JP4638189B2 - スウェージングマシン - Google Patents

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Description

本発明は、複数のダイスが取付けられるスピンドルと、複数のハンマー部材がその内周面に沿って転動する外レースとを備え、上記複数のハンマー部材が間接的または直接に上記複数のダイスに半径方向外方から繰り返し打撃を加えることによって、中実線材、円形パイプなどの被加工材をスウェージングするようにしたスウェージングマシンに関する。
上述のようなスウェージングマシンは、特開2003−164940号公報に記載されている。そして、この公開特許公報に記載されているスウェージングマシン(以下、「上記公知のスウェージングマシン」という。)においては、ハンマー部材としてのハンマーロールがその内周面に沿って転動する外レースは、ケーシングに固定されている。これに対し、スピンドルは、モータを駆動源とするスピンドル駆動機構によって回転駆動される。
特開2003−164940号公報
したがって、上記公知のスウェージングマシンにおいてスウェージング加工の能率を上げるためには、スピンドルを高速(例えば、300r.p.m.)で回転駆動することによって、複数のハンマーロールが複数のバッカーを介して複数のダイスに半径方向外方から繰り返し打撃を加えるインターバルを短縮する必要がある。
特開2003−164940号公報
しかし、上記公知のスウェージングマシンにおいて被加工材がスウェージング加工される過程において、複数のダイスが被加工材に食い付くことがある。この場合、スピンドル、ひいては、複数のバッカーおよび複数のダイスが高速(例えば、300r.p.m.)で回転駆動されているので、被加工材を手で持ってスウェージング加工作業に従事している作業者の手に複数のダイスから被加工材を介して大きな負荷が加わる恐れがあり、このために、作業者が手を損傷する恐れがある。また、被加工材を手動ではなくて自動的に供給する場合には、材料自動供給機構が破損する恐れがある。
特開2003−164940号公報
本発明は、複数のダイスが取付けられるスピンドルと、複数のハンマーローラなどのハンマー部材がその内周面に沿って転動する外レースとを備え、上記複数のハンマー部材がバッカーを介して間接的にまたは直接に上記複数のダイスに半径方向外方から繰り返し打撃を加えることによって、被加工材をスウェージングするようにしたスウェージングマシンにおいて、上記スピンドルを低速で回転駆動するスピンドル駆動機構と、上記外レースを上記スピンドルとは逆方向に高速で回転駆動する外レース駆動機構とをさらに備えていることを第1の特徴とする。
そして、本発明は、上記外レース駆動機構の電動モータなどの駆動源が上記スピンドル駆動機構の電動モータなどの駆動源と共通であることを第2の特徴とする。
また、本発明は、上記スピンドル駆動機構が駆動源と1つまたは複数の歯車伝動機構と1つまたは複数のチェーン伝動機構とから成り、上記外レース駆動機構が1つまたは複数のベルト伝動機構を含むことを第3の特徴とする。この場合、上記外レース駆動機構は、上記スピンドル駆動機構と共通の駆動源と、1つまたは複数のベルト伝動機構と、1つまたは複数の歯車伝動機構とから成っているのが好ましい。
また、本発明は、上記スピンドル駆動機構が電動モータなどの駆動源から上記スピンドルまでの回転駆動力伝達経路中にダンパ用ホイールを含むことを第4の特徴とする。この場合、上記ダンパ用ホイールが上記スピンドルに取付け用ホイールを介して間接的または直接に上記スピンドルに取付けられるとともに、チェーン伝動用の従動側スプロケットホイールが上記スピンドルと同心状に上記ダンパ用ホイールに取付けられるのが好ましい。
さらに、本発明は、上記スピンドル駆動機構によって回転駆動される上記スピンドルの回転速度に対する、上記外レース駆動機構によって回転駆動される上記外レースの回転速度の割合が、7〜15倍であることを第5の特徴とする。
