JP4635458B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子に関し、より詳細には、正電極として3層構造の透光性の電極が形成されてなる半導体発光素子に関する。
従来から、半導体発光素子として、基板上にp型半導体層およびn型半導体が積層され、p型およびn型の半導体層のそれぞれと電気的に接続する電極が形成された構造が知られている。また、p型の半導体層と電気的に接続する電極として、p型半導体層上全面に透光性材料による電極を形成し、その上に金属電極を形成する構造が知られている。
このような構成の半導体発光素子では、p型半導体層上の全面電極として、Ni/Au電極等の透明な金属薄膜や、ITO、ZnO、In、SnO等の導電性酸化物膜が用いられている(例えば、特許文献1及び2)。
しかし、金属薄膜は光の透過率が悪く、光の取り出し効率を向上させるには限界がある。
また、導電性酸化物、例えば、ITO自体は、n型の半導体特性を示すことから、必ずしも半導体層とオーミック性が良好ではなく、半導体層の種類、導電型、成膜方法等の種々の要因から、ショットキー障壁が形成され、コンタクト抵抗を増大させることがある。従って、半導体層とITO膜との成膜条件や、種類、不純物濃度、導電型等が制限され、あるいは導電性酸化物膜の半導体層へのオーミック性の悪化により電力効率が低下し、光の取り出し効率が低下するという問題があった。
特開2000−164922号公報 特開2001−210867号公報
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、正電極として透光性が良好で、活性層から放出された光の取り出し効率を向上させることができ、さらに、p型コンタクト層と正電極とのオーミック性を向上させ、正電極として低抵抗を確保することにより、動作電圧を低減させることができる半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明の半導体発光素子は、p型半導体層の上に、p型コンタクト層を介して形成された正電極を備える半導体発光素子であって、
前記正電極は、前記p型コンタクト層と接触している第1の半導体酸化物膜と、その上に順に積層された金属膜及び第2の半導体酸化物膜とを有し、
前記第1の半導体酸化物膜は、内部に複数の空隙を有し、前記第2の半導体酸化物膜は、第1の半導体酸化物膜よりも密度が大きく、
前記第1及び第2の半導体酸化物膜が、亜鉛、インジウム、スズ及びマグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする。
この半導体発光素子においては、正電極は、半導体発光素子の発光波長における光の透過率が80%以上とすることが好ましい。
また、第1の半導体膜及び/又は第2の半導体膜が酸化物からなっていてもよく、第1及び第2の半導体膜がITO膜であることが好ましい。

このような半導体発光素子では、正電極は、半導体発光素子の発光波長における光の透過率が80%以上であることが好ましい。
また、第1及び第2の半導体酸化物膜が、亜鉛、インジウム、スズ及びマグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むことが好ましく、特に、ITO膜であることが好ましい。
さらに、第1の半導体酸化物膜は、内部に複数の空隙を有し、第2の半導体酸化物膜は、第1の半導体酸化物膜よりも密度が大きいことが好ましい。
また、金属膜が、銀、銅、金、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム又はイリジウムの単層膜あるいはこれらの積層膜からなることが好ましい。
本発明の半導体発光素子によれば、p型コンタクト層上に形成された正電極が、第1の半導体膜、金属膜、第2の半導体膜がこの順に積層されてなるため、ショットキー障壁を低減させてオーミック性を向上させることができるとともに、電極としてシート抵抗を低減させることができる。従って、電力効率を向上させることが可能となり、高信頼性、高品質の半導体発光素子を得ることができる。
特に、正電極が半導体発光素子の発光波長における光の透過率が80%以上である場合には、半導体発光素子から発生した所望の光を効率よく取り出すことができ、有利である。
また、第1及び第2の半導体膜が、亜鉛、インジウム、スズ及びマグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種の元素を含む半導体からなる場合には、さらに、酸化物からなる場合には、導電性を確保しながら、より透光性を向上させることができるため、光の取り出し効率の悪化を防止することができる。特に、第1及び第2の半導体膜がITO膜である場合には、この効果が顕著である。
さらに、第1の半導体膜は内部に複数の空隙を有するか、あるいは第2の半導体膜は第1の半導体膜よりも密度が大きい場合には、p型コンタクト層と正電極との間の電流密度を増加させることができ、ショットキー障壁を低減させて、オーミック性をより一層向上させることができる。しかも、正電極の表面側、つまり第2の半導体膜においては、空隙がなく、密度の高い結晶性の良好な領域が存在するために、横方向に電流を均一に広げることができるとともに、光の散乱を防止し、可視光に対する透過率を良好にすることができ、透明電極としての機能を十分に発揮させることが可能となる。
また、金属膜が、銀、銅、金、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム又はイリジウムの単層膜あるいはこれらの積層膜からなる場合には、透光性の正電極のシート抵抗を低減させながら、金属膜からなる電極における耐食性を防止することができ、信頼性の高い半導体発光素子を高寿命で得ることが可能となる。
本発明の半導体発光素子におけるp型半導体層としては、特に限定されるものではなく、シリコン、ゲルマニウム等の元素半導体、III−V族、II-VI族、VI-VI族等の化合物半導体等が挙げられる。特に、窒化物半導体、なかでもInAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化ガリウム系化合物半導体が好適に用いられる。
