JP5003639B2 - 車両用冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷却性能および暖機性能の向上を図る車両用冷却システムに関する。
従来の車両用冷却システムにおいては、高温水の冷却水回路と低温水の冷却水回路とを有し、冷却効率の向上を図るものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の従来のシステムは、高温水回路と低温水回路を有し、バルブによって高温水と低温水を混合させる流量比を調節することにより、エンジンへ戻す冷却水の温度を目標値に制御している。
独国特許出願公開第102006053331A1号明細書
上記従来の技術は、エンジンの暖機後には冷却効率の向上および冷却水の温度制御が可能であるが、例えば、車両の各構成部品の温度が低い冷寒始動時には、各部温度が上昇するまでは所望の性能向上が得られず、さらなるシステムの性能向上が図れないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は冷却性能向上および暖機性能向上の両立を図る車両用冷却システムを提供することにある。
上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の車両用冷却システムの発明は、車両のエンジン(60)に接続されてエンジンを冷却する冷却水が流通する第1冷却水回路(2)と、第1冷却水回路に設けられ、当該冷却水と熱交換する空気が通過する第1空気流路を有する第1ラジエータ(7)と、エンジンに接続されて第1冷却水回路に設けられるヒータコア(8)と、第1空気流路の上流側に位置する第2空気流路を有し、空気が第2空気流路を通った後、第1空気流路を流れるように設けられた第2ラジエータ(11)と、第2ラジエータを有し、第1冷却水回路とは独立した通路で構成される回路であって、第2ラジエータを流通する冷却水が循環する第2冷却水回路(10)と、車両を駆動するために使用される車両駆動用流体が流れる流路(17,21,22)を有し、車両駆動用流体と第2冷却水回路を流通する冷却水とを熱交換する複数の熱交換手段(16,19,20)と、第2冷却水回路を流通する冷却水を排気ガスの排熱を使用して加熱する加熱手段(25,48)と、を備え、複数の熱交換手段には、水冷インタークーラ(20)が含まれ、水冷インタークーラは、複数の熱交換手段の中で、第2ラジエータから流出した冷却水及び加熱手段で加熱された冷却水が最初に流通するように配され、加熱手段による加熱によって車両駆動用流体が暖められる構成としたことを特徴とする。
この発明によれば、加熱手段によって第2冷却水回路を流通する冷却水が加熱されると、当該冷却水と車両駆動用流体とが熱交換手段において熱交換して車両駆動用流体を暖めることができる。これにより、車両駆動用流体が低温であり、所望の働きを十分に発揮できない場合には、機能を発揮できる温度になるように制御することができる。したがって、第2冷却水回路について、第1冷却水回路よりも低温の冷却水が循環する回路としての冷却機能を発揮させるとともに、暖機時等の冷寒始動時に加熱手段で第2冷却水回路を加熱することにより暖機性能を発揮させるため、冷却性能向上および暖機性能向上の両立を図る車両用冷却システムが得られる。
また、従来に比べて冷却効率の向上が図れるため、小型化しやすい水冷式のインタークーラを採用でき、搭載スペースを低減できる。また、第2冷却水回路を流通する冷却水を排気ガスの排熱を使用して加熱する加熱手段であることによれば、エンジン起動時に排ガスの熱によって第2冷却水回路を流通する冷却水が加熱されると、当該冷却水と車両駆動用流体とが熱交換して車両駆動用流体を暖めることができる。これにより、エンジン起動時の低温の車両駆動用流体を、機能を発揮できる温度に迅速に暖めることができる。したがって、第2冷却水回路について、従来の冷却機能とともに、暖機時の冷寒始動時に排ガス熱を活用した暖機性能をもたせることにより、より効果的な暖機運転が得られる。
また、請求項2に記載の発明では、冷却水が第2ラジエータに流れず、熱交換手段および加熱手段に流れるように第2冷却水回路の流路を切り替える切替弁(14)を備え、加熱手段による冷却水の加熱および切替弁による流路の切り替えは、車両駆動用流体が所定温度未満である場合に行われることを特徴とする。
この発明によれば、加熱手段により暖められた第2冷却水回路の冷却水が第2ラジエータで空気と熱交換されることなく、冷却されない。これにより、加熱手段による加熱効果を損失することなく、優れた暖機性能が得られる。
