JPH08140302A - 磁石式発電機の固定子 - Google Patents

磁石式発電機の固定子

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JPH08140302A
JPH08140302A JP30306194A JP30306194A JPH08140302A JP H08140302 A JPH08140302 A JP H08140302A JP 30306194 A JP30306194 A JP 30306194A JP 30306194 A JP30306194 A JP 30306194A JP H08140302 A JPH08140302 A JP H08140302A
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JP
Japan
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lead wire
receptor
stator
wire
terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP30306194A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Tsuchiya
一郎 土屋
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルの引出し線と外線との間の接続の信頼
性が高い磁石式発電機の固定子の提供。 【構成】 固定子1には,外線30の接続端子31とコ
イル12の引出し線13とを保持し流動性の接着剤40
を内部に滞溜させることのできるレセプタ21を設けて
ある。引出し線13と接続端子31とをレセプタ21に
保持し,レセプタ21内に注入した導電性接着剤40に
よって,引出し線13と接続端子31との間を電気的に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,2輪自動車等に用いる
磁石式発電機の固定子に関する。
【0002】
【従来技術】2輪自動車に用いられる磁石式発電機は,
苛酷な使用条件で用いられ,耐環境性が重要な品質条件
となっている。即ち,広範囲の温度変化や振動等に耐
え,また水やオイルが付着する等の条件下において安定
した動作を維持することが要求される。特に,電機子
(固定子)のコイルと外線との接続部分は,長期間にわ
たって充分な機械的強度を保ち導通不良などを招かない
ことが要求される。
【0003】例えば,図4に示すように,コイル91
(磁極)を外側に向けて突設した,いわゆる外回転式の
磁石式発電機の固定子90においては,コイル91の引
出し線92と外線93とは以下に述べるようにして接続
されている。電力を取り出すための外線93の端末に
は,圧着により雄形端子94が取付けられ,この雄形端
子94に嵌着する雌形端子95が用意される。
【0004】雌形端子95は,上端部を一方の側壁95
2に固着した接触片951を有しており,その弾性変形
により雄形端子94の接触子941を他方の側壁953
との間に押圧,挟持する。一方,コイル91の引出し線
92は,上記雌形端子95を嵌入することのできるレセ
プタ96に被覆付きのまま予め係止される。
【0005】レセプタ96には,引出し線92を係止す
る線溝961が形成されており,同様に雌形端子95と
雄形端子94にも線溝945,955が設けられてい
る。なお,雌形端子95の線溝955は,引出し線92
の心線の線径よりも若干小さい溝幅に形成されており,
また引出し線92の被覆を切り裂くために刃形の縁部を
設けてある。
【0006】そして,引出し線92をレセプタ96の線
溝961に係止した後に,外線93と雄形端子94とを
装着した雌形端子95をレセプタ96に嵌入し,線溝9
55,945の中に引出し線92を挿入し引出し線92
と外線93との間を電気接続する。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の固
定子の引出し線92と外線93との間の接続の信頼性に
は,次のような問題点がある。第1点は,温度変化や振
動等によってレセプタ96,雌形端子95又は雄形端子
94が変形し,引出し線92と雌形端子95の間の導通
状態が変化し接触抵抗が変化し易いことである。
【0008】第2点は,水分やオイルの付着による表面
腐蝕や油膜によって電導率が低下することである。そし
て,上記二つの現象は,平行的に発生し,相乗的に接続
部の導通を悪化させる。本発明は,かかる従来の問題点
に鑑み,コイルと外線との間の電気的導通の信頼性が高
い磁石式発電機の固定子を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,環状の鉄心に突設した複
数のコイルを有する磁石式発電機の固定子であって,該
固定子は,磁気回路を形成する鉄心と,該鉄心から突設
させた複数のコイルと,該コイルの引出し線及び外線の
接続端子を支持するための絶縁性のホルダーとを有して
おり,該ホルダーは,上記接続端子と引出し線とを保持
することができると共に流動性の接着剤を内部に滞溜さ
せることのできるレセプタを設けてあり,上記引出し線
と接続端子とを上記レセプタに保持し,該レセプタ内に
注入した導電性接着剤によって上記引出し線と接続端子
とを接着することを特徴とする磁石式発電機の固定子に
ある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,引
出し線と接続端子とを保持すると共に液状の接着剤を内
部に滞溜させることのできるレセプタを設けたことであ
る。そして,引出し線と接続端子とをレセプタに保持
し,レセプタに注入した導電性接着剤によって,上記引
出し線と接続端子を接着し導通させることである。
【0011】上記導電性接着剤は,固定子が通常使用さ
れる環境において,固化状態を保ちまたできるだけ化学
的に安定していることが好ましい。そして,その熱膨張
係数は,引出し線や接続端子などの導電部材とできるだ
け近い値であることが好ましい。また,組立工程におい
て通常固定子に加えることのできる温度の範囲内におい
て,液化状態から固化させることのできる熱特性を有す
ることが好ましい。
【0012】
【作用及び効果】本発明にかかる固定子においては,従
来のように引出し線と接続端子とを単に機械的に接触さ
