JP4631853B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスの熱を回収可能な排気熱回収ユニットを備えた車両およびその制御方法に関する。
従来から、この種の車両として、排気ガスの熱を回収して内燃機関の冷却媒体を温めることにより、燃費や空調装置の暖房能力を高めるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両は、触媒コンバータを通過した排気ガスと内燃機関の冷却媒体との間の熱交換を可能とする冷媒排熱交換器と、触媒コンバータを通過した排気ガスを冷媒排熱交換器に導入する排気導入経路と、冷媒排熱交換器をバイパスするバイパス経路と、経路切替用の開閉弁とを有し、車両の停止中に冷却媒体の温度が所定値よりも低い場合や空調装置からの暖房能力増加要請がある場合に、触媒コンバータを通過した排気ガスがバイパス経路に流入することなく冷媒排熱交換器のみを通過するように開閉弁が制御される。
特開2005−16477号公報
ただし、上記車両においては、車両の停止状態が解除されたり、アクセルペダルが踏み込まれたり、空調装置からの暖房能力増加要請が無くなったりすると、排気導入経路が遮断されて触媒コンバータを通過した排気ガスがバイパス経路にのみ導入されることになる。従って、上記従来の車両においては、燃費や暖房性能を運転者の意志により向上させることは実質的に困難である。
そこで、本発明は、排気ガスの熱を回収可能な排気熱回収ユニットを備えた車両において、車両の燃費や暖房性能の向上を優先するか否かを運転者等が任意に選択できるようにすることを目的とする。
本発明による車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による車両は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関を有する車両であって、
前記内燃機関の排気系統に組み込まれており、前記内燃機関を冷却する冷却媒体と前記排気系統を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部と、前記熱交換部での前記熱交換を許容または規制可能な切替手段とを含む排気熱回収ユニットと、
燃費を優先する燃費優先モードを選択するための燃費優先モード選択スイッチと、
前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記切替手段により前記熱交換部での前記熱交換を許容するための熱交換許容条件を第1の条件に設定し、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記熱交換許容条件を前記第1の条件よりも前記熱交換部での前記熱交換を許容する傾向をもった第2の条件に設定する熱交換許容条件設定手段と、
前記設定された熱交換許容条件に従って前記切替手段を制御する制御手段と、
を備えるものである。
この車両は、内燃機関を冷却する冷却媒体と当該内燃機関の排気系統を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部と、当該熱交換部での熱交換を許容または規制可能な切替手段とを含む排気熱回収ユニットを備えており、排気ガスの熱を回収して内燃機関の冷却媒体を温めることにより燃費や暖房能力を向上させることができるものである。そして、この車両では、燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、切替手段により排気熱回収ユニットの熱交換部での熱交換を許容するための熱交換許容条件が第1の条件に設定され、設定された熱交換許容条件に従って切替手段が制御される。また、燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、熱交換許容条件が第1の条件よりも排気熱回収ユニットの熱交換部での熱交換を許容する傾向をもった第2の条件に設定され、設定された熱交換許容条件に従って切替手段が制御される。これにより、この車両では、燃費優先モード選択スイッチを操作するだけで、排気熱回収ユニットでの冷却媒体と排気ガスとの熱交換をできるだけ許容して燃費や暖房性能の向上を優先するか否かを任意に選択することが可能となる。すなわち、燃費優先モード選択スイッチをオンすれば、排気熱回収ユニットでの排気ガスと内燃機関の冷却媒体との熱交換により内燃機関の暖機を促進させて燃費や暖房性能の向上を図ることができる。
また、上記車両は、前記車両に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段を更に備えてもよく、前記制御手段は、前記設定された熱交換許容条件に従って前記設定された要求駆動力に基づく動力が得られるように前記内燃機関と前記切替手段とを制御するものであってもよい。そして、このような態様の車両は、前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関に要求される要求機関パワーを設定する要求機関パワー設定手段を更に備えてもよく、前記第1および第2の条件は、それぞれ前記設定された要求機関パワーが所定の閾値未満であるときに前記熱交換部での前記熱交換を許容するものであり、前記第2の条件における閾値は、前記第1の条件における閾値よりも大きくてもよい。この場合、燃費優先モード選択スイッチがオフされており、熱交換許容条件が第1の条件に設定されるときには、内燃機関に要求される要求機関パワーが第1の条件における閾値以上になると、排気熱回収ユニットの熱交換部での熱交換が規制されるようになる。これにより、燃費や暖房性能が若干悪化するものの、内燃機関の出力低下を抑制することが可能となる。また、燃費優先モード選択スイッチがオンされており、熱交換許容条件が第2の条件に設定されるときには、内燃機関に要求される要求機関パワーが第1の条件における閾値よりも大きい第2の条件における閾値以上になるまで排気熱回収ユニットの熱交換部での熱交換が許容されることになるので、その間、背圧の増加等に起因して内燃機関の出力が若干低下するものの、燃費や暖房性能の向上を図ることが可能となる。
