JP7212054B2 - コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法 - Google Patents

コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7212054B2
JP7212054B2 JP2020549104A JP2020549104A JP7212054B2 JP 7212054 B2 JP7212054 B2 JP 7212054B2 JP 2020549104 A JP2020549104 A JP 2020549104A JP 2020549104 A JP2020549104 A JP 2020549104A JP 7212054 B2 JP7212054 B2 JP 7212054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cargo handling
container
truck
tractor head
spreader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020549104A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020059842A5 (ja
JPWO2020059842A1 (ja
Inventor
唯明 門前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Material Handling Systems Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Material Handling Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Material Handling Systems Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Material Handling Systems Co Ltd
Publication of JPWO2020059842A1 publication Critical patent/JPWO2020059842A1/ja
Publication of JPWO2020059842A5 publication Critical patent/JPWO2020059842A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7212054B2 publication Critical patent/JP7212054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/22Control systems or devices for electric drives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C15/00Safety gear
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C19/00Cranes comprising trolleys or crabs running on fixed or movable bridges or gantries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

本発明は、コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法に関する。
例えば、港湾において荷役を行うコンテナクレーン装置は、コンテナを保持するトロリーを備えた荷役部と、荷役部を移動可能に支持するガーダとを備えている。そして、コンテナクレーン装置は、ガーダによる荷役部の可動域である作業領域内のコンテナ蔵置エリアからコンテナをシャーシに載置し、或いは、シャーシからコンテナを受け取ってコンテナ蔵置エリアに蔵置する作業を実施している(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-214176号公報
本発明は、シャーシを牽引するトラックのトレーラーヘッドと荷役部との接触事故の発生を抑制することを目的とする。
本発明に係るコンテナクレーン装置は、
コンテナをトラックのシャーシに搭載するコンテナクレーン装置において、
前記コンテナを保持する荷役部と、
前記荷役部を移動可能に支持するクレーン本体部と、
前記クレーン本体部の下側で規定の荷役位置に停車したトラックのトラクタヘッドの位置を検出する位置検出部と、
前記荷役部の荷役動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記位置検出部で検出した前記トラックのトラクタヘッドが、鉛直方向から見て、前記荷役部の移動範囲に重なる位置であるか否かを判定し、
前記トラックのトラクタヘッドが、前記荷役部の移動範囲に重なる位置ではないと判定しない限り、前記トラックに対する前記荷役部の荷役動作を行わず、
前記トラックの前記シャーシ上に前記コンテナが載置されていないと判定しない限り、前記荷役部が保持する前記コンテナの前記シャーシ上への荷役を行わない構成とした。
本発明に係るコンテナクレーン装置の制御方法は、
コンテナをトラックのシャーシに搭載するコンテナクレーン装置の制御方法において、
前記コンテナクレーン装置は、前記コンテナを保持する荷役部と、前記荷役部を移動可能に支持するクレーン本体部と、前記クレーン本体部の下側で規定の荷役位置に停車したトラックのトラクタヘッドの位置を検出する位置検出部と、前記荷役部の荷役動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記位置検出部で検出した前記トラックのトラクタヘッドが、鉛直方向から見て、前記荷役部の移動範囲に重なる位置であるか否かを判定し、
前記トラックのトラクタヘッドが、前記荷役部の移動範囲に重なる位置ではないと判定しない限り、前記トラックに対する前記荷役部の荷役動作を行わず、
前記トラックの前記シャーシ上に前記コンテナが載置されていないと判定しない限り、前記荷役部が保持する前記コンテナの前記シャーシ上への荷役を行わない構成とした。
本発明によれば、シャーシのトレーラーヘッドと荷役部との接触事故の発生を抑制するという効果がある。
