JP2005265100A - 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 - Google Patents

一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 スリーブ部材と回転軸との間に緩みが生じないように強固に固定して、信頼性の高い一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を提供する。
【解決手段】 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、プーリ部材13と、スリーブ部材12と、プーリ部材13とスリーブ部材12との間に配設された一方向クラッチ14と、一方向クラッチ14の両側に配設された転がり軸受15とを備えている。回転軸11とともにスリーブ部材12に取り付けられる予圧付与部材27は、転がり軸受15の軌道輪17の端面と当接して、転がり軸受に予圧を付与する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に関し、より詳細には、自動車のオルタネータ、コンプレッサ、自動車始動装置を構成するスタータモータ等、自動車用補機の回転軸の端部に固定して用いられる一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に関する。
例えば、オルタネータ等の自動車用補機は、エンジンを駆動源とし、エンジンのクランクシャフトに固定された駆動プーリと、自動車用補機の回転軸に固定された従動プーリとの間に無端ベルトが巻き掛けられて駆動されている。
従来、従動プーリとしては、単に回転軸に固定しただけのものが使用されていた。これに対して、近年、走行時の加減速やエンジンの回転変動等による発電効率の低下や無端ベルトの寿命低下が生じるのを防止するため、所定方向の回転力のみを伝達する一方向クラッチが組み込まれた一方向クラッチ内蔵型プーリ装置が従動プーリとして利用されている。
図3に示すように、従来の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置100は、オルタネータ等の自動車用補機(不図示)の回転軸101が固定されるスリーブ部材102と、スリーブ部材102の周囲にスリーブ部材102と同心に配置され、外周面にベルト溝103aが形成されたプーリ部材103とを有する。スリーブ部材102の外周面102aとプーリ部材103の内周面103bとの間には、一方向クラッチ104と一対の転がり軸受105が配設されている。転がり軸受105は、プーリ部材103に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ部材102とプーリ部材103との相対回転を自在とする。また、一方向クラッチ104は、プーリ部材103がスリーブ部材102に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、プーリ部材103からスリーブ部材102への回転力の伝達を自在とする。
一方向クラッチ104は、クラッチ外輪106の円筒面と、クラッチ内輪107のカム面との間形成されたくさび空間に複数のころ108を配置している。そして、プーリ部材103の回転角速度が回転軸101の回転角速度より速い場合には、ころ108がくさび作用によってくさび空間の挟部に噛み込まれて、プーリ部材103とスリーブ部材102とが相対回転不能(ロック状態)となり、エンジンの回転力が回転軸101に伝達される。一方、プーリ部材13の回転角速度が回転軸101の回転角速度より遅い場合には、ころ108の噛込みが解除されて、プーリ部材103とスリーブ102との相対回転が自在(オーバーラン状態)となる。
一対の転がり軸受105は、ベルトによりプーリ部材102に作用するラジアル荷重を支持するが、転がり軸受105には内部隙間が存在する為、プーリ部材102は回転軸101に対して内部隙間分偏心する。プーリ部材102と回転軸101が偏心すると、これに伴って、クラッチ外輪106とクラッチ内輪107とが偏心し、各ころ108の接触位置が異なってころ荷重が不均一となるため、ロック不良を起こし易く、大きな荷重を受けるころ108が摩耗する等の問題がある。
このため、転がり軸受105に適正な大きさの予圧を付与して、深溝玉軸受105の内部隙間を低減させることが知られている(例えば、特許文献1〜2参照。)。特許文献1に記載のクラッチ内蔵プーリは、クラッチ外輪および転がり軸受の各軌道輪の圧入締め代を管理するとともに、転がり軸受の内輪とスリーブ部材の大径段部の肩部との間に軸方向隙間を形成することで、定位置予圧によって予圧を付与する。また、特許文献2に記載のプーリユニットでは、カウンタボアを有する内輪を用いて内部隙間を小さくすることが知られている。
特開2002−357264号公報(第3−4頁、図1) 特開平7−317807号公報(第3−5頁、図1)
