JP2854704B2 - 収納ケース - Google Patents

収納ケース

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JP2854704B2
JP2854704B2 JP2296712A JP29671290A JP2854704B2 JP 2854704 B2 JP2854704 B2 JP 2854704B2 JP 2296712 A JP2296712 A JP 2296712A JP 29671290 A JP29671290 A JP 29671290A JP 2854704 B2 JP2854704 B2 JP 2854704B2
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勝広 片桐
利典 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は収納ケースの改良に関する。
[従来の技術] 近年、自動車用携帯電話器(以下、電話器と称す)の
装着率が年々高まってきているが、自動車室内には適当
な電話器設置箇所がない。このため例えば、電話器をコ
ンソールボックスの上面に一時的に固定して仮設置の状
態で使用することが多かった。しかし、これではコンソ
ールボックス内への物の出入れがしにくく、また電話器
が邪魔になることも多く使い勝手が悪い。また意匠性に
も問題がある。
上記した問題を考慮して、電話器をコンソールボック
ス内に収納することが考えられるが、電話器を単に収納
するための単純構造の箱状のケースをコンソールボック
ス内に組込むことはあまり実用的でない。すなわち、電
話する場合に、手指等をコンソールボックス内にいれて
コンソールボックス内で電話器の操作を行なうか、又は
使用する度に電話器をコンソールボックス内から取出す
必要があり、使い勝手の悪いものとなる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであ
り、電話器を収納物として出入れが容易な収納ケースを
創出することを解決すべき技術課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 上端に開口部を備えた箱状の外ケースと、 前記開口部を観音開き状に開閉する一対の蓋部と該蓋
部の長手方向の両端から垂下、連設され前記外ケースの
対向する側壁にそれぞれ回動自在に枢支された一対の回
動部とをもつ2個一対の開閉部材と、 前記一方の蓋部の回動部と前記他方の蓋部の回動部に
噛合う偶数個のギアあるいは一端が該一方の回動部の回
動枢支点より上位置に係合し他端が該他方の回動部の回
動枢支点より下位置に係合するリンク部材からなる同期
部材と、 前記外ケース内で前記側壁に沿って収容される内ケー
スと、からなり、 前記回動部と前記内ケースのうち一方の突部が形成さ
れ他方に該突部と遊嵌する横長の凹部が形成されること
を特徴とする。
本発明のケースは、外ケースと、2個一対の開閉部材
と、リンク部材と、内ケースとで構成される。
外ケースは、上端に長方形状や、これに類似する形状
の開口部を備えた直方体の箱状であり、長方形状の底部
と、底部の1対の長辺および短辺より直立する側壁とよ
りなる。前記底部の1対の長辺と平行な部分の側壁には
後で述べる開閉部材の蓋部が揺動でき空間を形成する切
欠部をもつことが好ましい。外ケースは樹脂、金属、木
等から形成することができる。そして外ケースは、例え
ば自動車室内の運転者席と助手席との間にフロント側お
よびリヤ側に伸びる長手方向と平行位置に固定保持され
る。また、外ケースの内部容積は、電話器を載置した内
ケースを上下移動自在に収納できるとともに、前記開閉
部材および同期部材を組込むことができる十分なもので
ある。
2個一対の開閉部材は、一対の回動部と、一対の蓋部
と、第1係合部とよりなる。
一対の回動部は、外ケースの長手方向に直交する位置
の一対の側壁のうちいずれか一方及び両方に枢支するこ
とができる。また一対の回動部を外ケースの側壁に回動
自在に枢支するには、例えば互いに対向する位置で、回
