JP5011628B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、電極及び半導体発光素子に関する。
従来から、半導体発光素子として、基板上にp型半導体層およびn型半導体が積層され、p型およびn型の半導体層のそれぞれと電気的に接続する電極が形成された構造が知られている。また、p型の半導体層と電気的に接続する電極として、p型半導体層上全面に透光性材料による電極を形成し、その上に金属電極を形成する構造が知られている。
このような構成の半導体発光素子では、光の取り出し効率を向上させるため、p型半導体層上の全面電極として、金属薄膜や、ITO、ZnO、In、SnO等の透明な導電性酸化物膜が用いられている(例えば、特許文献1)。
しかし、例えば、導電性酸化物膜自体は、n型の半導体特性を示すことから、導電性酸化物膜上にさらに金属電極を形成する場合には、金属電極の材料によっては、ショットキー障壁を形成し、コンタクト抵抗を増大させることがある。従って、導電性酸化物膜を形成することにより、その上に形成される金属電極の材料や成膜方法を制限したり、あるいは電力効率が低下するという問題があった。
特開2001−196633号公報
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電極として透明な導電性酸化物膜を用い、その上に金属膜を形成する場合において、十分な透明性を維持しながら、ショットキー障壁を防止し、コンタクト抵抗を最小限に留めることができる電極及びこの電極を備えた半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明の電極は、半導体層上に、導電性酸化物膜と金属膜とがこの順に積層された電極であって、前記導電性酸化物膜の金属膜との界面近傍における膜中酸素濃度が、前記導電性酸化物膜の前記半導体層側の膜中酸素濃度よりも低く、
前記金属膜が、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Alの単層膜又は積層膜により形成されてなることを特徴とする。
また、本発明の別の電極は、半導体層上に、導電性酸化物膜と金属膜とがこの順に積層された電極であって、前記導電性酸化物膜と金属膜との界面近傍における膜中キャリア濃度が、前記導電性酸化物膜の前記半導体層側の膜中キャリア濃度よりも高いことを特徴とする。
これらの電極においては、金属膜が、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Alの単層膜又は積層膜により形成されてなるか、前記導電性酸化物膜は、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)及びマグネシウム(Mg)よりなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化物よりなることが好ましい。
さらに、本発明の半導体発光素子は、上記電極を有する半導体発光素子であって、
第1導電型半導体層、発光層、第2導電型半導体層がこの順に積層され、前記第1導電型及び第2導電型半導体層の少なくとも一方に前記電極が接続されて構成されることを特徴とする。
この半導体発光素子においては、前記第1導電型半導体層がn型半導体層であり、前記第2導電型半導体層がp型半導体層であるか、
前記半導体層が窒化物半導体層であることが好ましい。
本発明の電極によれば、導電性酸化物膜の金属膜との界面近傍における膜中酸素濃度又は膜中キャリア濃度が、導電性酸化物膜の他の部分の膜中酸素濃度又は膜中キャリア濃度よりも低いために、欠損した酸素はキャリアと同じ動向を示すことから、導電性酸化物膜の金属膜側においてのみ、キャリアを多く配置することができ、その上に形成される金属の種類にかかわらずショットキー障壁を小さくすることができる。よって、オーミック性に優れた電極を得ることができるとともに、電力効率を向上させることができる。しかも、半導体側、つまり、導電性酸化物膜において、金属膜との界面近傍以外の部分は、膜中の酸素濃度が多く、キャリア濃度が小さいために、結晶性が良好となり、可視光に対する透過率を良好とすることができ、透明電極としての機能を十分に発揮させることができる。
特に金属膜が、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Alの単層膜又は積層膜により形成される場合には、ショットキー障壁をより低減させることができるとともに、半田による接着、ワイヤボンディング等が施されるなど、金属膜の形態にかかわらず、金属膜と良好な接着性を確保することができる。なかでもW、Rh、Ptを金属膜として用いる場合には、導電性酸化物膜、例えば、ITO膜との密着性がきわめて良好となり、電気的な接続の信頼性が高い。
また、本発明の半導体発光素子によれば、オーミック性に優れた電極を得ることができるため、電力効率の低下を防止することができ、低消費電力で明るい発光素子を提供することが可能となる。しかも、オーミック性を確保しながら、透光性を良好に維持することができるため、光の取り出し効率を良好にすることができ、高品質、高性能の発光素子を得ることができる。
