JP2006283711A - 排気熱回収装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の燃費性能や排気エミッションを悪化させることなく、排気熱を利用して暖房性能を向上させる排気熱回収装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】 内燃機関10の冷却水を加熱源とする暖房器21と、排気熱回収通路11aと、排気熱回収通路11aをバイパスする排気バイパス通路11bとに分岐された内燃機関10の排気管11のうち、排気熱回収通路11aに配設されて、排気熱を回収して冷却水を加熱する排気熱回収器30と、排気熱回収通路11aおよび排気バイパス通路を流通する排気ガスの流量割合を調整する流量調整弁35と、流量調整弁35の弁開度を制御する制御装置40とを有する排気熱回収装置において、制御装置40は、冷却水の温度と、内燃機関10の運転状態から定まる排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量とに応じて、弁開度を可変する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の排気ガスの廃熱を回収して暖房器に利用する排気熱回収装置およびその制御方法に関するものであり、例えば内燃機関を備える車両用に用いて好適である。
従来、例えば特許文献1に示されるように、自動車用エンジンの排気熱を暖房装置(エンジン冷却水を加熱源とするヒータコア)に利用する排気熱利用式暖房装置が知られている。
この暖房装置においては、エンジンの排気管を熱交換器用排気管と、この熱交換器用排気管をバイパスするバイパス排気管とに分岐し、分岐部に切替えバルブを設けている。熱交換器用排気管には、排気ガスによってエンジン冷却水を加熱する排気熱交換器を設けている。また、暖房装置(ヒータコア)の暖房能力強化指示用のヒータ強化スイッチを設けている。
そして、暖房時のエンジン冷却水温度が所定値以下で、且つヒータ強化スイッチをオンとした時(暖房能力強化要の時)に、切替えバルブによって熱交換器用排気管側を開き(バイパス排気管側を閉じる)、排気熱交換器によってエンジン冷却水を加熱してヒータコアにおける暖房能力を向上させるようにしている。尚、エンジン冷却水温度が所定値を超えると、上記とは逆に、切替えバルブによってバイパス排気管側を開き(熱交換器用排気管側を閉じる)、排気ガスをバイパス排気管に流し、排気ガスによるエンジン冷却水の加熱を停止して、オーバヒートを回避するようにしている。
実公平3−4566号公報
しかしながら、上記暖房装置においては、車両の運転状態への配慮がないため、排気熱回収時(排気ガスを熱交換器用排気管に流す時)に、排気熱交換器による排気抵抗を高めてしまうことになるので、高負荷運転時においては著しく燃費性能を悪化させてしまったり、燃焼を不安定化させ排気エミッションを悪化させてしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、内燃機関の燃費性能や排気エミッションを悪化させることなく、排気熱を利用して暖房性能を向上させる排気熱回収装置およびその制御方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、内燃機関(10)の冷却水を加熱源とする暖房器(21)と、排気熱回収通路(11a)と、排気熱回収通路(11a)をバイパスする排気バイパス通路(11b)とに分岐された内燃機関(10)の排気管(11)のうち、排気熱回収通路(11a)に配設されて、排気熱を回収して冷却水を加熱する排気熱回収器(30)と、排気熱回収通路(11a)および排気バイパス通路(11b)を流通する排気ガスの流量割合を調整する流量調整弁(35)と、流量調整弁(35)の弁開度を制御する制御装置(40)とを有する排気熱回収装置において、制御装置(40)は、冷却水の温度と、内燃機関(10)の運転状態から定まる排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量とに応じて、弁開度を可変することを特徴としている。
これにより、冷却水の温度(Tw)に応じて弁開度を可変して排気ガスを排気熱回収通路(11a)側に流すことで排気熱を利用して冷却水を加熱できるので、暖房器(21)による暖房性能を向上させることができる。尚、内燃機関(10)の暖機時や夏季において、暖房器(21)の暖房能力が抑えられる時は、冷却水が積極的に加熱され、内燃機関(10)の暖機性能を向上できる。この時、排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量に応じて弁開度を可変して排気ガスを排気バイパス通路(11b)側に流すことで排気抵抗を低減できるので、内燃機関(10)の燃費性能や排気エミッションが悪化するのを防止できる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、制御装置(40)は、冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)以下で、且つ、排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下の時に、排気熱回収通路(11a)側に排気ガスが流れるように弁開度を可変すると良い。
