JP4632249B2 - 自動車の前部における衝撃力緩和装置 - Google Patents

自動車の前部における衝撃力緩和装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車が前進走行中にその前方の何らかの物体に1次衝突(前突)し、これに続いて、ドライバーが車室前部に設けられたペダルに2次衝突しようとする場合に、このペダルからドライバーに与えられる衝撃力を緩和させるようにする自動車の前部における衝撃力緩和装置に関するものである。
上記自動車の前部における衝撃力緩和装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、自動車は、車体前部に形成されたエンジンルームとその後方に位置する車室とを仕切るダッシュパネルと、上記車室の前部に配置されて上下方向に延びるブレーキペダルと、上記車室の前部に配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルの上部を枢支するブレーキペダルブラケットと、上記エンジンルームに配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルへの踏動力を増大させるブレーキブースターとを備えている。上記自動車の前突時、前方からの外力により、上記車室に対し上記ブレーキペダルを伴ってブレーキペダルブラケットが相対的に後方移動したとき、この後方移動に連動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させる連動体が設けられている。
このため、自動車の前突時には、ブレーキペダルの下部側は、上記連動体によりドライバーから前方に離れるよう前方移動させられる。これにより、このブレーキペダルの下部側にドライバーが2次衝突したとしても、上記ブレーキペダルからドライバーに与えられる衝撃力は緩和される。
一方、他の従来の技術として、自動車にはブレーキペダルに並設されて上下方向に延びるクラッチペダルと、上記車室の前部に配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記クラッチペダルの上部を枢支するペダルブラケットとを備えたものがある。
特開平11−59351号公報
ところで、上記したようにブレーキペダルとクラッチペダルとが並設された場合において、自動車の前突時、前記したように、ブレーキペダルの下部側を前方移動させる連動体を設けることに加えて、上記クラッチペダルの下部側を前方移動させる他の連動体を設け、上記各ペダルからドライバーに与えられる衝撃力をそれぞれ緩和させるようにすることが考えられる。
しかし、上記のように構成すると、次のような問題点がある。
第1に、上記ブレーキペダルに関連するブレーキブースターはエンジンルームに配置されていて、上記各ペダルや各ブラケットよりも前側に位置している。このため、自動車が前突し、その外力により車体前部が後方に向かって変形し始めるときには、より早く上記ブレーキブースターが後方移動し、これに押動されて上記ブレーキペダルブラケットがペダルブラケットよりも早く後方移動する。そして、この後方移動に連動する連動体により、上記ブレーキペダルの下部側が前方移動させられる。
そして、その後、上記外力によりペダルブラケットが後方移動し、これに連動する他の連動体により、上記クラッチペダルの下部側が前方移動させられる。
このため、上記ブレーキペダルの下部側の前方移動に比べ、上記クラッチペダルの下部側の前方移動には遅れが生じがちとなり、これは、ドライバーをより確実に保護しようとする上で、好ましくない。
第2に、上記したように各ペダルの下部側を前方移動させようとして各ペダル毎に連動体を設けると、部品点数が多くなる。よって、自動車の前突時にドライバーに与えられる衝撃力を緩和するための構成が複雑になる、という問題点が生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、自動車が互いに並設される両ペダルを備えた場合において、自動車の前突時、上記両ペダルの各下部側がいずれも迅速に前方移動するようにして、上記両ペダルからドライバーに与えられる各衝撃力をそれぞれより確実に緩和できるようにし、かつ、これが簡単な構成によって達成できるようにすることである。
請求項1の発明は、エンジンルーム5とその後方に位置する車室6とを仕切るダッシュパネル7と、上記車室6の前部に配置されるブレーキペダル11と、上記車室6の前部に配置されて上記ダッシュパネル7に支持され、上記ブレーキペダル11の上部を枢支するブレーキペダルブラケット12と、上記エンジンルーム5に配置されて上記ダッシュパネル7に支持され、上記ブレーキペダル11への踏動力を増大させるブレーキブースター16とを備え、前方からの外力Cにより、上記車室6に対し上記ブレーキペダル11を伴ってブレーキペダルブラケット12が相対的に後方移動Dしたとき、この後方移動Dに連動して上記ブレーキペダル11の下部側を前方移動Eさせる連動体29を設けた自動車の前部における衝撃力緩和装置において、