本発明の上記第1の特徴によれば、被加工材がスウェージング加工される過程において複数のダイスが被加工材に食い付くことがあっても、スピンドル、ひいては、ダイスが低速で回転駆動されるので、被加工材を手で持ってスウェージング加工作業に従事している作業者の手に複数のダイスから被加工材を介して大きな負荷が加わって、作業者が手を損傷する恐れがなく、また、材料自動供給の場合には、材料自動供給機構が破損する恐れがない。
それでいて、本発明の上記第1の特徴によれば、外レースがスピンドルとは逆方向に高速で回転駆動されるので、複数のハンマー部材が外レースの内周面を高速で転動することができて、複数のハンマー部材が複数のダイスを間接的または直接に半径方向外方から繰り返し打撃を加えるインターバルを小さくすることができ、このために、スウェージング加工の能率を上げることができる。
また、本発明の上記第2の特徴によれば、低速回転させる必要がありかつ高負荷が加わるスピンドルと、高速回転させる必要がありかつ低負荷しか加わらない外レースとを共通の駆動源によってそれぞれ回転駆動するようにしたから、構造を簡単にすることができ、しかも、部品点数を少なくすることができる。
また、本発明の上記第3の特徴によれば、低速回転させる必要がありかつ高負荷が加わるスピンドルを回転駆動するスピンドル駆動機構は駆動源、歯車伝動機構およびチェーン伝動機構のみを具備するとともに、高速回転させる必要がありかつ低負荷しか加わらない外レースを回転駆動する外レース駆動機構はベルト伝動機構を含んでいるから、スピンドルおよび外レースをそれぞれの要求に応じて効果的に回転駆動することができる。
また、本発明の上記第4の特徴によれば、低速回転させる必要がありかつ高負荷が加わるスピンドルを回転駆動するスピンドル駆動機構の回転駆動力伝達経路中にダンパ用ホイールが設けられているから、スピンドルに瞬間的に過大な負荷が加わっても、この過大な負荷が上記ダンパ用ホイールによって吸収され、このために、上述のような過大な負荷によってスピンドル駆動機構が破損する可能性を低減させることができる。
さらに、本発明の上記第5の特徴によれば、本発明の上記第1の特徴によって奏する既述の効果をさらに効果的に奏することができる。
つぎに、本発明を適用した一実施例におけるスウェージングマシンを図面を参照して説明する。
スウェージングマシン1は、図1および図2に示すように、ほぼ直方体形状のケーシング2を備えている。そして、このケーシング2には、図3〜図5に示すスピンドル/外レース駆動機構3と、図6に示すスウェージング機構4とがそれぞれ組み込まれている。また、ケーシング2には、後面側の蓋板5、左側面側の蓋板6、上面側の蓋板兼用の取付け板7、8、各種のカバー9、10、11、12、13、14がそれぞれ着脱可能に取付けられている。さらに、この左側面側の蓋板6の下方には、ケーシング2を機台(図示せず)などに取付け固定するときに取付け用係合爪(図示せず)などを係合させるためのほぼ水平方向に延びる条溝15が形成されている。
以下において、スウェージングマシン1を、「(1)スウェージング機構の構造」、「(2)スピンドル/外レース駆動機構の構造」および「(3)スウェージングマシンの動作」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
(1)スウェージング機構の構造
スウェージング機構4は、中実線材、円形パイプなどの被加工材に複数のダイス21で半径方向外方から繰り返し打撃を加えて被加工材の断面積を縮小させるためのスウェージング動作を行う鍛造機構本体であって、図6に示すように構成されている。
この図6に示すスウェージング機構4の組み立て順序を説明すると、まず、ほぼ円環状であってよい外レース22には、多数のハンマーローラ23が外レース22の内周面に沿って全体としてほぼ円環状に配置される。なお、図示を省略したが、多数のハンマーローラ23は、周知のラジアルローラ軸受の場合と同様に、リテーナによって互いにほぼ等間隔にかつ全体としてほぼ円環状に保持された状態でもって、外レース22内に配置される。
