JP4619037B2 - 蓋開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋体を本体の対応面(例えば、開口やスイッチ等の操作面)に対し開位置と閉位置とに切り換える蓋開閉機構に関するものである。
車両用コンソール等に採用される蓋開閉機構は、通常、特開2003−129742号に例示されるように、蓋体を付勢手段により開位置の方向へ付勢しておき、蓋体を該付勢手段の付勢力に抗して開位置から閉位置へ切り換えて、該閉位置で本体側のラッチに蓋体側の係止爪を保持して蓋閉状態に保つ。この場合、蓋体が2分割されている形態では、各蓋体を同期して開位置と閉位置とに切り換える上で蓋体同士の間にアイドルギヤ等が介在される。また、ラッチは、操作用釦の押圧により前記係止爪に対する保持を解除し、蓋体を閉位置から開位置へ切換可能にする。以下、これらのタイプを前者の機構という。
また、図24は特許文献1に開示された蓋開閉機構を示している。この蓋開閉機構は、2分割された蓋体(ドア体)14,16を同期して開位置と閉位置とに切換るもので、開釦18及び閉釦20と、Z状アーム58,64と、大ギヤである回転体32と、一端50Aが回転体32の係合溝44に係合し他端50Bが本体側に軸52を介して支持された反転式スプリング50などを備えている。なお、開釦18は軸54を介しアーム58の一端58Aに連結され、閉釦20は軸60を介しアーム64の一端64Aに連結されている。符号30は蓋体16側の小ギヤであり、回転体32に噛み合っている。符号38は蓋体14のうちアーム58を配置している側と対向する側面に設けられた小ギヤである。該小ギヤ38はアイドルギヤを介して蓋体16の対応側の小ギヤと噛み合っている。この機構では、蓋体14,16が同(a)の閉位置にある状態で、開釦18を押し込むと、アーム58が穴68に嵌合している軸66を中心に回転し、該アーム58の下端先端部58Cがスプリング50の連結部50Aを押圧し、回転体32の係合溝44に沿って、左側端部44A(安定点)から右側端部44B方向へ移動されると共に、スプリング50の連結部50Aが中立点を超え係合溝44の右側の端部44Bへ移動する。すると、回転体32には、スプリング50の分力として、回転体32を反時計方向に回転させる力が作用する。このため、開釦18から手を離しても、スプリング50の付勢力により回転体32が蓋体14,16を開方向へ回転する。一方、蓋体14,16が同(b)の開位置にある状態で、閉釦20を押し込むと、アーム64が軸66を中心に回転し、該アーム64の下端先端部64Cがスプリング50の連結部50Aを係合溝44に沿って、右側端部44B(安定点)から左側端部44A方向へ移動されると共に、スプリング50の連結部50Aが中立点を超え係合溝44の端部44Aへ移動すると、回転体32には、スプリング50の分力として、回転体32を時計方向に回転させる力が作用する。このため、閉釦20から手を離しても、スプリング50の付勢力により回転体32が蓋体14,16を閉方向へ回転する。
特開2002−362237号公報
上記前者の機構では、蓋体が釦等の押操作によりラッチに対する係止爪の保持を解除し、付勢手段の付勢力により閉位置から開位置へ自動的に切り換えられる。しかし、この機構では、蓋体を開位置から閉位置に切り換える場合、蓋体を手や指等により付勢手段の付勢力に抗して押しながら閉位置の方向へ移動しなくてはならず高級感に欠ける。また、自動車等では、ラッチが衝突時に加わる荷重により係止爪に対する保持を解除し、蓋体が不用意に開位置へ切り換えられるという、誤作動を確実に防止できることが要求されているため構造が複雑となる。
また、図24の機構では、まず、開釦及び閉釦が並設されている関係で、ドライバーや乗員が目的の釦を間違えて押し込めるという虞がある。このように、釦を間違えて押すと、蓋体が付勢力で自動的に開位置に切り換えられる虞もあるため安全性を損ねる。また、操作用釦としては、2つより単一構成の方が設置性や意匠性等から好ましい。
本発明の目的は、以上のような課題を比較的簡易に解消して、高級感を向上できることに加え、蓋体が追突事故等に起因した衝撃荷重により不用意に開位置に切り換えられる虞を確実になくし、品質向上及び用途拡大を図り易くすることにある。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、図1〜図6の第1実施例に基づいて特定したもので、蓋体を本体の対応面に対し該対応面を覆う閉位置と開放する開位置とに切り換える蓋開閉機構において、前記本体に設けられて前記蓋体を閉から開位置及び開から閉位置へ切り換えるときに使用される単一の操作用釦と、前記蓋体を閉める時に少なくとも閉付近から閉位置の方向へ付勢する付勢手段と、 前記釦の押操作により回動されるカム、及び該カムと作動連結されて前記蓋体に設けられたギヤ部と噛合しているギヤ、並びに当該ギアに設けられた係止爪と、前記本体に設けられて前記係止爪を係脱するよう構成し、前記蓋体の開位置で前記係止爪を係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除する係止手段を有し、前記釦の押操作により前記蓋体の開位置での保持を解放して該蓋体を閉位置の方向へ回動可能にする切換手段とを備えていることを特徴としている。
また、請求項6の発明は、図15〜図23の第2実施例に基づいて特定したもので、蓋体を本体の対応面に対し該対応面を覆う閉位置と開放する開位置とに切り換える蓋開閉機構において、前記本体に設けられて前記蓋体を閉から開位置及び開から閉位置へ切り換えるときに使用される単一の操作用釦と、前記蓋体を閉める時に少なくとも閉付近から閉位置の方向へ付勢する付勢手段と、前記釦の押操作に連動して該釦の移動方向と略交差する方向に摺動される移動体、及び前記移動体に揺動可能に支持されているプッシュ、及び前記プッシュに作動連結されて前記蓋体に設けられたギヤ部と噛合しているギヤ、並びに前記プッシュに設けられているトレースピンと、前記本体に設けられて前記トレースピンを係脱するよう構成し、前記蓋体の開位置で前記トレースピンを係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除する係止手段を有し、前記釦の押操作により前記蓋体の開位置での保持を解放して該蓋体を閉位置の方向へ回動可能にする切換手段とを備えていることを特徴としている。
以上の発明は、操作用釦が単一であるため特許文献1のように開釦及び閉釦を設ける構造に比べ釦を間違えて押すという虞がなくなる。加えて、釦用の設置スペースを半減したり、外観意匠性を改善し易くなる。また、蓋体は、少なくとも閉付近(閉と開との略途中位置の意味)から閉位置の方向へ付勢されているため、従来のごとくラッチの誤作動により閉位置から開位置へ不用意に切り換えられて安全性を損ねるというような虞がなくなる。