さらに、第1導電型及び第2導電型半導体層のそれぞれに接続される電極のいずれにおいても、上述したような電極を採用する場合には、第1導電型及び第2導電型半導体層上に、同一工程によって同時に電極を形成することができるため、製造コストの低減を図ることができ、安価な半導体発光素子を得ることができる。
本発明の電極は、半導体層上に形成された導電性酸化物膜と金属膜とによって構成される。
半導体層としては特に限定されるものではなく、シリコン、ゲルマニウム等の元素半導体、III−V族、II-VI族、VI-VI族等の化合物半導体等が挙げられる。特に、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化ガリウム系化合物半導体が好適に用いられる。半導体層は、単層構造でもよいが、MIS接合、PIN接合又はPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造又はダブルへテロ構造であってもよく、超格子構造や、量子効果が生ずる薄膜を積層した単一量子井戸構造又は多重量子井戸構造であってもよい。また、n型、p型のいずれかの不純物がドーピングされていてもよい。この半導体層は、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシャル成長法(MBE)等の公知の技術により形成することができる。半導体層の膜厚は特に限定されるものではなく、種々の膜厚のものを適用することができる。
導電性酸化物膜としては、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)及びマグネシウム(Mg)よりなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化物からなる膜であり、具体的には、ITO、ZnO、In、SnO、MgO等が挙げられる。なかでも、ITO膜が好ましい。これらITO膜等は、当該分野で通常用いられている透明膜であり、上述した半導体層に対して良好なオーミック接続を形成し、導電性酸化物膜に投入された電流を膜全体に拡散させ、さらに半導体層に均一に拡散させることができる膜である。また、後述する金属膜との接続、密着性を良好にする。このため、導電性酸化物膜は、半導体層上に形成され、さらに後述する金属膜との間に形成されており、金属膜との界面近傍における膜中酸素濃度が、導電性酸化物膜の他の部分、例えば、導電性酸化物膜の厚み方向の中央部分の膜中酸素濃度よりも低い。換言すると、金属膜との界面側において、これに隣接する領域、つまり導電性酸化物膜の内部であって、金属膜に近い所定の領域の膜中酸素濃度から急減に減少する膜中酸素濃度を有している。
膜中酸素濃度が低い導電性酸化物膜の膜厚は、例えば、導電性酸化物膜の全膜厚の5〜40%程度、好ましくは20〜30%程度である。なお、導電性酸化物膜の膜厚は、特に限定されるものではなく、数オングストローム〜数μm程度が挙げられる。具体的には、4000〜7000Å程度とすることが適当である。
膜中酸素濃度は、例えば、AES(Auger Electron Spectroscopy):オージェ電子分光測定装置により測定することができる。AESは、電子線を照射し、放出されるオージェ電子を検出して試料の元素分析を行う方法で、試料の化学組成や同位体組成、特に深さ方向の組成変化を知ることができる。また、SIMS(Secondary Ion-microprobe Mass Spectrometer(又はSpectrometry):二次イオン質量分析計(又は分析法))により測定することもできる。SIMSは、試料に一次イオンを照射して、質量分離された二次イオンの数を数えることによって、同じく試料の化学組成や同位体組成、特に深さ方向の組成変化を知ることができる。
膜中酸素濃度が異なる導電性酸化物膜は、従来から公知の方法で形成することができる。例えば、スパッタ法、反応性スパッタ法、真空蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法、CVD法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法又はこれらの方法と熱処理の組み合わせ等、種々の方法を利用することができる。
具体的には、スパッタ法により導電性酸化物膜、例えば、ITO膜を成膜する際に、スパッタガスとして酸素分圧の大きいガスから小さい又はゼロのガスに切り替えるか、徐々に酸素分圧を減少させて用いる方法、導電性酸化物膜成膜用のターゲットのほかに、例えば、In量が多いターゲット、または酸素量が少ないターゲットを用いる方法、スパッタ装置の投入電力を徐々に減少させて成膜する方法等が挙げられる。また、真空蒸着により導電性酸化物膜を成膜する際に、半導体層の温度を急激又は徐々に低下させる方法、成膜レートを急激に低下させる方法、イオン銃を用いて酸素イオンを成膜初期にのみ照射する方法等が挙げられる。