更に、上記車両は、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段とを更に備えてもよい。このように内燃機関に加えて走行用の動力を出力可能な電動機を備えた車両では、内燃機関を停止させると共に走行用の動力を電動機にのみ出力させて燃費を向上させることができるが、このような車両において、燃費優先モード選択スイッチがオンされているときに第2の条件に従って排気熱回収ユニットの切替手段を制御すれば、内燃機関の暖機を促進させて内燃機関を早期に停止させることが可能となるので、燃費をより一層向上させることができる。そして、このような車両では、排気熱回収ユニットの熱交換部での熱交換が許容されている間、背圧の増加等に起因した内燃機関の出力低下を電動機により補って走行性能を良好に維持することも可能となる。
また、上記車両は、所定の車軸に接続される車軸側回転要素と前記内燃機関の機関軸に接続されると共に前記車軸側回転要素に対して差回転可能な機関側回転要素とを有し、前記機関軸からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な動力伝達手段を更に備えてもよい。更に、前記動力伝達手段は、前記車軸と前記内燃機関の機関軸とに接続されて電力と動力との入出力を伴って前記内燃機関の動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力する電力動力入出力手段であり、前記電動機は、前記車軸または該車軸とは異なる他の車軸に動力を出力可能であってもよい。また、前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記車軸と前記内燃機関の前記機関軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づく動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段とを含むものであってもよい。更に、前記動力伝達手段は、無段変速機であってもよい。
本発明による車両の制御方法は、走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関の排気系統に組み込まれており、前記内燃機関を冷却する冷却媒体と前記排気系統を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部と、前記熱交換部での前記熱交換を許容または規制可能な切替手段とを含む排気熱回収ユニットと、燃費を優先する燃費優先モードを選択するための燃費優先モード選択スイッチとを備えた車両の制御方法であって、
(a)前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記切替手段により前記熱交換部での前記熱交換を許容するための熱交換許容条件を第1の条件に設定し、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記熱交換許容条件を前記第1の条件よりも前記熱交換部での前記熱交換を許容する傾向をもった第2の条件に設定するステップと、
(b)ステップ(a)にて設定された熱交換許容条件に従って前記切替手段を制御するステップと、
を含むものである。
この方法によれば、燃費優先モード選択スイッチを操作するだけで、排気熱回収ユニットでの冷却媒体と排気ガスとの熱交換をできるだけ許容して燃費や暖房性能の向上を優先するか否かを任意に選択することが可能となる。すなわち、燃費優先モード選択スイッチをオンすれば、排気熱回収ユニットでの排気ガスと内燃機関の冷却媒体との熱交換により内燃機関の暖機を促進させて燃費や暖房性能の向上を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る車両としてのハイブリッド自動車20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド自動車20は、エンジン22と、エンジン22の出力軸であるクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された車軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、図示しない車室の空調(冷暖房)を行なう空調ユニット90と、ハイブリッド自動車20の全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「ハイブリッドECU」という)70等とを備えるものである。
エンジン22は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により燃料噴射量や点火時期、吸入空気量等の制御を受けている。エンジンECU24には、例えばエンジン22を冷却するエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ23のように、エンジン22に対して設けられて当該エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号が入力される。そして、エンジンECU24は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号や上記センサからの信号等に基づいてエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。また、エンジン22の排気系統120を構成する排気管121には、3元触媒等を含む浄化装置122とマフラー123との間に位置するように排気熱回収ユニット124が組み込まれている。この排気熱回収ユニット124は、エンジン冷却系統に組み込まれてエンジン22からのエンジン冷却水と浄化装置122を通過した排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部125と、排気管121(浄化装置122)から熱交換部125への排気ガスの流通を許容または規制可能な流路切替バルブ(切替手段)126と、エンジンECU24により制御されて流路切替バルブ126を駆動する図示しないアクチュエータとを含む。実施例において、アクチュエータを制御して流路切替バルブ126を開放状態とした際には、浄化装置122から熱交換部125への排気ガスの流入が実質的に遮断され、それにより浄化装置122を通過した排気ガスは、熱交換部125を流通することなくマフラー123へと流入し、テールパイプ127を介して外部へと排出される。従って、流路切替バルブ126を開放状態とした際には、熱交換部125におけるエンジン冷却水と排気ガスとの熱交換は殆ど実行されることはない。