JP2001132824A - オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 - Google Patents

オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置

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JP2001132824A
JP2001132824A JP31391199A JP31391199A JP2001132824A JP 2001132824 A JP2001132824 A JP 2001132824A JP 31391199 A JP31391199 A JP 31391199A JP 31391199 A JP31391199 A JP 31391199A JP 2001132824 A JP2001132824 A JP 2001132824A
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pulley
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alternator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリーブ1aの小径化を可能にして、小型且
つ軽量で、しかもオルタネータの発電効率の向上も可能
にする。 【解決手段】 上記スリーブ1aの中間部内周面に形成
した雌セレーション部10と、オルタネータの回転軸5
の先端部外周面に形成した雄セレーション部11とを係
合させる。又、この回転軸5の先端面に形成したねじ孔
17にボルト20を螺合させ、このボルト20の頭部2
1に設けた鍔部22により、上記スリーブ1aの内周面
に設けた段部18を抑え付ける。上記回転軸5の先端部
内周面を円筒面部19にする事が可能になって、上記課
題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のオルタネータ用一方
向クラッチ内蔵型プーリ装置は、各種エンジン用補機の
一種であるオルタネータの回転軸の先端部に設置し、エ
ンジンのクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリ
との間にベルトを掛け渡す事により、上記オルタネータ
を駆動する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】オルタネータは、自動車の駆動用エンジ
ンのクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリにそ
の一部を掛け渡したベルトにより駆動する。この為に、
オルタネータの回転軸の端部に固定した従動プーリと上
記駆動プーリとの間に無端ベルトを掛け渡し、上記オル
タネータを、駆動用エンジンと同期して回転駆動自在と
している。
【0003】上記従動プーリとして従来一般的には、単
に上記回転軸に固定しただけのものを使用していた。こ
れに対して近年、ベルトの走行速度が一定若しくは上昇
傾向にある場合には、ベルトから回転軸への動力の伝達
を自在とし、ベルトの走行速度が低下傾向にある場合に
は、プーリと回転軸との相対回転を自在とする、オルタ
ネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置が各種提案さ
れ、一部で使用されている。例えば、特開平7−318
07〜8号公報、同8−61443号公報、同10−2
13207号公報、特公平7−72585号公報、フラ
ンス特許公報FR2726059A1等に、上述の様な
機能を有するオルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プー
リ装置が記載されている。
【0004】図5は、これら各公報に記載される等によ
り従来から知られているオルタネータ用一方向クラッチ
内蔵型プーリ装置を示している。このオルタネータ用一
方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、スリーブ1の周囲に
プーリ2を、1対のサポート軸受3、3とローラクラッ
チ4とを介して、同心に支持して成る。上記スリーブ1
は、全体を円筒状に形成しており、オルタネータの回転
軸5(本発明の実施の形態を示す図1〜4参照)の先端
部に外嵌固定して、この回転軸5と共に回転自在であ
る。この為に、上記スリーブ1の中間部内周面に形成し
た雌ねじ部6に、上記回転軸5の先端部外周面に形成し
た雄ねじ部(図示せず)を螺合させる。そして、上記ス
リーブ1の先端部(図5の左端部)内周面に形成した六