さらに、イオンプレーティング法により導電性酸化物膜を成膜する際に、成膜初期に、酸素ガスをプラズマ化させてこの酸素プラズマを導電性酸化物膜中に取り込ませ、その後、酸素プラズマを減少させて導電性酸化物膜を成膜する方法、導電性酸化物の微粒子を溶媒に溶解又は分散、懸濁させてスプレー法、スピンコート法、ディップ法により成膜する際に、導電性酸化物を含有する溶液等の金属元素含有量又は酸素含有量を変化させた複数種類の溶液等を用いるか、乾燥又は焼成時の雰囲気、温度等を制御する方法、CVD法により導電性酸化物膜を形成する際に、酸素ガス又は原料酸素含有ガスの流量を制御する方法が挙げられる。
加えて、導電性酸化物膜を形成した後、例えば、還元性ガス、特に酸素と結合しやすいガス(具体的には、一酸化炭素、水素、アルゴン等又はこれら2種以上の混合ガス)雰囲気下、200〜650℃程度、導電性酸化物膜の膜厚に応じて所定時間アニール処理する方法、例えば、酸化物を形成しやすい金属(具体的にはW、Rh、Ag、Pt、Pd、Al等)と接触させながら、200〜600℃程度、導電性酸化物膜の膜厚に応じて所定時間アニール処理する方法が挙げられる。また、導電性酸化物膜を途中まで形成した後、酸素を含む雰囲気にて熱処理することにより、熱処理された導電性酸化物膜の膜中酸素濃度を高くする方法を利用してもよい。熱処理の方法としては、例えばランプアニール処理、加熱炉によるアニール処理などがある。また導電性酸化物膜を成膜した後に処理する方法として、電子線照射やレーザアブレーションを利用してもよい。さらに、これらの方法を任意に組み合わせて利用してもよい。
金属膜の種類及び形態は特に限定されるものではなく、通常、電極として用いられるものであればどのようなものでも使用することができる。例えば、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ランタン(La)、銅(Cu)、銀(Ag)、イットリウム(Y)等の金属、合金の単層膜又は積層膜等が挙げられる。なかでも、抵抗が低いものが好ましく、具体的には、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Al等の単層膜又は積層膜が挙げられる。さらに、導電性酸化物膜、特にITO膜との密着性が良好なもの、具体的には、W、Rh、Ptの単層膜又は積層膜が好ましい。また、この金属膜は、半田により接着され又はワイヤボンディングされたパッド電極等として機能し得るものであることが好ましい。
本発明において、上述した電極構造を備える半導体発光素子は、当該分野で公知のものの全てを包含する。例えば、LED、レーザーダイオード等が挙げられる。これらは、当該分野で公知の方法により作製されたものであり、公知の構成を有していればよい。例えば、第1導電型半導体層、発光層、第2導電型半導体層がこの順に積層され、第1導電型及び第2導電型半導体層にそれぞれ電極が接続されて構成される半導体発光素子が挙げられる。なお、第1導電型とはn型又はp型、第2導電型とはp型又はn型を意味する。
この種の半導体発光素子は、基板上に複数の半導体層を成長させて形成されるが、基板としてサファイア等の絶縁性基板を用いることが好ましい。なお、絶縁性基板を最終的に取り除かない場合、通常、p電極およびn電極はいずれも半導体層上の同一面側に形成されることになり、フェイスアップ実装、すなわち半導体層側を主光取出し面とすることができる。また、フリップチップ実装、すなわち絶縁性基板側を主光取出し面としてもよい。この場合、p電極及びn電極の上には、外部電極等と接続させるためのメタライズ層(バンプ:Ag、Au、Sn、In、Bi、Cu、Zn等)がそれぞれ形成され、このメタライズ層がサブマウント上に設けられた正負一対の外部電極と、それぞれ形成され、さらにサブマウントに対してワイアなどが配線される。また、最終的に基板を除去して、フェイスアップ実装又はフリップチップ実装のいずれに用いてもよい。なお、基板としては、サファイアに限定されず、例えば、スピネル、SiC、GaN、GaAs等、公知の基板を用いることができる。また、基板としてSiC、GaN、GaAs等の導電性基板を用いることによりp電極及びn電極を対向して配置してもよい。
本発明の半導体発光素子においては、上述した電極を、第1導電型半導体層上か、第2導電型半導体層上かのいずれか一方に備えていればよい。例えば、p型半導体層上に備えることが好ましい。また、第1導電型及び第2導電型半導体層の双方の上に備えていてもよい。双方とも同じ電極構造であれば、製造工程が簡略化され、結果的に安価で信頼性の高い半導体発光素子が得られる。ただし、第1導電型及び第2導電型半導体層上に形成される金属膜は、その種類、積層構造、膜厚等が異なっていてもよい。