ついで、図6に示す外レース22が、その外周面を従動側の歯付きベルトプーリ24の内周面(換言すれば、従動側歯付きベルトプーリ24の中央ボス部24aの内周面)に沿って圧入されることによって、この歯付きベルトプーリ24の中央ボス部24aに取付け固定される。なお、図示を省略したが、図6に示す前側のカバー部材25と実質的に同一に構成されていてよい後側のカバー部材が設けられている。そして、この後側カバー部材が、前側カバー部材25と前後対称的に配置されるように、従動側歯付きベルトプーリ24に後面側から当接されてこのベルトプーリ24にねじ止め固定される。
ついで、図6にそれぞれ示すスピンドル26および従動側歯付きベルトプーリ24は、順次、ケーシング2内に適宜配設された前後一対のスピンドル用軸受(図示せず)および前後一対のベルトプーリ用軸受(図示せず)にそれぞれ回転可能に軸支される。この場合、具体的には、まず、スピンドル26を前方から後方に向かって上記前側のスピンドル用軸受に挿入することによって、スピンドル26の前側部分を上記前側のスピンドル用軸受により回転可能に支持する。ついで、上記後側のスピンドル用軸受が取付けられたカバー14を後面側の蓋体5に取付けることによって、スピンドル26の後側部分を上記後側のスピンドル用軸受により回転可能に支持する。ついで、従動側歯付きベルトプーリ24の中央ボス部24aを前方から後方に向かって上記後側のベルトプーリ用軸受に挿入することによって、従動側歯付きベルトプーリ24の中央ボス部24aの後側部分の外周面を上記後側のベルトプーリ用軸受により回転可能に支持する。ついで、上記前側のベルトプーリ用軸受が取付けられたカバー12をケーシング2に取付けることによって、従動側歯付きベルトプーリ24の中央ボス部24aの前側部分の外周面を上記前側のベルトプーリ用軸受により回転可能に支持する。ついで、複数のダイス21および複数のバッカー27を図6に示すように組み合わせた(換言すれば、単に寄せ集めた)組合せ体28が、上述のように全体としてほぼ円環状に配置された多数のダイス21の中央開口29内に、従動側歯付きベルトプーリ24の前方から挿入されて、スピンドル26の複数の係合用突起部31とハンマーローラ23とによって保持される。
図示の実施例においては、上記組合せ体28は、図6に示すように、複数(例えば4つ)のダイス21から成るほぼブロック状の中央部と、この中央部からそれぞれ外方に向かってほぼ放射状に延びる複数(例えば4つ)のバッカー27から成る外周部とから構成される。そして、上記中央部のほぼ中心には、被加工材用挿通孔30が形成される。また、複数(例えば4つ)のバッカー27の相互の間には、スピンドル26の複数(例えば4つ)の係合用突起部31がそれぞれ嵌合し得る複数(例えば4つ)の係合用欠如部32が、それぞれ形成される。したがって、上述のように、組合せ体28が多数のダイス21の中央開口29内に挿入されたときに、スピンドル26の複数の係合用突起部31が、組合せ体28の複数の係合用欠如部32にそれぞれ挿入された状態になる。
また、図6に示す外レース22は、周知のラジアルローラ軸受の場合と同様に、その内周面の前後両端部に前側のリング状突条部31aおよび後側のリング状突条部31bをそれぞれ備えている。したがって、これら前側および後側のリング状突条部31a、31bの間には、リング状条溝32が形成されている。そして、多数のハンマーローラ23は、上記リング状条溝32の底面(換言すれば、外レース22の内周面)に沿って転動し得るように、この底面に接触する。
ついで、図6に示すように被加工材用挿通孔34を有する挿通孔形成部材35が、前側カバー部材25の後面に形成されたリング状突条部36内に嵌め込まれる。ついで、この挿通孔形成部材35が嵌め込まれた前側カバー部材25は、図1および図3に示すように、従動側歯付きベルトプーリ24にねじ止め固定される。