また、請求項3に記載の発明では、水冷インタークーラを除く他の熱交換手段は、ATFクーラ(16)およびEGRクーラ(19)の少なくとも一つであることを特徴とする。この発明によれば、車両駆動用流体として、自動変速オイル、エンジン吸込みガス等を採用することができ、動力消費効率の向上が得られる。
また、請求項4に記載の発明では、水冷インタークーラを除く他の熱交換手段には、ATFクーラ(16)およびEGRクーラ(19)が含まれ、加熱手段による冷却水の加熱は、当該各クーラを流れる車両駆動用流体のうち、少なくともいずれかの車両駆動用流体が所定温度未満である場合に行われることを特徴とする。
この発明によれば、各クーラを流れる車両駆動用流体のうち、暖機が必要とされる条件を満たす流体があれば、加熱手段により第2冷却水回路が暖められるため、当該流体の中で暖機優先順位が低い車両駆動用流体であっても確実に暖機することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である第1実施形態の車両用冷却システム1について説明する。図1は、本実施形態の車両用冷却システム1を模式的に示す構成図である。図2は、車両用冷却システム1の制御に係る構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車両用冷却システム1は、内燃系のエンジンによって駆動される自動車に搭載される冷却システムの一例である。車両用冷却システム1は、エンジン60を冷却する冷却水(例えば、エチレングリコールを含有する冷却水)が流通する第1冷却水回路2と、第1冷却水回路2を流通する冷却水よりも低温の冷却水が流れる第2冷却水回路10と、を備えている。第1冷却水回路2には、冷却水と熱交換する空気が通過する第1空気流路を有する第1ラジエータ7と、エンジン60に接続されるヒータコア8と、が設けられる。
エンジン60は、水冷式の内燃機関であり、ポンプ5によってエンジン60のウォータジャケットへ送られる冷却水によって冷却される。第1冷却水回路2は、エンジン60のウォータジャケットを流れる高温の冷却水が循環する高温水回路であり、第1ラジエータ7とエンジン60を接続するラジエータ側通路3と、ヒータコア8とエンジン60を接続するヒータ側通路4と、を備えている。第1ラジエータ7は、高温の冷却水を冷却する高温側ラジエータであり、ポンプ5によってラジエータ側通路3を流れる冷却水を外気との熱交換により冷却する。
ラジエータ側通路3には、エンジン60を流出した冷却水が第1ラジエータ7を迂回してエンジン60に戻ってくるバイパス通路9が接続されている。バイパス通路9とラジエータ側通路3の接続部には、サーモスタット6が設けられ、サーモスタット6によって第1ラジエータ7を流通する冷却水量とバイパス通路9を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。特に暖機時においては、バイパス通路9側の冷却水量が増加して暖機が促進されることになる。つまり、第1ラジエータ7による冷却水の過冷却が防止されることになる。ラジエータ側通路3を構成する配管は、他の通路を構成する配管よりもその管内径が大きくなっており、多量の冷却水が流れることになる。
ラジエータ側通路3と連通しているヒータ側通路4には、ポンプ5によって冷却水が循環される。ヒータコア8は、第1冷却水回路2の冷却水が流通する冷却水通路と空気通路とを備えており、車両用空調装置の空調ユニットケース(図示せず)内に配設され、送風機(図示せず)によって送風される空調空気を冷却水との熱交換により加熱する。
第2冷却水回路10は、低温水回路であり、この低温水回路を流れる冷却水を冷却するための第2ラジエータ11と、車両駆動のために使用される車両駆動用流体が流れる流路を有し、車両駆動用流体と第2冷却水回路10を流通する冷却水とを熱交換する熱交換手段と、を備える。この熱交換手段は、車両駆動用流体を冷却することができる従来の各種クーラであり、この各種クーラは従来の冷却装置としての機能に加え、第2冷却水回路10の冷却水の熱を受熱して車両駆動用流体を暖める加熱装置としての機能を有する。各種クーラは、第2ラジエータ11で冷却される第2冷却水回路10の冷却水によって車両駆動用流体が冷却されることで冷却装置として機能することができる。