上記連動体29が、車体2の骨格部材がわに支持され、その前下面が後下方に向かって延びるガイド面31とされると共にこのガイド面31が上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部にその後方から対向するガイド体30と、上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部に突設される結合片33と、上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部から下方に向かって突設される押圧片37とを有し、一方、上記ブレーキペダル11に並設される他のペダル19と、上記車室6の前部に配置され上記ブレーキペダルブラケット12とは別体として上記ダッシュパネル7に突設され、上記他のペダル19の上部を、上記ブレーキペダル11の上部よりも下方で枢支するペダルブラケット21とを備え、上記ブレーキペダルブラケット12の後方移動Dに連動する上記連動体29の結合片33が上記ガイド面31に案内されて後下方に摺動することにより上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部が下方に向かって屈曲し、この屈曲により、上記押圧片37が上記ブレーキペダル11の下部側の後面を押動して上記ブレーキペダル11の下部側を前方移動Eさせると共に、上記押圧片37が上記ペダルブラケット21の突出端部をその上方から押動して、上記他のペダル19の下部側を前方移動Eさせるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記他のペダル19をクラッチペダル20とし、このクラッチペダル20への踏動力を増大させる油圧シリンダ26を上記ペダルブラケット21の後部に取り付け、上記ブレーキペダルブラケット12の後方移動Dに連動する上記連動体29の押圧片37が上記ペダルブラケット21の後部を介して上記クラッチペダル20を押動し、このクラッチペダル20の下部側を前方移動Eさせるようにしたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、エンジンルームとその後方に位置する車室とを仕切るダッシュパネルと、上記車室の前部に配置されるブレーキペダルと、上記車室の前部に配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルの上部を枢支するブレーキペダルブラケットと、上記エンジンルームに配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルへの踏動力を増大させるブレーキブースターとを備え、前方からの外力により、上記車室に対し上記ブレーキペダルを伴ってブレーキペダルブラケットが相対的に後方移動したとき、この後方移動に連動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させる連動体を設けている。
このため、自動車の前突時には、ブレーキペダルの下部側は、上記連動体によりドライバーから前方に離れるよう前方移動させられる。これにより、このブレーキペダルの下部側にドライバーが2次衝突したとしても、上記ブレーキペダルからドライバーに与えられる衝撃力は緩和される。
また、上記連動体が、車体の骨格部材がわに支持され、その前下面が後下方に向かって延びるガイド面とされると共にこのガイド面が上記ブレーキペダルブラケットの突出端部にその後方から対向するガイド体と、上記ブレーキペダルブラケットの突出端部に突設される結合片と、上記ブレーキペダルブラケットの突出端部から下方に向かって突設される押圧片とを有し、一方、上記ブレーキペダルに並設される他のペダルと、上記車室の前部に配置され上記ブレーキペダルブラケットとは別体として上記ダッシュパネルに突設され、上記他のペダルの上部を、上記ブレーキペダルの上部よりも下方で枢支するペダルブラケットとを備え、上記ブレーキペダルブラケットの後方移動に連動する上記連動体の結合片が上記ガイド面に案内されて後下方に摺動することにより上記ブレーキペダルブラケットの突出端部が下方に向かって屈曲し、この屈曲により、上記押圧片が上記ブレーキペダルの下部側の後面を押動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させると共に、上記押圧片が上記ペダルブラケットの突出端部をその上方から押動して、上記他のペダルの下部側を前方移動させるようにしている。