なお、スピンドル26には、前端から後端に至るまで、被加工材用の挿通孔37がその軸心方向にほぼ沿って形成されている。したがって、上述のようにして組み立てられたスウェージング機構4においては、挿通孔形成部材35の被加工材用挿通孔34、組み合せ体28の被加工材用挿通孔30およびスピンドル26の被加工材用挿通孔37が、挿通孔形成部材35の前端面からスピンドル26の後端に至るまで、ほぼ連続的にかつほぼ直線的に連なって延びている。そして、スウェージング機構4は、図1および図3に示すように、被加工材用挿通孔34の前端開口を従動側歯付きプーリ24の前面に備えるとともに、図2、図3および図5に示すように、被加工材用挿通孔37の後端開口をスピンドル26の後端部に備えている。
(2)スピンドル/外レース駆動機構の構造
本発明の1つの特徴は、図3〜図6に示すスピンドル26を所定の回転方向に所定の回転速度で回転駆動するだけでなく、図6に示す外レース22をスピンドル26の回転方向とは逆の回転方向にこのスピンドル26の回転速度よりも高速の回転速度で回転駆動することである。この場合、例えば、スピンドル26の回転速度は毎分約30回転(すなわち、約30r.p.m.)で外レース22の回転速度は毎分約300回転(すなわち、約300r.p.m.)であってよい。また、スウェージング動作中には、被加工材用挿通孔34、30に挿通された被加工材(図示せず)が複数のダイス21に食い付かれることがあるので、スピンドル26には大きな負荷が加わることがある。これに対し、従動側歯付きベルトプーリ24に取付けられていてそのリング状条溝33に沿ってハンマーローラ23が転動する外レース22には、特に大きな負荷は加わらない。したがって、このような場合には、スピンドル26の回転駆動に用いられる低速/高負荷用の電動モータと、外レース22の回転駆動に用いられる高速/低負荷用の電動モータとが互いに別個に構成されるのが、常套手段である。
本発明の別の1つの特徴は、スピンドル駆動機構および外レース駆動機構のそれぞれの構成を工夫することによって、このような常套手段を踏襲することなく、低速回転させる必要がありかつ高負荷が加わるスピンドル26を回転駆動させるための電動モータと、高速回転させる必要がありかつ低負荷しか加わらない外レース22を回転駆動させる電動モータとを共通化したことである。
図3〜図5に示すスピンドル/外レース駆動機構3は、高負荷が加わるスピンドル26を低速で回転駆動するためのスピンドル駆動機構41と、低負荷しか加わらない外レース22を高速で回転駆動するための外レース駆動機構42とから成っている。そして、これらのスピンドル駆動機構41および外レース駆動機構42は、図1および図2に示す駆動源としての交流用電動モータ43が共通になっている。
この電動モータ43は、減速ギヤ付きのものであってよく、図4に示すように、このモータ43の出力軸44には、駆動側の傘歯車45が軸支されている。そして、この駆動側傘歯車45の左右両側には、スピンドル駆動機構41の従動側の傘歯車46と、外レース駆動機構42の従動側の傘歯車47とがそれぞれ噛み合っている。なお、これらの従動側傘歯車46、47は、互いに同一形状であってよく、また、互いに前後対称的に配置されていてよい。
スピンドル駆動機構41は、図3および図4に示すように、小径の駆動側のスプロケットホイール51、大径の従動側のスプロケットホイール52、小径の駆動側のスプロケットホイール53および大径の従動側のスプロケットホイール54をそれぞれ備えている。そして、これらのスプロケットホイール51〜54は、それぞれチェーン駆動用に構成されている。
具体的には、図3および図4に示すように、駆動側のスプロケットホイール51は、従動側傘歯車46の回転軸55に取付け固定されていて、回転軸55の軸心を回転中心として従動側傘歯車46および回転軸55と一体的に回転する。また、駆動側のスプロケットホイール51および従動側のスプロケットホイール52には、共通のエンドレスチェーン56がオープンチェーン状態(すなわち、クロスチェーン状態とは逆の状態)で掛け渡されている。そして、駆動側のスプロケットホイール53は、従動側のスプロケットホイール52の回転軸57に取付け固定されていて、回転軸57の軸心を回転中心として従動側のスプロケットホイール52および回転軸57と一体的に回転する。
