JP3815366B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗い、すすぎ、脱水の洗濯行程と乾燥行程を有する洗濯乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯乾燥機は図9に示すような構成が提案されている。以下、その構成について説明する。
【0003】
図9に示すように、外枠1は、内部に複数のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3を設け、脱水時の振動を吸収する構成としている。外槽3の内部に、洗濯物および乾燥対象物を収容する内槽4を脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底部に洗濯物および乾燥対象物(以下、衣類という)を撹拌する回転翼6を洗濯軸7を中心に回転自在に配設している。
【0004】
内槽4の内部周壁に小孔(図示せず)を多数設けるとともに、上方に流体バランサー8を設けている。回転翼6は、外周部に傾斜面9を有する略皿状の基盤の上面に撹拌用突出部10を形成することで、乾燥行程において衣類を回転翼6の回転による遠心力で傾斜面9に沿って上方へと舞い上がりやすくしている。
【0005】
外槽3の底部にモータ11を配設し、その回転力を洗濯時は洗濯軸7に、脱水時は脱水軸5に切り換えて伝達するクラッチ12を介して、内槽4または回転翼6に連結している。
【0006】
外枠1内の後方に熱交換器13を配設し、この熱交換器13の一端は伸縮自在の下部蛇腹状ホース14を介して外槽3の下部に接続し、他端は循環する温風に含まれるリントを回収するリントフィルター15を介して循環用送風機16の一端に接続している。循環用送風機16の他端は、加熱手段であるヒータ17を有する温風供給路18に接続し、送風蛇腹ホース19を通って内槽4へ繋がり、循環する温風循環経路20を構成している。
【0007】
外槽カバー21は、略ドーナツ状に形成して外槽3の上方開口側に配設し、送風蛇腹ホース19から温風を供給する温風供給口22を設けている。また、この外槽カバー21に内蓋23を開閉自在に設け、閉時は外槽カバー21の開口部を気密的に覆い、開時は衣類を出し入れ可能にしている。
【0008】
外枠1の上部に開口部を有する外枠カバー24を配設し、その開口部を開閉自在に覆う外蓋25、操作表示手段26、内槽4に給水する給水弁27を設けている。外槽3の底部に外槽3外に水を排水する排水弁28を設けている。外枠1の後面には、送風によって外槽3、熱交換器13等を冷却する冷却用送風機29を配設している。
【0009】
制御装置30は、外枠1の下部に配設し、マイクロコンピュータを具備し、モータ11、クラッチ12、循環用送風機16、ヒータ17、給水弁27、排水弁28、冷却用送風機29などの動作を制御し、例えば、外槽3の温度を検知するサーミスタ31、熱交換器13の出口の循環風温度を検知するサーミスタ32の検知出力をモニターし乾燥終了を判定する等、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御するよう構成している。
【0010】
上記構成において動作を説明する。洗い行程では、外蓋25と内蓋23を開けて内槽4内に衣類を投入し運転を開始すると、給水弁27が開き、外槽カバー21に接続された給水蛇腹ホース33を通して所定の水位まで給水した後、モータ11を駆動する。伝達機構部のクラッチ12によりモータ11の動力を洗濯軸7を介して回転翼6に伝達して回転し、撹拌用突出部10により衣類を撹拌し、衣類どうしまたは内槽4や回転翼6との接触により作用する機械力と水流により衣類の洗浄が行われる。
【0011】
脱水行程では、洗濯終了後、排水弁28を開いて内槽4内の水を排水した後、クラッチ12を脱水側に切り換えて、モータ11の動力を脱水軸5に伝達し内槽4を回転させ、遠心力により衣類から水分を分離させる。
【0012】
乾燥行程では、脱水終了後、排水弁28を閉じ、クラッチ12を洗濯側に切り換え、モータ11の回転を回転翼6に伝達して正転、反転させて撹拌用突出部10で衣類を撹拌する。同時にヒータ17によって加熱された温風を循環用送風機16によって送風蛇腹ホース19を通って温風供給口22に送り、内槽4内に吹き込まれた温風は、衣類から水分を蒸発させながら下部蛇腹状ホース14を通過し熱交換器13へ送られる。
【0013】
