JP2008227109A - GaN系LED素子および発光装置 - Google Patents

GaN系LED素子および発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パッド電極による光吸収を軽減し得る構造を備えたGaN系LED素子を提供すること。
【解決手段】GaN系半導体素子は、基板と、該基板上に形成された複数のGaN系半導体層からなる半導体積層体とを有し、該半導体積層体には、前記基板に近い側からn型層、発光層、p型層がこの順に含まれている。正電極は、導電性酸化物からなる透光性電極層と、金属製の正パッド電極とから構成されている。透光性電極層は、低シート抵抗部と、該低シート抵抗部よりも高いシート抵抗を有する高シート抵抗部とから構成されており、平面視したとき、低シート抵抗部と負電極とが高シート抵抗部を挟んで離間されており、低シート抵抗部は正パッド電極に覆われていない電流拡散部を有している。


【選択図】図1

Description

本発明は、GaN系半導体を用いて発光素子構造を構成したGaN系LED素子、および、GaN系LED素子を用いた発光装置に関する。
GaN系半導体は、化学式AlInGa1−a−bN(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)で表される化合物半導体であり、3族窒化物半導体、窒化物系半導体などとも呼ばれる。pn接合構造、ダブルヘテロ構造、量子井戸構造などの発光素子構造をGaN系半導体で構成したGaN系LED素子は、緑色〜近紫外の光を発生することが可能であり、これまで、信号機やディスプレイ装置等の用途で実用化されている。現在、GaN系LED素子を照明用途に適用するための研究開発が盛んとなっているが、実用化のためには更なる高出力化が必要といわれている。
図10に従来技術に係るGaN系LED素子の断面図を示す。この図に示すGaN系LED素子10は、サファイアなどからなる基板11と、該基板上に形成された複数のGaN系半導体層からなる半導体積層体12とを有している。半導体積層体12には、前記基板に近い側からn型層12−1、発光層12−2、p型層12−3がこの順に含まれている。n型層12−1には負電極13が電気的に接続され、p型層12−3には正電極14が電気的に接続されている。正電極14は、インジウム錫酸化物(ITO)などの導電性酸化物からなる透光性電極層14−1と、該透光性電極層上に形成され、該透光性電極層に接続されている正パッド電極14−2とから構成されている。負電極13は正電極14と同一面側に形成されている。このような構成を有するGaN系LED素子において、透光性電極層上に形成する正パッド電極に、線状に突き出した「延長導電部」を設けることにより、発光層全体に効率よく電流を注入することができ、効率よく発光させることができることが公知である(特許文献1)。また、特許文献1では、正パッド電極による光吸収が、LED素子の高出力化を妨げる要因のひとつとして指摘され、その対策として、パッド電極を反射率の高い金属材料を用いて形成することが提案されている。なお、パッド電極とは、ボンディングワイヤ、導電性ペースト、ろう材(ハンダ、共晶合金を含む)などといった、外部電極との接続に用いられる材料が、接合される電極である。
特開2005−317931号公報 特開2001−210867号公報 特開2005−5557号公報
しかしながら、本発明者等が研究した結果、金属材料は、いくら反射率の良好なものであっても、光吸収体としての作用が強く、パッド電極の反射性の向上のみに頼ったのでは、GaN系LED素子の出力の改善には限界があることが分かってきた。本発明はかかる事情に鑑みなされたもので、その主な目的は、パッド電極による光吸収を軽減し得る構造を備えたGaN系LED素子を提供することである。また、本発明の他の目的は、かかるGaN系LED素子を用いた発光装置を提供することである。
上記課題を達成するために、本発明は、次の特徴を有するGaN系LED素子および発光装置を提供するものである。
(1)基板と、該基板上に形成された複数のGaN系半導体層からなる半導体積層体とを有し、該半導体積層体には、前記基板に近い側からn型層、発光層、p型層がこの順に含まれており、前記n型層には負電極が接続されており、前記p型層には正電極が接続されており、前記正電極は、導電性酸化物からなる透光性電極層と、該透光性電極層に接続された金属製の正パッド電極とから構成されており、前記負電極は前記正電極と同一面側に形成されているGaN系LED素子において、前記透光性電極層は、低シート抵抗部と、該低シート抵抗部よりも高いシート抵抗を有する高シート抵抗部とから構成されており、当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記低シート抵抗部と前記負電極とが前記高シート抵抗部を挟んで離間されており、前記低シート抵抗部は前記正パッド電極に覆われていない電流拡散部を有している、ことを特徴とするGaN系LED素子。
(2)前記電流拡散部が、前記p型層の縁に沿って、前記正パッド電極から遠ざかる方向に伸びる部分を有している、前記(1)に記載のGaN系LED素子。
(3)当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記電流拡散部の先端と、該電流拡散部が伸びる方向の先にある前記p型層の縁との間隔が、50μm以下である、前記(2)に記載のGaN系LED素子。
(4)当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記正パッド電極が、前記低シート抵抗部の前記負電極に近い側の縁から、前記負電極側にはみ出さないように形成されており、かつ、前記低シート抵抗部の前記負電極に近い側の縁と前記負電極との距離が均一である、前記(3)に記載のGaN系LED素子。
(5)前記負電極が帯状部を有しており、前記電流拡散部が、前記負電極の帯状部に平行に、前記正パッド電極から遠ざかる方向に伸びる部分を有している、前記(1)に記載のGaN系LED素子。