動部および前記外ケースの側壁とのいずれか一方に水平
方向に伸びる支軸を形成し、いずれか他方に前記支軸を
回転自在に保持する孔、穴、窪み、切欠等の凹部よりな
る軸受を形成し、両者を嵌着することによって枢支する
ことができる。また、回動部は、外部からの手動操作あ
るいは電動モータや、ピストン・シリンダ装置等の外部
駆動力により回動することができる。
第1係合部は、後で述べる内ケースの第2係合部と係
合し、回動部の時計方向および反時計方向の回動作用力
を、内ケースを平行状態を保ったまま上方向及び下方向
に移動させる作用力として伝達させる。この第1係合部
は、一方の回動部のみあるいは両方の回動部に設けるこ
とができる。例えば後で述べる内ケースの第2係合部と
係合するもので、第2係合部が孔、穴、窪み、切欠け等
の凹部により形成されている場合、前記凹部に嵌まる
棒、突起等の突部で形成することができる。また第1係
合部の突部と第2係合部の凹部とを逆に設けることもで
きる。また第1係合部は、前記回動部の回動中心となる
枢支点より一定距離半径方向に離れた位置に形成され
る。この第1係合部の前記半径方向の距離を種々変化せ
しめることにより、回動部の回動量に対する内ケースの
上下移動量の比率を種々設定することができる。
蓋部は、前記一対の回動部からそれぞれ略水平に平行
に伸び回動部の回動により揺動して前記開口部を観音開
き状に開閉する一対よりなる。この蓋部は、表出面側の
一部に手動操作用のつまみ、指を係止する突部や窪み、
穴、孔等の取り手係止部を形成することができる。
また前記回動部材と外ケースの側壁とに設けられ互い
に枢支状態にある支軸と軸受との間に、蓋部が開口部を
観音開き状に開口した状態を保持するための保持機構を
設けることができる。この保持機構は、前記蓋部の開口
部を観音開き状に開口した状態をロックしたり、ロック
を解除したりするもので例えば軸受部の内周面の一部に
形成された凹部と、支軸の外周面の一部に形成され支軸
の回転に伴なって前記凹部に着脱自在に係合できる凸部
とよりなる。そして前記凸部が前記凹部に対向する位置
で係合したとき支軸の回転をロックでき、またこのロッ
クした状態より支軸を強制的に回転させることで凸部を
凹部から離脱できるものである。
同期部材は、一対の回動部を同期して回動させるもの
で、例えば、一方の回動部の時計方向の回動時にその回
転駆動力を伝達して他方の回動部を反時計方向へ同じ回
転角分回動させるものである。
内ケースは、前記外ケース内で平行状態を保ったまま
上下動自在に配置され前記回動部の前記第1係合部と係
合する第2係合部をもつ。内ケースは、例えば内部に電
話器を収納するスペースをもつ。
[作用および効果] 上記構成を有する本発明の収納ケースは、電話器など
を収容する際、以下のように作動して2個一対の開閉部
材が外ケースの上端開口部を開口するとともに内ケース
を平行状態を保ったまま外ケースに対して上方向に移動
する。
すなわち、2個一対の開閉部材の内一方に対して手動
あるいは電動等により蓋部が開く方向の外部駆動力を加
えると、同期部材によって一対の回動部が互いに同期し
て逆方向に回動する。この回動部の回動に伴って一対の
蓋部が揺動して互いに外ケースの開口部を観音開き状に
開く。このとき回動部の第1係合部に係合する第2係合
部によって内ケースが外ケース内で平行状態を保ったま
ま上方向に位置移動する。
これによって外ケースの上端の開口部は開口状態とな
り、かつ内ケースが外ケースの開口部に接近した位置に
まで移動を完了する。したがってこの状態で電話器を内
ケース内より外部に取出し使用し、あるいは内ケース内
に収容することができる。また電話器の使用を終えた
後、再び電話器を前記状態にある内ケース内に収納し前
記開口時と逆に一対の開閉部材の一方に蓋部が閉じる方
向の外部駆動力を加えると、一方の回動部が回動し、か
つ他方回動部が同期部材によって同期して回動する。ま
たこれに伴って揺動する一対の蓋部は、前記観音開き状
の状態より両者が接近する方向に揺動する。
そして回動部の回動に伴う作用は、第1係合部より第
2係合部に伝達される。これによって内ケースは蓋部が
閉じ方向に揺動するとき下方向に平行状態を保ったまま
