JP4629826B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップの内部における所望の位置にI/Oセルを配置することができる半導体集積回路装置、その設計方法、及びI/Oセルライブラリが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、システム全体を1チップに搭載する動き、つまりシステムオンチップ化が進んできている。このため、半導体集積回路の大規模化に伴って、半導体集積回路のピン数も増大する傾向にある。
【0003】
このような多ピン化に対応するために、チップの内部にマトリックス状に配置されたバンプ、つまりエリアバンプを使用した半導体集積回路装置が提案されている。また、エリアバンプの登場に伴って、エリアバンプと接続するI/Oセルをチップの内部における所望の位置に配置する技術も提案されている。
【0004】
以下、特開平5−218204に開示されたエリアバンプ構造を有する従来の半導体集積回路装置について図13を参照しながら説明する。尚、本明細書において内部回路セルとは、ゲートアレイ方式の半導体集積回路の場合にはベーシックセルを意味し、スタンダードセル方式の半導体集積回路の場合にはスタンダードセルを意味するものとする。
【0005】
図13に示すように、チップ10の内部にバンプ(エリアバンプ)11がマトリックス状に配置されていると共に、チップ10における各バンプ11の下側にI/Oセル12が、内部回路セル(図示省略)の並びであるセル行13に挿入されるように、つまり内部回路セルの間に埋め込まれるように配置されている。
【0006】
また、内部回路セルが配置される領域である内部回路セル配置領域RCELLは、チップ10の全体に亘って拡がっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エリアバンプを使用した半導体集積回路装置においては、I/Oセルが内部回路セル配置領域に挿入されている結果、内部回路セル配置領域の面積が増大してしまうため、セル間配線(内部回路セル同士を接続する配線及び内部回路セルとI/Oセルとを接続する配線)の総配線長が長くなってしまう。このため、半導体集積回路(LSI)全体において信号の伝播遅延時間が増大するので、LSIの動作が遅くなるという課題が生じる。
【0008】
前記に鑑み、本発明は、チップの内部における所望の位置にI/Oセルを配置することができる半導体集積回路装置において、内部回路セル配置領域の面積を削減して、セル間配線の総配線長を短くすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本件発明者はI/Oセルのレイアウトについて検討を行なった。
【0010】
以下、従来のI/Oセルについて図14及び図15を参照しながら説明する。
【0011】
図14は、従来の入力用I/Oセル(以下、入力セルと称する)のレイアウトを示す模式図である。
【0012】
図14に示すように、入力セル12aは、入力バッファ及び論理回路からなる第1の部分回路21と、入力用ESD(electrostatic discharge :静電放電)保護回路22と、入力用パッド23とから構成されている。入力用パッド23は、はんだ等により対応するバンプ11と接続される。
【0013】
図15は、従来の出力用I/Oセル(以下、出力セルと称する)のレイアウトを示す模式図である。
【0014】
図15に示すように、出力セル12bは、出力プリバッファ及び論理回路からなる第2の部分回路24と、出力用ESD保護回路25と、出力用パッド26とから構成されている。出力用パッド26は、はんだ等により対応するバンプ11と接続される。
【0015】
出力セル12bが入力セル12aと異なっている点は、出力用ESD保護回路25が、出力バッファとしても動作する出力バッファ兼ESD保護回路25aと、出力バッファとして動作しないESD保護専用回路25bとから構成されていることである。
【0016】
ところで、ESDとは、ウェハー製造時等に人間がLSIに触れたりすることにより発生する静電気に起因して、瞬間的に大電流(サージ電流)が流れてLSIが破壊される現象である。すなわち、ESD保護回路の特徴は、1Aを超えるような大電流にも耐えられるように、内部回路セルで使用されるトランジスタのサイズに比べて非常に大きなサイズのトランジスタが使用されていることである。このため、ESD保護回路はI/Oセルの面積の大部分を占めている。
【0017】
ESDは前述のように製造時に発生する現象である一方、LSIのパッケージングが終了した後には発生しない現象である。このため、LSIのパッケージングが終了してLSIが動作状態にあるときには、入力用ESD保護回路22及びESD保護専用回路25bはLSIの動作に影響を与えなくなると共に、出力バッファ兼ESD保護回路25aは出力バッファとしてのみ動作する。
【0018】
尚、出力バッファ兼ESD保護回路25aはバンプ11を介してチップ10内の信号をチップ10外に伝える働きをするので、出力バッファ兼ESD保護回路25aの駆動能力を大きくする必要がある。また、出力バッファ兼ESD保護回路25aとバンプ11との距離が長くなると、バンプ11と出力セル12bとの間の信号の伝達速度が遅くなるので、出力バッファ兼ESD保護回路25aとバンプ11との距離をできる限り短くする必要がある。
【0019】
本発明は、以上の知見に基づきなされたものであって、具体的には、本発明に係る半導体集積回路装置は、チップの内部に少なくとも1つのI/Oセルを配置する半導体集積回路装置を前提とし、チップの周縁部に設けられたESD保護回路配置領域にI/Oセルから分離されて配置されたESD保護回路と、ESD保護回路配置領域よりもチップの中央部寄りに配置されたI/Oセルと、I/OセルとESD保護回路とを接続する配線とを備えている。
