサーには蓄冷材が取り付けられている。極低温領域では物質の比熱が小さくなるため、通常蓄冷材として使用されている銅や鉛などの金属は使用することができない。特に10K以下の動作温度を実現する極低温冷凍機31では、極低温領域での比熱が高い磁性蓄冷材を使用している、この磁性蓄冷材は一般に反磁性の性質を持つため、ディスプレーサーとともに蓄冷材が往復運動することによる磁場の歪みが生じる。また、極低温冷凍機31のディスプレーサーを動作させるためのバルブモーター(図示せず)は、通常、極低温冷凍機31と一体化されており、バルブモーターの動作に伴い、バルブモーター周囲に磁場の歪みが生じる。バルブモーターの駆動やディスプレーサーの往復運動は磁場の影響を受けるため、設置空間の磁場強度に制限がある。極低温冷凍機31で生じる磁気の歪みや設置空間の磁場強度の問題により、極低温冷凍機31はプローブ本体1から一定距離離れた位置に設置する必要がある。
極低温冷凍機31は異なる温度に維持できる2段の冷却ステージ34、35を有するが、極低温冷凍機31の各冷却ステージの到達温度は各冷却ステージへの熱負荷によって決まる。そこで、真空容器38の内部に熱シールド(図示せず)を設置しており、室温である真空容器38から極低温冷凍機31の冷却ステージ35への放射による熱侵入を低減している。熱シールドの周囲には図示しない積層断熱材(スーパーインシュレーター)を設置し、室温である真空容器38から熱シールドおよび極低温冷凍機の冷却ステージ34への放射による熱侵入を低減している。
また、向流熱交換器32、33を内蔵している第1真空容器38aの内部にも熱シールド(図示せず)を設置している。この熱シールドは、向流熱交換器32から極低温冷凍機31に向かう冷媒配管を利用して極低温に冷却され、室温である第1真空容器38aから向流熱交換器33への放射による熱侵入を低減している。また、熱シールドと向流熱交換器32の周囲に図示しない積層断熱材(スーパーインシュレーター)を設置し、室温である第1真空容器38aから熱シールドおよび向流熱交換器32への放射による熱侵入を低減している。
トランスファーチューブ20は、可撓性を有する被冷却体側の細いトランスファーチューブである第1トランスファーチューブ21と、極低温冷凍機側の太いトランスファーチューブである第2トランスファーチューブ22とからなっている。
第1トランスファーチューブ21は、プローブ本体1の冷媒配管36aと冷媒供給装置3の冷媒配管36bとの間に介在される冷媒配管36cと、この冷媒配管36cを内蔵し且つ真空容器13と真空容器38との間に介在される第3真空容器38cとを備える。
第2トランスファーチューブ22は、第1真空容器38aと第2真空容器38bとの間に介在された第3真空容器38cと、第3真空容器38c内を通る冷媒配管36bとを備えて構成されている。
この第3真空容器38cは、可撓性を有して、被冷却体の真空容器13と冷媒供給装置3の第1真空容器38aとの間に介在されている。また、第3真空容器38cは第1トランスファーチューブ21の真空容器23の径より大きな径を有している。
ここで、プローブ本体1がマグネットへの着脱時に上下方向に動かす必要があるため、プローブ本体1に接続された第1トランスファーチューブ21には大きな可撓性が要求される。大口径のトランスファーチューブほど可撓半径が大きくなり、プローブ本体1の位置調整が困難になるため、プローブ本体1と冷媒供給装置3を連結する第1トランスファーチューブ21の直径は位置調整が容易となるように直径50mm程度とすることが必要である。なお、本実施形態では、第1トランスファーチューブ21の第3真空容器38cをベローズ状に形成し、チューブ軸方向(チューブ長手方向)に交差する方向に容易に曲げることが可能な可撓性を持たせている。ここで、熱侵入の大きいトランスファーチューブ21の長さは、プローブ本体1から第1真空容器38aまでの必要最小限の長さとされており、トランスファーチューブ21での熱侵入は最低限に抑制される。
第2トランスファーチューブ22は、図3に示すように、第3真空容器38cの内部に、冷媒配管36bを構成する4本の冷媒配管24〜27を設置している。各冷媒配管24〜27の内部には、極低温に冷却された冷媒が流れる。熱シールド28と第3真空容器38cの間に積層断熱材(スーパーインシュレーター)を設置し、室温である第3真空容器38cから熱シールド28への放射による熱侵入を低減している。
