JP4639552B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転中心軸を略鉛直方向に有する内槽内に温風を送風して衣類を乾燥させる行程を有し、洗濯から乾燥までを一貫して実施できる洗濯乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯乾燥機は図11および図12に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図11に示すように、筐体1は、内部に複数のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部には、回転中心軸を鉛直方向に有し、洗濯および乾燥対象物(以下、衣類という)を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底部に衣類を撹拌する回転翼6を回転自在に配設している。また、内槽4の内部周壁には小孔(図示せず)を多数設けるとともに、上方には流体バランサ7を設
けている。
【0004】
モータ8は、外槽3の底部に取り付け、洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯・脱水軸5に切り換えるクラッチ9と洗濯・脱水軸5を介して、内槽4または回転翼6に連結している。回転翼6は外周部に外周方向に高くなる傾斜面10を有する略鍋型の形状をし、撹拌用突出山部11を形成して、乾燥行程においては、乾燥対象物を回転翼6の反転駆動時の回転による遠心力で傾斜面10に沿って上方へと舞い上がりやすくしている。
【0005】
乾燥用送風機12は、ヒータ13により加熱された温風を伸縮自在の上部蛇腹状ホース14を通して温風噴出口15より内槽4内に送風するもので、筐体1の略上方に設けている。循環ダクト16は、湿った温風の除湿を行うもので、1端を外槽2の排水経路口17に接続した下部蛇腹状ホース18に接続し、他端を乾燥用送風機12に接続している。
【0006】
排水弁19は、外槽2の底部に固定し、下部蛇腹状ホース18と循環ダクト16からの排水を、排水ダクト20を通して排水弁19に導き、排水ホース21から機外へ排出するように構成している。外槽カバー22は外槽3の上面を気密的に覆うもので、この外槽カバー22に中蓋23を開閉自在に設け、衣類の出し入れを行うようにしている。冷却用送風機24は筐体1の内部に外部から冷却風を導入するもので、筐体1の側壁に設けている。乾燥用送風機12の上流側には送風中のほこりを回収するフィルター装置25を配設している。
【0007】
制御装置26は、マイクロコンピュータなどを具備し、モータ8、乾燥用送風機12、ヒータ13、排水弁19、冷却用送風機24などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの1連の行程を制御し、乾燥行程につづいて、乾燥用送風機12と冷却用送風機24を駆動させる送風行程を行うよう構成している。
【0008】
フィルター装置25は、図12に示すように、送風が入り込むフィルターケース27を有し、フィルターケース27の中に網目の大きさが異なる網目の大きさが異なる第1フィルター本体28と第2フィルター本体29とを重ね合わせて収容し、第1フィルター本体28、第2フィルター本体29は着脱可能に配設している。網目30が大きい第1フィルター本体28を網目31が小さい第2フィルター本体29より上流側に設けており、第2フィルター本体29は、フィルターケース27の壁面に沿うように収容している。
【0009】
上記構成において動作を説明する。洗い行程では、中蓋23を開けて、内槽4内に衣類と洗剤を投入し、運転を開始すると給水弁(図示せず)を開いて所定の水位まで給水した後、モータ8を駆動する。このとき、伝達機構部のクラッチ9を洗濯側に設定して、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達し、回転翼6を回転することで、衣類が回転翼6の撹拌用突出山部11に引っかかり回転し、内槽4の上部の衣類まで回転伝達され、そのとき、衣類同士、または内槽4、回転翼6との接触によるこすれにより洗濯する。
【0010】
脱水行程では、洗い行程終了後、排水弁19を開いて内槽4内の水を排水した後、伝達機構部のクラッチ9を脱水側に切り換えて、モータ8の動力を脱水軸を介し内槽4に伝達して回転させ、衣類に遠心力を与えることにより、水分を衣類から分離することで行う。
【0011】
乾燥行程では、排水弁19を開くとともに、伝達機構部のクラッチ9を洗濯側に設定して、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達して、図11に示すように、回転翼6を回転させ、衣類をはね飛ばすようにする。すると回転翼6の傾斜面10で衣類を上方へはね上げようとする力が働き(遠心力の分力)、衣類が撹拌される。
【0012】
この撹拌を繰り返しながら乾燥用送風機12による送風とヒータ13による加熱により