角孔部7に六角レンチ等の工具を係止して、上記雌ねじ
部6と雄ねじ部とを緊締自在としている。一方、この様
なスリーブ1の周囲に配置した、上記プーリ2は、円筒
状の内周面と、無端ベルトを掛け渡し自在な凹溝を全周
に亙って形成した外周面とを有する。
【0005】この様なスリーブ1の外周面とプーリ2の
内周面との間に設けた、上記各サポート軸受3、3とロ
ーラクラッチ4とのうちのサポート軸受3、3は、上記
プーリ2に加わるラジアル荷重を支承しつつ、上記スリ
ーブ1とプーリ2との相対回転を自在とする。又、上記
ローラクラッチ4は、このプーリ2がスリーブ1に対し
て所定方向に回転する場合にのみ、プーリ2とスリーブ
1との間での回転力の伝達を自在とする。
【0006】上述の様な構成を有するオルタネータ用一
方向クラッチ内蔵型プーリ装置を使用する理由は、次の
2通りである。先ず、第一の理由は、無端ベルトの寿命
を延長する為である。例えば、上記駆動用エンジンがデ
ィーゼルエンジンであった場合、アイドリング時等の低
回転時には、クランクシャフトの回転角速度の変動が大
きくなる。この結果、上記駆動プーリに掛け渡した無端
ベルトの走行速度も細かく変動する事になる。一方、こ
の無端ベルトにより従動プーリを介して回転駆動される
オルタネータの回転軸5は、この回転軸5並びにこの回
転軸5に固定したロータ等の慣性質量に基づき、それ程
急激には変動しない。従って、上記従動プーリを回転軸
に対し単に固定した場合には、クランクシャフトの回転
角速度の変動に伴い、上記無端ベルトと従動プーリとが
両方向に擦れ合う傾向となる。この結果、この従動プー
リと擦れ合う無端ベルトに、繰り返し異なる方向の応力
が作用して、この無端ベルトと従動プーリとの間に滑り
が発生し易くなったり、或はこの無端ベルトの寿命が短
くなったりする原因となる。
【0007】そこで、この様な従動プーリとして、上記
オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を使用
する事により、上記無端ベルトの走行速度が一定若しく
は上昇傾向にある場合には、上記従動プーリから回転軸
5への回転力の伝達を自在とし、反対に上記無端ベルト
の走行速度が低下傾向にある場合には、これら従動プー
リと回転軸5との相対回転を自在とする。即ち、上記無
端ベルトの走行速度が低下傾向にある場合には、上記従
動プーリの回転角速度を上記回転軸の回転角速度よりも
遅くして、上記無端ベルトと従動プーリとの当接部が強
く擦れ合う事を防止する。この様にして、従動プーリと
無端ベルトとの擦れ合い部に作用する応力の方向を一定
にし、この無端ベルトと従動プーリとの間に滑りが発生
したり、或はこの無端ベルトの寿命が低下する事を防止
する。
【0008】第二の理由は、オルタネータの発電効率を
向上させる為である。オルタネータのロータを固定した
回転軸5は、自動車の駆動用エンジンにより、無端ベル
トと従動プーリとを介して回転駆動する。固定式の従動
プーリを使用すると、上記駆動用エンジンの回転速度が
急激に低下した場合に、上記ロータの回転速度も急激に
低下して、上記オルタネータによる発電量も急激に減少
する。これに対して、上記オルタネータに付属の従動プ
ーリとして、上記オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型
プーリ装置を使用すれば、上記駆動用エンジンの回転速
度が急激に低下した場合でも、上記ロータの回転速度が
慣性力により徐々に低下して、その間も発電を続ける。
この結果、固定式の従動プーリを使用した場合に比べ、
上記回転軸及びロータの運動エネルギを有効に利用し
て、オルタネータの発電量の増大を図れる。
【0009】上述した様な従来から知られているオルタ
ネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の場合には、
スリーブ1の内周面に形成した雌ねじ部6と回転軸5の
外周面に形成した雄ねじ部とを螺合させ、更に緊締する
際に、上記スリーブ1に大きなトルクを付与する為、図
5及び図6〜7に示す様に、このスリーブ1の先端部内
周面に六角孔部7を形成している。この六角孔部7の形
成作業は、ブローチ加工により行なうが、この加工の容
易化を図る為、上記六角孔部7の内周面を構成する6個
所の平面部8、8のうち、互いに平行な平面部8、8同
士の間隔D8 は、上記雌ねじ6の直径D6 よりも大きく
(D8 >D6 )している。従って、上記六角孔部7の直
径D7 は、上記雌ねじ6の直径D6 よりも相当に大きく
(D7 ≫D6 )なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオルタ
ネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の場合、スリ
