JP4631243B2 - 電動機の製造方法、電動機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機などに用いられる電動機の製造方法や構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、空気調和機等に搭載される圧縮機に組み込まれる電動機として、高効率化を目的とした集中巻方式のものが固定子巻線に数多く採用されてきている。図10及び図11及び図12は、それぞれ従来の集中巻固定子を有する電動機の正面図、及び平面図、及び固定子の結線を説明する図を示しており中心を回転する回転子は省略してある。1は鉄心と巻線からなる電動機の固定子で、内周部に沿って複数の磁極歯2を有する円環状の鉄心3と、この磁極歯2に絶縁部材4を介して巻回される巻線5とからなっており、多相巻線を形成している。また、巻線5の端末部5aは、前記絶縁部材4の外周に設けられた溝を通って別の磁極歯2まで渡っており、渡り線の役目を果たしている。こうして集められた複数の端末線5aは、リード線6とロウ付けにより接続され、この接続部は、保護チューブ7により絶縁保護されている。結線図が示すようにU相はU1、U2、U3の3つの巻線が並列でY結線となるように接続されこの巻線が図1のようにそれぞれ磁極歯に巻回されている。V相、W相も同様である。このような電動機において渡り線のある端子接続装置に関しては特開2000−125501号公報のような技術が知られている。
【0003】
また、最近では、更なる高効率化のため、上記鉄心に特開平11−234928号公報や特開2000−116074号公報に示されるような展開可能な連結タイプのものを採用するケースが見受けられる。このような連結タイプの鉄心を用いる場合、巻線時には巻線占積率を上げるため、鉄心を先ず展開してからこの状態にて巻線し、その後で円形状に戻して結線等を行う方式をとる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した固定子では、以下に示す問題点を有していた。このように鉄心を展開して製造されるタイプの固定子においては、複数の巻線を連続して行った場合、円形状に戻した際に巻線と巻線とを結ぶ渡り線と呼ばれる部分がたるんでしまい、固定子の外周に配置されるケーシングに接触してしまう恐れがあった。
【0005】
このような固定子では、巻線の端末を引き回して接続結線するため、この端末部をかなり長く取っておく必要がある。そのため、絶縁部材の一部や治具等にあらかじめ渡り線として必要な長さ分を巻回した後、本来の磁極歯部分に巻回するという方法や、磁極歯毎に巻線の端末部を引き出しておき鉄心を円形状に戻した後でこれら端末どおしを接続結線する方法などを採用していたが、端末を巻回するという余分な作業が発生してしまうため、サイクルタイム、すなわち加工費が増加してしまう要因となっていた。
【0006】
また、巻回された固定子は、円形状に戻された後に端末どおしを接続結線する方法は以下の手順にて結線される。まず、あらかじめ巻回された端末を巻き戻し、次に異なる相の端末同士が接触しないように絶縁部材の外周部に設けられた溝に挿入するようにして這わし、そのようにして集められた端末同士を溶接しやすいようにからげた後ロウ付けにより接続し、この接続部の絶縁、保護のため保護チューブを被せるという工程であるが、いずれの工程も自動化が困難であるため、作業者が行っていた。そのため、人件費が増加してしまう要因となっていた。
【0007】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な工程で短時間に製造することができる電動機の製造方法を提供するものである。また効率が良く信頼性の高い電動機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明の電動機の製造方法は、一円状の固定子鉄心を形成可能な連結した複数の磁極歯を展開させた状態で、それぞれの磁極歯に絶縁部材を介して巻線を巻回するステップと、巻線を巻回する際に各磁極歯の巻線の端末を絶縁部材に設けた端子挿入部に形成する拘束部に拘束させるステップと、各磁極歯を一円状に形成させた後で、固定子巻線を形成する各巻線の間を接続する渡り線を配置し端子挿入部に形成した別の拘束部に渡り線の端末を拘束させるステップと、を備えたものである。