なお、p型半導体層は、半導体発光素子を構成する半導体積層構造の一部であり、単層構造でもよいが、組成及び膜厚等の異なる層の積層構造、超格子構造であってもよい。このp型半導体層は、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシャル成長法(MBE)等の公知の技術により形成することができる。p型半導体層の膜厚は特に限定されるものではなく、種々の膜厚のものを適用することができる。
通常、半導体発光素子は、このようなp型半導体層を含み、MIS接合、PIN接合又はPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造又はダブルへテロ構造等の半導体積層構造により構成される。半導体発光素子としては、例えば、LED、レーザーダイオード等の当該分野で公知の素子が挙げられる。半導体発光素子は、具体的には、基板上に、n型半導体層、発光層、p型半導体層が積層され、n型及びp型半導体層にそれぞれ電極が接続されて構成される。n型半導体層は、p型半導体層と同様に、単層構造でもよいが、組成及び膜厚等の異なる層の積層構造、超格子構造であってもよい。また、活性層は、量子効果が生ずる薄膜を積層した単一量子井戸構造又は多重量子井戸構造であってもよい。なお、n型半導体層とp型半導体層は、基板上に、逆の順序で積層されていてもよい。
この種の半導体発光素子を形成する基板としては、サファイア等の絶縁性基板、窒化物半導体等の導電性基板を用いることができる。なかでも、絶縁性基板が好ましい。なお、絶縁性基板を最終的に取り除かない場合、通常、p電極およびn電極はいずれも半導体層上の同一面側に形成されることになり、フェイスアップ実装(すなわち半導体層側を主光取出し面とする)、フリップチップ実装(フェイスダウン実装、すなわち絶縁性基板側を主光取出し面)のいずれでもよい。この場合、p電極及びn電極の上には、外部電極等と接続させるためのメタライズ層(バンプ:Ag、Au、Sn、In、Bi、Cu、Zn等)がそれぞれ形成され、このメタライズ層がサブマウント上に設けられた正負一対の外部電極とそれぞれ接続され、さらにサブマウントに対してワイアなどが配線される。また、最終的に基板を除去して、フェイスアップ実装又はフリップチップ実装のいずれに用いてもよい。なお、基板としては、サファイアに限定されず、例えば、スピネル、SiC、GaN、GaAs等、公知の基板を用いることができる。また、基板としてSiC、GaN、GaAs等の導電性基板を用いることによりp電極及びn電極を対向して配置してもよい。
p型半導体層上に形成されるp型コンタクト層は、p型半導体層と電気的に接続される正電極とのコンタクトを良好とするために用いられるものであり、正電極と電気的に接続しており、通常、p型半導体層よりも低い抵抗の層により形成される。p型コンタクト層としては、例えば、p型半導体層で例示した材料の中から適宜選択することができる。なお、p型コンタクト層は、クラッド層やその他の層としての機能を有していてもよい。p型コンタクト層には、通常、抵抗を低くするためにp型の不純物がドーピングされている。ドーパントとしては、特に限定されるものではなく、p型コンタクト層の材料によって、p型の導電性を示す元素を用いることが適当である。例えば、p型コンタクト層が窒化物半導体、つまり、GaN、AlN、InN又はこれらの混晶(例えば、InAlGa1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)等である場合には、p型不純物としては、例えば、Mg、Zn、Cd、Be、Ca、Ba等が挙げられ、なかでも、Mgが好ましい。ドーピング濃度は、例えば、1×1018cm−3程度以上、好ましくは、1.5×1020〜1×1022cm−3程度が挙げられる。p型コンタクト層は、MOVPE、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハライド気相成長法)、MBE(分子線気相成長法)等、当該分野で公知の方法のいずれによっても形成することができる。また、不純物のドーピングは、成膜と同時に行ってもよいし、成膜後、気相拡散、固相拡散、イオン注入等によって行ってもよい。
本発明における正電極は、p型半導体層の上に、p型コンタクト層を介して形成されているものであり、反射性又は透光性を有することが好ましい。ここで、透光性とは、可視光のみならず、例えば、半導体発光素子の活性層から発生する光、波長360nm〜650nm付近、好ましくは380nm〜560nm、400nm〜600nmの波長の光を吸収することなく、効率よく、例えば、透過率が90%以上、あるいは85%以上、80%以上で透過させることができるものであることを意味する。つまり、この正電極を有して構成される半導体発光素子の発光波長の光に対して透光性であることが好ましい。これにより、意図する波長の半導体発光素子の電極として利用することができる。
正電極は、第1の半導体膜と、金属膜と、第2の半導体膜とがこの順に積層されて構成される。つまり、金属膜が、第1の半導体膜と第2の半導体膜とによって挟持されて構成される。第1及び第2の半導体膜としては、亜鉛、インジウム、スズ及びマグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種の元素からなる。具体的にはZnO、In、SnO、ITO(InとSnとの複合酸化物)、MgO等が挙げられる。なかでも、ITO膜が好ましい。ただし、第1及び第2の半導体膜は、必ずしも同じでなくてもよく、異なる膜によって形成されていてもよい。
また、金属膜としては、通常、電極として用いられるものであればどのようなものでも使用することができる。例えば、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ランタン(La)、銅(Cu)、銀(Ag)、イットリウム(Y)等の金属、合金の単層膜又は積層膜等が挙げられる。なかでも、銀、銅、金、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム又はイリジウムの単層膜又は積層膜が好ましく、金、銀、白金、ロジウム、パラジウムの単層膜がより好ましい。