これに対して、アクチュエータを制御して流路切替バルブ126を閉鎖状態とした際には、浄化装置122から熱交換部125への排気ガスの流入が許容され、それにより浄化装置122を通過した排気ガスは、熱交換部125を流通した後、マフラー123へと流入し、テールパイプ127を介して外部へと排出される。従って、流路切替バルブ126を閉鎖状態とした際には、若干背圧が増加することになるものの、熱交換部125においてエンジン冷却水と排気ガスとの熱交換を実行してエンジン冷却水を昇温させることが可能となる。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行う遊星歯車機構として構成されている。機関側回転要素としてのキャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、車軸側回転要素としてのリングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、動力分配統合機構30は、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側とにそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して最終的に駆動輪である車輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびMG2は、何れも発電機として作動すると共に電動機として作動可能な周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介して二次電池であるバッテリ50と電力のやり取りを行う。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の何れか一方により発電される電力を他方のモータで消費できるようになっている。従って、バッテリ50は、モータMG1,MG2の何れかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになり、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されないことになる。モータMG1,MG2は、何れもモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流等が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号等が出力される。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンを実行し、モータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。また、モータECU40は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号等に基づいてモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からのバッテリ温度Tb等が入力されている。バッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッドECU70やエンジンECU24に出力する。更に、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCも算出している。
空調ユニット90は、エンジン22の冷却系統に含まれてエンジン冷却水と空気との熱交換を可能とする熱交換器や、外気や車室内の空気を熱交換器側に吸引すると共に熱交換器にてエンジン冷却水と熱交換した空気である調和空気を車室へと送り出すブロワ、外気と内気との何れかがブロワにより選択的に吸引されるようにする三方弁、冷凍サイクル(何れも図示省略)、ユニット全体をコントロールする空調用電子制御ユニット(以下、「空調用ECU」という)91等を含む。空調用ECU91には、車室内のインストルメントパネル等に設けられた空調操作スイッチ92からの空調オンオフ信号や設定温度信号、図示しないセンサからの室温や外気温、日射量等が入力される。空調用ECU91は、これらの入力信号に基づいて室温が設定温度となるようブロワ等を駆動制御する。また、空調用ECU91は、空調操作スイッチ92等からの入力信号に基づいて車室内を暖房すべきと判断すると、暖房の必要がない場合に値0とされる所定の暖房要求フラグFhtを値1に設定する。そして、空調用ECU91も、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、必要に応じて設定したエンジン運転要求や空調ユニット90の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に送信する。
ハイブリッドECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッドECU70には、イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置であるシフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルストロークセンサ86からのブレーキペダルストロークBS、車速センサ87からの車速V等が入力ポートを介して入力される。また、実施例のハイブリッド自動車20の運転席近傍には、運転制御モードとして、車両の燃費を優先するECOモード(燃費優先モード)を選択するためのECOスイッチ(燃費優先モード選択スイッチ)88が設けられており、このECOスイッチ88もハイブリッドECU70に接続されている。ECOスイッチ88が運転者等によりオンされると、通常時(スイッチオン時)には値0に設定される所定のECOフラグFecoが値1に設定されると共に、予め定められた燃費優先時用の各種制御手順に従ってハイブリッド自動車20が制御されることになる。そして、ハイブリッドECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52、空調用ECU91等と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52、空調用ECU91等と各種制御信号やデータのやり取りを行っている。