衣類の水分を奪って湿気を含んだ温風が、冷却送風機29による外部空気の流入で冷却された外槽3の内壁や熱交換器13内を通過するとき、水分の結露が起こり、湿った温風は除湿されて循環用送風機16に戻る。この温風循環経路20で温風を循環させ、内槽4内の衣類を乾燥させる。さらに温風に含まれるリントを温風循環経路20に着脱可能に設けたリントフィルター15で回収することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、熱交換器13は一端を下部蛇腹状ホース14を介して外槽3の下部に接続し、他端を循環用送風機16の一端に接続しているため、温風循環経路20は必然的に大がかりなものになり、機体本体も大きく、重量も増加してしまう。
【0015】
また、外気によって熱交換器13内を循環する温風を間接的に冷却する空冷方式は、広い熱交換面積が必要となり、外枠1の後面に冷却用送風機29を配設する必要があるため、さらに機体本体が大きく、重量も増加してしまう。
【0016】
また、リントフィルター15は温風循環経路20の一部に形成しているため、高温、高湿度の温風が循環し、温風に含まれるリントも必然的に高温、高湿度になり、リントフィルター15が目詰まりしやすいという問題を有していた。
【0017】
さらに、リントフィルター15は着脱自在に装着しているため、装着を忘れて乾燥運転されたとき、温風に含まれるリントの多くは温風供給路18内のヒータ17を直接通過することになり、ヒータ17を目詰まりさせて乾燥性能が大きく低下するという問題を有していた。
【0018】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、簡単な構造で乾燥を可能にして、機体本体を大きく、かつ重量を増加することなく、リントを回収するフィルターを目詰まりさせることなく、しかもフィルターを万一装着し忘れてもヒータを目詰まりさせることのない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、外枠の上部に外枠カバーを配設し、外枠内に弾性的に吊り下げられ洗濯物を収容する内槽を外槽内に回転可能に内包し、この外槽の上方開口側に洗濯物を投入するための内方開口部を有する外槽カバーを配し、外槽カバーの内方開口部に後部に開閉支点を有する内蓋を開閉自在に設け、外枠カバーの後方内部に設けられた温風送風手段により外気を吸気、加熱し内槽内に温風を送風し、外槽カバーの内方開口部の後方側で内槽内を臨む位置に設けられた温風供給口が温風送風手段に送風蛇腹ホースを介して接続され、外槽カバーに内槽内の温風を排出する排気口を設け、この排気口を覆支持部材が設けられ、外槽カバーと支持部材とで前方に向けて開放するように外槽カバーに対して略垂直方向に横長形状の開放面が形成され、支持部材には開放面を覆う横長形状の排気フィルターを着脱自在に設け、この排気フィルターは、支持部材に装着された状態での上下方向の断面形状が前方に向けて突出した略U字状もしくは略半円状としたものである。
【0020】
これにより、機体本体を大きくかつ重量を増加させることなく、簡単な構造で乾燥をすることができ、また、リントを含んだ高温度、高湿度の空気を循環させないため、排気フィルターが目詰まりしにくく、排気フィルターを万一装着し忘れてもヒータを目詰まりさせることがなく、信頼性を向上することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外枠と、前記外枠の上部に配設した外枠カバーと、洗濯物を収容する内槽と、前記外枠内に弾性的に吊り下げられ前記内槽を回転可能に内包した外槽と、前記外槽の上方開口側に配し洗濯物を投入するための内方開口部を有する外槽カバーと、前記内方開口部に開閉自在に設けられ後部に開閉支点を有する内蓋と、前記外枠カバーの後方内部に設けられ外気を吸気して加熱し前記内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記外槽カバーの前記内方開口部の後方側で前記内槽内を臨む位置に設けられ前記温風送風手段に送風蛇腹ホースを介して接続する温風供給口と、前記外槽カバーに設けられ前記内槽内の温風を排出する排気口とを備え前記外槽カバーには、前記排気口を覆支持部材が設けられ、前記外槽カバーと前記支持部材とで前方に向けて開放するように前記外槽カバーに対して略垂直方向に横長形状の開放面が形成され、前記支持部材には前記開放面を覆う横長形状の排気フィルターを着脱自在に設け前記排気フィルターは、前記支持部材に装着された状態での上下方向の断面形状が前方に向けて突出した略U字状もしくは略半円状としたものであり、リントを含んだ高温度、高湿度の空気を循環させないで乾燥ができるため、熱交換機を含んだ大掛かりな温風循環経路は必要がなく、機体本体を小さくかつ軽量で簡単な構成が可能となる。同時に、排気フィルターは目詰まりしにくく、排気フィルターを万一装着し忘れてもヒータを目詰まりさせることがなく、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することができる。また、略U字状もしくは略半円状の断面形状を有する排気フィルターの開放面を略垂直方向とすることで、排気フィルターに捕集されたリントは、乾燥終了後に衣類を取出すときに衝撃が加わっても周囲にこぼれにくく、衣類への付着を防止できる。さらに、捕集されたリントの掃除が簡単にできるため、使用を繰り返すうちに風量が落ちて乾燥性能を低下させるといったことも防ぐことができる。また、製品組立時、外槽カバーに給水蛇腹ホース、送風蛇腹ホースを接続した後で、支持部を外槽カバーまたは内蓋に固定する組立作業手順が可能となり、支持部によって形成される凸部がホース接続作業を阻害するのを防ぐことができ、組立作業性を向上することができる。