本発明の実施形態であるコンテナクレーン装置の斜視図である。 コンテナクレーン装置を前後方向から見た図である。 コンテナクレーン装置の平面図である。 コンテナクレーン装置の部分斜視図である。 コンテナクレーン装置を示すブロック図である。 荷役動作制御のフローチャートである。 搭載作業エリアにトラックが到着していない状態での第一のレーザスキャナの複数の着光点の位置を示す説明図である。 搭載作業エリアにトラックが停車している状態での第一のレーザスキャナの複数の着光点の位置を示す説明図である。 搭載作業エリア内のトラックのトラクタヘッドに対する第一のレーザスキャナの着光点の位置を示す説明図である。 搭載作業エリア内のトラックに搭載されたコンテナに対する第一のレーザスキャナの着光点の位置を示す説明図である。 搭載作業エリア内のトラックに搭載されたコンテナの着光点から求まる中心位置を示す説明図である。 トラクタヘッドとスプレッダとが干渉しない場合のコンテナクレーン装置の左側面図である。 トラクタヘッドとスプレッダとが干渉する場合のコンテナクレーン装置の左側面図である。 スプレッダが搭載作業エリアに位置する状態でのコンテナクレーン装置を前後方向から見た図である。 第一のレーザスキャナを複数設けた場合の説明図である。 トラックのトラクタヘッドの上面に反射板を設けた例を示す説明図である。 橋型のコンテナクレーン装置の例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態であるコンテナクレーン装置の斜視図、図2はコンテナクレーン装置を前後方向から見た図、図3はコンテナクレーン装置の平面図、図4はコンテナクレーン装置の部分斜視図である。図5は、コンテナクレーン装置10を示すブロック図である。
図示のコンテナクレーン装置10は、コンテナCをトラック100のシャーシ101に搭載する作業を行うためのものであり、当該コンテナクレーン装置10とトラック100とからコンテナクレーンシステムを構成する。
[コンテナ]
コンテナクレーン装置10が荷役を行うコンテナCは、ISO規格コンテナ等のコンテナである。コンテナCは、長尺の直方体状を呈し、その長手方向において例えば20フィート、40フィートといった所定の長さを有している。本実施形態では40フィートのコンテナCを例示するが、コンテナCの他のサイズについても本発明を適用可能である。
コンテナCは、図2に示すコンテナ蔵置エリアA1に複数段積み上げられてなるロウRを構成する。ロウRは、コンテナ蔵置エリアA1において、左右方向及び前後方向について複数形成される。各ロウRは、それぞれのロウRを構成するコンテナCの長手方向が全て後述するコンテナクレーン装置10の前後方向に平行となるように並べられる。
コンテナクレーン装置10は、コンテナ蔵置エリアA1において、いずれかのロウRの最上段に位置するコンテナCを保持して取り上げるか、或いは、いずれかのロウRの規定位置における最上段となる位置にコンテナCを蔵置する。
[コンテナクレーン装置]
コンテナクレーン装置10の構成について説明する。図1~図5に示すように、コンテナクレーン装置10は、クレーン本体部20と、荷役部としてのスプレッダ30と、制御部40と、位置検出部としての第一のレーザスキャナ41とを備えている。
なお、コンテナクレーン装置10において、その直進移動方向の一方を「前」、他方を「後」とする。また、直進移動方向に直交する方向であって前方を向いて左手側を「左」、右手側を「右」と定義する。言い換えると、左右方向は、後述するガーダの延在方向と一致する。前後方向は、左右方向及び上下方向と直交する方向と一致する。
クレーン本体部20は、走行装置21とフレーム22とトロリー23とを備えている。コンテナクレーン装置10は、走行装置21により前後方向の任意の位置に移動される。
そして、上記走行装置21は、タイヤとホイールからなる車輪211とその駆動装置とを備えている。
駆動装置は、車輪211の駆動を行う走行モータ213と、車輪の操舵を行う操舵機構214とから主に構成される。駆動装置は、フレーム22の左右両側にそれぞれ設けられた一対の脚部222(後述)の下端部に個別に設けられている。
個々の駆動装置は、前後の車軸の左右両端部に個別に車輪211を備えている。なお、各車軸の左右両端部に二つずつ車輪を有する構成としても良い。
フレーム22は、左右方向に延在する一対のガーダ221と、各ガーダ221の左右の両端部を個別に下から支持する合計四本の脚部222とを備える門型構造を呈している。
一対のガーダ221は、前後に並んで配設され、トロリー23の前端部と後端部とを個別に支持している。そして、一対のガーダ221は、左右方向に沿ってトロリー23を移動可能に支持している。
フレーム22の左側の脚部222と右側の脚部222の間には、内側領域が定められる。内側領域は、コンテナ蔵置エリアA1(左側)、搭載作業エリアA2(右側)に分割される。
コンテナ蔵置エリアA1は、複数のコンテナを蔵置するスペースである。コンテナ蔵置エリアA1には、複数のロウRが左右方向に並んで配置される。
また、搭載作業エリアA2は、トラック100に対する荷役動作を行うための荷役位置である。搭載作業エリアA2には、コンテナCの荷役作業が行われるトラック100が前後方向に車体を向けた状態で停車する。
実施形態では、搭載作業エリアA2は、一台のトラック100が停車することが可能な幅に設定されている。搭載作業エリアA2は、左右方向について、複数台のトラック100が並んで停車することが可能な広さに設定しても良い。
トロリー23は、自身が左右方向に移動することで、スプレッダ30の左右方向位置を調整する。トロリー23は、二本のガーダ221によって左右方向に移動可能に支持されている。そして、トロリー23には、ガーダ221に沿ってトロリー23が左右に移動するための搬送装置が併設されている。また、トロリー23には、スプレッダ30を吊下する巻き上げ装置が搭載されている。
搬送装置は、制御部40の制御の下、トロリー23及びスプレッダ30を左右方向における任意の位置に位置決めする搬送モータ231を備えている。
トロリー23には、コンテナクレーン装置10を制御する操縦者を収容する運転室24を有している。
巻き上げ装置は、スプレッダ30を任意の高さに昇降させる。巻き上げ装置は、スプレッダ30を吊下するワイヤ232と、ワイヤ232を巻き取るドラム233と、ドラム233の回転駆動源となる巻き取りモータ234とを備えている。
巻き取りモータ234は、制御部40の制御により、スプレッダ30を任意の高さに昇降させることができる。
[スプレッダ]
スプレッダ30は、コンテナCを保持するための部材である。スプレッダ30は、スプレッダ本体部31と、コンテナCに係合する部材であるロックピン32と、を備える。スプレッダ30は、コンテナCまでの距離を測定するセンサとして、第二のレーザスキャナ33を備えてもよい。
スプレッダ本体部31は、平面視においてコンテナCの上面と前後左右の幅がほぼ等しい矩形の枠体である。なお、スプレッダ30は、保持するコンテナCの寸法に対応する長さに調節することが可能である。又は、各コンテナCのサイズに対応するスプレッダ30に交換しても良い。
ロックピン32は、スプレッダ本体部31の四隅から下側に突出して設けられている。各ロックピン32は、コンテナCの上部の四隅に設けられた図示しない保持穴に挿入することで、スプレッダ30に対するコンテナCの保持を行う。なお、図4ではロックピン32を一部のみ図示して、他は省略している。
例えば、ロックピン32は、ツイストロックピンであって、保持穴に挿入後、回転することで、先端部の係止部が保持穴内部に係止されて抜脱不能なロック状態となる。また、ロックピン32は、挿入時と逆方向に回転することでロック状態を解除する分離可能状態にすることができる。
