JP4630556B2 - 横型ブラインド - Google Patents
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Description
この発明の目的は、ブラインドの上部と下部とで遮光及び採光を任意に選択可能とする横型ブラインドを簡単な構成で提供することにある。
請求項2では、前記上部スラットの幅を、前記下部スラットより幅広とした。
請求項4では、前記下部スラットを支持する前記ラダーコードの横糸は、上部スラットを支持する横糸を水平方向としたとき、一方が下がるようにオフセットした。
請求項6では、下部に位置する前記上部スラットには、前記ラダーコードの縦糸を挿通して、該ラダーコードの横糸で支持するスラット幅を縮小する切り欠きを設けた。
請求項8では、前記切り欠きは、3段の前記上部スラットに設け、該切り欠きの深さは、前記上部スラットと下部スラットとのスラット幅の差を1としたとき、下段から上段に向かって0.3:0.2:0.1とした。
以下、本発明を具体化した第一の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。図1〜図3に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から複数本のラダーコード2を介して多数段のスラット3a,3bが吊下支持され、各ラダーコード2の下端にはボトムレール4が取着されている。
前記各スラット3a,3bには、前記ラダーコード2による支持部近傍において昇降コード9が挿通され、その昇降コード9の一端に前記ボトムレール4が吊下支持されている。
上記のように構成された横型ブラインドでは、図3に示すスラット3a,3bを水平に支持した状態から操作棒8を操作して、スラット3a,3bを室内側が凸面となるように回動させると、図4に示すように、まず下部スラット3bが垂直方向に近い角度まで回動される。
この状態では、下部スラット3bの吊下位置に相当する窓の下部において外部光が遮断され、上部スラット3aの吊下位置に相当する窓の上部では、外部光が採り入れられる。
上記のように構成された横型ブラインドでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)ボトムレール4を下限まで下降させた状態で操作棒8を操作することにより、スラット3a,3bを回動させて、室内に採り入れる外部光の光量を適宜に調節することができる。
(2)操作棒8の操作によりスラット3a,3bを外部光の遮断方向に回動させると、まず下部スラット3bのみが垂直方向に近い角度まで回動され、この状態では窓の上部のみから外部光を採り入れ、窓の下部は室内を外部の視界から遮る目隠しとすることができる。
(3)下部スラット3bが垂直方向に近い角度まで回動された後、さらに操作棒8を同方向に回転させると、上部スラット3aが垂直方向に近い角度まで回動され、この状態では窓の全面に亘って外部光を遮断することができる。
(4)スラット3a,3bを水平方向に回動させれば、窓の全面から外部光を採り入れることができる。
(5)共通の操作棒8の操作により、窓の全面から外部光を採り入れる状態、窓の上部のみから外部光を採り入れる状態、窓の全面に亘って外部光を遮断する状態のいずれかを選択することができる。
(6)共通のラダーコード2を介してスラット3a,3bを回動させることができる。従って、スラット角度調節装置を複雑化させることはない。
(第二の実施の形態)
図6〜図8は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、上部スラット14aより下部スラット14bを幅広としたものである。前記第一の実施の形態と同一構成部分は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
前記スラット14aを支持するラダーコード15の横糸16aは、同スラット14aの幅に等しい長さで形成され、前記スラット14bを支持する横糸16bは、同スラット14bの幅に等しい長さで形成されている。また横糸16a,16bは、図6に示すように、上部スラット14aが水平方向に支持されるとき、下部スラット14bは凸面がやや室内側に向かうように、すなわち室内側に向かって下がるようにオフセットされている。
このように構成された横型ブラインドでは、図6に示すように、上部スラット14aが水平方向に支持された状態では、下部スラット14bもほぼ水平方向に支持されているので、外部光を窓全面から採り入れ可能である。
上部スラット14aは、下部スラット14bより幅が狭いため、ラダーコード2の一方の縦糸の引き上げ動作に基づいて、下部スラット14bより回動角度が大きくなるからである。
上記のように構成された横型ブラインドでは、前記第一の実施の形態で得られた(1)(4)(5)(6)の作用効果に加えて、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)操作棒8の操作によりスラット14a,14bを外部光の遮断方向に回動させると、まず上部スラット14aのみが垂直方向に近い角度まで回動され、この状態では窓の下部のみから外部光を採り入れることができる。