、上部蛇腹状ホース14を通して内槽4内へ温風を送り込む。この温風は、衣類の水分を奪った後、内槽4から外槽3の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース18を通過して、循環ダクト16へ至る。ここで、乾燥用送風機12の回転数は5000r/minである。
【0013】
衣類の水分を奪って湿気を含んだ温風が、外槽3の内壁や循環ダクト16内を通過しているとき、筐体1の側面に設置した冷却送風機24による外部空気の流入で、外槽3や循環ダクト16の外壁は冷却されることになり、その内部では、水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて乾燥用送風機12へ戻る。この循環路で温風を循環させることにより、内槽4内の衣類を乾燥することができる。
【0014】
制御装置26は、乾燥検知手段(図示せず)からの出力により、衣類が乾燥したことを検知し、必要に応じて設定した遅延時間が経過して乾燥行程を終了すると、ヒータ13をオフして送風行程を行い、衣類と機体が所定の温度にまで冷却された状態で運転を終了する。
【0015】
乾燥行程に入り、衣類が乾燥をはじめると、衣類の素材などにより乾燥むらが生じ始める。乾燥むらを抑えて乾燥に要する時間を短縮するために、回転翼6を0.4秒オン、1.2秒オフの繰り返しで、正逆方向に往復回転させる。
【0016】
また、乾燥行程終了直後の衣類は、高温でやけどの恐れがあるため、乾燥用送風機12と冷却送風機24の運転により冷却する必要がある。このときも衣類内の温度むらや乾きむらを抑え、冷却を促進するために、回転翼6を0.4秒オン、1.2秒オフの繰り返しで、正逆方向に往復回転させる。
【0017】
衣類が乾燥すると、回転する回転翼6との摩擦により、衣類の表面からほこり、糸くずが発生して浮遊し、乾燥用送風機12により発生する循環風によって、フィルター装置25に運ばれる。糸くずは、まず、網目30が大きい第1フィルター本体28で回収され、第1フィルター本体28で回収されなかった糸くずは、網目31が小さい第2フィルター本体29で回収される。使用者は運転終了後に第1フィルター本体28、第2フィルター本体29を外し、ほこりを機外へ排出できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の洗濯乾燥機では、使用者が運転終了後に第1フィルター本体28と第2フィルター本体29を外そうとしたとき、図12に示すように、第1フィルター本体28の把手部は、筐体1の表面に露出しているため、使用者は容易に取り外すことができるが、第2フィルター本体29はフィルターケース27の壁面に沿うように収容されているため、取り外しにくく、また、使用者から見えにくいため、取り外しを忘れ、ほこりの除去がされない場合も考えられる。その場合、送風が弱くなるため、乾燥効率は悪くなる。
【0019】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、フィルター本体の取り外し性、取り付け性を向上し、また、取り外し忘れを防いで、乾燥効率の悪化を防止することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、筐体内に弾性的に吊支した外槽内に、回転中心軸を鉛直方向に有する内槽を回転自在に支持し、内槽の内底部に回転翼を回転自在に設け、内槽または回転翼を駆動手段により駆動し、加熱手段により加熱した循環風を送風手段により内槽内に送風し、送風手段による送風中のほこり、糸くずなどをフィルター装置により回収するよう構成し、フィルター装置は、送風が入り込むフィルターケースを有し、フィルターケースの中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体と第2フィルター本体とで構成し、これらフィルター本体の把手部を筐体の表面にそれぞれ露出させ、一方のフィルター本体は、フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブに沿って、フィルターケースに収容するようにしたものである。
【0021】
これにより、フィルター本体の取り外し性、取り付け性を向上することができ、また、取り外し忘れを防ぐことができて、乾燥効率の悪化を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を略鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記送風手段による送風中のほこり、糸くずなどを回収するフィルター装置とを備え、前記フィルター装置は、送風が入り込むフィルターケースを有し、前記フィルターケースの中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体と第2フィルター本体とで構成し、これらフィルター本体の把手部を筐体の表面にそれぞれ露出させ、一方のフィルター本体は、前記フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブに沿って、前記フィルターケースに収容するようにしたものであり、フィルター本体の取り外し性を向上することができ、フィルター本体の取り外し忘れを防ぐことができて、乾燥効率の悪化を防止することができる。