ーブ1の先端部で六角孔7の周囲部分の肉厚を確保する
必要上、このスリーブ1の直径を、回転軸5の周囲に固
定し、且つこの回転軸5を回転させる為のトルクを伝達
する為に、本来必要とする以上の大きさにしなければな
らない。この為、上記スリーブ1を含む、オルタネータ
用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置が必要以上に大型化
する。本発明は、この様な事情に鑑みて、小型且つ軽量
なオルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を実
現すべく発明したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のオルタネータ用
一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、前述した従来から
知られているオルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プー
リ装置と同様に、オルタネータを構成する回転軸と、こ
の回転軸の先端部に外嵌固定自在なスリーブと、このス
リーブの周囲にこのスリーブと同心に配置した、その外
周面に無端ベルトを掛け渡し自在としたプーリと、これ
らスリーブの外周面とプーリの内周面との間に設け、こ
のプーリに加わるラジアル荷重を支承しつつこれらスリ
ーブとプーリとの相対回転を自在とするサポート軸受
と、上記スリーブの外周面とプーリの内周面との間に設
け、このプーリとスリーブとが所定方向に相対回転する
場合にのみプーリとスリーブとの間での回転力の伝達を
自在とする一方向クラッチとを備える。
【0012】特に、本発明のオルタネータ用一方向クラ
ッチ内蔵型プーリ装置に於いては、上記回転軸の先端部
外周面に設けた雄セレーション部と、この回転軸の先端
部に設けたねじ部と、上記スリーブの中間部内周面に形
成した雌セレーション部と、この雌セレーション部より
も先端寄り部分で上記スリーブの中間部内周面に、この
雌セレーション部よりも大径の円筒面部の端部から連続
し、先端側に向いた状態で形成された段部と、上記ねじ
部に螺合するねじ部材と、このねじ部材に付属の鍔部と
を備える。そして、上記雄セレーション部と雌セレーシ
ョン部とを係合させた状態で上記ねじ部に上記ねじ部材
を螺合させ、上記鍔部により上記段部を抑え付けて、上
記スリーブが上記回転軸の先端側に抜け出るのを防止し
ている。
【0013】
【作用】上述の様に構成する本発明のオルタネータ用一
方向クラッチ内蔵型プーリ装置の場合には、スリーブの
先端部内周面は円筒面部で良く、六角孔部の如き非円形
面部とする必要がない。従って、上記スリーブの先端部
の肉厚を確保する場合に、このスリーブの外径を大きく
する必要がなくなり、オルタネータ用一方向クラッチ内
蔵型プーリ装置の小型・軽量化を図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。本例のオルタネータ用一方向クラッ
チ内蔵型プーリ装置は、全体を円筒状に形成して、オル
タネータの回転軸5の端部に外嵌固定するスリーブ1a
と、このスリーブ1aの周囲にこのスリーブ1aと同心
に配置したプーリ2aとを備える。このうちのスリーブ
1aは、上記回転軸5と共に回転自在である。この為に
本発明の場合には、上記スリーブ1aの中間部内周面に
雌セレーション部10を形成し、この雌セレーション部
10と、上記回転軸5の先端部外周面に形成した雄セレ
ーション部11とを係合させている。
【0015】又、上記回転軸5の中間部基端寄り(図1
の右端寄り)部分には、段差部12を形成している。そ
して、この段差部12と上記スリーブ1aの基端面(図
1の右端面)との間で、深溝型の玉軸受である転がり軸
受13の内輪14を挟持している。又、この転がり軸受
13の外輪15は、図示しないオルタネータのハウジン
グの先端開口部に内嵌支持している。従って上記回転軸
5の中間部先端寄り部分は、上記転がり軸受13によっ
て、上記ハウジングに対し回転自在に支持している。
又、上記スリーブ1aの基端部内周面及び上記回転軸5
の先端部で上記雄セレーション部11よりも中間寄り部
分は、互いにがたつきなく(多少の締り嵌めにより)嵌
合する円筒面部として、上記スリーブ1aを上記回転軸
5に対し、同心に外嵌自在としている。尚、この回転軸
5の先端部外周面で上記雄セレーション部11と円筒面
部との間には、この雄セレーション11を形成する為の
逃げ溝16を形成している。
【0016】又、上記回転軸5の先端面中央部には、請
求項に記載したねじ部に相当する、ねじ孔17を形成し
ている。一方、上記スリーブ1aの中間部内周面で上記
