JP3170608B2 - 一方向クラッチ装置 - Google Patents

一方向クラッチ装置

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JP3170608B2
JP3170608B2 JP01102492A JP1102492A JP3170608B2 JP 3170608 B2 JP3170608 B2 JP 3170608B2 JP 01102492 A JP01102492 A JP 01102492A JP 1102492 A JP1102492 A JP 1102492A JP 3170608 B2 JP3170608 B2 JP 3170608B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/064Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
    • F16D41/066Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
    • F16D41/067Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
    • F02N15/022Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the starter comprising an intermediate clutch
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば農機(草刈機
等)のエンジン始動装置などに用いられる一方向クラッ
チ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一方向クラッチ装置を図4ないし
図6に示している。図4には一方向クラッチ装置を介在
させて構成したセルモータからクランク軸までの伝動系
を示している。
【0003】図中、52はセルモータ、54はセルモー
タ52の出力軸に固着された駆動ギア、56はアイドル
ギア、58は減速ギア、60は減速ギア58と一体化さ
れた伝動筒体(駆動軸)である。セルモータ52の駆動
ギア54はアイドルギヤ56の大径歯部56aと、ま
た、アイドルギヤ56の小径歯部56bは減速ギア58
とそれぞれ噛合されていて、セルモータ52の回転駆動
力が減速されて伝動筒体60に伝えられるようになって
いる。伝動筒体60はクランク軸62に対して同心状に
外嵌され、伝動筒体60とクランク軸62との間にシェ
ル型の一方向クラッチ64が介在されている。
【0004】この一方向クラッチ64は、外殻をなすシ
ェル66と、合成樹脂製の保持器68と、複数のローラ
70とから構成されている。シェル66は、円筒本体部
の軸方向両端に半径方向内向きに延びるフランジ72,
74を設けたものであり、円筒本体部の内周面にはロー
ラ70と同数のカム面76が凹入形成されている。保持
器68は、円筒本体部の円周数箇所にローラ70と同数
のローラポケット78を設けたものであり、ローラポケ
ット78の内壁面にはそこに転動自在に保持するローラ
70をカム面76のロック側へ付勢する二股舌片状のバ
ネ80が一体的に設けられている。なお、シェル66
は、その外形と同一形状の中空孔を持つ伝動筒体60に
内嵌固定されている。
【0005】次に、動作を説明する。セルモータ52を
駆動すると、駆動ギア54からアイドルギア56および
減速ギア58を経て伝動筒体60が矢印a2 方向に回転
され、伝動筒体60と一体のシェル66および保持器6
8も同方向に回転される。伝動筒体60の回転により、
各ローラ70がカム面76とクランク軸62との間で両
者間の間隔の狭い側に移動し、カム面76とクランク軸
62との間をロックする。このロックによって、シェル
66から複数のローラ70を介してクランク軸62に対
して回転駆動力が伝達され、クランク軸62が矢印b2
方向に回転されてエンジンが始動される。
【0006】エンジンが始動されると、セルモータ52
の駆動は停止されるが、エンジン駆動によってクランク
軸62が矢印b2 方向に高速回転する。この場合、伝動
筒体60は、減速ギア58,アイドルギア56,駆動ギ
ア54を介して停止中のセルモータ52と連結されてい
るため回転していない。そのため、ローラ70は、回転
するクランク軸62からの摩擦力によって、ローラポケ
ット78内で矢印b2方向に押され、バネ80の付勢力