また、フィルター本体をフィルターケースに取り付ける際に、フィルター本体は、フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブに沿って、フィルターケースに収容されるため、フィルター本体の取り付け性をよくすることができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、一方のフィルター本体は、その逆向き挿入時においては、フィルターケース内側面に設けた傾斜ガイドリブの下方に設けたフィルター本体固定リブ内に受け入れられない構成としたものであり、フィルター本体をフィルターケースに取り付ける際に、誤って逆向きに取り付けようとした場合でも、フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブの下方に設けたフィルター本体固定リブ内にフィルター本体は入らないため、フィルター本体の逆向き誤挿入を防ぐことができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
(実施例1)
図1および図2に示すように、フィルター装置32は、送風が入り込むフィルターケース33を有し、フィルターケース33の中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体34と第2フィルター本体35とを重ね合わせて収容し、第1フィルター本体34、第2フィルター本体35は着脱可能に配設している。
【0026】
ここで、網目36が大きい第1フィルター本体34を網目37が小さい第2フィルター本体35より上流側に設けており、第2フィルター本体35は、フィルターケース33の壁面に沿うように収容している。
【0027】
第1フィルター本体34の把手部38と第2フィルター本体35の把手部39は、それぞれ筐体1の表面に露出するよう構成している。
【0028】
上記構成において動作を説明する。なお、洗い行程から乾燥行程までの基本的な動作は従来例と同じであるので説明を省略する。
【0029】
衣類が乾燥すると、回転する回転翼6との摩擦により、衣類の表面からほこり、糸くずが発生して浮遊し、乾燥用送風機12により発生する循環風によって、フィルター装置32に運ばれる。糸くずは、まず、網目36が大きい第1フィルター本体34で回収され、第1フィルター本体34で回収されなかった糸くずは、網目37が小さい第2フィルター本体35で回収される。
【0030】
運転終了後、使用者が第1フィルター本体34、第2フィルター本体35を外し、ほこりを機外へ排出するとき、第1フィルター本体34の把手部38と第2フィルター本体35の把手部39とがそれぞれ筐体1の表面に露出しているため、使用者は容易にそれぞれのフィルター本体の把手部を認識でき、把手部を持ち、容易にフィルター本体を取り外すことができる。
【0031】
また、それぞれのフィルター本体の把手部が見えるため、使用者がフィルター本体の取り外しを忘れることもないため、フィルター本体に糸くずがたまったままになり、その結果、循環風の循環が少なくなり、乾燥効率が悪くなることもなくすことができる。
【0032】
(実施例2)
図3および図4に示すように、フィルター装置40は、送風が入り込むフィルターケース41を有し、フィルターケース41の中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体42と第2フィルター本体43とを重ね合わせて収容し、第1フィルター本体42、第2フィルター本体43は着脱可能に配設している。
【0033】
ここで、網目44が大きい第1フィルター本体42を網目45が小さい第2フィルター本体43より上流側に設けており、第2フィルター本体43は、フィルターケース41の内側面に設けた傾斜ガイドリブ46に沿って、傾斜ガイドリブ46に連通したフィルターケース41の側面に設けたフィルター本体固定リブ47内に案内されて収容するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
上記構成において動作を説明する。衣類が乾燥すると、回転する回転翼6との摩擦により、衣類の表面からほこり、糸くずが発生して浮遊し、乾燥用送風機12により発生する循環風によって、フィルター装置40に運ばれる。糸くずは、まず、網目44が大きい第1フィルター本体42で回収され、第1フィルター本体42で回収されなかった糸くずは、網目45が小さい第2フィルター本体43で回収される。
【0035】
運転終了後、使用者が第1フィルター本体42および第2フィルター本体43に回収された糸くずを機外へ排出し、第2フィルター本体43をフィルターケース41に取り付けるとき、第2フィルター本体43はフィルターケース41の内側面に設けた傾斜ガイドリブ46に当たり、傾斜ガイドリブ46の傾斜に沿って下方に案内される。