正電極の大きさ及び形状は特に限定されるものではなく、第1の半導体膜と金属膜とは必ずしも同じ大きさ及び形状でなくてもよい。ただし、p型コンタクト層との電気的に良好な接続を確保するために、第1の半導体膜のみがp型コンタクト層と接触していることが好ましい。また、第1の半導体膜の、あるいは正電極全体のシート抵抗を低く抑えるために、金属膜は、第1の半導体膜の大きさ及び形状とほぼ等しいことが好ましい。第2の半導体膜は、金属膜の空気等との接触による腐食等と防止するために、金属膜よりも大きく、金属膜の上面全体及び側面をも完全に被覆するような大きさ及び形状であることが好ましい。
正電極の膜厚は、特に限定されることなく、その抵抗値及び透過率等に応じて適宜設定することができる。なお、正電極の膜厚は、正電極全体にわたって均一であってもよいし、部分的に薄膜又は厚膜であってもよい。具体的には、第1の半導体膜は、p型コンタクトとのオーミック性を確保することができる膜厚であればよく、50Å程度以上、好ましくは150〜1500Å程度が挙げられる。金属膜は、用いる材料、使用態様(例えば、フェイスアップ実装、フェイスダウン実装等)によって異なり、フェイスアップで用いる場合には、例えば、透光性を確保することができる膜厚であることが好ましく、10Å程度以上、さらに好ましくは10〜100Å程度が挙げられる。また、フェイスダウンで用いる場合には、活性層からの光を反射することができる膜厚であることが好ましく、200〜1000Å程度、好ましくは400〜1000Å程度が挙げられる。第2の半導体膜は、少なくとも接触する金属膜のすべてが被覆されるような膜厚であればよく、金属膜を透光性の膜として用いる場合には、例えば、100〜500Å程度、金属膜を反射性の膜として用いる場合には、例えば、200〜2000Å程度が挙げられる。なお、金属膜は、必ずしも正電極の全体にわたって形成されていなくてもよく、島状、縞状、格子状など、正電極の一部において形成されていてもよい。
正電極は、例えば、比抵抗が1×10−4Ωcm以下、さらに1×10−4〜1×10−6Ωcm程度であることが好ましい。これにより、電極として有効に利用することができる。
正電極を構成する半導体膜及び金属膜は、当該分野で公知の方法によって形成することができる。例えば、スパッタ法、反応性スパッタ法、真空蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、イオンプレーティング法、レーザアブレーション法、CVD法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法又はこれらの方法と熱処理の組み合わせ等、種々の方法を利用することができる。
なお、第1の半導体膜は、少なくともp型コンタクト層との界面、膜厚によっては第1の半導体膜の膜厚方向全体において、第2の半導体膜よりも密度が低いことが好ましい。言い換えると、第1の半導体膜は、その内部に複数の空隙が形成されており、多孔質の状態となっていることが好ましい。多孔質の状態としては、例えば、直径20〜200nm程度の複数の孔が均一又は不均一に存在する状態が挙げられる。また、密度としては、第2の半導体膜の90〜30%程度が挙げられる。このような半導体膜の状態は、例えば、断面を透過電子顕微鏡法(TEM)により観察する方法、走査型電子顕微鏡法(SEM)により観察する方法、電子回折パターンを測定する方法、超薄膜評価装置で観察する方法等によって測定することができる。ただし、第1の半導体膜の内部に複数の空隙が形成されている場合、部分的にアモルファスな領域を有していてもよいが、完全にアモルファスな状態ではなく、透明な膜又は略透明な膜として形成されていることが好ましい。これにより、透光性を損なうことなく、p型コンタクト層とのオーミック性を確保することができる。
また、第2の半導体膜は、第1の半導体膜よりも密度が大きいことが好ましい。ここで第2の半導体膜の密度は、特に限定されるものではなく、当該分野で公知の方法によって半導体膜を成膜した際に、透光性が確保され、良好な結晶性を有する程度に密に構成されていることが好ましい。
このように、第1の半導体膜と第2の半導体膜とで、密度の異なる半導体膜を形成する方法としては、例えば、スパッタ法により半導体膜、例えば、第1のITO膜、第2のITO膜を成膜する際に、スパッタガスとして酸素分圧の小さい又はゼロのガスから大きいガスに切り替えるか、酸素分圧を増加させる方法、ITO成膜用のターゲットのほかに、In量が多いターゲットまたは酸素量が少ないターゲットを用い、第2の半導体膜の成膜時にIn量が多いターゲットまたは酸素量が少ないターゲットに切り替える方法、スパッタ装置の投入電力を、第2の半導体膜の成膜時に増大させて成膜する方法等が挙げられる。また、真空蒸着により半導体膜、例えば、ITO膜を成膜する際、特に、第2の半導体膜の成膜時に、半導体層の温度を急激に上昇または低下させる方法、成膜レートを急激に低下させる方法、イオン銃を用いて酸素イオンを照射する方法等が挙げられる。
さらに、イオンプレーティング法により半導体膜、例えば、ITO膜を成膜する際に、第2の半導体膜の成膜時から、酸素ガスをプラズマ化させてこの酸素プラズマをITO膜中に取り込ませて成膜する方法、ITOの微粒子を溶媒に溶解又は分散、懸濁させてスプレー法、スピンコート法、ディップ法により成膜する際に、ITOを含有する溶液等のIn含有量又は酸素含有量を変化させた複数種類の溶液等を用いるか、乾燥又は焼成時の雰囲気、温度等を制御する方法、CVD法によりITO膜を形成する際に、酸素ガス又は原料酸素含有ガスの流量を制御する方法が挙げられる。