第二のレーザスキャナ33は、レーザ光の光源と受光素子とを備え、レーザ光が測定対象物から反射して戻って来るまでの時間に基づいて、測定対象物としてのコンテナCまでの距離を算出する。この第二のレーザスキャナ33は、左右方向を主走査方向、前後方向を副走査方向としてレーザ光を走査して、複数の着光点について各々のレーザ光の照射方向とその時の測定距離とに基づいて、それぞれの着光点の座標を取得する三次元センサである。
制御部40は、第二のレーザスキャナ33によりスプレッダ30からコンテナCまでの距離を認識することで、ロックピン32は、適正にコンテナCを保持することができる。
[第一のレーザスキャナ]
コンテナクレーン装置10は、搭載作業エリアA2に停車したトラック100までの距離を算出するセンサを備える。センサは、例えば、第一のレーザスキャナ41である。第一のレーザスキャナ41は、第二のレーザスキャナ33と同じ構造のレーザスキャナであり、測定対象物である搭載作業エリアA2に停車したトラック100までの距離を算出する。この第一のレーザスキャナ41は、フレーム22の右側の一対の脚部222の上部において、レーザ光の照射方向が概ね左斜め下方向を向くように支持されている。そして、この第一のレーザスキャナ41も、左右方向を主走査方向、前後方向を副走査方向としてレーザ光を走査する。
第一のレーザスキャナ41は、搭載作業エリアA2の適正な位置に停車したトラック100の上部全域に対して、レーザ光の走査を行うことができる。
制御部40は、第一のレーザスキャナ41の検出出力から当該第一のレーザスキャナ41からトラック100の上部全域までの距離を認識し、トラック100の全長に渡ってその高さを検出する処理を実行する。
なお、図2及び後述する図14では、搭載作業エリアA2のトラック100の向きが他の図とは逆向きとなっているが、この図のように、搭載作業エリアA2内のトラック100の向きは前後いずれに向いていても良い。但し、搭載作業エリアA2においてトラック100を前後いずれの向きで停車させるべきかは、予め、定めを設け、常に、各トラック100が一定の方向を向いて、荷役作業を行うことが望ましい。
[トラック]
トラック100は、シャーシ101とトラクタヘッド102とを備えている。
シャーシ101は、平面視でコンテナCを載置することが可能なサイズのフレームと当該フレーム後端部に装備された二軸の車輪とを有している。即ち、フレーム上部の荷台は、その前後左右の寸法が、コンテナCの前後左右の寸法と同程度か或いは幾分大きく設定されている。
車輪は各軸の左右両端部に二つずつ設けられている。また、シャーシ101の前端部には、図示しないキングピンが設けられ、トラクタヘッド102の図示しないカプラに連結することができる。
トラクタヘッド102は、駆動系を備え、シャーシ101を牽引する車両である。図8に示すように、トラクタヘッド102の前部103は車高が高く、後部104は車高が低い。トラクタヘッド102の前部103には、運転手が搭乗するキャブを有し、後部104には、カプラを介してシャーシ101を連結する牽引部を有している。
そのため、シャーシとトラクタヘッド102が連結された状態を鉛直上側から見ると、トラクタヘッド102の後部104の一部はシャーシ101に覆われる。
なお、トラックは、シャーシとトラクタヘッドが固定的に連結されている構造であっても良い。
[制御部]
制御部40は、コンテナクレーン装置10の動作制御及び処理を実行するものである。具体的には、制御部40は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、各種制御プログラム(図示略)に従って荷役動作の制御及び処理を行う。
このため、図5に示すように、制御部40は、駆動装置の走行モータ213及び操舵機構214と、トロリー23の搬送モータ231及び巻き取りモータ234と、スプレッダ30のロックピン32及び第二のレーザスキャナ33と、第一のレーザスキャナ41とが接続されている。
また、コンテナクレーン装置10による荷役動作は、コンテナ蔵置エリアA1に配置されたコンテナCを搭載作業エリアA2に停車したトラック100のシャーシ101に搭載する作業と、搭載作業エリアA2に停車したトラック100のシャーシ101に搭載されたコンテナCをコンテナ蔵置エリアA1に蔵置する作業とからなる。
制御部40は、運転室24の操縦者による入力に従い、各機器を制御する。なお、操縦者は、コンテナクレーン装置10から離れた位置からコンテナクレーン装置10を操縦してもよい。その場合、各機器の制御は、遠隔地に設けられた外部操作装置42を通じて操縦者の操作によって実行される。
このため、制御部40には、通信回線やネットワークを通じて外部操作装置42と接続されている。
また、コンテナ蔵置エリアA1側でのスプレッダ30による荷役作業の動作制御は、制御部40により自律的に実行されてもよい。一方、搭載作業エリアA2側でのスプレッダ30による荷役作業の動作は、安全を考慮して、操縦者の操作によって実行されることが好ましい。
また、スプレッダ30のコンテナ蔵置エリアA1から搭載作業エリアA2への移動及び搭載作業エリアA2からコンテナ蔵置エリアA1への移動は、制御部40の制御により行っても良いし、外部操作装置42を通じて操縦者の操作によって行っても良い。
そして、制御部40は、上記荷役動作制御の中で、搭載作業エリアA2に停車したトラック100のトラクタヘッド102の前部103が、鉛直方向から見て、スプレッダ30の移動範囲M(図3参照)に重なる位置であるか否かを判定する。制御部40は、トラック100のトラクタヘッド102が、スプレッダ30の移動範囲Mに重なる位置ではないと判定しない限り、トラック100に対するスプレッダ30の荷役動作を行わないように荷役動作制御を実行する。
なお、以下の説明では、トラクタヘッド102の前部103が鉛直方向から見て、スプレッダ30の移動範囲Mに重なる位置である状態を「トラクタヘッド102とスプレッダ30とが干渉する」と記載する。
上記荷役動作制御において、トラック100のトラクタヘッド102とスプレッダ30の干渉が生じる配置と認識されると、トラック100の運転手に対して、搭載作業エリアA2において前方又は後方への誘導を行う必要がある。この誘導は、例えば、コンテナクレーン装置10の操縦者がスピーカー等の音声出力手段を通じてトラック100の運転手に対して行われる。このため、外部操作装置42または運転室24には、誘導の必要性及び前方又は後方へのいずれに誘導すべきかを表示する表示部43が併設されており、当該表示部43も制御部40に接続されている。
[荷役動作制御]
制御部40により実行される荷役動作制御の詳細な内容について図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部40は、トロリー23及びスプレッダ30を図2に示す配置、即ち、コンテナ蔵置エリアA1内の搭載作業エリアA2側の端部で待機させる(ステップS1)。スプレッダ30が待機する上述の位置を待機位置とする。
そして、制御部40は、第一のレーザスキャナ41により、搭載作業エリアA2にトラック100が到着したか否かを判定する(ステップS3)。この判定は、トラック100の到着まで繰り返し実行される。
図7は搭載作業エリアA2にトラック100が到着していない状態、図8は搭載作業エリアA2にトラック100が停車している状態を示している。