第2ラジエータ11は、第1空気流路の上流側に位置する第2空気流路を有し、空気が第2空気流路を通った後、第1空気流路を流れるように設けられている。すなわち、図1の空気流れ32は、第2空気流路、第1空気流路の順に流れ、第2ラジエータ11、第1ラジエータ7の順に各ラジエータを流れる冷却水を冷却している。第2ラジエータ11は、低温の冷却水を冷却する低温側ラジエータであり、第1ラジエータ7よりも低い温度で作動し、ポンプ12によって第2冷却水回路10を循環する冷却水を外気との熱交換により冷却する。また、第2ラジエータ11、第1ラジエータ7は、この順に車両前部(例えば、エンジンルームの前部)に並んで配置されており、第2ラジエータ11の前方には、車両用空調に使用される冷凍サイクルの構成部品の一つである凝縮器43を配置してもよい。
第2冷却水回路10を流通する冷却水は加熱手段としての排気熱回収装置25で加熱されるようになっている。排気熱回収装置25は、第2冷却水回路10の一部を構成する低温水側通路15を流れる冷却水を排気ガスの排熱を使用して加熱する構成を有する。そして、第2冷却水回路10には、冷却水が第2ラジエータ11に流れずに、各種クーラおよび排気熱回収装置25内部の低温水側通路15に流れるように流路を切り替えることが可能な切替弁14が設けられている。切替弁14は、冷却水が流れる経路を、第2ラジエータ11を通る場合と通らない場合とに切り替え可能に構成された弁である。
そして、第2ラジエータ11を通らない経路に切り替えられた場合には、冷却水は切替弁14と第2ラジエータ11の出口側流路を接続するバイパス通路13を通ることになり、切替弁14、バイパス通路13、ポンプ12、排気熱回収装置25内部の低温水側通路15、各種クーラを接続して構成される回路(以下、加熱用回路ともいう)を循環し(図1に示す矢印参照)、各種クーラにおいて排ガスの排熱によって加熱される。一方、第2ラジエータ11を通る経路である場合には、冷却水はバイパス通路13を通ることなく、切替弁14、第2ラジエータ11、ポンプ12、排気熱回収装置25内部の低温水側通路15、各種クーラを接続して構成される通常の回路を循環し、第2ラジエータ11において冷却される。
車両駆動用流体は、車両を駆動させるために使用される各種流体であるオイル、空気等であり、例えば、EGRガス(排気再循環ガス)、ターボチャージャー、スーパーチャージャー等の過給器で吸入された空気、燃料、ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)、エンジンオイルといった各種オイル等である。本実施形態では各種クーラとして、ATFクーラ16、EGRクーラ19、水冷インタークーラ20を採用している。これら各種クーラ16,19,20は、第2冷却水回路10において直列に接続されて配置されている。
ATFクーラは、ATFを冷却する装置であり、本実施形態のATFクーラ16は、冷却水が流れる低温水通路と、低温水通路に隣接して配置され、冷却水と熱交換されるATFが流れるオイル通路17と、を備えている。この構成により、オイル通路17を流れるATFは、排気熱回収装置25で加熱された冷却水から吸熱して暖められるようになっている。ATFクーラ16出口におけるオイル通路17には温度センサ18が設けられ、温度センサ18によってATFクーラ16出口におけるオイルの温度を検出することができる。
EGRクーラは、再度燃焼室に導入される内燃機関の排ガスの一部(EGRガスという)を冷却する装置であり、EGRガスを予め冷却して温度降下させてからエンジン60の吸気側に戻すことでNOx低減効果を高めることができる。本実施形態のEGRクーラ19は、冷却水が流れる低温水通路と、低温水通路に隣接して配置され、冷却水と熱交換されるEGRガスが流れるEGRガス通路21と、を備えている。この構成により、EGRガス通路21を流れるEGRガスは、排気熱回収装置25で加熱された冷却水から吸熱して暖められるようになっている。EGRクーラ19出口におけるエンジン吸気側通路23には温度センサ24が設けられている。
水冷インタークーラは、上記過給器で過給された空気を冷却する装置であり、吸気温度の上昇による酸素不足を改善して、内燃機関の効率を高めて燃費の悪化および内燃機関の出力低下を抑制することができる。本実施形態の水冷インタークーラ20は、冷却水が流れる低温水通路と、低温水通路に隣接して配置され冷却水と熱交換される過給空気が流れる過給空気通路22と、を備えている。この構成により、過給空気通路22を流れる過給空気は、排気熱回収装置25で加熱された冷却水から吸熱して暖められるようになっている。水冷インタークーラ20出口は、エンジン吸気側通路23に接続されており、過給空気はEGRガスと合流するようになる。この合流後のガスの温度は、温度センサ24によって検出することができる。