このような半導体発光素子における金属膜は、例えば、半導体層側から、Rh、Pt、Auのそれぞれをスパッタリングにより順に積層させたRh/Pt/Au電極(その膜厚として、例えばそれぞれ100nm/200nm/500nm);Pt、Auのそれぞれをスパッタリングにより順に積層させたPt/Au電極(その膜厚として、例えばそれぞれ20nm/700nm)等が挙げられる。金属膜の最上層をAuとすることによって、Auを主成分とする導電性ワイヤ等と良好な接続を確保することができる。また、RhとAuの間にPtを積層させることによって、Au又はRhの拡散を防止することができ、電極として信頼性の高い電気的な接続を得ることができる。また、Rhは、光反射性およびバリア性に優れ、光取り出し効率が向上するため好適に用いることができる。なかでも、Pt/Au(フェイスアップの場合)、Rh/Au(フェイスダウンの場合)の積層膜が好ましい。
基板上に形成される半導体層は、基板側から順に、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層であることが好ましい。なお、基板と第1導電型半導体層との間、これら半導体層の間にアンドープ、ドープの半導体層が積層されていてもよい。また、これら半導体層は窒化物半導体層であることが好ましい。具体的には、次の(1)〜(4)に示すような半導体層の積層構造が挙げられる。
(1)膜厚が200ÅのGaNよりなるバッファ層、膜厚が4μmのSiドープn型GaNよりなるn型コンタクト層、膜厚が30ÅのアンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる単一量子井戸構造の活性層、膜厚が0.2μmのMgドープp型Al0.1Ga0.9Nよりなるp型クラッド層、膜厚が0.5μmのMgドープp型GaNよりなるp型コンタクト層。
(2)膜厚が約100オングストロームのAlGaNからなるバッファ層、膜厚1μmのアンドープGaN層、膜厚5μmのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、3000ÅのアンドープGaNからなる下層と、300ÅのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなる中間層と、50ÅのアンドープGaNからなる上層との3層からなるn側第1多層膜層(総膜厚3350Å)、アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40ÅとアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20Åとが繰り返し交互に10層ずつ積層されてさらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のn側第2多層膜層(総膜厚)640Å)、膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と膜厚が30ÅのIn0.3Ga0.7Nからなる井戸層とが繰り返し交互に6層ずつ積層されてさらに膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁が形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚1930Å)、Mgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40ÅとMgを5×1019/cm含むIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25Åとが繰り返し5層ずつ交互に積層されてさらにMgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のp側多層膜層(総膜厚365Å)、膜厚が1200ÅのMgを1×1020/cm含むGaNからなるp側コンタクト層。
(3)バッファ層、アンドープGaN層、Siを6.0×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを2.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し5層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層、膜厚が1300ÅのMgを5.0×1018/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらに透光性導電層とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。
(4)バッファ層、アンドープGaN層、Siを1.3×1019/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを3.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し7層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層(総膜厚800Å)、膜厚が1300ÅのMgを2.5×1020/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらに透光性導電層とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。
