JP2008223910A - プーリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プーリの内周面と回転軸の外周面との隙間に起因して生じる締結力の低下を抑制し、安定した回転が可能なプーリ装置を提供する。
【解決手段】一方向に回転する回転軸2に形成された雄ネジ部2dに、雌ネジ部5aが形成されたナット5を螺合し、回転軸2に外嵌されるプーリ4をナット5で軸方向に締め付け固定するプーリ装置1であって、雌ネジ部5aが、その締め付け方向が回転軸2の回転方向と逆方向となるように形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】一方向に回転する回転軸2に形成された雄ネジ部2dに、雌ネジ部5aが形成されたナット5を螺合し、回転軸2に外嵌されるプーリ4をナット5で軸方向に締め付け固定するプーリ装置1であって、雌ネジ部5aが、その締め付け方向が回転軸2の回転方向と逆方向となるように形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、プーリ装置に関し、特に、オルタネータ、(パワーステアリング用)オイルポンプ等の自動車補機用のプーリ装置を回転軸に固定する構造に関する。
例えば、自動車のエンジンを駆動源として自動車に必要な発電を行うオルタネータ100は、図5に示すように、ハウジング102の内側に回転軸103を、一対の転がり軸受104,104により回転自在に支持している。この回転軸103の中間部には、ロータ105と整流子106とを設けている。また、この回転軸103の一端部(図5の左端部)で上記ハウジング102外に突出した部分には従動プーリ107が固定されている。この場合、回転軸103の軸端部に形成された雄ネジ部103aに、雌ネジ部110aが形成されたナット110を螺合し、このナット110で回転軸103に外装された従動プーリ107を軸方向に締め付け固定する。そして、エンジンへの組み付け状態では、この従動プーリ107に無端ベルトを掛け渡し、エンジンのクランクシャフトにより、回転軸103を回転駆動自在とする。
また、プーリを回転軸に固定する場合には、スリーブの内周面に形成された雌ネジ部を回転軸の軸端部の雄ネジ部に螺合して直接締め付け固定する場合もある(例えば、特許文献1参照。)。
ナットを用いてプーリを回転軸に固定する方法としては、ダブルナットを使用し、ネジ部内で対向する軸方向の力を生じさせて、ネジ部での固着力を高めることが考案されている。また、ナットまたはスリーブでプーリを回転軸に固定する他の方法として、雄ネジ部と雌ネジ部との締め付け方向を回転軸の回転方向と同じ方向にし(プーリ開放側から見て、回転軸が右回転なら右ネジとする)、ナットやスリーブに作用する慣性力や駆動力でネジが緩まないようにすることが知られている。
特開2005−265044号公報(0008段落)
ところで、回転軸を支持する支持軸受は、安定した回転性能を実現し長寿命化を図るために組み込みのバラツキを抑える必要があり、回転軸やハウジングとの隙間は小さく管理する必要があって、場合によってはタイトで組み付けるようになっている。これに対して、プーリと回転軸との隙間は、多少大きく、プーリ及び回転軸の回転中心が若干ずれていても、プーリにかけられるゴムベルトの弾性とテンショナの機能等によって、張力変動が吸収されるため、組み込み性を優先して、比較的大きな隙間に設定されるものが多い。
このようなプーリと回転軸との隙間は、従来特に問題となっていなかったが、近年、自動車及び補機類の高機能・高容量・高性能化の要求にともない、ベルト一本で多くの補機類を駆動するサーペンタイン化が図られている。その際、確実な回転・動力伝達を行うため、ベルトの張力を高く設定したり、ベルトをプーリに大きく巻き付けたりする傾向があり、プーリにかかる荷重は大きくなる傾向にある。また、ベルトで駆動される補機類のレイアウトによっては荷重変動が大きくなり、より大きな荷重がかかることが考えられる。
例えば、ナットでの軸方向締め付け力を1000kgfと仮定し、プーリと軸受・スペーサ等の他部品との接触面の摩擦係数を0.2と仮定した場合、F=μN=0.2×1000=200kgfとなり、プーリにこれ以上の荷重が負荷された場合、プーリの内周面と回転軸の外周面との間の隙間が大きいと、プーリと他部品との接触面は、すべりを伴いズレを生じてしまう可能性が考えられる。
このすべりは、プーリの内周面が回転軸の外周面と接触することで規制される、数十〜数百μm程度の軸直角方向(ラジアル方向)の小さなすべりであるが、このすべりが繰り返されること、さらには回転軸の外周面とプーリの内周面との隙間に起因してクリープ現象が生じることで、プーリの内周面と回転軸の外周面、さらには軸方向で接触するプーリ及び他部品の平面部で摩耗が進行し、締結力が低下して安定した回転ができなくなる可能性がある。このクリープ現象は、嵌め合いの設定や軸方向の押し付け力の設定等によって発生し易さは異なるが、嵌め合いがルーズの場合、プーリ荷重Fr(kgf)≧軸外径(mm)×(10〜15)となると発生し易い。