【0036】
傾斜ガイドリブ46は、フィルター本体固定リブ47と連通しているため、第2フィルター本体43は、そのままフィルター本体固定リブ47内に案内され、フィルターケース41にセットされる。このように、第2フィルター本体43は、フィルターケース41に容易に取り付けることができる。
【0037】
(実施例3)
図5および図6に示すように、フィルター装置48は、送風が入り込むフィルターケース49を有し、フィルターケース49の中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体50と第2フィルター本体51とを重ね合わせて収容し、第1フィルター本体50、第2フィルター本体51は着脱可能に配設している。
【0038】
ここで、網目52が大きい第1フィルター本体50を網目53が小さい第2フィルター本体51より上流側に設けており、第2フィルター本体51は、フィルターケース49内側面に設けた傾斜ガイドリブ54に沿って、傾斜ガイドリブ54に連通したフィルターケース49の側面に設けたフィルター本体固定リブ55内に案内されて収容するようにしている。
【0039】
第2フィルター本体51の片側にはリブ51aを設けており、左右の厚さは、たとえば、A寸法が5mm、B寸法が10mmのように異なる。また、フィルター本体固定リブ55の左右の幅も、たとえば、C寸法が6mm、D寸法が11mmのように異なるようにしている。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
上記構成において動作を説明する。衣類が乾燥すると、回転する回転翼6との摩擦により、衣類の表面からほこり、糸くずが発生して浮遊し、乾燥用送風機12により発生する循環風によって、フィルター装置48に運ばれる。糸くずは、まず、網目52が大きい第1フィルター本体50で回収され、第1フィルター本体50で回収されなかった糸くずは、網目53が小さい第2フィルター本体51で回収される。
【0041】
運転終了後、使用者が第1フィルター本体50および第2フィルター本体51に回収された糸くずを機外へ排出し、第2フィルター本体51をフィルターケース49に取り付けるとき、誤って逆向きに第2フィルター本体51をフィルターケース49の側面に設けたフィルター本体固定リブ55内に挿入した場合、第2フィルター本体51にリブ51aを設けており(B寸法10mm)、フィルター本体固定リブ55の幅も左右で異なっているため(C寸法6mm)、第2フィルター本体51は、フィルターケース49に取り付けることはできない。
【0042】
このように、第2フィルター本体51をフィルターケース49に取り付ける際に、誤って逆向きに取り付けようとされた場合でも、取り付けることができず、フィルター本体の誤挿入を防ぐことができる。
【0043】
(実施例4)
図7および図8に示すように、フィルター装置56は、送風が入り込むフィルターケース57を有し、フィルターケース57の中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体58と第2フィルター本体59とを重ね合わせて収容し、第1フィルター本体58、第2フィルター本体59は着脱可能に配設している。
【0044】
ここで、網目60が大きい第1フィルター本体58を網目61が小さい第2フィルター本体59より上流側に設けており、第1フィルター本体58は、下方からの送風を受け入れる大きい網目60のネット部62を有し、ネット部62の上方に設けた紐体63を第1フィルター本体58の把手側に設けたフック64に係止する構成としている。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
上記構成において動作を説明する。衣類が乾燥すると、回転する回転翼6との摩擦により、衣類の表面からほこり、糸くずが発生して浮遊し、乾燥用送風機12により発生する循環風によって、フィルター装置56に運ばれる。糸くずは、まず、網目60が大きい第1フィルター本体58で回収され、第1フィルター本体58で回収されなかった糸くずは、網目61が小さい第2フィルター本体59で回収される。
【0046】
ここで、第1フィルター本体58のネット部62は、ネット部62の上方に設けた紐体63を第1フィルター本体58の把手側に設けたフック64に係止しているため、ネット
部62の糸くず回収面積は大きく、効率よく糸くずを回収できる。
【0047】
また、運転終了後、使用者が第1フィルター本体58に回収された糸くずを機外へ排出し、ネット部62をセットする際、ネット部62の上方に設けた紐体63を把手側に設けたフック64に引っ掛けるだけでセットができるため、ネット部62を容易にセットすることができる。
【0048】
(実施例5)