加えて、半導体膜、例えば、ITO膜を形成した後、例えば、還元性ガス(具体的には、一酸化炭素、水素、アルゴン等又はこれら2種以上の混合ガス)雰囲気下、200〜650℃程度、半導体膜の膜厚に応じて所定時間アニール処理する方法等が挙げられる。また、第1の半導体膜、例えば、ITO膜を形成した後、熱処理し、金属膜、第2の半導体膜を成膜して熱処理するなどの多段階での熱処理を利用してもよい。熱処理の方法としては、例えば、ランプアニール処理、加熱炉によるアニール処理などがある。また、半導体膜、例えば、ITO膜を成膜した後の処理として、電子線照射やレーザアブレーションを利用してもよい。さらに、これらの方法を任意に組み合わせてもよい。
上述した半導体膜からなる正電極は、半導体発光素子において、少なくともp型半導体層上に略全面を覆う全面電極として形成されていることが好ましい。通常、p型半導体層からなるp型コンタクト層上へ半導体膜はオーミック性を得にくいが、上述したような構成とすることにより、良好なオーミック性を得ることができる。
なお、上述した第1の半導体膜、金属膜及び/又は第2の半導体膜は、p型半導体層(p型コンタクト層)上のみならず、n型半導体層上に形成されていてもよい。n型半導体層上に形成されている場合、つまり負電極として形成されている場合、その種類、積層構造、膜厚等はp型コンタクト層上に形成されたものと異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。正電極及び負電極が、同じ第1の半導体膜、金属膜及び/又は第2の半導体膜により、同一工程で形成されている場合には、製造工程が簡略化され、結果的に安価で信頼性の高い半導体発光素子が得られる。
具体的には、第1の半導体膜、金属膜及び第2の半導体膜がp型半導体層上に正電極として、さらにn型半導体層上に、同じ第1の半導体膜、金属膜及び第2の半導体膜が負電極として形成されている場合には、第1の半導体膜とn型半導体層との良好なオーミック接触を確保することができる。また、光の取り出し効率を、n型半導体層側でも向上させることができる。
また、第1の半導体膜、金属膜及び第2の半導体膜がp型半導体層上に正電極として形成され、n型半導体層上に、同じ金属膜及び第2の半導体膜が負電極として形成されている場合には、金属膜が直接n型半導体層と接触することになるが、特にこの金属膜を反射膜として利用する場合には、p側及びn側の双方において反射特性を向上させることができ、光の取り出し効率を向上させることができる。
さらに、第1の半導体膜、金属膜及び第2の半導体膜がp型半導体層上に正電極として形成され、n型半導体層上に、同じ第2の半導体膜が負電極として形成されている場合、第2の半導体膜が直接n型半導体層と接触することになり、上述したようにn型半導体層との良好なオーミック接触を確保することができ、一層光の取り出し効率も向上させることができる。
なお、これらの場合においては、正電極及び負電極上に、後述する第2の金属膜が同様の材料及び工程で形成されていてもよい。
本発明においては、正電極上の一部の領域に第2の金属膜が形成されていてもよい。この第2の金属膜は、半田により接着され又はワイヤボンディングされたパッド電極等として機能し得るものであることが好ましい。第2の金属膜の種類及び形態は特に限定されるものではなく、上述した金属膜と同様のものを用いることができる。なかでも、抵抗が低いものが好ましく、具体的には、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Al等の単層膜又は積層膜が挙げられる。さらに、半導体膜、例えば、ITO膜との密着性が良好なもの、具体的には、W、Rh、Ptの単層膜又は積層膜が好ましい。
第2の金属膜としては、例えば、第2の半導体膜の側から、Rh、Pt、Auのそれぞれをスパッタリングにより順に積層させたRh/Pt/Au電極(その膜厚として、例えばそれぞれ100nm/200nm/500nm);Pt、Auのそれぞれをスパッタリングにより順に積層させたPt/Au電極(その膜厚として、例えばそれぞれ20nm/700nm)等が挙げられる。第2の金属膜の最上層をAuとすることによって、Auを主成分とする導電性ワイヤ等と良好な接続を確保することができる。また、RhとAuの間にPtを積層させることによって、Au又はRhの拡散を防止することができ、電極として信頼性の高い電気的な接続を得ることができる。また、Rhは、光反射性およびバリア性に優れ、光取り出し効率が向上するため好適に用いることができる。なかでも、Pt/Au(フェイスアップの場合)、Rh/Pt/Au(フェイスダウンの場合)の積層膜が好ましい。なお、フェイスダウン実装の場合には、正電極及び/又は負電極の上に、さらにメタライズ層を形成することが好ましい。メタライズ層は、Ag、Au、Sn、In、Bi、Cu、Zn等により、形成することができる。
本発明における半導体発光素子を構成する半導体積層構造としては、次の(1)〜(5)に示すような積層構造が挙げられる。
(1)膜厚が200ÅのGaNよりなるバッファ層、膜厚が4μmのSiドープn型GaNよりなるn型コンタクト層、膜厚が30ÅのアンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる単一量子井戸構造の活性層、膜厚が0.2μmのMgドープp型Al0.1Ga0.9Nよりなるp型クラッド層、膜厚が0.5μmのMgドープp型GaNよりなるp型コンタクト層。
(2)膜厚が約100ÅのAlGaNからなるバッファ層、膜厚1μmのアンドープGaN層、膜厚5μmのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、3000ÅのアンドープGaNからなる下層と、300ÅのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなる中間層と、50ÅのアンドープGaNからなる上層との3層からなるn側第1多層膜層(総膜厚:3350Å)、アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40ÅとアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20Åとが繰り返し交互に10層ずつ積層されてさらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