以上の各発明は請求項2〜5と請求項7〜9のように具体化することがより好ましい。すなわち、
(1)前記切換手段が前記カムと前記ギヤとの間に介在された力増幅用の歯車機構を有している構成である(請求項2)。
(2)前記係止手段は、前記本体に取り付けられているラッチを有し、前記係止爪が前記ラッチのハウジング内へ出没する構成である(請求項3)。
(3)上記請求項1の切換手段を図9〜図14の変形例2の構成に変更することである。すなわち、請求項4の発明は、請求項1の切換手段に代えて、前記本体側に揺動可能に設けられているアーム、前記釦の押操作により回動されるカム、及び該カムと作動連結されて前記蓋体に設けられたギヤ部と噛合しているギヤ、並びに前記アームに設けられたトレースピンと、前記釦と前記カムとの間に介在された摺動体に設けられて前記蓋体の開位置で前記トレースピンを係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除する係止手段を有し、前記釦の押操作により前記蓋体の開位置での保持を解放して該蓋体を閉位置の方向へ回動可能にする切換手段にした構成である。
(4)前記付勢手段は、第2実施例のように前記蓋体が閉位置から開位置、及び開位置から閉位置にそれぞれ切り換えられる途中で付勢方向を反転する構成である(請求項5)。
(5)前記係止手段が、第2実施例のように前記本体に位置固定されている固定板に設けられたカム溝を有し、前記トレースピンが前記カム溝をトレースする構成である(請求項7)。
請求項8と9は第1実施例、変形例、第3実施例から特定したものである。このうち、請求項の発明は、請求項1から7の何れかに記載の蓋開閉機構において、前記蓋体が2分割されると共に、前記切換手段に作動連結されている一方の蓋体に対し他方の蓋体を連動して開位置と閉位置とに切り換える動力伝達手段を有している構成である。請求項9の発明は、請求項1から8の何れかに記載の蓋開閉機構において、前記蓋体の開閉速度を制動するダンパー手段を有している構成である。
・請求項1の発明では、開釦及び閉釦を設けた従来構造に比べて操作用釦が単一であるため釦を間違えて押すという虞がなく、釦用の設置スペースを半減したり、外観や意匠性を向上できる。同時に、蓋体が少なくとも途中位置から閉位置の方向へ付勢されていることから係止手段の誤作動によっても閉位置から開位置へ不用意に切り換えられない。このため、この構造では従来のラッチ等の係止手段に要求されている衝突荷重による誤作動の発生をなくするという厄介な課題が緩和され、引いては係止手段の簡素化及びコスト低減を実現できる。
また、蓋体が切換手段である釦の押操作で回動されるカム及び該カムに作動連結しているギヤを介して良好に開閉され、又、切換手段が係止手段の構成部材を有しているため設置スペース等を小さくできる。
・請求項2の発明では、カムとギヤとの間に歯車機構を介在することにより、操作用釦の押し力として必要以上に過大にならないようにしたり、釦の押し量を抑えて釦操作性を良好にできる。釦の押し力がカム、ギヤ、蓋体、又は、請求項9の場合は釦の押し力がカム、ギヤ、一方の蓋体、動力伝達手段、他方の蓋体に伝達されるが、歯車機構を介在することにより釦の押し力を軽減できるようにする。
・請求項3の発明では、係止手段が前記本体に取り付けられているラッチ有しているため、第1実施例のラッチのように操作性に優れたプッシュ・プッシュ係止機構を採用しその利点を具備できるようにする。
・請求項4の発明では、請求項1と同様な効果に加え、係止手段がアームに設けられたトレースピンと、前記釦と前記カムとの間に介在された摺動体に設けられて蓋体の開位置でトレースピンを係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除するため、変形例2に示されるごとく簡易なプッシュ・プッシュ係止機構を構成可能となる。なお、変形例2のようなロック部材を追加して、通常のプッシュ・プッシュ係止機構だと図1(b)に示したような係止爪の保持を解放する際に蓋体が開方向へ微動するが、該蓋体の微動を無くして使い勝手を向上できるようにすることも可能となる
・請求項5の発明では、付勢手段が蓋体の回動途中で付勢方向を反転することによって、使用者が釦の押操作により蓋体を閉から開位置、又は開から閉位置に切り換えるとき、釦を少し押した後は付勢手段の付勢力によって切り換えられる。このため、切換操作性を良好にできると共に、蓋体を開位置で保持する係止手段も簡略化できる。
・請求項6の発明では、請求項1の発明で記載した段落0013の効果に加えて、蓋体が切換手段である釦の押操作で摺動される移動体及び移動体に揺動可能に支持されているプッシュ並びに該プッシュに作動連結しているギヤを介して良好に開閉され、又、切換手段が係止手段の構成部材を有しているため設置スペース等を小さくできる。
・請求項7の発明では、プッシュに設けられているトレースピンと本体(位置固定された)側のカム溝とでプッシュ・プッシュ係止機構を構成し、第2実施例のような動きにより、通常のプッシュ・プッシュ係止機構だと図1(b)に示したような係止爪の保持を解放する際に蓋体が開方向へ微動するが、該蓋体の微動を無くして使い勝手を向上できるようにする。
・請求項8の発明では、蓋体が2分割されている場合にも動力伝達手段により各蓋体を連動して開閉できる。
・請求項9の発明では、蓋体の開閉速度をダンパー手段にて制動することによって蓋体の急激な動きをなくして良好な作動特性を具備できるようにする。
本発明の最良な形態を図面の実施例及び変形例を参照しながら説明する。図面中、図1〜図8は第1実施例(発明の基本形態及びその変形例1)を示し、図9〜図14は第1実施例の係止手段等を変更した変形例2を示し、図15〜図23は第2実施例を示している。なお、第1実施例では、図1〜図6は蓋体を2分割した構成を示し、図7と図8は単一の蓋体構造に展開した模式作動図である。図面では作図上の制約から部材の一部を省略したり模式化している。以下の説明では、各実施例の概要を述べた後、第1実施例、変形例、第2実施例の順に詳述する。但し、各説明では、作動的に同じ部材及び部位に同一符号を付して、重複した記載を極力省くことにする。
(概要)本発明の蓋開閉機構は、蓋体2又は蓋体2A,2Bを単一の操作用釦4や4Aの押操作により本体1の対応部(開口やスイッチ等の操作面)に対し該対応部を覆う閉位置と開放する開位置とに切り換えるものであり、図1〜図6と図9〜図23のように蓋体2A,2Bが分割されている構成(以下、蓋分割形態という)、図7及び図8のように蓋体2が単一からなる構成(以下、蓋単一形態という)、何れであっても適用可能である。ここで、蓋体は扉やカバー等と同じ意味で使用している。本体は機器や装置のハウジングやケース等と同じ意味で使用している。また、蓋分割形態の場合は、蓋単一形態に比べて一方の蓋体2Aに他方の蓋体2Bを連動して切換可能にする動力伝達手段7が追加される。