また、図5に示すように、プーリ107の内周面にテーパ面107aを形成するとともに、その内側のスリーブ部112の外周面にもテーパ面112aを形成し、これらテーパ面107a,112aでナット110の締め付け力を軸方向分力とラジアル方向分力とに分け、ラジアル方向分力によりスリーブ部112を回転軸103に押し付けることで隙間を小さくする構造も示されている。
しかしながら、この構造では、ラジアル方向分力によりスリーブ部112を収縮させて回転軸103に密着させると、スリーブ部112に作用する軸方向分力が、それ以上の軸力にはならず、その結果、軸方向の押し付け力が不足するという問題があり、さらなる有効な隙間対策が必要であった。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、プーリの内周面と回転軸の外周面との隙間に起因して生じる締結力の低下を抑制し、安定した回転が可能なプーリ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 回転軸に外嵌されるプーリと、
前記回転軸に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記プーリを前記回転軸に締め付け固定するナットと、
を有するプーリ装置であって、
前記雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されていることを特徴とするプーリ装置。
(2) 回転軸に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記回転軸に締め付け固定されるプーリ装置であって、
前記雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されていることを特徴とするプーリ装置。
(1) 回転軸に外嵌されるプーリと、
前記回転軸に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記プーリを前記回転軸に締め付け固定するナットと、
を有するプーリ装置であって、
前記雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されていることを特徴とするプーリ装置。
(2) 回転軸に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記回転軸に締め付け固定されるプーリ装置であって、
前記雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されていることを特徴とするプーリ装置。
本発明のプーリ装置によれば、回転軸と螺合されるナットの雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されているので、回転軸とプーリとの間の隙間によって回転軸に対してプーリが遅れて回転するクリープ現象が生じた際にも、プーリに接触するナットが締め付け方向に作用する。したがって、プーリの内周面と回転軸の外周面との隙間に起因して生じる締結力の低下が抑制され、安定した回転が可能となる。
また、本発明の他のプーリ装置によれば、回転軸と螺合される雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されているので、回転軸とプーリ装置との間の隙間によって回転軸に対してプーリ装置が遅れて回転するクリープ現象が生じた際にも、プーリ装置が回転軸に対して締め付けられる。したがって、プーリ装置の内周面と回転軸の外周面との隙間に起因して生じる締結力の低下が抑制され、安定した回転が可能となる。
以下、本発明の各実施形態に係るプーリ装置について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るプーリ装置1は、自動車用補機としてオルタネータの回転軸(図5参照。)に、一方向に回転する走行用エンジンの駆動力を導入するためのものである。図1に示すように、プーリ装置1は、オルタネータの回転軸2に外嵌されるプーリ4と、プーリ4を回転軸2に締め付け固定するナット5と、を備える。回転軸2には、支持軸受3も外嵌されており、ナット5によってプーリ4と共に回転軸2に固定される。
本発明の第1実施形態に係るプーリ装置1は、自動車用補機としてオルタネータの回転軸(図5参照。)に、一方向に回転する走行用エンジンの駆動力を導入するためのものである。図1に示すように、プーリ装置1は、オルタネータの回転軸2に外嵌されるプーリ4と、プーリ4を回転軸2に締め付け固定するナット5と、を備える。回転軸2には、支持軸受3も外嵌されており、ナット5によってプーリ4と共に回転軸2に固定される。