(6)当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記正パッド電極の第1の方向の幅が、該第1の方向と直交する第2の方向の幅の2/3倍〜3/2倍である、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(7)前記正パッド電極の面積が前記p型層の上面の面積の30%未満である、前記(1)〜(6)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(8)前記低シート抵抗部の膜厚が前記高シート抵抗部の膜厚よりも大きい、前記(1)〜(7)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(9)前記透光性電極層が、第1導電層と、該第1導電層に部分的に積層された第2導電層とからなり、前記高シート抵抗部が前記第1導電層のみからなる部分であり、前記低シート抵抗部が前記第1導電性および第2導電層からなる部分である、前記(1)〜(8)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(10)前記高シート抵抗部の表面に人工的な凹凸を有する、前記(1)〜(9)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(11)前記正パッド電極の直下での発光が抑制されている、前記(1)〜(10)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(12)前記正パッド電極の直下に、前記低シート抵抗部と前記p型層との接触界面が存在し、該接触界面における前記低シート抵抗部と前記p型層との間の接触抵抗が、前記高シート抵抗部と前記p型層との間の接触抵抗よりも高い、前記(11)に記載のGaN系LED素子。
(13)前記基板が導電性を実質的に有していないか、または、前記基板と前記n型層とが絶縁されており、前記高シート抵抗部のシート抵抗が、前記n型層のシート抵抗と等しいか、または、前記n型層のシート抵抗よりも高い、前記(1)〜(12)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(14)前記基板が導電性を実質的に有していないか、または、前記基板と前記n型層とが絶縁されており、前記低シート抵抗部のシート抵抗が、前記n型層のシート抵抗よりも低い、前記(1)〜(13)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(15)前記基板が導電性を実質的に有していないか、または、前記基板と前記n型層とが絶縁されており、前記n型層がn型不純物濃度1018cm−3〜1020cm−3のn型コンタクト層を含み、前記低シート抵抗部のシート抵抗が10Ω/□以下であり、前記高シート抵抗部のシート抵抗が10Ω/□以上である、前記(1)〜(14)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(16)前記負電極が、前記n型層の表面上に形成された導電性酸化物からなる酸化物電極層と、該酸化物電極層の上に部分的に形成された金属製の負パッド電極とからなる、前記(1)〜(15)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(17)前記基板が透光性を有している、前記(1)〜(16)のいずれかに記載のGaN系LED素子。
(18)前記(17)に記載のGaN系LED素子をフリップチップ実装してなる発光装置。
本発明の実施形態に係るGaN系LED素子は、発光出力に優れたものとなるので、照明用途をはじめとする、高出力が要求される用途において、好適に用いることができる。また、本発明の実施形態に係る発光装置は、発光出力に優れたものとなるので、照明用途などに好適に用いることができる。
本発明を説明する際に、GaN系LED素子を構成する部材が透光性である、あるいは、透光性を有しているという場合には、当該GaN系LED素子に通電したときに発光層から放出される光に対して、当該部材が透過性を示すことを意味する。透光性は、透過率が100%であることを意味するものではないし、また、曇りなく透き通っていることを意味するものでもない。
本発明の好適な実施形態に係るGaN系LED素子は、基板と、該基板上に形成された複数のGaN系半導体層からなる半導体積層体とを有し、該半導体積層体には、前記基板に近い側からn型層、発光層、p型層がこの順に含まれており、前記n型層には負電極が接続されており、前記p型層には正電極が接続されており、前記正電極は、導電性酸化物からなる透光性電極層と、該透光性電極層に接続された金属製の正パッド電極とから構成されており、前記負電極は前記正電極と同一面側に形成されているGaN系LED素子であって、前記透光性電極層は、低シート抵抗部と、該低シート抵抗部よりも高いシート抵抗を有する高シート抵抗部とから構成されており、当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記低シート抵抗部と前記負電極とが前記高シート抵抗部を挟んで離間されており、前記低シート抵抗部は前記正パッド電極に覆われていない電流拡散部を有している、という特徴的な構成を有する。このように構成されたGaN系LED素子の構造例を図1に示す。図1(a)はLED素子をGaN系半導体層の積層体が形成された側から見た平面図であり、図1(b)は、図1(a)のX−X線の位置における断面図である。
GaN系LED素子100は、図1(b)に断面図を示すように、基板110と、その上に形成された複数のGaN系半導体層からなる半導体積層体120とを有している。半導体積層体120には、基板110側から順に、n型層121、発光層122、p型層123が含まれている。部分的に露出したn型層121の表面には、オーミック電極であり、かつパッド電極を兼用する、負電極130が形成されている。p型層123上には、導電性酸化物を用いて形成された透光性電極層141と、該透光性電極層上に形成された金属製の正パッド電極142とからなる、正電極140が形成されている。透光性電極層141は、低シート抵抗部141Aと、低シート抵抗部よりも高いシート抵抗を有する高シート抵抗部141Bとから構成されている。
図1(a)に示すように、LED素子を平面視したとき、低シート抵抗部141Aと負電極130とは、高シート抵抗部141Bを挟んで離間されている。正パッド電極142は低シート抵抗部141A上の一部に形成されている。正パッド電極と低シート抵抗部とは接触しており、該接触により電気的に接続されている。低シート抵抗部は、正パッド電極に覆われていない電流拡散部141Aaを有している。この電流拡散部141Aaは、p型層123の縁に沿って、正パッド電極142から遠ざかる方向に伸びている。