【0009】
発明の電動機の製造方法は、巻線の端末を複数箇所で把持し拘束部に押し込み拘束させた後で端子挿入部からはみ出す端末を処理するステップと、を備えたものである。
【0010】
発明の電動機の製造方法は、端末を拘束した端子挿入部に端末の絶縁に食い込む金属性端子を挿入し端末間の通電を可能にするステップと、を備えたものである。
【0011】
発明の電動機は、連結して一円状の固定子鉄心を形成する展開可能な複数の磁極歯と、展開された際に各々の磁極歯に絶縁部材を介して巻回された巻線の端末であって固定子鉄心の外周側に引き出され相互に接続する巻線の端末と、絶縁部材の外周側に形成され開口を有する端子挿入部に設けられた巻線の端末を拘束する拘束部と、端子挿入部に設けられ一円状の固定子巻線を形成するように巻線間を接続する渡り線の端末を拘束する第2の拘束部と、端子挿入部の開口に挿入され拘束された端末の絶縁に食い込み端末間の通電を可能にする金属性端子と、を備えたものである。
【0012】
発明の電動機は、固定子巻線に接続され外部の電源などと接続可能なリード線を端子と通電するように挿入する端子挿入部に設けられた第3の拘束部と、を備えたものである。
【0013】
発明の電動機は、固定子巻線に接続され外部の電源などと接続可能なリード線を接続する端子挿入部に使用する端子のみ、リード線を固定する旗付型端子とし、この旗付型端子の旗部を固定子の内径側に折り曲げ可能としたものである。
【0014】
発明の電動機は、絶縁部材の端子挿入部近傍に、巻線の端末引出し用の溝を設けたものである。
【0015】
発明の電動機は、端子挿入部に設けられた拘束部は端末を拘束する拘束用溝部とし、この溝の片方の内側側面に、溝幅が端末径とほぼ等しくなるような円弧状の第一の突起を設けるとともに、もう一方の内側側面に同じように溝幅が端末径とほぼ同等となるような円弧状の第二の突起を設け、かつ、この第一の突起と第二の突起との最近接距離が端末径とほぼ等しくなるような位置にこれらの突起を配置したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す固定子の正面図、図2は本発明の固定子鉄心の展開を説明する図、図3は絶縁部材構成説明図、図4は固定子巻線の結線図、図5は巻線、渡り線及びリード線の接続説明図である。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す固定子の正面図で、図に示すように、1は電動機の固定子で、固定子鉄心3に、絶縁部材4を介して巻線5が巻回されており、絶縁部材4はPPSなどの樹脂成形品で、巻線5の端末部5a、リード線6、渡り線8、及び端子9を挿入するための絶縁部材4の一部である端子挿入部のキャビティ10が一体に成形されている。このキャビティ10は磁極歯2毎に設けられ磁極歯と同数の複数個配置されている。なお、渡り線8には、FEPやポリエステル編組線等の皮膜付ワイヤを使用しており、更にキャビティ10の内周側に配置されている。また図4の結線図に示すようにU相はU1、U2、U3の3つの巻線が並列でY結線となるように接続されこの巻線が図1のようにそれぞれ磁極歯に巻回され、このU1、U2、U3の3つの巻線が渡り線8にて接続されている。V相、W相も同様である。
【0018】
図2は本発明の固定子鉄心の展開を説明する図で、各磁極歯2は積層された鉄心のスタックで外周側の背部の端で隣接する磁極歯と回動可能にピンポイント接続され、(a)は直線状に展開した図で、(b)は逆反りの状態で展開した図を示す。このように展開した状態で図3に示す絶縁部材を装着し、且つ巻線が自動巻線機で巻かれる。一円上の形状では機械アームのチャックなどの制限や巻き線動作のアームなどの位置の制限などにより許容されるスペースにむら無く占有させる巻回が出来ない。このように展開状態にすると、機械の動きの制限が無くなり自由に巻回出来るので寸法状許容できる巻線スペース全部に巻線を巻くことが可能になる。しかも自動巻線機の設置状況や動作位置、動作状況に応じて連結鉄心の展開範囲を(a)や(b)の様に変えることが出来、スムースな巻線工程が可能になる。このような巻線作業の後で固定子鉄心は一円形状に変形され、更に渡り線8、リード線6が接続されて固定子1は図1に示すように完成される。