エンジン60において燃料が燃焼した後の排気ガスは、エンジン60と連通する排気管31内を通り、排気熱回収装置25で排気ガスの排熱が回収されるとともに、触媒コンバータ(図示せず)などにより浄化されて屋外に排出される。排気熱回収装置25は、封入された作動液を蒸発部27のパイプ部28内で沸騰させ、凝縮部26で凝縮させて低温水側通路15の冷却水に熱回収する構成であり、ヒートパイプ式沸騰熱伝達を用いた熱回収方式を採用している。触媒コンバータが設けられている部位よりも下流に位置する排気管31内の排ガス通路30には排気熱回収装置25のパイプ部28が設けられており、パイプ部28と排ガス通路30によって作動液が蒸発する蒸発部27を構成している。蒸発部27を構成するパイプ部28は、蒸発した作動液が凝縮される凝縮部26と連通しており、蒸発部27と凝縮部26が連通することによって閉回路(ループ状)のヒートパイプ式熱回収装置が構成される。凝縮部26で凝縮された作動液は、凝縮部26に隣接された低温水側通路15の冷却水と熱交換することにより、作動液の熱が第2冷却水回路10を流通する冷却水に回収される。
蒸発部27のパイプ部28と凝縮部26とを連絡する通路には、凝縮部26から蒸発部27に流入する作動液の流入量を調節するバルブ29が設けられている。バルブ29は、上記車両駆動用流体が低温である冷寒条件が成立する場合には、開状態に制御されて閉回路内で蒸発および凝縮が進行し、排熱回収が行われる。冷寒条件が成立しない場合には、バルブ29は閉状態に制御されて作動液の蒸発部27への流入が遮断されるため蒸発および凝縮の連鎖が断ち切られ、排熱回収は行われない。バルブ29は、例えば、作動液の圧力に応じて開閉作動する内圧作動式バルブで構成する。作動液は、例えば、水、アルコール、フロロカーボン、フロン、各種オイル等である。
制御装置50は、第2冷却水回路10を加熱手段によって加熱する制御を司る電子制御ユニットであり、例えば、車室内の空調を制御する電子制御ユニットや、エンジン60の冷却を制御する電子制御ユニット等に当該制御を担当させる構成としてもよい。制御装置50は、マイクロコンピュータと、エンジン60の起動信号、温度センサ18,24等からのセンサ信号が入力される入力回路と、各種アクチュエータに出力信号を送る出力回路と、を備えている。マイクロコンピュータは、ROM(読み込み専用記憶装置)、RAM(読み込み書き込み可能記憶装置)等のメモリおよびCPU(中央演算装置)等から構成されており、各種演算に使用される各種プログラムを有している。制御装置50は、各種プログラムにより演算された結果に基づいて、ポンプ12、切替弁14、バルブ29の各作動を制御する。
上記構成における車両用冷却システム1の作動について説明する。まず、第1冷却水回路2における冷却水の流れについて説明する。冷却水の流れ方は、その温度によって変わるものである。エンジン60の始動直後などの冷却水温度が比較的低いときは、サーモスタット6は第1ラジエータ7側の通路を閉じるため、ポンプ5の吸い込みによりエンジン60から流れ出た冷却水は、第1ラジエータ7には流れずにバイパス通路9を通ってエンジン60に戻るとともに、ヒータ側通路4を通ってヒータコア8に流れた後エンジン60に戻る。一方、冷却水温度が比較的高温になると、サーモスタット6は開いて、エンジン60から流れ出た冷却水は、第1ラジエータ7に流れて冷却された後、エンジン60に戻る。例えば、サーモスタット6は、水温が予め定めた温度を超えると流路を開くように構成されており、例えば80℃を超えると流路を開き、85℃以上で全開になる。
次に、第2冷却水回路10における冷却水の流れについて図3にしたがって説明する。図3は、第2冷却水回路10を加熱する制御の流れを示すフローチャートである。図3に示す制御は、制御装置50により実行される。
まず、エンジン60が起動すると、制御装置50は、冷寒条件が成立しているか否かを判定する(ステップ10)。冷寒条件が成立する場合とは、上記車両駆動用流体がその機能を十分に発揮することができない低温度状態の場合であり、暖機を必要としている状態である。冷寒条件は、例えば、車両用駆動流体が予め定められた、機能を十分に発揮できる下限温度未満であることであり、この下限温度は、当該流体固有の温度であったり、当該流体が使用される車両機器の特性に応じた温度であったりする。本制御フローのステップ10では、ATF、エンジン吸いこみ空気等の被加熱対象流体について、予め定められた温度(所定温度)未満であるか否かが判定される。ステップ10で、所定温度以上であると判定された場合は、被加熱対象流体を加熱する必要はないため、本制御は終了する。