第一のレーザスキャナ41は略前後方向を副走査方向として三次元的にレーザ光の走査を行うので、トラック100が到着していない状態では、図7に示すように、搭載作業エリアA2の路面にレーザ光の照射による着光点Pが並ぶ。従って、制御部40は、第一のレーザスキャナ41の検出出力から、搭載作業エリアA2の前後方向の照射範囲全域に渡って高さ0[m]を検出する。
一方、トラック100が停車している状態では、図8に示すように、トラック100の全長に渡ってその上部にレーザ光の照射による着光点Pが並ぶ。従って、制御部40は、第一のレーザスキャナ41の検出出力から、トラック100の前後方向全長における各部の高さを検出する。
このように、制御部40は、第一のレーザスキャナ41の検出出力から、例えば、搭載作業エリアA2の左右方向中央部における前後方向の全長に渡って高さ0[m]を検出した場合には、搭載作業エリアA2にトラック100なしと判定することができる。また、搭載作業エリアA2の左右方向中央部において、一定の以上の高さ(例えば、トラック100のシャーシ101上面の高さ)を検出した場合には、搭載作業エリアA2にトラック100ありと判定することができる。
この場合、制御部40は、トラック100のシャーシ101上面の高さよりも幾分低い所定の高さを閾値として設定してもよい。そして、搭載作業エリアA2の前後方向について、閾値以上の高さを示す距離を複数取得した場合には、搭載作業エリアA2にトラック100ありと判定してもよい。
また、第一のレーザスキャナ41による走査は、短時間周期で繰り返し行われることから、当該走査が複数回繰り返される一定期間において、継続的に一定の以上の高さを取得した場合に、搭載作業エリアA2にトラック100ありと判定しても良い。
搭載作業エリアA2にトラック100が到着したと判定すると、制御部40は、第一のレーザスキャナ41により、搭載作業エリアA2のトラック100のトラクタヘッド102(より具体的には前部103)の前後方向における位置を検出する(ステップS5)。
図9は搭載作業エリアA2のトラック100にレーザ光の走査を行っている状態を示している。
図示のように、トラック100の全長に渡ってその上部にレーザ光の照射による着光点Pが並び、制御部40は、第一のレーザスキャナ41の検出出力から、トラクタヘッド102(より具体的には前部103)における着光点Pの高さ(一例として、2.7[m]程度)を検出する。
さらに、トラクタヘッド102の前部103(キャブ)の後端部の着光点P1より後方の着光点Pは高さが低くなり、落差があるので、第一のレーザスキャナ41の検出出力から、前後方向について着光点Pの高さが急激な下降を示す手前の着光点P1をトラクタヘッド102の前部103(キャブ)の後端部と認識することができる。
つぎに、制御部40は、第一のレーザスキャナ41により、搭載作業エリアA2内のトラック100がシャーシ101にコンテナCが搭載されているか否かを判定する(ステップS7)。
図10は搭載作業エリアA2のトラック100にコンテナCが搭載された状態を示している。
図示のように、コンテナCは、前後方向についてトラクタヘッド102よりも十分に長く、トラクタヘッド102よりも高さも高い。
従って、制御部40は、第一のレーザスキャナ41の検出出力から、コンテナCの上面における着光点Pの高さ(一例として、4.0~4.3[m]程度)を前後方向について所定距離以上検出した場合に、コンテナCありと判定することができる。
一方、シャーシ101にコンテナCが搭載されていない場合には、図8に示すように、コンテナC相当の高さとなる着光点Pが検出されないので、これにより、コンテナCなしと判定することができる。
そして、トラック100のシャーシ101にコンテナCが搭載されていると判定した場合には、制御部40は、シャーシ101上のコンテナCの前後方向における位置を検出する(ステップS9)。
図11はトラック100上のコンテナCの前後方向の位置を検出するための説明図である。
図示のように、コンテナC上の着光点Pは、コンテナCに相当する高さで前後方向に所定長さの範囲で検出される。そして、コンテナCの前端部における着光点P3はそれより前側の着光点Pに比べて急激に高さが上昇しており、コンテナCの後端部における着光点P4の後側の着光点Pは着光点P4に比べて急激に高さが下降している。これらの高さ変化から、コンテナCの前端部における着光点P3と後端部における着光点P4のぞれぞれの前後方向位置を特定することができる。
さらに、制御部40は、着光点P3と着光点P4のそれぞれの前後方向における位置から、コンテナCの前後方向の中心位置Hを求めることができる。
そして、制御部40は、スプレッダ30とトラック100のトラクタヘッド102とが前後方向について干渉するか、さらに、前後方向についてスプレッダ30とシャーシ101上のコンテナCとが互いに適正な位置かを判定する(ステップS11)。
図12はスプレッダ30とトラック100のトラクタヘッド102とが前後方向について干渉しない状態、図13は干渉する状態を示す左側面図である。
図12のように、トラクタヘッド102の前部103の後端部がスプレッダ30の前端部よりも前方に位置していれば、スプレッダ30がトラック100上方から下降した場合に、トラクタヘッド102との干渉を生じない。
トラクタヘッド102の前部103の後端部の前後方向における位置は、ステップS5において既に検出されているので、このときの検出位置から制御部40は、干渉を判定することができる。
なお、図12及び図13では、スプレッダ30がコンテナCを保持している状態を図示しているが、スプレッダ30がコンテナCを保持していない場合でも、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じない位置関係及び干渉が生じる位置関係については同様となる。
さらに、スプレッダ30の前端部及び後端部の前後方向における位置が、トラック100のシャーシ101上のコンテナCの前端部及び後端部の前後方向における位置と略一致している場合に、スプレッダ30がコンテナCを保持することができるので、制御部40は、この状態を適正な位置と判定する。
コンテナCの前端部、後端部、中心位置Hは、ステップS9において既に検出されているので、このときの検出位置から制御部40は、適正な位置であるか否かを判定することができる。
制御部40は、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じない位置関係であるとの判定と、スプレッダ30とコンテナCとが適正な位置であるとの判定のいずれか一方でも成立しなかった場合には、表示部43により、トラック100の移動を指令する警告処理を実行する(ステップS13)。
このとき、制御部40は、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じている場合には、トラック100の前進移動を指示すべき表示を行う。
また、スプレッダ30とコンテナCとが適正な位置ではない場合には、ステップS9において検出されたコンテナCの前端部、後端部、中心位置Hから、トラック100を前後いずれの方向に移動させるべきかを判定し、当該判定に応じた移動方向への移動を指示すべき表示を行う。