【0019】
図3は絶縁部材4の構造を示す説明図で、4はキャビティ10と一体成形された絶縁部材、11は金属製の端子を挿入する端子挿入部、12は巻線の端末などのワイヤ線を挿入し拘束するワイヤ拘束用溝、20は絶縁部材の外周側巻線保持部、21は絶縁部材の胴体部、22は絶縁部材の回転子側巻線保持部、23は磁極歯勘合溝である。絶縁部材は固定子鉄心3の磁極歯2の片側端面から勘合溝23を嵌めこんだ状態で外周側巻線保持部20と胴体21と回転子側巻線保持部22の間の空間にエナメル線などの巻き線を巻くことになる。一方勘合溝23と反対側単面部外周側には端子挿入部11とワイヤー拘束用溝12を有するキャビティ10が設けられている。
【0020】
次に、キャビティ10を使用して巻線5と渡り線8、又はリード線6との接続状態について、図5を用いて説明する。(a)は正面図、(b)は側面図を示しており、9は導通用溝13を有する端子である。キャビティ10は、端子9を挿入する挿入部11、および当該挿入部11に形成されワイヤを拘束する側面に設けられた拘束用溝12を有している。各線の端末を図のようにキャビティ10の両方の側面にまたがる形でチャッキングしてこのキャビティ10の拘束用溝12の中に押し込むため、図のように溝上に、巻線5の端末部5aと渡り線8、またはリード線6を配置し挿入し拘束する。拘束後、この上からこれらワイヤ径よりも小さい幅の導通用溝13を一端に有し、複数一体化した状態の金属製である端子9をキャビティ内に押し込む。各線の溝挿入及び溝への拘束を図のように端子9で行うと更に簡単である。巻線5の端末部5aと渡り線8、又はリード線6はキャビティ10に設けられた拘束用溝12により拘束されるから、当該端末部5aと渡り線8、リード線6の絶縁層は、端子9の導通用溝13により除去される。これにより巻線5と端子9、及び渡り線8と端子9、又はリード線6と端子9とが端子9の導通用溝13を介して導通するため、巻線5と渡り線8、又はリード線6とが接続状態になる。但し図5のように一括して拘束を行うと拘束及び端子挿入の工程が簡単になるが、各巻線の端末が巻戦中や鉄心を一円にする工程などでぶらつくので一時的に端末を固定するという工程が必要になる。
【0021】
図5の状態の説明は接続状態を説明するものであるが、電動機を製造する時は巻線5の端末の拘束は鉄心を展開時に行いワイヤー拘束用溝12に拘束した状態で巻線完了後固定子1を一円状にし、その後各巻線間の渡り線8の拘束を渡線用拘束溝にて行い、更に必要に応じてリード線6も拘束した後で図5に示す端子9を端子挿入部11へ挿入し押圧して金属製の導通用溝13によりワイヤーのエナメルなどの絶縁を除去しながら通電可能な接触状態とする等の別々の時点で拘束を行わせる方が構造にムダが無く簡単な製造方法で信頼性の高い製品が可能になる。このためワイヤー拘束用溝12の幅は巻線のワイヤー、すなわち端末形と同じ位の幅にして端末を挿入しただけで動きの無いようにしておけば良い。一方渡線やリード線の寸法が巻線端末径より大きな寸法でも挿入部入口部分を幅広くしておけば溝底のほうの幅寸法が拘束用溝12としてすべて同一でも良い。途中で引っかかり止まることになり、最終的には拘束用溝12よりも幅の狭い端子9の導通用溝13で拘束用溝に押し込まれる。もちろん各端末の溝幅寸法をリード線6などのサイズに合わせて変えておいても良いことは当然である。
【0022】
このように構成された電動機固定子においては、渡り線8を磁極歯に巻く巻線と別部材にしているので、巻線5の端末部5aを長く取る必要がなくなり、巻線工程でのサイクルタイムが短くなる。また、キャビティ10及び端子9により巻線5と、渡り線8及びリード線6を直接かしめることで接続するので、ロウ付け作業が不要になり接続作業が容易になるとともに、絶縁部材と一体になったキャビティ10により接続箇所を絶縁保護できるので、保護チューブが不要になる。
