JP6058980B2 - 半導体発光素子及びその電極の形成方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその電極の形成方法 Download PDF

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本発明は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子及びその電極の形成方法に関する。
半導体発光素子、特にLED素子における信頼性、発光効率等の向上を目的とした研究開発が盛んになっている。半導体発光素子の信頼性、発光効率等を向上させるためには、オーミック接合、光反射特性の向上が重要である。例えば、特許文献1には、半導体層との界面近傍における導電性酸化物膜(透明電極)の膜中酸素濃度を他の部分よりも低くすることで、導電性酸化物膜と半導体層とのコンタクト特性を改善することが開示されている。また、特許文献2には、半導体層との界面近傍における導電性酸化物膜の膜中酸素濃度を他の部分よりも高くすることで、導電性酸化物膜と半導体層との間の密着性の向上を図ることが開示されている。
特開2005−244128号公報 特開2005−244129号公報
しかしながら、例えば、特許文献1に記載のように、酸素濃度が高い(酸素含有量が多い)導電性酸化物(例えば、ITO)膜は、結晶化に伴って表面の凹凸が大きくなる。透明電極上に反射層(例えば、金属層)が形成された半導体発光素子に適用する場合を考えると、反射面の凹凸も大きくなるため、反射面における光の吸収が大きくなり、透明電極を介した反射層からの反射率が低下するという問題がある。
一方、例えば、特許文献2に記載のように、導電性酸化物膜の酸素濃度を低くした場合、導電性酸化物の結晶性が低下するため、透過率が低下し、素子の発光効率も低下させるという問題がある。
このように、従来の半導体発光素子においては、透明電極のコンタクト特性及び光反射特性(光透過特性)の両立は困難である。本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、半導体層との良好なコンタクト特性を有するとともに、透明電極と反射層との間の密着性を確保しつつ、反射層の反射率が高く、信頼性、光反射特性等の素子特性に優れた半導体発光素子を提供することを目的としている。
本発明による半導体発光素子は、第1導電型の第1の半導体層、第2導電型の第2の半導体層、第1の半導体層と第2の半導体層との間に設けられた発光層からなる半導体構造層と、
第2の半導体層上に形成された導電性金属酸化物からなる透明電極と、
透明電極上に形成された反射層と、を有し、
透明電極は、第2の半導体層との界面から反射層に向かって酸素含有量が増加している第1層と、第1層との界面の酸素含有量から酸素含有量が反射層に向かって第1層よりも緩やかに増加している第2層と、第2層との界面の酸素含有量から酸素含有量が反射層との界面まで減少している第3層と、からなり、
第2層は、第1層との界面から酸素含有量が一定な酸素一定層と、酸素一定層との界面から第3層との界面まで酸素含有量が増加している酸素リッチ層と、からなる
本発明による方法は、半導体層上に導電性の金属酸化物からなる透明電極を形成する方法であって、
半導体層との界面から酸素含有量が増加するように金属酸化物を堆積して第1領域を形成するステップと、
第1領域との界面の酸素含有量から酸素含有量が第1領域よりも緩やかに増加するように金属酸化物を堆積して第2領域を形成するステップと、
第2領域との界面の酸素含有量から酸素含有量を第2領域よりも急峻に増加させ、表面が粗面形状を呈するように金属酸化物を堆積して第3領域を形成するステップと、
第3領域の還元処理を行って、粗面形状を維持しつつ第3領域の表面層の酸素含有量を低減するステップと、を有することを特徴としている。
本発明の実施例1である半導体発光素子の断面図である。 図1の半導体発光素子の一部を拡大した部分拡大断面図である。 図1の半導体発光素子の透明電極内の酸素含有量プロファイルを示すグラフである。 図1の改変例の半導体発光素子の透明電極内の酸素含有量プロファイルを示すグラフである。 本発明の実施例2である半導体発光素子の断面図である。 図5の半導体発光素子の一部を拡大した部分拡大断面図である。 図5の半導体発光素子の透明電極内の酸素含有量プロファイルを示すグラフである。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。尚、各図において、実質的に同一又は等価な構成要素および部分には同一の参照符を付している。以下の説明では、AlxInyGazN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)からなる半導体膜を含む半導体発光素子に本発明を適用した場合を例に説明するが、半導体膜は、他の材料により構成されていてもよい。