上述のように構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクが計算され、この要求トルクに対応する動力がリングギヤ軸32aに出力されるようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とが制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御モードとしては、要求トルクに見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2から要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するように運転制御するモータ運転モード等がある。そして、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22が運転されるトルク変換運転モード等のもとで、所定のエンジン停止条件が成立するとエンジン22が停止され、運転モードがモータMG2に要求トルクに見合うトルクを出力させるモータ運転モードに切り替えられる。また、ハイブリッド自動車20では、エンジン22が運転されるトルク変換運転モード等のもとで所定のエンジン停止条件が成立するとエンジン22の運転が停止され、運転モードがモータ運転モードへと切り替えられる。更に、エンジン22が停止されるモータ運転モードのもとで所定のエンジン始動条件が成立するとエンジン22が始動され、運転モードがトルク変換運転モード等へと切り替えられる。このように、エンジン22を適宜、停止・始動させる間欠運転を実行することにより、ハイブリッド自動車20ではその燃費を向上させることが可能となる。
次に、上述のように構成されたハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッドECU70により所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図2の駆動制御ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70のCPU72は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ87からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、エンジン冷却水の温度である冷却水温Tw、充放電要求パワーPb*、バッテリ50の充放電に許容される電力である入出力制限Win,Wout、ECOフラグFecoの値といった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、モータECU40から通信により入力するものとした。また、冷却水温Twは、水温センサ23により検出されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。更に、バッテリ50の残容量SOCは、バッテリECU52から通信により入力するものとし、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の残容量SOC等に基づいてバッテリECU52によってバッテリ50を充放電すべき電力として設定されるものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。同様に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の温度Tbとバッテリ50の残容量SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。ステップS100のデータ入力処理の後、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪たる車輪39a,39bに連結された車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定した上で、エンジン22に要求される要求パワーPe*を設定する(ステップS110)。実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係が予め定められて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶されており、要求トルクTr*としては、与えられたアクセル開度Accと車速Vとに対応したものが当該マップから導出・設定される。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。また、実施例において、要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものと充放電要求パワーPb*(ただし放電要求側を正とする)とロスLossとの総和として計算される。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、図示するようにモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除するか、あるいは車速Vに換算係数kを乗じることによって求めることができる。
続いて、ステップS100にて入力した冷却水温Twが所定温度Tref以上であるか否かを判定する(ステップS120)。ここで用いられる閾値としての所定温度Trefは、間欠運転が許容される程度にまでエンジン22が暖機されたときのエンジン冷却水の温度や、空調ユニット90により車室内を暖房する際にエンジン冷却水に要求される温度等を考慮して、エンジン冷却水が必要十分に温められているときの温度として定められる。そして、冷却水温Twが所定温度Tref未満である場合には、更にステップS100にて入力したECOフラグFecoが値1であるか否か、すなわちECOスイッチ88がオンされているか否かを判定する(ステップS130)。ECOスイッチ88がオフされており、ECOフラグFecoが値0である場合には、エンジン22に要求される要求パワーPe*に対する閾値Prefを所定値P1に設定する(ステップS140)。ここで、実施例では、基本的にエンジン22に対する要求パワーPe*がある程度大きくなったときには、加速性能等を良好に確保してドライバビリティを向上させる観点から、背圧を増加させてエンジン22の多少の出力低下を招く要因となる排気熱回収ユニット124の熱交換部125に対する排気ガスの流入を規制することとしている。このため、ステップS140にて用いられる閾値としての所定値P1は、エンジン22の暖機促進(燃費や暖房性能の向上)よりもエンジン22の出力低下の抑制をある程度優先して実験、解析を経て定められる。