【0020】
本発明の半導体集積回路装置によると、従来のI/Oセルの面積の大部分を占めていたESD保護回路がI/Oセルから分離されて、チップの周縁部に設けられたESD保護回路配置領域に配置されている一方、I/Oセルは、ESD保護回路配置領域よりもチップの中央部寄りに配置されている。このため、I/Oセルが内部回路セル配置領域に挿入されている場合にも、従来の半導体集積回路装置に比べて、内部回路セル配置領域の面積を削減して、セル間配線の総配線長を短くすることができる。従って、LSI全体における信号の伝播遅延時間を低減できるので、LSIの動作を高速化することができる。
【0021】
本発明の半導体集積回路装置において、I/Oセルは入力セル又は電源セルであって、ESD保護回路の全てが、I/Oセルから分離されてESD保護回路配置領域に配置されていると共に配線によってI/Oセルと接続されていることが好ましい。
【0022】
このようにすると、内部回路セル配置領域の面積を一層削減できる。
【0023】
本発明の半導体集積回路装置において、I/Oセルは出力セルであって、ESD保護回路のうちの出力バッファとして動作しない部分であるESD保護専用回路のみが、I/Oセルから分離されてESD保護回路配置領域に配置されていると共に配線によってI/Oセルと接続されていることが好ましい。
【0024】
このようにすると、I/Oセルと、該I/Oセル上に設けられたバンプとの間の信号伝達時間を増加させることなく、内部回路セル配置領域の面積を削減できる。
【0025】
本発明に係る半導体集積回路装置の設計方法は、チップの内部に少なくとも1つのI/Oセルを配置する半導体集積回路装置の設計方法を前提とし、I/Oセル及び少なくとも1つの内部回路セルをチップの内部に配置する第1の配置工程と、第1の配置工程において配置された、内部回路セル同士又は内部回路セルとI/Oセルとをセル間配線により接続する第1の配線工程と、I/Oセルから分離されたESD保護回路を、チップの周縁部に設けられたESD保護回路配置領域に配置する第2の配置工程と、第1の配置工程において配置されたI/Oセルと第2の配置工程において配置されたESD保護回路とをESD保護配線により接続する第2の配線工程とを備え、第1の配置工程は、I/OセルをESD保護回路配置領域よりもチップの中央部寄りに配置する工程を含む。
【0026】
本発明の半導体集積回路装置の設計方法によると、従来のI/Oセルの面積の大部分を占めていたESD保護回路をI/Oセルから分離して、チップの周縁部に設けられたESD保護回路配置領域に配置している一方、I/Oセルを、ESD保護回路配置領域よりもチップの中央部寄りに配置している。このため、I/Oセルを内部回路セル配置領域に挿入している場合にも、従来の半導体集積回路装置に比べて、内部回路セル配置領域の面積を削減して、セル間配線の総配線長を短くすることができる。従って、LSI全体における信号の伝播遅延時間を低減できるので、LSIの動作を高速化することができる。
【0027】
本発明の半導体集積回路装置の設計方法において、第1の配線工程と第2の配置工程との間に、第1の配置工程において配置された全てのI/Oセルを取り囲む包括線、及びI/Oセル同士又はI/Oセルと包括線とを結ぶ格子線を作成すると共に、格子線を通過することができるESD保護配線の数である容量を定義するレイアウト抽象化工程と、全てのI/Oセルについて該I/Oセルと包括線上の一点とを結ぶI/Oセル割り当て線を、該I/Oセル割り当て線同士が交差しないように且つ格子線を通過するI/Oセル割り当て線の数が容量を超えないように作成するI/Oセル割り当て工程とをさらに備え、第2の配置工程は、I/Oセル割り当て線により包括線上に割り当てられたI/Oセルの順番に従って、ESD保護回路を配置する工程を含み、第2の配線工程は、ESD保護配線を単一の配線層のみに設ける工程を含むことが好ましい。
【0028】
このようにすると、ESD保護配線を単一の配線層のみに設けることができるように、I/Oセルから分離されたESD保護回路を配置することができるので、ESD保護配線を設けるための配線層が増加して製造コストが増大する事態を回避することができる。
【0029】
本発明の半導体集積回路装置の設計方法において、第1の配線工程は、チップの内部にセル間配線のみが配置される純配線領域を設ける工程を含み、第1の配線工程と第2の配置工程との間に、第1の配線工程において設けられた純配線領域を検出する純配線領域検出工程をさらに備え、第2の配置工程は、ESD保護回路を、純配線領域検出工程において検出された純配線領域に配置する工程を含むことが好ましい。
【0030】
このようにすると、チップの周縁部に設けられるESD保護回路配置領域の面積が小さくなるため、チップ自体の面積を削減することができるので、製造コストを削減することができると共に歩留まり率を向上させることができる。
【0031】
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、半導体集積回路の外部に対して信号の入出力を行なうI/Oセルの集合であるI/Oセルライブラリが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を対象とし、少なくとも1つのI/Oセルから分離されたESD保護回路をI/Oセルとは異なるセルとして有しているI/Oセルライブラリが記録されている。
