JP4628234B2 - 圧着装置および圧着方法 - Google Patents

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本発明は、2つの電気部材を異方性導電材を介して電気的・機械的に接続する圧着装置および圧着方法に関し、さらに詳しく言えば、接続の信頼性を高める技術に関するものである。
液晶表示パネルを例にして説明すると、そのパネル端子部には、COF(Chip on film)やTCP(tape carrier package)などのフレキシブル基板が接続され、また、COG(Chip on glass)機種では、パネル端子部に液晶駆動用のチップ部品(多くの場合、ICやLSIのベアチップ)が実装される。
通常、この基板接続や部品実装には、多くの電極同士を一括して接続することができる異方性導電材が用いられている。異方性導電材には、異方性導電フィルム(ACF;anisotropic conductive film)および異方性導電性樹脂(ACA;anisotropic conductive adhesive)が含まれ、これらは、例えば熱硬化性樹脂内に導電粒子を分散させたもので、加熱圧着することにより単一方向の導電性を示す性質を備えている。
異方性導電材による接続には、例えば特許文献1に記載されているように、ヒーターバーと呼ばれる加熱された圧着ヘッドが用いられる。図4,図5により、液晶表示パネル10の端子部11に異方性導電フィルム20を介してチップ部品30を接続(実装)する場合の従来例を説明する。
まず、図4(a)の部品実装工程で、液晶表示パネル10のパネル端子部11に異方性導電フィルム20を介してチップ部品30が載置される。図5(a)に示すように、チップ部品30の底部には複数のバンプ31が設けられており、それに対応してパネル端子部11には複数の電極パッド11aが形成されている。また、異方性導電フィルム20の熱硬化性樹脂21内には多数の導電粒子22が混入されている。この部品実装工程で、バンプ31と電極パッド11aとが対向するように、チップ部品30が位置決めされる。
次に、図4(b)の圧着工程で、パネル端子部11に対するチップ部品30の電気的・機械的な接続が行われる。この圧着工程では、図示しない例えばエアシリンダなどの駆動手段により昇降する圧着ヘッド40が用いられる。圧着ヘッド40には電気ヒータが内蔵されており、通常、圧着ヘッド40は250〜300℃程度に加熱される。圧着にあたって、液晶表示パネル10は図示しないワークテーブル上に例えば真空吸着により固定される。
図5(b)に示すように、加熱された圧着ヘッド40をチップ部品30の上から所定の圧力で押し付けることにより、異方性導電フィルム20の熱硬化性樹脂21が溶融状態となり、バンプ31と電極パッド11aとがそれらの間に挟み込まれる導電粒子22により導通する。
通常、圧着時間は10〜20秒程度で、その後、図5(c)に示すように、圧着ヘッド40を上昇させて、熱硬化性樹脂21の硬化を待つ。このようにして、異方性導電フィルム20により、パネル端子部11の電極パッド11aとチップ部品30のバンプとを一括して接続することができる。
特開2003−15149号公報
しかしながら、上記従来例では、圧着ヘッド40を上昇させる際に、チップ部品30がわずかではあるが浮き上がり、これが原因で導通不良を起こすことがある。
これは、圧着ヘッド40がチップ部品30に密着しており、また、圧着ヘッド40の上昇時には、異方性導電フィルム20の熱硬化性樹脂21はまだ高温で柔らかい状態にあるため、圧着ヘッド40の上昇に伴ってチップ部品30が浮き上がることによる。
この浮き上がり現象を防止するには、圧着後、加圧した状態で圧着ヘッド40の温度を低下させ、異方性導電フィルム20の熱硬化性樹脂21を完全に硬化させた後に圧着ヘッド40を上昇させればよい。
しかしながら、通常、圧着時の圧着ヘッド40の温度は250〜300℃程度であり、熱硬化性電樹脂21のガラス転移点(約150℃程度)まで、その温度を下げるのにはかなりの時間を必要とするため、現実的な解決策とは言えない。
したがって、本発明の課題は、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、加熱された圧着ヘッドを押し付けて電気部材同士を電気的・機械的に接続するにあたって、熱圧着後に異方性導電材の樹脂が硬化していない状態で圧着ヘッドを積層体から離したとしても、信頼性の高い導通状態が得られるようにすることにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置において、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動されて上記積層体に対して当接・離反する第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備えており、上記第1圧着ヘッドは、上記積層体に対して部分的に当接する1つもしくは均等に配置された複数の突出部を有し、上記第2圧着ヘッドには、上記突出部がほぼ隙間なく挿通される挿通孔が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記突出部が櫛歯状に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置であって、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動されて上記積層体に対して当接・離反する第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備えた圧着装置による圧着方法において、