表示部43によるこれらの表示を受けて、運転室24または外部操作装置42の操縦者は、トラック100の運転手に対して、スピーカー等の音声出力手段を通じて、前後いずれかの方向への移動を指示する。なお、移動の指示は、音声には限られない。トラックの運転手に移動方向を表示してもよい。あるいは、トラックの100の制御装置に移動を指示する信号を発信してもよい。
制御部40は、表示部43による移動指令を表示した後には、移動指令に応じて移動したトラック100に対して、ステップS5以降の処理を再度実行する。
また、制御部40は、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じない位置関係であるとの判定と、スプレッダ30とコンテナCとが適正な位置であるとの判定の両方が成立した場合には、表示部43により、トラック100が現在位置で待機するよう指令する処理を実行する(ステップS15)。
表示部43によるこれらの表示を受けて、運転室24又は外部操作装置42の操縦者は、トラック100の運転手に対して、スピーカー等の音声出力手段を通じて、現在位置で待機するよう指示する。
この場合も、待機の指示は、音声には限らず、待機指示の表示やトラック100の制御装置に対する待機指令の入力を行っても良い。
そして、制御部40は、荷役作業を実行する(ステップS25)。
この場合、トラック100のシャーシ101にコンテナCが搭載されているので、これをスプレッダ30で保持して、コンテナ蔵置エリアA1のいずれかのロウRに蔵置する作業を行うことになる。
但し、スプレッダ30は、既に、コンテナ蔵置エリアA1内の搭載作業エリアA2側の端部で待機しているので、制御部40は、運転室24又は外部操作装置42による操縦を許可状態に切り替える。これにより、これ以降の動作は、操縦者による運転室24又は外部操作装置42の操縦に基づいて実行される。
即ち、操縦者は、図14に示すように、運転室24又は外部操作装置42により、トロリー23をコンテナ蔵置エリアA1から搭載作業エリアA2内に移動させる。
このとき、ステップS9において、既にトラック100のシャーシ101上のコンテナCの前後方向における位置検出が行われているが、第一のレーザスキャナ41は三次元センサであることから、このときの検出結果から、制御部40は、コンテナCの前後方向における位置だけでなく、左右方向におけるコンテナCの位置も取得している。
従って、既に取得されているシャーシ101上のコンテナCの左右方向の位置を参照しつつ、トロリー23及びスプレッダ30を左右方向における適正な位置まで移動させる。
その後、操縦により、スプレッダ30を下降させて、各ロックピン32の固定動作によりスプレッダ30にコンテナCを連結する。
再び、操縦により、スプレッダ30を上昇させて、コンテナ蔵置エリアA1まで移動させる。
スプレッダ30が再びコンテナ蔵置エリアA1内に移動すると、制御部40は、運転室24又は外部操作装置42による操縦を不許可状態に切り替える。これ以降は、制御部40が荷役動作の制御を実行する。即ち、トロリー23を所定のロウRの上方まで移動させ、スプレッダ30を下降させて、各ロックピン32を解除し、コンテナCを蔵置する。
そして、制御部40は、スプレッダ30を上昇させると共にコンテナ蔵置エリアA1における搭載作業エリアA2側の端部である初期の待機位置まで移動させて、荷役動作を終了する。
一方、ステップS7において、トラック100のシャーシ101にコンテナCが搭載されていないと判定した場合には、制御部40は、シャーシ101の上面である荷台の前後方向における位置を検出する(ステップS17)。
この場合、制御部40は、図9に示すように、荷台の高さ相当の高さで検出された複数の着光点Pが前後方向について並んだ状態において、最も後方に位置する着光点P2をシャーシ101の荷台の後端部と認識する。
そして、制御部40は、スプレッダ30とトラック100のトラクタヘッド102とが前後方向について干渉するか、さらに、前後方向についてスプレッダ30とシャーシ101の荷台とが互いに適正な位置かを判定する(ステップS19)。
スプレッダ30とトラクタヘッド102との干渉については、ステップS11の場合と同様である。
また、前後方向におけるスプレッダ30の後端部の位置に対して、シャーシ101の荷台の後端部がより後方であって規定の距離範囲内に位置する場合には、制御部40は、適正な位置と判定する。
シャーシ101の荷台の後端部の位置は、ステップS17において既に検出されているので、このときの検出位置から制御部40は、適正な位置であるか否かを判定することができる。
制御部40は、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じない位置関係であるとの判定と、スプレッダ30とシャーシ101の荷台とが適正な位置であるとの判定のいずれか一方でも成立しなかった場合には、表示部43により、トラック100の移動を指令する警告処理を実行する(ステップS21)。
このとき、制御部40は、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じている場合には、トラック100の前進移動を指示すべき表示を行う。
また、スプレッダ30とシャーシ101の荷台とが適正な位置ではない場合には、ステップS17において検出されたシャーシ101の荷台の後端部の位置から、トラック100を前後いずれの方向に移動させるべきかを判定し、当該判定に応じた移動方向への移動を指示すべき表示を行う。
表示部43に基づく外部操作装置42の操縦者の指示については、前述したステップS13の場合と同様である。
そして、制御部40は、表示部43による移動指令を表示した後には、移動指令に応じて移動したトラック100に対して、ステップS5以降の処理を再度実行する。
また、制御部40は、スプレッダ30とトラクタヘッド102の干渉が生じない位置関係であるとの判定と、スプレッダ30とシャーシ101の荷台とが適正な位置であるとの判定の両方が成立した場合には、表示部43により、トラック100が現在位置で待機するよう指令する処理を実行する(ステップS23)。
表示部43によるこれらの表示を受けて、外部操作装置42の操縦者は、トラック100の運転手に対して、スピーカー等の音声出力手段を通じて、現在位置で待機するよう指示する。
この場合も、待機の指示は、音声には限らず、待機指示の表示やトラック100の制御装置に対する待機指令の入力を行っても良い。
そして、制御部40は、荷役作業を実行する(ステップS25)。
この場合、トラック100のシャーシ101にはコンテナCが搭載されていないので、これをスプレッダ30で保持して、コンテナ蔵置エリアA1のいずれかのロウRに蔵置されたコンテナCをシャーシ101の荷台に搭載する作業を行うことになる。
まず、制御部40は、所定のロウRの上方までトロリー23を移動させて、スプレッダ30を下降させると共に、各ロックピン32を作動させてコンテナCを保持する。
そして、スプレッダ30を上昇させると共に、トロリー23をコンテナ蔵置エリアA1における搭載作業エリアA2側の端部まで移動させる。
そして、制御部40は、運転室24又は外部操作装置42による操縦を許可状態に切り替える。これにより、これ以降の動作は、操縦者による運転室24又は外部操作装置42の操縦に基づいて実行される。