【0022】
請求項に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、排気フィルターは、前記支持部材との着脱方向を略上下方向としたものであり、略水平方向である排気方向に対して排気フィルターの着脱方向を変えることができ、例えば排気フィルターが目詰まりして排気圧力が高まったりしても、排気フィルターが外れることがなく安定なセット状態を保つことができる。
【0023】
請求項記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、排気フィルターは樹脂製の枠体とメッシュ状のフィルターとから構成され、前記枠体は両端に突起部を有し、支持部に前記突起部に対応する溝部を設け、前記溝部は上方から下方に向かって幅が狭くなるようにしたものであり、使用者が排気フィルターに溜まったリントを掃除した後、支持部に排気フィルターをセットするとき、無造作に置いても突起部が溝部に案内され易く、最後には所定の位置に規制されるので、セットし易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0024】
請求項に記載の発明は、上記請求項1〜に記載の発明において、排気フィルターは中央上部に把手部を有し、前記把手部近傍に設けた係止部を、支持部の中央上部に設けた係止部に係止するようにしたものであり、使用者が排気フィルターに溜まったリントを掃除した後、支持部に排気フィルターをセットするとき、排気フィルターが横に長い形状であっても片手で容易にセットすることができる。さらに、最後に把手部を押して係止部に係止させるとき、係止部が把手部の近傍にあることで、排気フィルターが変形するなどで係止部に掛かりにくくなることを防止でき、軽い力で確実に係止させることができ、セットし易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0026】
図1に示すように、外槽41は、サスペンション2によって外枠1に弾性的に吊り下げ、衣類を収容する内槽42を内包している。外槽41の上方開口側に略ドーナツ状の外槽カバー43を配設し、この外槽カバー43の内方開口部を開閉自在に覆うように、図2に示すように、内蓋44を配設している。
【0027】
外枠1の上部に配設した外枠カバー24の後方内部に、乾燥用送風機45を配設し、この乾燥用送風機45の一端は吸気フィルター46を介して機体外に通じており、他端はヒータ47を有する温風供給路48に接続し、温風送風手段49を構成している。温風供給路48は送風蛇腹ホース50につながり、外槽カバー43に設けた温風供給口51から内槽42内へ温風を供給するよう構成している。
【0028】
外槽カバー43に、温風供給口51から内槽42内に供給された温風を排気する排気口52を形成し、その近傍に支持部材(支持部)53を固定し、排気口52を覆うように支持部材53に排気フィルター54を着脱自在に取り付けている。この排気フィルター54は枠体にメッシュ状のフィルターを例えばインサート成形等で取り付けたものであり、支持部材53にセットされた状態で上下方向断面形状は、図3に示すように、略U字状をなし、開放面55を略垂直方向としている。また、外槽カバー43に給水口56を設け、この給水口56に接続された給水蛇腹ホース57によって給水弁27からの給水を内槽42に導く。
【0029】
サーミスタ58は、温風供給路48内に設け、温風温度を検知している。制御装置59は、マイクロコンピュータを具備し、モータ11、クラッチ12、給水弁27、排水弁28、乾燥用送風機45、ヒータ47などの動作を制御し、例えばサーミスタ58の検知出力をモニターして温風温度が正常な状態かを監視する等、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する。
【0030】
上記構成において動作を説明する。なお、洗い行程から脱水行程までの動作は従来例の動作と同じであるので説明を省略する。
【0031】