請求項3に記載の発明では、制御装置(40)は、冷却水の温度(Tw)が低い程、排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量の所定量を大きく設定することを特徴としている。
これにより、冷却水が低温である程、排気ガスを排気熱回収通路(11a)側に流す判定領域を大きくすることができるので、低温状態の冷却水を積極的に加熱でき、暖房器(21)の暖房性能を向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、制御装置(40)は、暖房器(21)における暖房要求レベル(ΔT)を加味して、弁開度を可変することを特徴としている。
これにより、暖房器(21)における熱需要を正確に把握でき、即効性の高い暖房性能が得られる。
請求項4に記載の発明においては、具体的に請求項5に記載の発明のように、暖房要求レベル(ΔT)は、目標暖房温度(Tat)と実暖房温度(Ta)との差によって定義され、制御装置(40)は、冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)を超える場合であっても、暖房要求レベル(ΔT)が予め定められた閾値温度(ta)より大きい時は、排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下であれば、排気熱回収通路(11a)側に排気ガスが流れるように弁開度を可変すると良い。
請求項6に記載の発明では、制御装置(40)は、排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が小さい程、弁開度(X)を大きく設定することを特徴としている。
これにより、排気熱回収通路(11a)を流通する排気ガス流量をきめ細かく制御できるので、内燃機関(10)の運転状態に合わせて最適な排気熱の回収ができる。
請求項7に記載の発明では、制御装置(40)は、暖房器(21)における暖房要求レベル(ΔT)が大きい程、所定冷却水温度(Twt)を大きく設定することを特徴としている。
これにより、冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)より低いと判定されて排気熱の回収が行われる領域が大きくなるので、暖房器(21)の暖房性能を重視した制御が可能となる。
請求項8に記載の発明では、冷却水によって媒体を加熱して、加熱媒体を膨張させて機械的エネルギーを回収するランキンサイクル(50)を備え、制御装置(40)は、ランキンサイクル(50)の作動有無を加味して、弁開度を可変することを特徴としている。
これにより、ランキンサイクル(50)における熱需要を正確に把握できるので、暖房器(21)の暖房性能向上に加えて、ランキンサイクル(50)の回収エネルギー向上も踏まえた制御が可能となる。
請求項8に記載の発明においては、請求項9に記載の発明のように、制御装置(40)は、冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)を超える場合であっても、ランキンサイクル(50)が作動している時は、排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下であれば、排気熱回収通路(11a)側に排気ガスが流れるように弁開度を可変すると良い。
請求項10に記載の発明では、制御装置(40)は、ランキンサイクル(50)停止時に対して、ランキンサイクル(50)作動時の方が所定冷却水温度(Twt)を大きく設定することを特徴としている。
これにより、ランキンサイクル(50)作動時において、冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)より低いと判定されて、排気熱の回収が行われる領域が大きくなるので、暖房器(21)の暖房性能、ランキンサイクル(50)の回収エネルギー向上の両者を重視した制御が可能となる。
請求項11〜請求項20に記載の発明は、排気熱回収装置(1)における排気熱回収通路(11a)および排気バイパス通路(11b)を流通する排気ガスの流量割合可変のための制御方法に関するものであり、その技術的意義はそれぞれ上記請求項1〜請求項10に記載の排気熱回収装置と本質的に同じである。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示し、まず、具体的な構成について図1〜図3を用いて説明する。尚、図1は排気熱回収装置1の全体構成を示す模式図、図2は排気熱回収器30を示す外観図および断面図、図3は排気熱回収の要否を決定する第1制御マップ、図4は制御装置40が行う排気熱回収制御のための第1フローチャートである。
本実施形態の排気熱回収装置1は、エンジン10を走行用の駆動源とする車両(自動車)に適用されるものとしている。排気熱回収装置1は、図1に示すように、ヒータ回路20Aに設けられたヒータ21、排気管11に設けられた排気熱回収器30、排気熱回収通路11aおよび排気バイパス通路11bを流れる排気ガスの流量割合を可変する排気バイパス弁35(図2)、排気バイパス弁35の弁開度を制御する制御装置40等を有している。
エンジン10は、水冷式の内燃機関であり、エンジン冷却水(以下、冷却水)の循環によってエンジン10が冷却されるラジエータ回路20Bと、冷却水(温水)を加熱源として空調空気を加熱するヒータ回路20Aとを有している。