【0032】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によると、該記録媒体に記録されているI/Oセルライブラリをコンピュータ上で利用することにより、本発明の半導体集積回路装置の設計方法を容易に実行することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置、具体的には、チップの内部における所望の位置にI/Oセルを配置することができる半導体集積回路装置について図面を参照しながら説明する。
【0034】
図1は、第1の実施形態に係る半導体集積回路装置のレイアウトを示す図である。
【0035】
図1に示すように、チップ100の内部にバンプ(エリアバンプ)101がマトリックス状に配置されていると共に、チップ100における各バンプ101の下側にI/Oセル102が、内部回路セル(図示省略)の並びであるセル行103に挿入されるように、つまり内部回路セルの間に埋め込まれるように配置されている。すなわち、第1の実施形態に係る半導体集積回路はエリアバンプ構造を有している。
【0036】
第1の実施形態の特徴は、I/Oセル102から分離されたESD保護回路104が、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD に配置されていると共に、I/Oセル102がESD保護回路配置領域RESD よりもチップ100の中央部寄りに配置されていることである。
【0037】
また、内部回路セルが配置される領域である内部回路セル配置領域RCELLは、チップ100におけるESD保護回路配置領域RESD の内側に拡がっている。
【0038】
尚、I/Oセル102と、該I/Oセル102から分離されたESD保護回路104とは図示しない配線により接続されている。このとき、多層配線技術を用いる場合には、I/Oセル102とESD保護回路104とを接続する配線(以下、ESD保護配線と称する)を最上層の配線層のみに設けることができる。但し、ESD保護配線を最上層の配線層のみに設けることが困難な場合には、最上層以外の配線層にESD保護配線を設けてもよい。
【0039】
以下、I/Oセル102及びESD保護回路104について図2及び図3を参照しながら詳しく説明する。
【0040】
図2は、第1の実施形態に係る半導体集積回路に用いられている入力セル及び該入力セルから分離されたESD保護回路のレイアウトを示す模式図である。
【0041】
図2に示すように、入力セル102aは、入力バッファ及び論理回路からなる第1の部分回路111と、入力用パッド112とから構成されている。入力用パッド112は、はんだ等により対応するバンプ101と接続される。また、入力セル102aからは、対応する入力用ESD保護回路113の全てが分離されている。
【0042】
図3は、第1の実施形態に係る半導体集積回路に用いられている出力セル及び該出力セルから分離されたESD保護回路のレイアウトを示す模式図である。
【0043】
図3に示すように、出力セル102bは、出力プリバッファ及び論理回路からなる第2の部分回路114と、対応する出力用ESD保護回路のうちの出力バッファとしても動作する部分である出力バッファ兼ESD保護回路115と、出力用パッド116とから構成されている。出力用パッド116は、はんだ等により対応するバンプ101と接続される。また、出力セル102bからは、対応する出力用ESD保護回路のうちの出力バッファとして動作しない部分、つまり出力バッファ兼ESD保護回路115以外の部分であるESD保護専用回路117のみが分離されている。
【0044】
すなわち、I/Oセル102から分離されるESD保護回路104(図1参照)は、I/Oセル102が入力セル102aである場合には対応する入力用ESD保護回路113の全てである一方、I/Oセル102が出力セル102bである場合には対応する出力用ESD保護回路のうちのESD保護専用回路117のみである。
【0045】
尚、出力用ESD保護回路のうちの出力バッファ兼ESD保護回路115は、LSIの動作時には出力バッファとしてのみ動作する回路となるので、チップ100外への信号の伝達を高速に行なうために、出力バッファ兼ESD保護回路115とバンプ101との距離を短くする必要がある。従って、出力バッファ兼ESD保護回路115は、バンプ101の下側に配置される出力セル102bから分離されない。
【0046】
以上に説明したように、第1の実施形態によると、従来のI/Oセルの面積の大部分を占めていたESD保護回路104がI/Oセル102から分離されて、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD に配置されている一方、I/Oセル102は、ESD保護回路配置領域RESD よりもチップ100の中央部寄りに配置されている。このため、I/Oセル102が内部回路セル配置領域RCELLに挿入されている場合にも、従来の半導体集積回路装置に比べて、内部回路セル配置領域RCELLの面積を削減して、セル間配線(内部回路セル同士を接続する配線及び内部回路セルとI/Oセル102とを接続する配線)の総配線長を短くすることができる。従って、LSI全体における信号の伝播遅延時間を低減できるので、LSIの動作を高速化することができる。
【0047】
以下、前述の効果について図4を参照しながら詳しく説明する。
【0048】
図4は、第1の実施形態に係る半導体集積回路装置に設けられた配線を示す図である。尚、図4において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0049】
図4に示すように、チップ100には、セル行103を構成する内部回路セル同士を接続する第1のセル間配線121(端子T1〜T2間)、内部回路セルとI/Oセル102とを接続する第2のセル間配線122(端子T3〜T4間)、及びI/Oセル102とESD保護回路104とを接続するESD保護配線123が設けられている。すなわち、セル間配線(第1のセル間配線121及び第2のセル間配線122)に用いられるセル間端子(端子T1〜T4)は全て、チップ100よりも面積が小さい内部回路セル配置領域RCELLに設けられている。