駆動側のスプロケットホイール53および従動側のスプロケットホイール54には、図3および図4に示すように、共通のエンドレスチェーン58がオープンチェーン状態で掛け渡されている。また、従動側のスプロケットホイール54は、スピンドル26の軸心を回転中心として回転するが、図5に示すように、スピンドル26には間接的に取付けられている。
具体的には、図5に示すように、スピンドル26には、段付きの取付け用ホイール61が取付け固定されている。この取付け固定に際しては、まず、スピンドル26に設けられている段部(図示せず)に取付け用ホイール61の前面(図5における後方側の面)が当接するように、スピンドル26を取付け用ホイール61に挿通させる。ついで、ナット62をスピンドル26の雄ねじ部(図示せず)にねじ込むことによって、取付け用ホイール61をスピンドル26に取付け固定する。ついで、取付け用ホイール61の大径部63に従動側のスプロケットホイール54を嵌合させるとともに、取付け用ホイール61の小径部64にダンパ用ホイール65を嵌合させる。なお、取付け用ホイール61には、図5に示すように、従動側のスプロケットホイール54の前方側の位置を位置決めするための段部66が設けられている。また、ダンパ用ホイール65は、スピンドル26に加わる過負荷(すなわち、過度な機械的衝撃)が従動側のスプロケットホイール54(換言すれば、駆動側)に直接的に伝達されないように、合成ゴムなどの弾性材料から構成されている。
ついで、図5にそれぞれ示す従動側のスプロケットホイール54とダンパ用ホイール65とが第1のねじ67によって互いに結合されるとともに、従動側のスプロケットホイール54が第2のねじ68によって取付け用ホイール61に取付け固定される。なお、図5には、第1のねじ67および第2のねじ68がそれぞれ1個ずつしか示されていないが、実際には、4個、6個などの複数個ずつがほぼ等角度に配置されて用いられる。また、第1のねじ69による従動側のスプロケットホイール54とダンパ用ホイール65との結合は、これらの両者がスピンドル26に取付けられる前に予め行ってもよい。
外レース駆動機構42は、図3および図4に示すように、比較的小径の駆動側のベルトプーリ71および既述の大径の従動側ベルトプーリ24を備えている。なお、これらのベルトプーリ71、24はそれぞれ歯付きプーリであってよい。そして、これらのベルトプーリ71、24には、共通のエンドレス歯付きベルト72がオープンベルト状態で掛け渡されている。また、駆動側歯付きベルトプーリ71は、従動側傘歯車47の回転軸73に取付け固定されていて、回転軸73の軸心を回転中心として従動側傘歯車47および回転軸73と一体的に回転する。なお、回転軸73は、既述の回転軸55とほぼインラインに配置されていてよい。さらに、従動側ベルトプーリ24には、既述のように、外レース22が取付け固定されている。
上述のとおりであるから、本発明の前記別の1つの特徴における具体的構成によれば、スピンドル駆動機構41においては、駆動源であるモータ43の駆動力が、傘歯車45、46などから成る歯車伝動機構と、スプロケットホイール51〜54およびエンドレスチェーン56、58から成るチェーン伝動機構とによって、スピンドル26に伝達される。また、外レース駆動機構42においては、駆動源であるモータ43の駆動力が、傘歯車45、47などから成る歯車伝動機構と、歯付きベルトプーリ71、24および歯付きエンドレスベルト72から成るベルト伝動機構とによって、外レース22に伝達される。換言すれば、スピンドル駆動機構41は、ベルト伝動機構を含むことなく、チェーン伝動機構を含んでいる。これに対し、外レース駆動機構42は、チェーン伝動機構を含むことなく、ベルト伝動機構を含んでいる。
(3)スウェージングマシンの動作