ラジエータ回路20Bにはラジエータ24が設けられており、ラジエータ24は、ウォータポンプ23によって循環される冷却水を外気との熱交換により冷却する。ウォータポンプ23は、電動モータにて駆動される電動ポンプであるが、エンジン10から動力を得て駆動される機械式のポンプを用いても良い。尚、ラジエータ回路20B中にはラジエータ24を迂回して冷却水が流通するバイパス通路25が設けられており、サーモスタット26によってラジエータ24を流通する冷却水量とバイパス通路25を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。特に暖機時においてはバイパス通路25側の冷却水量が増加されて暖機が促進される(つまり、ラジエータ24による冷却水の過冷却が防止される)。
ヒータ回路20Aには、暖房用熱交換器としてのヒータ(本発明における暖房器に対応)21が設けられており、上記のウォータポンプ23によって冷却水(温水)が循環されるようにしている。ヒータ21は、空調ユニット60の空調ケース61内に配設されており、送風機62によって送風される空調空気を温水との熱交換により加熱する。
空調ケース61内のヒータ21と送風機62との間には、冷房用熱交換器としてのエバポレータ63が配設されている。エバポレータ63は、冷凍サイクルを形成する一要素であって、内部を流通する冷媒を蒸発させて、その時の蒸発潜熱によって送風機62からの空調空気を冷却する。尚、ヒータ21にはエアミックスドア64が設けられており、エバポレータ63によって冷却された空調空気とヒータ21によって加熱された空調空気は、エアミックスドア64の開度に応じて混合比率が可変され、乗員の設定する目標室内温度Tatに到達するように調節される。
尚、エンジン冷却回路20のエンジン10の出口側にはエンジン出口水温Tw(本発明における冷却水の温度に対応)を検出する水温センサ22が設けられており、この水温センサ22で検出(出力)されたエンジン出口水温Twは、後述する制御装置40(エンジンECU41)に入力される。
排気熱回収器30は、図2に示すように、エンジン10の排気管11の途中部分に介在されて、エンジン10の排気ガスと上記ヒータ回路20Aの冷却水との間で熱交換して冷却水を加熱する熱交換器であり、高耐食性を備えるステンレス材から形成されている。排気熱回収器30は、流入側フランジ31と流出側フランジ32との間に挟まれる熱交換部33を有し、ここでは第2パイプ34によって形成される排気バイパス通路11bと、排気バイパス弁35とが一体的に形成されるようにしている。
流入側フランジ31、流出側フランジ32は、共に楕円状を成して排気管11に接続される板部材であり、それぞれ長軸方向に並ぶように排気用穴31a、32a、およびバイパス用穴31b、32bが設けられている。
熱交換部33は、排気用穴31a、32a間に第1パイプ33aが接続され、内部に複数のチューブ33cが配設されて形成されている。即ち、第1パイプ33aの長手方向両端側には区画板33bが接合されており、各区画板33bを貫通するように断面丸形状を成す複数のチューブ33cが接合されている。上記排気用穴31a、チューブ33c、排気用穴32aは順に連通し、排気熱回収通路11aを形成している。
そして、第1パイプ33aの両区画板33bの間となる側壁には、内部空間33fに連通する入口パイプ33d、出口パイプ33eが接合されており、各パイプ33d、33eはヒータ回路20Aに接続されている。ヒータ回路20Aの冷却水は、入口パイプ33d、第1パイプ33aの内部空間33f(チューブ33cの外側部)、出口パイプ33eの順に流通する。
バイパス用穴31b、32b間には第2パイプ34が接続され、バイパス用穴31b、第2パイプ34、バイパス用穴32bは順に連通し、排気バイパス通路11bを形成している。
また、流出側フランジ32における熱交換部33と第2パイプ34との間には、回動軸35aを中心として排気用穴32a側とバイパス用穴32b側との間を180度回動する排気バイパス弁(本発明における流量調整弁に対応)35が設けられている。回動軸35aは、電動モータ36に接続されており、排気バイパス弁35は、この電動モータ36によって回動されるようになっている。尚、電動モータ36は後述する制御装置40(エンジンECU41)によってその作動が制御されるようになっている。
図1に戻って、制御装置40は、エンジンECU41とエアコンECU42とを備え、両ECU41、42間において制御信号の授受が可能となっている。エンジンECU41は、水温センサ22からのエンジン出口水温Tw信号、図示しないエンジン回転数センサからのエンジン回転数信号、スロットルバルブ開度信号等から算出されるエンジン負荷信号(エンジントルク)、エアコンECU42から得られる乗員が設定する目標室内温度Tat(本発明における目標暖房温度に対応)信号、実際の室内温度Ta(本発明における実暖房温度に対応)信号等に基づいて、且つ、図3に示す第1制御マップを用いて、電動モータ36(排気バイパス弁35の弁開度)の制御を行うようにしている。