ステップ10で所定温度未満であると判定された場合は、冷却水の加熱制御を実行する。具体的には、ステップ20でポンプ12を起動し、ステップ30で冷却水が第2ラジエータ11を通らない加熱用回路を形成するように切替弁14を切り替える。これらの処理により、第2冷却水回路10の冷却水は、バイパス通路13を通ることになり、切替弁14、バイパス通路13、ポンプ12、排気熱回収装置25内部の低温水側通路15、各種クーラを順に流れてこの加熱用回路を循環する。これにより、暖められた冷却水が第2ラジエータ11で冷却されないため、加熱手段による加熱効果を損失することない。そして、排ガスが排ガス通路30を流れ、開放されたバルブ29によって、排気熱回収装置25の閉回路内で作動液の蒸発および凝縮が連続的に進行し、排熱回収が行われる。したがって、冷却水は各種クーラにおいて排ガスの排熱により加熱された作動液から吸熱して加熱される。加熱された冷却水は、各種クーラ16,19,20において放熱して被加熱対象流体を暖め、暖機運転が行われる。
この冷却水の加熱制御は、ステップ40の終了条件が成立するまで継続される。終了条件が成立する場合とは、被加熱対象流体がその機能を十分に発揮できる程度の温度に上昇した場合であり、暖機を必要としない状態である。終了条件は、例えば、上記冷寒条件で用いた下限温度以上に回復することであってもよい。ステップ40の終了条件が成立したと判定されると、冷却水の加熱制御を停止し、冷却水が通常の第2ラジエータ11を流れる回路となるように各部の作動を制御する。具体的には、ステップ50で冷却水が第2ラジエータ11を通る通常の回路を形成するように切替弁14を元に戻し、ステップ60で排気熱側のバルブ29を閉じ、本制御を終了する。これらの処理により、排気熱は断熱されて冷却水側に伝達されず、冷却水は第2ラジエータ11で冷却され、第2冷却水回路10は通常の低温水回路として作動するようになる。
以下に、本実施形態の車両用冷却システム1がもたらす作用効果を述べる。車両用冷却システム1における第2冷却水回路10は、第1ラジエータ7における第1空気流路の上流側に位置する第2空気流路を有し、第2空気流路を通った後の空気が第1空気流路を流れるように設けられた第2ラジエータ11と、車両駆動用流体が流れる流路を有し、車両駆動用流体と第2冷却水回路10の冷却水とを熱交換する熱交換手段、を備える。低温回路としての第2冷却水回路10を流れる冷却水は、加熱手段である排気熱回収装置25によって排ガス熱を使用して加熱され、加熱された冷却水は熱交換手段で車両駆動用流体を暖め、暖機運転が実行される。
この構成によれば、第2冷却水回路10を、第1冷却水回路2よりも低温の冷却水が循環する回路とし、冷却機能を発揮させるとともに、冷寒始動時に加熱手段で第2冷却水回路10を加熱することにより暖機性能を発揮させることができる。したがって、冷却性能向上および暖機性能向上の両立を図る車両用冷却システム1を提供できる。また、エンジン起動時の低温の車両駆動用流体を排ガスの熱により迅速に暖めることができる。
また、熱交換手段としてATFクーラ16、EGRクーラ19および水冷インタークーラ20の少なくともいずれか一つを備えることが好ましい。この構成によれば、車両駆動用流体として、自動変速オイル、エンジン吸込み空気等を採用することができるため、動力消費効率の向上が図れる。
車両において各機器は、暖機優先順位に差があり、また、暖機を必要とする温度にも差があるため、当該温度は車両の環境条件、車両の運転状態等によってばらつくようになる。そこで、複数個の熱交換手段を有し、複数の車両駆動用流体を被加熱対象流体とする場合には、少なくとものいずれかの車両駆動用流体が予め定められた温度未満であるときに、上記ステップ10の冷寒条件が成立したと判定してもよい。つまり、ATFクーラ16、EGRクーラ19および水冷インタークーラ20を有し、ATFとエンジン吸込み空気を被加熱対象流体とする場合には、いずれかの流体が暖機を必要とするときは冷寒条件が成立したと判定し、冷却水の加熱制御を実行するようにする。これにより、暖機の優先順位が異なるすべての機器について、各流体の温度がばらついている状態であっても暖機運転を確実に実行することができる。
