JP4623631B2 - オーダピッキングトラック - Google Patents

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JP4623631B2
JP4623631B2 JP2004263144A JP2004263144A JP4623631B2 JP 4623631 B2 JP4623631 B2 JP 4623631B2 JP 2004263144 A JP2004263144 A JP 2004263144A JP 2004263144 A JP2004263144 A JP 2004263144A JP 4623631 B2 JP4623631 B2 JP 4623631B2
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Description

本発明は、オーダピッキングトラック、又は同トラックに支持された荷物が、天井、壁
、柱、ラック棚、床に置かれた他の荷物等(以下で「障害物」と記す。)に衝突するのを
予防するオーダピッキングトラックに関する。
オーダピッキングトラックの昇降キャリッジの上方又は前方の障害物を検知する技術を
図8に例示している。同図は、車台に立ち上げたマスト50に案内されて昇降する運転台
5に、昇降キャリッジ4を取付けた例である。昇降キャリッジ4は、荷物を支持するフォ
ーク2を有し、運転台5に搭乗するオペレータは、フォーク2で支持された荷物の中から
手作業で小物を出し入れする所謂ピッキング作業を行うことができる。障害物を検知でき
るセンサ等を車両に適用する技術は、下記の特許文献に開示されている。
特開2004−1992号公報 特開2002−215238号公報
上記のフォーク2に支持された荷物が、オペレータの見落とし等に起因して障害物に衝
突するのを未然に防止するには、運転台5の前方の障害物を検知するセンサ240を、オ
ーダピッキングトラックvに取付けるだけでは足りない。即ち、運転台5を上昇させたま
まオーダピッキングトラックvを走行させた後、運転台5を降下させる過程で床fに障害
物が在る場合、このような障害物を検知するためのセンサを増設しなければならない。ま
た、運転台5の天井に取付けたセンサ250は、運転台5の天井がその上方の障害物に衝
突すのを防止するために必要である。
しかしながら、多数のセンサを増設することは、それらをオーダピッキングトラックv
に取付ける手間が倍増することに加え、オーダピッキングトラックvの製造コストを高騰
させることになる。
また、特許文献2に開示の技術は、所定の経路を走行する無人搬送車両に適用されるも
ので、予想可能な障害物を検知できれば足りるが、任意に走行するオーダピッキングトラ
ックvにセンサを取付ける場合には、障害物と運転台との相対位置が刻々変化することを
考慮し、センサの検知領域を不要に拡大しなければならない。また、検知領域を拡大しよ
うとして、多数のセンサをオーダピッキングトラックvに取付けると、同トラックvの動
作を制御する制御装置が、多数のセンサから送出される信号に対して複雑な情報処理を行
わなければならず、誤動作の原因になる。
そこで、本発明は、最小限のセンサを用いて障害物を確実に検知できるオーダピッキン
グトラックを提供することを目的とする。
本発明は、マストを車台に立ち上げ、該マストに案内されて昇降できる運転台に、該運
転台の前方に荷物を支持できるフォークを有する昇降キャリッジを、車幅方向に移動でき
るよう取付けたオーダピッキングトラックにおいて、該トラックの障害物を検知する障害
物検知装置を有し、該障害物検知装置が、前記運転台の周辺領域に上下方向の検知領域を
設定可能な障害物検知用センサと、前記運転台の高さに応じて前記検知領域を設定する制
御装置とを備えることを特徴とする。
更に、本発明に係るオーダピッキングトラックは、前記障害物検知用センサが、前記検
知領域に照射光を発する投光器と、前記照射光を検知して検知信号を送出する受光器とを
備え、前記制御装置が、前記運転台の高さを検知して前記検知領域を設定し、前記投光器
が、前記設定された検知領域に照射光を発し、該照射光が前記設定された検知領域にて反
射されることにより、前記受光器が検知信号を送出することを特徴とする。
更に、本発明に係るオーダピッキングトラックは、前記障害物検知用センサを、前記昇
降キャリッジに接続し、前記障害物検知用センサが前記昇降キャリッジに従い車幅方向に
移動することを特徴とする。
また、本発明は、走行駆動装置により走行又は停止する車台と、前記車台に立ち上げら