乾燥行程に入ると、排水弁28を閉じるとともにクラッチ12を洗濯側に切り換える。そしてモータ11を駆動して回転翼6に伝達し、回転翼6を正転、反転させて撹拌用突出部10で衣類を引っかけて撹拌する。また、乾燥用送風機45とヒータ47に通電し、吸気フィルター46を通して吸入した外気を温風に変え、温風供給口51から内槽42内に温風を吹き込む。
【0032】
この温風が撹拌中の衣類を暖め、衣類から水分を蒸発させた後、内槽42の上方に向かって上昇し、排気口52から図6の矢印a方向に排出される。この際、支持部材53に着脱自在に取り付けた排気フィルター54が排気口52を覆っているため、衣類の撹拌によって発生したリントは排気フィルター54で捕集され、機体内にリントが散乱するのを防止することができる。
【0033】
このように、乾燥中の空気の流れは吸入した外気を温風に変え、湿気とともに機体内に排出する構成のため、従来例のような熱交換機を含んだ大掛かりな温風循環経路は必要がなく、機体本体を小さくかつ軽量で簡単な構成とすることができる。
【0034】
さらに、従来例のように、乾燥効率を高めるためにリントを含んだ高温度、高湿度の空気を循環させる必要がないため、排気フィルター54が目詰まりしにくく、さらに、使用者が排気フィルター54を万一支持部材53に装着し忘れてもヒータ47を目詰まりさせることがなく、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することができる。
【0035】
また、排気フィルター54の位置は、使用者が取扱い易く見え易く、内蓋44を開閉しても捕集されたリントが周囲に飛び散りにくい場所ということで、図6に示すように、内蓋44の開閉支点62の近くが適している。この場合、前方向には内蓋44を開けた状態(2点鎖線で示す)で排気フィルター54に干渉しないこと、後方向には外枠カバー24より後退すると使用者が取扱いにくく見えにくくなるという設置可能スペース上の制約を受ける。
【0036】
よって、排気フィルター54の断面形状を略U字状にし、開放面55を略垂直方向とすることで、限られたスペースで排気フィルター54に捕集されるリントの量を増やすことができる。さらに、使用者が乾燥終了後に内蓋44を開けて衣類を取り出すときに排気フィルター54に衝撃が加わっても、捕集されたリントが内槽42内等の周囲にこぼれにくく、衣類への付着を防止できる。
【0037】
さらに、使用者が排気フィルター54に捕集されたリントを掃除するとき、支持部材53から取り外し、略U字状断面に沿って指で簡単にリントが取れるため掃除がし易く、また、排気フィルター54が外蓋25を開けたときに見え易い位置にあることで、リントがたまったことに気付いて掃除をし易いという効果もあり、使用を繰り返すうちに風量が落ちて乾燥性能を低下させることも防ぐことができる。
【0038】
また、図6に示すように、乾燥中は内蓋44が閉成状態にあり、内蓋44の外縁部60は外槽カバー43の開口部内縁部61と全周にわたって隙間を有するため、使用者が排気フィルター54に捕集されたリントを掃除せずに運転を繰り返し、排気フィルター54が完全に目詰まりしてしまっても、上述の隙間からも温風が排出される。したがって、外槽41内の圧力、温度が温風送風手段49により異常に高まるのを防止することができ、内蓋44の閉成時に外槽カバー43の開口部を気密的に覆う従来例に要求されるような強度、剛性は必要なく、機体本体を大きく、かつ重量を増加させることもない。
【0039】
なお、本実施例では、排気フィルター54の断面形状は略U字状としたが、略半円状でもよい。また、排気フィルター54のフィルターはメッシュ状としたが、不織布や、樹脂を格子状に形成しただけでもよく、リントを回収する構成であればよい。
【0040】
つぎに、図4、図5および図6を参照しながら支持部材53を外槽カバー43に固定する例につてい説明する。製品組立時、外槽カバー43の温風供給口51に送風蛇腹ホース50を挿入してバンド63をはめ、給水口56に給水蛇腹ホース57を挿入してバンド64をはめるとき、外枠カバー24と外槽カバー43間の上下方向に狭い空間に手を入れて作業することになる。このとき、排気フィルター54があると、上方に凸部ができて、さらに空間が狭くなり、組立作業がし難くなる。
【0041】
そこで、支持部材53を別部品とし、組立作業に支障をきたす凸部のない状態で送風蛇腹ホース50、給水蛇腹ホース57、バンド63、64を取り付けた後で、支持部材53の爪部65、角穴部66を外槽カバー43の角穴部67、爪部68に嵌め込み固定し、この支持部材53に排気フィルター54をセットする。
【0042】
この構成により、支持部材53によって形成される凸部がホース接続作業を阻害するのを防ぐことができ、組立作業性を向上することができる。
【0043】
なお、本実施例では、支持部材53を外槽カバー43に取り付けたが、内蓋44に排気口を設けて支持部材53を取り付けてもよい。