また、複数個の熱交換手段を有し、複数の車両駆動用流体を被加熱対象流体とする場合には、上記ステップ40の終了条件は、すべての車両駆動用流体が予め定められた温度以上になったときに成立したと判定してもよい。これによれば、暖機優先順位が低い機器の暖機温度が所望の温度に満たずに暖機が不十分な状態で加熱制御が終了されてしまうことを回避することができる。
また、上記ステップ40の終了条件は、いずれかの車両駆動用流体が予め定められた温度以上になったときに成立したと判定してもよい。つまり、最初に所定温度以上に到達した車両駆動用流体を認識したときに終了条件が成立したと判定する。これによれば、暖機の優先順位が高い機器について暖機運転の有無を判定でき、余分な暖機運転を抑制できる。
参考形態)
参考形態では、第1実施形態の車両用冷却システム1の変形例である車両用冷却システム1Aおよびその作動について図4〜図6にしたがって説明する。図4は車両用冷却システム1Aを模式的に示す構成図である。図5は車両用冷却システム1Aの制御に係る構成を示すブロック図である。図6は第2冷却水回路10を加熱する制御の流れを示すフローチャートである。図4、図5および図6において同一符号を付した構成部品やステップは、第1実施形態と同一であり、同様の作用効果を奏する。
図4に示すように、車両用冷却システム1Aは、車両用冷却システム1に対して、第2冷却水回路10の冷却水を加熱する加熱手段が異なるシステムであり、その他の構成は同様である。すなわち、車両用冷却システム1Aは、冷却水を加熱する加熱手段として、車室内空調等に用いられる冷凍サイクル40を流動する冷媒の熱を使用して、当該冷却水を加熱する水・冷媒熱交換器48を備えている。冷凍サイクル40は、本発明の冷凍サイクル装置の一例であり、圧縮機41と、電子制御式膨張弁42と、凝縮器43と、減圧装置である膨張弁45と、蒸発器46と、アキュムレータ47と、を備え、これらを環状に接続した冷媒回路により構成されている。
さらに、凝縮器43の出口側と膨張弁45の入口側との間の流路には切替弁44が設けられており、切替弁44は、凝縮器43を流出した冷媒を、膨張弁45および蒸発器46を迂回してアキュムレータ47に流入させるように流路を切り替えることが可能である。水・冷媒熱交換器48は、その配置場所を特に限定するものではないが、圧縮機41の吐出側流路を冷媒流通路とし、第2冷却水回路10の一部を水流通路として有し、冷凍サイクルの高圧冷媒と冷却水とを熱交換させる構成であることが好ましい。すなわち、水・冷媒熱交換器48の冷媒流通路は、冷媒回路の高圧側流路に配置されることが好ましい。
上記構成において、前述の冷寒条件が成立していない場合に、通常の空調運転を実施するときには、冷凍サイクル40は通常の冷媒流れを形成し、車室内に空調風を提供する。第2冷却水回路10の冷却水は、第2ラジエータ11を流れる通常の流れを形成して冷却されるため、車両駆動用流体は加熱されない。
すなわち、圧縮機41で吸入、圧縮された冷媒は、高圧冷媒となって水・冷媒熱交換器48の冷媒流通路および全開状態の電子制御式膨張弁42を通過し、凝縮器43で凝縮され周囲空気に放熱し冷却される。そして、蒸発器46の入口側流路を開放するように制御された切替弁44を通過し、膨張弁45で減圧され、蒸発器46に流入して蒸発して周囲空気から吸熱する。蒸発器46は、車両用空調装置の空調ユニットケース内に配設されるため、送風機によって送風される空調空気を冷却し、冷却空気が車室内に向けて送風される。さらに蒸発器46を流出した冷媒は、アキュムレータ47で気相冷媒と液相冷媒に分離される。気相冷媒は圧縮機41に吸入される。
一方、前述の冷寒条件が成立する場合に冷却水の加熱を実施するときには、冷凍サイクル40は切換弁44の切り替えにより、蒸発器46を迂回する冷媒流れを形成するため(図4に示す実線の矢印参照)、車室内に冷房風を提供しない。第2冷却水回路10は、前述のように、冷却水が第2ラジエータ11を通らない加熱用回路に切り替えられるため(図4に示す破線の矢印参照)、各種クーラにおいて高圧冷媒の放熱によって加熱されることになる。
すなわち、圧縮機41で吸入、圧縮された冷媒は、高圧冷媒となって水・冷媒熱交換器48で第2冷却水回路10を流れる冷却水に対して放熱して凝縮される。そして、水・冷媒熱交換器48を流出した冷媒は電子制御式膨張弁42の開度が制御されることにより減圧された後、凝縮器43に流入して蒸発し周囲空気から吸熱する。凝縮器43を流出した冷媒は、蒸発器46を迂回してアキュムレータ47に流入する。アキュムレータ47では、気相冷媒と液相冷媒に分離され、気相冷媒は圧縮機41に吸入される。このように、水・冷媒熱交換器48は通常の凝縮器の働きをし、凝縮器43は通常の蒸発器の働きをする。