(第1実施例)図1〜図6に示した第1実施例の蓋開閉機構は、特許文献1と同様に車両用コンソールボックスが矩形箱状の収納部を形成しており、該収納部に収容配置される本体1の上開口を開閉する機構として工夫されたものである。装置ないしは機構特徴は、付勢手段であるコイルばね3と、操作用釦4と、切換手段5と、ラッチ6と、動力伝達手段7と、ダンパー手段8とを備えている。また、切換手段5は、釦4の押操作により可動体30を介して揺動又は回動されるカム35と、カム35に力増幅用の歯車機構40を介在して連携されている増速ギヤ45と、増速ギヤ45の一部に設けられた係止爪49等から構成されている。
ここで、本体1は、前後壁11,12と、底壁13と、底壁13の両側に設けられ補強片や張出壁14などにより区画形成されて、全体が収納部の凹状内に収容された状態に組み込まれる。また、本体1は、前壁11に突設された取付部15、後壁12に突設されたブラケット用取付部16,17、後壁12に設けられた不図示のシャフト用貫通穴などを有している。符号10は、収納部の凹状上周囲に装着される縁取部材である。該縁取部材10には、釦4を上下動自在に配置する凹状部10aが本体1の後壁12に対応した箇所に設けられている。また、後壁12には、後述する凹状部10aに配置される釦4に対応してブラケット9が取り付けられ、該ブラケット9を利用して可動体30及び切換手段5が組み付けられている。
蓋体2A,2Bは、本体1の上開口(この上開口は縁取部材10の枠により区画されている)を左右に分けて開閉する形状であり、支持用アーム部20,21又は22,23を長手方向の前後部にそれぞれ有している。そして、蓋体2A,2Bは、前後のアーム部20,21又は22,23が本体1の対応する前後壁11,12に対しピン等の軸24を介し枢支されて、該軸24を支点として閉位置と開位置とに切り換えられる。また、蓋体2Aの前後の各アーム部20,21と、蓋体2Bの前側のアーム部22には、軸24を中心とした円弧状周囲部に連続した歯形状、つまりギヤ部25又は26が形成されている。しかし、蓋体2Bの後側のアーム部23にはそのようなギヤ部が設けられていない。
以上の各蓋体2A,2Bは、本体1に軸24を介しそれぞれ枢支された後、本体1の前壁11側にあってコイルばね3や動力伝達手段7並びにダンパー手段8と連携されると共に、本体1の後壁12側にあって操作用釦4や切換手段5並びにラッチ6と連携される。
このうち、動力伝達手段7は、図2と図3(b)に示されるように、本体1の前壁11に位置して、蓋体2Aの前側アーム部20と、蓋体2Bの前側アーム部22との間に軸27等を介しそれぞれ枢支されて互いに噛み合っている2つのアイドルギヤ7A,7Bからなる。アイドルギヤ7A,7Bは前記対応するギヤ部26と噛み合うギヤ形状である。この例では、蓋体2Aの前側アーム部20のギヤ部26とアイドルギヤ7Aとが噛み合い、蓋体2Bの前側アーム部22のギヤ部26とアイドルギヤ7Bとが噛み合っている。このため、この動力伝達手段7では、蓋体2Aが軸24を支点として開位置方向へ回動されると、前記した各噛み合いにより蓋体2Bが軸24を支点として蓋体2Aと同期して開位置方向へ回動される。
コイルばね3は、蓋体2Aを常に閉位置方向へ付勢するもので、一端側が蓋体2Aのアーム部20にねじ29等を介し係止され、他端側が蓋体2B側と噛み合っているアイドルギヤ7Bにねじ29等を介し係止されている。なお、コイルばね3は、図8の蓋単一形態において、一端側が蓋体2のアーム部20にねじ29等を介し係止され、他端側が本体1の対応部にねじ29等を介し係止される。蓋分割形態では、図2(a),(b)と図8(a),(b)の比較から分かるように、同じ付勢力のコイルばねであっても、他端側がアイドルギヤ7Bにより位置変更するため、ばね圧ないしは付勢力を多面的に調整可能となる。
ダンパー手段8は、ロータリー式のオイルダンパー等からなり、本体8aに充填された油等の作動流体の抵抗を受けている出力軸及び該出力軸に装着された回転ギヤ8bを有している。そして、ダンパー手段8は、本体8aを本体1の前壁11に装着した状態で、回転ギヤ8bをアイドルギヤ7Aに噛合しており、蓋体2Aの回動速度を制動したり蓋体2Aの急速な回動を防ぐ。この場合、蓋体2Bは、アイドルギヤ7Aと噛み合っているアイドルギヤ7Bを介し制動される。なお、ダンパー手段8は、図8の蓋単一形態において、回転ギヤ8bが蓋体2のアーム部20のギヤ部26に噛み合わされる。
これに対し、操作用釦4は縁取部材10の凹状部10aに配置され、切換手段5とラッチ6は本体後壁12に設けられるブラケット9を利用して配置されている。このうち、釦4は、図5と図6に示されるように、略矩形板状をなし、下面に突設した筒部4aを有し、該筒部4aを介して可動体30に摺動自在に連結される。可動体30は、概略L形からなり、垂直部31の上面に突設した軸31aと、水平部32の先端にピン33aを介し回転自在に取り付けられたローラ33bとを有している。そして、可動体30は、釦4に対し筒部4a内に軸31aを挿入した状態で連結される。この場合、釦4は、筒部4a回りに配置されるばね部材34により可動体30に対し常に上側一定高さまで付勢されている。換言すると、ばね部材34は、上端が筒部4a側に係止され、下端が軸31a又は垂直部31側に係止されており、釦4を指で押し下げた後、指を離したときに釦4を付勢力で元の高さ位置に復帰させるものである。
前記ブラケット9は、図5に示されるように、本体上側に設けられて操作用釦4を配置する凹状部10aと重なる凹形の受け部9aと、受け部9aの凹形下側に設けられて内部に挿入される前記可動体30の垂直部31を摺動自在に案内する枠部9bと、本体下側に設けられているラッチ用保持部9cと、本体中央部に設けられた筒支持用の穴部9dと、受け部9aの前面及び本体両側に突設された片部9e,9fとを一体に形成している。そして、ブラケット9は、本体1の取付部16に片部9eを係合すると共に、本体1の取付部17に対応する片部9fをねじ18等により固定することで本体後壁12に装着される。
その装着時には、枠部9bに対し可動体30が垂直部31を挿入した状態に配置され、保持部9cに対しラッチ6が取り付けられて保持される。その後、シャフト50が本体1内から後壁12の貫通穴を通って外へ突出される。シャフト50は、図6に示されるように切換手段5を構成している増速ギヤ45、歯車機構40、カム35を順にシャフト軸に串刺し状態に枢支し、先端(図示を省略したが、この先端は雄ねじに形成されている)を後述するカム35の筒部38に挿入し、該筒部38内でその先端をナット39に係合抜け止めされる。符号50aはシャフト基端の鍔部又は頭部である。