【0050】
一方、従来の半導体集積回路装置においては、ESD保護回路を有する従来のI/Oセルが内部回路セル配置領域に挿入されている場合、内部回路セル配置領域の面積が増大してチップ全体が内部回路セル配置領域となると共に、チップ全体に亘ってセル間端子が配置される。
【0051】
ところで、第1の実施形態においては、セル間配線の総数に比べて、ESD保護配線123の総数が格段に少ないので、ESD保護配線123を最上層の配線層のみに設けることができる。その結果、ESD保護配線123を設けるための新たな配線領域をチップ100上に設ける必要がなくなるので、チップ100の面積を、第1の実施形態と同一の機能を実現する従来のチップの面積と略等しくすることができる。
【0052】
従って、第1の実施形態においては、セル間端子が配置される領域を従来の半導体集積回路装置に比べて小さくすることができると共に、一般的にセル間端子同士の間隔が小さくなるに伴ってセル間配線の総配線長は短くなるので、第1の実施形態に係る半導体集積回路装置におけるセル間配線の総配線長を、従来の半導体集積回路装置におけるセル間配線の総配線長よりも短くすることができる。
【0053】
また、第1の実施形態によると、I/Oセル102が入力セル102aである場合、対応する入力用ESD保護回路の全てが、I/Oセル102から分離されてESD保護回路配置領域RESD に配置されていると共に配線によってI/Oセル102と接続されているため、内部回路セル配置領域RCELLの面積を一層削減できる。
【0054】
また、第1の実施形態によると、I/Oセル102が出力セル102bである場合、対応する出力用ESD保護回路のうちの出力バッファとして動作しない部分であるESD保護専用回路のみが、I/Oセル102から分離されてESD保護回路配置領域RESD に配置されていると共に配線によってI/Oセル102と接続されているため、I/Oセル102とバンプ101との間の信号伝達時間を増加させることなく、内部回路セル配置領域RCELLの面積を削減できる。
【0055】
尚、第1の実施形態において、I/Oセル102がチップ100におけるバンプ101の下側に配置されていたが、これに限られず、チップ100におけるバンプ101の下側以外に配置されていてもよい。
【0056】
また、第1の実施形態において、ESD保護回路配置領域RESD が、I/Oセル102が配置されている領域つまり内部回路セル配置領域RCELLを取り囲むように設けられていたが、これに限られず、ESD保護回路配置領域RESD が内部回路セル配置領域RCELLに比べてチップ100の中央部に対してより外側に設けられていても同等の効果が得られる。
【0057】
また、第1の実施形態において、I/Oセル102は入力セル102a又は出力セル102bであったが、これに代えて、I/Oセル102が電源セルであってもよい。この場合、対応する電源用ESD保護回路の全てが、電源セルから分離されてESD保護回路配置領域RESD に配置されていると共に配線によって電源セルと接続されていることが好ましい。
【0058】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法、具体的には、チップの内部における所望の位置にI/Oセルを配置することができる半導体集積回路装置の設計方法について図面を参照しながら説明する。
【0059】
第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法の特徴は、第1の実施形態に係る半導体集積回路装置に用いられているI/Oセル及び該I/Oセルから分離されたESD保護回路(図2及び図3参照)を用いることである。
【0060】
図5は、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法の各処理の手順を示すフローチャートである。
【0061】
まず、ステップ21(第1の配置工程)において、I/Oセル及び内部回路セルをチップの内部に配置する。具体的には、回路情報に従って回路のタイミング制約を守りながら、セル間配線(内部回路セル同士を接続する配線及び内部回路セルとI/Oセルとを接続する配線)の総配線長の最小化、又は回路面積の最小化等の目的関数を用いることによって、I/Oセル及び内部回路セルの配置の最適化を行なう。
【0062】
尚、I/Oセルは、チップの内部にマトリックス状に配置されたバンプ(エリアバンプ)の下側に、内部回路セルの並びであるセル行に挿入されるように、つまり内部回路セルの間に埋め込まれるように配置される。また、I/Oセルは、該I/Oセルから分離されたESD保護回路が後の工程で配置される領域(チップの周縁部に設けられたESD保護回路配置領域)よりもチップの中央部寄りに配置される。
【0063】
次に、ステップ22(第1の配線工程)において、第1の配置工程で配置された、内部回路セル同士又は内部回路セルとI/Oセルとをセル間配線により接続する。具体的には、回路情報に従って同一のネットに属する内部回路セルの端子同士又は内部回路セルの端子とI/Oセルの端子とをセル間配線により接続する。
【0064】
次に、ステップ23(レイアウト抽象化工程)において、I/Oセルから分離されたESD保護回路を後の工程で、I/OセルとESD保護回路とを接続するESD保護配線が単一の配線層のみに設けられるように配置するために、その準備工程としてレイアウトの抽象化を行なう。
【0065】