制御装置50は、例えば、車室内の空調を制御する機能に加え、第2冷却水回路10を冷媒によって加熱する制御を司る電子制御ユニットであることが好ましい。制御装置50は、マイクロコンピュータと、エンジン60の起動信号、車室内前面に設けられた操作パネル上の各種スイッチからの信号、温度センサ18,24等からのセンサ信号等が入力される入力回路と、各種アクチュエータに出力信号を送る出力回路と、を備えている。マイクロコンピュータは、ROM(読み込み専用記憶装置)、RAM(読み込み書き込み可能記憶装置)等のメモリおよびCPU(中央演算装置)等から構成されており、操作パネル等から送信された運転命令に基づいた演算に使用される各種プログラムを有している。制御装置50は、各種プログラムにより演算された結果に基づいて、ポンプ12、切替弁14、圧縮機41、切替弁44の各作動を制御する。
また、制御装置50が車室内の空調を制御する機能に備える場合には、制御装置50はエアコン環境情報、エアコン運転条件情報、および車両環境情報を受信してこれらを演算し、圧縮機41の設定すべき容量を算出する。そして、制御装置50はエアコン制御のアンプでもあり、算出された容量に適合する容量制御信号を電流として容量制御弁に出力し、圧縮機41の容量を制御する。
乗員が操作パネルを操作して空調装置の運転・停止および設定温度などの操作信号等が制御装置50に入力され、各種センサの検出信号が入力されると、制御装置50は、各種プログラムにより各機器の作動状態を決定する演算を行い、これに応じて圧縮機41、電子制御式膨張弁42、送風機、内外気切替ドア、エアミックスドア等の各機器の運転が制御される。
次に、車両用冷却システム1Aの作動について図6にしたがって説明する。図6に示す制御は、制御装置50により実行される。本制御フローは、第1実施形態で説明した図3の制御フローに対して、ステップ32および34が追加され、ステップ60が廃止されたものである。以下に相違点のみを説明する。
制御装置50は、冷寒条件が成立していると判定した場合は、冷却水の加熱制御を実行する。具体的には、前述のステップ20およびステップ30を実行して、冷却水が第2ラジエータ11を通らない加熱用回路を形成する。さらに、ステップ32で圧縮機41を起動し、高圧冷媒を水・冷媒熱交換器48の冷媒流通路に送るとともに、ステップ34で、電子制御式膨張弁42の開度を制御して冷媒を減圧し、蒸発器46を迂回する冷媒流れを形成するように切替弁44を制御する。これにより、冷却水は水・冷媒熱交換器48で高圧冷媒から吸熱し、加熱される。加熱された冷却水は、各種クーラ16,19,20において放熱して被加熱対象流体を暖め、暖機運転が行われる。
この冷却水の加熱制御は、ステップ40の終了条件が成立するまで継続される。ステップ40の終了条件が成立したと判定されると、冷却水の加熱制御を停止するため、ステップ50で冷却水が第2ラジエータ11を通る通常の回路を形成するように切替弁14を元に戻すとともに、冷凍サイクル40の作動を元の状態に戻すか停止し、本制御を終了する。これらの処理により、冷媒の熱は冷却水側に伝達されず、冷却水は第2ラジエータ11で冷却され、第2冷却水回路10は通常の低温水回路として作動するようになる。
また、本制御フローにおいて、エンジン60の起動を前提としているが、これに限定するものではない。例えば、圧縮機41が蓄電池等から電力の供給を受けて作動する電動圧縮機である場合には、エンジン60が起動していなくても、冷寒条件が成立する場合には、蓄電池等から電力によって圧縮機を作動させ、冷却水の加熱制御を実行してもよい。
以下に、参考形態の車両用冷却システム1Aがもたらす作用効果を述べる。車両用冷却システム1Aは、車室内の空調に用いられる冷凍サイクル40を備え、加熱手段は、冷凍サイクル40を流動する冷媒の熱を使用し、第2冷却水回路10を流通する冷却水を加熱する水・冷媒熱交換器48で構成されている。
この構成によれば、冷寒時に空調用冷凍サイクルの冷媒熱によって第2冷却水回路10を流通する冷却水が加熱されると、車両駆動用流体を当該冷却水との熱交換により暖めることができる。これにより、冷寒状態の車両駆動用流体を、例えば冷凍サイクルの高圧冷媒等によって機能を発揮できる温度に迅速に暖めることができる。したがって、第2冷却水回路10に、従来の冷却機能とともに、冷媒熱を活用した暖機性能をもたせることにより、優れた暖機性能が得られる。また、この暖機性能は、冷媒圧力を調節することにより制御することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では熱交換手段として、ATFクーラ16、EGRクーラ19および水冷インタークーラ20等の熱交換器を採用しているが、熱交換器はこれらに限定されるものではなく、その他の冷却水により熱交換可能な車両駆動用流体が流通する熱交換器にも適用できることはいうまでもない。