上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドをともに上記積層体に押し付けて上記異方性導電材を軟化状態としたのち、上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、加熱温度が高い方の圧着ヘッドを先に上記積層体から離し、その後に温度が低い方の圧着ヘッドを上記積層体から離すことことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、上記請求項3において、上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、加熱温度が低い方の圧着ヘッドには放熱手段が設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置であって、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動される第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備え、上記圧着ヘッドが上記積層体に対して当接・離反可能であり、上記第1圧着ヘッドが上記第2圧着ヘッドに対して当接・離反可能であり、上記第2圧着ヘッドの加熱温度が上記第1圧着ヘッドの加熱温度よりも低い温度に設定される圧着装置による圧着方法において、上記第2圧着ヘッドを上記積層体に押し付けたのち、上記第1圧着ヘッドを上記第2圧着ヘッドに当接させ、もしくは上記第1圧着ヘッドを上記第2圧着ヘッドに当接させた状態で上記第2圧着ヘッドを上記積層体に押し付けて上記異方性導電材を軟化状態としたのち、先に上記第1圧着ヘッドを上記第2ヘッドから離し、その後に上記第2ヘッドを上記積層体から離すことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、上記請求項5において、上記第2圧着ヘッドの上記積層体に対する当接面は平坦に設けられているとともに、上記第2圧着ヘッドの上記第1圧着ヘッドに対する当接面には放熱手段が設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、上記請求項3ないし6のいずれか1項において、上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、一方の加熱温度が250〜300℃であり、他方の加熱温度が90〜110℃であることを特徴としている。
本発明によれば、請求項1に記載のように、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、加熱された圧着ヘッドを押し付けて電気部材同士を電気的・機械的に接続するにあたって、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動されて積層体に対して当接・離反する第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備え、第1圧着ヘッドに積層体に対して部分的に当接する1つもしくは均等に配置された複数の突出部を形成し、第2圧着ヘッドには突出部がほぼ隙間なく挿通される挿通孔を穿設することにより、積層体をより均一に加熱することができ、また、第2圧着ヘッドの放熱性もよくなり、異方性導電材の短時間硬化に寄与することができ、生産性が高められる。
また、請求項に記載のように、突出部を櫛歯状とすることにより、第1圧着ヘッドを高価な工作機械を用いることなく、安価かつ容易に作製することができ、大きなコストメリットが得られる。
発明によれば、請求項3に記載の発明のように、加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置であって、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動されて上記積層体に対して当接・離反する第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備えた圧着装置による圧着方法において、第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドをともに積層体に押し付けて異方性導電材を軟化状態としたのち、第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドのうち、加熱温度が高い方の圧着ヘッドを先に積層体から離し、その後に温度が低い方の圧着ヘッドを積層体から離すことにより、熱圧着後の異方性導電材が未だ軟化状態であるときに、加熱温度が高い方の圧着ヘッドを積層体から離したとしても、温度が低い方の圧着ヘッドにて積層体が押圧されているため、電気部材の上記した浮き上がり現象を防止することができる