図9および図10に示すように、第1フィルター本体65は、下方からの送風を受け入れるネット部66を有し、ネット部66の上方に設けた紐体67を第1フィルター本体65の把手側に設けたフック68に係止する構成とし、フック68は、紐体抜け防止用の係止部68aを一体に有している。他の構成は上記実施例4と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
上記構成において動作を説明する。運転終了後、使用者が第1フィルター本体65に回収された糸くずを機外へ排出するため、フィルターケース57から第1フィルター本体65を取り外す際に、フック68にセットされた紐体67は、紐体抜け防止用の係止部68aがあるため外れにくく、そのため、紐体67が外れて、ネット部66内に回収された糸くずが落ち出るのを防止することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を略鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記送風手段による送風中のほこり、糸くずなどを回収するフィルター装置とを備え、前記フィルター装置は、送風が入り込むフィルターケースを有し、前記フィルターケースの中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体と第2フィルター本体とで構成し、これらフィルター本体の把手部を筐体の表面にそれぞれ露出させ、一方のフィルター本体は、前記フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブに沿って、前記フィルターケースに収容するようにしたから、フィルター本体の取り外し性を向上することができ、フィルター本体の取り外し忘れを防ぐことができて、乾燥効率の悪化を防止することができる。また、フィルター本体をフィルターケースに取り付ける際に、フィルター本体は、フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブに沿って、フィルターケースに収容されるため、フィルター本体の取り付け性をよくすることができる。
【0051】
また、請求項2に記載の発明によれば、一方のフィルター本体は、その逆向き挿入時においては、フィルターケース内側面に設けた傾斜ガイドリブの下方に設けたフィルター本体固定リブ内に受け入れられない構成としたから、フィルター本体をフィルターケースに取り付ける際に、誤って逆向きに取り付けようとした場合でも、フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブの下方に設けたフィルター本体固定リブ内にフィルター本体は入らないため、フィルター本体の逆向き誤挿入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の洗濯乾燥機の断面図
【図2】 同洗濯乾燥機の要部拡大断面図
【図3】 本発明の第2の実施例の洗濯乾燥機の要部断面図
【図4】 同洗濯乾燥機の第2フィルター本体を取り付ける状態の要部断面図
【図5】 本発明の第3の実施例の洗濯乾燥機の要部断面図
【図6】 (a)同洗濯乾燥機の第2フィルター本体の斜視図
(b)同洗濯乾燥機のフィルターケースの要部斜視図
【図7】 本発明の第4の実施例の洗濯乾燥機の要部断面図
【図8】 同洗濯乾燥機の第1フィルター本体の側面図
【図9】 本発明の第5の実施例の洗濯乾燥機の要部断面図
【図10】 同洗濯乾燥機の第1フィルター本体の側面図
【図11】 従来の洗濯乾燥機の断面図
【図12】 同洗濯乾燥機の要部断面図
【符号の説明】
1 筐体
3 外槽
4 内槽
6 回転翼
8 モータ(駆動手段)
12 乾燥用送風機(送風手段)
13 ヒータ(加熱手段)
32 フィルター装置
34 第1フィルター本体
35 第2フィルター本体
38 把手部
39 把手部
Claims (2)
- 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を略鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に送風する送風手段と、前記送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記送風手段による送風中のほこり、糸くずなどを回収するフィルター装置とを備え、前記フィルター装置は、送風が入り込むフィルターケースを有し、前記フィルターケースの中に網目の大きさが異なる第1フィルター本体と第2フィルター本体とで構成し、これらフィルター本体の把手部を筐体の表面にそれぞれ露出させ、一方のフィルター本体は、前記フィルターケースの内側面に設けた傾斜ガイドリブに沿って、前記フィルターケースに収容するようにした洗濯乾燥機。
- 一方のフィルター本体は、その逆向き挿入時においては、フィルターケース内側面に設けた傾斜ガイドリブの下方に設けたフィルター本体固定リブ内に受け入れられない構成とした請求項1記載の洗濯乾燥機。
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