移動する。そして内ケースが所定の外ケース内の定位置
にまで達したときに前記一対の蓋部が閉じ合わされて外
ケースの上端開口部を閉鎖する。
従って本発明の収納ケースによれば上記のように予じ
め外ケース内の内ケースに収納された電話器は、使用の
際のみに内ケースより取出すことができ、必要時以外は
収納ケース内に収納されるので自動車室内において乗員
の邪魔になるようなこともなく、かつ収納ケースの外部
に電話器が常時置かれることがないので収納ケース自体
の表出面の意匠の向上をさせることも可能となる。
[実施例] (第1実施例) 以下、本発明の収納ケースの第1実施例について第1
図〜第9図を参照して具体的に説明する。
本第1実施例は、自動車用携帯電話器(以下、電話器
と称す)の収納ケースに適用するとともに、手動操作に
より収納ケースより電話器を取出しあるいは収納する例
を示すものである。
本第1実施例の収納ケースは、外ケース1と、2個一
対の第1開閉部材2Aおよび第2開閉部材2B、同期部材と
してのリンク部材3と、内ケース4とからなる。
外ケース1は、底壁10と、底壁10より直立し長手方向
に平行に延びるとともに、切欠部a、bを備え高さが底
い側壁12a、12b(第3図参照)と、底部10より直立し前
記長手方向に対し、直角方向の位置で側壁12a、12bに連
設され高さが高い側壁12c、12d(第1図、第2図参照)
とよりなる上端13に長方形状の開口部14と、この開口部
14に接続する収容部15とを備えた樹脂からなる箱状であ
る。この外ケース1は、第9図に示すように自動車のコ
ンソールボックス6の前方の傾斜部に埋め込まれて固定
されている。
第1開閉部材2Aは、外ケース1内で対向する側壁12
c、12dに平行に配設された回動部20a、21aおよび長手方
向の両端が回動部20a、21aに直角に連設され略水平方向
に延びた第1蓋部22aよりなる。第2開閉部材2Bは、外
ケース1内で対向する側壁12c、12dに平行に配設された
回動部20b、21bおよび長手方向の両端が回動部20b、21b
に直角に連設され略水平方向に延びた第2蓋部22bより
なる。回動部20a、20bおよび21a、21bは、前記外ケース
1の側壁12cおよび12dにそれぞれ回転自在に枢支された
回動軸2eを備えている。また第1蓋部22a、第2蓋部22b
は、それぞれ前記回動部20a、21aおよび20b、21bの回動
により揺動して前記開口部14を観音開き状に開閉するよ
う形成されている。
また前記第1蓋部22aの一部には手動操作用のつまみ
部220aが形成されている。
また、各回動部20a、21aおよび20b、21bは後で述べる
内ケース4側に水平に突出する円柱よりなる第1係合部
23が形成されている。
リンク部材3は、一端3aおよび他端3bが第1開閉部材
2Aの回動部材20aおよび第2開閉部材2Bの回動部材20bに
それぞれ連結され、回動部材20a、20bのいずれか一方を
回動することによっていずれか他方を同期して逆方向に
回動させる。
内ケース4は、前記外ケース1内の収納部15内に平行
状態を保ったまま上下動自在に配置されるもので、底壁
40と、底壁40より直立した長手方向に延びる側壁41a、4
1bと、この側壁41a、41bと直角方向に連設された側壁41
c、41dとよりなり、内部に電話器Tを収容する収容部43
を形成している。また側壁41c、41dには、前記各回動部
の第1係合部23と係合する横長の貫通孔よりなる第2係
合部44が形成されている。内ケース4は、第1、第2開
閉部材2A、2Bの回動作用力を第2係合部44で受け、かつ
第1係合部23の駆動作用によって強制的に上方向あるい
は下方向に平行状態を保ったまま連動移動するように構
成されている。また、前記第1係合部23と第2係合部44
との組合わせは、第12図に示すように、前記場合とは逆
に横長の貫通孔よりなる第1係合部23´と、この第1係
合部23´に係合する円柱よりなる第2係合部44´との組
合わせとすることもできる。
なお、前記外ケース1と前記第1開閉部材2Aの回動部
20aとは、両者の相対位置関係がある位置を基準として
それより以下の場合および位置以上の場合に、互いにそ