【0023】
更に、巻線5や渡り線8はキャビティ10にセットされる際に、キャビティ10より若干はみ出した寸法でセットされ、このはみ出した部分は端子9挿入時に同時にカットされるのであるが、本発明では渡り線8をキャビティの内周側に配置しているため、カットされる側の端末が固定子の外周側になり、カット屑を容易に排出しやすいという利点がある。しかも各端末のはみ出し部分はすべて一方向の外周側に並んでおり処理が簡単になる。
【0024】
また、更には、通常渡り線8は短絡防止のため、渡り線8同士が接触しないように絶縁する必要がある。この場合従来は前記絶縁部材4に溝を設け、この溝に渡り線8を挿入することがあるが、キャビティ10の内周側に渡り線8を配置した場合、巻回された巻線5があるので、この上部に溝を設けなければならず、絶縁部材4の寸法が大きくなってしまうという問題点があった。また、絶縁部材4に設けられた溝に渡り線8を挿入しなければならず、作業が面倒であるという問題点もあった。しかし、本発明のものでは、渡り線8にFEPやポリエステル編組線等の皮膜付ワイヤを使用し通電する接続部だけ金属性端子9で接続するので、渡り線8同士が接触しても短絡してしまう恐れがなく、したがって、絶縁部材4に設けた溝に渡り線8を挿入する必要がないので、非常に作業が容易であり、また自動化に対しても容易である。
【0025】
図6は、本発明の別の例の絶縁部材4の要部を説明する図であり、巻線5の端末部5a、渡り線8、及びリード線6の接続状態を示している。この図6では、リード線6が接続される磁極歯2の端子9を旗付型の端子とし、リード線6と端子9との接続を端子9に一体でもうけた旗部14を介して行っている。例えば、リード線6を電源に接続する際には、リード線6を引っ張ってしまうことがあり、端子9との接続部にテンションがかかることがあるが、本実施の形態によれば、リード線6の接続用かしめ部と端子9とが旗部14を介して接続されているため、直接接続されている場合に比べ接触面積が大きく、したがって、接触抵抗への影響が小さくなり接触不良等の信頼性低下を低減することができる。なおキャビティ10に設けた拘束用溝12、端子挿入部11と各端末の拘束や、端子9の挿入、更には端子9の導通用溝13の構造や働きは図5のものと同じである。
【0026】
図7は、本発明の別の例の絶縁部材4の要部を説明する図であり、この例では、リード線6が接続される端子9の旗部14を固定子1の内径側に折り曲げているため、端子9の旗部14が固定子1の外側に配置されたケーシング15に接触してしまう恐れがなくなり、絶縁不良等の信頼性低下を低減することができる。
【0027】
図8は絶縁部材の構造を説明する図で、この例では、巻線5が巻回される絶縁部材4に、巻線5の端末部5aを引き出すための端末引出し用溝16を設けたものである。例えば、図8(a)に示すように、端末引出し用溝を設けずに、直接キャビティ10のワイヤ拘束溝12から巻線5を引き出して巻線した場合、巻線5の端末部5aが絶縁部材4の表面に配置されることになる。これにより、絶縁部材4に巻回される巻線5が、この端末部5aに乗り上げてしまい整列に巻線することが非常に困難であった。これに対し、本発明のものでは、巻線5の端末引出し用溝16を設けたので、絶縁部材4に巻回される巻線5が端末部5aに乗り上げることがなく、容易に整列に巻線することができる。これにより、スロット内の巻線の占積率が増加し、モータ効率が改善される。なお、引出し用溝16に配置された巻線5の端末部5aは、巻線5が巻回された後で端末引出し線用溝16から抜かれ、キャビティ10のワイヤ拘束用溝12に挿入される。このような端末引出し線用溝16に一時的に拘束しておけば図5のように各端末を一括して端子でプレスすることが出来る。なお図8のほかの構造の働きは前述のものと同じである。
【0028】