冷媒配管24、25は極低温冷凍機31の冷却ステージ34と連結している。冷媒配管24は、向流熱交換器32から極低温冷凍機31の冷却ステージ34に冷媒を供給する冷媒配管である。冷媒配管24は第2トランスファーチューブ22の内部に設置した熱シールド28を冷却している。冷媒配管25は、極低温冷凍機31の冷却ステージ34から向流熱交換器33へ冷媒を供給する冷媒配管である。冷媒配管25を流れる冷媒は、極低温冷凍機31の冷却ステージ34によって冷媒配管24を流れる冷媒よりも低温に冷却されている、
冷媒配管26、27は、極低温冷凍機31の冷却ステージ35と連結している。冷媒配管26、27は熱シールド28との接触を防止するため、スペーサ29を冷媒配管26、27と熱シールド28との間に設置している。
スペーサ29は、熱伝導率の小さいGFRPやフッ素樹脂で製作されている。スペーサは奥行5mm程度である、
極低温冷凍機31を取り付けた真空容器38と、向流熱交換器32、33を内蔵した第1真空容器38aと、真空容器38と第1真空容器38aを連結する第2トランスファーチューブ22は、トランスファーチューブ21のように着脱のため上下に操作する必要がない。そのため、可撓半径が小さい大口径のトランスファーチューブを使用することができる。
この第2トランスファーチューブ22の直径は100mm程度である。これは、第3真空容器38cの外径が100mm程度であることを意味する。冷媒を供給する冷媒配管24〜27の直径は変わらないため、第3真空容器38cを大口径にすることにより、熱シールド28の口径を大きくすることができる。熱シールド28が大きくなることにより、スペーサ29を大きくすることができる。スペーサ29が大きくなることにより、極低温冷凍機31の冷却ステージ35に連結した冷媒配管26、27と熱シールド28との距離が長くなるため、熱シールド28からスペーサ29を介して冷媒配管26、27に伝わっていた熱伝導による熱侵入を低減することができる。
ここで、第2トランスファーチューブ22の第3真空容器38cの長さ方向に関して、少なくとも一部にベローズを採用することにより、極低温冷凍機31で発生した振動を第1真空容器38aに伝播することを抑制することができる。
プローブ本体1と向流熱交換器32、33を内蔵した第1真空容器38aとの距離は、プローブ本体1をマグネットに取り付けるための可撓量が確保できる長さである。極低温冷凍機31をマグネットから離す必要がある距離が、プローブ本体1と向流熱交換器32、33を内蔵した第1真空容器38aとの距離よりも長い場合、第2トランスファーチューブ22の長さを変更することにより、プローブ本体1と向流熱交換器32、33を内蔵した第1真空容器38a、プローブ本体1と向流熱交換器32、33を内蔵した第1真空容器38aとを連結するトランスファーチューブ21の位置を変更することなく、極低温冷凍機31を取り付けた真空容器38をマグネットから離れた位置に設置することができる。
トランスファーチューブ21は直径が細いため熱侵入量が大きくなるが、その長さを短くすることにより、その影響を所定値以下に抑えることができる。即ち、プローブ本体1と第1真空容器38aの距離が短くなることにより、プローブ本体1と第1真空容器38aを結ぶトランスファーチューブ21を通過する際に冷媒が受ける熱侵入が小さくなり、プローブ本体1の内部に設置した熱交換器12をより低温に冷却することができる。
第1真空容器38aには向流熱交換器32、33と冷媒が流れる冷媒配管が設置されているだけであり、振動源となる極低温冷凍機31とは第2トランスファーチューブ22により切り離されている。したがって、第1真空容器38aを除振台として使用することが可能である。すなわち、第1真空容器38aを床にアンカーボルトで固定することにより、第1真空容器38aに伝わった振動がプローブ本体1に伝播しないようにすることができる。
プローブ本体1は、極低温に冷却することで所定の性能を発揮する被冷却物である受信コイル(図示せず)及び低温プリアンプ(図示せず)と、受信コイルを極低温に冷却する熱交換部11と、低温プリアンプを極低温に冷却する熱交換部12と、熱交換部11、12に冷媒供給装置3で極低温に冷却された冷媒を流す冷媒配管36aと、これらを内蔵する真空容器13とを備える。なお、熱交換部11は受信コイルを極低温に冷却することにより受信コイルの感度を向上し、熱交換器12は低温プリアンプを冷却することにより低温プリアンプでの熱雑音を低下している。この熱交換器12は、第1真空容器38aの内部の設置した向流熱交換器33により温度上昇した冷媒を冷却源としている。
次に、図2を参照しながら、本実施形態の極低温冷却システム100の冷却プロセスを説明する。