の位置関係を保持するトーションばね5が連結されてい
る。このトーションばね5は一端50が外ケース1に固定
され、他端51が回動部20aに固定され、一端50と他端51
との間が自由に伸縮可能に形成されたものである。
また前記第1開閉部材2Aの回動軸2eは、第4図、第6
図、第8図に示されるように円周方向の形状が一部分外
周方向に飛び出す突起部20eが設けられ、この突起部20e
は前記軸受部16の内周面に設けられた凹部16aに着脱自
在に寸法を設定された構成となっている。
したがって、前記第1、第2開閉部材2A、2Bは前記ト
ーションばね5と、前記回動軸2eの突起部16aと、軸受
部16の凹部16aとによって蓋部22a、22bが前記外ケース
1の開口部14を観音開き状に開口し内ケース4が外ケー
ス1内の上方に位置した状態および蓋部22a、22bが閉じ
内ケース4が外ケース1内の下方に位置した状態との2
形態を維持することができるように構成されている。
本第1実施例の収納ケースによれば第1図〜第3図の
示すように蓋部22a、22bが閉じ外ケース1の開口部14を
閉じた状態、すなわち電話器Tが内ケース4内に収納さ
れかつ内ケース4が外ケース1内の下方に位置する状態
より内ケース4の電話器Tを使用する場合には、蓋部22
aのつまみ部220aを上方向に強制的に持ち上げることに
よって蓋部22aに加わった作用力は、回動部20a、21aを
矢印X1方向に回動させる。するとこの回動力はリンク部
材3によって回動部20bに伝達される。これによって回
動部20bは矢印X2方向に回動する。この両者の回動によ
って各第1係合部23が第2係合部44を介して内ケース4
を平行状態を保ったまま上方向に持ち上げるとともに強
制的に従動させる。したがって蓋部22a、22b、回動部20
a、20b、リンク部材3、内ケース4は第5図に示すよう
な位置を経て第7図に示す位置にまで移動する。蓋部22
a、22bは外ケース1の開口部11を観音開き状に開くこと
ができ、かつ内ケース1は上方向に最大限に上昇した位
置となる。この位置関係は、トーションばね5およびロ
ック機構とで保持される。すなわちトーションばね5の
一端50と他端51の位置関係が一定の基準を超えた位置に
達して、その付勢力が前記蓋部22a、22bの観音開き状態
および内ケース4を持上げた状態を保持する方向に付勢
すること、および回動軸2eの突起部20eが第8図に示す
ように軸受部16の凹部16aに係合することによって前記
状態を保持できることになる。そしてこの状態で内ケー
ス4内に収納された電話器Tを外部に取出し使用するこ
とができる。なお電話器Tを使用した後は、再び第1ケ
ース4内に電話器Tを収容し、第7図に示す状態にある
蓋部22aのつまみ部220aを矢印X2方向に強制的に移動す
ることによって前記回動軸2eの突起部20eは第6図に示
すように軸受部16の凹部16aより脱離し、係合が解除さ
れる。そして第1開閉部材2A、第2開閉部材2Bは前記開
口時とは逆の行程で第5図に示す状態を経て第3図に示
す状態に戻る。
このように本第1実施例の収納ケースによれば、極め
て簡単な手動操作によって電話器Tを収納した内ケース
4を外ケース1に対して平行状態を保ったまま上下方向
に相対移動させることができる。これにより電話器Tの
使用に際しての取出しや、使用後の収納が容易にでき、
また使用済み後の電話器Tは外ケース1内の下方位置に
内ケース1とともに完全に収納され、かつ外ケース1の
開口部14は一対の蓋部22a、22bによって完全に閉ざされ
意匠上外観を向上させることができる。
(第2実施例) 本第2実施例の収納ケースは、前記第1実施例の第1
開閉部材2Aの回動部20aに強制的に回動力を付与する手
動操作の代りに外部駆動装置を設け、この外部駆動装置
を電気的信号により駆動したり、駆動を停止したりする
こと、および蓋部22a、22bが開いた状態と閉じた状態を
保持するトーションばね5、ロック機構を用いないこと
以外は、前記第1実施例の構成と同様である。
前記外部駆動装置としては、第10図に示すように電動
モータMが用いられる。この電動モータMの出力軸7に