また、本発明によれば、請求項5に記載のように、加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置であって、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動される第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備え、上記圧着ヘッドが上記積層体に対して当接・離反可能であり、上記第1圧着ヘッドが上記第2圧着ヘッドに対して当接・離反可能であり、上記第2圧着ヘッドの加熱温度が上記第1圧着ヘッドの加熱温度よりも低い温度に設定される圧着装置による圧着方法において、第2圧着ヘッドを積層体に押し付けたのち、第1圧着ヘッドを第2圧着ヘッドに当接させ、もしくは第1圧着ヘッドを第2圧着ヘッドに当接させた状態で第2圧着ヘッドを積層体に押し付けて異方性導電材を軟化状態としたのち、先に第1圧着ヘッドを第2圧着ヘッドから離し、その後に第2ヘッドを積層体から離すことにより、上記請求項と同じく、電気部材の上記した浮き上がり現象を防止することができ、また、積層体を押圧している第2圧着ヘッドの温度が低いため、異方性導電材を短時間で硬化させることができることに加えて、第2圧着ヘッドの全面が積層体に密着するため、層体をより均一に加熱することができる。
本発明において、請求項4や請求項6に記載のように、加熱温度が低い方の圧着ヘッドに放熱手段を設けることにより、圧着作業後における異方性導電材の硬化時間をより短時間とすることができる。
また、請求項7に記載のように、第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、一方の加熱温度を250〜300℃とし、他方の加熱温度を90〜110℃とすることにより、請求項4や請求項6と同じく、圧着作業後における異方性導電材の硬化時間をより短時間とすることができる。
次に、図1ないし図3により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1(a)は本発明の第1実施形態に係る圧着装置を一部断面として模式的に示す正面図,図1(b)はその底面図,図2(a)〜(d)は第1実施形態に係る圧着装置の動作説明図,図3は本発明の第2実施形態に係る圧着装置を模式的に示す正面図である。なお、この実施形態の説明においても、異方性導電材により接続する2つの電気部材は先に説明した従来例と同じくパネル端子部とチップ部品である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る圧着装置100には、第1圧着ヘッド110と第2圧着ヘッド120の2つの圧着ヘッドが含まれている。第1圧着ヘッド110と第2圧着ヘッド120は、それぞれ個別的に電気ヒータ113,123を備え、第1圧着ヘッド110が高温側で、第2圧着ヘッド120が低温側である。
図2(a)に示すように、パネル端子部11に異方性導電フィルム20を介してチップ部品30を接続する場合、異方性導電フィルム20に含まれている樹脂材のガラス転移点温度が例えば150℃であるとして、第1圧着ヘッド110は250〜300℃に加熱され、第2圧着ヘッド120は上記ガラス転移点温度以下の90〜110℃に加熱されることが好ましい。
この第1実施形態によると、第1圧着ヘッド110は、下方に向けて櫛歯状に形成された突出部112を有するヘッド本体111を備え、ヘッド本体111の上面に電気ヒータ113が設けられている。各突出部112の下端は、そのすべてがチップ部品30に当接するように同一平面上に揃えられている。
これに対して、第2圧着ヘッド120は、チップ部品30に当接する底面が平坦に形成されたヘッド本体121を備え、ヘッド本体121には、第1圧着ヘッド110の突出部112が挿通される挿通孔122が穿設されている。電気ヒータ123は、ヘッド本体121の両側に配置されている。
ヘッド本体111,121は、金属製であってもよいが、熱膨張率の小さいセラッミック製とすることが好ましい。また、第1圧着ヘッド110からチップ部品30に加える熱の損失を少なく抑えるため、突出部112は挿通孔122に対して、ほぼ隙間なく挿通されるようにすることが好ましい。
第1圧着ヘッド110と第2圧着ヘッド120は、それぞれ専用の駆動手段115,125により、各別に上下方向に駆動される。駆動手段115,125には、エアシリンダもしくは油圧シリンダが好ましく採用される。
ここで、図2(a)〜(d)により、第1実施形態に係る圧着装置100の動作について説明する。まず、図2(a)に示すように、低温側の第2圧着ヘッド120を下降させてチップ部品30上に所定の圧力で押し付ける。
