JP4636825B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
すなわち、近接放電を行うと、感光体表面の放電領域では放電により発生した粒子(例えば、オゾン、電子、励起分子、イオン、プラズマなど)のエネルギーが感光体表面の電荷輸送層1aに照射される。このエネルギーが感光体表面を構成する分子の結合エネルギーに共鳴、吸収され、図2(a)に示すように、電荷輸送層1aは、樹脂分子鎖の切断による分子量低下、高分子鎖の絡み合い度の低下、樹脂の蒸発等の化学的劣化を生じる。このような近接放電による感光体の化学的劣化によって、感光体表面の電荷輸送層1aは次第にその膜厚を減少させてしまうと考えられる。
なお、上記近接放電による感光体表面の膜厚減少は放電で生じる粒子のエネルギーによって発生すると考えられるため、例示したポリカーボネートに限らず他の材質の感光体を用いた場合においても発生すると考えられる。
しかし、このような構成では機械的磨耗に対する耐久性は向上できるが、近接放電による感光体表面の化学的劣化を防止することはできない。
しかし、いずれの提案も、本発明におけるような近接放電において問題となる感光体の膜厚減少に対処するための方策として適正化されたものではなく、特に高速プロセスや印字に要するサイクルタイムの短いプロセスに対応するには十分ではない。
印字プロセスとは、感光体への帯電、露光による潜像の形成、潜像へのトナー像の現像、紙・中間転写体等の印字媒体へのトナー像の転写、感光体上の残留トナーのクリーニング、必要に応じて被帯電体の除電など一連の流れを指す。なお、トナーが転写された印字媒体は、トナーが定着された後、装置外へ出力される。
しかし、発明者の実験に依ればトルク低減の効果の持続性は低く、また帯電幅と転写幅についても特定の規定を設ける等、効果・使いやすさの観点からも十分なものではない。
感光体の構成層として、通常の樹脂を感光体の表面層に使った場合には、感光体のプロセススピードアップやサイクルタイムの短縮に伴い、感光体と当接する部材との摩擦力が増加するために感光体を駆動するトルクが増加する。増加したトルクに対して駆動力が充分でなくなった場合、駆動ムラが生じ画像に異常が生じる。さらに、トルク増加が著しい場合には当接部材が破損し、画像形成装置が正常に稼動できなくなる場合もある。
前記感光体は、表面側から順に電荷輸送層と、電荷発生層と、が積層された感光層を備え、
前記電荷輸送層は、ポリカーボネートを含み、
前記保護物質がステアリン酸亜鉛であり、前記放電される領域の感光体表面に存在する該脂肪酸金属塩のXPSにより測定される金属の元素割合(%)の量が下記式(4)により求められる量以上であり、かつ感光体の印字に要するサイクルタイムが0.60秒/周期未満であることを特徴とする画像形成装置である。
1.52×10−4×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(4)
ここで、Vthの値は、感光体の膜厚をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。
2.22×10−4×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(5)
ここで、Vthの値は、感光体の膜厚をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。
以下、本発明が適用される画像形成装置について実施形態1により説明するが、本発明の態様はこれに限られるものではない。図3に、後述する各実施例に共通した構成を有する画像形成装置の一例を示す。この画像形成装置は、有機感光体からなる被帯電体としての感光体1を備えている。
本実施形態1では、図4に示すように、感光体表面における少なくとも画像形成領域11に対して所定の帯電ギャップ14 をもって対向するよう帯電ローラ2aを配置した非接触帯電方式を採用した。
導電性支持体としては、体積抵抗1010 Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングによって、フィルム状もしくは円筒状のプラスチックや紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板、および、それらを押し出しや、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などにより表面処理した管などを使用することができる。また例えば、特開昭52−36016号公報に開示されているエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体として用いることができる。
電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層である。電荷発生層には公知の電荷発生物質を用いることが可能であり、その代表として、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、他のフタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料等が挙げられ用いられる。これら電荷発生物質は単独でも、2種以上混合してもかまわない。