れたマストに昇降自在に支持される運転台と、前記運転台を前記マストに従わせて昇降さ
せる運転台昇降駆動装置と、前記運転台の前方へ突出し荷物を支持するフォークを有する
昇降キャリッジと、前記運転台に、鉛直方向に延びる縦行案内レールを設け、前記昇降キ
ャリッジを、前記縦行案内レールに従わせて昇降させる昇降駆動装置と、前記運転台に、
車幅方向に延びる横行案内レールを設け、前記縦行案内レールを前記昇降キャリッジと共
に、前記横行案内レールに従わせて移動させるシフト駆動装置と備えるオーダピッキング
トラックにおいて、該トラックの障害物を検知する障害物検知装置を有し、該障害物検知
装置が、前記運転台の周辺領域に設定可能な上下方向の検知領域に照射光を発する投光器
、及び前記照射光を検知して検知信号を送出する受光器を有する障害物検知用センサと、
前記運転台の高さに応じて、前記投光器が照射光を発する検知領域を設定する制御装置と
を備え、前記検知信号に基づき、前記走行駆動装置、運転台昇降駆動装置、又は昇降駆動
装置の動作を規制することを特徴とする。
更に、本発明に係るオーダピッキングトラックは、前記制御装置が、前記検知信号に基
づき作動する出力装置を備えることを特徴とする。
更に、本発明に係るオーダピッキングトラックは、前記障害物検知用センサを、前記縦
行案内レールに取付けたことを特徴とする。
本発明に係るオーダピッキングトラックによれば、1つの障害物検知用センサが障害物
を検知できる検知領域は、運転台の高さに応じて、運転台の周辺領域に上下方向に設定さ
れる。例えば、所定の高さに位置する運転台の上方付近、前方付近、下方付近、又はこれ
ら全域を検知領域としても良い。
そして、障害物検知用センサは、以上のように設定される検知領域に在る障害物を検知
することができる。詳しくは、障害物検知用センサの投光器から発せられる照射光が、検
知領域にて障害物に反射されると、この反射された照射光を受光器が検知して検知信号を
送出する。更に、検知信号に基づき、走行駆動装置、昇降駆動装置、又は運転台昇降駆動
装置の動作を規制することができる。ここで「規制」とは、動作の停止、又は動作速度の
大幅な減速を含む。
例えば、運転台が床付近に位置する状態で、投光器から運転台の上方と前方とに及ぶ検
知領域に発せられる照射光に基づき、受光器が検知信号を送出した場合、運転台に搭乗し
たオペレータが当該トラックを操作しても、この操作に関わらず、走行駆動装置、運転台
昇降駆動装置、又は昇降駆動装置の動作が規制される。これにより、オペレータが運転台
の上方の障害物を見落として、運転台を上昇させてしまう事態、或いは、運転台を床付近
に位置させたまま、運転台の前方の床上に在る障害物を見落として、当該トラックを走行
させてしまう事態を、未然に防止することができる。
また、運転台が床から所定の高さに位置する状態で、制御装置は、運転台の上方と前方
とに及ぶ検知領域を更に下方へ広げる。このような検知領域に、投光器から発せられる照
射光に基づき、受光器が検知信号を送出した場合、上記のオペレータが、当該トラックを
操作しても、この操作に関わらず、走行駆動装置、昇降駆動装置、及び運転台昇降駆動装
置の動作が規制される。これにより、オペレータが運転台の下方の床に在る障害物を見落
として、運転台を床から所定の高さに位置させたまま、当該トラックを走行させる事態、
又は運転台の上方の障害物を見落として、所定の高さから更に運転台を上昇させてしまう
事態を、未然に防止することができる。
従って、当該障害物検知装置によれば、障害物を検知するセンサ類を当該トラックに多
数取付けることなく、フォークに支持された荷物又は当該トラック自体が、障害物に衝突
するのを確実に防止できる。このため、当該トラックにセンサ類を取付ける手間を最小限
に減らし、更には当該トラックの製造コストを低減することができる。また、運転台が床
から所定の高さに位置する状態で検知領域が下方へ広げられるが、運転台が床付近に位置
する状態では、検知領域は運転台の上方と前方となるので、障害物検知用センサが誤って
床を障害物として検知することはない。また、制御装置が検知信号に基づき実行する情報
処理を簡素化できるとういう利点がある。
更に、本発明に係るオーダピッキングトラックによれば、制御装置が検知信号に基づき
作動する出力装置が、例えばブザー又は警告灯である場合、オペレータは、運転台の周辺
領域(例えば運転台の上方、前方又は下方)に在る障害物を見落としても、障害物に注意
すべき状況下であることを、出力装置の出力によって知ることができる。