次に、図2(b)に示すように、高温側の第1圧着ヘッド110を下降させて、その突出部112を第2圧着ヘッド120の挿通孔122を通してチップ部品30上に押し付ける。このとき、第1圧着ヘッド110の圧力は、第2圧着ヘッド120と同圧であってよい。
第1圧着ヘッド110を所定時間(例えば10〜15秒)押し付けたのち、図2(c)に示すように、第1圧着ヘッド110のみを上昇させる。そして、第2圧着ヘッド120を押し付けた状態で所定温度にまで冷却し、異方性導電フィルム20の樹脂材が硬化してから、図2(d)に示すように、第2圧着ヘッド120を引き上げることにより、パネル端子部11とチップ部品30の圧着工程が終了する。
このように、第1圧着ヘッド110により高温で熱圧着したのち、第2圧着ヘッド120にて所定温度にまで冷却するようにしているため、第2圧着ヘッド120の上昇時にチップ部品の浮き上がりが防止され、信頼性の高い電気接続が得られる。
また、第2圧着ヘッド120をあらかじめ所定温度(好ましくは90〜110℃)に加熱しているため、第1圧着ヘッド110による高温での熱圧着時間を従来とほぼ同じとすることができる。
上記の動作例では、図2(a)(b)に示すように、第2圧着ヘッド120,第1圧着ヘッド110の順で下降させるようにしているが、第1圧着ヘッド110と第2圧着ヘッド120とを一体的に組み合わせた状態で下降させるようにしてもよい。
なお、第2圧着ヘッド120による冷却時間を短縮させるには、空冷ファンなどの冷却手段を併用すればよい。第2圧着ヘッド120の挿通孔121は、放熱手段としても作用する。変形例として、第2圧着ヘッド120を加熱しないで使用する態様も本発明に含まれる。
また、第1圧着ヘッド110を低温側とし、第2圧着ヘッド120を高温側としてもよい。また、第1圧着ヘッド110の突出部112は円柱状や角柱状であってもよい。さらには、第2圧着ヘッド120をチップ部品30の周縁を押さえる枠状とし、その枠内で第1圧着ヘッド110を昇降させるようにしてもよい。
次に、図3により本発明の第2実施形態に係る圧着装置101について説明する。この圧着装置101も、電気ヒータ133を有する高温側の第1圧着ヘッド130と、電気ヒータ141を有する低温側の第2圧着ヘッド140とを備えるが、この場合、第1圧着ヘッド130は第2圧着ヘッド140を介してチップ部品30側を加熱する。
すなわち、第1圧着ヘッド130と第2圧着ヘッド140は、先の図1(a)に示した専用の駆動手段115,125によりそれぞれ各別に駆動され、第2圧着ヘッド140はチップ部品30に対して当接・離反し、第1圧着ヘッド130は第2圧着ヘッド140に対して当接・離反する。
第2圧着ヘッド140は、チップ部品30に対して密着的に接触する当接面を有し、この例では、電気ヒータ141が備える筐体の底面がチップ部品30に対する平坦な当接面として用いられる。電気ヒータ141の上面には、放熱手段としてのヒートシンク142が設けられている。第2圧着ヘッド140の好ましい加熱温度は、上記第1実施形態と同じく90〜110℃である。
第1圧着ヘッド130は、上記第1実施形態での第2圧着ヘッド120と同じく、好ましくはセラミック製のヘッド本体131を備え、ヘッド本体131には、上記ヒートシンク142のリブ(もしくはフィン)が挿通される挿通孔132が穿設されている。ヘッド本体131の両側に電気ヒータ133が取り付けられる。第1圧着ヘッド130の好ましい加熱温度は、上記第1実施形態と同じく250〜300℃である。
この第2実施形態に係る圧着装置101の動作を説明すると、まず、第2圧着ヘッド140を下降させてチップ部品30に所定の圧力で押し付けたのち、第1圧着ヘッド130を下降させて第2圧着ヘッド140に接触させる。なお、第1圧着ヘッド130を第2圧着ヘッド140に当接させた状態で、第2圧着ヘッド140を下降させてもよい。
これにより、第1圧着ヘッド130の熱が第2圧着ヘッド140を介してチップ部品30側に加えられる。この場合、第2圧着ヘッド140がチップ部品30の全面にわたって接触しているため、チップ部品30側を均一に加熱することができる。第1圧着ヘッド130よる熱圧着時間は、上記第1実施形態と同じく例えば10〜15秒であってよい。
熱圧着後に、第1圧着ヘッド130のみを上昇させ、第2圧着ヘッド140を押し付けた状態で所定温度にまで冷却し、異方性導電フィルム20の樹脂材が硬化してから、第2圧着ヘッド140を引き上げることにより、パネル端子部11とチップ部品30の圧着工程が終了する。
この第2実施形態においても、上記第1実施形態と同じく、第1圧着ヘッド130により高温で熱圧着したのち、第2圧着ヘッド140にて所定温度にまで冷却するようにしているため、第2圧着ヘッド120の上昇時にチップ部品の浮き上がりが防止され、信頼性の高い電気接続が得られる。加えて、この第2実施形態では、チップ部品30を均一に加熱することができる。
なお、上記第1実施形態で説明したように、第2圧着ヘッド140に空冷ファンなどの冷却手段を適用することにより、冷却時間をより短縮させることができる。また、第2圧着ヘッド140を加熱しないで使用する態様も本発明に含まれる。