ここで、切換手段5は、図6(b)に示したように、カム35が釦4の押し力により可動体30を介して矢印方向へ回動し、増速ギヤ45がそのカム35の回動に連携して矢印方向へ回動する構成であればよい。この例では、釦4の押し力が過大にならないように、カム35と増速ギヤ45との間に歯車機構40を介在している。
カム35は、シャフト挿通用軸孔を形成している本体36と、本体36の片側に突出された比較的長い腕部37とを一体に形成している。本体36の内面36aには、不図示の連結部が設けられ、前記ホルダー41がその連結部を利用して直結される。外面36bにはナット39を遊挿するための筒部38が突設されている。この筒部38はブラケット9の穴部9dに挿入された状態で支持される。腕部37は、先端37aが上向きに折り曲げられていて、該先端37aの手前から本体36に延びている上面が可動体30のローラ33bを当接する押圧面37bに設定されている。
増速ギヤ45は、軸孔を形成している本体46と、本体46の一部に形成されたギヤ部47とを一体に形成していると共に、本体46の外面側にあって前記軸孔と同軸に固着された前記平歯車48を有している。ギヤ部47は蓋体2Aや蓋体2のギヤ部25と噛み合う歯形状である。また、ギヤ部47は、本体46から所定寸法突出された舌状部分に設けられている。これにより、増速ギヤ45は、本体46がシャフト50に枢支されると共にカム35等を介して回動されるときに、ギヤ部25に対するギヤ部47の回動速度を軸孔やシャフト50から離れた分だけ増速する。
歯車機構40は、複数の小歯車(ピニオン)42を同心円上に枢支しているホルダー41と、ホルダー41を内径に挿入し各小歯車42と噛み合う内歯44を形成している内歯車43と、増速ギヤ45側に設けられた前記平歯車48とから構成されている。ホルダー41は、概略ドーナツ形状からなり、複数の小歯車42が周囲等分する箇所に組み立てられている。各小歯車42は、その組立状態でホルダー41の外径及び内径から若干突出されている。そして、ホルダー41は、カム35の内面36aに連結された状態から、内歯車43の内径に配置されると、各小歯車42が内歯車43の内歯44と噛合される。また、ホルダー41には、増速ギヤ45に固着された平歯車48が内歯車43の内径から挿入されると、各小歯車42が平歯車48と噛合される。
(作動)次に、以上の蓋開閉機構の作動を図1と図2を参照して説明する。図1及び図2の各(a)は蓋体の閉位置を示している。この閉位置では、蓋体2A,2Bが蓋体2Aのアーム部20と蓋体2Bのギヤ部26と噛み合っているアイドルギヤ7Bとの間に設けられているコイルばね3のばね圧に応じた強さで保持されており、また、釦4がばね部材34の付勢力により上方の初期位置、可動体30のローラ33がカム35の押圧面37bに軽く接した状態となっている。蓋体2A,2Bを開位置に切り換える場合は釦4を指等により図1(a)の矢印方向へ押圧操作する。すると、可動体30は釦4の押し方向へ移動される。カム35は、該可動体30の移動によりローラ33を介して反時計回りへ回動される。カム35が回動されると、増速ギヤ45が歯車機構40を介してカム35と同方向へ回動される。蓋体2Aは、その増速ギヤ45の回動により、ギヤ部47とギヤ部25との噛み合を介して図1及び図2の各(b)に示される開位置まで回動される。この回動過程ではコイルばね3の付勢力が増大、つまりばねチャージされる。また、蓋体2Aの回動力は、動力伝達手段7により他方の蓋体2Bに伝達され、蓋体2Bを同期して開位置まで回動可能にする。同時に、係止爪49は、増速ギヤ45の回動に伴ってラッチ6に係止(ロック)される。これにより、蓋体2A,2Bはコイルばね3の付勢に抗して開位置に保持される。
また、蓋体2A,2Bを閉位置にする場合は、釦4を図1(b)の矢印方向、つまり開位置にするときと同じ方向へ押して該押し力を解放する。すると、蓋体2A,2Bは、前記押し力により可動体30、カム35、歯車機構40、増速ギヤ45を介して同図の実線位置から想像線位置へ移動し、又、係止爪49がラッチ6のハウジング内へ一旦深く入り込んだ状態で前記係止状態から解除される。その後(押し力を解放した後)は、蓋体2A,2Bが前述したようにコイルばね3の付勢力によって再び開位置へ切り換えられることになる。
(変形例1)図7及び図8に示した変形例は、上記した蓋開閉機構を利用して、1つの蓋体2を閉位置と開位置とに切り換えるものである。この構造では、構成部材として、本体1に枢支された蓋体2を常に閉位置の方向へ付勢している付勢手段としてのコイルばね3と、本体1又は本体用の縁取部材10等に設けられている単一の押操作用釦4と、釦4に対向配置されたカム35及び該カム35に連携されると共に蓋体2に設けられたギヤ部25に噛合している増速ギヤ45並びに増速ギヤ45に設けられた係止爪49を有し、又、釦4の押操作によりカム35及び増速ギヤ45を介して蓋体2をコイルばね3の付勢力に抗し閉位置から開位置へ切り換える切換手段5と、蓋体2の開位置で係止爪49を係止し、かつ前記係止を釦4の押操作により解除可能なラッチ6とを備えている。
したがって、蓋体2は、図7及び図8の各(a)に示されるようにコイルばね3のばね圧に応じた強さで閉位置(又は閉状態)に付勢保持されている。蓋体2を開位置(又は開状態)に切り換える場合は、釦4を押操作すると、蓋体2が切換手段5によりコイルばね3の付勢に抗して同図の各(b)に示されるように本体1の開口をほぼ全開した開位置まで回動される。同時に、前記係止爪49は、増速ギヤ45の動きに伴って本体1側に取り付けられたラッチ6に保持(ロック)される。これにより、蓋体2はコイルばね3の付勢に抗して開位置に保持される。また、前記保持は、釦4を同方向へ押して該押し力を解放すると解除される。この解除により、蓋体2はコイルばね3の付勢力によって再び開位置へ切り換えられることになる。以上のような蓋単一形態は、次に述べる変形例2及び第2実施例の場合にも同様に類推適用される。
以上の第1実施例及び変形例1において、切換手段5としてはカム35及び増速ギヤ45だけで構成することも可能である。但し、カム35と増速ギヤ45との間に歯車機構40を介在することで、例えば、釦4の押操作により蓋体を閉位置から開位置に切り換えるとき、釦4に加える押し荷重を小さくして操作性を良好にできる。
(変形例2)図9〜図14に示した変形例は、上記した係止爪49を係脱するラッチ6がプッシュ・プッシュ係止機構の場合、図1(b)から分かるように、蓋体が開位置において釦4の押操作により係止爪49の保持を解放する際に開方向へ微動するが、そのような蓋体の微動を無くしたものである。構造的には、まず、ブラケット9A(上記のブラケット9に対応している)がアーム51及び該アーム51の自由端に突設されたトレースピン53を有している。また、可動体30の垂直部31内には、カム溝56を形成している摺動体55と、摺動体55を収容した状態で垂直部31内に組み込まれる枠部材57と、枠部材57の内下側に組み込まれているロック部材59と、枠部材57を上側へ付勢しているコイルばね58aと、ロック部材59を枠部材57から突出する方向へ付勢しているコイルばね58bとが組み込まれている。これらの点で第1実施例のものと相違している。