負電極130および正パッド電極142を外部電極に接続して、GaN系LED素子100に順方向電圧を加えると、正電極側では、正パッド電極142から透光性電極層141に電流が流れる。この電流は、透光性電極層141の内部において、まず、低シート抵抗部141A内を、電流拡散部141Aaの伸びる方向に拡散し、その後、高シート抵抗部141B内を負電極130の方向に向かって拡散する。それによって、発光層122全体に電流が効率よく注入されるので、効率よく発光が生じる。つまり、光吸収体となる正パッド電極142の面積を大きくすることなく(正パッド電極に「延長導電部」のような構造を追加することなく)、発光の効率化が達成されている。好ましくは、低シート抵抗部141Aと高シート抵抗部141Bのシート抵抗差を大きくするほど、この効果が顕著に得られる。また、正パッド電極142を、低シート抵抗部141Aの負電極130に近い側の縁141Abから負電極側にはみ出さないように形成することにより、この効果をより好ましく得ることができる。
LED素子を平面視したとき、低シート抵抗部の電流拡散部141Aaの先端と、該電流拡散部が伸びる方向の先にあるp型層123の縁との間隔Sは、好ましくは50μm以下となるようにする。この間隔が50μmよりも大きいと、p型層の縁に近い部分において、発光層122に十分な電流が供給されなくなることにより、発光輝度の低い部分が形成され、ひいては、LED素子全体としての輝度低下をもたらす。更に、低シート抵抗部141Aの、負電極130に近い側の縁141Abと、負電極130との距離は、できるだけ均一となるようにすることが望ましい。この距離が均一である程、発光層122に供給される電流の面内での均一性が高くなり、発光が効率的に生じる。具体的には、距離最小となる部分における距離を、距離最大となる部分における距離の70%以上とすることが好ましく、80%以上とすることがより好ましく、90%以上とすることが特に好ましい。
負電極130から発光層122に供給される電流が、実質的にn型層121のみを経て発光層122に流れるように、LED素子100を構成した場合には、発光層に供給される電流の面内での均一性は、高シート抵抗部141Bのシート抵抗を、n型層121のシート抵抗と等しいか、または、それよりも高くしたとき、特に良好となる。また、この場合、正パッド電極142から供給される電流が、高シート抵抗部141Bに流れる前に、低シート抵抗部141A内で十分に拡がるように、低シート抵抗部141Aのシート抵抗を、n型層121のシート抵抗よりも低くすることが望ましい。例えば、基板がサファイア、スピネルなどの絶縁体からなる場合、または、GaN系半導体などの半導体材料からなるが、不純物濃度が低く、そのシート抵抗がn型層のシート抵抗の10分の1以下である場合に、負電極130から発光層122に供給される電流が、実質的にn型層121のみを経て発光層122に流れることになる。本明細書では、このように、基板が絶縁体からなる場合、および、基板が半導体材料などからなるが、そのシート抵抗がn型層のシート抵抗の10分の1以下である場合を総称して「基板が導電性を実質的に有していない場合」という。また、基板が導電性を有していても、基板とn型層とが絶縁されている場合には、負電極から発光層に供給される電流が、実質的にn型層のみを経て発光層に流れることになる。例えば、半導体積層体120がn型層121よりも基板110側に、膜厚1μm以上のアンドープのGaN系半導体層を含んでいる場合である。
GaN系LED素子100において、基板110に導電性を実質的に有さないものを用いたり、または、基板110とn型層121とを絶縁する場合には、n型層の中に、Si、Geなどをn型不純物として1018cm−3〜1020cm−3の濃度に添加したn型コンタクト層を設けることが、一般的に行われる。このようなn型コンタクト層は、好ましくは、4μm〜6μmの膜厚に形成される。かかるn型コンタクト層を含むn型層のシート抵抗は10Ω/□〜15Ω/□と見積もられる。よって、かかるn型コンタクト層を設けた場合には、透光性電極層の高シート抵抗部141Bを、シート抵抗が10Ω/□以上となるように形成することが好ましい。また、透光性電極層の低シート抵抗部141Aを、シート抵抗が10Ω/□以下となるように形成することが好ましい。
ITO(インジウム錫酸化物)薄膜の場合、真空蒸着法を用いると比抵抗が5×10−4Ωcm程度のものを、スパッタリング法を用いると比抵抗が2×10−4Ωcm程度のものを、ゾル−ゲル法を用いると比抵抗が5×10−3Ωcm程度のものを、形成することができる(特許文献2)。また、スプレー熱分解法を用いると、比抵抗が3×10−4Ωcm程度の導電性酸化物薄膜を得ることができる(特許文献3)。比抵抗が5×10−4Ωcmである場合には、膜厚を0.5μmとすることにより、薄膜のシート抵抗を10Ω/□とすることができる。
GaN系LED素子100では、低シート抵抗部141Aの膜厚を高シート抵抗部141Bの膜厚よりも大きくすることで、低シート抵抗部のシート抵抗を、高シート抵抗部よりも低くしている。図2に示す例のように、透光性電極層141を、異なる成膜工程で形成される、第1導電層1411と、第2導電性1412と、から構成し、第1導電層と第2導電層とが積層された部分を低シート抵抗部とし、第1導電層のみからなる部分を高シート抵抗部とすることもできる。図2(a)の例では、第1導電層1411を先に形成し、その上から第2導電層1412を形成している。図2(b)の例では、第2導電層1412を先に形成し、その上から第1導電層1411を形成している。ここで、第1導電層および第2導電層のそれぞれは、単層構造の薄膜であってもよいし、多層構造を備えるものであってもよい。図2(a)(b)のいずれの場合も、第2導電層のシート抵抗を第1導電層よりも低くすることによって、低シート抵抗部と高シート抵抗部のシート抵抗差を大きくすることができる。また、第2導電層を構成する導電性酸化物の比抵抗を、第1導電層を形成する導電性酸化物のそれよりも低くすることによって、第2導電層の膜厚を抑えながら、低シート抵抗部と高シート抵抗部のシート抵抗差を大きくすることができる。多くの導電性酸化物は、GaN系半導体発光素子の典型的な発光波長範囲(350nm〜600nm)内で光吸収を示すので、透光性電極層の膜厚はできるだけ小さくすることが望ましい。