上記各実施形態では、異方性導電フィルムにより接続される一方の電気部材をパネル端子部,他方の電気部材をチップ部品としているが、一方の電気部材が硬質の回路基板で、他方の電気部材がフレキシブル基板であってもよく、また、双方の電気部材がともにフレキシブル基板であっても本発明を適用することがきる。また、異方性導電フィルムの代わりに、異方性導電性樹脂が用いられてもよい。
(a)は本発明の第1実施形態に係る圧着装置を一部断面として模式的に示す正面図,(b)はその底面図。 (a)〜(d)上記第1実施形態に係る圧着装置の動作説明図。 本発明の第2実施形態に係る圧着装置を模式的に示す正面図。 (a)液晶表示パネルにチップ部品を搭載する状態を示す斜視図,(b)従来の圧着ヘッドでチップ部品を熱圧着する状態を示す斜視図。 (a)〜(c)上記従来の圧着ヘッドによる熱圧着の動作例を示す説明図。
符号の説明
100,101 圧着装置
110,130 第1圧着ヘッド
120,140 第2圧着ヘッド
111,121,131 ヘッド本体
112 突出部
113,123,133,141 電気ヒータ
122,132 挿通孔
142 ヒートシンク
10 液晶表示パネル
11 パネル端子部
20 異方性導電フィルム
30 チップ部品

Claims (7)

  1. 加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置において、
    上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動されて上記積層体に対して当接・離反する第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備えており、
    上記第1圧着ヘッドは、上記積層体に対して部分的に当接する1つもしくは均等に配置された複数の突出部を有し、上記第2圧着ヘッドには、上記突出部がほぼ隙間なく挿通される挿通孔が設けられていることを特徴とする圧着装置。
  2. 上記突出部が櫛歯状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧着装置。
  3. 加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置であって、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動されて上記積層体に対して当接・離反する第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備えた圧着装置による圧着方法において、
    上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドをともに上記積層体に押し付けて上記異方性導電材を軟化状態としたのち、上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、加熱温度が高い方の圧着ヘッドを先に上記積層体から離し、その後に温度が低い方の圧着ヘッドを上記積層体から離すことを特徴とする圧着方法。
  4. 上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、加熱温度が低い方の圧着ヘッドには放熱手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の圧着方法。
  5. 加熱手段を有する所定方向に移動可能な圧着ヘッドを備え、異方性導電材を介して重ね合わされた第1電気部材と第2電気部材の積層体に、上記圧着ヘッドを加熱して押し付けることにより、上記各電気部材を電気的・機械的に接続する圧着装置であって、上記圧着ヘッドとして、異なる温度に加熱されるとともに、所定の駆動手段により別々に駆動される第1圧着ヘッドと第2圧着ヘッドとを備え、上記圧着ヘッドが上記積層体に対して当接・離反可能であり、上記第1圧着ヘッドが上記第2圧着ヘッドに対して当接・離反可能であり、上記第2圧着ヘッドの加熱温度が上記第1圧着ヘッドの加熱温度よりも低い温度に設定される圧着装置による圧着方法において、
    上記第2圧着ヘッドを上記積層体に押し付けたのち、上記第1圧着ヘッドを上記第2圧着ヘッドに当接させ、もしくは上記第1圧着ヘッドを上記第2圧着ヘッドに当接させた状態で上記第2圧着ヘッドを上記積層体に押し付けて上記異方性導電材を軟化状態としたのち、先に上記第1圧着ヘッドを上記第2ヘッドから離し、その後に上記第2ヘッドを上記積層体から離すことを特徴とする圧着方法。
  6. 上記第2圧着ヘッドの上記積層体に対する当接面は平坦に設けられているとともに、上記第2圧着ヘッドの上記第1圧着ヘッドに対する当接面には放熱手段が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の圧着方法。
  7. 上記第1圧着ヘッドと上記第2圧着ヘッドのうち、一方の加熱温度が250〜300℃であり、他方の加熱温度が90〜110℃であることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載の圧着方法。
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