また、本発明に係るオーダピッキングトラックは、投光器と受光器とを備える障害物検
知用センサを、昇降キャリッジに接続し、障害物検知用センサが昇降キャリッジに従い車
幅方向に移動するよう構成することが望ましい。特に、シフト駆動装置が、縦行案内レー
ルを昇降キャリッジと共に、横行案内レールに従わせて車幅方向に移動させる構成である
場合、障害物検知用センサを縦行案内レールに取付けておけば、この障害物検知用センサ
を昇降キャリッジの動作に伴わせて車幅方向に移動させることができる。
これにより、フォークで荷物を支持したまま昇降キャリッジが車幅方向に移動する過程
で、障害物検知用センサの検知領域に荷物が侵入することがない。従って、当該障害物検
知装置は、以上のような簡単な構造により、制御装置が荷物と障害物とを誤認するのを確
実に防止することができる。
以下で、本発明の実施形態に係るオーダピッキングトラックを、実施例1として説明し
てから、同トラックに適用される障害物検知装置を、実施例2として説明する。
図1及び図2に示すように、オーダピッキングトラック1は、2本のフォーク2の向き
をローテイト用直立軸3を中心に180°旋回可能な構造を有する昇降キャリッジ4が、
矢印Fで指した運転台5の前方にて、矢印Wで指した車幅方向へ移動できるよう配置され
ている。フォーク2に支持されるパレットを含む荷物6は、昇降キャリッジ4に伴って昇
降又は車幅方向へ移動する。詳しくは次の通りである。
オーダピッキングトラック1は、図3に表したシフト駆動装置7を備える。即ち、図1
に示すように、オーダピッキングトラック1の運転台5の上下部には、車幅方向に隔たる
一端及び他端を有する一対の横行案内レール8が各々設けられている。一対の横行案内レ
ール8は、それぞれの正面に車幅方向へ延びる2本のラックギア9を各々固定している。
更に、一対の横行案内レール8のそれぞれの上面又は下面には、後述の縦行案内レール1
0を介して昇降キャリッジ4に接続されたローラ81を各々係合させる溝部が形成されて
いる。これらの横行案内レール8、ローラ81、及び縦行案内レール10を介して、昇降
キャリッジ4は、運転台5に対して車幅方向へ横行案内レール8の一端と他端の間を自由
に移動できるよう連結している。
運転台5は、オーダピッキングトラック1の車台Nにマスト50を立ち上げ、マスト5
0に昇降自在に支持されている。車台Nは、それ自体を走行させる駆動源を主体とする走
行駆動装置を装備している。この走行駆動装置は、図4中に符号Cを付したブロックとし
て示される。走行駆動装置Cが後述の制御装置25によって起動又は停止すると、これに
従って車台Nは走行又は停止する。以下の説明で、車台Nが前進する方向は矢印Fに一致
する。
運転台昇降駆動装置Mは、周知の技術なので詳しい説明を省略するが、次のように構成
しても良い。即ち、図1に示したマスト50は断面溝形である。一方、図2に示すように
、運転台5には複数のローラ51が各々設けられている。これら複数のローラ51を、マ
スト50の溝内に各々係合することにより、運転台5は、マスト50に自由に昇降できる
よう連結している。更に、運転台昇降駆動装置Mは、マスト50の内側に直立姿勢で配置
された図に表れていないリフトシリンダを備え、このリフトシリンダの伸縮に従わせて運
転台5を昇降できる。
シフト駆動装置7は、上記2本のラックギア9と、これらのラックギア9に各々噛み合
う一対のピニオン11を設け縦行案内レール10の内側に直立姿勢で軸受けされた主軸1
2と、一対のピニオン11の片方にギア13を介して出力軸のピニオン14を噛み合わせ
た第1の油圧モータ15とから構成される。第1の油圧モータ15を油圧発生ポンプ等に
よって起動させ、昇降キャリッジ4を一対の横行案内レール8に沿って走行させると、昇
降キャリッジ4と共にフォーク2が車幅方向へ移動することになる。
昇降キャリッジ4は、図2に示すように、フォーク2を支持板16を介して直立軸3に
接合している。昇降キャリッジ4の内部には、直立軸3にギヤ列17を介して回転力を付
与する第2の油圧モータを主体とする旋回駆動装置18が収納されている。旋回駆動装置
18を油圧発生ポンプ等によって起動させ、直立軸3を回転させると、この直立軸3に従
ってフォーク2が旋回することになる。
更に、オーダピッキングトラック1は、次に述べる昇降駆動装置19を備える。即ち、
図1及び図2に示すように、矢印zで指した鉛直方向へ延びる凹条101を有する上端及
び下端を有する縦行案内レール10を、運転台5に直立姿勢で接合し、縦行案内レール1