ところで、特許文献1に記載のクラッチ内蔵プーリでは、転がり軸受の内輪及び外輪は圧入され、定位置予圧により予圧を付与することで、過大予圧となるのを防止しているが、一般に転がり軸受の幅の寸法公差は、適正な予圧を与えるのに必要な公差に比べて大きく、転がり軸受に適正な大きさの予圧力を付与するためには組付け寸法を厳密に管理する必要があった。このため、転がり軸受の組付け、調整に多くの工数を要し、クラッチ内蔵プーリのコストが上昇する一因となっていた。また、適正な予圧力を付与できる寸法公差内に転がり軸受の構成部材の寸法を管理して製作することは、大幅なコスト上昇となり得策ではなかった。
また、特許文献2に記載のプーリユニットでは、カウンタボアを有する内輪を備えたアンギュラコンタクト型軸受が用いられており、軸受の内部隙間をゼロに調整することが可能であるが、専用の設計であるため、一般の標準な転がり軸受に比べてコストが増加するという問題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、転がり軸受に予圧を付与して内部隙間を減少させ、一方向クラッチのクラッチ外輪とクラッチ内輪との偏心を低減させて、低コストで信頼性の高い一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 回転軸に固定され、該回転軸と共に回転可能なスリーブ部材と、
前記スリーブ部材の周囲に前記スリーブ部材と同心に配置されるプーリ部材と、
前記スリーブ部材の外周面と前記プーリ部材の内周面との間に設けられ、前記プーリ部材が前記スリーブ部材に対し所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ前記プーリ部材と前記スリーブ部材との間で回転力の伝達を自在とする一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの軸方向側方に設けられて、前記スリーブ部材と前記プーリ部材とを相対回転可能に支持する転がり軸受と、
前記回転軸とともに前記スリーブ部材に取り付けられ、該転がり軸受の軌道輪の端面と当接して、前記転がり軸受に予圧を付与する予圧付与部材と、
を備えたことを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(2) 前記スリーブ部材は、前記スリーブ部材の内周面に形成された雌ねじ部と前記回転軸の端部に形成された雄ねじ部とを螺合させるとともに、前記回転軸の端部に固定部材を係合することで前記回転軸に固定されており、
前記予圧付与部材は、前記固定部材によって前記スリーブ部材に取り付けられることを特徴とする(1)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(3) 前記固定部材は、前記スリーブ部材の開放端側に突出した前記回転軸の端部に形成された雄ねじ部と螺合可能なナットであることを特徴とする(2)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(4) 前記予圧付与部材は、前記転がり軸受に設けられたシール部材の軸方向外側を覆う環状鍔部と、該環状鍔部から側方に突設され、前記転がり軸受の前記軌道輪の端面と当接して前記軌道輪を軸方向に押圧する押圧部とを備えることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
本発明の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置によれば、回転軸とともにスリーブ部材に取り付けられ、転がり軸受の軌道輪の端面と当接して、転がり軸受に予圧を付与する予圧付与部材を設けたので、予圧付与部材を取り付けるための部材を別途設ける必要がなく、一般的な玉軸受に適正な大きさの予圧を容易に付与することができる。また、これによって、玉軸受の内部隙間を減少させて、クラッチ外輪とクラッチ内輪との偏心をなくし、偏心に伴うロック不良や大きな荷重を受けるころの摩耗等を防止して、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の信頼性を高めることができる。
また、本発明の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置によれば、スリーブ部材は、スリーブ部材の内周面に形成された雌ねじ部と回転軸の端部に形成された雄ねじ部とを螺合させるとともに、回転軸の端部に固定部材を係合することで回転軸に固定されており、予圧付与部材は、固定部材によってスリーブ部材に取り付けられるので、簡単な構成でかつ確実に予圧付与部材を装着することができるとともに、スリーブ部材と回転軸とをより強固に固定することができる。
また、本発明の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置によれば、予圧付与部材は、玉軸受に設けられたシール部材の軸方向外側を覆う環状鍔部と、環状鍔部から側方に突設され、転がり軸受の軌道輪の端面と当接して軌道輪を軸方向に押圧する押圧部とを備えるので、単一の部材で予圧付与部材の押圧部により玉軸受に適正な大きさの予圧を付与することができるとともに、シール部材を保護して、異物の侵入をより確実に防止することができる。
