JP3768086B2 - 位置認識装置を備えた車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光を照射するレーザポインタ等を備えた車両、例えば、フォークリフトなどの荷役作業に使用される車両において、該車両が通路を通過できるか否かを判断したり、荷役作業時の車両の位置確認ができる位置認識装置を備えた車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフト等の車両は、被搬送物などや棚などが置かれた倉庫内を作業場所としている。このフォークリフト等において、例えば、天井が低い倉庫の中で荷役作業を行なう場合や、積荷を持ち上げた状態で高さの低い倉庫の入口を走行して通過するような場合には、フォークリフトの上端部や側部が倉庫の天井や出入口部分の梁や鴨居のような障害物に接触したり、酷い場合には衝突することがある。
【0003】
これは、フォークリフトが通過できるか否かの目測をオペレータが誤ることによって生じる。例えば、積荷をして上昇した状態のフォークの上端の高さと、天井や梁のような障害物の高さをオペレータは運転席から見比べて、そのまま通過できるか否かを瞬間的に判断することは容易ではない。特に初心者等の場合には、この判断が難しいので、極めて低速の状態で作業を行なわざるをえず、結果として荷役作業に多くの時間がかかることになる。
【0004】
このような場合に、フォークリフトが壁、柱、天井等に接触するのを防止するために、オペレータに走行の可否を知らせる技術としては、例えば特開平10−231096号公報に記載の技術が知られている。この公報に記載の技術は、フォークリフトトラックのフォークを持ち上げた際に最も高い位置まで上昇する部材の上端部に磁気センサを取付けると共に、このフォークリフトトラックによって荷役作業が行なわれる倉庫や工場において、磁気センサが取付けられている上端部が接触する可能性がある天井や天井よりも下がっている入口の梁のような部分に磁気センサが所定の距離まで接近した場合に、この磁気センサに有効な信号を発生させ得る磁気強度を有する磁気テープ等を貼り付けることによって、上端部が天井や入口の梁のような部分に所定の距離まで接近したことを非接触式センサで検出してオペレータに知らせるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−231096号公報に開示された技術の如く、非接触式センサによる検出をオペレータに知らせるものでは、オペレータの感に頼った領域を少なくすることができるものの、走行条件や温度変化等によってセンサが誤動作するという問題がある。また、非接触式磁気センサを用いた方法では、障害物側に磁気テープなどを設けなければならず、また更に、位置が移動する障害物(荷積み場所が移動する荷物等)には対応が困難であるなどの問題があった。
【0006】
フォークリフトなどの車両を用いた荷役作業においては、被搬送物をパレット等に載置した状態で搬送することが多く行われているが、この作業においては、フォークリフトのフォークをパレットの差込口に差し込んで持ち上げる。また、中空芯材の外周のシート材を捲回したロール状の被搬送物においては、中空芯材の中空部分にフォークを差し込むようにして搬送することがある。このように、被搬送物やパレット内にフォークなどの差込手段を差し込んで荷役作業する場合、差込位置とフォークとの位置合わせはオペレータの熟練度に依存しているのが現状であった。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、フォークリフト等の車両において、例えば倉庫内等で走行する際に、壁、柱、棚、天井さらには積荷等に、接触或いは衝突を起こすことなく通過でき、さらにはフォーク等の差込手段を差し込んで荷役作業するときに差込位置とフォークとの位置合わせが容易な位置認識装置を備えた車両を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、映し出される形状が直線状のレーザ光を照射する複数のレーザ照射器が設けられ、各レーザ照射器のレーザ光の中心光が、車体の前後方向中心軸に平行に配置され、前記レーザ照射器は、少なくとも二つのレーザ光同士が交差可能に前記中心光を中心にして回転自在に設けられ、前記レーザ光同士の交差位置を基準として車両の特定箇所と車両進行方向の特定物との位置関係を目視にて認識可能であることを特徴とする。
【0009】
したがって、請求項1に記載の発明の構成によれば、車両の例えば前方に直線状の複数のレーザ光により、車両高さの限度或いは幅限度を認識できるレーザ光の交点が被照射物上で形成されるように設定することができ、これにより、被照射物上に交点が形成される場合には、その交点が形成されている被照射物はその車両にとって障害物になるものと認識できる。一方、レーザ光の線は形成されているが交点が形成されていない場合には、その交点が形成されるべき位置には被照射物(入口の壁等)が存在しないことが容易に認識できる。