図1は、本発明の実施例1である半導体発光素子10の断面図である。図1に示すように半導体発光素子10は、半導体膜(半導体構造層)20、半導体膜20上に形成された第2の電極30、第2の電極30上に形成された反射層40、反射層40上に形成された接合層50、接合層50上に形成された支持基板60、支持基板60の裏面に形成された裏面電極70を含んだ構造を有している。半導体膜20は、第1導電型の第1の半導体層21、第2導電型の第2の半導体層22、第1の半導体層21と第2の半導体層22との間に設けられた発光層23を含んでいる。半導体膜20の第1の半導体層21側の表面上の一部には、第1の電極80が形成されている。なお、以下においては、第1導電型、第2導電型がそれぞれn型、p型であり、第1の電極80、第2の電極30がそれぞれn電極、p電極(透明電極)である場合について説明する。
半導体膜20は、上記したように、n型半導体層21、p型半導体層22、n型半導体層21とp型半導体層22との間に設けられた発光層23を含んだ構造を有している。n型半導体層21は、例えばSiのようなn型ドーパントが添加され、例えば厚さ3〜7μmを有している。p型半導体層22は、例えばMgのようなp型ドーパントが添加され、例えば厚さ50〜300nmを有している。発光層23は、例えば厚さ2.2nmのInGaN井戸層および厚さ15nmのGaN障壁層を3〜10周期分繰り返して積層した多重量子井戸構造を有している。
透明電極30は、半導体膜20のp型半導体層22上に形成されている。透明電極30は、導電性金属酸化膜からなり、例えばインジウムスズ酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、インジウム亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)などを用いることができる。透明電極30は、例えば厚さ5〜200nmを有している。透明電極30は、p型半導体層22との間でオーミック接合が形成されている。以下において、透明電極30は厚さ150nmのITOからなる場合について説明する。
反射層40は、高反射特性を有する金属からなり、Ag、Agを含む合金、Al、Rh、Pt等、もしくはこれらの複合材を用いることができる。反射層40は、例えばスパッタ法により形成される。以下において、反射層40は、例えば厚さ100〜150nmのAgからなる場合について説明する。
接合層50は、例えば厚さ約100nmのTi、厚さ約100nmのPt、厚さ約200nmのAuが順次積層された構造を有している。接合層50は、例えば蒸着法により形成される。
支持基板60は、接合層50を介して例えば熱圧着により反射層40に接合されている。すなわち、半導体膜20は、接合層50を介して支持基板60上に載置されている。支持基板60には、Si、SiCを用いることができる。また、支持基板60には、Ge、CuW、AlN、Cuなどを用いても良い。半導体膜20と支持基板60との接合には、例えば、厚さ1〜2μmのAu/Sn接合などの共晶接合、Au/Au接合などの金属/金属接合などを用いることができる。
裏面電極70は、例えば厚さ約50nmのTi、厚さ約150nmのPt、厚さ約200nmのAuが順次積層された構造を有している。裏面電極70は、例えば蒸着法により形成される。
n電極80は、例えば厚さ約1nmのTi、厚さ約1μmのAlが順次積層された構造を有している。また、n電極80は、n型半導体層21との間でオーミック接合が形成されている。n電極80は、例えばマスク蒸着法により形成される。
次に、図2を参照して透明電極30の構造について説明する。図2に示すように、透明電極30は、p型半導体層22上にITO層(第I領域)31、ITO層(第II領域)32、ITO層(第III領域)33が順次積層された構造を有している。ITO層(第III領域)33は、ITO層(第III-A領域)33Aと、ITO層(第III-A領域)33A上に形成されたITO層(第III-B領域)33Bとからなる。なお、以下においては、説明の簡便さのため、これらの各領域を、ITO層(I)31、ITO層(II)32、ITO層(III)33、ITO層(III-A)33A、ITO層(III-B)33Bのように表記する。
以下において、透明電極30の各層の層厚の一例、透明電極30の形成方法について説明する。ITO層(I)31、ITO層(II)32、ITO層(III)33の層厚は、例えば、それぞれ9nm、66nm、75nm(すなわち、透明電極30の全体の膜厚のそれぞれ6%、44%、50%)である。また、ITO層(III-A)33A、ITO層(III-B)33Bの膜厚は、例えば、それぞれ37.5nm、37.5nm(すなわち、ITO層(III)33の膜厚のそれぞれ50%、50%)である。