せて電気的導通を図るだけではなく,導電性接着剤を用
いて両者を接着し導通させる。それ故,上記引出し線と
接続端子とは,機械的な振動や温度変化による電気的な
導通の変化が極めて生じにくい。なぜならば,引出し線
と接続端子とは,接着剤によって強固に固着されるから
である。
【0013】また,引出し線と接続端子の接触部は,上
記接着剤によって被われており,絶縁被膜の形成などの
化学的な変化が生じにくく,また接触部に水やオイルが
直接付着し,これによって両者間の導通不良や他部との
間の絶縁不良を引き起こすことがない。上記のように,
本発明によれば,コイルと外線との間の電気的導通の信
頼性が高い磁石式発電機の固定子を提供することができ
る。
【0014】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる固定子につき,図1,図2を用
いて説明する。本例は,図2に示すように,環状の鉄心
11に突設した複数のコイル12を有する磁石式発電機
の固定子1である。図1に示すように,固定子1は,磁
気回路を形成する鉄心11と,鉄心11から突設させた
4つのコイル12と,コイル12の引出し線13と外線
30の接続端子31とを支持するための絶縁性のホルダ
ー20とを有する。
【0015】ホルダー20は,接続端子31と引出し線
13とを保持することができると共に流動性の接着剤4
0を内部に滞溜させることのできるレセプタ21を設け
てある。そして,引出し線13と接続端子31とをレセ
プタ21に保持し,レセプタ21に注入した導電性接着
剤40によって引出し線13と接続端子31とを接着す
る。
【0016】それぞれについて,説明を補足する。本例
は,2輪自動車に用いる外回転式の磁石式発電機の固定
子1であり,極数は4極である。鉄心11は,図2に示
すように,4つの突極111を有し,コイル12は各突
極111に設けたボビン121の上に巻回されている。
【0017】ホルダー20は,合成樹脂製であり鉄心1
1の円周側面を被いその上面の平板201の上にレセプ
タ21が設けられている。レセプタ21は,図1に示す
ように,上部を開放した箱形の形状を有し,コイル12
の引出し線13を係止する線溝211が左右の側壁に設
けられている。
【0018】一方,外線30は,接続端子31を構成す
る雄形端子32に圧着固定されており,雄形端子32の
接触子321には引出し線13を逃げるための線溝32
2を形成してある。そして,接続端子31の他方を構成
する雌形端子33は,上端部を一方の側壁331に固着
した接触片333を有しており,他方の側壁332と接
触片333との間に雄形端子32の接触子321を圧
入,固定する。
【0019】また,雌形端子33の側壁331,332
は,若干狭い溝幅の線溝335が形成されている。この
線溝335に引出し線13を挿入すると,引出し線13
の被覆は線溝335の刃形のエッジによって切断され,
側壁331,332と引出し線13との間は電気的に導
通する。なお,引出し線13の被覆を予め除き,心線を
露出した引出し線13をレセプタ21に係止するように
してもよい。
【0020】本例における引出し線13と外線30との
接続は,次のような手順で行われる。始めに引出し線1
3をレセプタ21の線溝211に係止し,次いで導電性
接着剤40をレセプタ21の内部に滴下する。その後,
雌形端子33をレセプタ21に嵌め込み,次いで外線3
0を接続した雄形端子32を,雌形端子33に連結す
る。そして,接着剤40を自然硬化又は加温硬化により
硬化させ,引出し線13と接続端子31とを完全に固着
する。
【0021】次に本例の固定子1の作用効果について述
べる。本例の固定子1においては,引出し線13と接続
端子31との導通は,引出し線13と雌形端子33との
間の直接的な接触による導通の他に接着剤40を介した
間接的な導通によってなされている。従って,導通がよ
り確実である。
【0022】また,引出し線13と雌形端子33の接触
部を接着剤40が被って両者を固着するから,上記接触
部が機械的な振動等によって導通状態が変化したり,オ
イルなどの異物の付着やガスなどの腐蝕によって接触抵
抗が増大するといった不具合が生じない。また,引出し
線13と接続端子31の接続作業も容易である。上記の
ように,本例によれば,コイル12と外線30との間の
電気的導通の信頼性が極めて高い磁石式発電機の固定子
1を提供することができる。
【0023】実施例2 本例は,8極の固定子に関するものであり,図3に示す
ように,90°の回転角の範囲内に2つのコイル12が
突設されている。そして,レセプタ22は3つの接続端
子を装着できる構造となっており,上記2つのコイル1
2は,そのうちの2つを用いて引出し線13と外線とを
接続することができる。その他については,実施例1と
同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の固定子におけるコイルと外線との接
続部の分解斜視図。
【図2】実施例1の固定子の平面図。
【図3】実施例2の固定子におけるコイルと外線との接
続部の平面図。
【図4】従来の固定子におけるコイルと外線との接続部
の分解斜視図。
【符号の説明】
1...固定子, 12...コイル, 13...引出し線, 21...レセプタ, 30...外線, 31...接続端子, 40...接着剤,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の鉄心に突設した複数のコイルを有
    する磁石式発電機の固定子であって,該固定子は,磁気
    回路を形成する鉄心と,該鉄心から突設させた複数のコ
    イルと,該コイルの引出し線及び外線の接続端子を支持
    するための絶縁性のホルダーとを有しており,該ホルダ
    ーは,上記接続端子と引出し線とを保持することができ
    ると共に流動性の接着剤を内部に滞溜させることのでき
    るレセプタを設けてあり,上記引出し線と接続端子とを
    上記レセプタに保持し,該レセプタ内に注入した導電性
    接着剤によって上記引出し線と接続端子とを接着するこ
    とを特徴とする磁石式発電機の固定子。
JP30306194A 1994-11-10 1994-11-10 磁石式発電機の固定子 Pending JPH08140302A (ja)

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