スウェージングマシン1を用いて被加工材をスウェージング加工する場合には、前記(1)項に記載したようにしてスウェージング機構4を組み立ててから、つぎに記載する操作を行う。
すなわち、図1および図2に示す電動モータ43の電源を入れると、この電動モータ43が始動するので、電動モータ43の駆動力が、出力軸44を介して駆動側傘歯車45に伝達され、さらに、左右両側の従動側傘歯車46、47に伝達される。このために、これら左右両側の従動側傘歯車46、47は、互いにほぼ同一の回転速度で互いに逆方向に回転駆動される。
図4に示すように、この従動側傘歯車46の回転は回転軸55を介して駆動側のスプロケットホイール51に伝達されるので、この駆動側のスプロケットホイール51は回転駆動される。また、この駆動側のスプロケットホイール51の回転はエンドレスチェーン56を介して従動側のスプロケットホイール52に減速されて伝達されるので、この従動側のスプロケットホイール52および駆動側のスプロケットホイール53は減速されて回転駆動される。さらに、駆動側のスプロケットホイール53の回転はエンドレスチェーン58を介して従動側のスプロケットホイール54にさらに減速されて伝達されるので、この従動側のスプロケットホイール54はさらに減速されて回転駆動される。また、この従動側のスプロケットホイール54の回転はダンパ用ホイール65および取付け用ホイール61を介してスピンドル26に伝達されるので、このスピンドル26は回転駆動される。
この場合、図3および図4に示す従動側のスプロケットホイール54、ひいては、スピンドル26の回転方向は、従動側傘歯車46の回転方向と同一である。また、従動側のスプロケットホイール54、ひいては、スピンドル26の回転速度は、従動側傘歯車46の回転速度に較べて大幅(例えば、約1/15)に減速(例えば、約30r.p.m.に減速)されている。
一方、図4に示す従動側傘歯車47の回転は回転軸73を介して駆動側歯付きベルトプーリ71に伝達されるので、この駆動側歯付きベルトプーリ71は回転駆動される。また、この駆動側歯付きベルトプーリ71の回転はエンドレス歯付きベルト72を介して従動側歯付きベルトプーリ24に多少減速されて伝達されるので、この従動側歯付きベルトプーリ24および外レース22は回転駆動される。
この場合、図3および図4に示す従動側歯付きベルトプーリ24、ひいては、外レース22の回転方向は従動側傘歯車47の回転方向と同一であるから、スピンドル26の回転方向とは逆である。また、従動側歯付きベルトプーリ24、ひいては、外レース22の回転速度は従動側傘歯車47の回転速度に較べて多少(例えば、約1/1.5に)減速(例えば、約300r.p.m.に減速)されているだけであるから、スピンドル26の回転速度(例えば、約30r.p.m.)に較べて十分(例えば、約10倍)高速である。
図3〜図6に示すスピンドル26の回転速度は、本発明においては、実用性の観点から見て一般的に、10〜100r.p.m.の範囲であるのが好ましく、20〜60r.p.m.の範囲であるのがさらに好ましい。また、外レース22の回転速度は、本発明においては、実用性の観点から見て一般的に、100〜1,000r.p.m.の範囲であるのが好ましく、200〜600r.p.m.の範囲であるのがさらに好ましい。そして、スピンドル26の回転速度に対する外レース22の回転速度の割合は、本発明においては、実用性の観点から見て一般的に、4〜25倍の範囲であるのが好ましく、7〜15倍の範囲であるのがさらに好ましい。
上述のように、図3〜図6にそれぞれ示すスピンドル26および外レース22がそれぞれ回転している状態において、被加工材(図示せず)を挿通孔形成部材35の被加工材用挿通孔34の前端開口からこの被加工材用挿通孔34に挿入すると、この被加工材は組合せ体28の被加工材用挿通孔30にも挿入されるので、スウェージング機構4によるスウェージング動作が行われて、被加工材は周知のようにスウェージング加工される。