図9は、本発明の別の例のワイヤ拘束用溝の正面図である。この例では、ワイヤ拘束用溝12の片方の側面に円弧状の第一の突起17を設け、この突起17とワイヤ拘束用溝12のもう一方の側面との距離をXとし、また、第一の突起17と反対側の側面に円弧状の第二の突起18を設け、この突起18とワイヤ拘束用溝12のもう一方の側面との距離をYとし、さらに、第一の突起17と第二の突起18との最近接距離をZとしたときに、X、Y、Zの全てが前述のワイヤ拘束用溝12に挿入されるワイヤの直径とほぼ等しくなるように配置されている。このため、ワイヤ拘束用溝12には、どの場所においてもワイヤ径とほぼ等しい寸法以上の寸法が確保されているので、蛇行させる必要はあるが容易にワイヤを挿入することができる。また、一度挿入されたワイヤをワイヤ拘束用溝12から抜くためには、単純に上方に引っ張るのみでなく蛇行させる必要があるため、意図的に抜かなければ製造中に容易に抜けてしまうことがなく、したがって、鉄心を一円にしたりする工程などの途中で確実な拘束が可能となり生産性の改善を図ることができる。
【0029】
ところで、本発明は前記した各図の例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施できる。また、各磁極歯の巻き線が前述の工程や構造と異なるものでも何らかの理由により連続巻ができない場合には本発明は有効である。
【0030】
本発明は、複数の磁極歯を有し、かつ各々の磁極歯が展開自在な連結タイプの固定子鉄心と、この固定子鉄心の前記磁極歯に絶縁部材を介して巻回され、多相巻線を形成する巻線とを具備し、この各々の磁極歯に巻回された巻線とリード線とを接続してなる電動機の固定子において、絶縁部材に、端子を挿入する挿入部、および当該挿入部に形成され、ワイヤを拘束する拘束用溝を有するキャビティを磁極歯毎に複数個配置し、この内のひとつのキャビティには絶縁部材に巻回された巻線の端末部をセットし、また別のキャビティには異なる巻線同士を接続するための渡り線、又は電源と接続するためのリード線をセットした後、ワイヤ径よりも小さい幅の導通用溝を一端に有した端子を複数一体化した状態にてキャビティに挿入することにより、巻線、渡り線、及びリード線を接続し、かつ渡り線をキャビティの内周側に配置したものである。
【0031】
また、この発明は、リード線を接続する磁極歯に使用する端子のみ、旗付型端子としたことを特徴とするものである。また、この発明は、旗付型端子の旗部を固定子の内径側に折り曲げたものである。また、この発明は、巻線が巻回される絶縁部材に、巻線の端末部引出し用の溝を設けたものである。
【0032】
また、この発明は、キャビティに設けられたワイヤ拘束用溝部の片方の側面に、溝幅がワイヤ径とほぼ等しくなるような円弧状の第一の突起を設けるとともに、もう一方の面に同じように溝幅がワイヤ径とほぼ同等となるような円弧状の第二の突起を設け、かつ、この第一の突起と第二の突起との最近接距離がワイヤ径とほぼ等しくなるような位置にこれらの突起を配置したものである。
【0033】
以上説明したように、渡り線を別部材としたため、巻線の端末部を長く取る必要がなくなり、巻線工程でのサイクルタイムが短くなる。また、キャビティ及び端子により巻線と渡り線を直接かしめることで巻線と渡り線を接続するので、ロウ付け作業が不要になり接続作業が容易になるとともに、キャビティにより接続箇所を絶縁保護できるので、保護チューブが不要になる。また、渡り線をキャビティの内周側に配置しているため、カットされる側の端末が固定子の外周側になり、カット屑を容易に排出しやすいという利点がある。更に、渡り線にFEPやポリエステル編組線等の皮膜付ワイヤを使用しているので、絶縁部材に設けられた溝に挿入する必要がなくなり、自動化が容易になる。この結果、安価に電動機の固定子を製造することができる。
【0034】
またこの発明は、リード線が接続される磁極歯の端子を旗付型の端子とし、リード線と端子との接続をこの旗部を介して行っているので、リード線と端子との接続部の接触面積を十分に大きくとることができ、したがって、リード線を電源に接続する際にリード線と端子との接続部にテンションがかかっても接触不良等の信頼性低下を低減することができる。
【0035】
またこの発明は、リード線が接続される端子の旗部を固定子の内径側に折り曲げているため、端子の旗部が固定子の外側に配置されたケーシングに接触してしまう恐れがなくなり、絶縁不良等の信頼性低下を低減することができる。