(2)上部スラット14aが垂直方向に近い角度まで回動された後、さらに操作棒8を同方向に回転させると、下部スラット14bが垂直方向に近い角度まで回動され、この状態では窓の全面に亘って外部光を遮断することができる。
(3)下部スラット14bが上部スラット14aに対しオフセットされて支持されているので、下部スラット14bを垂直方向に近い角度まで確実に回動させることができる。
(第三の実施の形態)
図9〜図13は、第三の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態と同様に上部スラットを下部スラットより幅広とした横型ブラインドにおいて、上部スラットを円滑に回動させ得る構成としたものである。第一の実施の形態と同一構成部分は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(1)図10に示す状態から、図11及び図12に示すように上部スラット21aが回動されるとき、上部スラット21aを円滑に回動させることができる。すなわち、切り欠き22a〜22cが形成されていない状態では、最下段の上部スラット21aと最上段の下部スラット21bとのスラット幅の差が大きいため、最下段の上部スラット21aがラダーコード23の縦糸24間で突っ張って引っかかった状態となり、円滑に回動されないことがある。
(2)上部スラット21aと下部スラット21bとのスラット幅の差が25mmであるとき、切り欠き22a〜22cの深さの比を、スラット幅の差である25mmを1としたとき、0.3:0.2:0.1とした。従って、下部スラット21bから上部スラット21aにかけて、ラダーコード23の横糸25a〜25cで支持するスラット幅を緩やかにかつ直線的に変化させて、最下部の上部スラット21aのラダーコード23に対する引っ掛かりを未然に防止することができる。
・スラットを角度調節するための操作手段は、操作棒8以外の操作手段でもよい。
・上部スラット3a,14aと下部スラット3b,14bの枚数は適宜変更してもよい。
・上記実施の形態では、スラットの幅を変えることによりスラットの回動角度に差を設ける構成としたが、上部スラット及び下部スラットを同一幅とし、上部スラット及び下部スラットのいずれかにスラットの幅方向に切欠きを形成し、その切欠きにラダーコードの縦糸を挿通する構成としてもよい。このような構成により、ラダーコードに対しスラットの幅を実質的に変化させて、スラットの回動角度に差を設けることができる。
・第三の実施の形態において、切り欠きは最下段の上部スラット21aのみとしても、上記のような作用効果を得ることができる。
・第三の実施の形態において、切り欠きは最下部の上部スラット21aの複数段、すなわち二段あるいは四段以上に設ける構成としてもよい。
・第三の実施の形態において、切り欠きの深さは下段から上段に向かって順次浅くするようにすればよく、上記数値に限定されるものではない。
2,15,23 ラダーコード
3a,14a,21a 上部スラット
3b,14b,21b 下部スラット
8 操作手段(操作棒)
13a,13b,16a,16b,25a,25b,25c 横糸
Claims (8)
- ヘッドボックスから吊下支持されるラダーコードに多数段のスラットを支持し、操作手段の操作により前記ラダーコードを介して前記スラットを角度調節する横型ブラインドにおいて、
前記ヘッドボックスの直下に位置する複数段の上部スラットと、該上部スラットより下方に位置する下部スラットを共通の前記ラダーコードにより異なる幅で支持し、前記上部スラットと下部スラットとを異なる幅で形成し、前記ラダーコードの横糸を該横糸で支持する前記各スラットの幅と等しい長さとしたことを特徴とする横型ブラインド。 - 前記上部スラットの幅を、前記下部スラットより幅広としたことを特徴とする請求項1記載の横型ブラインド。
- 前記下部スラットの幅を、前記上部スラットより幅広としたことを特徴とする請求項1記載の横型ブラインド。
- 前記下部スラットを支持する前記ラダーコードの横糸は、上部スラットを支持する横糸を水平方向としたとき、一方が下がるようにオフセットしたことを特徴とする請求項3記載の横型ブラインド。
- 前記下部スラットを支持する前記ラダーコードの横糸は、室内側に向かって下がるようにオフセットしたことを特徴とする請求項4記載の横型ブラインド。
- 最下部に位置する前記上部スラットには、前記ラダーコードの縦糸を挿通して、該ラダーコードの横糸で支持するスラット幅を縮小する切り欠きを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の横型ブラインド。
- 前記切り欠きは、複数段の前記上部スラットの両側縁に設けるとともに、下段から上段に向かって順次浅くしたことを特徴とする請求項6記載の横型ブラインド。
- 前記切り欠きは、3段の前記上部スラットに設け、該切り欠きの深さは、前記上部スラットと下部スラットとのスラット幅の差を1としたとき、下段から上段に向かって0.3:0.2:0.1としたことを特徴とする請求項7記載の横型ブラインド。
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