このため、自動車の前突時に、その外力によりブレーキペダルの下部側が、上記連動体により前方移動させられるとき、上記他のペダルの下部側も上記連動体により前方移動させられる。つまり、上記両ペダルはほぼ同時に前方移動させられる。
ここで、上記ブレーキペダルに関連するブレーキブースターはエンジンルームに配置されていて、上記各ペダルや各ブラケットよりも前側に位置している。このため、自動車が前突し、その外力により車体前部が後方に向かって変形し始めるときには、より早く上記ブレーキブースターが後方移動し、これに押動されて上記ブレーキペダルブラケットが迅速に後方移動し、更に、この後方移動に連動する連動体により、上記したように両ペダルはほぼ同時に前方移動させられる。
よって、自動車の前突時、上記両ペダルの下部側はいずれも迅速に前方移動させられることとなり、このため、上記両ペダルからドライバーに与えられる各衝撃力はそれぞれより確実に緩和される。
また、上記両ペダルの下部側をそれぞれ前方移動させるために、上記連動体が兼用されている。よって、その分、部品点数の増加が防止されて、自動車の前突時にドライバーに与えられる衝撃力を緩和するための構成を簡単にすることができる。
請求項2の発明は、上記他のペダルをクラッチペダルとし、このクラッチペダルへの踏動力を増大させる油圧シリンダを上記ペダルブラケットの後部に取り付け、上記ブレーキペダルブラケットの後方移動に連動する上記連動体の押圧片が上記ペダルブラケットの後部を介して上記クラッチペダルを押動し、このクラッチペダルの下部側を前方移動させるようにしている。
ここで、上記油圧シリンダは上記ペダルブラケットの後部に取り付けられていて、ドライバーに近いところに位置している。しかし、自動車の前突時に、上記連動体が上記ペダルブラケットの後部を介して上記クラッチペダルを押動し、その下部側を前方移動させるときには、上記ペダルブラケットの後部と共に上記油圧シリンダも前方移動させることが容易にできる。よって、上記油圧シリンダからドライバーに与えられる衝撃力はより確実に緩和される。
本発明の自動車の前部における衝撃力緩和装置に関し、自動車が互いに並設される両ペダルを備えた場合において、自動車の前突時、上記両ペダルの各下部側がいずれも迅速に前方移動するようにして、上記両ペダルからドライバーに与えられる各衝撃力をそれぞれより確実に緩和できるようにし、かつ、これが簡単な構成によって達成できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、自動車は、エンジンルームとその後方に位置する車室とを仕切るダッシュパネルと、上記車室の前部に配置されて上下方向に延びるブレーキペダルと、上記車室の前部に配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルの上部を枢支するブレーキペダルブラケットと、上記エンジンルームに配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルへの踏動力を増大させるブレーキブースターとを備えている。上記自動車の前突時、前方からの外力により、上記車室に対し上記ブレーキペダルを伴ってブレーキペダルブラケットが相対的に後方移動したとき、この後方移動に連動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させる連動体が設けられている。
上記連動体が、車体の骨格部材がわに支持され、その前下面が後下方に向かって延びるガイド面とされると共にこのガイド面が上記ブレーキペダルブラケットの突出端部にその後方から対向するガイド体と、上記ブレーキペダルブラケットの突出端部に突設される結合片と、上記ブレーキペダルブラケットの突出端部から下方に向かって突設される押圧片とを有している。一方、上記ブレーキペダルに並設されて上下方向に延びる他のペダルと、上記車室の前部に配置され上記ブレーキペダルブラケットとは別体として上記ダッシュパネルに突設され、上記他のペダルの上部を、上記ブレーキペダルの上部よりも下方で枢支するペダルブラケットとを備え、上記ブレーキペダルブラケットの後方移動に連動する上記連動体の結合片が上記ガイド面に案内されて後下方に摺動することにより上記ブレーキペダルブラケットの突出端部が下方に向かって屈曲し、この屈曲により、上記押圧片が上記ブレーキペダルの下部側の後面を押動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させると共に、上記押圧片が上記ペダルブラケットの突出端部をその上方から押動して、上記他のペダルの下部側を前方移動させるようにしている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1において、符号1は自動車で、矢印Frは、この自動車1の進行方向の前方を示している。
