JP2006291995A - 自動車補機用プーリ装置 - Google Patents

自動車補機用プーリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006291995A
JP2006291995A JP2005109830A JP2005109830A JP2006291995A JP 2006291995 A JP2006291995 A JP 2006291995A JP 2005109830 A JP2005109830 A JP 2005109830A JP 2005109830 A JP2005109830 A JP 2005109830A JP 2006291995 A JP2006291995 A JP 2006291995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
lid
sleeve
peripheral surface
way clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005109830A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Nakayama
英樹 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2005109830A priority Critical patent/JP2006291995A/ja
Publication of JP2006291995A publication Critical patent/JP2006291995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】良好な防塵・防水性を有すると共に、メンテナンス等の際に取り外し性が良好な自動車補機用プーリ装置を提供する。
【解決手段】自動車補機用プーリ装置10は、スリーブ11と、スリーブ11の周囲にスリーブ11と同心に配置され、外周面にベルト溝12aを有するプーリ12と、スリーブ11とプーリ12との間の軸方向一端を塞ぐ蓋25と、を備える。蓋25は、プーリ12に形成されたねじ部12cと螺合することでプーリ12に締結される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車補機用プーリ装置に関するものであり、特に、自動車補機であるスタータ、オルタネータ、クランクプーリ、コンプレッサや、エンジンアイドルストップ時のモータによる補機駆動用またはエンジン始動用等として使用する自動車補機用プーリ装置に関するものである。
近年、オルタネータは、高性能・高出力化がますます進み、高回転・高荷重・高温・振動等が過酷化しており、エンジンの高出力化に伴いベルトの種類もさまざまであるが、更に条件が厳しい状況にある。また、エンジン等の微小角速度変動は、自動車補機用プーリ装置のベルトばたつき・ベルト鳴きを発生させる。このためベルト寿命向上・異音問題を解決した一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、市場において需要が高まりつつあるのが現状である。
一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、補機やモータに取り付けられた車に組み込まれるが、車のエンジンルーム洗車時に高圧洗浄機にて、エンジンや補機に直接水や高圧蒸気を吹き付けることがある。このとき、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の玉軸受のシール部材が直接高圧洗浄されると、シール部材の変形及び軸受内部に水が浸入することがあり、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の寿命を著しく低下することがある。また、スリーブ内径が直接高圧洗浄されるとスリーブ内径に設けられたねじ部または孔部に錆が発生し、相手軸や取り付けボルト間で固着が生じ、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を異常発生時に交換する際、支障を生じることがある。これは、例えば、荒地走行による泥水進入等でも同様のことが言える。このため、玉軸受のシール部材及びスリーブ内部を塞ぐように、防塵・防水用蓋を設けた一方向クラッチ内蔵型プーリ装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜16参照。)。
例えば、図8に示す一方向クラッチ内蔵型プーリ装置100は、エンジンのクランク軸に固定された駆動プーリからの駆動ベルト(無端ベルト)が掛け渡されるベルト溝101aを有する従動プーリ101と、オルタネータの回転軸に固定されるスリーブ102とを備え、従動プーリ101とスリーブ102との間には、一方向クラッチ103と一対のサポート軸受104とが配置されている。そして、一方向クラッチ103は、ランプ面105aを有する内輪105の外周面と外輪106の内周面106aとの間に形成される楔空間にころ107を配置し、内外輪105,106の相対的な回転によってころ107を係脱することで、駆動源からの動力の伝達・遮断を行っている。
また、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置100は、プーリ装置100の外端(オルタネータの回転軸が組み込まれる側と反対側)に設けられるサポート軸受104のシール部材108及び、スリーブ102の内部を防水するための蓋109を有する。ベルト溝101aの外周面より小径である従動プーリ101の段差部101bには、係合溝101cが形成されており、蓋109は、外側から係合溝101cと係合し、従動プーリ101とスリーブ102との間の環状空間やスリーブ102の内部に高圧の水や蒸気が直接掛かることを防止し、プーリ装置100の防水性を高めている。
また、図9に示すプーリ装置110ように、プーリ装置110の外端側までベルト溝111aが形成される従動プーリ111の場合には、従動プーリ111の端部内周面に係合溝111bを形成し、この係合溝11bに蓋112を係合させて、プーリ装置110の防水性を高めている。