【0036】
またこの発明は、巻線が巻回される絶縁部材に、巻線の端末部を引き出すための端末引出し用溝を設けたので、絶縁部材に巻回される巻線がこの端末部に乗り上げることがなく、容易に整列に巻線することができる。これにより、スロット内の巻線の占積率が増加し、モータ効率を改善することができる。
【0037】
また、キャビティに設けられたワイヤ拘束用溝部の片方の側面に、溝幅がワイヤ径とほぼ等しくなるような円弧状の第一の突起を設けるとともに、もう一方の面に同じように溝幅がワイヤ径とほぼ同等となるような円弧状の第二の突起を設け、かつ、この第一の突起と第二の突起との最近接距離がワイヤ径とほぼ等しくなるような位置にこれらの突起を配置したので、容易にワイヤを挿入することができるとともに、一度挿入されたワイヤは容易に抜けてしまうことがないので、生産性の改善を図ることができる。
【0038】
【発明の効果】
発明の電動機の製造方法は、一円状の固定子鉄心を形成可能な連結した複数の磁極歯を展開させた状態で、それぞれの磁極歯に絶縁部材を介して巻線を巻回するステップと、巻線を巻回する際に各磁極歯の巻線の端末を絶縁部材に設けた端子挿入部に形成する拘束部に拘束させるステップと、各磁極歯を一円状に形成させた後で、固定子巻線を形成する各巻線の間を接続する渡り線を配置し端子挿入部に形成した別の拘束部に渡り線の端末を拘束させるステップと、を備えたので、簡単な工程で信頼性の高い電動機を製造することが出来る。
【0039】
発明の電動機の製造方法は、巻線の端末を複数箇所で把持し拘束部に押し込み拘束させた後で端子挿入部からはみ出す端末を処理するステップと、を備えたので、高い生産性が得られる
【0040】
発明の電動機の製造方法は、端末を拘束した端子挿入部に端末の絶縁に食い込む金属性端子を挿入し端末間の通電を可能にするステップと、を備えたので、高い品質を維持できる電動機が得られる。
【0041】
発明の電動機は、連結して一円状の固定子鉄心を形成する展開可能な複数の磁極歯と、展開された際に各々の磁極歯に絶縁部材を介して巻回された巻線の端末であって固定子鉄心の外周側に引き出され相互に接続する巻線の端末と、絶縁部材の外周側に形成され開口を有する端子挿入部に設けられた巻線の端末を拘束する拘束部と、端子挿入部に設けられ一円状の固定子巻線を形成するように巻線間を接続する渡り線の端末を拘束する第2の拘束部と、端子挿入部の開口に挿入され拘束された端末の絶縁に食い込み端末間の通電を可能にする金属性端子と、を備えたので効率が良く信頼性の高い電動機が得られる。
【0042】
発明の電動機は、固定子巻線に接続され外部の電源などと接続可能なリード線を端子と通電するように挿入する端子挿入部に設けられた第3の拘束部と、を備えたので、安価な電動機が得られる。
【0043】
発明の電動機は、固定子巻線に接続され外部の電源などと接続可能なリード線を接続する端子挿入部に使用する端子のみ、リード線を固定する旗付型端子とし、この旗付型端子の旗部を固定子の内径側に折り曲げ可能としたので、品質の良い電動機が得られる。
【0044】
発明の電動機は、絶縁部材の端子挿入部近傍に、巻線の端末引出し用の溝を設けたので、スペースを無駄にしない能力の高い電動機が得られる。
【0045】
発明の電動機は、端子挿入部に設けられた拘束部は端末を拘束する拘束用溝部とし、この溝の片方の内側側面に、溝幅が端末径とほぼ等しくなるような円弧状の第一の突起を設けるとともに、もう一方の内側側面に同じように溝幅が端末径とほぼ同等となるような円弧状の第二の突起を設け、かつ、この第一の突起と第二の突起との最近接距離が端末径とほぼ等しくなるような位置にこれらの突起を配置したので、信頼性の高い電動機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動機の固定子を示す正面図である。
【図2】 本発明の電動機の固定子鉄心の展開状態を説明する説明図である。
【図3】 本発明の電動機の絶縁部材の要部を示す説明図である。
【図4】 本発明の電動機の巻線の接続状態を示す結線図である。
【図5】 本発明の電動機の巻線と渡り線、及びリード線の接続状態を示す説明図である。