なお、細部的にはダンパー手段8の配置が変更されている。この例では、本体8aが本体後壁12に取り付けられており、回転ギヤ8bが増速ギヤ45のギヤ部47と噛み合っている。このように、本発明のダンパー手段8は色々な箇所に配置可能である。また、この変形例では、増速ギア45が係止爪49を有していない点、カム35と歯車機構40のホルダー41とが一体品として形成されている点、カム35が上向きの先端37aを有していない点、腕部37の前側に取付孔が形成されている点で第1実施例のものと相違しているが、作動的には同じである。
ここで、まず、ブラケット9Aは、側壁の略中央部が凹状部9gに設けられていると共に、該凹状部9gの上部分に貫通穴を形成している。そして、凹状部9gには、アーム51が下側の嵌合部(部材同士の凹凸嵌合)52を介して揺動可能に取り付けられている。該アーム51は、嵌合部52を支点として凹状部9g内において左右方向へ揺動される。アーム51の自由端には、トレースピン53が装着部材54を介して内側へ突設されている。また、凹状部9gを形成している壁の内面には、図12のごとく下向きに傾斜した状態に突出された張出部9jと、該張出部9jの下側に設けられた窪み部9hとが設けられている。
可動体30は、垂直部31及び水平部32からなる点で第1実施例のものと同じくしているが、垂直部31が長くかつ内部空洞に形成されている。すなわち、この垂直部31は、図10等のごとく前後面の一部と左右面の一部が欠如されている。このうち、図10において、符号31aは手前側の比較的大きな開口であり、符号31bは左右に対向している比較的小さな開口である。
枠部材57は、上開口していると共に、開口31aと対応する面が二段に開口つまり図12のごとく上側の大孔57a及びその下側の小孔57bに形成されており、又、底面から下に突出されたガイド軸57c及び両側面に設けられた弾性爪を有している。そして、枠部材57には、ロック部材59がコイルばね58bと共に小孔57bから挿入配置される。該ロック部材59は、図14のごとく前面が爪部、爪部の後側が上下に貫通した孔59a、後側が後方に突出されたコイルばね58bを支持する軸部を形成している。そして、ロック部材59は、小孔57bから枠部材57内に配置されると、先端爪部及び孔59aが枠部材57の外に位置した通常状態となり、前より後向きの応力を受けると、コイルばね58bの付勢力に抗して孔59aが枠部材57内に入るまで水平移動される。また、以上の枠部材57は、ガイド軸57cに支持したコイルばね58aと共に、垂直部31の内部に押入されると、前記弾性爪が対応する開口31bと係合する。このため、枠部材57は、通常状態でコイルばね58aの付勢力で最大まで上移動されるが、前記弾性爪により垂直部31から抜けない。
摺動体55は、枠部材57内に収まる小ブロック形であり、片面にカム溝56を形成していると共に、上面に突設されて釦4の筒部4a内に挿入される軸部55aと、下面の前縁部分に突出された突起55bとを一体に有している。カム溝56は、図13と図14の各図左側の円内に模式的に示したごとく概略ハート凸形の島を有し、該島の周囲に沿って係合用誘導カム溝56aと、係合溝56bと、解除用誘導カム溝56c等が設けられ、又、係合用誘導カム溝56aの最上方に位置した係合用ストッパーカム面56dと、該カム面56dから斜め上向きに傾斜している誘導カム面等が設けられている。
(作動)次に、以上の変形例2の主な作動を図13と図14を参照しながら説明する。図13(a)は蓋体2A,2Bの閉位置を示している。この状態では、ロック部材59がブラケット9A側の張出部9jより上方に位置し、又、トレースピン53がカム溝56のうち係合用誘導カム溝56aに位置している。
図13(b)は蓋体2A,2Bを開位置に切り換えるため釦4を下向きに押圧操作した状態を示している。このように、釦4が押圧されると、摺動体55が突起55bを介してロック部材59に当接した後、枠部材57がコイルばね58aの付勢力に抗して下移動される。該下移動は、トレースピン53が係合用ストッパーカム面56dに当接することで阻止される。また、この過程では、ロック部材59が張出部9jの傾斜面に当たり、該傾斜面から受ける反力でコイルばね58bの付勢力に抗して退避しながら張出部9jを乗り越える。ロック部材59は、張出部9jを乗り越えると同時に、コイルばね58bの付勢力により元の突出位置に復帰されて窪み部9hに係合される。このように、この構造では、ロック部材59が窪み部9hと係合されると、トレースピン53とカム溝56とで構成される係止手段と関係なく、垂直部31(可動体30)の上下動が阻止されると共にカム35も回動不能となる。そして、この構造では、釦4から指等を離してロック部材59に対する押圧力を解放すると、摺動体55が垂直部31(可動体30)と無関係に受け部9a内のコイルばね34(図12参照)の付勢力で上方へ摺動され、同時に、トレースピン53がストッパーカム面56dから係合溝56bまで動いて係合する。
図14(a)は蓋体2A,2Bを開から閉位置に切り換えるため釦4を下向きに押圧操作した初期段階を示し、図14(b)は最終段階を示している。ここで、まず、釦4が押圧されると、摺動体55は下方へ摺動されて、突起55bを介してロック部材59に当接した後、ロック部材59が窪み部9hを区画している下側の傾斜面から受ける反力でコイルばね58bの付勢力に抗して所定量だけ退避され、最終段階で突起55bがロック部材59の孔59aに係合する。この過程では、トレースピン53が係合溝56bから解除用誘導カム溝56cに入り、該誘導カム溝56cの上方へ向かって摺動する。そして、釦4から指等を離してロック部材59に対する押圧力を解放すると、トレースピン53が誘導カム溝56cの上方から図13(a)の元の位置に復帰され、又、垂直部31(可動体30)がロック部材59及び枠部材57等と共に上移動してカム35等を介して蓋体2A,2Bを閉位置に切り換える。したがって、以上の変形例2では、摺動体55のカム溝56とトレースピン53とでプッシュ・プッシュ係止機構を構成しているが、ロック部材59等の存在により図1(b)に示したような蓋体2A,2Bを開から閉位置に切り換えるときに当該蓋体が開方向へ微動するというような問題を解消でき、それにより違和感をなくして使い勝手や商品価値を向上できる。