特許2935450号公報 特開平11−63171号公報 特開平11−159599号公報 特開2001−4011号公報 特開2002−21982号公報 特開2002−130432号公報 特開2002−357263号公報 特開2002−4123号公報 特開2002−4124号公報 特開2003−21225号公報 特開2003−74673号公報 特開2000−248957号公報 特開2000−320578号公報 特開2001−355710号公報 特開2001−232907号公報 特開2002−30725号公報
ところで、従来のプーリ装置に使用される防塵・防水用蓋は、スナップフィット構造による係合方法が主であり、密着度を高めることで防塵・防水性の向上を図っているが、取り外しが困難な構造となっている。例えば、図8に示すようなプーリ装置100において蓋109を取り外す際、例えば、マイナスドライバー120のような治具を用いて蓋109に引掛けて取り外す。この場合、従動プーリ101の外表面に傷が付着する虞があり、プーリ装置のメンテナンスの際に支障を伴う可能性がある。さらに、図8に示すようなプーリ装置110の場合には、マイナスドライバーのような治具を引掛ける箇所がないので、蓋112を取り外すことが困難である。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な防塵・防水性を有すると共に、メンテナンス等の際に取り外し性が良好な自動車補機用プーリ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内側部材と、該内側部材の周囲に該内側部材と同心に配置され、外周面にベルト溝を有する外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間の軸方向一端を塞ぐ蓋と、を備える自動車補機用プーリ装置であって、
前記蓋は、前記外側部材と前記内側部材の一方に形成されたねじ部と螺合することで、前記外側部材と前記内側部材の一方に締結されることを特徴とする自動車補機用プーリ装置。
(2) 前記内側部材と前記外側部材との間に配置され、前記内側部材と前記外側部材の一方が他方に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、前記内側部材と前記外側部材との間で回転力を伝達する一方向クラッチと、をさらに備えることを特徴とする(1)に記載の自動車補機用プーリ装置。
本発明によれば、蓋は、外側部材に形成されたねじ部と螺合することで外側部材と内側部材の一方に締結されるので、プーリ装置の防塵・防水性を向上できるとともに、メンテナンス等の際に従動プーリの外表面を傷つけることなく、容易に蓋を取り外すことができる。
以下、本発明の各実施形態に係る自動車補機用プーリ装置について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の自動車補機用プーリ装置として、第1実施形態のオルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を説明するための断面図である。
図1に示されるように、第1実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、オルタネータ等の補機を駆動するためのもので、図示されない回転軸が内嵌される内側部材であるスリーブ11を有する。スリーブ11の周囲には、外周面にベルト溝12aが形成された外側部材であるプーリ12がスリーブ11と同心に配置されている。また、スリーブ11の外周面とプーリ12の内周面との間で、この間に形成される環状空間の軸方向中間部には、一方向クラッチ13が配置されており、上記環状空間の軸方向両端部には、一方向クラッチ13を挟持するようにして、例えば、深溝玉軸受等の一対のサポート軸受14a,14bが配設されている。なお、ベルト溝12aの形状は、V溝、ポリV溝、歯型溝等の任意の形状に設計可能である。
一方向クラッチ13は、プーリ12がスリーブ11に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみプーリ12からスリーブ11への回転力を伝達する。また、一対のサポート軸受14a,14bは、プーリ12に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ11とプーリ12との相対回転を可能とする。
各サポート軸受14a,14bは、スリーブ11の小径部の外周面に外嵌される内輪15と、プーリ12の内周面に内嵌される外輪16と、内輪15と外輪16の両軌道面間に配置された転動体である複数の玉17と、玉17を転動自在に保持する保持器18とを備えている。また、サポート軸受14a,14bは、上記環状空間の軸方向両側に配置され、外部からの異物の浸入や内部からのグリース等の潤滑剤の漏洩を防止するシール部材19を有している。
一方向クラッチ13は、プーリ12の内周面に圧入固定されるクラッチ外輪20と、スリーブ11の大径部の外周面に圧入固定されるクラッチ内輪21と、クラッチ外輪20とクラッチ内輪21との間に回動自在に配設された係合子である複数のころ22とを備えている。クラッチ内輪21の外周面は、複数のランプ面21aが円周方向に所定の間隔で設けられたカム面を形成する。ころ22は、各ランプ面21aとクラッチ外輪20の内周面に形成された円筒面20aとから構成される楔空間に回転自在に保持されている。
また、一方向クラッチ13は、各ころ22を個別に収容する複数のポケットを有するクラッチ保持器23と、各ころ22をロック方向に弾性的に押圧するばね24とを備えている。
上記のように構成される一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10では、プーリ12の回転角速度が、例えばオルタネータの回転軸の回転角速度より速い場合には、一方向クラッチ13のころ22がくさび作用によってクラッチ内輪21のランプ面21aとクラッチ外輪20の円筒面20aとの間に噛み込まれて、プーリ12とスリーブ11とが相対回転不能(ロック状態)となり、エンジンの回転力がオルタネータの回転軸に伝達される。一方、プーリ12の回転角速度がオルタネータの回転角速度より遅い場合には、ころ22の噛み込みが解除されて、プーリ12とスリーブ11との相対回転が自在(オーバーラン状態)となる。