図3に示す例のように、低シート抵抗部141Aをなす第3導電層1413と、高シート抵抗部141Bをなす第4導電性層1414とを、p型層123上に並べて形成することもできる。第3導電層と第4導電層とが接する部分では、一方の層が他方の層の上に重なるようにしてよい。導電性酸化物薄膜のシート抵抗は、膜厚以外にも、キャリアを発生させる不純物の濃度、酸化物の結晶性、酸化物結晶の配向性(多結晶質の膜の場合)などによって変化することが知られており、酸化物組成、結晶成長条件、熱処理条件などをパラメータとして、制御することができる。ITO(インジウム錫酸化物)を例にすると、Sn(錫)濃度や酸素濃度によりキャリア濃度を制御することができるので、蒸着原料あるいはスパッタリングターゲットの組成や、成膜時の酸素分圧を変えることによって、シート抵抗の異なるITO膜を作製することができる。また、ITOの結晶化温度は約150℃といわれているが、成膜時の基板温度をこれよりも高くしたり、成膜後に熱処理を行うことにより、結晶性を向上させて、シート抵抗を下げることができる。また、スパッタリング法で成膜したものの方が、真空蒸着法、ゾルゲル法などで成膜したもののよりも比抵抗が低くなる傾向があることは、前述の通りである。
図3に示す例において、低シート抵抗部141Aをなす第3導電層1413をスパッタリング法で形成し、高シート抵抗部141Bをなす第4導電層1414を真空蒸着法、レーザアブレーション法またはゾルゲル法で形成した場合、低シート抵抗部の方が高シート抵抗部よりもp型層123との接触抵抗が高くなる(特許文献2を参照することができる)。よって、LED素子に通電したとき、正電極140からLED素子に注入される電流は、主に、高シート抵抗部141Bからp型層123に流れることになる。その結果、光吸収体となる正パッド電極142の直下での発光が抑制され、損失が小さくなるという効果が得られる。同様の効果は、低シート抵抗部に接するp型層の表面をプラズマ処理して高抵抗化することによっても得られる。このプラズマ処理は、処理は、ハロゲン系のガス(例えば、Cl、SiCl、BCl等)を用いたドライエッチング処理を含む。また、このプラズマ処理は、腐食性を有さないガス(Ar、H2等)を原料としたプラズマへの暴露であってもよい。かかるプラズマへの暴露は、自然酸化膜が除去される程度を超えて、p型層表面の結晶構造が物理的にダメージを受けるまで行う。これらのプラズマ処理は、一般的なRIE(反応性イオンエッチング)装置やプラズマエッチング装置を用いて行うことができる。
正パッド電極142の直下での発光を抑制するために、図4に示す例のように、正パッド電極142の直下から透光性電極層141を部分的に除去して、正パッド電極の底面の一部がp型層123と接するようにしてもよい。こうした場合、正パッド電極をスパッタリング法で形成したり、あるいは、正パッド電極の形成前に、正パッド電極と接することになるp型層の表面をプラズマ処理して高抵抗化することにより、正パッド電極とp型層との接触抵抗を高くすることができる。また、正パッド電極のp型層と接する部分を、p型GaN系半導体とショットキー接触を形成する金属(比較的小さな仕事関数を有する金属)で形成してもよい。正パッド電極とp型層との間の接触抵抗を十分に高くすることで、正パッド電極からp型層に直接電流が流れなくなるので、正パッド電極の直下での発光が抑制される。その他、正パッド電極とp型層との間に絶縁層を挿入することによっても、正パッド電極の直下での発光を抑制することができる。
高シート抵抗部の表面を不均一にエッチング加工して、その平均膜厚を小さくすることによって、高シート抵抗部のシート抵抗を低シート抵抗部より高くすることもできる。このようなエッチング加工により、高シート抵抗部の表面には人工的な凹凸が形成されるので、高シート抵抗部の下方で発生した光が、該高シート抵抗部の表面からLED素子の外部に効率的に取出されるようになるという効果も得られる。ここでいう、人工的な凹凸とは、ITO膜などで見られる、多結晶質の薄膜の表面に自発的に形成される凹凸とは区別される。高シート抵抗部の表面を不均一にエッチング加工するには、例えば、該表面を部分的に覆うエッチングマスクを形成したうえで、エッチング加工を行えばよい。そのようなエッチングマスクとして、金属やポリマーからなる微粒子をランダムに堆積させたランダムエッチングマスクや、フォトリソグラフィ技法を用いてパターニングしたフォトレジスト膜が例示される。ドライエッチング装置をデポモードで運転したときに生じる微粒子状の堆積物は、ランダムエッチングマスクとして用いることが可能である。エッチング加工には、ドライエッチング(RIE、プラズマエッチング)を用いてもよいし、ウェットエッチングを用いてもよい。
正パッド電極は、前述のように、光の吸収体となることから、面積はできる限り小さくすることが好ましい。よって、正パッド電極に、電極接続材料(ボンディングワイヤ、導電性ペースト、ろう材など)を接合するための部分に加えて、「延長導電部」のような部分を設けることは、望ましくない。正パッド電極の面積の、p型層の上面の面積に対する比率は、好ましくは30%以下であり、より好ましくは20%以下であり、更に好ましくは10%以下である。ワイヤボンディング用の正パッド電極の場合は、平面形状を縦横比の小さなものとすることが、面積を小さくするうえで好ましい。例えば、ある方向の幅が、その方向と直交する方向の幅の2/3倍〜3/2倍である形状である。具体的には、円形、正多角形などの形状が好ましく例示される。縦横比の小さな形状は、導電性ペーストやろう材の接合にも好都合である。導電性ペーストやろう材を接合する場合には、長方形、台形、馬蹄形なども、正パッド電極の好ましい形状となる。
図5〜図9には、電極の形状や配置などを様々に変更した、本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の平面図を示す。
図5に示す例では、外周形状が方形であるLED素子面上の、該方形の対向する2つの辺のそれぞれに隣接する部位に、負電極と正パッド電極が配置されている。部分的に露出したn型層221上には、負電極230が円形に形成されている。p型層223上には、透光性電極層241が形成され、その上に正パッド電極242が形成されている。透光性電極層241は、低シート抵抗部241Aと高シート抵抗部241Bとから構成され、正パッド電極242は低シート抵抗部241A上の一部に長方形に形成されている。低シート抵抗部は、正パッド電極に覆われていない電流拡散部241Aaを有しており、この電流拡散部241Aaは、p型層223の縁に沿って、正パッド電極142から遠ざかる方向に伸びている。低シート抵抗部241Aと負電極230とは、高シート抵抗部241Bを挟んで離間されている。低シート抵抗部の負電極230に近い側の縁241Abと、負電極230との距離が均一となるように、この縁241Abは円弧状に形成されている。