本発明の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、予圧付与部材を取り付けるための部材を別途設ける必要がなく、玉軸受に適正な大きさの予圧を付与して内部隙間を減少させ、一方向クラッチのクラッチ外輪とクラッチ内輪との偏心を低減させて、低コストで一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の信頼性を高める。
以下、本発明の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施形態に係る一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の縦断面図、図2は図1におけるII−II矢視縦断面図である。
図1に示すように、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、オルタネータ等の自動車用補機(不図示)の回転軸11が係合して固定されるスリーブ部材12と、スリーブ部材12の周囲にスリーブ部材12と同心に配置され、外周面にベルト溝13aが形成されたプーリ部材13とを有する。スリーブ部材12の外周面12aとプーリ部材13の内周面13bとの間で、この間に形成される環状空間の軸方向中間部には、一方向クラッチ14が配置されている。また、スリーブ部材12の外周面12aとプーリ部材13の内周面13bとの間で、上記環状空間の軸方向両端部には、一方向クラッチ14を狭持するようにして、例えば、深溝玉軸受等の一対の転がり軸受15a,15bが配設されている。
転がり軸受15a,15bは、それぞれプーリ部材の内周面13bに内嵌される外輪16と、スリーブ部材12の外周面12aに外嵌される本発明の軌道輪である内輪17と、外輪16と内輪17の両軌道面間に配置された複数の玉18と、玉18を転動自在に保持する保持器19とを備えている。各転がり軸受15a,15bは、内輪17及び外輪18の軌道面の軸方向両側に肩部を備えた一般的な構成を有しており、内輪17は、すきま嵌め、或いは中間嵌めによりスリーブ部材12の外周面12aに勘合している。また、各転がり軸受15a,15bは、外輪16の内周面の軸方向両側に配置され、外部からの異物(水、埃等)の侵入や内部からのグリース等の潤滑剤の漏洩を防止するシール部材20を有している。このように構成された転がり軸受15a,15bは、プーリ部材13に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ部材12とプーリ部材13との相対回転を自在とする。
一方向クラッチ14は、プーリ部材13の内周面13bに圧入固定されるクラッチ外輪21と、スリーブ部材12の外周面12aに圧入固定されるクラッチ内輪22と、クラッチ外輪21とクラッチ内輪22との間に回動自在に配設された複数のころ23とを備えている。また、一方向クラッチ14は、各ころ23を個別に収容する複数のポケット(図示せず)を有するクラッチ保持器24と、各ころ23をロック方向に弾性的に押圧するばね25(図2参照)とを有している。
図2に示すように、クラッチ内輪22の外周面は、複数のランプ部22aが円周方向に所定の間隔で設けられたカム面を形成する。ころ23は、各ランプ部22aとクラッチ外輪21の内周面に形成された円筒面21aとから構成されるくさび空間Sに回動自在に保持されている。そして、時計方向に回転するプーリ部材13の回転角速度が回転軸11の回転角速度より速い場合には、ころ23がくさび作用によってランプ部22aとクラッチ外輪21の円筒面21aとの間に噛み込まれて、プーリ部材13とスリーブ部材12とが相対回転不能(ロック状態)となり、エンジンの回転力が回転軸11に伝達される。一方、プーリ部材13の回転角速度が回転軸11の回転角速度より遅い場合には、ころ23の噛込みが解除されて、プーリ部材13とスリーブ12との相対回転が自在(オーバーラン状態)となる。
図1に示すように、スリーブ部材12の内周面には、軸方向中間部に被係合部である雌ねじ部12bと、工具を嵌合させるための6角形等の六角孔部12cと、雌ねじ部12bと六角孔部12cとの間に形成された円筒部12dとが設けられている。なお、回転軸11が組み込まれる側と反対のスリーブ部材12の開放端側(図1において、雌ねじ部12bの左側)は、円筒部12dを設けずに、六角孔部12cだけで形成してもよい。
回転軸11の端部には、スリーブ部材12の雌ねじ部12bの軸方向長さより長い係合部である雄ねじ部11aが形成されており、スリーブ部材12の雌ねじ部12bに螺合させたとき、雄ねじ部11aの端部はスリーブ部材12の開放端側の円筒部12dに突出する。円筒部12d内に突出した雄ねじ部11aには、工具嵌合のための六角孔26aが端面に形成された固定部材である袋ナット26が螺合されており、スリーブ部材12を回転軸11に締め付け固定している。即ち、スリーブ部材12は、雌ねじ部12bと雄ねじ部11aとの螺合に加えて袋ナット26によって締め付けられており、2ヶ所の締結によって回転軸11に強固に固定されている。袋ナット26は、6角レンチ等の工具(図示せず)を六角孔26aに挿入することにより、容易に雄ねじ部11aに締め付けられる。