(第2実施例)図15〜図23に示した第2実施例は、上記した第1実施例や各変形例に対して、蓋体2A,2Bを本体1の閉から開位置、開から閉位置に切り換える切換手段5A(上記切換手段5に対応している)とラッチないしは係止手段(プッシュ・プッシュ係止機構)を変更すると共に、釦4A(上記釦4に対応している)の操作性を向上するため、釦4を途中まで押すだけで蓋体2A,2Bが閉から開位置又は開から閉位置へそれぞれ切り換えられるようにしたものである。構造的には、付勢手段であるコイルばね3Aと、操作用釦4Aと、切換手段5Aと、係止手段を構成しているトレースピン78及びカム溝66と、動力伝達手段7と、図示を省略した上記ダンパー手段8と同じか類似するダンパー手段とを備えている。
ここで、本体1は、第1実施例と同様に前後壁11,12と、底壁13と、底壁13の両側に設けられ補強片や張出壁14などにより区画形成されて、全体が収納部の凹状内に収容された状態に組み込まれる。また、本体1は、図17と図21のごとく前壁11に突設された軸24及び取付部15、後壁12に突設されたブラケット用取付部16,16aと取付部兼用の軸24並びに軸24aなどを有している。また、後壁12にはブラケット9Bが取付部16,16a等にねじ18等を介し取り付けられる。そして、該ブラケット9Bに対し釦4Aを支持したり、カム溝66を形成している固定板65を固定支持している。これに対し、蓋体2A,2Bは、第1実施例と同様であり、前後のアーム部20,21又は22,23が本体1の対応する前後壁11,12に対し軸24を介し枢支されて、該軸24を支点として閉位置と開位置とに切り換えられる。また、蓋体2Aの前側のアーム部20と、蓋体2Bの前後のアーム部22,23には、軸24を中心とした円弧状周囲部に連続した歯形状、つまりギヤ部25又は26が形成されている。しかし、蓋体2Aの後側のアーム部21にはそのようなギヤ部を有していない。但し、後側のアーム部21にダンパー手段と噛み合うギヤ部を設けることもある。
以上の各蓋体2A,2Bは、本体1に軸24を介しそれぞれ枢支された後、本体1の前壁11側にあって動力伝達手段7と連携されると共に、本体1の後壁12側にあって操作用釦4Aや切換手段5A並びに係止手段(トレースピン78及びカム溝66)と連携される。切換手段5Aは、釦4Aの押操作に連動して該釦4Aの移動方向と略交差する方向に摺動される移動体60と、移動体60に揺動可能に支持されているプッシュ83と、プッシュ83に作動連結されているギヤ80とを有し、又、係止手段用の構成部材としてプッシュ83に付設されたトレースピン78を有している。
このうち、動力伝達手段7は、図21に示されるように、本体1の前壁11に位置して、蓋体2Aの前側アーム部20と蓋体2Bの前側アーム部22との間に軸27等を介しそれぞれ枢支されて互いに噛み合っている2つのアイドルギヤ7A,7Bからなる。そして、この動力伝達手段7は、例えば、蓋体2Bが軸24を支点として開位置方向へ回動されると、各噛み合いにより蓋体2Aが軸24を支点として蓋体2Bと同期して開位置方向へ回動されるようにする。
コイルばね3Aは、各端部がアイドルギヤ7A,7Bの対応部にねじ29等を介し係止されている。この場合、コイルばね3Aは、蓋体2A,2Bが閉から開位置、及び開から閉位置にそれぞれ切り換えられる途中で付勢方向を反転するよう設けられている。すなわち、コイルばね3Aは、例えば、蓋体2A,2Bが閉から開位置方向へ切り換えられる途中位置まではバネチャージ(付勢力を蓄える意味)し、開位置に達する少し手前で付勢方向を反転して当該付勢力により途中位置から開位置へ自動的に切り換える。このような反転式ばねは、コイルばね3Aの配置を工夫して付勢方向を切り換える構成に限られず、両端間の中間巻部を反転するようなトーションばねでもよい。
操作用釦4Aは、図16〜図19に示されるように、略矩形板状をなし、下面に板部4bを一体に突出している。板部4bは、片側面に沿って設けられたラック4cと、内面の張出部に設けられた突起4dと、外面上下方向に突出されている小リブ4e等を有している。なお、長さは図20〜図23に示したように全寸を長くしてよい。そして、この釦4Aは、本体後壁12の外側にあって、両側の軸24等を利用して組み込まれた支持板70と、取付部16,16a等を利用して組み込まれたブラケット9Bとの間に上下摺動自在に支持されている。ここで、支持板70は、図17のごとく略T形状に形成されて後壁12に取り付けられている。T形の水平部71には、左右の軸24を挿通する逃げ孔73と、軸24同士の間にあって左側に位置した軸74とが設けられている。T形の垂直部72にはガイド溝72aが上下方向に設けられている。ガイド溝72aは、突起4dと嵌合した状態で釦4Aを所定寸法だけ上下動自在にガイドする。なお、軸74は本体後壁12に設けて、支持板70の孔から突出することもある。
前記ブラケット9Bは、図15に示されるように、操作用釦4Aを配置する凹形の受け部9aと、受け部9aの内側に設けられて釦4Aの小リブ4eと摺動自在に嵌合する不図示のガイド部と、受け部9aの前面及び両側に突設された片部9e,9fと、中央部に設けられた取付孔9kなどを一体に形成している。そして、ブラケット9Bは、本体1に対し、取付部16,16aに片部9eや対応部を係合したり、本体1の軸24に対応する片部9fをねじ18等により固定することで本体後壁12に装着される。その装着時には、ブラケット9Bの内面対応部と支持板70との間に釦4の板部4bを摺動自在に支持すること、支持板70の軸74に歯車部材75を支持すること、移動体60にプッシュ83を枢軸85を介して揺動可能に取り付けること、該移動体60を固定板65を介してブラケット9Bに支持すること、後壁12の軸24aにギヤ80を支持することになる。
このうち、固定板65は、図18に示されるように、移動体60の内側に嵌合されている板部65A及び板部65Aの中間部に突設されている板部65Bとからなり、ブラケット9Bに対しねじ19が該ブラケット側の取付孔9kから固定板65の中間に設けられている取付孔65cに螺入することにより装着される(図15を参照)。板部65Aにはカム溝66が設けられている。該カム溝66は、図22や図23に模式的に示したごとく概略ハート凸形の島を有し、該島の周囲に沿って係合用誘導カム溝66aと、係合溝66bと、解除用誘導カム溝66c等が設けられ、又、係合用誘導カム溝66aを過ぎた箇所から左側へ延長した係合用ストッパーカム面66d、係合溝66bより斜め上側に位置しかつストッパーカム面66dの右側から斜め上向きに傾斜している誘導カム面等が設けられている。
歯車部材75は、径大のギヤ76及び該ギヤ76の外端面にあって同軸線上に設けられているピニオン77とを有し、軸74に対し回動自在に支持される。ピニオン77は、ラック4cに噛み合っていて、釦4の押操作により回動される。
移動体60は、断面が概略コ形状をなし、該コ形の上下片部60a,60a内に固定板65を嵌合した状態で該固定板65に対し横方向へ摺動自在に支持される。該移動体60には、図19に示されるように、上下片部60a,60aを接続している中間板部にカム溝66を露出する窓部62が開口されると共に、歯車部材75のギヤ76と噛み合うラック61が上片部60aに沿って左右方向に形成されている。