【0010】
また、請求項1に記載の発明の構成によれば、複数のレーザ照射器から照射されるレーザ光を、その中心光を中心にして回転させることで、照射されるレーザビームの面の傾斜角度(垂直に対する傾き角度)を自在に設定でき、該傾斜角度を大きくすれば交点(交差位置)は、例えば低い位置に形成され、傾斜角度を小さくすれば交点は高い位置に形成されるようになるので、車両の高さや車両に積載されている荷物の高さを考慮した設定が容易にできる。
【0011】
請求項2の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ光による交差位置が、車両の最大高さに対して高さに余裕寸法を見込んだ高さになるように設定されたことを特徴とする。
【0012】
したがって、請求項2に記載の発明では、直線状のレーザ光の線の交点の高さが車両の高さに余裕寸法を見込んだ高さにすることによって、車両の高さの設定に多少のずれがあったり、走行時に高さの変動(床面高さの変動等)が生じることがあっても、余裕寸法が見込んであるので、障害物に車両が接触や衝突を発生することがない。
【0013】
請求項3の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ光による交差位置が、車両側部に設けられて車両最大幅に対応して余裕寸法を見込んだ位置になるように設定されたことを特徴とする。
【0014】
したがって、請求項3に記載の発明では、レーザ光同士の交点(交差位置)を、車両側部に対する横方向位置(車両幅)に余裕寸法を見込んだ位置にすることによって、積み荷幅に多少のずれがあったり、走行時において車両の揺れが生じることがあっても、余裕寸法が見込んであるので、障害物に車両が接触したり衝突することがない。
【0015】
請求項4の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ照射器を4個設け、該4個のレーザ照射器によって高さ位置ならびに左右幅の3つの交差位置を形成することを特徴とする。
【0016】
このように、請求項4に記載の発明では、レーザ照射器が4個配置されて、それぞれのレーザ照射器から照射されるレーザ光の線による交点を3個形成することによって、車両の上部や側部(走行方向に対しての周囲)の複数箇所の障害物を同時に認識できる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明では、レーザ照射器が4個のうち2個は、車両の上部の高さ認識用兼側部認識用として併用しているので、必要最小限のレーザ照射器により、車両走行方向の周囲の障害物認識を同時するとこができる。
【0018】
請求項5の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ照射器が、高さの変化する昇降部に取付けられたことを特徴とする。
【0019】
このように、請求項5に記載の発明では、レーザ照射器を、例えばフォークリフトなどの車両に付属する昇降部に取付けることで、昇降部が上昇した場合にも、その上昇の程度に応じた高さに交点が形成されるようになるので、オペレータは昇降部の上昇の程度を何等認識すること無く障害物の有無の判断が可能となる。
【0020】
請求項6の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、荷役用であって、レーザ光による交差位置が、被搬送物を保持するための差込手段の先端と対応するように設定されていることを特徴とする。
【0021】
このように、請求項6の発明にかかる位置認識装置を備えた車両によれば、レーザ光による交差位置が、例えば、パレットの差込口に対応したとき、交差位置(交点)は映らないが、この差込口を構成するパレットの端面(差込口を画成部分)に交点の周辺のレーザ光が映るので、フォーク先端などの差込手段先端と差込口との対応関係を目視にて認識することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について以下図面を参照して詳細に説明する。
なお、図1は、本発明の第1の実施形態であるカウンタバランス型フォークリフトを示す斜視図である。図2は車両が出入口に対して通過可能な場合(高さを見た場合)を示す概略図である。図3は車両が出入口に対して通過できない場合を示す概略図である。図4は、フォークリフトが出入口に対して前進する場合を示した概略平面図である。また、図5は、レーザ照射器によるレーザ光の概念を模式した概略模式図である。図6は、本発明における第2の実施形態を示し、車両が出入口に対して通過可能な場合(高さ並びに側面位置の両方を見た場合)を示す概略図である。図7は、本発明の第3の実施形態における概略側面図である。図8は、図7に示したレーザ照射器を用いたときのレーザ光による表示形態を示す図である。