また、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、プーリ装置10の外端(オルタネータの回転軸が組み込まれる側と反対側:図1の左端)に、スリーブ11とプーリ12との間の環状空間の軸方向一端、及びスリーブ11の内部を塞ぐ蓋25を有する。蓋25は、ガラス繊維入りナイロン等の線膨張係数の大きい材料によって成形されており、プーリ12の内周面より大径の円盤部26と、円盤部26の外縁部から軸方向に延び、内周面に雌ねじ部27aを有する環状の筒部27と、筒部27が延びる方向と反対側の円盤部26の側面において、円盤部26の中心部近傍に設けられるつまみ部28とを有する。
プーリ12のベルト溝12aは、プーリ装置10の外端近傍まで形成されており、プーリ12の端面におけるプーリ12の内周面と外周面との間には、環状のざぐり部12bが形成されている。蓋25は、雌ねじ部27aをざぐり部12bの外周面に形成された雄ねじ部12cと螺合させることでプーリ12に締結される。これにより、プーリ装置10の外端に段差がないプーリ12であっても、蓋25を取り付けることができる。なお、プーリ12の雄ねじ部12cに対する蓋25の雌ねじ部27aの回転方向は、プーリ装置10がオーバーラン方向を主に回転する場合には、逆方向、即ち、ロック方向に回すと締結するように設定され、プーリ装置がロック方向を主に回転する場合には、逆方向、即ち、オーバーラン方向に回すと締結するように設定される。
蓋25は、筒部27の軸方向先端部27が、プーリ12に配置される外端側のサポート軸受14aの軸方向外端面14cよりも軸方向内側に位置されるように取り付けられる。このため、蓋25は、円盤部26に形成された薄肉部26aによってサポート軸受14aと干渉することなく、且つ、プーリ装置10の全長が長くなることを抑制している。
また、つまみ部28は円筒部26の側面より突出しており、図1(b)に示すように、棒状に延びて形成される。なお、つまみ部28は、円盤部26の中心部に形成されているが、中心部から若干外側に延びることで、力が加わりやすい。
従って、本実施形態の自動車補機用プーリ装置10によれば、蓋25は、雌ねじ部27aをプーリ12に形成された雄ねじ部12cと螺合させることでプーリ12に締結されるので、プーリ装置10の防塵・防水性を向上できるとともに、メンテナンス等の際にプーリ12の外表面を傷つけることなく、容易に蓋を取り外すことができる。
また、蓋25は、線膨張係数の大きい材料から成形されるので、運転中の環境温度及びプーリ装置10の自己発熱により膨張することで、プーリ12との密着性を向上することができ、防塵・防水性をより向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態における一方向クラッチ内蔵型プーリ装置について図2を参照して説明する。なお、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、プーリと蓋の形状が第1実施形態のものと異なるのみであるため、第1実施形態と同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のプーリ装置40では、第1実施形態のように、蓋25の筒部27の内周面に雌ねじ部27aと、プーリ12のざぐり部12bの外周面に雄ねじ部12cとを設ける代わりに、蓋25の筒部27の外周面に雄ねじ部27cと、プーリ12のざぐり部12bの内周面に雌ねじ部12dとを設ける。これにより、蓋25の雄ねじ部27cは、プーリ12に形成された雌ねじ部12dと螺合させることでプーリ12に締結され、プーリ装置40の防塵・防水性を向上できるとともに、メンテナンス等の際にプーリ12の外表面を傷つけることなく、容易に蓋を取り外すことができる。
なお、その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態における一方向クラッチ内蔵型プーリ装置について図3を参照して説明する。なお、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、プーリと蓋の形状が第1実施形態のものと異なるのみであるため、第1実施形態と同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のプーリ装置50では、プーリ12のベルト溝12aがプーリ装置50の内端(オルタネータの回転軸が組み込まれる側:図3の右側)に配置され、外端側にはベルト溝12aの外周面より小径の段部12eが設けられており、この段部12eの外周面に雄ねじ部12fが形成される。そして、蓋25は、筒部27の内周面に形成された雌ねじ部27aを雄ねじ部12fと螺合させることで、プーリ12に締結される。これにより、プーリ装置50の防塵・防水性を向上できるとともに、メンテナンス等の際にプーリ12の外表面を傷つけることなく、容易に蓋を取り外すことができる。
また、図3(b)に示すように、蓋25のつまみ部28aは、円盤部26の側面より突出して十字状に形成されており、良好なグリップ性を与え、蓋25の容易な取り付け・取り外しを可能とする。
なお、その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態における一方向クラッチ内蔵型プーリ装置について図4を参照して説明する。なお、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、蓋の形状が第1実施形態のものと異なるのみであるため、第1実施形態と同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のプーリ装置60では、蓋25のつまみ部28bが円盤部26の側面を部分的に窪ませることで形成される。具体的には、図4(b)に示すように、つまみ部28bは、円盤部26の側面の中心部近傍で、中心部から離れた位置に線対称の一対の窪みを形成することで構成される。これにより、つまみ部28bは、蓋25の容易な取り付け・取り外しを可能にすると共に、プーリ装置10の全長が長くなることが抑制され、よりコンパクトな蓋25の組付け性を可能とする。
なお、その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