は駆動ギア70が設けられている。また回動部20´aには
駆動ギア70に噛合う従動ギア部230が設けられている。
そして前記駆動モータMは、その駆動を制御するための
制御回路8を備えている。
前記制御回路8は、制御部80と、送受信部81と、手動
スイッチ82とをもつ。制御部80は、第11図に示されるよ
うに上下動切換部800と、モータ駆動部801と停止位置検
出部802とよりなる。
上下動切換部800は、内ケース4が外ケース1の下方
位置に収納されている状態において、手動スイッチ82が
ONされたとき、あるいは外部よりの発信電波を受信した
送受信部81より着信信号が出力されたとき、これ等に基
づいてモータ駆動部801に対し上動指令信号を出力す
る。
また上下動切換部800は内ケース4が外ケース1の上
方位置にある状態において手動スイッチ82がONされたと
きあるいは内ケース4内に使用済後の電話器Tが載置さ
れたことを検出した停止位置検出部802よりセット信号
が出力されたとき、これ等に基づいてモータ駆動部801
に対し下動指令信号を出力するように構成されている。
モータ駆動部801は上下動切換部800より上動指令信号
が出力されたとき回動軸7を第10図において反時計方向
に回転させ、下動指令信号が出力されたとき回動軸7を
時計方向に回転させる。
停止位置検出部802は、モータMの駆動によって内ケ
ース4が外ケース1の上方位置(電話器使用位置)ある
いは下方位置(電話器収納位置)に達したとき、これを
検出しモータ駆動部801に対してリセット信号を出力
し、モータMの駆動を停止させるとともに、予じめ手動
スイッチ82が手動操作されてON状態にある場合には、OF
F状態に自動的にリセットさせる。
このように構成された第2実施例の収納ケースは、第
10図で示すように内ケース4が外ケース1の下方に収納
された状態において手動スイッチ82がONされたとき、あ
るいは相手方の発信電波を受信した送受信部81より着信
信号が上下動切換部800に出力されたとき、この上下動
切換部800よりモータ駆動部801に上動指令信号が出力さ
れモータMが反時計方向に回転し出力軸7の駆動ギア70
より回転部20´aの従動ギア部230に駆動力が伝達され
る。これによって回動部20´aは矢印X1方向に回動し、
かつリンク部材3によって回動部20bは矢印X2方向に回
動する。このため内ケース4が平行状態を保ったまま上
昇し蓋部22a、22bは観音開き状に開口する。そして内ケ
ース4が定位置に達したことを停止位置検出部802が検
出した時点でモータMの駆動が停止され前記観音開き状
態を保持される。そして電話器Tが使用できる。また、
使用済みの電話器Tを内ケース4内に置いて、手動スイ
ッチ82がONされたとき、あるいはこの位置を図略のセン
サ部が検出し検出信号を受けたとき、上下動切換部800
より下動信号がモータ駆動部801に出力されモータMが
逆回転し(時計方向に回転)前記場合と逆の過程を経て
回動部20´a、20bおよび内ケース4が平行状態を保っ
たまま下動し外ケース1内の下方位置に収納される。そ
して内ケース4が収納位置に達したことを停止位置検出
部802が検出した時点でモータMの駆動が停止する。
このように本第2実施例の収納ケースによれば、電話
器Tの使用時および使用済時に、内ケース4の上下動お
よび蓋部22a、22bの開閉を自動的に行なうことができ
る。
(第3実施例) 本第3実施例の収納ケースの構成は、以下に示す内容
以外は、前記第1実施例の収納ケースの構成と同様であ
る。以下第13図〜第16図に基づいて説明する。
外ケース1には、長方形状の底壁10の各短辺側より直
立し、一定巾で一定の高さの案内空間11aを形成するた
め、一対の案内用リブ11が2組形成されている(図面
上、手前側のみを示す)。
蓋部22a、22bには、その全開時(第16図参照)に、内
ケース4の底壁40を押し上げる方向に当接する下端当接
部221a、221bが設けられている。
同期部材としては、第1実施例のリンク部材3を用い
る代わりに、第1開閉部材2Aの回動部20a、第2開閉部
材2Bの回動部20bにギア部200a、200bを形成し、このギ