以下、レイアウト抽象化工程について図6を参照しながら詳しく説明する。尚、図6において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0066】
レイアウト抽象化工程においては、図6に示すように、第1の配置工程で配置された全てのI/Oセル102を取り囲む包括線131、及び一端が一のI/Oセル102であり且つ他端が他のI/Oセル102又は包括線131である格子線132を作成する。第2の実施形態においては、チップ100の内部にバンプ101つまりI/Oセル102をマトリックス状に配置しているため、各格子線132はチップ100の一辺に対して水平な方向又は垂直な方向に延びている。
【0067】
また、レイアウト抽象化工程においては、全ての格子線132について該格子線132を通過することができるESD保護配線の数である容量を定義する。例えば、I/Oセル102同士を結ぶ格子線132の容量Cは、I/Oセル102同士の間隔をd、ESD保護配線のピッチをp、ESD保護配線の配線幅をw、ESD保護配線の配線間隔をsとして、
C = (d − s) ÷ p …… (式1)(但し、p=w+s)
により求めることができる。
【0068】
次に、ステップ24(I/Oセル割り当て工程)において、全てのI/Oセルを、レイアウト抽象化工程で作成した包括線上に割り当てる。
【0069】
以下、I/Oセル割り当て工程について図7を参照しながら詳しく説明する。尚、図7において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0070】
I/Oセル割り当て工程においては、図7に示すように、全てのI/Oセル102について該I/Oセル102と包括線131上の一点、つまりI/Oセル割り当て点133とを結ぶI/Oセル割り当て線134を、該I/Oセル割り当て線134同士が交差しないように且つ格子線132を通過するI/Oセル割り当て線134の数が、レイアウト抽象化工程で定義した容量を超えないように作成する。図7において、格子線132上をI/Oセル割り当て線134が一本通過する毎に、格子線132にプラス記号(+)を付加している。
【0071】
具体的には、I/Oセル割り当て線134が格子線132を通過する度に、該格子線132の配線通過本数mを1つずつ増加させると共に、I/Oセル102から包括線131に向けてI/Oセル割り当て線134を引くときに、格子線132の配線通過本数mが、(式1)により定義される容量Cを超えないようにI/Oセル割り当て線134の経路を探す。このようにすると、後の工程で、I/Oセル102と、該I/Oセル102から分離されたESD保護回路とをESD保護配線により接続するときに、ESD保護配線を単一の配線層のみに設けることが可能になる。
【0072】
次に、ステップ25(第2の配置工程)において、I/Oセル割り当て工程で包括線上に割り当てられたI/Oセルの順番に従って、I/Oセルから分離されたESD保護回路を配置する。
【0073】
以下、第2の配置工程について図8を参照しながら詳しく説明する。尚、図8において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0074】
第2の配置工程においては、図8に示すように、I/Oセル割り当て工程で作成されたI/Oセル割り当て線134により包括線131上に割り当てられたI/Oセル102の順番、言い換えると、I/Oセル割り当て点133の順番に従って、I/Oセル102から分離されたESD保護回路104を、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD に配置する。具体的には、図8において、第1のI/Oセル102A、第2のI/Oセル102B、第3のI/Oセル102C、及び第4のI/Oセル102Dはそれぞれ、第1のI/Oセル割り当て点133A、第2のI/Oセル割り当て点133B、第3のI/Oセル割り当て点133C、及び第4のI/Oセル割り当て点133Dと対応している。また、第1のI/Oセル割り当て点133A、第2のI/Oセル割り当て点133B、第3のI/Oセル割り当て点133C、及び第4のI/Oセル割り当て点133Dは、この順番で包括線131上において下から上へ並んでいる。そこで、第1のI/Oセル102A、第2のI/Oセル102B、第3のI/Oセル102C、及び第4のI/Oセル102Dのそれぞれから分割された第1のESD保護回路104A、第2のESD保護回路104B、第3のESD保護回路104C、及び第4のESD保護回路104Dを、この順番でESD保護回路配置領域RESD において下から上へ並ぶように配置する。このようにすると、後の工程で、I/Oセル102と、該I/Oセル102から分離されたESD保護回路104とをESD保護配線により接続するときに、ESD保護配線同士が互いに交差することを防止することができる。
【0075】
尚、第2の実施形態において、ESD保護回路配置領域RESD は、内部回路セルが配置される領域である内部回路セル配置領域RCELLを取り囲むように設けられている。
【0076】
次に、ステップ26(第2の配線工程)において、第1の配置工程で配置されたI/Oセルと、第2の配置工程で配置されたESD保護回路とをESD保護配線により接続する。
【0077】
以下、第2の配線工程について図9を参照しながら詳しく説明する。尚、図9において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0078】