また、本実施形態の第1の変形例として、本実施形態のつまみ部28bは、図5に示す自動車補機用プーリ装置70のように第2実施形態のプーリ装置に適用されてもよく、或は、第2の変形例として、図6に示す自動車補機用プーリ装置80のように、第3実施形態のプーリ装置に適用されてもよい。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態における一方向クラッチ内蔵型プーリ装置について図7を参照して説明する。なお、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置は、蓋の形状が第3実施形態のものと異なるのみであるため、第3実施形態と同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
上記実施形態におけるプーリ装置では、蓋は略円盤状とし、プーリ装置の外端側全面を覆っているが、本実施形態のプーリ装置90では、蓋25は中空状に形成される。また、蓋25の内周部には、軸方向内側に湾曲される内側筒部29が設けられており、内側筒部29の外周面とスリーブ11の内周面との間に非接触なラビリンスシールを構成している。
また、本実施形態では、蓋25の円盤部26につまみ部を設ける代わりに、筒部27の外周面にローレット加工を施して凹凸27dが形成される。これにより、プーリ装置90の全長がつまみ部によって長くなることがなく、蓋25の容易な取り付け・取り外しを可能としている。
このように構成されるプーリ装置90では、蓋25が中空状に形成されるので、蓋25自体が軽量化されて、低コスト化が図れると共に、スリーブ11内が外部に開放されることで放熱性を向上することができる。さらに、スリーブ11と回転軸とのねじ締結等の作業が蓋25を取り外すことなく行うことができる。
その他の構成及び作用については、第3実施形態のものと同様である。
なお、本実施形態の変形例として、内周部に内周筒部29を設ける代わりに、内周部にシールリップを設けて、サポート軸受14aの内輪15やスリーブ11の軸方向端面や径方向周面と摺接させる構造であってもよい。また、内周筒部29の外周面に環状のゴムシールを装着して相手部材と摺動させるようにしてもよい。また、筒部27の外周面にローレット加工により凹凸27dを設ける代わりに、つまみ部を円盤部26の外側面のいずれかに形成してもよい。或は、円盤部26の外側面に凹部を一ヶ所以上設け、治具を凹部に引掛けて、蓋25を取り外すようにしてもよい。この場合、ローレット加工やつまみ部を形成する必要がなく、また、軸方向に突出することのない構造が可能となる。なお、つまみ部やローレット加工、凹部等の蓋25の取り外し方法は、中空状等の蓋の形状によらず、いずれの構造に適用されてもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
また、本発明のつまみ部は、指でつまめるような形状であればよく、任意の形状に設計することができる。
本実施形態では、蓋をプーリに形成されたねじ部と螺合することでプーリに締結されるようにしたが、蓋を内側部材であるスリーブに形成されたねじ部と螺合させ、スリーブに締結されるようにしてもよい。この場合、例えば、蓋は外周面に雄ねじ部が形成される円周筒部とサポート軸受より径方向外方に延びる円盤部とを備え、雄ねじ部をスリーブの内周面に形成された雌ねじ部と締結させ、円盤部につまみ部を形成するようにしてもよい。
本発明において、一方向クラッチの軸方向両側に配置されたサポート軸受は、深溝玉軸受以外の形式の転がり軸受であってもよく、サポート軸受は、軸方向片側のみに配置されても良い。
本発明の一方向クラッチのクラッチ内輪、クラッチ外輪、又、サポート軸受の内輪、外輪は、従動プーリ或いはスリーブと一体に形成されてもよい。
本実施形態では、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置はオルタネータの回転軸と従動プーリ間に装着されたが、スタータのプーリと回転軸間に装着されてもよく、この場合には、内輪の外周面を円筒面とし、外輪の内周面にカム面を形成し、内輪が外輪に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、内輪と外輪との間で回転力の伝達が自在となる。
また、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置がエンジンアイドルストップ機構の補機駆動用として適用される場合には、エンジン停止時にコンプレッサ等の補機を専用のモータにて駆動するため、エンジンの回転変動は受けないが、補機駆動用モータから発生する回転変動を受ける構成となる。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る自動車補機用プーリ装置の断面図であり、(b)は、(a)のプーリ装置の蓋の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る自動車補機用プーリ装置の断面図である。 (a)は、本発明の第3実施形態に係る自動車補機用プーリ装置の断面図であり、(b)は、(a)のプーリ装置の蓋の側面図である。 (a)は、本発明の第4実施形態に係る自動車補機用プーリ装置の断面図であり、(b)は、(a)のプーリ装置の蓋の側面図である。 本発明の第4実施形態の第1の変形例に係る自動車補機用プーリ装置の断面図である。 本発明の第4実施形態の第2の変形例に係る自動車補機用プーリ装置の断面図である。 本発明の第5実施形態に係る自動車補機用プーリ装置の断面図である。 従来の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の断面図である。 従来の他の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の断面図である。
符号の説明
10,30,40,50,60,70,80,90 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
11 スリーブ
12 従動プーリ
12c,12f 雄ねじ部(ねじ部)
12d 雌ねじ部(ねじ部)
13 一方向クラッチ
14a,14b サポート軸受
15 内輪