ア部200a、200bに噛合い、かつ互いに噛合う従動ギア2
4、25が設けられている。また回動部20bに対し、その回
動時に予じめ設定された適当な値の抵抗を与えるためギ
ア部200bに噛合うダンパー用ギア26が設けられている。
内ケース4の側壁41c、41dには水平方向に一対の案内
ピン45(図面上、手前側のみを示す)が突設されてい
る。この案内ピン45は、前記一対の案内用リブ11の案内
空間11a内に、上下方向のみ移動できるように収納され
る。また内ケース4の蓋部22a、22bと対向する上方の周
壁部には、中空状の隙間埋部材46が一体的に配置されて
いる。
本第3実施例の収納ケースによれば第14図〜第16図の
示すように蓋部22a、22bが閉じ外ケース1の開口部14を
閉じた状態、すなわち電話器Tが内ケース4内に収納さ
れ、かつ内ケース4が外ケース1内の下方に位置する状
態より内ケース4の電話器Tを使用する場合には、蓋部
22aのつまみ部220aを上方向に強制的に持ち上げること
によって蓋部22aに加わった作用力は、回動部20a、21a
を矢印X1方向に回動させる。するとこの回動力は回動部
20aのギア部200aより従動ギア24、25を介して回動部20b
に伝達される。これによって回動部20bは矢印X2方向に
回動し、かつそのギア部200bに噛合うダンパー用ギア26
によって適度な抵抗を与えられつつ回動する。この両者
の回動によって各第1係合部23が第2係合部44を介して
内ケース4を上方向に持ち上げるとともに強制的に従動
させる。したがって蓋部22a、22b、回動部20a、20b、内
ケース4は第15図に示すような位置を経て第16図に示す
位置にまで移動する。このとき内ケース4は、外ケース
内1の案内用リブ11に沿って案内されつつ移動する案内
ピン45によって横振れせずに平行状態を保ったまま移動
する。また内ケース4の上方の隙間埋部材466は、位置
移動する蓋部22a、22bに常時当接し、かつその距離に応
じて伸縮し、両者間の隙間を埋めている。そして蓋部22
a、22bは外ケース1の開口部14を観音開き状に開くこと
ができ、かつ内ケース1は上方向に最大限に上昇した位
置となる。この位置関係は、トーションばね5および蓋
部22a、22bとで保持される。すなわちトーションばね5
の一端50と他端51の位置関係が一定の基準を超えた位置
に達して、その付勢力が前記蓋部22a、22bの観音開き状
態および内ケース4を持上げた状態を保持する方向に付
勢すること、および蓋部22aの下端当接部221aと蓋部22b
の下端当接部221bとが第16図に示すように内ケースの底
壁40に下方より当接することによって前記状態を保持で
きることになる。そしてこの状態で内ケース4内に収納
された電話器Tや、各種カード類を外部に取出し使用す
ることができる。なおこれ等を使用した後は、再び第1
ケース4内に収納し、第16図に示す状態にある蓋部22a
のつまみ部220aを矢印X2方向に強制的に移動することに
よって蓋部22aの下端当接部221aと蓋部22bの下端当接部
221bは第15図に示すように内ケース4の底壁40より脱離
し、係合が解除される。そして第1開閉部材2A、第2開
閉部材2Bは前記開口時とは逆の行程で第14図に示す状態
に戻る。
このように本第3実施例の収納ケースによれば、前記
第1実施例の効果に加えて次のような効果が得られる。
すなわち、 (1)内ケース4は、蓋部22a、22bの開閉に伴なう上下
移動時に、案内ピン45が外ケース1の案内用リブ11に案
内されるため、横振することなく移動することができ
る。
(2)蓋部22a、22bが観音開き状に開き、内ケース4が
最大限に上昇した位置にあるとき、内ケース4の底壁40
には、下方より蓋部22aの下端当接部221aと、蓋部22bの
下端当接部221bとが当接しているので、前記上昇位置に
ある内ケース4に、使用後の電話器Tを載置したときの
衝撃が加わった場合であっても内ケース4が不用意に下
降移動することを防止できる。
(3)内ケース4の上方の中空状の隙間埋部材45は、前
記蓋部22a、22bが外ケース1の開口部14に対し、第14図
に示されるように閉じ状態、第15図に示されるように中