上記自動車1の車体2は板金製である。この車体2は、自動車1の長手方向の中途部における車体2の各側部を構成するフロントピラー3と、自動車1の幅方向に延びて上記両フロントピラー3に架設されるフロントカウル4と、このフロントカウル4から下方に延出してエンジンルーム5とその後方に位置する車室6とを仕切るダッシュパネル7と、上記車室6の前部に配置され、自動車1の幅方向に延びて上記両フロントピラー3に架設されるピラーツーピラーメンバ8とを備えている。
上記各フロントピラー3とフロントカウル4とは車体2の骨格部材を構成している。上記ピラーツーピラーメンバ8は円形パイプ製で、十分の強度と剛性とを有し、上記各フロントピラー3を直接補強している。また、上記エンジンルーム5は車体2の前部に形成されて、自動車1の走行駆動源であるエンジン等を収容し、上記車室6は車体2の後部側に形成されている。
上記車室6の前部には、上下方向に延びるブレーキペダル11が配置されている。また、上記車室6の前部、かつ、上記ピラーツーピラーメンバ8の前下方に板金製のブレーキペダルブラケット12が配置され、このブレーキペダルブラケット12は上記ダッシュパネル7に支持され、このダッシュパネル7から上記ピラーツーピラーメンバ8側に向かって突設されている。
上記ブレーキペダル11は踏動部13を有する下部側が前方に向かって往、復回動A,B可能となるよう上部が上記ブレーキペダルブラケット12に枢支具14により枢支されている。上記ブレーキペダル11はその下部側が復回動Bするよう不図示のばねで付勢されている。また、上記ブレーキペダル11は、図示以上に復回動Bすることは不図示のストッパにより阻止されている。
上記ブレーキペダル11の上部前方における上記エンジンルーム5の後部にはブレーキブースター16が配置され、このブレーキブースター16は上記ダッシュパネル7に支持され、このダッシュパネル7から前方に向かって突設されている。上記ブレーキペダル11の長手方向の中途部と上記ブレーキブースター16とは連動軸17により互いに連動連結されている。
上記ブレーキペダル11の後方に位置するドライバーが踏動部13を踏動して、このブレーキペダル11の下部側を往回動Aさせれば、上記踏動部13への踏動力が上記ブレーキペダル11と連動軸17とを介し上記ブレーキブースター16に伝達される。すると、このブレーキブースター16は上記踏動部13への踏動力を増大させて車輪用の不図示の制動装置に向けて出力する。つまり、上記踏動部13への軽い踏動力により、上記制動装置において所望の制動力が得られる。
上記車室6の前部には、上記ブレーキペダル11に並設されて上下方向に延びる他のペダル19が配置されている。この他のペダル19は具体的にはクラッチペダル20である。また、上記車室6の前部、かつ、上記ブレーキペダルブラケット12よりも下側に板金製のペダルブラケット21が配置され、このペダルブラケット21は上記ダッシュパネル7に支持され、このダッシュパネル7から後方に向かって突設されている。
上記クラッチペダル20は踏動部22を有する下部側が前方に向かって往、復回動A,B可能となるよう上部が上記ペダルブラケット21に枢支具23により枢支されている。上記クラッチペダル20はその下部側が復回動Bするよう不図示のばねで付勢されている。また、上記クラッチペダル20は、図示以上に復回動Bすることは上記ペダルブラケット21の後部の突出端部に取り付けられたストッパ24により阻止されている。
上記クラッチペダル20の後方には軸心が前後方向に長く延びる油圧シリンダ26が配置されている。この油圧シリンダ26は上記ペダルブラケット21の後部である突出端部の後面に結合され、ペダルブラケット21から後方に向かって突設されている。上記クラッチペダル20の上端部と上記油圧シリンダ26のピストンロッドの前端部とは連動軸27により互いに連動連結されている。
上記クラッチペダル20の後方に位置するドライバーが踏動部22を踏動して、このクラッチペダル20の下部側を往回動Aさせれば、上記踏動部22への踏動力が上記クラッチペダル20と連動軸27とを介し上記油圧シリンダ26に伝達される。すると、この油圧シリンダ26は上記踏動部22への踏動力を増大させ不図示のクラッチに向けて出力する。このクラッチは、走行駆動源から車輪への動力伝達を断切するものである。つまり、上記踏動部22への軽い踏動力により、上記クラッチを切断動作させることができる。
図2において、自動車1の前突時の外力Cにより、上記車室6に対し上記ブレーキペダル11を伴ってブレーキペダルブラケット12が相対的に後方移動Dしたとき、この後方移動Dに連動して上記ブレーキペダル11の下部側を前方移動E(具体的には、往回動A)させる板金製の連動体29が設けられている。また、上記ブレーキペダルブラケット12の後方移動Dに連動する上記連動体29が、上記クラッチペダル20の下部側を前方移動E(具体的には、往回動A)させるようになっている。