これに対して、ECOスイッチ88がオンされており、ECOフラグFecoが値1である場合には、エンジン22に要求される要求パワーPe*に対する閾値Prefを上記所定値P1よりも大きな値P2(P2>P1)に設定する(ステップS150)。すなわち、ステップS150にて用いられる閾値としての値P2は、エンジン22の出力が多少低下したとしてもエンジン22の暖機促進による燃費向上や暖房性能の向上を優先してエンジン22に対する要求パワーPe*が比較的大きくなっても排気熱回収ユニット124の熱交換部125に対する排気ガスの流入が許容されるように、実験、解析を経てECOスイッチ88のオフ時に用いられる値P1よりも大きな値として定められる。こうして閾値Prefを設定したならば、ステップS110にて設定した要求パワーPe*が閾値Pref未満であるか否かを判定し(ステップS160)、要求パワーPe*が閾値Pref以上であれば、排気熱回収ユニット124の熱交換部125に対する排気ガスの流入を規制すべく、排気熱回収ユニット124の流路切替バルブ126を開放状態とするためのバルブ指令を設定し(ステップS170)、要求パワーPe*が閾値Pref未満であれば、排気熱回収ユニット124の熱交換部125に対する排気ガスの流入を許容すべく、排気熱回収ユニット124の流路切替バルブ126を閉鎖状態とするためのバルブ指令を設定する(ステップS180)。なお、ステップS120にて冷却水温Twが所定温度Tref以上であると判断した場合には、ステップS130からS160の処理をスキップして、排気熱回収ユニット124の流路切替バルブ126を開放状態とするためのバルブ指令を設定する(ステップS170)。
ステップS170またはS180にて流路切替バルブ126に対するバルブ指令を設定したならば、ステップS110にて設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22が効率よく運転されるようにエンジン22の目標運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS190)。実施例では、予め定められたエンジン22を効率よく動作させるための動作ラインと要求パワーPe*とに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定するものとした。図4に、エンジン22の動作ラインと目標回転数Ne*と目標トルクTe*との相関曲線とを例示する。同図に示すように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とは、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定となることを示す相関曲線との交点として求めることができる。エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定したならば、目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)とを用いて次式(1)に従いモータMG1の目標回転数Nm1*を計算した上で、計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づく式(2)の計算を実行してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS200)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。また、動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に例示する。図中、左側のS軸はモータMG1の回転数Nm1に一致するサンギヤ31の回転数を示し、中央のC軸はエンジン22の回転数Neに一致するキャリア34の回転数を示し、右側のR軸はモータMG2の回転数Nm2を変速機60の現在のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。また、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1からトルクTm1を出力したときにこのトルク出力によりリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。モータMG1の目標回転数Nm1*を求めるための式(1)は、この共線図における回転数の関係を用いれば容易に導出することができる。そして、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt …(2)
ステップS200にてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定したならば、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと、トルク指令Tm1*と現在のモータMG1の回転数Nm1との積として得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で除することによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)を用いて計算する(ステップS210)。次いで、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとに基づいてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを次式(5)を用いて計算し(ステップS220)、モータMG2のトルク指令Tm2*をステップS210にて計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値として設定する(ステップS230)。このようにしてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、車軸としてのリングギヤ軸32aに出力するトルクをバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、図5の共線図から容易に導出することができる。こうしてバルブ指令やエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*とステップS170またはS180にて設定したバルブ指令とをエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS240)、再度ステップS100以降の処理を実行する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを得るための制御を実行すると共に受信したバルブ指令に従って排気熱回収ユニット124の流路切替バルブ126を制御する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*を用いてモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*を用いてモータMG2が駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(5)