に抗してカム面76とクランク軸62との隙間の広い側
に移動され、その間隔の広い箇所で空転することにな
る。したがって、クランク軸62からシェル66ひいて
はセルモータ52へ回転駆動力が伝達されることはな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の動作説明におい
て、エンジン駆動によりクランク軸62が駆動回転され
たときは、ローラ70がカム面76とクランク軸62と
の間隔の広い側に移動されて空転すると述べたが、実際
には、ローラ70はバネ80によって常に狭い側に付勢
されているため、回転しているクランク軸62と接触し
た直後は確かにローラ70は広い側に移動されて空転す
るが、空転状態となってクランク軸62からの押し力が
なくなるとバネ80の付勢力によって狭い側に移動し、
再びクランク軸62と接触し広い側に押されることとな
る。
【0008】このようにローラ70はクランク軸62に
対する接触と離間とを間欠的に繰り返すといったいわゆ
る“踊り現象”を起こし、ロック側に押し戻されたとき
に摩擦力による摩耗・昇温を受けるとともに、クランク
軸62のスムーズな回転を阻害する。この摩擦熱によっ
てローラ70、クランク軸62および保持器68の温度
が上昇し、一定の温度を超えると焼き付きを起こす可能
性がある。もし、焼き付きを起こすと、クランク軸62
とシェル66とがロック状態となって、セルモータ52
からシェル66までの伝動系に対して衝撃を与え、その
伝動系を破損するおそれがある。特に、バネ80を有す
る保持器68は合成樹脂で一体成形されることが多い
が、この樹脂製の保持器68を用いている場合には、保
持器68が摩擦熱によって早期のうちに傷みやすいとい
う問題がある。
【0009】なお、仮に、バネ80による付勢力を小さ
なものに設定しておけば、ローラ70を空転位置にとど
まらせることができて前述の不具合が発生しにくくなる
けれども、この場合は、始動時に伝動筒体60からクラ
ンク軸62に回転駆動力を伝達する際に付勢力が不足し
てローラ70による確実なロック状態を得ることが難し
くなるなど、一方向クラッチ本来の機能を果たさなくな
る。
【0010】このような事情に鑑み、本願出願人は、特
願平2−207383号を提案している。この特許出願
での構造を図7に示している。この特許出願において図
5に示す従来技術と異なる構成は、一方向クラッチの配
置位置および、一方向クラッチのクランク軸に対する取
付形態である。
【0011】すなわち、伝動筒体60の外周に一方向ク
ラッチ64Aを配置し、シェル66Aの径方向内向きに
長い一方フランジ72Aをクランク軸62にスプライン
結合し、一方向クラッチ64Aの内部に保持させてある
環状当て板82をクランク軸62の本体部分と小径軸部
との境の段壁面に押し付けた状態で、その側方部分のク
ランク軸62小径軸部にC形リング84を装着してい
る。このようにしていれば、セルモータ52の動力によ
ってクランク軸62が回転された後、クランク軸62と
一体的に回転する一方向クラッチ64Aの各ローラ70
Aが遠心力によってカム面76と伝動筒体60との間の
狭い側に位置した状態において径方向外側へ押しやられ
ることになり、伝動筒体60に接触しなくなるので、ロ
ーラ70Aの“踊り現象”が発生しなくなる。
【0012】この図7に示す構造においても、一方向ク
ラッチ64Aの取付状態が完全とは言えない。つまり、
環状当て板82を、クランク軸62の段壁面とC形リン
グ84とで挟むようにして、一方向クラッチ64Aを軸
方向で位置決めしているが、C形リング84がクランク
軸62の係合溝よりも幅狭に設定されるため、係合溝内
におけるC形リング84の遊びが存在しており、この遊
びによって一方向クラッチ64Aが軸方向でがたつくこ
とが予想される。この軸方向がたつきは、一方向クラッ
チ64Aのローラ70Aのスキューを誘発することにも
なりかねず、一方向クラッチ機能が不安定になるおそれ
がある。また、クランク軸62の小径軸部外周を伝動筒
体60の回転支持用の針状ころ軸受86の内輪軌道とし
ているため、損傷した場合にはクランク軸62そのもの
を交換せねばならなくなる。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたもので、一方向クラッチのローラの“踊り現象”を
発生させないようにしながら、一方向クラッチを従動軸
に対して軸方向のがたつきなしに取り付けできるように
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、次のような構成をとる。