図6に示す例では、部分的に露出したn型層321上に、負電極330が細長い形状に形成されている。より具体的には、負電極330は、電極接続材料を接合するための部分である本体部330Aと、該本体部330Aから帯状に伸びた、電流の面方向の拡散を促進させるための帯状部330Bとから構成されている。p型層323上には、透光性電極層341が形成され、その上に正パッド電極342が形成されている。透光性電極層341は、低シート抵抗部341Aと高シート抵抗部341Bとから構成され、正パッド電極342は低シート抵抗部341A上の一部に形成されている。低シート抵抗部は、正パッド電極に覆われていない電流拡散部341Aaを有しており、この電流拡散部341Aaは、p型層323の縁に沿って、正パッド電極342から遠ざかる方向に伸びている。電流拡散部341Aaが伸びる方向は、負電極の帯状部330Bに平行な方向でもある。低シート抵抗部341Aと負電極330とは、高シート抵抗部341Bを挟んで離間されている。低シート抵抗部の負電極330に近い側の縁341Abと、負電極330との距離が均一となるように、この縁341Abと負電極330の正電極に近い側の縁とは、平行となるように形成されている。
図7に示す例では、負電極330が、n型層321の表面上に形成された導電性酸化物からなる透光性の酸化物電極層331と、この酸化物電極層上の一部に形成された金属製の負パッド電極332とから構成されているところが、図6に示す例と異なっている。負電極330の帯状部330Bは酸化物電極層331にのみ設けられており、負パッド電極332は本体部330Aのみを構成している。このように、負電極に含まれる金属膜部分を削減することによって、光の吸収を抑制し、LED素子の発光出力を向上させることができる。なお、この図7に示すLED素子を製造する場合には、負電極に含まれる酸化物電極層331と、正電極に含まれる透光性電極層341とを、同時に形成することができる。図2または図3に示す例のように、透光性電極層341を複数の層で構成する場合には、この複数の層のいずれかと、酸化物電極層331とを、同時に形成することができる。正電極側と負電極側に含まれる導電性酸化物膜を同時に形成することにより、LED素子の製造に要する時間を短縮することができる。更に、負パッド電極332と正パッド電極342も同時に形成するようにすれば、LED素子の製造効率を更に向上させることができる。
図8に示す例では、n型層421が2箇所で部分的に露出しており、それぞれの箇所で、露出したn型層上に、本体部430Aと、該本体部から伸びた帯状部430Bとからなる負電極430が形成されている。p型層423上には、透光性電極層441が形成され、その上に正パッド電極442が形成されている。透光性電極層441は、低シート抵抗部441Aと高シート抵抗部441Bとから構成され、正パッド電極442は低シート抵抗部441A上の一部に形成されている。低シート抵抗部は、正パッド電極に覆われていない電流拡散部441Aaを有しており、この電流拡散部441Aaは、負電極の帯状部430Bに平行に、正パッド電極442から遠ざかる方向に伸びている。低シート抵抗部441Aと負電極430とは、高シート抵抗部441Bを挟んで離間されている。
図9に示す例では、外周形状が正方形であるLED素子面の中央部において、n型層521が円形状に露出しており、その表面上に負電極530が円形に形成されている。p型層523上には、低シート抵抗部541Aと高シート抵抗部541Bとからなる透光性電極層が形成されている。正パッド電極542が、LED素子面の4つの隅部のそれぞれに形成されている。正パッド電極は、いずれも、低シート抵抗部541A上に形成されている。低シート抵抗部は、正パッド電極に覆われていない電流拡散部541Aaを有しており、この電流拡散部541Aaは、p型層523の縁に沿って、それぞれの正パッド電極542から遠ざかる方向に伸びている。隣接する正パッド電極542から伸びる電流拡散部541Aaの先端どうしが繋がっており、低シート抵抗部541Aは全体として環状をなしている。低シート抵抗部541Aと負電極530とは、高シート抵抗部541Bを挟んで離間されている。低シート抵抗部の負電極530に近い側の縁541Abと、負電極530との距離が均一となるように、この縁541Abは円周状に形成され、負電極530の外周線と同心円をなしている。
図1に示すGaN系LED素子100を用いて発光装置を構成する場合、LED素子の半導体積層体120側の面が発光装置の光取出し方向を向くように、GaN系LED素子100を基板、スラグ、リードフレーム、ユニット基板などの実装基材の素子載置面上に固定することができる。また、基板110が透光性を有する場合には、LED素子の基板110側の面が発光装置の光取出し方向を向くように、GaN系LED素子100を実装基材の素子載置面上に固定することもできる。図5〜図9に示すように電極等を配置したGaN系LED素子についても同様である。LED素子の基板側の面が発光装置の光取出し方向を向くように(すなわち、半導体積層体側の面が実装基材の素子載置面を向くように)、LED素子を実装基材上に固定する実装形態は、フリップチップ実装、フェースダウン実装などといわれる。
次に、GaN系LED素子100の製造方法について説明する。
GaN系LED素子100は、基板110の上に、MOVPE法(有機金属化合物気相成長法)、MBE法(分子ビームエピタキシー法)、HVPE法(ハイドライド気相成長法)などを用いてGaN系半導体結晶をエピタキシャル成長させて、半導体積層体120を形成することにより、製造することができる。この場合には、基板として、サファイア、スピネル、炭化ケイ素、ケイ素、GaN系半導体(GaN、AlGaNなど)、ヒ化ガリウム、リン化ガリウム、酸化ガリウム、酸化亜鉛、LGO、NGO、LAO、ホウ化ジルコニウム、ホウ化チタンなどの材料からなる結晶基板(単結晶基板、テンプレート)を、好ましく用いることができる。透光性の基板としては、発光層から放出される光の波長に応じて、サファイア、スピネル、炭化ケイ素、GaN系半導体、リン化ガリウム、酸化ガリウム、酸化亜鉛、LGO、NGO、LAOなどから選択される材料で構成される基板を好ましく用いることができる。基板の上にGaN系半導体結晶をエピタキシャル成長させるにあたっては、バッファ層技術を用いることが推奨される。好ましいバッファ層として、GaN系半導体で形成する低温バッファ層や高温バッファ層が例示される。GaN系半導体結晶のラテラル成長を発生させるために、基板の表面に酸化ケイ素などからなるマスクを部分的に形成したり、あるいは、基板の表面を凹凸状に加工するといったことは、任意に行うことができる。