即ち、操縦者は、運転室24又は外部操作装置42により、トロリー23をコンテナ蔵置エリアA1から搭載作業エリアA2内に移動させる(図14参照)。
そして、ステップS17において行われたシャーシ101の荷台の前後方向における位置検出の検出結果に基づいて取得されたシャーシ101の荷台の左右方向の位置を参照しつつ、トロリー23及びスプレッダ30を左右方向における適正な位置まで移動させる。
その後、操縦により、スプレッダ30を下降させて、各ロックピン32の固定解除動作によりシャーシ101の荷台上にコンテナCを搭載する。
そして、操縦により、スプレッダ30を上昇させると共にコンテナ蔵置エリアA1における搭載作業エリアA2側の端部である初期の待機位置まで移動させて、荷役動作を終了する。
[発明の実施形態における技術的効果]
以上のように、コンテナクレーン装置10では、制御部40が、第一のレーザスキャナ41により検出したトラック100のトラクタヘッド102がスプレッダ30に干渉するか否かを判定し、トラック100のトラクタヘッド102がスプレッダ30に干渉しないと判定しない限り、トラック100に対するスプレッダ30の荷役動作を行わない制御を実行している。
このため、スプレッダ30とトラック100のトラクタヘッド102との接触事故の発生を効果的に抑制し、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、制御部40は、トラック100のトラクタヘッド102がスプレッダ30に干渉しないと判定しない限り、スプレッダ30を、当該スプレッダ30の移動方向(左右方向)について、搭載作業エリアA2(荷役位置)の範囲外となるコンテナ蔵置エリアA1の範囲内で待機させた状態とする制御を行っている。
このため、スプレッダ30とトラック100のトラクタヘッド102との接触事故の発生をより効果的に抑制し、安全性のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、制御部40は、前述した図6の荷役動作制御のステップS7の処理によって、トラック100のシャーシ101上にコンテナCが載置されていないと判定しない限り、スプレッダ30が保持するコンテナCのシャーシ101上への荷役を行わない制御を実施している。
このため、トラック100のシャーシ101上に載置されているコンテナCとスプレッダ30が保持するコンテナCとの接触事故の発生を効果的に抑制し、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、制御部40は、トラック100のトラクタヘッド102がスプレッダ30に干渉すると判定した場合に、トラック100を移動させるための警告処理を実行している。
これにより、トラクタヘッド102とスプレッダ30の接触を回避し、適正な状態で速やかに荷役動作を再開させることが可能となる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られず、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第一のレーザスキャナ41による着光点Pが、前後方向について第一のレーザスキャナ41から離隔するにつれて、レーザ光の入射方向が、鉛直方向に対して大きく傾斜し、反射光が第一のレーザスキャナ41とは逆側に反射する傾向が顕著になる。これにより、第一のレーザスキャナ41から遠い着光点Pの距離や高さの検出精度が低下する。
従って、図15に示すように、前後方向について、第一のレーザスキャナ41を複数設けても良い。
これにより、トラック100の各所において、第一のレーザスキャナ41から着光点Pまでの距離を短縮し、反射光の逆側の反射を抑制して、着光点Pの距離や高さの検出精度を向上させることが可能となる。
なお、図15では第一のレーザスキャナ41を二基設ける場合を例示したが、より多くの第一のレーザスキャナ41を設けてもよい。
また、図16に示すように、トラック100のトラクタヘッド102の前部103の上面には、反射部材としての反射板105を設けて、第一のレーザスキャナ41からのレーザ光の反射性を高めても良い。
さらに、反射板105は、再帰反射性を有する反射板を使用しても良い。その場合、図16の点線矢印に示すように、レーザ光をより効果的に第一のレーザスキャナ41側に反射させることができ、着光点Pの距離や高さの検出精度を向上させることが可能となる。
また、前述した実施形態では、制御部40が、荷役動作制御において、トラック100のトラクタヘッド102がスプレッダ30と干渉しないと判定しない限り、スプレッダ30を搭載作業エリアA2の外側で待機させる制御を行う場合を例示したが、スプレッダ30の待機位置についてはこれに限られない。
例えば、制御部40が、荷役動作制御において、トラック100のトラクタヘッド102がスプレッダ30と干渉しないと判定しない限り、スプレッダ30を搭載作業エリアA2の上方(図14の配置)で待機させる制御を行っても良い。
この場合、トラクタヘッド102がスプレッダ30と干渉しないとの判定が得られ次第、即座に、スプレッダ30を荷役作業に移行させることができ、荷役作業の迅速化及び作業効率の向上を図ることが可能となる。
また、制御部40は、例えば、シャーシ101にコンテナCを搭載してないトラック100に対して、コンテナ蔵置エリアA1のコンテナCを搭載する作業を行う場合には、予め、スプレッダ30がコンテナCを保持した状態で待機するように制御しても良い。
また、前述した荷役動作制御では、制御部40が、トラック100のトラクタヘッド102の前後方向の位置やシャーシ101の荷台の前後方向の位置を検出する場合に、これら各位置に生じる高低差を利用して当該各位置を個別に検出する構成を例示しているが、これに限定されない。
例えば、制御部40が、トラック100の各部の寸法データを予め記憶しておき、トラック100の一又は複数の特定箇所を検出すれば、寸法データを参照することで、他の全ての箇所の位置を求められる構成としても良い。
さらに、この場合、制御部40は、トラック100の種別ごとに寸法データを記憶し、荷役動作制御の前にトラック100の種別を識別した上で寸法データを選択することで、各種のトラック100に対して、複数箇所の位置を求めることができるように構成としても良い。この場合、トラック100の種別の識別は、トラック100の表面に記載された文字、記号、その他の表示情報の読み取り、トラック100からの識別データの通信、トラック100の撮像画像による外形的特徴からの識別、トラック100の運転手による識別情報の入力等の各種方法で行うことが可能である。
また、上記実施形態では、搭載作業エリアA2側でのスプレッダ30による荷役作業の動作が操縦者の操作によって実行される構成を例示したが、搭載作業エリアA2の動作も、制御部40の制御により自律的に行われる構成としても良い。
また、上記実施形態では、トラックのトラクタヘッドにキャブを有し、運転手により運転される構成を例示したが、トラックは、遠隔操作や自動運転が行われる構成としても良い。なお、遠隔操縦の場合には、前述した図6の荷役動作制御において、トラックの運転手に対して、スピーカー等の音声出力手段を通じて行われていた移動や待機の指示は、遠隔操作装置への音声又は表示による通知で行うことが好ましい。また、自動運転の場合には、自動運転を行う制御装置に対する動作指令で行うことが好ましい。