また、本発明の半導体発光素子においては、発光素子から光の一部を、それとは異なる波長の光に変換する光変換部材を有していてもよい。これにより、発光素子の光を変換した発光装置とすることができ、発光素子の発光と変換光との混色光などにより、白色系、電球色などの発光装置を得ることができる。
光変換部材としては、Alを含み、かつY、Lu、Sc、La、Gd、Tb、Eu及びSmから選択された少なくとも一つの元素と、Ga及びInから選択された一つの元素とを含むアルミニウム・ガーネット系蛍光体、さらに希土類元素から選択された少なくとも一つの元素を含有するアルミニウム・ガーネット系蛍光体等が挙げられる。これにより、発光素子を高出力で高発熱での使用においても、温度特性に優れ、耐久性にも優れた発光装置を得ることができる。
また、光変換部材が、(Re1-xx3(Al1-yGay512(0<x<1、0≦y≦1、但し、Reは、Y,Gd,La,Lu,Tb,Smからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、RはCe又はCeとPrである)で表される蛍光体であってもよい。これにより、上記と同様に、高出力の発光素子において、温度特性、耐久性に優れた素子とすることができる。特に、活性層がInGaNである場合に、温度特性において、黒体放射に沿った変化となり、白色系発光において有利となる。
さらに、光変換部材が、Nを含み、かつBe、Mg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択された少なくとも一つの元素と、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr及びHfから選択された少なくとも一つの元素とを含み、希土類元素から選択された少なくとも一つの元素で付活された窒化物系蛍光体であってもよい。窒化物系蛍光体の具体例としては、一般式LSi(2/3X+4/3Y):Eu又はLSi(2/3X+4/3Y−2/3Z):Eu(Lは、Sr若しくはCa、又は、Sr及びCa、のいずれか。)が挙げられる。これにより、上記蛍光体と同様に、高出力の発光素子において、優れた温度特性、耐久性に優れた発光素子とすることができる。特に、窒化物系蛍光体が酸化窒化珪素化合物であると、優れた蛍光体とできる。また、上記アルミニウム・ガーネット系蛍光体と組み合わせることで、両者の温度特性が相互に作用して、混合色の温度変化が小さい発光装置とすることができる。
また、本発明の半導体発光素子においては、金属膜はパッド電極として用いるだけでなく、さらに延長導電部を設けることが好ましい。これにより、活性層全体を効率よく発光させることができ、特に本発明の半導体発光素子をフェイスアップ実装で設けるときに効果的である。
延長導電部が設けられたパッド電極としては、例えば、図3〜図6に示したような構成が挙げられる。
図3及び図4に示すように、n電極53は半導体発光素子の少なくとも1つの辺に近接するように形成される。例えば、1つの辺の中央部において、p型半導体層及び活性層の一部をエッチングにより除去してn型コンタクト層51が露出した切り欠き部51aを設け、その切り欠き部51aにn電極53を形成する。
p側パッド電極55は、透明電極54上におけるn電極が近接する辺に対向する辺に隣接する位置に形成される。また、p側パッド電極55には2つの線上の延長導電部56が接続され、その延長導電部56はp側パッド電極55の両側のp側パッド電極55が隣接する辺に沿って伸びている。これにより、p側パッド電極55とn電極53間に位置する活性層を効率よく発光させることができ、さらにp側パッド電極55に接続された延長導電部56を透明電極54上に電気的に導通するように形成することにより、効果的にp層全体に電流を拡散させ、発光層全体を効率よく発光させることができる。さらに、p側パッド電極55及び延長導電部56の周辺部において輝度の高い発光が得られる。したがって、本発明では、延長導電部56の周辺部における輝度の高い発光を効果的に利用することがさらに好ましい。
具体的には、延長導電部56と、延長導電部56と延長導電部56が沿って形成される発光層及びp層の縁との間に上述の輝度の高い発光が得られる周辺部が確保されるように、その縁と延長導電部56との間に間隔を空けることが好ましい。尚、n型コンタクト層51のシート抵抗RnΩ/□と、透光性p電極54のシート抵抗RpΩ/□とが、Rp≧Rnの関係を満たしている場合、延長導電部56と発光層の縁との間隔は、20μm以上50μm以下であることが好ましい。その間隔が20μmより小さいと輝度の高い発光が得られる周辺部領域が十分確保できない(輝度の高い発光が得られるべき領域が外側にはみ出す)からであり、その間隔が50μmを超えると、隣接辺に沿って発光輝度の低い部分が形成され、全体としての輝度の低下をもたらすからである。