電荷発生層は、電荷発生物質を必要に応じて結着樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成される。
塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。
電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
すなわち、近接放電による感光体表面劣化は、機械的摺擦とは別のメカニズムで発生するものであることが分った。そこで、本実施形態においては、その特徴として、近接放電による感光体表面劣化を防止するための放電劣化防止手段として保護物質塗布装置を設けている。以下に、その具体的な構成について詳細を説明する。
また、後述するように保護物質32が感光体1表面に適正量とされた状態で存在することが重要であり、保護物質32を感光体表面に供給する手段は塗布に限るものではない。
すなわち、以下に記載する第一〜第三の3種類の実験を行い、感光体表面の劣化状態を調べた。いずれの実験も前記図3に示した各装置のうち、感光体1、帯電ローラ2a、保護物質塗布装置30のみから構成される実験系で実施した。本発明者らの検討から、感光体表面を近接放電による劣化から保護するための条件は、帯電条件と密接な関係があることが明らかになった。以下に具体的な内容を記載する。なお、感光体としては、以下の方法で作成したものを用いた。
φ30のアルミニウムシリンダー上に下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工によって順次塗布、乾燥し、膜厚が、4.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、30μmの電荷輸送層をそれぞれ形成し、これを感光体1とした。
二酸化チタン粉末 400部
メラミン樹脂 65部
アルキッド樹脂 120部
2−ブタノン 400部
Y型オキソチタニウムフタロシアニン顔料 2部
ポリビニルブチラール(エスレックBM−2:積水化学製) 2部
テトラヒドロフラン 50部
ビスフェノールZポリカーボネート
(パンライトTS−2050、帝人化成製) 10部
下記構造式(1)に示す構造の低分子電荷輸送物質 6部
テトラヒドロフラン 100部
帯電ローラ2aに印加するAC電圧のピークツーピーク電圧値、すなわち帯電部材に印加する交流成分の振幅Vppを2.2kV、2.6kV、3.0kVと変化させ、AC電圧の周波数fは1350Hzに固定し、DC電圧は−600Vとした。また感光体表面の移動速度vは113mm/sとした。帯電部材に印加するVppの変化を横軸にとり、感光体の膜厚減少量を縦軸にとって本実験の結果をプロットしたのが図5である。
AC電圧を印加した時、帯電ローラ2a(帯電部材)に印加する電圧が所定の値以上とならないと帯電部材表面と感光体表面との間で放電が開始されないことが知られている。本発明者らの研究によれば、非接触帯電の場合、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離をGpμmとしたときに帯電部材に印加する電圧が下記式(2)で示されるVthの値以上になると帯電部材表面と感光体表面との間で放電が開始されることが分った。以下、この値を放電開始電圧Vthと記す。
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
本例では帯電ローラと感光体との間のギャップは50μm、感光体の比誘電率は約3、膜厚は30μm、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率は約1である。上記式に当てはめるとVth=962(V)となり、帯電部材に印加する電圧が962(V)以上になると帯電部材表面と感光体表面との間で放電が開始され、またVppが約1924(V)を越えるとAC電圧による放電が開始されると考えられる。放電現象として支配的なのはAC電圧によって生じる双方向放電であり、このためVppが約1.9(kV)を越えると感光体膜厚の減少が始まると考えられる。
帯電ローラに印加するAC電圧の周波数fを500Hz、900Hz、1400Hz 、2000Hz 、4000Hzと変化させ、AC電圧のピークツーピーク電圧値Vppは2.2kVに固定し、DC電圧は−600Vとした。また感光体表面の移動速度vは104mm/sとした。周波数fの変化を横軸にとり、感光体の膜厚減少量を縦軸にとって本実験の結果をプロットしたのが図6である。
そこで、本発明者らは感光体膜厚の減少が、[Vpp−(2×Vth)]に比例し、fに比例し、また感光体の移動速度が遅いと同じ帯電条件でも単位面積当りに照射される放電エネルギーが大きいと予測されることから、感光体表面の移動速度vに反比例すると予測した。