また、上記実施形態では、位置検出部として第一のレーザスキャナ41を例示しているが、これに限らず、トラック100のトラクタヘッド102(前部103)の前後方向の位置を検出可能な種々のセンサを使用することが可能である。また、センサに限らず、カメラのような撮像手段によりトラクタヘッド102を撮像し、画像処理によってトラクタヘッド102の位置を検出しても良い。
また、上記実施形態では、コンテナクレーン装置として門型構造のクレーンを例示したが、スプレッダを水平に搬送し、昇降動作によりコンテナの荷役動作を行う種々のコンテナクレーン装置について、本発明の特徴を適用することが可能である。
例えば、図17に示すように、フレーム22Aの左右両側に向かってガーダ221Aが長く延出されたクレーン本体部20Aを備え、ガーダ221Aの一方の延出端部の下方に、コンテナ蔵置エリアA1及び搭載作業エリアA2が設けられて荷役作業が行われる、いわゆる橋型のコンテナクレーン装置10A等でも、前述した荷役動作制御を効果的に行うことが可能である。
また、上記実施形態では、コンテナクレーン装置10は、タイヤを備えた車輪により移動を行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、図17のコンテナクレーン装置10Aのように、タイヤを使用しない車輪211Aによりレール上を移動する構成であっても良い。
さらに、本発明は、車輪を持たず、フレーム本体を地面に固定的に設置したクレーン装置にも適用可能である。
本発明に係るコンテナクレーン装置は、コンテナを水平に搬送し、昇降して荷役作業を行うコンテナクレーン装置について産業上の利用可能性がある。
10 コンテナクレーン装置
20 クレーン本体部
21 走行装置
211 車輪
22 フレーム
221 ガーダ
222 脚部
23 トロリー
30 スプレッダ(荷役部)
40 制御部
41 第一のレーザスキャナ(位置検出部)
100 トラック
101 シャーシ
102 トラクタヘッド
103 前部
105 反射板(反射部材)
A1 コンテナ蔵置エリア
A2 搭載作業エリア(荷役位置)
M 移動範囲
P 着光点
P1~P4 着光点

Claims (8)

  1. コンテナをトラックのシャーシに搭載するコンテナクレーン装置において、
    前記コンテナを保持する荷役部と、
    前記荷役部を移動可能に支持するクレーン本体部と、
    前記クレーン本体部の下側で規定の荷役位置に停車したトラックのトラクタヘッドの位置を検出する位置検出部と、
    前記荷役部の荷役動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記位置検出部で検出した前記トラックのトラクタヘッドが、鉛直方向から見て、前記荷役部の移動範囲に重なる位置であるか否かを判定し、
    前記トラックのトラクタヘッドが、前記荷役部の移動範囲に重なる位置ではないと判定しない限り、前記トラックに対する前記荷役部の荷役動作を行わず、
    前記トラックの前記シャーシ上に前記コンテナが載置されていないと判定しない限り、前記荷役部が保持する前記コンテナの前記シャーシ上への荷役を行わないコンテナクレーン装置。
  2. 前記制御部は、
    前記トラックのトラクタヘッドが、前記荷役部の移動範囲に重なる位置ではないと判定しない限り、
    前記荷役部を、当該荷役部の移動方向について、前記荷役位置の範囲外で待機させた状態とする請求項1に記載のコンテナクレーン装置。
  3. 前記制御部は、
    前記トラックのトラクタヘッドが、前記荷役部の移動範囲に重なる位置ではないと判定しない限り、
    前記荷役部を、前記荷役位置の上方で待機させた状態とする請求項1に記載のコンテナクレーン装置。
  4. 前記位置検出部はレーザセンサであり、当該レーザセンサが前記荷役位置に出入りする前記トラックの進行方向に沿って複数個設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテナクレーン装置。
  5. 前記制御部は、
    前記位置検出部で検出した前記トラックのトラクタヘッドが、鉛直方向から見て、前記荷役部の移動範囲に重なる位置であると判定した場合に、
    前記トラックを移動させるための警告処理を実行する請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテナクレーン装置。
  6. 前記位置検出部はレーザセンサであり、
    当該レーザセンサは、前記トラックのトラクタヘッド上面に設けられた反射部材から反射したレーザを検知する請求項1から5のいずれか一項に記載のコンテナクレーン装置。
  7. コンテナをトラックのシャーシに搭載するコンテナクレーン装置の制御方法において、
    前記コンテナクレーン装置は、前記コンテナを保持する荷役部と、前記荷役部を移動可能に支持するクレーン本体部と、前記クレーン本体部の下側で規定の荷役位置に停車したトラックのトラクタヘッドの位置を検出する位置検出部と、前記荷役部の荷役動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記位置検出部で検出した前記トラックのトラクタヘッドが、鉛直方向から見て、前記荷役部の移動範囲に重なる位置であるか否かを判定し、
    前記トラックのトラクタヘッドが、前記荷役部の移動範囲に重なる位置ではないと判定しない限り、前記トラックに対する前記荷役部の荷役動作を行わず、
    前記トラックの前記シャーシ上に前記コンテナが載置されていないと判定しない限り、前記荷役部が保持する前記コンテナの前記シャーシ上への荷役を行わないコンテナクレーン装置の制御方法。
  8. 前記位置検出部はレーザセンサであり、
    前記トラックのトラクタヘッド上面に反射部材を設け、
    前記レーザセンサは、前記トラクタヘッド上面の反射部材から反射したレーザを検知する請求項7に記載のコンテナクレーン装置の制御方法。
JP2020549104A 2018-09-21 2019-09-20 コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法 Active JP7212054B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018176793 2018-09-21
JP2018176793 2018-09-21
PCT/JP2019/036894 WO2020059842A1 (ja) 2018-09-21 2019-09-20 コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2020059842A1 JPWO2020059842A1 (ja) 2021-08-30
JPWO2020059842A5 JPWO2020059842A5 (ja) 2022-04-12