[透明電極(ITO層)の形成]
透明電極30は、スパッタ法により、ITOを堆積して形成される。より詳細には、ITO層(I)31、ITO層(II)32、ITO層(III)33を順次堆積して形成される。このとき、基板温度は150℃〜300℃に加熱されている。具体的には、透明電極30のITO層(I)31、ITO層(II)32、ITO層(III)33は、スパッタ装置内への導入酸素流量をマスフローコントローラー(MFC)により制御して形成される。
次に、フォトリソグラフィエッチング法により、ウェットエッチングを行い、透明電極30を例えば1mm角の形状にした後、フォトレジストが除去される。フォトレジストを除去した後、酸素を含む雰囲気中400℃〜800℃で透明電極30を加熱する。実施例1においては、透明電極30を500℃で1分間加熱処理する。加熱処理中の酸素ガスを制御することにより、ITO層(III)33の表面部分の酸素含有量(膜中酸素濃度)を制御することができる。具体的には、室温から500℃まで2l/minの流量で酸素100%を供給し、加熱を行う。次に、加熱終了後、400℃以下にて導入ガスを窒素100%に切り替え、80l/minの流量で窒素を供給する。これによりITO層(III)33の表面部分(透明電極30の表面部分)が還元され、ITO層(III)33の表面の酸素含有量が、例えば5%以上低減される。
[酸素含有量のプロファイル]
次に、図3を参照して透明電極30の各ITO層31、32、33A、33Bの酸素含有量の深さ方向のプロファイルについて説明する。すなわち、図3において、縦軸は酸素含有量を示し、横軸は透明電極30と反射層40との界面RIを起点としたときの透明電極30の深さ方向、すなわち、界面RIからITO層(I)31とp型半導体層22との界面SIに向かった方向を示す。
上記したように、透明電極30の各ITO層31、32、33は、スパッタ装置内への導入酸素流量を制御して形成される。具体的には、ITO層(I)31の形成時においては、導入酸素流量を0sccm(Standard Cubic Centimeter per Minutes)とし、ITO層(II)32の形成時においては、0.104sccmとした。また、ITO層(III)33の形成時においては、導入酸素流量を0.313sccmとした。そして、上記したように、ITO層31、32、33の堆積後、加熱処理を行った。かかるITO層の堆積及び堆積後の加熱処理によって、下記に詳細に説明するような酸素含有量の深さ方向のプロファイルが得られる。すなわち、ITO堆積中における、ITO層32からITO層31への酸素の拡散、ITO層33からITO層32への酸素の拡散など、また、ITO堆積後の加熱処理、表面の還元処理、さらにはMFCからスパッタ装置までの配管による酸素の供給遅延などによってITO中の酸素含有量は下記の深さ方向のプロファイルとなる。また、各層の界面において酸素含有量が連続した(接続された)プロファイルが得られる。
各ITO層31、32、33A、33Bの酸素含有量について以下に説明する。まず、ITO層(I)31においては、p型半導体層22とITO層(I)31との界面SIにおいて酸素含有量が少ない。従って、p型半導体層22とITO層(I)31との間のオーミック接合が良好である。また、界面SIからITO層(I)31とITO層(II)32との界面まで酸素含有量が単調に増加している。ITO層(I)31とITO層(II)32との界面の酸素含有量は、界面SIの酸素含有量よりも約2〜10%多いことが好ましい。
ITO層(II)32は、ITO層(I)31とITO層(II)32との界面の酸素含有量を有する酸素含有量が一定な酸素一定層である。すなわち、ITO層(I)31とITO層(II)32との界面からITO層(II)32とITO層(III-A)33Aとの界面まで酸素含有量が一定である。ITO層(II)32は、ITO層(I)31よりも酸素含有量が大であり、良好な透過率を有し、また、層内において一定の透過率が維持されるので、光の吸収が抑制される。