また、延長導電部56はそれぞれ、図3に示すように、n電極53から等距離になるように円弧状に形成されていることが好ましく、これにより図4のように直線状に設けた場合に比較して、より均一な発光分布が得られる。
さらに、図5及び図6に示すように、n電極63が半導体発光素子の1つの隅部に2つの辺に近接するように設けられ、パッド電極はn電極63が近接する隅部と対角をなす他の隅部に設けられることがさらに好ましい。
また、n電極63とp側パッド電極65とを対角配置した場合においても、図5及び図6に示すように、延長導電部66はそれぞれ、n電極63から等距離になるように円弧状に形成されていることが好ましく、これによってより高輝度でかつより均一な発光が得られる。なお、この場合においても、延長導電部66と発光層の縁との間隔は、上述したように輝度の高い発光が得られる領域を十分確保するために、20μm以上50μm以下であることが好ましい。
以下に、本発明の電極及び半導体発光素子を図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1
この実施の形態の半導体発光素子を図1に示す。
この半導体発光素子10は、サファイア基板1の上に、Al0.1Ga0.9Nよりなるバッファ層(図示せず)、ノンドープGaN層(図示せず)が積層され、その上に、n型半導体層2として、SiドープGaNよりなるn型コンタクト層、GaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn型クラッド層が積層され、さらにその上に、GaN層(250Å)とInGaN層(30Å)とが交互に3〜6回積層された多重量子井戸構造の活性層3、p型半導体層4として、MgドープAl0.1Ga0.9N層(40Å)とMgドープInGaN層(20Å)とが交互に10回積層された超格子のp型クラッド層、MgドープGaNよりなるp型コンタクト層がこの順に積層されて構成される。
n型半導体層2の一部の領域においては、その上に積層された活性層3及びp型半導体層4が除去され、さらにn型半導体層2自体の厚さ方向の一部が除去されて露出しており、その露出したn型半導体層2上にn電極7が形成されている。
p型半導体層3上には、ほぼ全面に、ITOからなる透明電極5が形成されており、この透明電極5の一部上にパッド電極6が形成されている。なお、透明電極5は、パッド電極6側において膜中酸素濃度が低い部分5aが、p型半導体層3側において膜中酸素濃度が高い部分5bが形成されている。
このような半導体発光素子は、以下の製造方法により形成することができる。
<半導体層の形成>
2インチφのサファイア基板1の上に、MOVPE反応装置を用い、Al0.1Ga0.9Nよりなるバッファ層を100Å、ノンドープGaN層を1.5μm、n型半導体層2として、SiドープGaNよりなるn型コンタクト層を2.165μm、GaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn型クラッド層5を640Å、GaN層(250Å)とInGaN層(30Å)とを交互に3〜6回積層させた多重量子井戸構造の活性層3、p型半導体層4として、MgドープAl0.1Ga0.9N層(40Å)とMgドープInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のp型クラッド層を0.2μm、MgドープGaNよりなるp型コンタクト層を0.5μmの膜厚でこの順に成長させ、ウェハを作製した。
<エッチング>
得られたウェハを反応容器内で、窒素雰囲気中、600℃にてアニールし、p型クラッド層及びp型コンタクト層をさらに低抵抗化した。
アニール後、ウェハを反応容器から取り出し、最上層のp型コンタクト層の表面に所定の形状のマスクを形成し、エッチング装置でマスクの上からエッチングし、n型コンタクト層の一部を露出させた。
<ITO膜の形成>
マスクを除去した後、スパッタ装置にウェハを設置し、In23とSnO2とを90:10の重量比で混合した焼結体からなる第1の酸化物ターゲットと、このIn23とSnO2との焼結体に95:5の重量比となるようにさらにInを添加した第2のターゲットとをITOターゲットとして設置した。スパッタ装置によって、酸素ガス雰囲気中、スパッタガスとしてアルゴンガスで、まず、第1の酸化物ターゲットを用いて、例えば、RFパワー10W/cmで20分間スパッタリングし、引き続き、第2のターゲットに変更して5分間スパッタリングすることにより、ウェハのp型コンタクト層8のほぼ全面に、ITOよりなる透明電極5を5000Åの膜厚で形成した。
得られた透明電極5は良好な透光性を有し、サファイア基板1まで透けて観測できた。
<パッド電極の形成>
透明電極5上に、レジストにより所定のパターンを有するマスクを形成し、その上にPt層およびAu層をこの順に積層し、リフトオフ法により、ボンディング用のパッド電極6を総膜厚1μmで形成した。
その後、n型コンタクト層の上に、Rh/Pt/Auからなるn電極7を7000Åの膜厚で形成し、アニール装置にて400℃以上で熱処理を施し、電極を合金化した。