16 外輪
17 玉(転動体)
18 保持器
19 シール部材
20 クラッチ外輪
21 クラッチ内輪
22 ころ(係合子)
23 クラッチ保持器
24 ばね
25 蓋
27a 雌ねじ部
27c 雄ねじ部
28,28a,28b つまみ部

Claims (2)

  1. 内側部材と、該内側部材の周囲に該内側部材と同心に配置され、外周面にベルト溝を有する外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間の軸方向一端を塞ぐ蓋と、を備える自動車補機用プーリ装置であって、
    前記蓋は、前記外側部材と前記内側部材の一方に形成されたねじ部と螺合することで、前記外側部材と前記内側部材の一方に締結されることを特徴とする自動車補機用プーリ装置。
  2. 前記内側部材と前記外側部材との間に配置され、前記内側部材と前記外側部材の一方が他方に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、前記内側部材と前記外側部材との間で回転力を伝達する一方向クラッチと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動車補機用プーリ装置。
JP2005109830A 2005-04-06 2005-04-06 自動車補機用プーリ装置 Pending JP2006291995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005109830A JP2006291995A (ja) 2005-04-06 2005-04-06 自動車補機用プーリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005109830A JP2006291995A (ja) 2005-04-06 2005-04-06 自動車補機用プーリ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006291995A true JP2006291995A (ja) 2006-10-26

Family

ID=37412769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005109830A Pending JP2006291995A (ja) 2005-04-06 2005-04-06 自動車補機用プーリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006291995A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017515079A (ja) * 2014-05-02 2017-06-08 デイコ アイピー ホールディングス, エルエルシーDayco Ip Holdings, Llc プーリ組立体のための再使用可能なダストカップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017515079A (ja) * 2014-05-02 2017-06-08 デイコ アイピー ホールディングス, エルエルシーDayco Ip Holdings, Llc プーリ組立体のための再使用可能なダストカップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3731702B2 (ja) プーリユニット
JP2006234008A (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JP6382550B2 (ja) プーリユニット
JP2003232434A (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JP2006291995A (ja) 自動車補機用プーリ装置
JP2004144252A (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
WO2015168202A1 (en) Reusable dust cap for a pulley assembly
JP4539150B2 (ja) クラッチ内蔵型プーリ装置
JP2015194175A (ja) プーリユニット
JP2015194174A (ja) プーリユニット
JP4899343B2 (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JP2015209954A (ja) プーリユニット
JP3724506B2 (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JP2000248957A (ja) オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JPH1163170A (ja) オルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置
JP2005265044A (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JP2006307949A (ja) 自動車補機用プーリ装置
JP2007100755A (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
JP2001032911A (ja) オルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置
JPH0937514A (ja) 軸受装置およびそれを備える発電機
JP2003042168A (ja) 動力伝達装置
JP2005265100A (ja) 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
WO2017154820A1 (ja) クラッチ内蔵プーリユニット
JP2005106078A (ja) クラッチプーリユニット
JP4635965B2 (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071128