第1制御マップは、エンジン回転数とエンジントルクとをエンジン10の排気ガス流量に相関する物理量と捉えて、予め定めた閾値ライン(本発明における所定量に対応)よりもエンジン回転数およびエンジントルクが小さい領域において、エンジン排気熱を回収するように決定する、逆に閾値ラインよりもエンジン回転数およびエンジントルクが大きい領域では、エンジン排気熱を回収しないように決定するマップである。第1制御マップは、エンジンECU41に記憶されている。尚、排気管11における排気抵抗は排気ガス流量が大きくなるに従って増加し、排気ガス流量はエンジン回転数およびエンジントルクが高くなる程、増加することから、上記閾値ラインは右肩下がりのラインとなっている。
そして、エンジン出口水温Twが低い程、閾値ラインは第1制御マップ上で大きくなる側(右上側)に設定されるようにしている。即ち、エンジン出口水温Twが低い程、排気熱を回収するエンジン回転数およびエンジントルクの条件範囲は広くなり、逆に冷却水温度が高くなるにつれて排気熱を回収するエンジン回転数およびエンジントルクの条件範囲は狭くなるようにしている。
次に、上記構成に基づく作動(制御装置40の制御)について図4に示す第1フローチャートを用いて説明する。
エンジン10が作動されると併せてウォータポンプ23が作動され、冷却水はラジエータ回路20B、ヒータ回路20Aを循環する。また、エンジン10で燃焼された燃料の排気ガスは、排気管11から排気熱回収器30(以下説明する熱交換部33の排気熱回収通路11aあるいは排気バイパス通路11b)を通り大気中に排出される。
制御装置40は、まず、ステップS100で、エンジン出口水温Tw(水温センサ22)、エンジン回転数、エンジントルク、目標室内温度Tat、室内温度Taを読み込む。
そして、ステップS110で、予め定められた目標水温Twt(本発明における所定冷却水温度に対応するものであり、ここでは例えば90℃の設定)に対して、エンジン出口水温Twが低いか否かを判定し、低いと判定した場合は、ステップS120で、図3で説明した第1制御マップを用いて、エンジン出口水温Twと、エンジン回転数と、エンジントルクとから排気熱回収の要否を判定する。例えば、エンジン10の作動に伴ってエンジン出口水温Twが上昇して行き現時点で30℃以下であるとすると、その時のエンジン回転数、エンジントルクが閾値ライン(この場合は図3中の上から2番目の閾値ライン)よりも小さい側(下側)の領域にあると、排気熱を回収すると判定して、フラグを1とする。逆に、エンジン回転数、エンジントルクが閾値ラインよりも大きい側(上側)の領域にあると、排気熱を回収しないと判定して、フラグを0とする。
そして、ステップS130で上記フラグを判定して、フラグ=1の場合は、ステップS140で排気熱回収を実行する。即ち、制御装置40は、排気熱回収器30の電動モータ36を作動させ、排気バイパス弁35を回動させて排気バイパス通路11b(バイパス用穴32b)を閉じる(全閉する)。すると、エンジン10からの排気ガスは、排気熱回収器30の排気熱回収通路11aを流れ、この排気ガスによって内部空間33fを流れる冷却水、即ち、ヒータ回路20Aを流通する冷却水が加熱されることになる。
一方、ステップS110で否、即ち、エンジン出口温度Twが目標水温Twtより高いと判定すると、ステップS150で、ヒータ21における暖房要求レベルΔTの大小を判定する。即ち、ここでは暖房要求レベルΔTは、目標室内温度Tatと室内温度Taとの差(Tat−Ta)として定義されるものとしており、この暖房要求レベルΔTと、予め定められた最大暖房要求レベルでの閾値温度ta(例えば5℃)との比較によってその大小を判定する。更に詳述すると、暖房要求レベルΔTが大きいと言うことは、室内温度Taが目標室内温度Tatに対して低い状態にあり(両者の差が閾値温度taより大きくなり)、ヒータ21での加熱能力が更に必要とされる状態を意味する。逆に、暖房要求レベルΔTが小さいと言うことは、室内温度Taが目標室内温度Tatレベルに到達しており(両者の差が閾値温度taより小さくなり)、ヒータ21での加熱能力はこれ以上必要とされない状態を意味する。
そして、上記ステップ150で暖房要求レベルΔTが大きいと判定されると、ステップ120に進み、フラグ判定が1であれば(ステップS130でYESの判定)、ステップS140で排気熱回収を実行する。
尚、上記ステップS130でフラグが0であると判定し、または、ステップS150で暖房要求レベルΔTが小さいと判定すると、ステップS160で排気熱回収を停止する。排気熱回収の停止にあたっては、制御装置40は、排気熱回収器30の電動モータ36を作動させ、排気バイパス弁35を回動させて排気熱回収通路11a(排気用穴32a)を閉じる(全閉する)。すると、エンジン10からの排気ガスは、排気熱回収器30の排気バイパス通路11bを流れ、熱交換部33においては、冷却水は排気ガスとの熱交換なしに内部空間33fを通過するのみとなり、通常のヒータ回路20Aにおける冷却水循環に等しい作動となる。
そして、制御装置40は、ステップS100に戻り、上記制御を繰返す。この繰返し制御の中で制御装置40は、時々刻々と変化するエンジン出口温度Twt、エンジン回転数、エンジントルクに応じて、ステップS120、ステップS130で排気熱回収の要否を決定し、排気熱回収の実行、停止を繰返す。併せて、ステップS150で、その時々の暖房要求レベルΔTの大小を加味することになる。
尚、エンジン出口水温Twが例えば50℃以上のレベルに上昇すると、排気熱回収の要否を決定する閾値ラインは、図3中の一番下側のラインとなり、排気熱回収を実行するためのエンジン回転数、エンジントルクの条件範囲は小さくなる。即ち、エンジン出口水温Twが低い程、排気熱回収の実行領域は大きく得られるが、エンジン出口水温Twが高くなる程、排気熱回収の実行領域は小さくなる。