回転軸2は、大径軸部2aと、この大径軸部2aよりも小径の小径軸部2bと、を備え、これらの間に形成された段差面2cによって段付き形状に形成される。また、小径軸部2bの軸端側には、小径軸部2bと同外径の雄ネジ部2dが形成されている。
プーリ4は、内周面4aが円筒面とされており、また外周面にベルト溝4bが形成されている。このベルト溝4bに、エンジンのクランクシャフトに固定された駆動プーリに懸架された駆動ベルト(図示せず)が掛け渡されている。
そして、プーリ装置1は、回転軸2の段差面2cに支持軸受3の内輪3aが当接し、この内輪3aにプーリ4が当接した状態で、ナット5をその内周側に形成された雌ネジ部5aにおいて回転軸2の雄ネジ部2dに螺合する。これにより、回転軸2に外装されたプーリ4及び支持軸受3が、プーリ4に当接するナット5で軸方向に締め付け固定され、回転軸2は、プーリ4の回転方向と同じ方向に回転する。
ここで、図2に示すように、駆動ベルトの大きな成分の回転荷重が負荷される場合、プーリ4が外装される回転軸2の小径軸部2bの外周面とプーリ4の内周面との間には隙間が存在し、この隙間に起因してクリープ現象が生じる。
プーリ4の内周面と小径軸部2bの外周面との最大隙間をcとすると、小径軸部2bの外径2rよりも、プーリ4の内径2r+cがcだけ大きくなり、その結果、小径軸部2bの外周長さ2πrよりも、プーリ4の内周長さ2πr+πcが、πcだけ長くなる。
プーリ4には、駆動ベルトの大きな成分の回転荷重が、図2に矢印Xで示すように中心に向けて加わることになり、軸方向から見た場合、プーリ4はこの荷重の入力位置を常に接触させるように回転し、その結果、プーリ4は小径軸部2bに倣うように回転する。このように回転すると、プーリ4が1回転する間に、回転軸2は(1+(c/2r))回転する。つまり、回転軸2の回転速度はプーリ4の回転速度よりも速くなる。言い換えれば、プーリ4は、回転軸2に対して相対的に、回転軸2の回転方向(矢印R1)及びプーリ4の回転方向(矢印R2)とは逆方向に少しずつ相対回転をする。
このため、第1実施形態に係るプーリ装置1では、クリープ現象が生じた際にも、プーリ4に接触するナット5が締め付け方向に作用するように、回転軸2の雄ネジ部2d及びナット5の雌ネジ部5aは、その締め付け方向が回転軸2の回転方向と逆方向となるように形成されている。より具体的には、図3に示すように、ナット5の開放側から軸方向に見た場合に右回転する回転軸2及びプーリ4に対して左ネジ(左に回すと前進する)でナット5が締め付けられるように雄ネジ部2d及び雌ネジ部5aが形成されている。
また、第1実施形態に係るプーリ装置1では、クリープ現象を生じにくくするように、プーリ4の内周面と回転軸2の小径軸部2bの外周面との隙間を小さく設定している。具体的に、回転軸2の軸径がφ12〜30mm程度の場合、最大隙間cを概ね、c≦ネジピッチs×(1/80〜1/100)としている。
以上に述べた第1実施形態に係るプーリ装置1によれば、回転軸2の雄ネジ部2d及びナット5の雌ネジ部5aは、その締め付け方向が回転軸2の回転方向と逆方向となるように形成されているため、回転軸2とプーリ4との間の隙間によって回転軸2に対してプーリ4が遅れて回転するクリープ現象が生じた際にも、プーリ4に接触するナット5を締め付け方向に作用させることができる。したがって、プーリ4の内周面と回転軸2の外周面との隙間に起因して生じる締結力の低下が抑制され、安定した回転が可能となる。
また、プーリ4の内周面と回転軸2の小径軸部2bの外周面との最大隙間cが、ネジピッチs×(1/80〜1/100)以下とされているため、プーリ4の平面部における摩擦力以上のプーリ荷重が負荷された場合でも、接触面・部品の弾性変位の範囲で、プーリ4の内周面が回転軸2の外周面に拘束されるようにできる。したがって、さらに安定した回転が可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るプーリ装置について図4を参照して以下に説明する。なお、第2実施形態に係るプーリ装置も、自動車用補機としてのオルタネータの回転軸に、一方向に回転する走行用エンジンの駆動力を導入するためのものであるが、第2実施形態に係るプーリ装置10は、一方向クラッチ内蔵型プーリであり、図4に示すように、回転軸2の小径軸部2bに形成された雄ねじ部2dに螺合固定される。
次に、本発明の第2実施形態に係るプーリ装置について図4を参照して以下に説明する。なお、第2実施形態に係るプーリ装置も、自動車用補機としてのオルタネータの回転軸に、一方向に回転する走行用エンジンの駆動力を導入するためのものであるが、第2実施形態に係るプーリ装置10は、一方向クラッチ内蔵型プーリであり、図4に示すように、回転軸2の小径軸部2bに形成された雄ねじ部2dに螺合固定される。