0の凹条101に、昇降キャリッジ4に設けた複数のローラ41を各々係合することによ
り、昇降キャリッジ4は、縦行案内レール10に自由に昇降できるよう連結している。
昇降駆動装置19は、上記の縦行案内レール10に沿って固定されたリフトシリンダ2
0の作動ロッドに、スプロケット21を取付け、スプロケット21に、縦行案内レール1
0に一端を固定し他端を昇降キャリッジ4に固定したチェーン22を巻掛けしたものであ
る。リフトシリンダ20の伸縮動作に従ってスプロケット21が上下動すると、昇降キャ
リッジ4と共にフォーク2が昇降することになる。
次に、本発明の実施形態に係るの障害物検知装置について説明する。以上に述べたオー
ダピッキングトラック1の動作は、特に断らない限り、運転台5に搭乗するオペレータが
、運転台5の操作盤を操作することにより実現される。
障害物検知装置Eは、図4に示すように、拡散反射型の障害物検知用センサ24と、制
御装置25と、オーダピッキングトラック1の運転台5の適所に取付けられる出力装置2
6とを備える。障害物検知用センサ24は、図5乃至図7に示すように、運転台5の周辺
領域の上方、前方又は下方の検知領域A1,A2に照射光Sを発する投光器241と、検
知領域A1,A2に障害物Oが在ればこれにて反射される照射光Sを検知して検知信号を
送出する受光器242とから構成される。
投光器241としては、例えば、LED等の光源から照射される照射光Sを、スキャニ
ングヘッドを用いて検知領域A1,A2へ向けて発するものを適用できる。障害物検知用
センサ24から障害物Oまでの距離が3m以内であれば、受光器242は障害物Oによっ
て反射される照射光Sを良好に検知できる。また、検知領域A2の上下方向の最大寸法は
6m以内に設定することができる。
検知領域A1,A2は、投光器241が照射光Sを発する範囲が、運転台5の上方、前
方又は下方の何れの領域に設定されるかによって概ね変化する。但し、検知領域A1,A
2は説明の便宜により2つのパターンを図6及び図7に例示しているが、これらの検知領
域A1,A2の間の広さが得られるように、段階的な設定がきることが望ましい。例えば
、投光器241が照射光Sを発する範囲を数段階に区切って定めれば、運転台5の高さに
応じて数通りの広さの検知領域を設定できる。具体的に、検知領域A1,A2の設定は以
下に述べる通りである。
即ち、図6に示すように、運転台5がマスト50に案内されつつ昇降すると、マスト5
0の適所に設けたマイクロスイッチ、又は運転台5のマスト50に対する位置をコード化
して出力するエンコーダにより、運転台5の高さが、高さ検知信号として制御装置25へ
送出される。マイクロスイッチ、又はエンコーダとして、既成のフォークリフト等に予め
装備されたものを流用すれば、障害物検知装置Eを機能させるために改めて、これらを付
加する必要はない。
上記の高さ検知信号に基づき、制御装置25は運転台5の高さを認識できる。例えば、
マスト50に数個のマイクロスイッチを互いに鉛直方向に隔てて取付け、その何れか1つ
が運転台5に取付けたドグに触れて、高さ検知信号を送出する。この場合、例えば最上段
に位置するマイクロスイッチと、その直下に位置する2番目のマイクロスイッチとの間に
運転台5が在るという具合に、制御装置25は運転台5の高さを上下幅を有する範囲とし
て認識する。そして、制御装置25は、運転台5の高さに応じて、運転台5が床fの付近
に位置する状態で、検知領域A1を設定し、これを運転台5の位置が高くなるに従って段
階的に広げ、運転台5がマスト50の上端付近に位置する状態で、検知領域A2を設定す
る。
以上を踏まえて、検知領域A1,A2が設定された場合の障害物検知装置Eの動作を説
明する。即ち、運転台5が床fの付近に位置する状態で、上記のマイクロスイッチ、又は
エンコーダにより、運転台5の高さが検知されるので、制御装置25は、投光器241が
照射光Sを発する範囲を、運転台5の上方と前方とに及ぶ検知領域A1に設定する。そし
て、検知領域A1に障害物Oが在れば検知領域A1に発せられる照射光Sに基づき、受光
器242が検知信号を送出する。検知領域A1に障害物Oが無ければ、受光器242が検
知信号を送出することはない。
また、図7に示すように、運転台5がマスト50の上端付近に位置する状態で、上記の
マイクロスイッチ、又はエンコーダにより、運転台5の高さが検知されるので、制御装置
25は運転台5が上昇したことを認識できる。この状態で、制御装置25は、投光器24
1が照射光Sを発する範囲を下方へ広げ、運転台5の上方、前方、及び下方の全域に及ぶ