JP7212054B2 true JP7212054B2 (ja) 2023-01-24

Family

ID=69887192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020549104A Active JP7212054B2 (ja) 2018-09-21 2019-09-20 コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7212054B2 (ja)
CN (1) CN112703167B (ja)
WO (1) WO2020059842A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023096282A (ja) * 2021-12-27 2023-07-07 住友重機械搬送システム株式会社 クレーン、及びクレーンの測定システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169078A (ja) 1998-12-07 2000-06-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シャーシ位置検出装置
JP2003155189A (ja) 2001-11-19 2003-05-27 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd クレーンにおける搬送台車停止位置誘導装置
WO2015022001A1 (en) 2013-08-12 2015-02-19 Abb Technology Ltd Method and system for automatically landing containers on a landing target using a container crane

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3608750A (en) * 1969-03-03 1971-09-28 Kaiser Ind Inc Storage means and load-handling equipment therefor
CN201125129Y (zh) * 2007-09-21 2008-10-01 上海明路绳网索具有限公司 一种桥吊下集卡的图像对位装置
CN205537507U (zh) * 2016-03-02 2016-08-31 宁波大榭招商国际码头有限公司 一种基于机器视觉技术的集卡车拖板定位装置
CN106443806B (zh) * 2016-09-18 2020-01-14 北京君和信达科技有限公司 辐射成像系统和图像处理方法
CN207293963U (zh) * 2017-08-03 2018-05-01 南通通镭软件有限公司 自动化装卸作业的自动着箱和防吊起系统

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169078A (ja) 1998-12-07 2000-06-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シャーシ位置検出装置
JP2003155189A (ja) 2001-11-19 2003-05-27 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd クレーンにおける搬送台車停止位置誘導装置
WO2015022001A1 (en) 2013-08-12 2015-02-19 Abb Technology Ltd Method and system for automatically landing containers on a landing target using a container crane

Also Published As

Publication number Publication date
CN112703167A (zh) 2021-04-23
CN112703167B (zh) 2023-08-15
WO2020059842A1 (ja) 2020-03-26
JPWO2020059842A1 (ja) 2021-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4856394B2 (ja) コンテナクレーンの対象物位置計測装置と該対象物位置計測装置を用いた自動荷役装置
US11970378B2 (en) Warehouse inspection system
US9218636B1 (en) Light positioning system and method for using the same
JP7212054B2 (ja) コンテナクレーン装置及びコンテナクレーン装置の制御方法
US9463962B2 (en) Dynamic sensor system and method for using the same
JP7041169B2 (ja) クレーンシステム、コンテナクレーン、及び移載方法
JP3137509B2 (ja) パレット搬送装置
JP7417053B2 (ja) キャリアパレット車及びパレット進入方法
JP2006160402A (ja) コンテナクレーンにおけるシャシ位置検出装置
JP2003073093A (ja) 無人フォークリフト
KR20200021990A (ko) 지게차용 클램핑 장치, 및 클램핑 장치를 포함하는 지게차
JP2005187158A (ja) 移載装置
WO2023027062A1 (ja) コンテナ移載用パレット
EP3066037A1 (en) Dynamic sensor system and method
JP4968508B2 (ja) 物品保管装置
JP2019116745A (ja) 機械式駐車設備の搬器制御システムとそれを備えた機械式駐車設備
JP3603504B2 (ja) 搬送台車の潜り込み方向ガイドシステム
TWI834818B (zh) 搬運車系統及搬運車
JP7406070B2 (ja) キャリアパレット車及びパレット進入方法
JP2024094472A (ja) 荷役車両
JP4399737B2 (ja) 物品移載装置
FI20206089A1 (fi) Nostosiirtovaunu kuorma-alustalla olevien taakkojen siirtämiseksi
JP2002087795A (ja) 位置認識装置を備えた車両
JP2022144133A (ja) 荷役システム
JP2022163646A (ja) パレットの載置部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220404

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20220420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7212054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350