以上説明したように、実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22を冷却する冷却媒体であるエンジン冷却水と当該エンジン22の排気管121を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部125と、当該熱交換部125におけるエンジン冷却水と排気ガスとの熱交換、すなわち排気管121の浄化装置122から熱交換部125への排気ガスの流通を許容または規制可能な流路切替バルブ126とを含む排気熱回収ユニット124を備えており、排気ガスの熱を回収してエンジン22のエンジン冷却水を温めることにより燃費や空調ユニット90の暖房能力を向上させることができるものである。そして、このハイブリッド自動車20では、燃費優先モード選択スイッチとしてのECOスイッチ88がオフされているときには、流路切替バルブ126により浄化装置122から熱交換部125への排気ガスの流通を許容するための熱交換許容条件としての閾値Prefが所定値P1(第1の条件)に設定され(ステップS140)、設定された閾値Prefに応じた流路切替バルブ126の開閉制御を伴って要求トルクTr*に基づくトルクが車軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようにエンジン22とモータMG1およびMG2とが制御される(ステップS170〜S240)。また、ECOスイッチ88がオンされているときには、熱交換許容条件としての閾値PrefがECOスイッチ88のオフ時よりも浄化装置122から熱交換部125への排気ガスの流通を許容する傾向をもった第2の条件としての値P2に設定され(ステップS150)、設定された閾値Prefに応じた流路切替バルブ126の開閉制御を伴って要求トルクTr*に基づくトルクが車軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようにエンジン22とモータMG1およびMG2とが制御される(ステップS170〜S240)。
これにより、ハイブリッド自動車20では、ECOスイッチ88を操作するだけで、排気管121の浄化装置122から排気熱回収ユニット124の熱交換部125への排気ガスの流通をできるだけ許容して燃費や暖房性能の向上を優先するか否かを任意に選択することが可能となる。すなわち、ECOスイッチ88がオフされて閾値Prefが値P1に設定されたときには、エンジン22に要求される要求パワーPe*が比較的小さな値である閾値Pref以上になると、浄化装置122から排気熱回収ユニット124の熱交換部125への排気ガスの流通が規制(遮断)されるようになり、それにより、燃費や暖房性能が若干悪化するものの、エンジン22の出力低下を抑制してドライバビリティを良好に保つことが可能となる。また、ECOスイッチ88がオンされて閾値Prefが値P1よりも大きな値P2に設定されたときには、エンジン22に要求される要求パワーPe*が比較的大きな値である閾値Pref以上になるまで、浄化装置122から排気熱回収ユニット124の熱交換部125への排気ガスの流通が許容されることになるので、その間、背圧の増加等に起因してエンジン22の出力が若干低下するものの、排気熱回収ユニット124での排気ガスとエンジン冷却水との熱交換によりエンジン22の暖機を促進させて燃費や暖房性能の向上を図ることができる。
そして、実施例のハイブリッド自動車20はエンジン22に加えて走行用の動力を出力可能なモータMG2を備えているので、エンジン22を停止させると共に走行用の動力をモータMG2にのみ出力させて燃費を向上させることができるが、このようなハイブリッド自動車20では、ECOスイッチ88がオンされているときにECOスイッチ88のオフ時における値P1よりも大きな値P2を閾値Prefとして排気熱回収ユニット124の流路切替バルブ126を開閉制御すれば、エンジン22の暖機を促進させてエンジン22を早期に停止させることが可能となるので燃費をより一層向上させることができる。また、このようなハイブリッド自動車20では、浄化装置122から排気熱回収ユニット124の熱交換部125への排気ガスの流通が許容されている間、背圧の増加等に起因したエンジン22の出力低下をモータMG2により補うこともできるので、その間の走行性能を良好に維持することが可能となる。
なお、図2の駆動制御ルーチンでは、ステップS120にて冷却水温Twが所定温度Tref以上である場合には、エンジン22に要求される要求パワーPe*に拘わらず流路切替バルブ126を開放状態として排気熱回収ユニット124の熱交換部125に対する排気ガスの流入を規制しているが、これに限られるものではない。すなわち、ステップS120では、冷却水温Twだけではなく、例えば空調用ECU91からの暖房要求フラグFhtの値をも考慮して、流路切替バルブ126を開放状態とするか閉鎖状態とするかを判断するようにしてもよい。
また、実施例のハイブリッド自動車20は、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに接続された車軸に出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものでもない。すなわち、本発明は、図6に示す変形例としてのハイブリッド自動車20Aのように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに接続された車軸(車輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図6における車輪39c,39dに接続された車軸)に出力するものに適用されてもよい。そして、上記実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して車輪39a,39bに接続される車軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものでもない。すなわち、本発明は、図7に示す変形例としてのハイブリッド自動車20Bのように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と車輪39a,39bに動力を出力する車軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を車軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えたものに適用されてもよい。