基板110上にGaN系半導体からなる半導体積層体102を形成する他の方法として、成長用基板の上にエピタキシャル成長法によりn型層121、発光層122、p型層123をこの順に形成して半導体積層体120を得た後、エッチング、研削、研磨、レーザリフトオフなどの方法を用いて、該半導体積層体から成長用基板を取り除き、露出したn型層121の表面に、別途準備した基板110を貼り合わせる方法を用いることができる。あるいは、同様の方法で半導体積層体120を形成し、成長用基板を取り除いた後、露出したn型層121の表面にシード層を形成したうえで、電解メッキまたは無電解メッキによって金属層を50μm以上の厚さに堆積させ、該金属層を基板110とする方法も採用可能である。これらの方法では、成長用基板として、上記例示した結晶基板を好ましく用いることができる。n型層の表面に貼り合わせることのできる基板の種類や、貼り合わせの方法に限定はなく、従来公知の技術を適宜参照することができる。具体的には、基板の種類として、上記例示した結晶基板や、金属基板、ガラス基板などが例示される。貼り合わせの方法としては、導電性接着剤(導電ペースト、ろう材)を用いる方法、絶縁性接着剤を用いる方法、ダイレクトウェハボンディングなどが例示される。基板をメッキ法を用いて形成する場合には、その材料として、Au(金)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Ag(銀)などが好ましく例示される。
n型層121の形成時には、Si、Geなどのn型不純物を添加することが好ましい。また、p型層123の形成時には、Mg、Znなどのp型不純物を添加することが好ましい。p型層123の形成後、添加したp型不純物の活性化を促進させるために、アニーリング処理、電子線照射処理などを行うことができる。発光層122は、その導電型により限定されるものではなく、例えば、不純物無添加の層であってもよいし、不純物の添加によってn型またはp型の導電性を付与した層であってもよいし、n型層とp型層が混在した積層体であってもよい。n型層121、発光層122、p型層123を構成するGaN系半導体の組成に限定はなく、GaN、AlGaN、InGaN、AlInGaNなど、任意の組成を有するGaN系半導体を用いて構成することができる。好ましくは、ダブルヘテロ構造が形成されるように、発光層とそれを挟む層を構成するGaN系半導体の組成を選択する。発光層は、量子井戸構造とすることが好ましく、特に、障壁層と井戸層を交互に積層した多重量子井戸構造とすることが好ましい。n型層121、発光層122、p型層123のそれぞれは、厚さ方向に均質である必要はなく、各層の内部において、不純物濃度、結晶組成などが厚さ方向に連続的または不連続的に変化していてもよい。また、各層の間に付加的な層を設けることもできる。
半導体積層体120は、例えば、次のような構成とすることができる。
n型層121:膜厚4μm、電子濃度5×1018cm−3のSiドープGaN層。
発光層122:膜厚8nmのGaN障壁層と膜厚2nmのInGaN井戸層とを、最上層および最下層が障壁層となるように、かつ、含まれる井戸層の層数が2〜20となるように、交互に積層した多重量子井戸層。
p型層123:発光層122に接するp型クラッド層と、その上に積層されたp型コンタクト層とからなる2層構造の積層体。p型クラッド層は、膜厚100nm、Mg濃度5×1019cm−3のMgドープAl0.1Ga0.9N層。p型コンタクト層は、膜厚200nm、Mg濃度1×1020cm−3のMgドープGaN層。
負電極130は、公知のRIE(反応性イオンエッチング)技術を用いてp型層123、発光層122を部分的に除去し、それによって露出するn型層121の表面に形成することができる。負電極の材料や形成方法については、公知技術を参照することができる。好ましい実施形態では、負電極の、少なくともn型層と接する部分を、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)、W(タングステン)、V(バナジウム)などの単体、または、これらから選ばれる1種以上の金属を含む合金を用いて形成することができる。外部電極との接続が容易となるように、負電極には、表層として、Ag(銀)、Au(金)、Sn(錫)、In(インジウム)、Bi(ビスマス)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)などからなる層を設けることが好ましい。負電極は、n型層と接する部分に、導電性酸化物材料からなる薄層を含んでいてもよい。負電極の膜厚は、例えば、0.2μm〜10μmとすることができるが、好ましくは、0.5μm〜2μmである。負電極の形成は、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などを用いて行うことができる。負電極の形成は、p型層上に透光性電極層などを形成した後に行ってもよい。
透光性電極層141は、好ましくは、Zn(亜鉛)、In(インジウム)、Sn(錫)およびMg(マグネシウム)から選ばれる少なくともひとつの元素を含む、酸化物半導体で形成することができる。具体的には、ITO(インジウム錫酸化物)、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどが好ましく例示される。特に好ましいのはITOである。低シート抵抗部および高シート抵抗部とからなる透光性電極層の膜厚は、例えば、0.1μm〜1μmとすることができる。好ましくは、最も厚い部分を0.5μm以下とする。透光性電極層の形成に用い得る方法としては、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、真空蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、イオンプレーティング法、レーザアブレーション法、CVD法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法などが例示される。透光性電極層は、成膜後、必要に応じて熱処理を行ってもよい。ITOなどの場合、非晶質状態となるように低温で成膜した後、熱処理して結晶化させることもできる。透光性電極層の形成方法については、特許文献1、特許文献2、特許文献3などを参照することもできる。透光性電極層のパターニングは、例えば、リフトオフ法を用いて行うことができる。また、透光性電極層は、ウェハ上の全面に形成した後、不要部分をフォトリソグラフィとエッチングの技法を用いて除去することによって、パターニングすることもできる。