雌セレーション部10よりも先端寄り部分に段部18
を、先端側(図1の左側)に向いた状態で形成してい
る。即ち、この段部18は、上記スリーブ1aの先端部
内周面に形成した、上記雌セレーション部10よりも大
径の円筒面部19の基端部から直径方向内方に折れ曲が
り、これら雌セレーション部10と円筒面部19とを連
続させる状態で形成している。
【0017】更に、上記ねじ孔17に、請求項に記載し
たねじ部材に相当する、ボルト20を螺合し更に緊締し
ている。このボルト20を構成する頭部21の基端部
(図1の右端部)には、この頭部21の外接円の直径よ
りも大きく、上記円筒面部19の内径よりも僅かに小さ
な外径を有する、外向フランジ状の鍔部22を設けてい
る。尚、上記段部18の直径方向に関する幅寸法は、こ
の鍔部22との当接面積を確保できる程度であれば良
く、この当接面積を確保し、当接部に過大な面圧が加わ
らない範囲で、できる限り小さくする。この構成によ
り、上記円筒面部19の内径をできる限り小さくする事
が可能になる。即ち、前述した従来構造の様に、スリー
ブの先端部に六角孔部を形成した場合に比べて、この先
端部の肉厚を確保しつつ、上記スリーブ1aの外径を小
さくする事が可能になる。尚、上記鍔部22は、上記ボ
ルト20と一体に形成する他、このボルト20のねじ杆
部23に外嵌した、円輪状のワッシャにより構成しても
良い。
【0018】何れにしても、上記ボルト20は、上記回
転軸5の外周面の雄セレーション部11と、上記スリー
ブ1aの内周面の雌セレーション部10とを係合させた
状態で上記ねじ杆部23を上記回転軸5の先端面に形成
したねじ孔17に螺合し、更に緊締する。そして、この
緊締により、上記鍔部22を上記スリーブ1a内周面の
段部18に押し付ける。この状態では、上記スリーブ1
aの基端面が前記転がり軸受13の内輪14の先端面に
押し付けられ、更にこの内輪14の基端面が、上記回転
軸5の中間部基端寄り部分に形成された前記段差部12
に押し付けられる。従って、上記ボルト20を緊締した
状態では、上記スリーブ1a及び内輪14が、上記段差
部12と鍔部22との間で強く挟持され、軸方向の位置
決めを図られる。そして、上記スリーブ1aが上記回転
軸5の先端側に抜け出るのを防止する。
【0019】尚、図示の例では、上記回転軸5の先端部
に形成した雄セレーション11とねじ孔17とのうち、
外周面に形成した雄セレーション11の軸方向長さL11
を、内部に形成したねじ孔17の軸方向長さL17よりも
大きく(L11>L17)している。この様に各部の寸法を
規制する事により、上記雄セレーション11の基端部の
内径側にねじ孔17が存在せず、この内径側部分の肉厚
を十分に確保できる様にしている。従って、トルク伝達
時に特に大きな力が加わる、上記雄セレーション11の
基端部に生じる応力の緩和を図れる。
【0020】更に、図示の例では、上記ボルト20の頭
部21を、上記スリーブ1aの先端部に形成した円筒面
部19の内径側に位置させて、上記ボルト20がこのス
リーブ1aの先端面から突出しない様にしている。この
様な構成により、上記ボルト20を含む、オルタネータ
用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置全体の軸方向寸法を
小さくして、小型且つ軽量なオルタネータ用一方向クラ
ッチ内蔵型プーリ装置の実現を可能にしている。
【0021】上述の様にして、上記回転軸5の先端部に
支持固定する、上記スリーブ1aの周囲に設ける、前記
プーリ2aは、その内側に次述するサポート軸受3a、
3a及び一方向クラッチであるローラクラッチ4aを装
着する。又、上記プーリ2aの外周面には、それぞれが
断面V字形である複数本(本例の場合には4本)の凹溝
24、24を、互いに平行に且つそれぞれ全周に亙って
形成している。この様なプーリ2aと図示しない駆動プ
ーリとの間には、内周面に断面V字形で全周に亙って連
続するリブを複数本(本例の場合には4本)形成した無
端ベルト(図示せず)を掛け渡す。
【0022】上記スリーブ1aの外周面と上記プーリ2
aの内周面との間には、それぞれが深溝型の玉軸受であ
る1対のサポート軸受3a、3aと、請求項に記載した
一方向クラッチに相当するローラクラッチ4aとを設け
ている。このうちのローラクラッチ4aを構成する為、
上記スリーブ1aの中間部に形成した大径部25の外周
面にローラクラッチ用内輪26を、締まり嵌めにより外
嵌固定している。このローラクラッチ用内輪26の外周
面は、円周方向に亙る凹凸面であるカム面27としてい
る。そして、このローラクラッチ用内輪26の外周面
と、上記プーリ2aの中間部内周面に締り嵌めにより内
嵌固定したローラクラッチ用外輪28の内周面との間
に、クラッチ用保持器29と、このクラッチ用保持器2