【0023】
(第1の実施形態)
本発明をカウンタバランス型フォークリフトに適用した場合の実施形態について、図1ないし図6を参照して説明する。本実施形態におけるフォークリフト1は、その基本的構成は周知のものであるが、レーザ照射器であるレーザポインタ10a,10bが、ヘッドガード用の左右の支柱2a,2bに設けられており、このレーザポインタ10a,10bによって、後述するような特徴的な機能を発揮することができる。
【0024】
このレーザポインタ10a,10bは、それぞれのレーザ光L1並びにL2が、フォークリフト1の車体前方に向かって照射されるように取り付けられている。また、このレーザポインタ10a,10bは、半導体レーザからなる発光部を有し、この発光部から照射されるレーザ光が、該レーザポインタ10a,10bに内蔵されたレンズ系により扇状に広げられる(図5参照)。したがって、レーザポインタ10a,10bによって映し出される形状(照射パターン)は、直線状または直線帯状のレーザ光(図5において、照射パターンLa,照射パターンLb)がフォークリフト1の前方に映し出される。
【0025】
本実施形態の各レーザポインタ10a,10bは、そのレーザ光L1,L2の中心光L1c,L2c(扇状に広げられたレーザ光の中心線に沿った光)が、車体2の前後方向中心軸C及び地面G(図4の(a)及び(b)参照)に平行に配置されている。そして、各レーザポインタ10a,10bは、それぞれの中心光L1c,L2cを中心にして回転(図5における矢印M方向に回転)できるように適宜保持構造によって取り付けられている。
【0026】
したがって、レーザポインタ10a,10bを固定するときに、適宜回転させることによって、二つのレーザ光L1,L2の交差位置A0を形成することができる。なお、この交差位置A0は、図5中において二点鎖線にて示す直線状の位置であって、仮想壁50に対して照射パターンLa,照射パターンLbの交点Aとして映し出されて目視できる。この交点Aの位置は、レーザポインタ10a,10bの回転角度の調節により、上下方向並びに左右方向(図中におけるY方向並びにX方向)に移動することができる。
【0027】
このようにフォークリフト1の前方に形成される直線状の照射パターンLa,照射パターンLbにより交点Aが形成できる。したがって、例えば、交点Aが形成される位置と、車両高さの限度や幅限度等とを認識できる対応関係を設定しておくことにより、被照射物上に交点が形成される場合には、その交点が形成されている被照射物はその車両にとって障害物になるものと認識できる。
【0028】
一方、被照射物上に、照射パターンLa,照射パターンLbの一部は形成されているが交点Aが形成されていない場合には、その交点が形成されるべき位置には被照射物(入口の壁等)が存在せず、障害物がないことが認識できる。
【0029】
このようなフォークリフト1の走行時における障害物の認識形態について、以下、図2から図4の模式図を参照して更に詳細に説明する。図2はフォークリフト1が倉庫や工場等の出入口52に進入が可能な場合の状態を示すもので、出入口52の前に位置するフォークリフト1を、その後方から見た図であり、図4は図2の状態をフォークリフト上方から見た概略図である。
【0030】
本実施形態においては、図5を参照して説明したように、レーザポインタ10a,10bを回転させることによって、被照射物体50(倉庫等の壁面など)に形成される照射パターンLa,照射パターンLbを斜め傾け、該照射パターンLa,照射パターンLbが所定の高さ(H+ΔH)で交点Aが形成されるようにされている。ここで、Hは車両の高さであり、ΔHは該車両の高さに加えられる余裕寸法(余裕度)である。
【0031】
この図2及び図4において、2個のレーザポインタ10a,10bから照射されるレーザ光L1,L2の照射パターンLa,照射パターンLbの交点Aは、床面13からH+ΔHの高さに形成されるはずであるが、倉庫等の出入口52が、交点Aの高さよりも高いので形成されない。
【0032】
しかし、倉庫等の壁面50には、レーザ光L1,L2の照射パターンLa,照射パターンLbの一部が部分的に映し出される結果、出入口52の空間の中に交点Aが形成されていることが判る。このように、倉庫等の出入口52の壁面50に照射パターンLa,照射パターンLbの交点Aが形成されていないことを、オペレータが運転中に認識することによって、オペレータはフォークリフト1が出入口52を通過(矢印D方向からの進入)できることを容易に判断できる。
【0033】