検知領域A2を設定する。そして、検知領域A2に障害物Oが在れば検知領域A2に発せ
られる照射光Sに基づき、受光器242が検知信号を送出する。検知領域A2に障害物O
が無ければ、受光器242が受光器242が検知信号を送出することはない。
上記の検知信号を制御装置25が受信すると、制御装置25は、オペレータの操作又は
意志に関わらず、走行駆動装置C、運転台昇降駆動装置M、又は昇降駆動装置19の動作
を次のように規制する。
例えば、運転台5が床fの付近に位置する状態で、障害物検知用センサ24が検知領域
A1に発せられる照射光Sに基づき障害物Oを検知した場合、オペレータが、オーダピッ
キングトラック1を操作しても、この操作に関わらず、走行駆動装置C、運転台昇降駆動
装置M、又は昇降駆動装置19の動作が規制される。これにより、オペレータが運転台5
の上方の障害物Oを見落として、運転台5を上昇させてしまう事態、或いは、運転台5を
床fの付近に位置させたまま、運転台5の前方の床fに在る障害物Oを見落として、オー
ダピッキングトラック1を走行(発進)させてしまう事態を、未然に防止することができ
る。
また、運転台5がマスト50の上端付近に位置する状態で、障害物検知用センサ24が
検知領域A2(全域)に発せられる照射光Sに基づき障害物Oを検知した場合、オペレー
タが、オーダピッキングトラック1を操作しても、この操作に関わらず、走行駆動装置C
、運転台昇降駆動装置M、又は昇降駆動装置19の動作が規制される。これにより、オペ
レータが運転台5の下方の床fに在る障害物Oを見落として、マスト50の上端付近に位
置させたまま、オーダピッキングトラック1を走行させる事態、又は運転台5の上方の障
害物Oを見落として、運転台5をマスト50の上端付近から更に上昇させてしまう事態を
、未然に防止することができる。
また、障害物検知用センサ24が障害物Oを検知する以前から、既に運転台5が上昇、
又はオーダピッキングトラック1が走行していたならば、この動作又は走行は、障害物検
知用センサ24が障害物Oを検知した時点で、直ちに停止、又は著しく減速する。
従って、障害物検知装置Eによれば、障害物Oを検知するセンサ類をオーダピッキング
トラック1に多数取付ける必要がなく、フォーク2に支持された荷物6、又は運転台5の
天井付近が、障害物Oに衝突するのを確実に防止できる。このため、センサ類をオーダピ
ッキングトラック1に取付ける手間を最小限に減らし、更にはオーダピッキングトラック
1の製造コストを低減することができる。また、運転台5が床fから所定の高さに位置す
る状態で検知領域が下方へ広げられるが、運転台5が床fの付近に位置する状態では、検
知領域は運転台5の上方と前方に限られるので、障害物検知用センサ24が誤って床fを
障害物Oとして検知することはない。また、制御装置25が検知信号に基づき実行する情
報処理を簡素化することもできる。
更に、出力装置26が検知信号に基づき作動するブザー又は警告灯である場合、オペレ
ータは運転台5の上方、前方又は下方に在る障害物Oを見落としても、障害物Oに注意す
べき状況下であることを、出力装置26の出力によって知ることができる。
更に、障害物検知装置Eによれば、障害物検知用センサ24を昇降キャリッジ4に接続
し、障害物検知用センサ24が昇降キャリッジ4に従い車幅方向に移動するよう構成する
ことが望ましい。既述の通り、シフト駆動装置7が、縦行案内レール10を昇降キャリッ
ジ4と共に、横行案内レール8に従わせて車幅方向に移動させる場合、障害物検知用セン
サ24を縦行案内レール10の上端付近に取付けておけば、この障害物検知用センサ24
を昇降キャリッジ4に伴わせて車幅方向に移動させることができる。
これにより、フォーク2で荷物6を支持したまま昇降キャリッジ4が車幅方向に移動す
る過程で、障害物検知用センサ24の検知領域A1,A2に荷物6が侵入することがない
。従って、障害物検知装置Eは、以上のような簡単な構造により、制御装置25が荷物6
と障害物Oとを誤認するのを確実に防止することができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修
正、又は変形を加えた態様で実施できるものである。例えば、昇降駆動装置19を省略し
ても良い。また、障害物検知用センサ24を昇降キャリッジ4に直接に取付けても良い。
本発明は、オーダピッキングトラックを運転するオペレータの負担を軽減するのに有益
である。
