JP3868044B2 - ロッカの施解錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は宅配物や荷物等の収納に使用されるロッカの施解錠装置に関し、特に電気錠を有するロッカの施解錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、宅配物や荷物等の収納に使用されるロッカには、ドアを施解錠するための電気錠が設けられている。この電気錠は、制御装置からの電気信号によって、その施解錠が制御される。通常、このような電気錠を有するロッカでは、ロッカ内に荷物が収納された状態でドアが閉められると、内部のセンサがこれを検知し、自動的に電気錠を施錠状態にする。これにより、利用者が施錠操作を行う手間が省けて、便利である。
【0003】
ところが、このようなロッカでは、子供等がふざけて入ってドアを閉めると、出られなくなってしまうという問題が生じる。このため、従来のロッカでは、ロッカ内の側板にスイッチが取り付けてあり、このスイッチを押すことにより電気錠に電気信号が送られ、解錠されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように電気信号によって解錠する方式では、停電時には電気錠が動作しなくなるという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、停電時にもロッカ内から容易にドアを解錠することのできるロッカの施解錠装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、宅配物や荷物等の収納に使用されるロッカの施解錠装置において、電気信号を受けて前記ロッカのドアを施解錠する電気錠と、上下動自在に設けられる上下動部材と、前記ロッカ内に露出するスイッチ片を有するとともに、通常は前記上下動部材を所定の高さで支持し、前記スイッチ片が押されると前記上下動部材の支持を解くスイッチ部材と、前記スイッチ部材の支持から解かれた前記上下動部材の重量を受けて、前記電気錠を解錠する解錠機構部と、を有することを特徴とするロッカの施解錠装置が提供される。
【0007】
このようなロッカの施解錠装置では、通常はスイッチ部材により、上下動部材が所定の高さで支持されており、ロッカ内でスイッチ片が押されると、上下動部材の支持が解かれる。そして、上下動部材の重量を受けた解錠機構部が、電気錠を解錠する。
【0008】
これにより、停電時でもロッカ内から容易にドアを解錠することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態を図面を参照して説明する。
図2は本形態の施解錠装置を備えるロッカユニットの構成を示す正面図である。ロッカユニット10は、例えば小型のロッカ20および大型のロッカ30が一体に形成されることにより構成されている。各ロッカ20,30のドア21,31は、電気錠により施解錠される。また、各ロッカ20,30内には、荷物センサが設けられており、各ロッカ20,30内に荷物が収納された状態を検知する。荷物が収納されているときには、各ドア21,31は自動的に施錠される。電気錠の制御は、ロッカユニット10に内蔵された図示されていない制御装置によって行われる。
【0010】
図3はロッカユニット10の施解錠部分の外観構成を示す斜視図である。ここでは、ドア21,31の図示を省略してある。ロッカユニット10内は、仕切り板12によって、上側のロッカ20の収納部22と、下側のロッカ30の収納部32とに仕切られている。ロッカユニット10の正面左側の側壁11の枠部11aには、各ロッカ20,30のドア21,31を施解錠するための電気錠40,50が内蔵されている。
【0011】
電気錠40のラッチ41は、収納部22側に突き出ている。同様に、電気錠50のラッチ51は、収納部32側に突き出ている。これらラッチ41,51は、それぞれドア21,31の一部と係止する。また、電気錠40の下方にはプランジャー23が設けられており、バネ圧によりドア21を前方に付勢する。同様に、電気錠50の下方にはプランジャー33が設けられており、バネ圧によりドア31を前方に付勢する。
【0012】
側壁11の内側板11bの収納部32側の一部には、開口部11cが形成されており、この開口部11cには、手動のスイッチ片13が露出している。このスイッチ片13は、後述するように、人が収納部32内に閉じ込められたとき、ドア31を解錠するためのスイッチである。スイッチ片13には、バッテリで発行するLED13aが取り付けられており、暗く、かつ停電した状態でもスイッチ片13の場所が確認できる。
【0013】
図1は側壁11内の手動解錠機構に係わる構成を示す図である。ここでは、内側板11bを取り外した状態の側面図を示す。スイッチ片13は、支持具14に水平面内を回動可能に取り付けられたスイッチ部材131の一端部に形成されている。スイッチ部材131の他端部には、係止片132が形成されている。この係止片132には、上下方向に移動可能な上下動部材15の一部が係止している。そして、後述するように、スイッチ片13が押されると、互いの係止が解かれ、上下動部材15が自重により下降するようになっている。
【0014】
上下動部材15には、手動解錠ユニット17の解錠片171が連結されている。解錠片171は、上下動部材15が自重で落下すると、その力を受けて回動し、これにより手動解錠ユニット17内の機構部が働いて電気錠50を解錠する。電気錠50が解錠されると、プランジャー33の力によってドア31が開かれる。
【0015】
また、側壁11内の上部には、ソレノイド16が設けられており、ドア31が開かれると、自動的にその軸が上昇し、上下動部材15の上端のフック部151を押し上げる。これにより、上下動部材15全体が持ち上がって、初期状態、すなわち、スイッチ部材131と係止した状態に戻る。
【0016】
次に、手動解錠機構の各部の具体的な構成について説明する。
図4はスイッチ部材13の取り付け構造を示す図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の下方から見た初期状態を示す図、(C)は(A)の下方から見た動作状態を示す図である。まず、図(A),(B)に示すように、スイッチ部材131は、側壁11に固定された支持具14の支持片141,142,143によって支持されている。支持片141には、切り欠き141aが形成されている。スイッチ部材131は、ピン131aが切り欠き141aに軸支されることにより、スイッチ部材131全体が水平方向に回動可能となっている。