具体的に、プーリ装置10は、回転軸2に外嵌され、内周面に回転軸2の雄ネジ部2dと螺合する雌ネジ部11aを有するスリーブ部11と、スリーブ部11の径方向外側にスリーブ部11と同心に配設され、外周面にベルト溝12aが形成されるプーリ部12と、を備えている。ベルト溝12aには、エンジンのクランクシャフトに固定された駆動プーリに懸架された駆動ベルト(図示せず)が掛け渡される。
また、プーリ装置10は、スリーブ部11の軸方向中間部における外周面とプーリ部12の軸方向中間部における内周面との間に一方向クラッチ13を有しており、この一方向クラッチ13に対して軸方向に離間した位置となる、スリーブ部11の軸方向両端部における外周面とプーリ部12の軸方向両端部における内周面との間には、一対の転がり軸受14が配置されている。一方向クラッチ13は、プーリ部12がスリーブ部11に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合のみ、プーリ部12とスリーブ部11との間で回転力を伝達する。転がり軸受14は、深軸玉軸受等が使用されており、プーリ部12に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ部11とプーリ部12とを相対回転を可能とする。
一方向クラッチ13は、スリーブ部11の外周面に圧入固定される内輪15と、プーリ部12の内周面に圧入固定される外輪16と、内輪15の外周面と外輪16の内周面との間に配置される係合子である複数のローラ17とを備える。内輪15の外周面は、複数のランプ部15aが円周方向に所定の間隔で形成されたカム面をなしており、ローラ17は外輪16の円筒面16aと各ランプ部15aとから形成される楔空間に回動自在に保持されている。
また、一方向クラッチ13は、各ローラ17を個別に収容する複数のポケットを有する保持器18と、各ローラ17を楔空間に係合する方向に弾性的に押圧するバネ19とを有している。
このようにして構成された一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、プーリ部12の回転角速度が回転軸2の回転角速度よりも速い場合、即ち、外輪16が内輪15に対して所定の方向に相対回転する傾向となる場合には、ローラ17が楔作用によって外輪16の円筒面と内輪15のランプ部15aとの間の楔空間に噛み込まれて、外輪16と内輪15との間で各ローラ17を介して回転力が伝達自在となる。これにより、プーリ部12とスリーブ部11とが相対回転不能(ロック状態)になり、エンジンの回転力が回転軸2に伝達される。一方、プーリ部12の回転角速度が回転軸2の回転角速度よりも遅い場合には、ローラ17の噛み込みが解除されて、プーリ部12とスリーブ部11との相対回転が自在(オーバーラン状態)となる。
このような本実施形態のプーリ装置10においても、クリープ現象が生じた際に、スリーブ部11が回転軸2に締め付けられるように、回転軸2の雄ネジ部2d及びスリーブ部11の雌ネジ部11aは、その締め付け方向が回転軸2の回転方向と逆方向となるように形成されている。即ち、プーリ装置10の開放側から軸方向視した場合に右回転する回転軸2及びプーリ部12に対して左ネジでスリーブ部11が締め付けられるように雄ネジ部2d及び雌ネジ部11aが形成されている。
また、本実施形態に係るプーリ装置10でも、クリープ現象を生じにくくするように、スリーブ部11の雌ネジ部11aのねじ山頂部の内径部分と回転軸2の雄ネジ部2dのねじ谷底部外径部分との隙間cを、ネジピッチs×(1/80〜1/100)以下と小さくしている。
以上に述べた第2実施形態に係るプーリ装置10によれば、回転軸2の雄ネジ部2d及びプーリ装置10を構成するスリーブ部11の雌ネジ部11aは、その締め付け方向が回転軸2の回転方向と逆方向となるように形成されているため、回転軸2とスリーブ部11との間の隙間によって回転軸2に対してスリーブ部11が遅れて回転するクリープ現象が生じた際にも、スリーブ部11を回転軸2に締め付けることができる。したがって、スリーブ部11の雌ネジ部11aのねじ山頂部の内径部分と回転軸2の雄ネジ部2dのねじ谷底部外径部分との隙間に起因して生じる締結力の低下が抑制され、安定した回転が可能となる。
また、スリーブ部11の雌ネジ部11aのねじ山頂部の内径部分と回転軸2の雄ネジ部2dのねじ谷底部外径部分との最大隙間cが、ネジピッチs×(1/80〜1/100)以下とされているため、スリーブ部11の平面部及び、ネジ部における摩擦力以上のプーリ荷重が負荷された場合でも、接触面・部品の弾性変位の範囲で、スリーブ部11の内周面が回転軸2の外周面に拘束されるようにできる。したがって、さらに安定した回転が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良等が可能である。