第2の配線工程においては、図9に示すように、第1の配置工程で配置されたI/Oセル102と、該I/Oセル102から分離され、第2の配置工程で配置されたESD保護回路104とを、単一の配線層、例えば最上層の配線層のみに設けられたESD保護配線123により接続する。具体的には、図9において、第1のI/Oセル102Aと第1のESD保護回路104Aとが第1のESD保護配線123Aにより接続され、第2のI/Oセル102Bと第2のESD保護回路104Bとが第2のESD保護配線123Bにより接続され、第3のI/Oセル102Cと第3のESD保護回路104Cとが第3のESD保護配線123Cにより接続され、第4のI/Oセル102Dと第4のESD保護回路104Dとが第4のESD保護配線123Dにより接続されている。このとき、ESD保護配線123として、チップ100の一辺に対して45°の方向に延びる斜めの配線を用いている。
【0079】
第2の実施形態によると、従来のI/Oセルの面積の大部分を占めていたESD保護回路104をI/Oセル102から分離して、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD に配置している一方、I/Oセル102を、ESD保護回路配置領域RESD よりもチップ100の中央部寄りに配置している。このため、I/Oセル102を内部回路セル配置領域RCELLに挿入する場合にも、従来の半導体集積回路装置に比べて、内部回路セル配置領域RCELLの面積を削減して、セル間配線の総配線長を短くすることができる。従って、LSI全体における信号の伝播遅延時間を低減できるので、LSIの動作を高速化することができる。
【0080】
また、第2の実施形態によると、レイアウト抽象化工程において、第1の配置工程で配置された全てのI/Oセル102を取り囲む包括線131、及びI/Oセル102同士又はI/Oセル102と包括線131とを結ぶ格子線132を作成すると共に、該格子線132を通過することができるESD保護配線123の数である容量を定義した後、I/Oセル割り当て工程において、全てのI/Oセル102について該I/Oセル102と包括線131上の一点とを結ぶI/Oセル割り当て線134を、該I/Oセル割り当て線134同士が交差しないように且つ格子線132を通過するI/Oセル割り当て線134の数が容量を超えないように作成し、その後、第2の配置工程において、I/Oセル割り当て線134により包括線131上に割り当てられたI/Oセル102の順番に従って、ESD保護回路104を配置している。このため、I/Oセル102から分離されたESD保護回路104を、ESD保護配線123が単一の配線層のみに設けられるように配置することができるので、ESD保護配線123を設けるための配線層が増加して製造コストが増大する事態を回避することができる。
【0081】
尚、第2の実施形態において、I/Oセル102をチップ100におけるバンプ101の下側に配置したが、これに限られず、チップ100におけるバンプ101の下側以外に配置してもよい。
【0082】
また、第2の実施形態において、ESD保護回路配置領域RESD を、I/Oセル102が配置される領域つまり内部回路セル配置領域RCELLを取り囲むように設けたが、これに限られず、ESD保護回路配置領域RESD を内部回路セル配置領域RCELLに比べてチップ100の中央部に対してより外側に配置しても同等の効果が得られる。
【0083】
また、第2の実施形態において、ESD保護配線123として、チップ100の一辺に対して45°の方向に延びる斜めの配線を用いたが、これに代えて、チップ100の一辺に対して水平な方向又は垂直な方向に延びる配線のみを用いてもよい。
【0084】
また、第2の実施形態において、少なくとも1つのI/Oセル102から分離されたESD保護回路104をI/Oセル102とは異なるセルとして有しているI/Oセルライブラリが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いてもよい。このようにすると、該記録媒体に記録されているI/Oセルライブラリをコンピュータ上で利用することにより、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法を容易に実行することができる。
【0085】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法、具体的には、チップの内部における所望の位置にI/Oセルを配置することができる半導体集積回路装置の設計方法について図面を参照しながら説明する。
【0086】
第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法の特徴は、第1の実施形態に係る半導体集積回路装置に用いられているI/Oセル及び該I/Oセルから分離されたESD保護回路(図2及び図3参照)を用いることである。
【0087】
図10は、第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法の各処理の手順を示すフローチャートである。
【0088】
まず、ステップ31(第1の配置工程)において、第2の実施形態のステップ21と同様に、I/Oセル及び内部回路セルをチップの内部に配置する。
【0089】
以下、第1の配置工程について、内部回路セルとしてスタンダードセルを用いる場合を例として、図11を参照しながら詳しく説明する。尚、図11において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0090】
第1の配置工程においては、図11に示すように、I/Oセル102及びスタンダードセル103aを同一のセル行103つまりスタンダードセル行に配置している。また、I/Oセル102の高さをスタンダードセル103aの高さの2倍に設定していると共に、I/Oセル102をスタンダードセル行の2行にまたがって配置している。
【0091】