9に転動並びに円周方向に関する若干の変位自在に保持
した複数個のローラ30と、このローラ30を円周方向
に関して同方向に押圧するばね(図示せず)とを設けて
いる。この様な構成により上記ローラクラッチ4aは、
周知の様に、上記プーリ2aとスリーブ1aとの間で、
所定方向の回転のみを伝達する。
【0023】又、上記各サポート軸受3a、3aは、上
記プーリ2aとスリーブ1aとの間に加わるラジアル荷
重及びスラスト荷重を支承して、上記ローラクラッチ4
aに過大なラジアル荷重が加わるのを防止すると共に、
上記プーリ2aとスリーブ1aとが軸方向にずれ動く事
を防止する。
【0024】上述の様に構成する本発明のオルタネータ
用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、ローラクラッチ
4aが、ローラクラッチ用外輪28を内嵌固定したプー
リ2aと回転軸5との間で、所定方向の回転力のみを伝
達する。そして、上記プーリ2aに掛け渡した無端ベル
トに加わる力の方向を一定にして、この無端ベルトの耐
久性の向上を図ると共に、オルタネータの発電効率の向
上を図る。
【0025】特に、本発明のオルタネータ用一方向クラ
ッチ内蔵型プーリ装置の場合には、上記スリーブ1aの
先端部内周面は円筒面部19で良く、前述の図5に示し
た従来構造の様に、六角孔部7の如き非円形面部とする
必要がない。従って、上記スリーブ1aの先端部の肉厚
を確保する場合に、このスリーブ1aの外径を大きくす
る必要がなくなり、オルタネータ用一方向クラッチ内蔵
型プーリ装置の小型・軽量化を図れる。
【0026】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、スリーブ1bの中間
部内周面に形成した雌セレーション部10を構成するセ
レーション歯の、軸方向に関する先端面(図2の左端
面)を、ボルト20に付属の鍔部22を突き当てる為の
段部18aとしている。この様な本例の場合には、これ
ら鍔部22と段部18aとの当接面積が狭くなるが、上
記雌セレーション部10(及び雄セレーション部11)
は焼き入れ硬化されており、上記段部18aの硬度も十
分に高い為、ボルト20を緊締した場合でも、この段部
18aが変形する事はない。
【0027】又、本例の場合には、一方向クラッチとし
て、スプラグ型等のカムクラッチ31を使用している。
そして、上記スリーブ1bの中間部外周面及びプーリ2
aの中間部内周面を、それぞれカム32と摺接する、円
筒状の摩擦面としている。この為に本例の場合には、上
記スリーブ1b及びプーリ2aを、S53C又はS55
C等の炭素鋼により造り、上記摩擦面となる外周面又は
内周面を高周波焼き入れ硬化した後、研削加工して、平
滑な円筒面としている。
【0028】尚、本例の場合には、上記スリーブ1bの
先端部内周面に設けた円筒面部19aの内径R19a は、
上記雌セレーション部10の歯底円の直径R10よりも少
し(0.5〜1mm程度)だけ大きく{R19a =R10
(0.5〜1mm)}している。従って、上記スリーブ1
bの先端部の肉厚を確保しても、このスリーブ1bの外
径をより小さくして、オルタネータ用一方向クラッチ内
蔵型プーリ装置のより一層の小型・軽量化を図れる。そ
の他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様で
ある。
【0029】次に、図3は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、回転軸5の先端面中
央部に、請求項に記載したねじ部に相当する雄ねじ部3
3を設け、この雄ねじ部33に、請求項に記載したねじ
部材に相当するナット34を螺合し更に緊締している。
そして、このナット34に付属の鍔部22により、スリ
ーブ1bの中間部内周面に形成した段部18aを抑え付
けている。その他の構成及び作用は、上述した第2例の
場合と同様である。
【0030】次に、図4は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、ボルト20aの頭部
21aの外周面は円筒面とし、代わりに、この頭部21
aの端面中央部に、六角孔等の、六角レンチ等の工具の
端部を係合させる為の係合凹部35を形成している。こ
の様な本例の場合には、上記頭部21aの外周面とスリ
ーブ1bの先端部内周面との間に、工具を挿入する為の
隙間を介在させる必要がなくなる。この為、上記スリー
ブ1bをより一層小径化する事も可能になる。その他の
構成及び作用は、前述した第2例の場合と同様である。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、小型且つ軽量なオルタネータ用一方向クラ
ッチ内蔵型プーリ装置を実現できる。又、プーリの直径