また、袋ナット26は、回転軸11とともに、予圧付与部材27をスリーブ部材12に取り付けている。予圧付与部材27は、雄ねじ部11aを貫通させるための孔27aが設けられた底部27bと、底部27bから軸方向に延びた筒部27cと、筒部27cの開放端が半径方向外方に延設された環状鍔部27dと、転がり軸受15aの内輪17の端面に対向する位置で、環状鍔部27dから側方に突設された押圧部27eから形成されている。
環状鍔部27dは、少なくとも、スリーブ部材12の開放端側に配置された玉軸受15aのシール部材20の軸方向外側を覆うことができる直径となっている。そして、筒部27cを円筒部12dに嵌合させながら孔27aに回転軸11の雄ねじ部11aを挿通させ、袋ナット26を雄ねじ部11aに螺合させてスリーブ部材12を回転軸11に締め付けると同時に、予圧付与部材27の底部27bを円筒部12dの底面12eと袋ナット26とで狭持して予圧付与部材27を固定する。このとき、予圧付与部材27の環状鍔部27dは、玉軸受15aと僅かな隙間cを以って対向配置され、シール部材20の軸方向外側を覆う。同時に、押圧部27eは玉軸受15aの内輪17の端面に当接して内輪17を軸方向に押圧する。また、内輪17を押圧する力の反力は、スリーブ部材12及びスラストリング28を介して反対側の玉軸受15bの内輪17にも伝達される。なお、上記反力は、スラストリング28を用いずに玉軸受15bの内輪17をスリーブ12にしまり嵌めとしても玉軸受15bの内輪17に伝達することができる。
従って、転がり軸受15a、15bは、内輪17が互いに接近する方向に押圧されて予圧が付与され、玉18は接触角αで外輪16及び内輪17と接触して内部隙間を減少する。これによって、クラッチ内輪22とクラッチ外輪21との偏心が低減して、該偏心に起因するロック不良などの不具合が防止され、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10の信頼性を高めることができる。
これにより、袋ナット26で予圧付与部材27をスリーブ部材12に取り付けるだけで転がり軸受15a,15bに適正な大きさの予圧を付与することができ、予圧力を管理する煩雑な作業が不要となる。また、シール部材20は、予圧付与部材27の環状鍔部27dによってカバーされているのでシール部材20が保護され、外部からの水などの侵入が防止されて転がり軸受15a,15bおよび一方向クラッチ14の密封性が向上する。
従って、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10によれば、回転軸11とともにスリーブ部材12に取り付けられ、玉軸受15aの軌道輪の端面と当接して、玉軸受15aに予圧を付与する予圧付与部材27を設けたので、予圧付与部材27を取り付けるための部材を別途設ける必要がなく、一般的な玉軸受15aに適正な大きさの予圧を容易に付与することができる。また、これによって、玉軸受15aの内部隙間を減少させて、クラッチ外輪21とクラッチ内輪22との偏心をなくし、偏心に伴うロック不良や大きな荷重を受けるころ23の摩耗等を防止して、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10によれば、スリーブ部材12は、スリーブ部材12の内周面に形成された雌ねじ部12bと回転軸11の端部に形成された雄ねじ部11aとを螺合させるとともに、回転軸11の端部に固定部材25を係合することで回転軸11に固定されており、予圧付与部材27は、袋ナット26等の固定部材によってスリーブ部材12に取り付けられるので、簡単な構成でかつ確実に予圧付与部材27を装着することができるとともに、スリーブ部材12と回転軸11とをより強固に固定することができる。
また、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10によれば、予圧付与部材27は、玉軸受15aに設けられたシール部材20の軸方向外側を覆う環状鍔部26dと、環状鍔部26dから側方に突設され、転がり軸受15aの内輪17の端面と当接して内輪17を軸方向に押圧する押圧部26eとを備えるので、予圧付与部材27の押圧部26eにより玉軸受15aに適正な大きさの予圧を付与することができるとともに、シール部材20を保護して、異物の侵入をより確実に防止することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本実施形態においては、予圧付与部材の押圧部によって転がり軸受の内輪を押圧して転がり軸受に予圧を付与するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、押圧部によって外輪を押圧して予圧を付与するようにしてもよい。