次に、ステップ32(第1の配線工程)において、第2の実施形態のステップ22と同様に、第1の配置工程で配置された、内部回路セル同士又は内部回路セルとI/Oセルとをセル間配線により接続する。
【0092】
以下、第1の配線工程について、内部回路セルとしてスタンダードセルを用いる場合を例として、図11を参照しながら詳しく説明する。
【0093】
第1の配線工程においては、スタンダードセル103a同士又はスタンダードセル103aとI/Oセル102とを接続するセル間配線を、基本的にセル(スタンダードセル又はI/Oセル)上に配置する。しかし、セル間配線が増大してセル上だけではセル間配線を収容できない場合には、図11に示すように、セル行103同士の間に、セル間配線のみが配置される純配線領域RWIREを設けて、該純配線領域RWIREに、セル上に収容しきれないセル間配線を配置する。
【0094】
次に、ステップ33(純配線領域検出工程)において、第1の配線工程で設けられた純配線領域を検出する。
【0095】
次に、ステップ34(第2の配置工程)において、I/Oセルから分離されたESD保護回路を配置する。
【0096】
以下、第2の配置工程について、内部回路セルとしてスタンダードセルを用いる場合を例として、図12を参照しながら詳しく説明する。尚、図12において、図1に示す第1の実施形態に係る半導体集積回路装置と同一の部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0097】
第2の配置工程においては、図12に示すように、I/Oセル102から分離されたESD保護回路104を、純配線領域検出工程で検出された純配線領域RWIREに優先的に配置する。続いて、純配線領域RWIREに配置しきれないESD保護回路104を、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD に配置する。このとき、できるだけチップ100の面積が小さくなるように、例えば、内部回路セル配置領域RCELLの周囲を上下左右に取り囲むESD保護回路配置領域RESD (図11参照)のうち内部回路セル配置領域RCELLの右側の部分には、ESD保護回路104を配置しないようにし続ける。このようにすると、全てのESD保護回路104の配置が終了したときに、ESD保護回路配置領域RESD のうち内部回路セル配置領域RCELLの右側の部分にESD保護回路104が全く配置されていない状態を得ることができるので、図12に示すように、ESD保護回路配置領域RESD のうち内部回路セル配置領域RCELLの右側の部分を削除することによって、チップ100の面積を小さくすることができる。
【0098】
第3の実施形態によると、従来のI/Oセルの面積の大部分を占めていたESD保護回路104をI/Oセル102から分離して、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD に配置している一方、I/Oセル102を、ESD保護回路配置領域RESD よりもチップ100の中央部寄りに配置している。このため、I/Oセル102を内部回路セル配置領域RCELLに挿入する場合にも、従来の半導体集積回路装置に比べて、内部回路セル配置領域RCELLの面積を削減して、セル間配線の総配線長を短くすることができる。従って、LSI全体における信号の伝播遅延時間を低減できるので、LSIの動作を高速化することができる。
【0099】
また、第3の実施形態によると、純配線領域検出工程において、第1の配線工程で設けられた純配線領域RWIREを検出した後、第2の配置工程において、ESD保護回路104を純配線領域RWIREに優先的に配置しているため、チップ100の周縁部に設けられたESD保護回路配置領域RESD の面積が小さくなる。このため、チップ100自体の面積を削減することができるので、製造コストを削減することができると共に歩留まり率を向上させることができる。
【0100】
尚、第3の実施形態において、I/Oセル102をチップ100におけるバンプ101の下側に配置したが、これに限られず、チップ100におけるバンプ101の下側以外に配置してもよい。
【0101】
また、第3の実施形態において、ESD保護回路配置領域RESD を、I/Oセル102が配置される領域つまり内部回路セル配置領域RCELLを取り囲むように設けたが、これに限られず、ESD保護回路配置領域RESD を内部回路セル配置領域RCELLに比べてチップ100の中央部に対してより外側に配置しても同等の効果が得られる。
【0102】
また、第3の実施形態において、I/Oセル102の高さをスタンダードセル103aの高さの2倍に設定すると共に、I/Oセル102をスタンダードセル行の2行にまたがって配置したが、これに限られず、I/Oセル102の高さを他の高さに設定しても同等の効果が得られる。
【0103】
また、第3の実施形態において、少なくとも1つのI/Oセル102から分離されたESD保護回路104をI/Oセル102とは異なるセルとして有しているI/Oセルライブラリが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いてもよい。このようにすると、該記録媒体に記録されているI/Oセルライブラリをコンピュータ上で利用することにより、第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法を容易に実行することができる。
【0104】
【発明の効果】