ITO層(III-A)33Aは、ITO層(II)32とITO層(III-A)33Aとの界面からITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面まで酸素含有量が増加している酸素リッチ層である。また、ITO層(II)32とITO層(III-A)33Aとの界面において酸素含有量は連続的である。ITO層(III-A)33Aは、酸素含有量の増大によるITOの結晶化に伴ってITO層(I)31及びITO層(II)32よりも透過率が高い層である。上記したように、ITO層(III)33の表面の還元により、ITO層(III)33の表面側には酸素含有量が低減されたITO層(III-B)33Bが形成される。すなわち、ITO層(III-A)33Aは、ITO層(III)33のうち還元されずに残った層である。従って、ITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面の酸素含有量が最大となっている。なお、ITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面の酸素含有量は、ITO層(II)32とITO層(III-A)33Aとの界面の酸素含有量よりも約2〜10%多いことが好ましい。なお、本明細書において、ITO層(III)33の表面の還元とは、ITO層(III)33の形成時における表面の形態(モフォロジ)である粗面形状を維持しつつITO層(III)33の表面層から酸素を離脱させ、当該表面層の酸素含有量を低減させることをいう。
より詳細には、ITO層(III-B)33Bにおいては、ITO層(III-A)33Aとの界面において酸素含有量が最も多く、ITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面からITO層(III-B)33Bと反射層40との界面RIまで酸素含有量が減少している。界面RIの酸素含有量は、ITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面の酸素含有量よりも約5%〜20%少ないことが好ましい。また、界面RIの酸素含有量は、ITO層(II)32とITO層(III-A)33Aとの界面の酸素含有量よりも少ないことが好ましい。界面RIの酸素含有量は、p型半導体層22とITO層(I)31との界面SIの酸素含有量よりも少ないことが更に好ましい。
[密着性及びコンタクト特性]
上記したように、ITO層(III)33の形成時の導入酸素流量は、ITO層(I)31及びITO層(II)32の形成時よりも多い。すなわち、ITO層(III)33は、その表面を還元する前において、ITO層(II)32との界面からITO層(II)32よりも急峻に酸素含有量(膜中酸素濃度)が増加するように形成される。従って、ITO層(III)33においては、ITOの結晶化に伴い、グレイン及びドメイン構造のサイズが大きくなり、表面に凹凸を有する粗面形状が形成される。そして、当該粗面形状によって、ITO層(III)33は、平坦形状よりも大きな表面積を有する。
そして、ITO層(III)33の形成後、その表面を還元することによって、ITO層(III)33の表面部分がITO層(III-B)33Bに転化される。すなわち、ITO層(III)33は、表面に凹凸のある粗面形状を有しているので、ITO層(III)33の表面が還元されたITO層(III-B)33Bにおいても、当該粗面形状がそのまま維持される。すなわち、透明電極30と反射層40との間の接合面積が平坦形状よりも大きくなるため、透明電極30と反射層40との間の密着性が確保される。
なお、例えば、ITO層(III)33の形成時において、導入酸素流量が少ない場合には、ITO層(III)33内において結晶欠陥(酸素欠損)が多くなることによって、ITO層(III)33の表面の凹凸が大きくなり過ぎる。従って、ITO層(III)33上に形成される反射層40の凹凸も大きくなり過ぎるので、反射層40の反射面において光の吸収が多くなり、反射層40の反射率が低下してしまう。しかし、上記したように、本発明によれば、ITO層(III)33の形成時において、導入酸素流量を増加させ、ITO層(III)33の表面に適度な深さ及び形状のグレイン又はドメイン構造からなる凹凸(粗面)が形成されるように調整している。すなわち、導入酸素流量の増加によってITO層(III)33の表面の粗面形状を調整している。従って、透明電極30と反射層40との間の密着性と反射層40の光反射性(高反射特性)とを両立することができる。
また、上記したように、p型半導体層22とITO層(I)31との界面SIにおける酸素含有量は少ないので、良好なコンタクト特性(オーミック接合)が得られる。さらに、ITO層(II)32は、良好な透過率を有し、光の吸収が抑制される。
なお、ITO層(I)31、ITO層(II)32、ITO層(III-A)33A及びITO層(III-B)33Bの酸素含有量は上記した深さ方向プロファイルを有するが、各ITO層の酸素含有量(絶対値)及び層厚は、当業者であれば、各ITO層の光透過特性、コンタクト特性などを考慮して適宜設計することができる。