【0044】
つぎに、排気フィルター54の形状、取り付け関係について、図4、図6、図7および図8を参照しながら説明する。
【0045】
排気フィルター54は上述したように、樹脂製の枠体70にメッシュ状のフィルター71を例えばインサート成形等で取り付けたもので、支持部材53にセットされた状態での上下方向断面形状が略U字状をなした横長形状で、開放面55を略垂直方向としている。排気フィルター54の両端部72は枠体70で閉じられ、突起部73を有し、支持部材53には突起部73に対応する溝部74を設け、この溝部74は上方から下方に向かって幅が狭くなっている。
【0046】
排気フィルター54の中央上部に把手部75を設けており、この把手部75の近傍に設けた係止部76が、支持部材53の中央上部に設けた係止部77に係止する。
【0047】
使用者が排気フィルター54に溜まったリントを掃除した後、支持部材53に排気フィルター54を図6の矢印b方向にセットするとき、まず突起部73を溝部74にセットするが、溝部74が上方から下方に向かって幅が狭くなっているため、無造作に置いても突起部73が溝部74に案内され易く、最後には所定の位置に規制されるので、セットし易くなり使い勝手を向上することができる。
【0048】
さらに、外槽カバー43に斜面部78を設け、枠体70に当接するようにすれば、さらに排気フィルター54が案内され易くなる。
【0049】
排気フィルター54が溝部74に案内された状態では、係止部76が係止部77の上に乗った位置にあり、この後把手部75を軽く下方に押せば、枠体70の変形等の影響を受けることなく確実に係止される。このように、排気フィルター54が横に長い形状であっても片手で容易にセットすることができる。
【0050】
さらに、最後に把手部75を押して係止部77に係止させるとき、係止部76が把手部77の近傍にあることで、排気フィルター54が変形する等して係止部77に掛かりにくくなるのを防ぐことができ、軽い力で確実に係止させることができ、セットし易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0051】
また、排気フィルター54の着脱方向が略上下方向(図6の矢印b方向)であり、乾燥運転中に内槽42内の温風が排気口52から排気フィルター54を通過して機体内へ出る排気方向が略水平方向(図6の矢印a方向)であるため、排気フィルター54が受ける風圧による力の方向に対して着脱方向を変えることができる。
【0052】
したがって、例えば使用者がリントの掃除をせずに連続使用され、排気フィルター54が目詰まりして排気圧力が高まったりしても、排気フィルター54が支持部材53から外れることがなく安定なセット状態を保つことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、外枠と、前記外枠の上部に配設した外枠カバーと、洗濯物を収容する内槽と、前記外枠内に弾性的に吊り下げられ前記内槽を回転可能に内包した外槽と、前記外槽の上方開口側に配し洗濯物を投入するための内方開口部を有する外槽カバーと、前記内方開口部に開閉自在に設けられ後部に開閉支点を有する内蓋と、前記外枠カバーの後方内部に設けられ外気を吸気して加熱し前記内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記外槽カバーの前記内方開口部の後方側で前記内槽内を臨む位置に設けられ前記温風送風手段に送風蛇腹ホースを介して接続する温風供給口と、前記外槽カバーに設けられ前記内槽内の温風を排出する排気口とを備え前記外槽カバーには、前記排気口を覆支持部材が設けられ、前記外槽カバーと前記支持部材とで前方に向けて開放するように前記外槽カバーに対して略垂直方向に横長形状の開放面が形成され、前記支持部材には前記開放面を覆う横長形状の排気フィルターを着脱自在に設け前記排気フィルターは、前記支持部材に装着された状態での上下方向の断面形状が前方に向けて突出した略U字状もしくは略半円状としたから、リントを含んだ高温度、高湿度の空気を循環させないで乾燥ができるため、熱交換機を含んだ大掛かりな温風循環経路は必要がなく、機体本体を小さくかつ軽量で簡単な構成が可能となる。同時に、排気フィルターは目詰まりしにくく、排気フィルターを万一装着し忘れてもヒータを目詰まりさせることがなく、信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することができる。また、略U字状もしくは略半円状の断面形状を有する排気フィルターの開放面を略垂直方向とすることで、排気フィルターに捕集されたリントは、乾燥終了後に衣類を取出すときに衝撃が加わっても周囲にこぼれにくく、衣類への付着を防止できる。さらに、捕集されたリントの掃除が簡単にできるため、使用を繰り返すうちに風量が落ちて乾燥性能を低下させるといったことも防げる。また、製品組立時、外槽カバーに給水蛇腹ホース、送風蛇腹ホースを接続した後で、支持部を外槽カバーまたは内蓋に固定する組立作業手順が可能となり、支持部によって形成される凸部がホース接続作業を阻害するのを防ぐことができ、組立作業性を向上することができる。