室温部に設置された圧縮機37で加圧された冷媒は、冷媒配管で結合された第1真空容器38aに供給され、第1真空容器38a内に設置された向流熱交換器32を通過する際に、向流熱交換器32を逆向きに流れる冷媒との間で熱交換され、極低温に冷却される。
向流熱交換器32を通過して極低温に冷却された冷媒は、第2トランスファーチューブ22を通過し、第2真空容器38bに取り付けられた極低温冷凍機31の冷却ステージ34で更に極低温に冷却される。
極低温冷凍機31の冷却ステージ34で冷却された冷媒は、再び第2トランスファーチューブ22を通過して第1真空容器38aに内蔵された向流熱交換器33に供給され、向流熱交換器33を通過する際に、向流熱交換器33を逆向きに流れる冷媒との間で熱交換され、更に極低温に冷却される。
向流熱交換器33を通過した冷媒は、再び第2トランスファーチューブ22を通過して真空容器38に取り付けられた極低温冷凍機31の冷却ステージ35へと供給され、極低温冷凍機31の冷却ステージ35によって最低温度まで冷却される。極低温冷凍機31の冷却ステージ35で最低温度に冷却された冷媒は、第2トランスファーチューブ22、第1真空容器38a、第1トランスファーチューブ21を通過した後、プローブ本体1に設置された熱交換器11に供給され、熱交換器11と熱的に結合したプローブコイルを冷却する。
プローブコイルを冷却した後の冷媒は、再び第1トランスファーチューブ21を通って第1真空容器38aに内蔵された向流熱交換器33に供給され、向流熱交換器33を通過する際に、向流熱交換器33を逆向きに流れる冷媒との間で熱交換を行い、冷媒の温度が上昇する。
向流熱交換器33を通過して温度が上昇した冷媒は、再びトランスファーチューブ21を通過後、プローブ本体1の内部に設置された熱交換器12に供給され、熱交換器12と熱的に結合した低温プリアンプを冷却する。
プリアンプを冷却した後の冷媒は、再び第1トランスファーチューブ21を通過した後、第1真空容器38aに内蔵された向流熱交換器32に供給され、向流熱交換器32を通過する際、向流熱交換器を逆向きに流れる冷媒との間で熱交換を行い、冷媒の温度は室温レベルまで上昇する。室温レベルまで上昇した冷媒は、圧縮機37に戻る。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の極低温冷却システム100について図4を用いて説明する。図4は本発明の第2実施形態の極低温冷却システム100の冷媒系統を示す図である。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
この第2実施形態では、第1実施形態におけるプローブ本体1の代わりに、液体ヘリウムを貯蔵するクライオスタット101を被冷却体としたものである。
熱シールド112は、真空容器113と熱シールド111との間に設置されている、熱シールド112と真空容器113との間には積層断熱材(スーパーインシュレーター)が設置され、室温である真空容器113から熱シールド112への放射による熱侵入を低減している。
熱シールド111は、熱シールド112と液体ヘリウム貯蔵部114の間に設置している。熱シールド111は極低温冷凍機31の冷却ステージで最低温度に冷却された冷媒により極低温に冷却され、熱シールド112からの放射による熱侵入を低減している。
クライオスタット101の冷却プロセスを説明する。
極低温冷凍機31の冷却ステージ35で最低温度に冷却された冷媒は、第2トランスファーチューブ22、真空容器35、第1トランスファーチューブ21を通過した後、クラオスタット101に設置された熱交換器(図示せず)に供給され、この熱交換器と熱的に結合した熱シールド111を冷却する。
熱シールド111を冷却した後の冷媒は、再び第1トランスファーチューブ21を通って第1真空容器38aに内蔵された向流熱交換器33に供給される。向流熱交換器33を通過する際、向流熱交換器33を逆向きに流れる冷媒との問で熱交換を行い、冷媒の温度は上昇する。
向流熱交換器33を通過して温度が上昇した冷媒は、再び第1トランスファーチューブ21を通過後、クライオスタット101の内部に設置された熱交換器(図示せず)に供給され、この熱交換器と熱的に結合した熱シールド112を冷却する。
熱シールド112を冷却した後の冷媒は、再び第1トランスファーチューブ21を通過した後、第1真空容器38aに内蔵された向流熱交換器32に供給される。向流熱交換器32を通過する際、向流熱交換器を逆向きに流れる冷媒との間で熱交換を行い、冷媒の温度は室温レベルまで上昇する。室温レベルまで上昇した冷媒は、圧縮機37にもどる