を小さくできる為、オルタネータの回転軸の回転速度を
高くして、発電効率の向上を図れる。更には、プーリの
小径化に伴い、このプーリの慣性モーメントが小さくな
るので、エンジンのクランク軸の角速度変動に伴い、無
端ベルトの走行速度が微小変動しても、この無端ベルト
に上記プーリから負荷される荷重の変動が小さくなり、
この無端ベルトの耐久性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す半部断面
図。
【図2】同第2例を示す半部断面図。
【図3】同第3例を示す半部断面図。
【図4】同第4例を示す半部断面図。
【図5】従来構造の1例を示す半部断面図。
【図6】スリーブを取り出して示す断面図。
【図7】図6の左方から見た図。
【符号の説明】
1、1a、1b スリーブ 2、2a プーリ 3、3a サポート軸受 4、4a ローラクラッチ 5 回転軸 6 雌ねじ部 7 六角孔部 8 カム面 9 平面部 10 雌セレーション部 11 雄セレーション部 12 段差部 13 転がり軸受 14 内輪 15 外輪 16 逃げ溝 17 ねじ孔 18、18a 段部 19、19a 円筒面部 20、20a ボルト 21、21a 頭部 22 鍔部 23 ねじ杆部 24 凹溝 25 大径部 26 ローラクラッチ用内輪 27 カム面 28 ローラクラッチ用外輪 29 クラッチ用保持器 30 ローラ 31 カムクラッチ 32 カム 33 雄ねじ部 34 ナット 35 係合凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルタネータを構成する回転軸と、この
    回転軸の先端部に外嵌固定自在なスリーブと、このスリ
    ーブの周囲にこのスリーブと同心に配置した、その外周
    面に無端ベルトを掛け渡し自在としたプーリと、これら
    スリーブの外周面とプーリの内周面との間に設け、この
    プーリに加わるラジアル荷重を支承しつつこれらスリー
    ブとプーリとの相対回転を自在とするサポート軸受と、
    上記スリーブの外周面とプーリの内周面との間に設け、
    このプーリとスリーブとが所定方向に相対回転する場合
    にのみプーリとスリーブとの間での回転力の伝達を自在
    とする一方向クラッチとを備えたオルタネータ用一方向
    クラッチ内蔵型プーリ装置に於いて、上記回転軸の先端
    部外周面に設けた雄セレーション部と、この回転軸の先
    端部に設けたねじ部と、上記スリーブの中間部内周面に
    形成した雌セレーション部と、この雌セレーション部よ
    りも先端寄り部分で上記スリーブの中間部内周面に、こ
    の雌セレーション部よりも大径の円筒面部の端部から連
    続し、先端側に向いた状態で形成された段部と、上記ね
    じ部に螺合するねじ部材と、このねじ部材に付属の鍔部
    とを備え、上記雄セレーション部と雌セレーション部と
    を係合させた状態で上記ねじ部に上記ねじ部材を螺合さ
    せ、上記鍔部により上記段部を抑え付けて、上記スリー
    ブが上記回転軸の先端側に抜け出るのを防止した事を特
    徴とするオルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装
    置。
JP31391199A 1999-11-04 1999-11-04 オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 Pending JP2001132824A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007009996A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Mirai Kk 通水管用のインコア、およびインコアの挿入工具
JP2007120534A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Nsk Ltd プーリ装置
JP2007198503A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Nsk Ltd 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
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CN102678295A (zh) * 2011-03-10 2012-09-19 湖南华强电气有限公司 汽车用空调发电机机组

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