図1において、上記連動体29につき、詳しく説明すると、上記ピラーツーピラーメンバ8には板金製のガイド体30が支持されている。このガイド体30の前下面は後下方に向かって直線的に延びるガイド面31とされ、このガイド面31に上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部が少し離れて対向している。このブレーキペダルブラケット12の突出端部から結合片33が突設され、この結合片33の突出端部には前上方に向かって開く切り欠き34が形成されている。そして、この切り欠き34を貫通する締結具35により、上記結合片33の突出端部が上記ガイド面31に締結されている。
また、上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部から下方に向かって押圧片37が突設され、この押圧片37の下端面に上記ペダルブラケット21の突出端部の上端が対向している。また、自動車1の長手方向における上記ペダルブラケット21の中途部には、その側面視(図1)で貫通孔38が形成され、この貫通孔38の孔縁部が屈曲促進部39とされている。
図2において、自動車1の前突時に、その外力Cにより車体2前部が後方に向かって変形し始めるときには、まず、上記ブレーキブースター16が後方移動Dし、これに押動されて上記ブレーキペダルブラケット12が後方移動Dする。この際、上記ガイド体30に対する締結具35による結合片33の締結が解除され、この結合片33は、上記ガイド面31を摺動することにより、このガイド面31に案内されて後下方に向かわされる(矢印F)。
すると、上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部が下方に向かって屈曲させられる(矢印G)。そして、このブレーキペダルブラケット12の突出端部の屈曲により、上記押圧片37が上記ブレーキペダル11の下部側の後面を押動し、このブレーキペダル11の下部側を前方移動E(往回動A)させる。
また、上記ブレーキペダルブラケット12の突出端部の屈曲により、上記押圧片37が上記ペダルブラケット21の突出端部をその上方から押動し、このペダルブラケット21の突出端部を前下方に屈曲させる(矢印H)。この際、上記屈曲促進部39の存在により、上記ペダルブラケット21の突出端部の屈曲は迅速かつ円滑になされる。そして、上記ペダルブラケット21の突出端部の屈曲により、上記油圧シリンダ26も前下方に移動し(矢印H)、また、上記ストッパ24が上記クラッチペダル20の下部側の後面を押動し、このクラッチペダル20の下部側を前方移動E(往回動A)させる。
上記構成によれば、自動車1の前突時に、上記車室6に対し上記ブレーキペダル11を伴ってブレーキペダルブラケット12が相対的に後方移動Dしたとき、この後方移動Dに連動して上記ブレーキペダル11の下部側を前方移動Eさせる連動体29を設けている。
このため、自動車1の前突時には、ブレーキペダル11の下部側は、上記連動体29によりドライバーから前方に離れるよう前方移動Eさせられる。これにより、このブレーキペダル11の下部側にドライバーが2次衝突したとしても、上記ブレーキペダル11からドライバーに与えられる衝撃力は緩和される。
また、上記ブレーキペダル11に並設されて上下方向に延びる他のペダル19と、上記車室6の前部に配置されて上記ダッシュパネル7に支持され、上記他のペダル19の上部を枢支するペダルブラケット21とを備え、上記ブレーキペダルブラケット12の後方移動Dに連動する上記連動体29が上記他のペダル19の下部側を前方移動Eさせるようにしている。
このため、自動車1の前突時に、その外力Cによりブレーキペダル11の下部側が、上記連動体29により前方移動Eさせられるとき、上記他のペダル19の下部側も上記連動体29により前方移動Eさせられる。つまり、上記両ペダル11,19はほぼ同時に前方移動Eさせられる。
ここで、上記ブレーキペダル11に関連するブレーキブースター16はエンジンルーム5に配置されていて、上記各ペダル11,19や各ブラケット12,21よりも前側に位置している。このため、自動車1が前突し、その外力Cにより車体2前部が後方に向かって変形し始めるときには、より早く上記ブレーキブースター16が後方移動Dし、これに押動されて上記ブレーキペダルブラケット12が迅速に後方移動Dし、更に、この後方移動Dに連動する連動体29により、上記したように両ペダル11,19はほぼ同時に前方移動Eさせられる。
よって、自動車1の前突時、上記両ペダル11,19の下部側はいずれも迅速に前方移動Eさせられることとなり、このため、上記両ペダル11,19からドライバーに与えられる各衝撃力はそれぞれより確実に緩和される。