一方、図3はフォークリフト1が出入口52を通過できない場合の状態を示すものであって、図2と同様に出入口52の前に位置するフォークリフト1の後方から見た図である。この場合においても、2個のレーザポインタ10a,10bから照射されるレーザ光の照射パターンLa,照射パターンLbの交点Aは、床面13からH+ΔHの高さに形成されるように設定されており、図3に示すように、倉庫等の出入口52は該交点Aの高さよりも低いことから、倉庫等の壁面50には交点Aが形成されることになる。
【0034】
このように、倉庫等の出入口52の壁面50に、照射パターンLa,照射パターンLbの交点Aが形成されていることをオペレータが認識することによって、フォークリフト1が、出入口52に向かって進んでいる時に、その出入口52内を通過することができないことを容易に判断できる。この認識は、フォークリフト1が出入口52に対して進行した状態であれば、出入口52からかなり離れた位置から確認することができる。
【0035】
なお、2個のレーザポインタ10a,10bから照射されるレーザ光L1,L2の照射パターンLa,照射パターンLbの交点Aの床面13からH+ΔHの高さや左右方向の位置の設定については、前述したように、レーザポインタ10a,10bの回転操作によって適宜に設定することができる。すなわち、レーザポインタ10a,10bから照射されるレーザ光L1,L2を回転させることで、照射される照射パターンLa,照射パターンLbの傾斜角度(垂直線に対する角度)を大きくすれば交点Aは低い位置に形成でき、反対に傾斜角度が小さくなるように設定すれば高い位置に形成することができる。
【0036】
また、図2及び図3示の形態においては、2個のレーザポインタ10a,10bから照射された照射パターンLa,照射パターンLbは共に傾けた状態に設定されているが、例えば、一方の照射パターンのみを傾けて、他方の照射パターンを垂直状態に設定することで、交点Aが一方のレーザポインタの真上に形成することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態としては、図6に示すような構成とすることができる。なお、図6において、第1の実施形態と同じ構成部分については、同符号にて示してその説明を適宜省略する。図6に示すフォークリフト61は、4個のレーザポインタ10a,10b,10c,10dを備えた構成である。すなわち、レーザレーザポインタ10a,10b,10c,10dによって高さ位置(交点A)ならびに左右幅(交点A2,交点A3)の3つの交差位置を形成するように構成されている。本実施形態においては、フォークリフト61の車両幅Wに対して、交点A2,A3の位置が、車両側部よりも若干の余裕寸法(△W1,△W2)をもって設定されている。
【0038】
また、本実施形態においては、4個の照射パターンLa,Lb,Lc,Ldの線によって、交点A,A2,A3が3個形成されている、この複数の交点A,A2,A3が形成されることによって、フォークリフト1の上部や側部(走行方向に対しての周囲)の複数箇所の障害物を同時に認識できる。また、複数の交点を同時に形成する場合には、照射パターンLa,Lb,Lc,Ldの線の色を適宜変えることで、各交点の意味と対応させて認識し易いようにすることができる。
【0039】
また、本実施形態においては、レーザポインタ10a,10b,10c,10dのうち2個は、車両上部の高さ認識用兼側部認識用として併用しているが、レーザポインタを6個使用する構造であってもよい。
【0040】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態としては、図7および図8に示すような構成とすることができる。なお、図7および図8において、第1の実施形態と同じ構成部分については、同符号にて示してその説明を適宜省略する。図7に示すフォークリフ1トはリーチ型フォークリフトである。本実施形態においては、フォークリフト1の高さを認識できるように設定された一対のレーザポインタ80,81がマスト3の上方側に設けられている。すなわち、昇降するマスト3にレーザポインタ80,81が設けられたことによって、例えば、荷物8の搬送時におけるマスト3の高さの状態に応じた障害物の検出を的確に行なうことができる。
【0041】
また、本実施形態におけるフォークリフト1は、例えば、リフトブラケット4に一対のレーザポインタ70,71が設けられている。このレーザポインタ70,71はフォーク5に接近した位置でかつフォーク5と共に移動する箇所に設けられている。なお、レーザポインタ70,71用いた交点は一つのみ形成できるが、レーザポインタを4個用いて、交点を2箇所に設定してもよい。
【0042】
図8に示すように、レーザポインタ70,71によって映し出される照射パターンLe,Lfは、その交点A4がフォーク5(本実施形態においては、二本のフォーク5のうち片側)の先端位置に対応した位置(先端位置に接近した位置)に形成されるように設定されている。このレーザポインタ70,71は、例えば倉庫や工場に設置されたラック6内に、パレット7と共に載置された荷物8を取り出すとき有効に機能する。