【図6】 本発明の電動機の絶縁部材の要部を示す説明図である。
【図7】 本発明の電動機の絶縁部材の要部を示す説明図である。
【図8】 本発明の電動機の絶縁部材の要部を示す説明図である。
【図9】 本発明の電動機の絶縁部材の要部を示す説明図である。
【図10】 従来の電動機の固定子を示す正面図である。
【図11】 従来の電動機の固定子を示す平面図である。
【図12】 従来の電動機の巻線の接続状態を示す結線図である。
【符号の説明】
1 固定子、 2 磁極歯、 3 固定子鉄心、 4 絶縁部材、 5 巻線、 5a 巻線の端末部、 6 リード線、 7 保護チューブ、 8 渡り線、 9 端子、 10 キャビティ、 11 端子挿入部、 12 ワイヤ拘束用溝、 13 導通用溝、 14 端子の旗部、 15 ケーシング、 16 端末引出し用溝、 17 第一の突起、 18 第二の突起。

Claims (6)

  1. 連結された複数の磁極歯によって一円状に形成される固定子鉄心を展開させた状態で、前記固定子鉄心の外周側に端子挿入部を有する絶縁部材を介してそれぞれの前記磁極歯に巻がそれぞれ巻回されるステップと、前記端子挿入部の第1の拘束部に前記巻線の端末が前記固定子鉄心の外周側に引き出されて拘束されるステップと、前記磁極歯を一円状とし前記端子挿入部の第2の拘束部に異なる2つの巻線の間を接続する渡り線の端末が前記固定子鉄心の外周側に引き出されて拘束されるステップと、前記巻線の端末と前記渡り線の端末とを拘束した前記端子挿入部に金属製端子が挿入され前記巻線と前記渡り線とが前記金属製端子を介して接続されるステップと、前記端子挿入部から前記固定子鉄心の外周側にはみ出す前記巻線の端末と前記渡り線の端末とが切断されるステップと、を備えたことを特徴とする電動機の製造方法。
  2. 前記絶縁部材に設けられた前記巻線の端末の引出し用溝に前記巻線の端末が拘束され、前記磁極歯に前記巻線が巻回された後、前記引出し用溝から前記巻線の端末が取り外され前記第1の拘束部に拘束されるステップと、を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機の製造方法。
  3. 前記端子挿入部の第3の拘束部に外部の電源と接続されるリード線の端末が前記固定子鉄心の外周側に引き出されて拘束されるステップと、前記リード線の端末と前記巻線の端末と前記渡り線の端末とを拘束した前記端子挿入部に前記金属製端子が挿入され前記リード線と前記巻線と前記渡り線とが前記金属製端子を介して接続されるステップと、を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電動機の製造方法。
  4. 連結して一円状の固定子鉄心を形成する展開可能な複数の磁極歯と、前記固定子鉄心の外周側に端子挿入部を有する絶縁部材を介してそれぞれ前記磁極歯に巻回された複数の線と、異なる2つの前記巻線の間を接続する渡り線と外部の電源と前記巻線および前記渡り線とを接続するリード線と、前記端子挿入部の複数の拘束部に前記固定子鉄心の外周側に引き出されてそれぞれ拘束されるとともに前記端子挿入部から前記固定子鉄心の外周側にはみ出した部分が切断された前記巻線、前記渡り線、前記リード線の各端末と、前記端子挿入部に挿入され前記各端末を接続する金属端子と、を備えたことを特徴とする電動機。
  5. 前記巻線を前記磁極歯に巻回すとき前記巻線の端末を拘束する引出し用の溝を前記絶縁部材に設けたことを特徴とする請求項4記載の電動機。
  6. 前記端子挿入部に設けられた前記拘束部は、前記各端末を拘束する拘束用溝とし、この溝の片方の内側側面に、溝幅が前記各端末の線径とほぼ等しくなるような円弧状の第一の突起を設けるとともに、もう一方の内側側面に同じように溝幅が前記各端末の線径とほぼ同等となるような円弧状の第二の突起を設け、かつ、この第一の突起と第二の突起との最近接距離が前記端末径とほぼ等しくなるような位置にこれらの突起を配置したことを特徴とする請求項4記載の電動機。
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