開き状態、第16図に示されるように観音開き状態、いず
れの場合であっても、蓋部22a、22bの位置変化に伴って
伸縮し当接した状態を保ち、かつ内ケース4と蓋部22
a、22bとの間を埋めて隙間を形成しない。従って内ケー
ス4内に、カセットケース、テレホンカード、キャッシ
ュカード等を収容した場合、これ等が開閉時の蓋部22
a、22bと内ケース4との間の隙間にはさまれて、作動に
支障をきたすことを防止できる。
(4)上昇位置にある内ケース4に電話器Tを載置し、
蓋部22a、22bを閉じ操作するとき、電話器Tの自重によ
り内ケース4の下降移動が急激に行なわれることを、ダ
ンパー用ギア26によって回動部20bの回動に適当な抵抗
を与えることで防止でき、かつ緩やかな下降移動が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は、本発明の収納ケースの第1実施例を
示す説明図で、第1図は全体を斜視して示す斜視図、第
2図は収納ケースを長手方向に断面して要部の一部を示
す部分断面図、第3図は2個一対の開閉部材の蓋部が外
ケースの開口部を閉じた状態を示す正面図、第4図は、
第3図における回動部と軸受部の部分拡大図、第5図
は、第3図における蓋部が外ケースの開口部を開く途中
の状態を示す正面図、第6図は、第5図における回動部
と軸受部の部分拡大図、第7図は、第5図における蓋部
が外ケースの開口部を最大限開いた状態を示す正面図、
第8図は、第7図における回動部と軸受部の部分拡大
図、第9図は、本発明の収納ケースを自動車用電話器収
納ケースとして適用した状態を示す斜視図である。 第10図〜第11図は、本発明の収納ケースの第2実施例を
示す説明図で、第10図は、全体を斜視して示す斜視図
と、駆動部の作動システムを示すブロック図とを組合わ
した合成図、第11図は第10図におけるブロック図部分の
一部の詳細を示すブロック図である。 第12図は、第1実施例の第1係合部と第2係合部との変
形例を示す部分側面図である。 第13図〜第16図は、本発明の収納ケースの第3実施例を
示す説明図で、第13図は全体を斜視して示す斜視図、第
14図は2個一対の開閉部材の蓋部が外ケースの開口部を
閉じた状態を示す正面図、第15図は、第14図における蓋
部が外ケースの開口部を開く途中の状態を示す正面図、
第16図は、第15図における蓋部が外ケースの開口部を最
大限開いた状態を示す正面図である。 1……外ケース、2A……第1開閉部材 2B……第2開閉部材 12a、12b、12c、12d……側壁 14……開口部、15……収納部 20a、20b……一対の回動部 3……同期部材であるリンク部材 4……内ケース 41a、41b、41c、41d……側壁 T……電話器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−136835(JP,U) 実公 昭63−46275(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 11/02 B60R 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に開口部を備えた箱状の外ケースと、 前記開口部を観音開き状に開閉する一対の蓋部と該蓋部
    の長手方向の両端から垂下、連設され前記外ケースの対
    向する側壁にそれぞれ回動自在に枢支された一対の回動
    部とをもつ2個一対の開閉部材と、 前記一方の蓋部の回動部と前記他方の蓋部の回動部に噛
    合う偶数個のギアあるいは一端が該一方の回動部の回動
    枢支点より上位置に係合し他端が該他方の回動部の回動
    枢支点より下位置に係合するリンク部材からなる同期部
    材と、 前記外ケース内で前記側壁に沿って収容される内ケース
    と、からなり、 前記回動部と前記内ケースのうち一方に突部が形成され
    他方に該突部と遊嵌する横長の凹部が形成されることを
    特徴とする収納ケース。
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