上記結果と予測を踏まえて、感光体表面の放電による劣化を防止するために必要な保護物質の適正量を求めるための実験を実施した。適正量を求めるための保護物質としてステアリン酸亜鉛を用いた。
感光体表面の移動速度v、帯電部材に印加する交流成分の振幅Vpp、周波数f、保護物質の量を変えながら感光体表面の劣化の有無と、感光体表面に存在するステアリン酸亜鉛の量、すなわち放電される領域の感光体表面におけるステアリン酸亜鉛のXPSにより測定される量との関係を常温常湿下で調べた。その結果を下記表1に示す。
感光体表面に存在する微量の保護物質の量を測定することは非常に難しいが、本発明者らは、保護物質中の特徴的な元素(例えば、ステアリン酸亜鉛の場合にはZn)を測定することによって、感光体の表面に必要とされる保護物質の存在量に関する知見を得ることに成功した。例えば、ステアリン酸亜鉛の元素割合(%)は、PHI社製Quantum2000型 走査型X線電子分光装置(XPS)を用いて、X線源AlKα、分析領域100μmφの条件で測定した。
1.52×10−4×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(4)
ここで、Vthの値は、感光体の膜圧をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。
2.22×10−4×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(5)
ここで、Vthの値は、感光体の膜圧をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。
以上に説明したXと、Znの元素割合(%)の関係を図7に示す。
ステアリン酸亜鉛の分子式が[CH3(CH2)16COO]2Znであることを考慮すると、1個のZnに対して、36個のC、4個のO、70個のHが存在する。このうちHはXPSでは検出されないので、XPSにより検出されるステアリン酸亜鉛の全元素割合はZnの元素割合の41倍となる。
6.23×10−3×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(1)
ここで、Vthの値は、感光体の膜圧をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。
9.10×10−3×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(3)
ここで、Vthの値は、感光体の膜圧をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。
なお、前記式(4)または式(5)にしたがって、必要なステアリン酸亜鉛の元素割合を算出する場合には、感光体の膜厚が減少していることを加味してVthを算出する必要がある。そこでコントローラは、さらに累積放電時間を記憶するための記憶手段と累積放電時間から感光体の膜厚を導くための第3のテーブルを持ち、第3のテーブルによって累積放電時間に対応した感光体膜厚を導き出してVthを計算する。
目立った効果が現れる理由の詳細は不明であるが、曲率を有する感光体シリンダーの外径と当接部材との接触、およびプロセス動作による当接部材と感光体シリンダー間での共振によって生じる当接部材機能の不具合が、サイクルタイム0.60秒/周期未満、さらには0.44秒/周期未満となった場合に顕著になるためと考えられる。ここで、当接部材機能の不具合としては例えば、びびり、異音、ブレード反転などがある。本発明の構成とすることにより、これらの不具合が極めて効果的に防止できることが分った。
感光体1を電子写真装置用プロセスカートリッジに装着し、画像露光光源波長が780nmの半導体レーザーを搭載したリコー製デジタル複写機ImagioNeo270改造機にセットした。保護物質塗布装置を備えたプロセスカートリッジは、前記図3に示したように、保護物質塗布部材としてファーブラシをブラシ端が感光体表面に接触するように固定し、さらにステアリン酸亜鉛を感光体の長さに合うように溶融固化したバー状の保護物質固形物を、これもファーブラシのブラシ端に接触するように固定し、ファーブラシが回転することにより保護物質が感光体表面に供給されるように改造した。その際、ファーブラシと保護物質固形物との接触の有無を任意に制御できるようにし、それによって保護物質の塗布量を制御した。
帯電ローラの両端には膜厚50μmのギャップテープを貼り付け、帯電ローラと感光体とが接触しないようにし、DC電圧にAC電圧を重畳させた交番電圧を印加した。帯電部材に印加する交流電圧のピークツーピーク電圧Vppは2200V、周波数f、感光体の移動速度、DC電圧は−750V、現像バイアスを−500Vに設定した。レーザー光量については露光後の電位が−130Vとなるように感光体移動速度に伴い設定した。
評価における設定条件として、表2に示すように各、感光体移動速度、印字に要するサイクルタイム、AC電圧の周波数f、XPSで測定されるステアリン酸亜鉛のZnの元素割合(%)で表される保護物質塗布量をそれぞれ変化させて1〜8の条件に設定した。