【0015】本発明の一方向クラッチ装置では、軸端に
小径軸部およびねじ軸部を有する従動軸と、この従動軸
の小径軸部にころ軸受を介して外嵌される中空の駆動軸
と、前記駆動軸から従動軸への動力伝達のみを可能とす
る一方向クラッチとを有し、前記一方向クラッチを、前
記駆動軸の外周に環状空間を介して外嵌されかつ内周に
一方向クラッチ機能を発揮するカム面が形成されている
とともに一方軸端に径方向内向きに延びて内周部分が従
動軸の本体部分に対してスプライン嵌合されるフランジ
が形成されている筒状体と、この筒状体の内周部に保持
されかつ前記カム面に対応する数のローラポケットを有
する保持器と、この保持器のローラポケット内に転動自
在にそれぞれ収納されかつ前記筒状体の内周面と駆動軸
の外周面とに接触可能な複数のローラと、前記ローラポ
ケット内に設けられかつ前記ローラのそれぞれを前記筒
状体のカム面のロック側に付勢するバネと、前記筒状体
のフランジ内側面と前記保持器の一端面との間に挟まれ
かつ内径寸法が従動軸の小径軸部の外径寸法よりも僅か
に大きく設定される環状当て板とを備える構成とし、か
つ、前記従動軸の小径軸部に、前記ころ軸受の内輪軌道
となるスリーブを軸方向移動可能に外嵌するとともに、
前記従動軸のねじ軸部にナットをねじ込むことにより、
前記スリーブを該従動軸の本体部分と小径軸部との境の
段壁面側へ押圧して当該スリーブの一端面と前記段壁面
とで前記環状当て板の内周部を挟んでいることを特徴と
する。
【0016】
【作用】駆動軸の動力によって従動軸が回転された後、
従動軸と一体的に回転する一方向クラッチの各ローラ
が、遠心力によってカム面と駆動軸との間の広い側に位
置した状態において径方向外側へ押しやられることにな
り、駆動軸に接触しなくなるので、ローラの“踊り現
象”が発生しなくなる。
【0017】また、一方向クラッチの径方向に沿うフラ
ンジを従動軸にスプライン結合するとともに、前記フラ
ンジ内側に設ける環状当て板を従動軸の段壁面とスリー
ブの一端面とで挟むようにして、従動軸に対して一方向
クラッチを取り付けているから、一方向クラッチの軸方
向でのがたつきが無くなる。
【0018】さらに、一方向クラッチの軸方向位置決め
に用いるスリーブを、駆動軸と従動軸の小径軸部との間
に介装されるころ軸受の内輪軌道としているから、従動
軸の小径軸部外周面を軌道とする場合に比べて加工精度
が出しやすくなる他、軌道面が損傷したときでも交換が
簡単に行える。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】図1および図2に本発明の一実施例を示し
ている。図1には一方向クラッチ装置を介在して構成さ
れたセルモータからクランク軸までの伝動系を示してい
る。
【0021】図中、2はエンジンケース、4,6はギア
ケース、8はセルモータケース、10はセルモータ、1
2はセルモータ10の出力軸に固着された駆動ギア、1
4はアイドルギア、16は減速ギア、18は減速ギア1
6と一体化された伝動筒体(駆動軸)である。セルモー
タ10の駆動ギア12はアイドルギヤ14の大径歯部1
4aと、また、アイドルギヤ14の小径歯部14bは減
速ギア16とそれぞれ噛合されていて、セルモータ10
の回転駆動力が減速されて伝動筒体18に伝えられるよ
うになっている。
【0022】20はクランク、22はクランク軸(従動
軸)、24はクランク軸22を支持する玉軸受、26は
シールである。クランク軸22の軸端には小径軸部22
aおよびねじ軸部22bが連続して形成されており、ク
ランク軸22の本体と小径軸部22aとの境に垂直な段
壁面22cが形成されている。クランク軸22の本体部
分の小径軸部22a寄りには軸スプライン22dが形成
され、クランク軸22の小径軸部22aには、前述の伝
動筒体18が針状ころ軸受28(ころ軸受)を介して回
転自在に外嵌支持されている。なお、この小径軸部22
aには、前述の針状ころ軸受28の内輪軌道となる金属
製のスリーブ38が僅かな隙間を介して外嵌されてお
り、このスリーブ38が針状ころ軸受28の内輪軌道と
なる。
【0023】一方向クラッチAは、伝動筒体18からク
ランク軸22へ向けてのみ回転駆動力を伝達するもので
あり、シェル(筒状体)30と、合成樹脂製の保持器3
2と、複数のローラ34と、環状当て板36とから構成
されている。なお、シェル30は、その円筒本体部の軸
方向両端に半径方向内向きに延びる厚肉フランジ30a
および薄肉フランジ30bを一体的に設けたものであ
り、円筒本体部の内周面にはローラ34と同数のカム面