本発明の第1実施形態のNMR用低温プローブの構成を示す図である。 図1のNMR用低温プローブの冷却系統を示す図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態のNMR用低温プローブの冷却系統を示す図である。 従来のNMR用低温プローブの構成を示す図である。 図5のNMR用低温プローブの冷却系統を示す図である。
符号の説明
1…プローブ本体(被冷却体)、2…トランスファーチューブ、3…冷媒供給装置、4…除振脚、11…熱交換部、12…熱交換部、13…被冷却体の真空容器、21…第1トランスファーチューブ、23…第1トランスファーチューブの真空容器、24…冷媒配管、25…冷媒配管、26…冷媒配管、27…冷媒配管、28…熱シールド、29…スペーサ、31…極低温冷凍機、32…向流熱交換器、33…向流熱交換器、34…極低温冷凍機冷却ステージ、35…極低温冷凍機冷却ステージ、36…冷媒配管、36a…冷媒供給装置の冷媒配管、36b…プローブ本体の冷媒配管、36c…第1トランスファーチューブの冷媒配管、37…圧縮機、38…冷媒供給装置の真空容器、38a…熱交換器ユニットの真空容器(第1真空容器)、38b…冷凍機ユニットの真空容器(第2真空容器)、38c…第2トランスファーチューブの真空容器(第3真空容器)、41…熱交換器ユニット、42…冷凍機ユニット、101…クライオスタット、111…熱シールド、112…熱シールド、113…真空容器、114…液体ヘリウム貯蔵部。

Claims (6)

  1. 極低温の冷媒を供給する冷媒供給装置と、マグネットによる強磁場内にあって前記冷媒供給装置から供給された極低温の冷媒で冷却される被冷却体と、前記冷媒供給装置と前記被冷却体とを連結する第1トランスファーチューブとを備え、
    前記冷媒供給装置は、冷却温度の異なる2つの冷却ステージを有する極低温冷凍機と、前記極低温冷凍機で極低温に冷却された冷媒を流す冷媒配管と、前記冷媒配管を流れる冷媒間の熱移動を行う向流熱交換器と、これらを内蔵する真空容器とを備え、
    前記被冷却体は、極低温に冷却することで所定の性能を発揮する被冷却物と、前記被冷却物を極低温に冷却する熱交換部と、前記熱交換部に前記冷媒供給装置で極低温に冷却された冷媒を流す冷媒配管と、これらを内蔵する真空容器とを備え、
    前記第1トランスファーチューブは、前記冷媒供給装置の冷媒配管と前記被冷却体の冷媒配管との間に結合される冷媒配管と、この冷媒配管を内蔵し且つ前記冷媒供給装置の真空容器と前記被冷却物の真空容器との間に介在された真空容器とを備える極低温冷却システムにおいて、
    前記冷媒供給装置は、前記向流熱交換器を第1真空容器に内蔵した熱交換器ユニットと、前記極低温冷凍機の冷却ステージを第2真空容器に内蔵した冷凍機ユニットと、前記第1真空容器と前記第2真空容器とを結合する第2トランスファーチューブとを備え、
    前記第1トランスファーチューブの真空容器は、可撓性を有して、前記被冷却体の真空容器と前記第1真空容器との間に介在され、
    第2トランスファーチューブは、前記第1真空容器と前記第2真空容器との間に介在された前記第3真空容器と、前記第3真空容器内を通る冷媒配管とを備え、
    前記第3真空容器は前記第1トランスファーチューブの真空容器の径より大きな径を有している
    ことを特徴とする極低温冷却システム。
  2. 請求項1記載の極低温冷却システムにおいて、前記第1トランスファーチューブの真空容器はベローズ状に形成されて可撓性を有していることを特徴とする極低温冷却システム。
  3. 請求項記載の極低温冷却システムにおいて、前記第3真空容器は少なくともその一部がベローズ状に形成されて可撓性を有していることを特徴とする極低温冷却システム。
  4. 請求項記載の極低温冷却システムにおいて、前記第1真空容器は床面に固定されて除振台としての機能も有していることを特徴とする極低温冷却システム。
  5. 請求項記載の極低温冷却システムにおいて、前記被冷却体がサンプルから発生する微弱なNMR信号を計測するプローブであることを特徴とする極低温冷却システム。
  6. 請求項記載の極低温冷却システムにおいて、前記被冷却体が液体ヘリウムを貯蔵するクライオスタットであることを特徴とする極低温冷却システム。
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