【0043】
すなわち、荷物8をラック6から取り出すとき、図8に示すように、レーザポインタ70,71によって映し出される照射パターンLe,Lfの交点A4が、パレット7の一方側の開口である差込口7A内に位置するようにして、フォークリフト1を前進させる。このような操作をすることにより、フォーク5を差込口7A内に確実に挿入することができ、パレット7の捕捉を容易にすることができる。
【0044】
以上、本発明において、第1の実施形態から第3の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に何ら限定されるものではなく、例えば、フォークリフト以外の種々の車両に適用可能であるなど、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて上述した構成以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0045】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態としては、図9および図10に示すような構成とすることができる。なお、本実施形態において、第3の実施形態と同じ構成部分については、同符号にて示してその説明を適宜省略する。図9に示すフォークリフ1トは、巻物の荷物8の芯に挿入するアタッチメントであるラム5を備えている。
【0046】
本実施形態におけるフォークリフト1では、ラム5は、図9の(b)に示すように、左右のマスト93間に上下動可能に支持されたブラケット94に設けられており、このラム5の左右下側にレーザポインタ90,91が設けられている。したがって、レーザポインタ90,91は、ラム5と共に移動することができ、また、レーザポインタ90,91の照射パターンLe,Lfの交点A4を、ラム5の先端位置に一致した位置に形成するように設定されている。
【0047】
したがって、図10に示すように、レーザポインタ90,91によって映し出される照射パターンLe,Lfは、その交点A4がラム5の先端位置に一致した位置に形成されることから、例えばレーザポインタ90,91が、倉庫や工場に設置されたラック6内に載置された巻き芯空間8aを有する巻物状の荷物8を取り出すとき有効に機能する。
【0048】
すなわち、荷物8をラック6から取り出すとき、図10に示すように、レーザポインタ90,91によって映し出される照射パターンLe,Lfの交点A4が、巻き芯空間8a内に位置するようにして、フォークリフト1を前進させる。このような操作をすることにより、ラム5を巻き芯空間8a内に確実に挿入することができ、荷物8の捕捉を容易にすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明の構成によれば、車両の例えば前方に直線状の複数のレーザ光により、車両高さの限度或いは幅限度を認識できるレーザ光の交点が被照射物上で形成されるように設定することができ、これにより、被照射物上に交点が形成される場合には、その交点が形成されている被照射物はその車両にとって障害物になるものと認識できる。一方、レーザ光の線は形成されているが交点が形成されていない場合には、その交点が形成されるべき位置には被照射物(入口の壁等)が存在しないことが容易に認識でき、障害物との接触や衝突を回避するなどの位置合わせが容易な位置認識装置を備えた車両を提供することができる。
【0050】
請求項2の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ光による交差位置が、車両の最大高さに対して高さに余裕寸法を見込んだ高さになるように設定されているので、車両の高さの設定に多少のずれがあったり、走行時に高さの変動(床面高さの変動等)が生じることがあっても、障害物に車両が接触や衝突を発生することがない車両を提供することができる。
【0051】
請求項3の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ光による交差位置が、車両側部に設けられて車両最大幅に対応して余裕寸法を見込んだ位置になるように設定されており、例えば積み荷幅に多少のずれがあったり、走行時において車両の揺れが生じることがあっても、余裕寸法が見込んであるので、障害物に車両が接触したり衝突することがない位置認識装置を備えた車両を提供することができる。
【0052】
請求項4の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ照射器が4個配置されて、それぞれのレーザ照射器から照射されるレーザ光の線による交点を3個形成することによって、車両の上部や側部(走行方向に対しての周囲)の複数箇所の障害物を同時に認識でき、また、レーザ照射器が4個のうち2個は、車両の上部の高さ認識用兼側部認識用として併用しているので、必要最小限のレーザ照射器により、車両走行方向の周囲の障害物認識が可能な位置認識装置を備えた車両を提供することができる。