得られたウェハを所定の箇所で分割することにより、半導体発光素子10を得た。
以上のようにして形成した半導体発光素子を、パッド電極表面側からSIMSにより分析し、パッド電極、透明電極、p型半導体層のデプスプロファイルを測定した。その結果を図2に示す。
図2から、ITO膜は、パッド電極側の界面近傍において、p型半導体層4側の酸素濃度よりも酸素濃度の低い部分5aを有していることが確認された。また、酸素濃度の低い部分5aは、ITO膜の全膜厚の25%程度であった。
このような構成により、ITO膜の表面において、酸素濃度の低い、つまりキャリアが多い領域が形成されるために、パッド電極6と透明電極5との間のショットキー障壁を小さくすることができ、パッド電極6と透明電極5とのコンタクト抵抗を低減させることができる。よって、パッド電極6から透明電極5を通して、電流をp型クラッド層及びp型コンタクト層全体に均一に広げることができ、活性層を効率的に発光させることが可能となる。
しかも、透明電極5は、p型半導体層4側においては、酸素濃度が比較的高いために結晶性が良好となり、よって、透光性を向上させることができ、この電極側を発光観測面とすることができる。
実施例2
この実施例の半導体発光素子は、実施例1における製造工程において、ITO膜を成膜する際に、第1の酸化物ターゲットを用い、成膜初期は、スパッタガスとして、アルゴンガスと酸素ガスとの混合ガスを用い、その後、スパッタガスをアルゴンガスに変更する以外は、実質的に実施例1と同様の方法により、同様の構成の半導体発光素子を得た。
なお、成膜時のスパッタガスの圧力を0.01〜0.5Pa程度とした場合に、初期の酸素ガスの分圧は、1×10−4〜1×10−2Pa程度とした。また、アルゴンガスと酸素ガスとの混合ガスを用いた成膜時間は20分間程度、その後、アルゴンガスで5分間程度成膜した。
得られた半導体発光素子においても、実施例1と同様に、パッド電極と透明電極とのコンタクト抵抗を低減させることができ、活性層を効率的に発光させることができた。また、透明電極の透光性を向上させることができ、この電極側を発光観測面とすることができた。
実施例3
この実施例の半導体発光素子は、実施例1における製造工程において、ITO膜を成膜する際に、第1の酸化物ターゲットを用い、成膜初期は、スパッタ装置のRFパワーを10W/cmとし、その後、2W/cmに徐々に減少させる以外は、実質的に実施例1と同様の方法により、同様の構成の半導体発光素子を得た。
実施例4
この実施例の半導体発光素子は、実施例1における製造工程においてITO膜を成膜した後、あるいは、実施例1における製造工程において第1の酸化物ターゲットを用いて5000ÅのITO膜を形成した後、還元ガス雰囲気下(例えば、水素ガス雰囲気下)にて、例えば、300℃でランプアニールによって処理することにより、実施例1と実質的に同様の構成の半導体発光素子を得た。
還元ガス雰囲気下でのアニール処理により、表面側のITO膜内の酸素が還元ガスと反応することによって、ITO膜表面の酸素濃度を低下させることができる。
実施例5
この実施例の半導体発光素子は、実施例1における製造工程においてITO膜を成膜した後、あるいは、実施例1における製造工程において第1の酸化物ターゲットを用いて5000ÅのITO膜を形成した後、W、Rh、Ag、Pt、Pd及びAl等の酸化されやすい金属の単層膜又は積層膜を、例えば、2μm程度の膜厚で形成し、300℃でアニールすることによって、実施例1と実質的に同様の構成の半導体発光素子を得た。
このように、金属膜を形成して熱処理することにより、ITO膜表面の酸素がその上の金属に移行し、ITO膜表面の酸素濃度を低下させることができる。
実施例6
この実施例の半導体発光素子は、実施例1における製造工程において、ITO膜を成膜する際に、スパッタ法に代えて、真空蒸着法を利用する以外は、実質的に実施例1と同様の方法により、同様の構成の半導体発光素子を得た。
n型コンタクト層の一部を露出させたウェハを、真空蒸着装置に入れ、ウェハ温度を300℃に維持しながら、SnOが10%のITOを電子銃で加熱、蒸発させて、ITO膜を成膜した。成膜中、ウェハ温度を100℃まで、10秒間で水冷手段を用いて急激に低下させて、膜厚が5000ÅのITO膜を形成した。
このように、成膜中にウェハ温度を急激に低下させ、ITOの結晶化温度より低い温度で成膜することにより、酸素との反応性が低下し、結果的に、表面側において、酸素濃度の低いITO膜を形成することができる。
実施例7
この実施例の半導体発光素子は、実施例6における製造工程において、真空蒸着法によりITO膜を形成する際に、ウェハ温度を300℃に維持しながら、イオン銃を利用して、成膜初期にのみ、ウェハ表面(p型半導体層)に酸素イオンを1012個/cm程度で照射する以外は、実質的に実施例4と同様の方法により、同様の構成の半導体発光素子を得た。
実施例8
この実施例の半導体発光素子は、実施例6における製造工程において、真空蒸着法によりITO膜を形成する際に、ウェハ温度を300℃に維持しながら、成膜初期の成膜レートを50Å/秒とし、その後、5Å/秒に減少させる以外は、実質的に実施例4と同様の方法により、同様の構成の半導体発光素子を得た。