すなわち、以上述べたように、p型半導体層22とのコンタクト特性が良好で、反射層40との密着性及び反射層40の高反射特性を両立させるとともに、全体として光透過率の高い透明電極30を提供することができる。
本明細書においては、透明電極30の構造において、ITO層(I)31を透明電極30の第1層、ITO層(II)32及びITO層(III-A)33Aを第2層、ITO層(III-B)33Bを第3層とも称する。
[素子特性の評価結果]
以下に、透明電極30を有する半導体発光素子10を形成し、その特性について評価を行った結果について説明する。半導体発光素子10に波長450nmの光を入射させた場合において、透明電極30を介した反射層40からの反射率は80%以上であった。また、透明電極30の表面(すなわち、ITO層(III-B)33Bの表面)の二乗平均粗さ(RMS)は0.1〜4.0nmの範囲内であった。また、透明電極30とp型半導体層22との間における接触抵抗は1x10-4Ωcm2〜7x10-3Ωcm2と良好なコンタクト特性が得られた。また、反射層40との密着性も良好であった。
以上説明したように、透明電極30は、p型半導体層22(第2の半導体層)との界面において酸素含有量が少なく、p型半導体層22との界面から反射層40に向かって酸素含有量が増加しているITO層(I)31(第1層)と、ITO層(I)31との界面から反射層40に向かって酸素含有量がITO層(I)31とほぼ同等のITO層(II)32と、ITO層(II)32との界面から反射層40に向かって酸素含有量が緩やかに増加しているITO層(III-A)33Aと、ITO層(III-A)33Aとの界面において酸素含有量が多く、ITO層(III-A)33Aとの界面から反射層40との界面まで酸素含有量が減少しているITO層(III-B)33B(第3層)と、からなっている。そしてITO層(III-B)33BはITO層33の還元処理によって形成されている。なお、上記したように、ITO層(II)32は酸素含有量が一定な酸素一定層として形成されていることが好ましい。
なお、比較例として、第2層を第1層よりも急峻に酸素含有量が増加する層とした場合、上記実施例よりもシート抵抗が増加し、好ましくない結果が得られた。また、酸素一定層を設けた場合の方が設けない場合よりも低いシート抵抗及び高い反射率が得られた。ここで、酸素一定層を設けない場合では最も酸素含有量が多いITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面がp型半導体層22との界面からITO総膜厚の50%以内に存在していることになる。このことから、最も酸素含有量が多い位置は反射層40側からITO総膜厚の50%以内にあることが好ましいと分かる。さらに、異なる製法として表面を還元せずに酸素供給量を低減して第3層を形成した場合でも同様にITO層(III-B)33BはITO層(III-A)33Aの表面の凹凸を引き継ぐことができる。ただし、還元した場合に比べると反射層40との密着性が低く、反射層40の反射率が低いことが分かった。
また、上記したように、透明電極30の表面(すなわち、ITO層(III-B)33Bの表面)の二乗平均粗さ(RMS)は0.1〜4.0nmの範囲内が好適であった。この範囲において密着性が良好であるとともに、反射層40の反射率は約80%以上の高反射特性が得られた。なお、例えば、透明電極30の二乗平均粗さ(RMS)が6nm以上では、反射率は約70%以下であった。
以上説明したように、本発明による半導体発光素子10によれば、透明電極30とp型半導体層22との間において、オーミック接合が良好に形成されるとともに、透明電極30と反射層40との界面RIの密着性が向上するので、素子の信頼性も向上する。そして、透明電極30を介した反射層40からの反射率が向上するので、素子の発光効率も向上する。従って、本発明による半導体発光素子10においては、透明電極30のオーミック接合及び光反射特性の両立が可能となる。
なお、ITO層(II)32は、ITO層(I)31よりも透過率を高め、光の吸収を抑制するために設けられているので、ITO層(II)32の膜厚は、透明電極30の他の層31、33A、33Bの膜厚よりも厚いことが好ましい。しかし、透明電極30全体の膜厚が上記例として挙げた膜厚よりも薄い場合には、ITO層(II)32の膜厚は、透明電極30の他の層31、33A、33Bの膜厚よりも薄くても良い。つまり、各層の膜厚31、32、33A、33Bは、透明電極30全体の膜厚に応じて、それぞれ適宜変更されても良い。
[実施例1の改変例]