また、上記実施形態における車両用冷却システムは、ガソリン内燃機関、ディーゼル内燃機関等を有する車両、ハイブリッド自動車、または電気自動車に適用することができる。
また、上記実施形態の冷媒は、R404Aや、フロン系冷媒、HC系冷媒、二酸化炭素冷媒等を使用することができる。
第1実施形態の車両用冷却システムを模式的に示す構成図である。 第1実施形態の車両用冷却システムの制御に係る構成を示すブロック図である。 第1実施形態において、第2冷却水回路を加熱する制御の流れを示すフローチャートである。 参考形態の車両用冷却システムを模式的に示す構成図である。 参考形態の車両用冷却システムの制御に係る構成を示すブロック図である。 参考形態において、第2冷却水回路を加熱する制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2…第1冷却水回路
7…第1ラジエータ
8…ヒータコア
10…第2冷却水回路
11…第2ラジエータ
14…切替弁
16…ATFクーラ
17…オイル通路(流路)
19…EGRクーラ
20…水冷インタークーラ
21…EGRガス通路(流路)
22…過給空気通路(流路)
25…排気熱回収装置(加熱手段、熱交換器)
40…冷凍サイクル
48…水・冷媒熱交換器(加熱手段、熱交換器)
60…エンジン

Claims (4)

  1. 車両のエンジン(60)に接続されて前記エンジンを冷却する冷却水が流通する第1冷却水回路(2)と、
    前記第1冷却水回路に設けられ、前記冷却水と熱交換する空気が通過する第1空気流路を有する第1ラジエータ(7)と、
    前記エンジンに接続されて前記第1冷却水回路に設けられるヒータコア(8)と、
    前記第1空気流路の上流側に位置する第2空気流路を有し、前記空気が前記第2空気流路を通った後、前記第1空気流路を流れるように設けられた第2ラジエータ(11)と、
    前記第2ラジエータを有し、前記第1冷却水回路とは独立した通路で構成される回路であって、前記第2ラジエータを流通する冷却水が循環する第2冷却水回路(10)と、
    前記車両駆動のために使用される車両駆動用流体が流れる流路(17,21,22)を有し、前記車両駆動用流体と前記第2冷却水回路を流通する冷却水とを熱交換する複数の熱交換手段(16,19,20)と、
    前記第2冷却水回路を流通する冷却水を排気ガスの排熱を使用して加熱する加熱手段(25)と、
    を備え、
    前記複数の熱交換手段には、水冷インタークーラ(20)が含まれ、
    前記水冷インタークーラは、前記複数の熱交換手段の中で、前記第2ラジエータから流出した冷却水及び前記加熱手段で加熱された冷却水が最初に流通するように配され、
    前記加熱手段による加熱によって前記車両駆動用流体が暖められる構成としたことを特徴とする車両用冷却システム。
  2. 冷却水が前記第2ラジエータに流れず、前記熱交換手段および前記加熱手段に流れるように前記第2冷却水回路の流路を切り替える切替弁(14)を備え、
    前記加熱手段による冷却水の加熱および前記切替弁による流路の前記切り替えは、前記車両駆動用流体が所定温度未満である場合に行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用冷却システム。
  3. 前記水冷インタークーラを除く他の前記熱交換手段は、ATFクーラ(16)およびEGRクーラ(19)の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用冷却システム。
  4. 前記水冷インタークーラを除く他の前記熱交換手段には、ATFクーラ(16)およびEGRクーラ(19)が含まれ、
    前記加熱手段による冷却水の加熱は、前記各クーラを流れる車両駆動用流体のうち、少なくともいずれかの車両駆動用流体が所定温度未満である場合に行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用冷却システム。
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