【0054】
また、請求項に記載の発明によれば、排気フィルターは、前記支持部材との着脱方向を略上下方向としたから、略水平方向である排気方向に対して排気フィルターの着脱方向を変えることができ、例えば排気フィルターが目詰まりして排気圧力が高まったりしても、排気フィルターが外れることがなく安定なセット状態を保つことができる。
【0055】
また、請求項に記載の発明によれば、排気フィルターは樹脂製の枠体とメッシュ状のフィルターとから構成され、前記枠体は両端に突起部を有し、支持部に前記突起部に対応する溝部を設け、前記溝部は上方から下方に向かって幅が狭くなるようにしたから、使用者が排気フィルターに溜まったリントを掃除した後、支持部に排気フィルターをセットするとき、無造作に置いても突起部が溝部に案内され易く、最後には所定の位置に規制されるので、セットし易くなり、使い勝手を向上することができる。
【0056】
また、請求項に記載の発明によれば、排気フィルターは中央上部に把手部を有し、前記把手部近傍に設けた係止部を、支持部の中央上部に設けた係止部に係止するようにしから、使用者が排気フィルターに溜まったリントを掃除した後、支持部に排気フィルターをセットするとき、排気フィルターが横に長い形状であっても片手で容易にセットすることができる。さらに、最後に把手部を押して係止部に係止させるとき、係止部が把手部の近傍にあることで、排気フィルターが変形するなどで係止部に掛かりにくくなることを防止でき、軽い力で確実に係止させることができ、セットし易くなり、使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の洗濯乾燥機の縦断面図
【図2】 同洗濯乾燥機の外槽カバーと内蓋を配した外槽の拡大平面図
【図3】 同洗濯乾燥機のA−A線拡大縦断面図
【図4】 同洗濯乾燥機の排気フィルター近傍の拡大分解斜視図
【図5】 同洗濯乾燥機の排気フィルター近傍の拡大平面図
【図6】 同洗濯乾燥機のB−B線拡大縦断面図
【図7】 同洗濯乾燥機のC−C線拡大縦断面図
【図8】 同洗濯乾燥機のD−D線拡大縦断面図
【図9】 従来の洗濯乾燥機の縦断面図
【符号の説明】
41 外槽
42 内槽
43 外槽カバー
44 内蓋
49 温風送風手段
52 排気口
53 支持部材(支持部)
54 排気フィルター
55 開放面

Claims (4)

  1. 外枠と、前記外枠の上部に配設した外枠カバーと、洗濯物を収容する内槽と、前記外枠内に弾性的に吊り下げられ前記内槽を回転可能に内包した外槽と、前記外槽の上方開口側に配し洗濯物を投入するための内方開口部を有する外槽カバーと、前記内方開口部に開閉自在に設けられ後部に開閉支点を有する内蓋と、前記外枠カバーの後方内部に設けられ外気を吸気して加熱し前記内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記外槽カバーの前記内方開口部の後方側で前記内槽内を臨む位置に設けられ前記温風送風手段に送風蛇腹ホースを介して接続する温風供給口と、前記外槽カバーに設けられ前記内槽内の温風を排出する排気口とを備え前記外槽カバーには、前記排気口を覆支持部材が設けられ、前記外槽カバーと前記支持部材とで前方に向けて開放するように前記外槽カバーに対して略垂直方向に横長形状の開放面が形成され、前記支持部材には前記開放面を覆う横長形状の排気フィルターを着脱自在に設け前記排気フィルターは、前記支持部材に装着された状態での上下方向の断面形状が前方に向けて突出した略U字状もしくは略半円状とした洗濯乾燥機。
  2. 排気フィルターは、前記支持部材との着脱方向を略上下方向とした請求項記載の洗濯乾燥機。
  3. 排気フィルターは樹脂製の枠体とメッシュ状のフィルターとから構成され、前記枠体は両端に突起部を有し、支持部に前記突起部に対応する溝部を設け、前記溝部は上方から下方に向かって幅が狭くなるようにした請求項1または2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 排気フィルターは中央上部に把手部を有し、前記把手部近傍に設けた係止部を、支持部の中央上部に設けた係止部に係止するようにした請求項1〜のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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