上記実施例1の改変例について図4を参照して以下に説明する。実施例1においては、ITO層(II)32を導入酸素流量が一定の層、ITO層(III-A)33Aが導入酸素流量を増加させた層として形成した場合について説明したが、これに限らない。例えば、図4に示すように、ITO層(II)32及びITO層(III-A)33Aは、ITO層(I)31とITO層(II)32との界面(ITO層(II)32の始端)からITO層(III-A)33AとITO層(III-B)33Bとの界面(ITO層(III-A)33Aの終端)まで酸素含有量がITO層(I)31よりも緩やかな傾斜で増加している1つの層(ITO層(II)32及びITO層(III-A)33Aが1つに結合された層、すなわち第2層)として形成されていても良い。
以上、説明したように、ITO層(I)31(すなわち、透明電極30の第1層)は、半導体層22との界面SIにおいて酸素含有量が少なく、半導体層22との界面から反射層40に向かって酸素含有量が増加するように形成されている。また、ITO層(II)32及びITO層(III-A)33A(すなわち、透明電極30の第2層)は、第1層との界面から反射層40に向かって酸素含有量が第1層よりも緩やかに増加するように形成されている。また、ITO層(III-B)33B(すなわち、透明電極30の第3層)は、第2層との界面から反射層40との界面RIまで酸素含有量が減少するように表面の還元によって形成されている。
図5に示すように、本発明の実施例2である半導体発光素子110は、半導体膜20と、半導体膜20上に形成された第2の電極90と、第2の電極90上に形成された反射層40と、反射層40上に形成された接合層50と、接合層50上に形成された支持基板60と、支持基板60の裏面に形成された裏面電極70とを有している。
半導体膜20は、第1導電型の第1の半導体層21、第2導電型の第2の半導体層22、第1の半導体層21と第2の半導体層22との間に設けられた発光層23を含んでいる。半導体膜20の第1の半導体層21側の表面の一部には、第1の電極80が形成されている。なお、以下においては、実施例1の場合と同様に、第1導電型、第2導電型がそれぞれn型、p型であり、第1の電極80、第2の電極90がそれぞれn電極、p電極(透明電極)である場合について説明する。
透明電極90は、半導体膜20のp型半導体層22上に形成されている。透明電極90は、導電性金属酸化膜からなり、例えばITO、IZOなどを用いることができる。以下において、透明電極90はITOからなる場合について説明する。
図6を参照して透明電極90の構造について説明する。図6に示すように、透明電極90は、p型半導体層22上にITO層(I)91、ITO層(II)92、ITO層(III)93が順次積層された構造を有している。ITO層(I)91は、ITO層(I-A)91Aと、ITO層(I-A)91A上に形成されたITO層(I-B)91Bとからなる。透明電極90は、スパッタ法により、ITOを堆積して形成される。透明電極90は、実施例1で示した透明電極30と同様に、スパッタ中の導入酸素流量をMFCにより制御して形成される。また、ITO層(I)91の表面を還元することによって、ITO層(I-B)91Bが形成されても良い。
次に、図7(a)を参照して半導体発光素子110の透明電極90の各層91A、91B、92、93の酸素含有量について説明する。図7(a)において、縦軸は酸素含有量を示し、横軸は透明電極90と反射層40との界面RIを起点としたときの透明電極90の深さ方向、すなわち、界面RIからITO層(I-A)91Aとp型半導体層22との界面SIに向かった方向を示す。
透明電極90の各ITO層における酸素含有量のプロファイル、すなわちp型半導体層22から反射層40方向への酸素含有量のプロファイルは、実施例1で示した透明電極30の場合に対して反転している。より詳細には、ITO層(I-A)91Aにおいては、p型半導体層22とITO層(I-A)91Aとの界面SIにおいて酸素含有量が少なく、p型半導体層22とITO層(I-A)91Aとの間のオーミック接合が良好である。また、界面SIからITO層(I-A)91AとITO層(I-B)91Bとの界面まで酸素含有量が増加している。
ITO層(I-B)91Bにおいては、ITO層(I-A)91Aとの界面において酸素含有量が多く、ITO層(I-A)91AとITO層(I-B)91Bとの界面からITO層(I-B)91BとITO層(II)92との界面まで酸素含有量が減少している。
ITO層(II)92においては、ITO層(I-B)91BとITO層(II)92との界面からITO層(II)92とITO層(III)93との界面まで酸素含有量が一定である。
ITO層(III)93においては、ITO層(II)92とITO層(III)93との界面からITO層(III)93と反射層40との界面RIまで酸素含有量が減少している。
[実施例2の改変例]