具体的には、図6に示す外レース22が高速回転するとともに、スピンドル26、ひいては、組合せ体28が外レース22とは逆方向に低速回転する。したがって、多数のハンマーローラ23は外レース22の高速回転に応じて外レース22のリング状条溝33の底面に沿って高速で転動するので、複数のハンマーローラ23は複数のバッカー27を介して複数のダイス21に半径方向外方から高速で繰り返し打撃を加える。そして、この打撃は複数のダイス21から被加工材にそれぞれ伝達されるので、被加工材はその断面積を縮小させてスウェージング加工される。そして、被加工材が長いときには、被加工材の先端部側がスピンドル26の被加工材用挿通孔37に挿入され、さらには、この被加工材用挿通孔37の後端開口からスウェージングマシン1の後面に露出する。なお、この場合でも、スウェージング加工された被加工材は、一般的には、挿通孔形成部材35の被加工材用挿通孔34の前端開口を通して前方に引き抜かれる。
被加工材が上述のようにスウェージング加工される過程において、複数のダイス21が被加工材に食い付くことがある。しかし、スピンドル26、ひいては、複数のバッカー27および複数のダイス21は低速で回転駆動されているので、被加工材を手で持ってスウェージング加工作業に従事している作業者の手に複数のダイス21から被加工材を介して大きな負荷が加わることはない。
本発明を適用した一実施例におけるスウェージングマシンの斜め上方で斜め前方から見た斜視図である。 図1に示すスウェージングマシンの斜め下方で斜め後方から見た斜視図である。 図1に示すスウェージングマシンのスピンドル/外レース駆動機構の斜め上方で斜め前方から見た斜視図である。 図1に示すスピンドル/外レース駆動機構の斜め上方で斜め後方から見た斜視図である。 図4に示すスピンドル/外レース駆動機構の従動側のスプロケットホイール部分の斜め上方で斜め後方から見た分解斜視図である。 図1に示すスウェージングマシンのスウェージング機構の斜め上方で斜め前方から見た分解斜視図である。
符号の説明
1 スウェージングマシン
21 ダイス
22 外レース
23 ハンマーローラ(ハンマー部材)
24 従動側歯付きベルトプーリ
26 スピンドル
41 スピンドル駆動機構
42 外レース駆動機構
43 電動モータ(駆動源)
45 駆動側傘歯車(歯車伝動機構)
46 従動側傘歯車(歯車伝動機構)
47 従動側傘歯車(歯車伝動機構)
51 駆動側スプロケットホイール(チェーン伝動機構)
52 従動側スプロケットホイール(チェーン伝動機構)
53 駆動側スプロケットホイール(チェーン伝動機構)
54 従動側スプロケットホイール(チェーン伝動機構)
56 エンドレスチェーン(チェーン伝動機構)
58 エンドレスチェーン(チェーン伝動機構)
65 ダンパ用ホイール
71 駆動側歯付きベルトプーリ
72 歯付きエンドレスベルト

Claims (1)

  1. 複数のダイスが取付けられるスピンドルと、複数のハンマー部材がその内周面に沿って転動する外レースとを備え、
    上記複数のハンマー部材が上記複数のダイスに半径方向外方から繰り返し打撃を加えることによって、被加工材をスウェージングするようにしたスウェージングマシンにおいて、
    上記スピンドルを低速で回転駆動するスピンドル駆動機構と、上記外レースを上記スピンドルとは逆方向に高速で回転駆動する外レース駆動機構とをさらに備え、
    上記外レース駆動機構の駆動源が上記スピンドル駆動機構の駆動源と共通であり、
    上記スピンドル駆動機構が駆動源と歯車伝動機構とチェーン伝動機構とから成り、
    上記外レース駆動機構がベルト伝動機構を含み、
    上記スピンドル駆動機構が駆動源から上記スピンドルまでの回転駆動力伝達経路中にダンパ用ホイールを含み、
    上記スピンドル駆動機構によって回転駆動される上記スピンドルの回転速度に対する、上記外レース駆動機構によって回転駆動される上記外レースの回転速度の割合が、7〜15倍であることを特徴とするスウェージングマシン。
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