更に、上記ハイブリッド自動車20は、車軸側回転要素としてのリングギヤ32および機関側回転要素としてのキャリア34を有する動力分配統合機構30を含むものであるが、本発明は、動力分配統合機構30の代わりに、エンジン22の動力を車軸側に伝達する動力伝達手段として無段変速機(以下「CVT」という)を備えた車両に適用されてもよい。このような車両の一例であるハイブリッド自動車20Cを図8に示す。同図に示す変形例のハイブリッド自動車20Cは、エンジン22からの動力をトルクコンバータ130や前後進切換機構135、ベルト式のCVT140、ギヤ機構37、デファレンシャルギヤ38等を介して例えば前輪である車輪39a,39bに出力する前輪駆動系と、同期発電電動機であるモータMGからの動力をギヤ機構37′、デファレンシャルギヤ38′等を介して例えば後輪である車輪39c,39dに出力する後輪駆動系と、車両全体を制御するハイブリッドECU70と、図示しない空調ユニットを備え、エンジン22は、図示しない浄化装置や排気熱回収ユニット等を含む排気系統を有している。この場合、トルクコンバータ130は、ロックアップ機構を有する流体式トルクコンバータとして構成される。また、前後進切換機構135は、例えばダブルピニオンの遊星歯車機構とブレーキとクラッチとを含み、前後進の切り換えやトルクコンバータ130とCVT140との接続・切離を実行する。CVT140は、機関側回転要素としてのインプットシャフト141に接続された溝幅を変更可能なプライマリプーリ143と、同様に溝幅を変更可能であって車軸側回転要素としてのアウトプットシャフト142に接続されたセカンダリプーリ144と、プライマリプーリ143およびセカンダリプーリ144の溝に巻き掛けられたベルト145とを有する。そして、CVT140は、CVT用電子制御ユニット146により駆動制御される油圧回路147からの作動油によりプライマリプーリ143およびセカンダリプーリ144の溝幅を変更することにより、インプットシャフト141に入力した動力を無段階に変速してアウトプットシャフト142に出力する。なお、CVT140は、トロイダル式のCVTとして構成されてもよい。そして、モータMGは、インバータ45を介してエンジン22により駆動されるオルタネータ29や、当該オルタネータ29からの電力ラインに出力端子が接続されたバッテリ(高圧バッテリ)50に接続されている。これにより、モータMGは、オルタネータ29やバッテリ50からの電力により駆動されたり、回生を行って発電した電力によりバッテリ50を充電したりする。このように構成されたハイブリッド自動車20Cにおいても、ECOスイッチ88を操作するだけで、図示しない排気管(浄化装置)から排気熱回収ユニットの熱交換部への排気ガスの流通をできるだけ許容して燃費や暖房性能の向上を優先するか否かを任意に選択することが可能となる。
加えて、本発明は、上述のようなハイブリッド自動車以外の電動機等を有していない一般的な自動車(図示省略)に適用されてもよいことはいうまでもない。例えば、減速時に車軸側からエンジンを切り離してエンジンを自動停止する自動車に本発明を適用すれば、エンジンの暖機を促進させてエンジンを早期に停止させることが可能となる。
ここで、上記実施例および変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明しておく。すなわち、リングギヤ軸32a等に動力を出力可能なエンジン22が「内燃機関」に相当し、エンジン冷却水と排気管121を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部125と、排気管121の浄化装置122から熱交換部125への排気ガスの流通を許容または規制可能な流路切替バルブ126とを含む排気熱回収ユニット124が「排気熱回収ユニット」に相当し、燃費を優先するECOモードを選択するためのECOスイッチ88が「燃費優先モード選択スイッチ」に相当し、図2の駆動制御ルーチンを実行するハイブリッドECU70等が「要求駆動力設定手段」、「熱交換許容条件設定手段」および「制御手段」、更には「要求機関パワー設定手段」に相当する。また、モータMG,MG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、車軸側回転要素としてのリングギヤ32と機関軸側回転要素としてのキャリア34とを有する動力分配統合機構30や車軸側回転要素としてのインプットシャフト141と機関軸側回転要素としてのアウトプットシャフト142とを有するCVT140、エンジン22に接続されたインナーロータ232と車輪39a,39bに動力を出力する車軸に接続されたアウターロータ234とを有する対ロータ電動機230が「動力伝達手段」に相当し、モータMG1および動力分配統合機構30や対ロータ電動機230が「電力動力入出力手段」に相当し、モータMG1、オルタネータ29あるいは対ロータ電動機230が「発電用電動機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。なお、これら実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行われるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、自動車の製造産業等において利用可能である。
本発明の一実施例に係るハイブリッド自動車20の概略構成図である。 実施例のハイブリッドECU70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインと目標回転数Ne*と目標トルクTe*との相関曲線とを例示する説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を例示する説明図である。 変形例に係るハイブリッド自動車20Aの概略構成図である。 他の変形例に係るハイブリッド自動車20Bの概略構成図である。 他の変形例に係るハイブリッド自動車20Cの概略構成図である。