低シート抵抗部141Aと高シート抵抗部141Bを有する透光性電極層の形成は、例えば、p型層123上に厚さが均一な導電性酸化物膜を形成した後、フォトリソグラフィとエッチングの技法を用いて、所定の領域に、該導電性酸化物膜の表層を除去して膜厚を減じた部分(高シート抵抗部)を形成することにより、行うことができる。図2、図3の例のように、透光性電極層141を2つの層の組合せによって形成する場合には、それぞれの層を、任意の方法を用いてパターニングすることができる。導電性酸化物膜は、膜の結晶性(成膜時の基板温度、成膜後の熱処理の有無または熱処理の条件などにより制御できる)によって、ドライエッチングまたはウェットエッチングしたときのエッチングレートが変わり、例えば、ITOの場合には、膜の結晶性を高くする程、ウェットエッチング時のエッチングレートが低下する傾向を示す。従って、図2(a)の例において、第1導電層1411と第2導電層1412とを共にITOで形成する場合に、第1導電層の成膜およびパターニングを行った後、その上に第2導電層を、その結晶性が第1導電層よりも低くなるように形成したうえで、ウェットエッチングによりパターニングすることにより、第2導電層のパターニング時に第1導電層が過剰にエッチングされるのを防止することができる。
透光性電極層141の形成後、正パッド電極142を形成する。正パッド電極の材料は特に限定されないが、好ましい実施形態では、正パッド電極の、少なくとも透光性電極層に接する部分を、白金族(Rh、Pt、Pd、Ir、Ru、Os)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、W(タングステン)、Ag(銀)、Al(アルミニウム)などを用いて形成することができる。正パッド電極の、発光層側の部分には、当該正パッド電極による光吸収を低減するために、光反射率の良好な金属であるAl、Agまたは白金族元素を主成分として構成した反射層を設けることが好ましい。かかる反射層を設ける場合、正パッド電極と透光性電極層との間の接着力が低下しないように、該反射層と透光性電極層の表面との間に、Ni、Ti、W、Ti−Wなどからなる透光性の薄膜を挟んでもよい。この薄膜は、膜厚を20nm以下、より好ましくは10nm以下、更に好ましくは5nm以下となるように形成する。また、外部電極との接続が容易となるように、正パッド電極には、表層として、Ag(銀)、Au(金)、Sn(錫)、In(インジウム)、Bi(ビスマス)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)などからなる層を設けることが好ましい。正パッド電極の膜厚は、例えば、0.2μm〜10μmとすることができるが、好ましくは、0.5μm〜2μmである。また、現在の技術水準では、ワイヤボンディングのためのパッド電極は、平面視したときに、直径60μmの円を包含するサイズおよび形状とすることが望ましいといわれている。正パッド電極の形成は、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などを用いて行うことができる。
図示していないが、負電極130および正電極140の形成が完了したら、負電極上および正パッド電極上の領域を除いた、LED素子100の半導体積層体120側の表面を、透光性の絶縁保護膜で被覆することが望ましい。この絶縁保護膜は、発光層から放出される光の波長において高い透過率を有する、絶縁性の金属酸化物、金属窒化物または金属酸窒化物で形成することが好ましい。GaN系LEDの典型的な発光波長の範囲は350nm〜600nmであるから、この波長範囲における透過率の高い絶縁体が、絶縁保護膜の好適な材料となる。具体的には、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウムなどが例示される。絶縁保護膜は、多層膜構造とすることもできる。絶縁保護膜の形成方法に限定はなく、スパッタリング法、CVD法、真空蒸着法などの公知の方法を用いることができる。特に好ましい方法としては、ピンホールがなく、密着性の良好な膜を形成できる、プラズマCVD法が挙げられる。
必要に応じて絶縁保護膜の形成を行った後、この分野で通常用いられているウェハ分割の方法(例えば、ダイシング、スクライビング、レーザ加工)を用いてウェハを切断し、チップ状のGaN系LED素子100を得る。チップのサイズは特に限定されるものではなく、例えば、200μm角〜2mm角とすることができる。本発明の実施形態に係るGaN系LED素子のチップ形状は方形(正方形、長方形)に限定されるものではなく、平行四辺形、三角形、五角形、六角形などとしてもよい。レーザ加工技術を用いたウェハ分割法の進歩により、様々なチップ形状のLED素子の製造が可能となっている。
GaN系LED素子100は、SMD(表面実装)型LEDパッケージ、砲弾型ランプ、LED素子が直接ユニット基板に実装されるチップオンボード(COB)型ユニットなど、各種の発光装置に用いることができる。GaN系LED素子は、基板、スラグ、リードフレーム、ユニット基板などの実装基材上に直接固定してもよいし、サブマウントを介して固定してもよい。
本発明は、本明細書に明示的に記載した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を損なわない範囲内で、種々の変形が可能である。
本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のX−X線の位置における断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の構造を示す平面図である。 従来のGaN系LED素子の構造を示す断面図である。
符号の説明
110 基板