符号60b,60cは、移動体背面側に設けられてプッシュ83を摺動自在に受け止めるリブである。すなわち、プッシュ83は、自由端側の端面84が円弧に形成されていると共に、装着部材79を介して突設されたトレースピン78を有している。そして、プッシュ83は、基端側が枢軸85を介して移動体60に揺動可能に取り付けられた状態で、トレースピン78が窓部62を介してカム溝66と摺動可能に嵌合される。符号60dは下片部60aの外面に突設されたばね用係止部である。該係止部60dと本体後壁の対応部に突設された不図示の係止部とにはコイルばね68の対応端がそれぞれ係止される(図18を参照)。このコイルばね68は、移動体60がラック4cとピニオン77との噛合、ギヤ76とラック61との噛合を介して左側へ移動される際にバネチャージされる。そして、蓋体2A,2Bは、トレースピン78とカム溝66との係合力にて開位置に保持される。次の釦4の押操作によりトレースピン78とカム溝66との係合が解放されると、蓋体2A,2Bが動力伝達手段7及びコイルばね3Aを介して開から閉位置に切り換えられる。コイルばね68はその作動と連動して、移動体60及びプッシュ83を元の位置に自動復帰可能にする。
ギヤ80は、外周の歯が蓋体2Bを構成している後側アーム23のギヤ部25と噛み合うと共に、外端面に突設された2本のピン81,82を有している。ピン81は蓋体2A,2Bの閉位置でプッシュ83の端面84と当接し、ピン82は蓋体2A,2Bの開位置でプッシュ83の端面84と当接するよう設定されている。
(作動)次に、以上の蓋開閉機構の主な作動を図20〜図23を参照して説明する。図20(a)及び図21(a)の実線は蓋体の閉位置を示し、図20(b)及び図21(b)は蓋体の開位置を示している。図22は蓋体が閉から開位置に切り換えられるときの主部材の動きを模式的に示し、図23は蓋体が開から閉位置に切り換えられるときの主部材の動きを模式的に示している。図20と図23ではコイルばね38を省略し、又、図22と図23ではカム溝66とトレースピン78(プッシュ83)の動きが分かり易くなるよう模式化されている。
蓋体2A,2Bの閉位置では、蓋体2A,2Bが蓋体2Aのアーム部20と蓋体2Bのアーム22の各ギヤ部26と噛み合っている両アイドルギヤ7A,7Bに係止されているコイルばね3Aのばね圧に応じた強さで保持され、又、プッシュ83が図22(a)のごとく移動体60と共に左側に摺動された状態で先端面84をギヤ80のピン81と当接している。このときはトレースピン78がカム溝66のうち係合用誘導カム溝66aに位置している。
図22(b)は蓋体2A,2Bを開位置に切り換えるため釦4Aを下向きに押操作した状態を示している。このように、釦4Aが指等により押されて下降されると、前記した歯車部材75はギヤ77とラック4cとの噛み合いを介して時計回りに回動される。同時に、移動体60はギヤ76とラック61との噛み合いを介して右側へ摺動される。すると、ギヤ80は、移動体60の摺動でプッシュ83も同方向へ動くため、ピン81をプッシュ83の先端面84で押圧し、該押圧力で時計回りに回動される。蓋体2Bは、該ギヤ80の回動により、ギヤ部25との噛み合を介して図22(b)に示される閉位置と開位置との間の途中位置まで回動される。この過程では、コイルばね3Aが図21(a)の実線で示す状態から想像線で示した最大までバネチャージされる状態となり、又、トレースピン78が係合用誘導カム溝66aから係合用ストッパーカム面66dに至る。そして、この構造では、コイルばね3Aが最大までバネチャージされた後、付勢方向を反転して図21(b)に示されるように付勢力を放出、つまりアイドルギヤ7A,7Bを付勢力で自動的に回動する結果、蓋体2A,2Bがアイドルギヤ7A,7Bとギヤ部26との噛み合いにより開位置まで自動的に切り換えられる。なお、このようにして、蓋体2A,2Bが開位置に切り換えられると、ギヤ80はギヤ部25との噛み合いを介して時計回りに回動されて、プッシュ83の先端面84に対しピン81が離れ、ピン82が当接する。同時に、プッシュ83は移動体60と共にコイルばね68の付勢力で若干右側へ動かされる結果、トレースピン78がストッパーカム面66dから係合溝66bまで動いて係合する。これにより、蓋体2A,2Bはコイルばね3Aの付勢に抗して開位置に保持される。
図23(b)は蓋体2A,2Bを開から閉位置に切り換えるため釦4Aをコイルばね3Aの付勢力に抗して押操作した状態を示している。このように、釦4Aが再び押されて下降されると、図20の歯車部材75はギヤ77とラック4cとの噛み合いを介して時計回りに回動される。同時に、移動体60はギヤ76とラック61との噛み合いを介して左側へ摺動される。すると、ギヤ80は、移動体60の摺動でプッシュ83も同方向へ動くため、ピン82をプッシュ83の先端面84で押圧し、該押圧力で逆時計回りに回動される。蓋体2Bは、該ギヤ80の回動により、ギヤ部25との噛み合を介して図23(b)に示される閉位置と開位置との間の途中位置まで回動される。この過程では、コイルばね3Aが図21(b)の状態から図21(a)の想像線で示した最大までバネチャージされる状態となり、又、トレースピン78が係合溝66bから解除用誘導カム溝66cに入り、該誘導カム溝66cの左側へ向かって摺動する。そして、この構造では、コイルばね3Aが最大までバネチャージされた後、付勢方向を反転して図21(a)の実線に示されるように付勢力を放出、つまりアイドルギヤ7A,7Bを付勢力で自動的に回動する結果、蓋体2A,2Bがアイドルギヤ7A,7Bとギヤ部26との噛み合いにより閉位置まで自動的に切り換えられる。なお、このようにして、蓋体2a,2bが閉位置に切り換えられると、ギヤ80はギヤ部25との噛み合いを介して逆時計回りに回動されて、プッシュ83の先端面84に対しピン82が離れ、ピン81が当接する。同時に、プッシュ83は移動体60と共にコイルばね68の付勢力で右側へ動かされる結果、トレースピン78が誘導カム溝66cから図22(a)の元の位置、つまり係合用誘導カム溝66aに復帰される。
したがって、以上の第2実施例では、例えば、コイルばね3Aが蓋体2A,2Bの回動途中で付勢方向を反転することによって、使用者が釦4Aの押操作により蓋体2A,2Bを閉位置から開位置、又は開位置から閉位置に切り換えるとき、釦4Aを指等で少し押して離すだけで、回動途中からはコイルばね3Aの付勢力によって自動的に切り換えられる。このため、この構造では、切換操作性をより良好にでき、装置信頼性及び品質を大幅に向上できる。
以上のように、本発明の蓋開閉機構は、課題に挙げたような問題を一掃して蓋体が追突事故等に起因した衝撃荷重により不用意に開位置に切り換えられる虞を確実になくしたり、開閉操作性を向上したり、配置スペースや外観特性を改善できる。勿論、本発明は、上記した各実施例及び変形例に何ら制約されるものではなく、各手段の細部については種々変更可能なものである。