また、固定部材は袋ナットに代えて、六角ナットとしてもよく、更に、袋ナットまたは六角ナットの雄ねじ部への螺合の際、袋ナットまたは六角ナットとスリーブ部材との間にワッシャやスプリングワッシャを挿入して締め付けたり、或いはねじ部に緩み止め剤を塗布して螺合させることによって、更に確実にねじ緩みを防止することができる。
さらに、回転軸とスリーブ部材とは雌ねじ部に雄ねじ部を螺合させて固定するものとして説明したが、スリーブ部材にスプライン孔を形成すると共に、回転軸にスプライン部を形成して、回転軸とスリーブ部材とをスプライン嵌合させ、回転軸の端部にナットを配置して固定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、内輪の外周面をカム面、外輪の内周面を円筒面としたが、内輪の外周面を円筒面、外輪の内周面をカム面とする構成であってもよい。
さらに、本実施形態では、シール部材は、一対の転がり軸受の外輪内周面の両側に4ヶ所配置されているが、シール部材は、各転がり軸受の軸方向外端側のみで2ヶ所に配置して、一対の転がり軸受及び一方向クラッチを外部から密封するようにしてもよい。
また、本実施形態では、一方向クラッチとしてローラクラッチを使用した場合について述べたが、本発明は一方向クラッチとして、スプラグクラッチの如きカムクラッチ等、従来から知られている他の構造の一方向クラッチを使用した場合でも同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態である一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の縦断面図である。 図1におけるII−II矢視縦断面図である。 従来の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の縦断面図である。
符号の説明
10 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
11 回転軸
11a 雄ねじ部
12 スリーブ部材
12b 雌ねじ部
13 プーリ部材
14 一方向クラッチ
15 深溝玉軸受(玉軸受)
16 外輪
17 内輪
20 シール部材
21 クラッチ外輪
22 クラッチ内輪
22a ランプ部
23 ころ
24 保持器
25 ばね
26 袋ナット(固定部材)
27 予圧付与部材
27d 環状鍔部
27e 押圧部

Claims (4)

  1. 回転軸に固定され、該回転軸と共に回転可能なスリーブ部材と、
    前記スリーブ部材の周囲に前記スリーブ部材と同心に配置されるプーリ部材と、
    前記スリーブ部材の外周面と前記プーリ部材の内周面との間に設けられ、前記プーリ部材が前記スリーブ部材に対し所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ前記プーリ部材と前記スリーブ部材との間で回転力の伝達を自在とする一方向クラッチと、
    前記一方向クラッチの軸方向側方に設けられて、前記スリーブ部材と前記プーリ部材とを相対回転可能に支持する転がり軸受と、
    前記回転軸とともに前記スリーブ部材に取り付けられ、該転がり軸受の軌道輪の端面と当接して、前記転がり軸受に予圧を付与する予圧付与部材と、
    を備えたことを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
  2. 前記スリーブ部材は、前記スリーブ部材の内周面に形成された雌ねじ部と前記回転軸の端部に形成された雄ねじ部とを螺合させるとともに、前記回転軸の端部に固定部材を係合することで前記回転軸に固定されており、
    前記予圧付与部材は、前記固定部材によって前記スリーブ部材に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
  3. 前記固定部材は、前記スリーブ部材の開放端側に突出した前記回転軸の端部に形成された雄ねじ部と螺合可能なナットであることを特徴とする請求項2に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
  4. 前記予圧付与部材は、前記転がり軸受に設けられたシール部材の軸方向外側を覆う環状鍔部と、該環状鍔部から側方に突設され、前記転がり軸受の前記軌道輪の端面と当接して前記軌道輪を軸方向に押圧する押圧部とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
JP2004080263A 2004-03-19 2004-03-19 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 Pending JP2005265100A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103541991A (zh) * 2012-07-13 2014-01-29 Skf公司 具有单向离合器的机械系统和包括该系统的交流发电机

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