30cが凹入形成されている。厚肉フランジ30aは、
薄肉フランジ30bよりも径方向内向きへの延出寸法が
大きく設定されており、この厚肉フランジ30aの内周
部分にはクランク軸22の軸スプライン22dにスプラ
イン嵌合するスプライン歯30dが形成されている。保
持器32は、円筒本体部の円周数箇所にローラ34と同
数のローラポケット32aを設けたものであり、ローラ
ポケット32aの内壁面にはそこに転動自在に保持する
ローラ34をカム面30cのロック側へ付勢する二股舌
片状のバネ32bが一体的に設けられている。この保持
器32は、シェル30の円筒本体部に対して回転不可能
な状態に保持されており、この保持器32の円筒本体部
の一端面とシェル30の厚肉フランジ30aとの間に環
状当て板36の外周部分が挟まれている。
【0024】この一方向クラッチAは、シェル30の厚
肉フランジ30aをクランク軸22の軸スプライン22
dにスプライン嵌合しておいて、環状当て板36の内周
部分をスリーブ38の一端面とクランク軸22の段壁面
22cとで挟むことによりクランク軸22に取り付けら
れている。なお、クランク軸22のねじ軸部22bに
は、ワッシャ40を介して蝶ナット42およびロックナ
ット44が螺合されるようになっており、このロックナ
ット44のねじ込み量によってスリーブ38と段壁面2
2cとによる環状当て板36の挟持状態が決定される。
このようにすれば、クランク軸22に対して一方向クラ
ッチAを軸方向でがたつきの無い状態に取り付けること
ができるのである。
【0025】次に、動作を説明する。セルモータ10を
駆動すると、駆動ギア12からアイドルギア14および
減速ギア16を経て伝動筒体18が矢印a1 方向に回転
される。この伝動筒体18の回転により、一方向クラッ
チAがロック状態、すなわち、各ローラ34がシェル3
0のカム面30cと伝動筒体18との間の狭い側に挟ま
れた状態になり、各ローラ34を介して伝動筒体18か
らシェル30へ回転駆動力が伝達され、シェル30が矢
印b1 方向に回転される。このシェル30の回転に伴い
クランク軸22へ回転駆動力が伝達されるので、クラン
ク軸22は矢印c1 方向に回転されて、エンジンが始動
される。
【0026】このようにしてエンジンが始動されると、
セルモータ10の駆動は停止されるが、今度はエンジン
駆動によってクランク軸22が回転することになる。こ
の場合、一方向クラッチAは、クランク軸22と同一方
向に回転するものの、この一方向クラッチAはフリー状
態、すなわち、各ローラ34がカム面30cと伝動筒体
18との間の広い側に位置させられる状態になるので、
伝動筒体18は回転していない。したがって、クランク
軸22と一体に高速回転するシェル30から伝動筒体1
8ひいてはセルモータ10へ回転駆動力が伝達されるこ
とはない。
【0027】ところで、一方向クラッチAがフリー状態
となるのは、図4に示すように、ローラ34に作用する
遠心力F1 および、カム面30cに押し付けられるロー
ラ34に作用する分力F2 によって、バネ32dの付勢
力F3 に抗してカム面30cと伝動筒体18との間の空
転側へローラ34が移動させられるためである。このよ
うにローラ34に遠心力F1 が作用する構成としたか
ら、一方向クラッチAがフリー状態のときに、ローラ3
4の“踊り現象”が発生することがなくなる。そのた
め、ローラ34と伝動筒体18の外周面とが接触せずに
済むことになり、ローラ34の焼き付きや保持器32の
熱的損傷を回避できるようになる。
【0028】なお、上記実施例では、保持器32にバネ
32bを一体に形成した例を挙げているが、保持器32
とバネとを別体とした形態も本考案に含まれる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一方向クラッチのローラの“踊り現象”を発生させない
構造とした上で、一方向クラッチの軸方向でのがたつき
を無くすことができる。したがって、一方向クラッチの
ローラの摩耗・昇温を抑制できる他、ローラがスキュー
しにくくなって一方向クラッチ機能が安定化するなど、
製品としての信頼性向上に貢献できる。
【0030】しかも、一方向クラッチの軸方向位置決め
に用いるスリーブを、伝動筒体と従動軸の小径軸部との
間に介装されるころ軸受の内輪軌道としているから、従
動軸の小径軸部外周面を軌道とする場合に比べて加工精
度が出しやすくなる他、軌道面が損傷したときでも交換
が簡単に行えて、従動軸そのものを交換する場合に比べ