のn側第2多層膜層(総膜厚:640Å)、膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と膜厚が30ÅのIn0.3Ga0.7Nからなる井戸層とが繰り返し交互に6層ずつ積層され、さらに膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁が形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚:1930Å)、Mgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40ÅとMgを5×1019/cm含むIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25Åとが繰り返し5層ずつ交互に積層されて、さらにMgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のp側多層膜層(総膜厚:365Å)、膜厚が1200ÅのMgを1×1020/cm含むGaNからなるp側コンタクト層。
(3)膜厚が約100オングストロームのAlGaNからなるバッファ層、膜厚1μmのアンドープGaN層、膜厚5μmのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、3000ÅのアンドープGaNからなる下層と、300ÅのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなる中間層と、50ÅのアンドープGaNからなる上層との3層からなるn側第1多層膜層(総膜厚3350Å)、アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40ÅとアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20Åとが繰り返し交互に10層ずつ積層されてさらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のn側第2多層膜層(総膜厚)640Å)、最初に膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と続いて膜厚が30ÅのIn0.3Ga0.7Nからなる井戸層と膜厚が100ÅのIn0.02Ga0.98Nからなる第1の障壁層と膜厚が150ÅのアンドープGaNからなる第2の障壁層が繰り返し交互に6層ずつ積層されて形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚1930Å)(繰り返し交互に積層する層は3層〜6層の範囲が好ましい)、Mgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40ÅとMgを5×1019/cm含むIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25Åとが繰り返し5層ずつ交互に積層されてさらにMgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のp側多層膜層(総膜厚365Å)、膜厚が1200ÅのMgを1×1020/cm含むGaNからなるp側コンタクト層。さらに、n側に設ける3000ÅのアンドープGaNからなる下層を、下から1500ÅのアンドープGaNからなる第1の層と100ÅのSiを5×10 17/cm含むGaNからなる第2の層と1500ÅのアンドープGaNからなる第3の層とからなる3層構造の下層にすることで、発光素子の駆動時間経過に伴うVの変動を抑えることが可能となる。
(4)バッファ層、アンドープGaN層、Siを6.0×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを2.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し5層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層、膜厚が1300ÅのMgを5.0×1018/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらに透光性導電層とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。50ÅのInGaN層を設ける場合、この層が正電極と接することとなり、p側コンタクト層となりうる。
(5)バッファ層、アンドープGaN層、Siを1.3×1019/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを3.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し7層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層(総膜厚:800Å)、膜厚が1300ÅのMgを2.5×1020/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらに透光性導電層とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。50ÅのInGaN層を設ける場合、この層が正電極と接することとなり、p側コンタクト層となりうる。
また、本発明の半導体発光素子は、発光素子から光の一部をそれとは異なる波長の光に変換する光変換部材を有していてもよい。これにより、発光素子の光を変換した発光装置を得ることができ、発光素子の発光と変換光との混色光などにより、白色系、電球色などの発光装置を得ることができる。
光変換部材としては、Alを含み、かつY、Lu、Sc、La、Gd、Tb、Eu及びSmから選択された少なくとも一つの元素と、Ga及びInから選択された一つの元素とを含むアルミニウム・ガーネット系蛍光体、さらに希土類元素から選択された少なくとも一つの元素を含有するアルミニウム・ガーネット系蛍光体等が挙げられる。これにより、発光素子を高出力で高発熱での使用においても、温度特性に優れ、耐久性にも優れた発光装置を得ることができる。