第1実施例の蓋開閉機構を本体の前後一方側から見た模式作動図である。 図1の蓋開閉機構を本体の前後他方側から見た模式作動図である。 上記蓋開閉機構を適用した装置要部を示す概略外観図である。 上記装置の前後一方側の背面図である。 上記装置に適用された蓋開閉機構を分解して示す模式構成図である。 上記蓋開閉機構を構成している切換手段を示す要部構成図である。 上記第1実施例の蓋開閉機構を単一構成の蓋体に適用した変形例を図1に対応させて示す模式作動図である。 図7の変形例を図2に対応して示す模式作動図である。 第1実施例の係止手段等を変更した変形例を図3(a)に対応して示す概略外観図である。 図9の主部材の配置関係を示す模式図である。 図9の切換手段及び係止手段を一部破断して示す概略外観図である。 図9の切換手段及び係止手段を一部破断して示す模式図である。 図9の係止手段の作動を示す要部断面図である。 図13と同様に係止手段の作動を示す要部断面図である。 第2実施例の蓋開閉機構を図9に対応して示す概略外観図である。 図15の蓋開閉機構をブラケットを外した状態で示す構成図である。 図16を簡略化した模式構成図である。 図15の蓋開閉機構の要部を示す外観図である。 図18と同様に蓋開閉機構の要部を示す外観図である。 第2実施例の蓋開閉機構を本体の前後一方側から見た模式作動図である。 図20の蓋開閉機構を本体の前後他方側から見た模式作動図である。 図20の蓋開閉機構の要部作動を説明するための模式作動図である。 図22と同様に要部作動を説明するための模式作動図である。 蓋開閉機構の従来例を示す説明図である。
1…本体(11は前壁、12は後壁)
2,2A,2B…蓋体(20〜23はアーム部、25,26はギヤ部)
3,3A…コイルばね(付勢手段)
4,4A…操作用釦
4c…ラック
5,5A…切換手段
6…ラッチ(係止手段)
7…動力伝達手段(7A,7Bアイドルギヤ)
8…ダンパー手段
9,9A,9B…ブラケット
10…縁取部材
30…可動体
35…カム
40…歯車機構
45…増速ギヤ
49…係止爪(係止手段)
50…シャフト
51…アーム
53,78…トレースピン(係止手段)
55…摺動体
56,66…カム溝(係止手段)
57…枠部材
58a,58b…コイルばね
59…ロック部材(係止手段)
60…移動体
65…固定板
70…支持板
80…ギヤ
83…プッシュ

Claims (9)

  1. 蓋体を本体の対応面に対し該対応面を覆う閉位置と開放する開位置とに切り換える蓋開閉機構において、
    前記本体に設けられて前記蓋体を閉から開位置及び開から閉位置へ切り換えるときに使用される単一の操作用釦と、
    前記蓋体を閉める時に少なくとも閉付近から閉位置の方向へ付勢する付勢手段と、
    前記釦の押操作により回動されるカム、及び該カムと作動連結されて前記蓋体に設けられたギヤ部と噛合しているギヤ、並びに当該ギアに設けられた係止爪と、前記本体に設けられて前記係止爪を係脱するよう構成し、前記蓋体の開位置で前記係止爪を係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除する係止手段を有し、前記釦の押操作により前記蓋体の開位置での保持を解放して該蓋体を閉位置の方向へ回動可能にする切換手段
    とを備えていることを特徴とする蓋開閉機構。
  2. 前記切換手段が、前記カムと前記ギヤとの間に介在された力増幅用の歯車機構を有している請求項1に記載の蓋開閉機構。
  3. 前記係止手段は、前記本体に取り付けられているラッチを有し、前記係止爪が前記ラッチのハウジング内へ出没する請求項1に記載の蓋開閉機構。
  4. 蓋体を本体の対応面に対し該対応面を覆う閉位置と開放する開位置とに切り換える蓋開閉機構において、
    前記本体に設けられて前記蓋体を閉から開位置及び開から閉位置へ切り換えるときに使用される単一の操作用釦と、
    前記蓋体を閉める時に少なくとも閉付近から閉位置の方向へ付勢する付勢手段と、
    前記本体側に揺動可能に設けられているアーム、前記釦の押操作により回動されるカム、及び該カムと作動連結されて前記蓋体に設けられたギヤ部と噛合しているギヤ、並びに前記アームに設けられたトレースピンと、前記釦と前記カムとの間に介在された摺動体に設けられて前記蓋体の開位置で前記トレースピンを係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除する係止手段を有し、前記釦の押操作により前記蓋体の開位置での保持を解放して該蓋体を閉位置の方向へ回動可能にする切換手段
    とを備えていることを特徴とする蓋開閉機構。
  5. 前記付勢手段は、前記蓋体が閉位置から開位置、及び開位置から閉位置にそれぞれ切り換えられる途中で付勢方向を反転することを特徴とする請求項1に記載の蓋開閉機構。
  6. 蓋体を本体の対応面に対し該対応面を覆う閉位置と開放する開位置とに切り換える蓋開閉機構において、
    前記本体に設けられて前記蓋体を閉から開位置及び開から閉位置へ切り換えるときに使用される単一の操作用釦と、
    前記蓋体を閉める時に少なくとも閉付近から閉位置の方向へ付勢する付勢手段と、
    前記釦の押操作に連動して該釦の移動方向と略交差する方向に摺動される移動体、及び前記移動体に揺動可能に支持されているプッシュ、及び前記プッシュに作動連結されて前記蓋体に設けられたギヤ部と噛合しているギヤ、並びに前記プッシュに設けられているトレースピンと、前記本体に設けられて前記トレースピンを係脱するよう構成し、前記蓋体の開位置で前記トレースピンを係止し、かつ前記係止を前記釦の押操作により解除する係止手段を有し、前記釦の押操作により前記蓋体の開位置での保持を解放して該蓋体を閉位置の方向へ回動可能にする切換手段
    とを備えていることを特徴とする蓋開閉機構。
  7. 前記係止手段は、前記本体に位置固定されている固定板に設けられたカム溝を有し、前記トレースピンが前記カム溝をトレースする請求項6に記載の蓋開閉機構。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の蓋開閉機構において、前記蓋体が2分割されると共に、前記切換手段に作動連結されている一方の蓋体に対し他方の蓋体を連動して開位置と閉位置とに切り換える動力伝達手段を有していることを特徴とする蓋開閉機構。
  9. 請求項1から8の何れかに記載の蓋開閉機構において、前記蓋体の開閉速度を制動するダンパー手段を有していることを特徴とする蓋開閉機構。
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