以上のように、本実施形態においては、エンジン出口水温Twが目標水温Twt以下の時に排気ガスを排気熱回収通路11a側に流すことで排気熱を利用して冷却水を加熱できるので、ヒータ21による暖房性能を向上させることができる。尚、エンジン10の暖機時や夏季において、ヒータ21の暖房能力が抑えられる時は、冷却水が積極的に加熱され、エンジン10の暖機性能を向上できる。この時、エンジン回転数、エンジントルクがエンジン出口水温Twに応じた閾値ラインよりも大きい時は、排気ガスを排気バイパス通路11b側に流すことで排気抵抗を低減できるので、エンジン10の燃費性能や排気エミッションが悪化するのを防止できる。
また、第1制御マップにおいて、閾値ラインはエンジン出口水温Twが低い程、大きくなる(右上側になる)ように設定しているので、エンジン出口水温Twが低温である程、排気ガスを排気熱回収通路11a側に流す判定領域を大きくすることができ、低温状態の冷却水を積極的に加熱でき、ヒータ21の暖房性能を向上させることができる。
また、上記排気熱回収制御において、暖房要求レベルΔTを加味するようにしているので、ヒータ21における熱需要を正確に把握でき、即効性の高い暖房性能が得られる。
尚、上記排気熱回収制御に用いる各種信号は、いずれも通常のエンジン制御および空調制御に使用されているものが流用可能であるので、新たにセンサ類を追加する必要がなく低コストで実現できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5に示す。図5は、第2実施形態における第2フローチャートを示すものである。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、ステップS150を廃止したものである。これに併せて、ステップS100をステップS101に変更しており、このステップS101でエンジン出口水温Tw、エンジン回転数、エンジントルクを読み込むようにしている。
即ち、暖房要求レベルΔTの判定については廃止したものとしても良く、これにより、本発明における基本的なエンジン出口水温Twに応じた冷却水の加熱によるヒータ21の暖房性能向上と、エンジン回転数、エンジントルクに応じたエンジン10の燃費性能や排気エミッションの悪化防止とが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6〜図8に示す。図6は排気バイパス弁35の弁開度Xを説明する断面図であり、図7は第2制御マップ、図8は第3フローチャートを示すものである。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、排気熱回収器30の排気バイパス弁35の弁開度Xを連続的に可変させるようにしたものである。
即ち、排気バイパス弁35の弁開度Xは、図6に示すように、排気用穴32a(排気熱回収通路11a)を全閉状態とする0%から、排気用穴32a(排気熱回収通路11a)およびバイパス用穴32b(排気バイパス通路11b)を共に開く50%を経て、バイパス用穴32b(排気バイパス通路11b)を全閉状態とする100%まで、電動モータ36によって連続的に可変可能となるようにしている。
そして、第2制御マップは、図7に示すように、エンジン出口水温Tw毎に設定され、各エンジン出口水温Twのマップにおいて、排気熱回収の要否を決定する閾値ライン(一番上側のライン)を含む上側の領域で弁開度Xを0%とし、閾値ラインよりも下側の領域で、エンジン回転数およびエンジントルクが小さくなる程、弁開度Xが順次大きくなる(100%側になる)ように決定されるマップとしている。尚、エンジン出口水温Twが高くなる程、各マップにおける基本の閾値ラインは、エンジン回転数およびエンジントルクの小さくなる側に設定される(図3の第1制御マップに準ずる)。
そして、第3フローチャートは、図8に示すように、第1実施形態(図4)に対して、ステップS120、S130、S140、S160をそれぞれステップS121、S131、S141、ステップS161に変更している。
ステップS121では、制御装置40は、上記第2制御マップに基づき排気バイパス弁35の弁開度Xを決定し、ステップS131では、決定した弁開度Xが0%より大きいか否かを判定する。そして、ステップS131で弁開度Xが0%より大きいと判定した場合は、ステップS141で排気バイパス弁35の弁開度を得られたX値に可変して、排気熱回収通路11aを流れる排気ガスによって冷却水の加熱を行う(排気熱回収の実行)。尚、ステップS150、ステップS131で否と判定すると、ステップS161で排気バイパス弁35の弁開度を0%に可変して、排気ガスを排気バイパス通路11b側に流し、排気熱回収を停止する。
これにより、排気熱回収通路11aを流通する排気ガス流量をきめ細かく制御できるので、エンジン10の運転状態に合わせて最適な排気熱の回収ができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図9、図10に示す。図9は第1制御特性、図10は第4フローチャートを示すものである。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、第1制御特性によって目標水温Twtが暖房要求レベルΔTに基づいて決定されるようにし、得られた目標水温Twtを用いて排気熱回収の実行、停止を制御するようにしたものである。