本発明によると、I/Oセルが内部回路セル配置領域に挿入されている場合にも、従来の半導体集積回路装置に比べて、内部回路セル配置領域の面積を削減して、セル間配線の総配線長を短くすることができるため、LSI全体における信号の伝播遅延時間を低減できるので、LSIの動作を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置のレイアウトを示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に用いられている入力セル及び該入力セルから分離されたESD保護回路のレイアウトを示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に用いられている出力セル及び該出力セルから分離されたESD保護回路のレイアウトを示す模式図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置に設けられた配線を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法の各処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法におけるレイアウト抽象化工程の処理内容を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法におけるI/Oセル割り当て工程の処理内容を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法における第2の配置工程の処理内容を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法における第2の配線工程により設けられたESD保護配線を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法の各処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法における第1の配置工程により配置されたI/Oセル及び内部回路セルを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の設計方法における第2の配置工程により配置されたESD保護回路を示す図である。
【図13】従来の半導体集積回路装置のレイアウトを示す図である。
【図14】従来の入力セルのレイアウトを示す模式図である。
【図15】従来の出力セルのレイアウトを示す模式図である。
【符号の説明】
100 チップ
101 バンプ
102 I/Oセル
102a 入力セル
102b 出力セル
102A 第1のI/Oセル
102B 第2のI/Oセル
102C 第3のI/Oセル
102D 第4のI/Oセル
103 セル行
103a スタンダードセル
104 ESD保護回路
104A 第1のESD保護回路
104B 第2のESD保護回路
104C 第3のESD保護回路
104D 第4のESD保護回路
111 第1の部分回路
112 入力用パッド
113 入力用ESD保護回路
114 第2の部分回路
115 出力バッファ兼ESD保護回路
116 出力用パッド
117 ESD保護専用回路
121 第1のセル間配線
122 第2のセル間配線
123 ESD保護配線
123A 第1のESD保護配線
123B 第2のESD保護配線
123C 第3のESD保護配線
123D 第4のESD保護配線
131 包括線
132 格子線
133 I/Oセル割り当て点
133A 第1のI/Oセル割り当て点
133B 第2のI/Oセル割り当て点
133C 第3のI/Oセル割り当て点
133D 第4のI/Oセル割り当て点
134 I/Oセル割り当て線
ESD ESD保護回路配置領域
CELL 内部回路セル配置領域
WIRE 純配線領域
T1 端子
T2 端子
T3 端子
T4 端子

Claims (6)

  1. チップの内部に少なくとも1つのI/Oセルを配置する半導体集積回路装置であって、
    前記チップの周縁部に設けられたESD保護回路配置領域に前記I/Oセルから分離されて配置されたESD保護回路と、
    前記ESD保護回路配置領域よりも前記チップの中央部寄りに配置された前記I/Oセルと、
    前記I/Oセルと前記ESD保護回路とを接続する配線と、
    内部回路セルと、
    前記内部回路セル同士又は前記内部回路セルと前記I/Oセルとを接続するセル間配線と、
    前記セル間配線のみが配置される純配線領域とを備え、
    前記I/Oセルから分離された他のESD保護回路が前記純配線領域に配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記I/Oセルは入力セル又は電源セルであって、
    前記ESD保護回路の全てが、前記I/Oセルから分離されて前記ESD保護回路配置領域に配置されていると共に前記配線によって前記I/Oセルと接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記I/Oセルは出力セルであって、
    前記ESD保護回路のうちの出力バッファとして動作しない部分であるESD保護専用回路のみが、前記I/Oセルから分離されて前記ESD保護回路配置領域に配置されていると共に前記配線によって前記I/Oセルと接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記I/Oセルは前記内部回路セル間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記内部回路セルはスタンダードセルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記配線は最上層の配線層の配線のみからなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
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