符号の説明
20,20A,20B,20C ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、29 オルタネータ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、37,37′ ギヤ機構、38,38′ デファレンシャルギヤ、39a〜39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42,45 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルストロークセンサ、87 車速センサ、88 ECOスイッチ、90 空調ユニット、91 空調用電子制御ユニット(空調用ECU)、92 空調操作スイッチ、120 排気系統、121 排気管、122 浄化装置、123 マフラー、124 排気熱回収ユニット、125 熱交換部、126 流路切替バルブ、127 テールパイプ、130 トルクコンバータ、135 前後進切換機構、140 CVT、141 インプットシャフト、142 アウトプットシャフト、143 プライマリプーリ、144 セカンダリプーリ、145 ベルト、146 CVT用電子制御ユニット、147 油圧回路、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (9)

  1. 走行用の動力を出力可能な内燃機関を有する車両であって、
    前記内燃機関の排気系統に組み込まれており、前記内燃機関を冷却する冷却媒体と前記排気系統を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部と、前記熱交換部での前記熱交換を許容または規制可能な切替手段とを含む排気熱回収ユニットと、
    燃費を優先する燃費優先モードを選択するための燃費優先モード選択スイッチと、
    前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記切替手段により前記熱交換部での前記熱交換を許容するための熱交換許容条件を第1の条件に設定し、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記熱交換許容条件を前記第1の条件よりも前記熱交換部での前記熱交換を許容する傾向をもった第2の条件に設定する熱交換許容条件設定手段と、
    前記設定された熱交換許容条件に従って前記切替手段を制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1に記載の車両において、
    前記車両に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記設定された熱交換許容条件に従って前記設定された要求駆動力に基づく動力が得られるように前記内燃機関と前記切替手段とを制御する車両。
  3. 請求項2に記載の車両において、
    前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関に要求される要求機関パワーを設定する要求機関パワー設定手段を更に備え、
    前記第1および第2の条件は、それぞれ前記設定された要求機関パワーが所定の閾値未満であるときに前記熱交換部での前記熱交換を許容するものであり、前記第2の条件における閾値は、前記第1の条件における閾値よりも大きい車両。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の車両において、
    走行用の動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段とを更に備える車両。
  5. 請求項4に記載の車両において、
    所定の車軸に接続される車軸側回転要素と前記内燃機関の機関軸に接続されると共に前記車軸側回転要素に対して差回転可能な機関側回転要素とを有し、前記機関軸からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な動力伝達手段を更に備える車両。
  6. 請求項5に記載の車両において、
    前記動力伝達手段は、前記車軸と前記内燃機関の機関軸とに接続されて電力と動力との入出力を伴って前記内燃機関の動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力する電力動力入出力手段であり、前記電動機は、前記車軸または該車軸とは異なる他の車軸に動力を出力可能である車両。
  7. 請求項6に記載の車両において、
    前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記車軸と前記内燃機関の前記機関軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づく動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段とを含む車両。
  8. 前記動力伝達手段は、無段変速機である請求項5に記載の車両。
  9. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関の排気系統に組み込まれており、前記内燃機関を冷却する冷却媒体と前記排気系統を流通する排気ガスとの熱交換を可能とする熱交換部と、前記熱交換部での前記熱交換を許容または規制可能な切替手段とを含む排気熱回収ユニットと、燃費を優先する燃費優先モードを選択するための燃費優先モード選択スイッチとを備えた車両の制御方法であって、
    (a)前記燃費優先モード選択スイッチがオフされているときには、前記切替手段により前記熱交換部での前記熱交換を許容するための熱交換許容条件を第1の条件に設定し、前記燃費優先モード選択スイッチがオンされているときには、前記熱交換許容条件を前記第1の条件よりも前記熱交換部での前記熱交換を許容する傾向をもった第2の条件に設定するステップと、
    (b)ステップ(a)にて設定された熱交換許容条件に従って前記切替手段を制御するステップと、
    を含む車両の制御方法。
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