即ち、図9に示すように、第1制御特性は、暖房要求レベルΔTが大きくなる程、目標水温Twtが高くなるように関係付けられたものとして作成されて、予めエンジンECU41に記憶されている。そして、第4フローチャートは、図10示すように、第1実施形態で説明した第1フローチャート(図4)に対してステップS105を追加している。尚、ここでは第2実施形態の第2フローチャート(図5)と同様に、暖房要求レベルΔTの大小を判定するステップS150は廃止している。
制御装置40は、ステップS100の後にステップS105で、目標室内温度Tatと室内温度Taとの差から暖房要求レベルΔTを算出すると共に、第1制御特性から目標水温Twtを決定し、以下、ステップS110〜ステップS160を実行する。
これにより、暖房要求レベルΔTが大きい程、目標水温Twtが大きく設定されるので、エンジン出口水温Twが目標水温Twtより低いと判定されて排気熱の回収が行われる領域が大きくなるので、ヒータ21の暖房性能を重視した制御が可能となる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図11、図12に示す。図11は第5実施形態における排気熱回収装置1の全体構成を示す模式図であり、図12は第5フローチャートを示すものである。第5実施形態は、上記第1実施形態に対して、ヒータ回路20Aにランキンサイクル50を有するものにおいて、ランキンサイクル50の作動の有無を加味して、排気熱回収の実行、停止を制御するようにしたものである。
ランキンサイクル50は、図11に示すように、ヒータ回路20Aを流通する冷却水によってサイクル内を循環する媒体を加熱する高温蒸発器51と、高温蒸発器51から流出される過熱蒸気媒体の膨張によって機械的エネルギーを回収する膨張機52と、膨張機52から流出される低温の蒸気媒体を凝縮液化するコンデンサ53と、コンデンサ53から流出される液媒体を昇圧して再び高温蒸発器51に圧送する液ポンプ54とが環状に接続されて形成されたものである。尚、液ポンプ54は、エンジンECU41によってその作動が制御されるようになっている。また、膨張機52には図示しない発電機が接続され、膨張機52で得られた機械的エネルギー(回転駆動力)によって発電機が作動され、発電するようにしている。
第5フローチャートは、図12に示すように、第1実施形態で説明した第1フローチャート(図4)に対して、ステップS155を追加したものとしている。
制御装置40は、ステップS110でエンジン出口水温Twが目標水温Twtより高いと判定した場合でも、ステップS150の否定判定の後に、ステップS155で上記ランキンサイクル50が作動中か否か(液ポンプ54を作動中か否か)を判定し、作動中であると判定すると、ステップS120へ進む。そして、ステップS130で肯定判定すれば、ステップS140で排気熱回収を実行する。尚、ステップS130、ステップS155で否と判定すれば、ステップS160で排気熱回収を停止する。
これにより、ランキンサイクル50を備えるものにおいて、ランキンサイクル50の熱需要を正確に把握できるので、ヒータ21の暖房性能向上に加えて、ランキンサイクル50の回収エネルギー向上も踏まえた制御が可能となる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図13、図14に示す。図13は第2制御特性、図14は第6フローチャートを示すものである。第6実施形態は、上記第5実施形態に対して、第2制御特性によって目標水温Twtが暖房要求レベルΔTとランキンサイクル50の作動有無に基づいて決定されるようにし、得られた目標水温Twtを用いて排気熱回収の実行、停止を制御するようにしたものである。
即ち、図13に示すように、第2制御特性は、暖房要求レベルΔTが大きくなる程、目標水温Twtが高くなるように関係付けられると共に、ランキンサイクル50の停止時に対してランキンサイクル50の作動時の方が更に目標水温Twtが高くなるように関係付けられたものとして作成されて、予めエンジンECU41に記憶されている。
そして、第6フローチャートは、図14示すように、第5実施形態で説明した第5フローチャート(図12)に対してステップS106を追加している。尚、ここでは第5フローチャートに対して暖房要求レベルΔTの大小を判定するステップS150、およびランキンサイクル50の作動有無を判定するステップS155は廃止している。
制御装置40は、ステップS100の後にステップS106で、目標室内温度Tatと室内温度Taとの差から暖房要求レベルΔTを算出すると共に、ランキンサイクル50の作動有無に応じて、第2制御特性から目標水温Twtを決定し、以下、ステップS110〜ステップS160を実行する。
これにより、ランキンサイクル50作動時において、エンジン出口水温Twが目標水温Twtより低いと判定されて排気熱の回収が行われる確率が大きくなるので、ヒータ21の暖房性能、およびランキンサイクル50の回収エネルギー向上の両者を重視した制御が可能となる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、排気ガス流量に相関する物理量として、エンジン回転数、エンジントルクを用いたが、これに限らず、アクセル踏み込み量、スロットルバルブ開度、燃料噴射量等を用いても良い。更には、排気ガス流量を直接的に検出して、用いるようにしても良い。