【0053】
請求項5の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ照射器を、フォークリフトなどの車両に付属する昇降部に取付けることで、昇降部が上昇した場合にも、その上昇の程度に応じた高さに交点が形成されるようになるので、オペレータは昇降部の上昇の程度を何等認識すること無く障害物の有無の判断が可能となる位置認識装置を備えた車両を提供することができる。
【0054】
請求項6の発明にかかる位置認識装置を備えた車両は、レーザ光による交差位置が、例えば、パレットなどのフォーク差込用の差込口に対応したとき、交差位置(交点)は映らないが、この差込口を構成するパレットの端面(差込口を画成部分)に交点の周辺のレーザ光が映るようにして使用できるので、差込手段の先端と差込口との対応関係を目視にて認識することができる位置認識装置を備えた車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるカウンタ型フォークリフトを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態において、車両が出入口に対して通過可能な場合(高さを見た場合)を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において、車両が出入口に対して通過できない場合を示す概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態において、フォークリフトが出入口に対して前進する場合を示した概略平面図である。
【図5】本発明におけるレーザ照射器によるレーザ光の概念を模式した概略模式図である。
【図6】本発明における第2の実施形態を示し、車両が出入口に対して通過可能な場合(高さ並びに側面位置の両方を見た場合)を示す概略図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における概略側面図である。
【図8】図7に示したレーザ照射器を用いたときのレーザ光による表示形態を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態である、(a)は概略側面図である、(b)はアタッチメントの部分の概略正面図である。
【図10】図9に示したレーザ照射器を用いたときのレーザ光による表示形態を示す図である。
【符号の説明】
1,61 車両
2 車体
3 ポスト
4 リフトブラケット
5 フォーク
6 ラック
7 パレット
8 荷物
10a,10b,10c,10d,70,71,80,81,90,91 レーザポインタ(レーザ照射器)
52 倉庫の入口
A,A2,A3,A4 交点
L1,L2 レーザ光の線
H 車両の高さ
W 車両の幅
ΔH,ΔW1,ΔW2 余裕寸法

Claims (6)

  1. 映し出される形状が直線状のレーザ光を照射する複数のレーザ照射器が設けられ、各レーザ照射器のレーザ光の中心光が、車体の前後方向中心軸に平行に配置され、前記レーザ照射器は、少なくとも二つのレーザ光同士が交差可能に前記中心光を中心にして回転自在に設けられ、前記レーザ光同士の交差位置を基準として車両の特定箇所と車両進行方向の特定物との位置関係を目視にて認識可能な位置認識装置を備えた車両。
  2. 前記レーザ光による前記交差位置が、車両の最大高さに対して高さに余裕寸法を見込んだ高さになるように設定されたことを特徴とする請求項1に記載の位置認識装置を備えた車両。
  3. 前記レーザ光による前記交差位置が、車両側部に設けられて車両最大幅に対応して余裕寸法を見込んだ位置になるように設定されたことを特徴とする請求項1に記載の位置認識装置を備えた車両。
  4. 前記レーザ照射器を4個設け、該4個のレーザ照射器によって高さ位置ならびに左右幅の3つの交差位置を形成することを特徴とする請求項1に記載の位置認識装置を備えた車両。
  5. 前記レーザ照射器が、高さの変化する昇降部に取付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置認識装置を備えた車両。
  6. 前記車両が荷役用であって、前記レーザ光による前記交差位置が、被搬送物を保持するための差込手段の先端と対応するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の位置認識装置を備えた車両。
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