まず、プロセスカートリッジに感光体1を装着した後、ImagioNeo270改造機で、上記設定された1〜8の条件により、30℃/85%RHの温湿度環境下で印字率5%程度の文字画像でA4紙を連続4万枚プリントした。4万枚プリント後、プロセスカートリッジから感光体を取り出して、感光体の摩耗量およびクリーニングブレードエッジの状況を確認した。なお、感光体摩耗量はフィッシャースコープ製の渦電流膜厚計にて測定した。結果を下記表3に示す。
〈表中の評価基準〉
○:異常なし、△:軽微なブレード欠けあり、×:ブレード欠けあり、××:4万枚到達前にブレードがめくれて評価中止
上記実施例1、3、5、7において、設定条件として保護物質の塗布を行わないこと以外は実施例1、3、5、7と同様にして感光体のトルク、摩耗量、4万枚ラン後のクリーニングブレードエッジ状態を評価した。結果を下記表3に示す。
前記実施例1、3、5、7において、電荷輸送層塗工液に用いたビスフェノールZポリカーボネート(パンライトTS−2050:帝人化成製)10部に変えて、C型ポリアリレート樹脂(重量平均分子量Mw=11万)8部および下記構造式(2)に示すシロキサンユニットを共重合したポリカーボネート樹脂2部に変え、かつ設定条件として保護物質の塗布を行わないこと以外は実施例1、3、5、7と同様にして感光体のトルク、摩耗量、4万枚ラン後のクリーニングブレードエッジ状態を評価した。結果を下記表3に示す。
2 帯電装置
2a帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 定着装置
8 クリーニング装置
9 除電装置
10 転写材搬送経路
30 保護物質塗布装置
31 ファーブラシ
32 保護物質
33 加圧バネ
Claims (4)
- 移動する感光体と、該感光体表面に当接移動しながら保護物質を供給する保護物質塗布装置と、前記感光体に対して接触または近接して配置され、交流成分を含む電圧の印加による放電で感光体を帯電させる帯電部材を具備した帯電装置と、該帯電した感光体表面に静電潜像を形成する露光装置と、該形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を少なくとも備えた画像形成装置であって、
前記感光体は、表面側から順に電荷輸送層と、電荷発生層と、が積層された感光層を備え、
前記電荷輸送層は、ポリカーボネートを含み、
前記保護物質がステアリン酸亜鉛であり、前記放電される領域の感光体表面に存在する該脂肪酸金属塩のXPSにより測定される金属の元素割合(%)の量が下記式(4):
1.52×10−4×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(4)
(式中、Vppは帯電部材に印加する交流成分の振幅(V)、fは帯電部材に印加する交流成分の周波数(Hz)、vは帯電部材と対向する感光体表面の移動速度(mm/sec)、Vthは放電開始電圧(V)を表し、前記Vppは、2200≦Vpp≦3000を満たし、且つ、前記fは、500≦f≦4000を満たす。
ここで、Vthの値は、感光体の膜厚をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。)
により求められる量以上であり、かつ感光体の印字に要するサイクルタイムが0.60秒/周期未満であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記放電される領域の感光体表面に存在する脂肪酸金属塩のXPSにより測定される金属の元素割合(%)の量が下記式(5):
2.22×10−4×[Vpp−(2×Vth)]×(f/v) …(5)
(式中、Vppは帯電部材に印加する交流成分の振幅(V)、fは帯電部材に印加する交流成分の周波数(Hz)、vは帯電部材と対向する感光体表面の移動速度(mm/sec)、Vthは放電開始電圧(V)を表す。
ここで、Vthの値は、感光体の膜厚をd(μm)、感光体の比誘電率をεopc、帯電部材表面と感光体表面との最近接距離(μm)をGp、感光体と帯電部材の間の空間における比誘電率をεairとしたとき、次式(2):
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+(7737.6×d/εopc)1/2 …(2)
から計算される。)
により求められる量以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記印字に要するサイクルタイムが0.44秒/周期未満であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記感光体の移動線速と該感光体に当接する保護物質塗布装置の移動線速が異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
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