第1実施形態では、プーリ4がナット(締結部材)5を用いて回転軸2に固定され、第2実施形態では、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10のスリーブ部11自体が締結部材を構成して回転軸2に固定されているが、第1実施形態のプーリ4自体が雌ねじ部を設けて締結部材を構成し回転軸2に固定されてもよく、或は、第2実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10が本発明のプーリを構成し、スリーブ部11が回転軸2に外嵌され、ナット5を用いて回転軸2に固定されるようにしてもよい。
また、雄ねじ部及び雌ねじ部のねじ形状は、上記実施形態のような1条ねじに限らず、多条ねじであってもよい。
第1実施形態では、プーリ4がナット(締結部材)5を用いて回転軸2に固定され、第2実施形態では、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10のスリーブ部11自体が締結部材を構成して回転軸2に固定されているが、第1実施形態のプーリ4自体が雌ねじ部を設けて締結部材を構成し回転軸2に固定されてもよく、或は、第2実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10が本発明のプーリを構成し、スリーブ部11が回転軸2に外嵌され、ナット5を用いて回転軸2に固定されるようにしてもよい。
また、雄ねじ部及び雌ねじ部のねじ形状は、上記実施形態のような1条ねじに限らず、多条ねじであってもよい。
1,10 プーリ装置
2 回転軸
2d 雄ネジ部
4 プーリ
5 ナット
5a,11a 雌ネジ部
2 回転軸
2d 雄ネジ部
4 プーリ
5 ナット
5a,11a 雌ネジ部
Claims (2)
- 回転軸に外嵌されるプーリと、
前記回転軸に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記プーリを前記回転軸に締め付け固定するナットと、
を有するプーリ装置であって、
前記雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されていることを特徴とするプーリ装置。 - 回転軸に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有し、前記回転軸に締め付け固定されるプーリ装置であって、
前記雌ネジ部は、その締め付け方向が前記回転軸の回転方向と逆方向となるように形成されていることを特徴とするプーリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007063842A JP2008223910A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | プーリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007063842A JP2008223910A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | プーリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008223910A true JP2008223910A (ja) | 2008-09-25 |
Family
ID=39842773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007063842A Pending JP2008223910A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | プーリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008223910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2163535A1 (en) | 2008-09-01 | 2010-03-17 | Ngk Insulators, Ltd. | Aluminium oxide sintered product and method for producing the same |
-
2007
- 2007-03-13 JP JP2007063842A patent/JP2008223910A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2163535A1 (en) | 2008-09-01 | 2010-03-17 | Ngk Insulators, Ltd. | Aluminium oxide sintered product and method for producing the same |
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