120 半導体積層体
121、221、321、421、521 n型層
122 発光層
123、223、323、423、523 p型層
130、230、330、430、530 負電極
140、240、340、440、540 正電極
141、241、341、441、541 透光性電極層
141A、241A、341A、441A、541A 低シート抵抗部
141Aa、241Aa、341Aa、441Aa、541Aa 電流拡散部
141B、241B、341B、441B、541B 高シート抵抗部
142、242、342、442、542 正パッド電極

Claims (18)

  1. 基板と、該基板上に形成された複数のGaN系半導体層からなる半導体積層体とを有し、該半導体積層体には、前記基板に近い側からn型層、発光層、p型層がこの順に含まれており、前記n型層には負電極が接続されており、前記p型層には正電極が接続されており、前記正電極は、導電性酸化物からなる透光性電極層と、該透光性電極層に接続された金属製の正パッド電極とから構成されており、前記負電極は前記正電極と同一面側に形成されているGaN系LED素子において、
    前記透光性電極層は、低シート抵抗部と、該低シート抵抗部よりも高いシート抵抗を有する高シート抵抗部とから構成されており、
    当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記低シート抵抗部と前記負電極とが前記高シート抵抗部を挟んで離間されており、
    前記低シート抵抗部は前記正パッド電極に覆われていない電流拡散部を有している、
    ことを特徴とするGaN系LED素子。
  2. 前記電流拡散部が、前記p型層の縁に沿って、前記正パッド電極から遠ざかる方向に伸びる部分を有している、請求項1に記載のGaN系LED素子。
  3. 当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記電流拡散部の先端と、該電流拡散部が伸びる方向の先にある前記p型層の縁との間隔が、50μm以下である、請求項2に記載のGaN系LED素子。
  4. 当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記正パッド電極が、前記低シート抵抗部の前記負電極に近い側の縁から、前記負電極側にはみ出さないように形成されており、かつ、前記低シート抵抗部の前記負電極に近い側の縁と前記負電極との距離が均一である、請求項3に記載のGaN系LED素子。
  5. 前記負電極が帯状部を有しており、前記電流拡散部が、前記負電極の帯状部に平行に、前記正パッド電極から遠ざかる方向に伸びる部分を有している、請求項1に記載のGaN系LED素子。
  6. 当該GaN系LED素子を平面視したとき、前記正パッド電極の第1の方向の幅が、該第1の方向と直交する第2の方向の幅の2/3倍〜3/2倍である、請求項1〜5のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  7. 前記正パッド電極の面積が前記p型層の上面の面積の30%未満である、請求項1〜6のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  8. 前記低シート抵抗部の膜厚が前記高シート抵抗部の膜厚よりも大きい、請求項1〜7のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  9. 前記透光性電極層が、第1導電層と、該第1導電層に部分的に積層された第2導電層とからなり、前記高シート抵抗部が前記第1導電層のみからなる部分であり、前記低シート抵抗部が前記第1導電性および第2導電層からなる部分である、請求項1〜8のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  10. 前記高シート抵抗部の表面に人工的な凹凸を有する、請求項1〜9のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  11. 前記正パッド電極の直下での発光が抑制されている、請求項1〜10のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  12. 前記正パッド電極の直下に、前記低シート抵抗部と前記p型層との接触界面が存在し、該接触界面における前記低シート抵抗部と前記p型層との間の接触抵抗が、前記高シート抵抗部と前記p型層との間の接触抵抗よりも高い、請求項11に記載のGaN系LED素子。
  13. 前記基板が導電性を実質的に有していないか、または、前記基板と前記n型層とが絶縁されており、
    前記高シート抵抗部のシート抵抗が、前記n型層のシート抵抗と等しいか、または、前記n型層のシート抵抗よりも高い、請求項1〜12のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  14. 前記基板が導電性を実質的に有していないか、または、前記基板と前記n型層とが絶縁されており、
    前記低シート抵抗部のシート抵抗が、前記n型層のシート抵抗よりも低い、請求項1〜13のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  15. 前記基板が導電性を実質的に有していないか、または、前記基板と前記n型層とが絶縁されており、
    前記n型層がn型不純物濃度1018cm−3〜1020cm−3のn型コンタクト層を含み、前記低シート抵抗部のシート抵抗が10Ω/□以下であり、前記高シート抵抗部のシート抵抗が10Ω/□以上である、請求項1〜14のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  16. 前記負電極が、前記n型層の表面上に形成された導電性酸化物からなる酸化物電極層と、該酸化物電極層の上に部分的に形成された金属製の負パッド電極とからなる、請求項1〜15のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  17. 前記基板が透光性を有している、請求項1〜16のいずれかに記載のGaN系LED素子。
  18. 請求項17に記載のGaN系LED素子をフリップチップ実装してなる発光装置。
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