また、光変換部材は、(Re1-xx3(Al1-yGay512(0<x<1、0≦y≦1、但し、Reは、Y,Gd,La,Lu,Tb,Smからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、RはCe又はCeとPrである)で表される蛍光体であってもよい。これにより上記と同様に、高出力の発光素子において、温度特性、耐久性に優れた素子とでき、特に、活性層がInGaNである場合に、温度特性において黒体放射に沿った変化となり、白色系発光において有利となる。
さらに、光変換部材は、Nを含み、かつBe、Mg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択された少なくとも一つの元素と、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr及びHfから選択された少なくとも一つの元素とを含み、希土類元素から選択された少なくとも一つの元素で賦活された窒化物系蛍光体であってもよい。具体的には、一般式LSi(2/3X+4/3Y):Eu又はLSi(2/3X+4/3Y−2/3Z):Eu(Lは、Sr若しくはCa、又は、Sr及びCaのいずれか。)が挙げられる。これにより上記蛍光体と同様に、高出力の発光素子において、優れた温度特性、耐久性を得ることができる。なかでも、酸化窒化珪素化合物が好ましい。また、上述したアルミニウム・ガーネット系蛍光体と組み合わせることで、両者の温度特性が相互に作用して、混合色の温度変化が小さい発光装置とできる。
また、本発明の半導体発光素子においては、第2の金属膜はパッド電極として用いるだけでなく、さらに延長導電部を設けることが好ましい。これにより、活性層全体を効率よく発光させることができ、特に本発明の半導体発光素子をフェイスアップ実装で設けるときに効果的である。
延長導電部が設けられたパッド電極としては、例えば、図1〜図4に示したような構成が挙げられる。
図1及び図2に示すように、n電極53は半導体発光素子の少なくとも1つの辺に近接するように形成される。例えば、1つの辺の中央部において、p型半導体層52及び活性層の一部をエッチングにより除去してn型コンタクト層51が露出した切り欠き部51aを設け、その切り欠き部51aにn電極53を形成する。
p側パッド電極55は、透明電極54上におけるn電極が近接する辺に対向する辺に隣接する位置に形成される。また、p側パッド電極55には2つの線上の延長導電部56が接続され、その延長導電部56はp側パッド電極55の両側のp側パッド電極55が隣接する辺に沿って伸びている。これにより、p側パッド電極55とn電極53間に位置する活性層を効率よく発光させることができる。さらにp側パッド電極55に接続された延長導電部56を透明電極54上に電気的に導通するように形成することにより、効果的にp層全体に電流を拡散させ、発光層全体を効率よく発光させることができる。しかも、p側パッド電極55及び延長導電部56の周辺部において輝度の高い発光が得られる。したがって、本発明では、延長導電部56の周辺部における輝度の高い発光を効果的に利用することがさらに好ましい。
具体的には、延長導電部56と、延長導電部56と延長導電部56が沿って形成される発光層及びp層の縁との間に上述の輝度の高い発光が得られる周辺部が確保されるように、その縁と延長導電部56との間に間隔を空けることが好ましい。なお、n型コンタクト層51のシート抵抗RnΩ/□と、透光性p電極54のシート抵抗RpΩ/□とが、Rp≧Rnの関係を満たしている場合、延長導電部56と発光層の縁との間隔は、20μm以上50μm以下であることが好ましい。その間隔が20μmより小さいと輝度の高い発光が得られる周辺部領域が十分確保できない(輝度の高い発光が得られるべき領域が外側にはみ出す)からであり、その間隔が50μmを超えると、隣接辺に沿って発光輝度の低い部分が形成され、全体としての輝度の低下をもたらすからである。
また、延長導電部56はそれぞれ、図1に示すように、n電極53から等距離になるように円弧状に形成されていることが好ましく、これにより図2のように直線状に設けた場合に比較して、より均一な発光分布が得られる。
さらに、図3及び図4に示すように、n電極63が半導体発光素子の1つの隅部に2つの辺に近接するように設けられ、パッド電極はn電極63が近接する隅部と対角をなす他の隅部に設けられることが好ましい。
また、n電極63とp側パッド電極65とを対角配置した場合においても、図3及び図4に示すように、延長導電部66はそれぞれ、n電極63から等距離になるように円弧状に形成されていることが好ましく、これによってより高輝度でかつより均一な発光が得られる。なお、この場合においても、延長導電部66と発光層の縁との間隔は、上述したように輝度の高い発光が得られる領域を十分確保するために、20μm以上、50μm以下であることが好ましい。
以下に、本発明の半導体発光素子を図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1
この実施例の半導体発光素子を図5に示す。
この半導体発光素子10は、サファイア基板1の上に、Al0.1Ga0.9Nよりなるバッファ層(図示せず)、ノンドープGaN層(図示せず)が積層され、その上に、n型半導体層2として、SiドープGaNよりなるn型コンタクト層、GaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn型クラッド層が積層され、さらにその上に、GaN層(250Å)とInGaN層(30Å)とが交互に3〜6回積層された多重量子井戸構造の活性層3、p型半導体層4として、MgドープAl0.1Ga0.9N層(40Å)とMgドープInGaN層(20Å)とが交互に10回積層された超格子のp型クラッド層、MgドープGaNよりなるp型コンタクト層がこの順に積層されて構成される。