また、上記両ペダル11,19の下部側をそれぞれ前方移動Eさせるために、上記連動体29が兼用されている。よって、その分、部品点数の増加が防止されて、自動車1の前突時にドライバーに与えられる衝撃力を緩和するための構成を簡単にすることができる。
また、前記したように、他のペダル19をクラッチペダル20とし、このクラッチペダル20への踏動力を増大させる油圧シリンダ26を上記ペダルブラケット21の後部に取り付け、上記ブレーキペダルブラケット12の後方移動Dに連動する上記連動体29が上記ペダルブラケット21の後部を介して上記クラッチペダル20を押動し、このクラッチペダル20の下部側を前方移動Eさせるようにしている。
ここで、上記油圧シリンダ26は上記ペダルブラケット21の後部に取り付けられていて、特に、軽、小型車においてドライバーに近いところに位置している。しかし、自動車1の前突時に、上記連動体29が上記ペダルブラケット21の後部を介して上記クラッチペダル20を押動し、その下部側を前方移動Eさせるときには、上記ペダルブラケット21の後部と共に上記油圧シリンダ26も前方移動Eさせられる。よって、上記油圧シリンダ26からドライバーに与えられる衝撃力はより確実に緩和される。
なお、以上は図示の例によるが、ガイド面31に対する結合片33の結合はシャーピンなどによるものであってもよい。また、上記押圧片37に切り欠きやビードを形成することにより、上記屈曲促進部39を形成してもよい。
自動車の部分側面図である。 図1に示したものの作用説明図である。
1 自動車
2 車体
3 フロントピラー
4 フロントカウル
5 エンジンルーム
6 車室
7 ダッシュパネル
8 ピラーツーピラーメンバ
11 ブレーキペダル
12 ブレーキペダルブラケット
13 踏動部
16 ブレーキブースター
19 他のペダル
20 クラッチペダル
21 ペダルブラケット
22 踏動部
26 油圧シリンダ
29 連動体
30 ガイド体
31 ガイド面
33 結合片
37 押圧片
A 往回動
B 復回動
C 外力
D 後方移動
E 前方移動

Claims (2)

  1. エンジンルームとその後方に位置する車室とを仕切るダッシュパネルと、上記車室の前部に配置されるブレーキペダルと、上記車室の前部に配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルの上部を枢支するブレーキペダルブラケットと、上記エンジンルームに配置されて上記ダッシュパネルに支持され、上記ブレーキペダルへの踏動力を増大させるブレーキブースターとを備え、前方からの外力により、上記車室に対し上記ブレーキペダルを伴ってブレーキペダルブラケットが相対的に後方移動したとき、この後方移動に連動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させる連動体を設けた自動車の前部における衝撃力緩和装置において、
    上記連動体が、車体の骨格部材がわに支持され、その前下面が後下方に向かって延びるガイド面とされると共にこのガイド面が上記ブレーキペダルブラケットの突出端部にその後方から対向するガイド体と、上記ブレーキペダルブラケットの突出端部に突設される結合片と、上記ブレーキペダルブラケットの突出端部から下方に向かって突設される押圧片とを有し、一方、上記ブレーキペダルに並設される他のペダルと、上記車室の前部に配置され上記ブレーキペダルブラケットとは別体として上記ダッシュパネルに突設され、上記他のペダルの上部を、上記ブレーキペダルの上部よりも下方で枢支するペダルブラケットとを備え、上記ブレーキペダルブラケットの後方移動に連動する上記連動体の結合片が上記ガイド面に案内されて後下方に摺動することにより上記ブレーキペダルブラケットの突出端部が下方に向かって屈曲し、この屈曲により、上記押圧片が上記ブレーキペダルの下部側の後面を押動して上記ブレーキペダルの下部側を前方移動させると共に、上記押圧片が上記ペダルブラケットの突出端部をその上方から押動して、上記他のペダルの下部側を前方移動させるようにしたことを特徴とする自動車の前部における衝撃力緩和装置。
  2. 上記他のペダルをクラッチペダルとし、このクラッチペダルへの踏動力を増大させる油圧シリンダを上記ペダルブラケットの後部に取り付け、上記ブレーキペダルブラケットの後方移動に連動する上記連動体の押圧片が上記ペダルブラケットの後部を介して上記クラッチペダルを押動し、このクラッチペダルの下部側を前方移動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車の前部における衝撃力緩和装置。
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