また、排気熱回収器30には排気バイパス通路11bと排気バイパス弁35とが一体的に形成されたものとして説明したが、これに限らず、別体のものとしても良い。
また、排気バイパス弁35は、電動モータ36を駆動源として作動され、弁開度が可変されるものとしたが、駆動源としてはこれに代えて、例えば吸気負圧を用いるものとしても良い。
本発明の第1実施形態における排気熱回収装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における排気熱回収器を示す外観図および断面図である。 本発明の第1実施形態における排気熱回収の要否を決定する第1制御マップである。 本発明の第1実施形態における制御装置が行う排気熱回収制御のための第1フローチャートである。 本発明の第2実施形態における制御装置が行う排気熱回収制御のための第2フローチャートである。 本発明の第3実施形態における排気バイパス弁の弁開度を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態における排気熱回収時の弁開度を決定する第2制御マップである。 本発明の第3実施形態における制御装置が行う排気熱回収制御のための第3フローチャートである。 本発明の第4実施形態における目標水温Twtを決定するための第1制御特性である。 本発明の第4実施形態における制御装置が行う排気熱回収制御のための第4フローチャートである。 本発明の第5実施形態における排気熱回収装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態における制御装置が行う排気熱回収制御のための第5フローチャートである。 本発明の第6実施形態における目標水温Twtを決定するための第2制御特性である。 本発明の第6実施形態における制御装置が行う排気熱回収制御のための第6フローチャートである。
符号の説明
1 排気熱回収装置
10 エンジン(内燃機関)
11 排気管
11a 排気熱回収通路
11b 排気バイパス通路
21 ヒータ(暖房器)
30 排気熱回収器
35 排気バイパス弁(流量調整弁)
40 制御装置
50 ランキンサイクル

Claims (20)

  1. 内燃機関(10)の冷却水を加熱源とする暖房器(21)と、
    排気熱回収通路(11a)と、前記排気熱回収通路(11a)をバイパスする排気バイパス通路(11b)とに分岐された前記内燃機関(10)の排気管(11)のうち、前記排気熱回収通路(11a)に配設されて、排気熱を回収して前記冷却水を加熱する排気熱回収器(30)と、
    前記排気熱回収通路(11a)および前記排気バイパス通路(11b)を流通する排気ガスの流量割合を調整する流量調整弁(35)と、
    前記流量調整弁(35)の弁開度を制御する制御装置(40)とを有する排気熱回収装置において、
    前記制御装置(40)は、前記冷却水の温度と、前記内燃機関(10)の運転状態から定まる排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量とに応じて、前記弁開度を可変することを特徴とする排気熱回収装置。
  2. 前記制御装置(40)は、前記冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)以下で、
    且つ、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下の時に、前記排気熱回収通路(11a)側に前記排気ガスが流れるように前記弁開度を可変することを特徴とする請求項1に記載の排気熱回収装置。
  3. 前記制御装置(40)は、前記冷却水の温度(Tw)が低い程、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量の所定量を大きく設定することを特徴とする請求項2に記載の排気熱回収装置。
  4. 前記制御装置(40)は、前記暖房器(21)における暖房要求レベル(ΔT)を加味して、前記弁開度を可変することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の排気熱回収装置。
  5. 前記暖房要求レベル(ΔT)は、目標暖房温度(Tat)と実暖房温度(Ta)との差によって定義され、
    前記制御装置(40)は、前記冷却水の温度(Tw)が前記所定冷却水温度(Twt)を超える場合であっても、前記暖房要求レベル(ΔT)が予め定められた閾値温度(ta)より大きい時は、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下であれば、前記排気熱回収通路(11a)側に前記排気ガスが流れるように前記弁開度を可変することを特徴とする請求項4に記載の排気熱回収装置。
  6. 前記制御装置(40)は、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が小さい程、前記弁開度(X)を大きく設定することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載の排気熱回収装置。