このように、成膜レートを減少させることにより、ITO膜を構成する蒸着粒子の温度が低下し、酸素との反応性が低下し、表面側のITO膜の酸素濃度を低下させることができる。
実施例9
この実施例の半導体発光素子は、実施例1における製造工程において、ITO膜を成膜する際に、スパッタ法に代えて、イオンプレーティング法を利用する以外は、実質的に実施例1と同様の方法により、同様の構成の半導体発光素子を得た。
つまり、n型コンタクト層の一部を露出させたウェハを、プラズマガンを備えたイオンプレーティング装置に導入し、反応室に反応ガスであるOガスを導入する。さらに、反応室よりもプラズマガン内部の圧力が高くなるようにArガスをプラズマガン内に導入する。プラズマガンに内蔵したカソードから放出される電子を磁場によりガイドして、ルツボに仕込まれたITOペレットに集中して照射する。この際、電子ビーム加熱することにより、ITOペレットから蒸発した蒸発物と、酸素ガスとがプラズマ内で活性化され、ウェハ上に堆積し、ITO膜を形成することができる。なお、成膜初期においては、プラズマガンの投入電力を3kW、その後、1kWとすることにより、表面側のITO膜の酸素濃度を低減させることができる。
本発明の電極は、半導体装置、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス装置、太陽電池等の種々のデバイスに幅広く利用することができ、特に、この電極は、バックライト光源、ディスプレイ、照明、車両用ランプ等の各種光源を構成する半導体発光素子に好適に利用することができる。
本発明における実施の形態1の半導体発光素子の実施形態を示す断面図である。 図1における半導体層、ITO膜及び金属膜のデプスプロファイルを示すグラフである。 本発明における半導体発光素子の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子の別の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子のさらに別の電極形状を説明するための平面図である。 本発明における半導体発光素子のさらに別の電極形状を説明するための平面図である。
符号の説明
1 基板
2 n型半導体層
3 活性層
4 p型半導体層
5 透明電極
5a 膜中酸素濃度が低い部分
5b 膜中酸素濃度が高い部分
6 パッド電極
7 n電極
10 半導体発光素子

Claims (6)

  1. 第1導電型半導体層、発光層、第2導電型半導体層がこの順に積層され、前記第1導電型及び第2導電型半導体層の少なくとも一方に電極が接続されて構成される半導体発光素子であって、
    前記電極が、前記第2導電型半導体層上に、導電性酸化物膜と金属膜とがこの順に積層され、前記導電性酸化物膜の金属膜との界面側における膜の面内方向全体における膜中酸素濃度が、前記導電性酸化物膜の前記半導体層側の膜中酸素濃度よりも低く、
    前記金属膜が、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Alの単層膜又は積層膜により形成されてなることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 第1導電型半導体層、発光層、第2導電型半導体層がこの順に積層され、前記第1導電型及び第2導電型半導体層の少なくとも一方に電極が接続されて構成される半導体発光素子であって、
    前記電極が、前記第2導電型半導体層上に、導電性酸化物膜と金属膜とがこの順に積層され、前記導電性酸化物膜と金属膜との界面側における膜の面内方向全体における膜中キャリア濃度が、前記導電性酸化物膜の前記半導体層側の膜中キャリア濃度よりも高いことを特徴とする半導体発光素子。
  3. 前記金属膜が、W、Rh、Ag、Pt、Pd、Alの単層膜又は積層膜により形成されてなる請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記導電性酸化物膜は、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)及びマグネシウム(Mg)よりなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化物よりなる請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  5. 前記第1導電型半導体層がn型半導体層であり、前記第2導電型半導体層がp型半導体層である請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  6. 前記半導体層が窒化物半導体層である請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
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