n型半導体層2の一部の領域においては、その上に積層された活性層3及びp型半導体層4が除去され、さらにn型半導体層2自体の厚さ方向の一部が除去されて露出しており、その露出したn型半導体層2上にn電極7が形成されている。
p型半導体層3上には、ほぼ全面に、ITOからなる第1の半導体膜5c(膜厚:500Å)、第1の半導体膜5cとほぼ同じ大きさのAuからなる金属膜5b(膜厚:20Å)、金属膜5bの上面と、金属膜5b及び第1の半導体膜5cの側面とをほぼ完全に被覆する第2の半導体膜5a(膜厚:200Å)とが積層されて構成される正電極5が形成されており、正電極5の一部上にパッド電極6が形成されている。なお、第1の半導体膜5cは、膜中に複数の空隙が形成されており、密度が低い。
このような半導体発光素子は、以下の製造方法により形成することができる。
<半導体層の形成>
まず、直径2インチ、C面を主面とするサファイア基板をMOVPE反応容器内にセットし、温度を500℃にしてトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、アンモニア(NH)を用い、Al0.1Ga0.9Nよりなるバッファ層を100Åの膜厚で成長させる。
バッファ層形成後、温度を1050℃にして、TMG、アンモニアを用い、アンドープGaN層を1.5μmの膜厚で成長させる。この層は、素子構造を形成する各層の成長において下地層(成長基板)として作用する。
次に、下地層の上に、n型半導体層2として、TMG、アンモニア、不純物ガスとしてシランガスを用い、1050℃でSiを1×1018/cmドープさせたGaNからなるn型コンタクト層を2.165μmの膜厚で成長させる。
その上に、温度を800℃にして、原料ガスにトリメチルインジウムを断続的に流しながら、GaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn型クラッド層5を640Åの膜厚で成長させ、さらに、GaN層(250Å)とInGaN層(30Å)とを交互に3〜6回積層させた多重量子井戸構造の活性層3を成長させる。
p型半導体層4として、MgドープAl0.1Ga0.9N層(40Å)とMgドープInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のp型クラッド層を0.2μm成長させる。
最後に、900℃で、水素雰囲気下、TMGを4cc、アンモニア3.0リットル、キャリアガスとして水素ガスを2.5リットル導入し、p型クラッド層の上にMgを1.5×1020/cmドープしたp型GaNからなるp型コンタクト層を0.5μmの膜厚で成長させる。
その後、得られたウェハを反応容器内で、窒素雰囲気中、600℃にてアニールし、p型クラッド層及びp型コンタクト層をさらに低抵抗化した。
<エッチング>
アニール後、ウェハを反応容器から取り出し、最上層のp型コンタクト層の表面に所定の形状のマスクを形成し、エッチング装置でマスクの上からエッチングし、n型コンタクト層の一部を露出させた。
<正電極の形成>
マスクを除去した後、スパッタ装置にウェハを設置し、In23とSnO2との焼結体からなる酸化物ターゲットをスパッタ装置内に設置した。スパッタ装置によって、酸素ガス雰囲気中、ウェハを300℃に維持し、スパッタガスとしてアルゴンガスと酸素との混合ガス(20:1)で、例えば、RFパワー10W/cmで20分間スパッタリングし、第1の半導体膜5cとしてITO膜を、膜厚500Åで形成した。
その後、Auターゲットを用いて、ITO膜上に金属膜5bとしてAu膜を、膜厚20Åで形成した。
続いて、これらITO膜及びAu膜とを所定のマスクパターンを用いてエッチングし、p型コンタクト層に対して若干小さい形状に加工した。
次いで、In23とSnO2との焼結体からなる酸化物ターゲットを用い、酸素ガス雰囲気中、ウェハを300℃に維持し、スパッタガスとしてアルゴンガスと酸素との混合ガス(20:1)で、RFパワーを2W/cmに変更して20分間スパッタリングすることにより、ITO膜及びAu膜の上面及び側面の全面を覆うように、ウェハのp型コンタクト層8のほぼ全面に、ITOよりなる第2の半導体膜5aを、膜厚200Åで形成し、正電極5を得た。
<パッド電極及びn電極の形成>
正電極5上及びn型コンタクト層の上に、レジストにより所定のパターンを有するマスクを形成し、その上にW層200Å、Pt層2000ÅおよびAu層5000Åをこの順に積層し、リフトオフ法により、正電極5上にボンディング用のパッド電極6と、n型コンタクト層の上にn電極7を、それぞれ形成した。
次いで、ランプアニール装置にて400〜600℃程度で熱処理を施した。
得られたウェハを所定の箇所で分割することにより、半導体発光素子10を得た。
以上のようにして形成した半導体発光素子の断面をSTEMにより観察した。その結果、第1の半導体膜であるITO膜の内部に、20〜200nm程度の複数の孔が観察され、密度が低いことが確認された。また、第2の半導体膜は密度が高い、良好な結晶状態であることが確認された。なお、正電極5自体は、透明であった。
また、比較のために、従来の透光性を有する正電極として、Ni/Au(膜厚60Å/100Å)を用いた半導体発光素子と、ITO膜を700Åの膜厚の単層膜として形成した半導体発光素子とを形成し、それらの特性について評価した。
その結果、上記実施例の半導体発光素子は、Ni/Au電極を有する半導体発光素子に対して、Vfを低減させることなく、光出力が10%程度向上した。また、ITO電極を有する半導体発光素子に対して、光出力はほぼ同等であり、Vfを0.2V程度低減させることができた。
このように、本発明の半導体発光素子の構成により、正電極とp型コンタクトの間の密着性を強固にすることができ、特に、第1の半導体膜であるITO膜とp型コンタクト層との間の電流密度を増加させることにより、ショットキー障壁を小さくし、ITO膜とp型コンタクト層とのコンタクト抵抗を低減させることができる。また、金属膜に起因してシート抵抗が低く、正電極内において、電流を面内方向へ均一に広げることができ、さらに、正電極から半導体層全体へ電流を均一に広げることができ、活性層を効率的に発光させることが可能となる。