  7. 前記制御装置(40)は、前記暖房器(21)における暖房要求レベル(ΔT)が大きい程、前記所定冷却水温度(Twt)を大きく設定することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1つに記載の排気熱回収装置。
  8. 前記冷却水によって媒体を加熱して、加熱媒体を膨張させて機械的エネルギーを回収するランキンサイクル(50)を備え、
    前記制御装置(40)は、前記ランキンサイクル(50)の作動有無を加味して、前記弁開度を可変することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の排気熱回収装置。
  9. 前記制御装置(40)は、前記冷却水の温度(Tw)が前記所定冷却水温度(Twt)を超える場合であっても、前記ランキンサイクル(50)が作動している時は、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が前記所定量以下であれば、前記排気熱回収通路(11a)側に前記排気ガスが流れるように前記弁開度を可変することを特徴とする請求項8に記載の排気熱回収装置。
  10. 前記制御装置(40)は、前記ランキンサイクル(50)停止時に対して、前記ランキンサイクル(50)作動時の方が前記所定冷却水温度(Twt)を大きく設定することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の排気熱回収装置。
  11. 内燃機関(10)の冷却水を加熱源とする暖房器(21)と、
    排気熱回収通路(11a)と、前記排気熱回収通路(11a)をバイパスする排気バイパス通路(11b)とに分岐された前記内燃機関(10)の排気管(11)のうち、前記排気熱回収通路(11a)に配設されて、排気熱を回収して前記冷却水を加熱する排気熱回収器(30)とを有する排気熱回収装置の制御方法であって、
    前記冷却水の温度と、前記内燃機関(10)の運転状態から定まる排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量とに応じて、前記排気熱回収通路(11a)および前記排気バイパス通路(11b)を流通する排気ガスの流量割合を可変することを特徴とする排気熱回収装置の制御方法。
  12. 前記冷却水の温度(Tw)が所定冷却水温度(Twt)以下で、
    且つ、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下の時に、前記排気熱回収通路(11a)側に前記排気ガスが流れるように前記排気ガスの流量割合を可変することを特徴とする請求項11に記載の排気熱回収装置の制御方法。
  13. 前記冷却水の温度(Tw)が低い程、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量の所定量を大きく設定することを特徴とする請求項12に記載の排気熱回収装置の制御方法。
  14. 前記暖房器(21)における暖房要求レベル(ΔT)を加味して、前記排気ガスの流量割合を可変することを特徴とする請求項11〜請求項13のいずれか1つに記載の排気熱回収装置の制御方法。
  15. 目標暖房温度(Tat)と実暖房温度(Ta)との差によって前記暖房要求レベル(ΔT)を定義し、
    前記冷却水の温度(Tw)が前記所定冷却水温度(Twt)を超える場合であっても、前記前記暖房要求レベル(ΔT)が予め定められた閾値温度(ta)より大きい時は、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が所定量以下であれば、前記排気熱回収通路(11a)側に前記排気ガスが流れるように前記排気ガスの流量割合を可変することを特徴とする請求項14に記載の排気熱回収装置の制御装置。
  16. 前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が小さい程、前記排気熱回収通路(11a)側への前記排気ガスの流量割合を大きく設定することを特徴とする請求項12〜請求項15のいずれか1つに記載の排気熱回収装置の制御方法。
  17. 前記暖房器(21)における暖房要求レベル(ΔT)が大きい程、前記所定冷却水温度(Twt)を大きく設定することを特徴とする請求項12〜請求項16のいずれか1つに記載の排気熱回収装置の制御方法。
  18. 前記冷却水によって媒体を加熱して、加熱媒体を膨張させて機械的エネルギーを回収するランキンサイクル(50)を備え、
    前記ランキンサイクル(50)の作動有無を加味して、前記排気ガスの流量割合を可変することを特徴とする請求項11〜請求項17のいずれか1つに記載の排気熱回収装置の制御方法。
  19. 前記冷却水の温度(Tw)が前記所定冷却水温度(Twt)を超える場合であっても、前記ランキンサイクル(50)が作動している時は、前記排気ガス流量あるいはそれに相関する物理量が前記所定量以下であれば、前記排気熱回収通路(11a)側に前記排気ガスが流れるように前記排気ガスの流量割合を可変することを特徴とする請求項18に記載の排気熱回収装置の制御方法。
  20. 前記ランキンサイクル(50)停止時に対して、前記ランキンサイクル(50)作動時の方が前記所定冷却水温度(Twt)を大きく設定することを特徴とする請求項18または請求項19に記載の排気熱回収装置の制御方法。
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