図7(b)に示すように、ITO層(I-B)91B及びITO層(II)92は、ITO層(I-A)91AとITO層(I-B)91Bとの界面(ITO層(I-B)91Bの始端)からITO層(II)92とITO層(III)93との界面(ITO層(II)92の終端)まで酸素含有量がITO層(III)93よりも緩やかに減少している1つの層(ITO層(I-B)91B及びITO層(II)92が1つに結合された層)として構成されていても良い。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、半導体層との良好なコンタクト特性を有するとともに、透明電極と反射層との間の密着性を確保しつつ、反射層の反射率が高く、信頼性、光反射特性等の素子特性に優れた半導体発光素子を提供することができる。
なお、本発明の上記した実施例においては、シン・フィルム構造の素子を例として説明したが、フリップ・チップ構造の素子にも適用することができる。また、第1導電型、第2導電型はそれぞれp型、n型であり、第1の電極80、第2の電極30若しくは第2の電極90はそれぞれp電極、n電極であっても良い。
10 半導体発光素子
20 半導体膜
21 第1の半導体層
22 第2の半導体層
23 発光層
30 第2の電極
31 ITO層(I)
32 ITO層(II)
33 ITO層(III)
33A ITO層(III-A)
33B ITO層(III-B)
40 反射層
50 接合層
60 支持基板
70 裏面電極

Claims (5)

  1. 第1導電型の第1の半導体層、第2導電型の第2の半導体層、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に設けられた発光層からなる半導体構造層と、
    前記第2の半導体層上に形成された導電性金属酸化物からなる透明電極と、
    前記透明電極上に形成された反射層と、を有し、
    前記透明電極は、前記第2の半導体層との界面から前記反射層に向かって酸素含有量が増加している第1層と、前記第1層との界面の酸素含有量から酸素含有量が前記反射層に向かって前記第1層よりも緩やかに増加している第2層と、前記第2層との界面の酸素含有量から酸素含有量が前記反射層との界面まで減少している第3層と、からなり、
    前記第2層は、前記第1層との界面から酸素含有量が一定な酸素一定層と、前記酸素一定層との界面から前記第3層との界面まで酸素含有量が増加している酸素リッチ層と、からなることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 第1導電型の第1の半導体層、第2導電型の第2の半導体層、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に設けられた発光層からなる半導体構造層と、
    前記第2の半導体層上に形成された導電性金属酸化物からなる透明電極と、
    前記透明電極上に形成された反射層と、を有し、
    前記透明電極は、前記第2の半導体層との界面から前記反射層に向かって酸素含有量が増加している第1層と、前記第1層との界面の酸素含有量から酸素含有量が前記反射層に向かって前記第1層よりも緩やかに増加している第2層と、前記第2層との界面の酸素含有量から酸素含有量が前記反射層との界面まで減少している第3層と、からなり、
    前記第3層と前記反射層との界面の酸素含有量は、前記第2の半導体層と前記第1層との界面の酸素含有量よりも少ないことを特徴とする半導体発光素子。
  3. 前記透明電極内において、前記酸素リッチ層と前記第3層との界面の酸素含有量が最大であることを特徴とする請求項に記載の半導体発光素子。
  4. 前記透明電極の表面の二乗平均粗さ(RMS)は0.1〜4.0nmの範囲内であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  5. 半導体層上に導電性の金属酸化物からなる透明電極を形成する方法であって、
    前記半導体層との界面から酸素含有量が増加するように前記金属酸化物を堆積して第1領域を形成するステップと、
    前記第1領域との界面の酸素含有量から酸素含有量が前記第1領域よりも緩やかに増加するように前記金属酸化物を堆積して第2領域を形成するステップと、
    前記第2領域との界面の酸素含有量から酸素含有量を前記第2領域よりも急峻に増加させ、表面が粗面形状を呈するように前記金属酸化物を堆積して第3領域を形成するステップと、
    前記第3領域の還元処理を行って、前記粗面形状を維持しつつ前記第3領域の表面層の酸素含有量を低減するステップと、
    を有することを特徴とする方法。
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