てランニングコストを大幅に低減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図。
【図2】図1の(2)−(2)線断面図。
【図3】図1に示す構造の動作説明図。
【図4】第1の従来例を示す縦断側面図。
【図5】図4の一方向クラッチの拡大図。
【図6】図5の(6)−(6)線断面図。
【図7】第2の従来例を示す縦断側面図。
【符号の説明】
18 伝動筒体 22 クラン
ク軸 22a 小径軸部 22b 段壁
面 22c 軸スプライン 28 針状
ころ軸受 A 一方向クラッチ 30 シェル 30a 厚肉フランジ 30c カム
面 30d スプライン歯 32 保持
器 30a ローラポケット 32b バネ 34 ローラ 36 環状当
て板 38 スリーブ 44 ロック
ナット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−92130(JP,A) 特開 昭61−59029(JP,A) 特開 昭60−26822(JP,A) 実開 平4−41125(JP,U) 実開 昭60−147831(JP,U) 実開 昭59−189933(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 47/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸端に小径軸部およびねじ軸部を有する従
    動軸と、この従動軸の小径軸部にころ軸受を介して外嵌
    される中空の駆動軸と、前記駆動軸から従動軸への動力
    伝達のみを可能とする一方向クラッチとを有し、 前記一方向クラッチは、前記駆動軸の外周に環状空間を
    介して外嵌されかつ内周に一方向クラッチ機能を発揮す
    るカム面が形成されているとともに一方軸端に径方向内
    向きに延びて内周部分が従動軸の本体部分に対してスプ
    ライン嵌合されるフランジが形成されている筒状体と、
    この筒状体の内周部に保持されかつ前記カム面に対応す
    る数のローラポケットを有する保持器と、この保持器の
    ローラポケット内に転動自在にそれぞれ収納されかつ前
    記筒状体の内周面と駆動軸の外周面とに接触可能な複数
    のローラと、前記ローラポケット内に設けられかつ前記
    ローラのそれぞれを前記筒状体のカム面のロック側に付
    勢するバネと、前記筒状体のフランジ内側面と前記保持
    器の一端面との間に挟まれかつ内径寸法が従動軸の小径
    軸部の外径寸法よりも僅かに大きく設定される環状当て
    板とを備え、 かつ、前記従動軸の小径軸部に、前記ころ軸受の内輪軌
    道となるスリーブを軸方向移動可能に外嵌するととも
    に、前記従動軸のねじ軸部にナットをねじ込むことによ
    り、前記スリーブを該従動軸の本体部分と小径軸部との
    境の段壁面側へ押圧して当該スリーブの一端面と前記段
    壁面とで前記環状当て板の内周部を挟んでいる、ことを
    特徴とする一方向クラッチ装置。
JP01102492A 1992-01-24 1992-01-24 一方向クラッチ装置 Expired - Fee Related JP3170608B2 (ja)

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JP01102492A JP3170608B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 一方向クラッチ装置
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EP92118350A EP0554517B1 (en) 1992-01-24 1992-10-27 Overrunning clutch system
DE69202449T DE69202449T2 (de) 1992-01-24 1992-10-27 Zusammenbau einer Freilaufkupplung.

Applications Claiming Priority (1)

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JP01102492A JP3170608B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 一方向クラッチ装置

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