本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置を取付けたオーダピッキングトラックの斜視図。 本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置を取付けたオーダピッキングトラックの側面図。 本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置を取付けたオーダピッキングトラックの要部の断面図。 本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置に適用した障害物検知用センサの動作を説明する斜視図。 本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置の動作の一例を説明する斜視図。 本発明の実施形態に係る運転台昇降駆動装置の動作の他例を説明する斜視図。 障害物を検知するセンサを取付けた従来例のオーダピッキングトラックの動作を説明する側面図。
符号の説明
1:オーダピッキングトラック
2:フォーク
3:ローテイト用直立軸
4:昇降キャリッジ
5:運転台
7:シフト駆動装置
8:横行案内レール
10:縦行案内レール
18:旋回駆動装置
19:昇降駆動装置
24:障害物検知用センサ
25:制御装置
26:出力装置
50:マスト
241:投光器
242:受光器
A1,A2:検知領域
E:障害物検知装置
M:運転台昇降駆動装置
O:障害物
S:照射光

Claims (6)

  1. マストを車台に立ち上げ、該マストに案内されて昇降できる運転台に、該運転台の前方
    に荷物を支持できるフォークを有する昇降キャリッジを、車幅方向に移動できるよう取付
    けたオーダピッキングトラックにおいて、
    該トラックの障害物を検知する障害物検知装置を有し、該障害物検知装置が、前記運転
    台の周辺領域に上下方向の検知領域を設定可能な障害物検知用センサと、前記運転台の高
    さに応じて前記検知領域を設定する制御装置とを備えることを特徴とするオーダピッキン
    グトラック。
  2. 前記障害物検知用センサが、前記検知領域に照射光を発する投光器と、前記照射光を検
    知して検知信号を送出する受光器とを備え、前記制御装置が、前記運転台の高さを検知し
    て前記検知領域を設定し、前記投光器が、前記設定された検知領域に照射光を発し、該照
    射光が前記設定された検知領域にて反射されることにより、前記受光器が検知信号を送出
    することを特徴とする請求項1に記載のオーダピッキングトラック。
  3. 前記障害物検知用センサを、前記昇降キャリッジに接続し、前記障害物検知用センサが
    前記昇降キャリッジに従い車幅方向に移動することを特徴とする請求項2に記載のオーダ
    ピッキングトラック。
  4. 走行駆動装置により走行又は停止する車台と、
    前記車台に立ち上げられたマストに昇降自在に支持される運転台と、
    前記運転台を前記マストに従わせて昇降させる運転台昇降駆動装置と、
    前記運転台の前方へ突出し荷物を支持するフォークを有する昇降キャリッジと、
    前記運転台に、鉛直方向に延びる縦行案内レールを設け、前記昇降キャリッジを、前記
    縦行案内レールに従わせて昇降させる昇降駆動装置と、
    前記運転台に、車幅方向に延びる横行案内レールを設け、前記縦行案内レールを前記昇
    降キャリッジと共に、前記横行案内レールに従わせて移動させるシフト駆動装置と備える
    オーダピッキングトラックにおいて、
    該トラックの障害物を検知する障害物検知装置を有し、該障害物検知装置が、前記運転
    台の周辺領域に設定可能な上下方向の検知領域に照射光を発する投光器、及び前記照射光
    を検知して検知信号を送出する受光器を有する障害物検知用センサと、
    前記運転台の高さに応じて、前記投光器が照射光を発する検知領域を設定する制御装置
    とを備え、
    前記検知信号に基づき、前記走行駆動装置、運転台昇降駆動装置、又は昇降駆動装置の
    動作を規制することを特徴とするオーダピッキングトラック。
  5. 前記制御装置が、前記検知信号に基づき作動する出力装置を備えることを特徴とする請
    求項4に記載のオーダピッキングトラック。
  6. 前記障害物検知用センサを、前記縦行案内レールに取付けたことを特徴とする請求項4
    又は5に記載のオーダピッキングトラック。
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