実施例2
この実施例の半導体発光素子は、パッド電極とn電極とを以下のように別々に形成する以外は、実施例1と同様の半導体発光素子を形成した。
つまり、正電極5上に、レジストにより所定のパターンを有するマスクを形成し、その上にRh(1000Å)/Pt(2000Å)/Au(5000Å)からなるパッド電極6を形成した。
その後、n型コンタクト層の上に、W層200Å、Pt層2000ÅおよびAu層5000Åをこの順に積層し、n電極7を形成した。
得られた半導体発光素子は、実施例1と同様の効果が得られた。
実施例3
この実施例の半導体発光素子は、p型半導体層上のほぼ全面に、ITOからなる第1の半導体膜5c(膜厚:500Å)、第1の半導体膜5cとほぼ同じ大きさのAgからなる金属膜5b(膜厚:400Å)、金属膜5bの上面と、金属膜5b及び第1の半導体膜5cの側面とをほぼ完全に被覆する第2の半導体膜5a(膜厚:1000Å)とが積層されて構成される正電極5が形成されており、正電極5の一部上にパッド電極6が形成されている以外、実施例1の半導体発光素子と実質的に同様である。
このような半導体発光素子は、正電極の形成までは実施例1と同様である。
<正電極の形成>
実施例1と同様に、第1の半導体膜5cとしてITO膜を膜厚500Åで形成した。
その後、Agターゲットを用いる以外は、実施例1と同様に、Ag膜を膜厚400Åで形成した。
続いて、これらITO膜及びAg膜とを、所定のマスクパターンを用いてエッチングし、p型コンタクト層に対して若干小さい形状に加工した。
次いで、実施例1と同様に、ITOよりなる第2の半導体膜5aを、膜厚1000Åで形成し、正電極5を得た。
その後、パッド電極及びn電極を実施例1と同様に形成した。
このようにして形成した半導体発光素子の断面をSTEMにより観察した。その結果、第1の半導体膜であるITO膜の内部に、20〜200nm程度の複数の孔が観察され、密度が低いことが確認された。また、第2の半導体膜は密度が高い、良好な結晶状態であることが確認された。
以上のようにして、n型コンタクト層とp型コンタクト層とに電極を形成したウェハを、320μm角のチップ状に分割し、半導体発光素子を得た。
得られた半導体発光素子20を、図6に示すように、サブマウント11上にフリップチップ実装した。つまり、半導体発光素子20のパッド電極6及びn電極7をサブマウント11上に設けられ、例えば、Agからなる正負一対のメタライズ層12にて各々の電極を接続するする。さらに、サブマウント11に対して、ワイア13が配線される。
これにより、半導体発光素子10の基板1を、主光取出し面とすることができる。
このように、本発明の半導体発光素子の構成により、正電極とp型コンタクトの間の密着性を強固にすることができ、特に、第1の半導体膜であるITO膜とp型コンタクト層との間の電流密度を増加させることにより、ショットキー障壁を小さくし、ITO膜とp型コンタクト層とのコンタクト抵抗を低減させることができる。また、金属膜に起因してシート抵抗が低く、正電極内において、電流を面内方向へ均一に広げることができ、さらに、正電極から半導体層全体へ電流を均一に広げることができ、活性層を効率的に発光させることが可能となる。
本発明の半導体発光素子は、バックライト光源、ディスプレイ、照明、車両用ランプ等の各種光源を構成する半導体発光素子に好適に利用することができる。
本発明における半導体発光素子の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子の別の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子のさらに別の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子のさらに別の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子の実施形態を示す断面図である。 本発明における半導体発光素子をフェイスダウン実装した実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 n型半導体層
3 活性層
4 p型半導体層
5 正電極
5a 第2の半導体膜
5b 金属膜
5c 第1の半導体膜
6 パッド電極
7 n電極
10、20 半導体発光素子
11 サブマウント
12 メタライズ層
13 ワイア
51 n型コンタクト層
51a 切り欠き部
52 p型半導体層
53、63 n電極
54、64 透明電極
55、65 p側パッド電極
56、57、66 延長導電部

Claims (4)

  1. p型半導体層の上に、p型コンタクト層を介して形成された正電極を備える半導体発光素子であって、
    前記正電極は、前記p型コンタクト層と接触している第1の半導体酸化物膜と、その上に順に積層された金属膜及び第2の半導体酸化物膜とを有し、
    前記第1の半導体酸化物膜は、内部に複数の空隙を有し、前記第2の半導体酸化物膜は、第1の半導体酸化物膜よりも密度が大きく、
    前記第1及び第2の半導体酸化物膜が、亜鉛、インジウム、スズ及びマグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 正電極は、半導体発光素子の発光波長における光の透過率が80%以上である請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 第1及び第2の半導体酸化物膜がITO膜である請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 金属膜が、銀、銅、金、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム又はイリジウムの単層膜あるいはこれらの積層膜からなる請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
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