【0017】
また、スイッチ部材131の係止片132は、その一部が 上下動部材15に形成された係止孔15aと係止している。このとき、スイッチ部材131は、バネ133を介して支持具14側に引きつけられているので、外部から力を受けない限り、係止片132と係止孔15aは、確実に係止している。これにより、上下動部材15が所定の高さに保持されている。
【0018】
このような取り付け構造のスイッチ片131は、収納部内に露出しているスイッチ片13が図(C)の矢印の方向に押されると、バネ133の力に抗して、ピン131aを軸にして回動する。これにより、係止片132と係止孔15aとの係止が解かれる。したがって、上下動部材15は、自重によって図(A)の下方に落下する。
【0019】
図5は手動解錠ユニット17の具体的な構成を示す側壁11内側から見た図である。手動解錠ユニット17は、側壁11の内側板11bに固定された基板170上に各部品が取り付けられることにより構成されている。基板170には、支持部材172が固定されている。この支持部材172には、解錠片171が、軸172aを中心に回動可能に取り付けられている。解錠片171の端部171aには、前述の上下動部材15が連結されている。解錠片171の端部171aと反対側の端部171bは、L字型に形成されており、その上端には、図面手前側に折り曲げ形成された押し上げ片171cが形成されている。また、端部171bの下端部分には、凹部171dが形成されている。この凹部171dには、プランジャー33の端部331に固定されたストッパ板331aが嵌合している。
【0020】
図6は解錠片171とプランジャー33との連結構造を示す図であり、(A)はプランジャー33の端部331部分の拡大図、(B)は図(A)のX−X線に沿う断面図である。基板170には、プランジャー33の軸芯と平行に延びる溝170aが形成されており、ストッパ板331aは、この溝170a内をスライドできるように、プランジャー33に固定されている。ロッカ30のドア31が開いている状態、すなわち、プランジャー33がロッカ正面側に突き出ている状態では、ストッパ板331aは図(A)の最も右側に位置する。このとき、ストッパ板331aは、解錠片171の凹部171dと嵌合している。これにより、解錠片171は、ほぼ水平の向きに固定され、外部から力を受けても静止している。
【0021】
一方、ロッカ30のドア31が閉じられて、プランジャー33がドア31によって押し込まれると、ストッパ板331aが図(A)の左方向にスライドし、解錠片171の凹部171dから外れる。これにより、解錠片171はフリーの状態になる。
【0022】
図5に戻り、支持部材172の解錠片171よりも上方の位置には、軸押し上げ部材173が取り付けられている。軸押し上げ部材173には、支持部材172に形成されたボス172b,172cに対して摺動可能な切り欠き173a,173bが形成されている。これにより、軸押し上げ部材173は、所定の範囲内で上下方向にスライド可能となっている。ただし、定常状態では、軸押し上げ部材173は、自重によって最も低い位置にあり、その下端の図面手前側に折り曲げ形成された動力受け片173cが、解錠片171の押し上げ片171cと接触している。
【0023】
軸押し上げ部材173の上側には、軸押し上げ片173dが形成されている。この軸押し上げ片173dは、電気錠50内に挿入されており、ソレノイド52の軸52aと連結されている。この具体的な構造については後述する。
【0024】
基板170の下端部には、マイクロスイッチ174が固定されている。このマイクロスイッチ174は、ドア31が閉じられてプランジャー33が押し込められると、プランジャー33の端部331に端子174aが押される。これにより、接点がオンとなり、ドア31が閉じられたことが検知される。
【0025】
このような構成の手動解錠ユニット17では、ドア31が閉じられた状態で、図1等で示したスイッチ片13が押されて上下動部材15が落下すると、その重みによって解錠片171の端部171aが押し下げられ、一方の端部171bが上昇する。この上昇の力を、押し上げ片171cを介して動力受け片173cが受け、これにより、軸押し上げ部材173が上昇する。これと同時に、軸押し上げ片173dに連結されたソレノイド52の軸52aが押し上げられる。
【0026】
図7は電気錠50の概略構成を示す斜視図である。電気錠50のソレノイド52は、図示されていない制御装置からの電気信号により駆動し、軸52aを上下動させる。また、軸52aは、外部からの適度な力でも上下動可能となっている。軸52aには、前述したように、手動解錠ユニット17の軸押し上げ片173dが連結されている。また、軸52aの下端部には、ストッパ板53が固定されている。このストッパ板53には、切り欠き53aが形成されている。
【0027】
このような電気錠50は、軸52aが最下位置にあるときには、ストッパ板53の切り欠き53aがラッチ51よりも低い位置にある。このため、ラッチ51は、ストッパ板53の切り欠き53aよりも上の部分53bに当接している。これにより、ラッチ51の軸51a周りの回動が阻止される。すなわち、ドア31が施錠状態となる。
【0028】
一方、制御装置からの電気信号を電気錠50が受けるか、または軸押し上げ片173dによる押し上げ力が軸52aに与えられると、軸52aが上昇する。これと同時に、図8に示すように、ストッパ板53の切り欠き53aがラッチ51と同じ高さにくる。これにより、ラッチ51は、抑制が解かれて軸51a周りに回動可能となる。すなわち、ドア31が解錠状態となる。
【0029】
ラッチ51が回動自在になると、プランジャー33に押されてドア31が開かれる。
なお、ラッチ41,51の取り付け構造や、その具体的な動作については、本願出願人が既に出願済の特願平7−261416号に開示されているものとほぼ同じなので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0030】
このように、本形態では、ロッカ30の収納部32内に露出したスイッチ片13が押されることにより、上下動部材15を落下させ、その重量を受けが手動解錠ユニット17により電気錠50を解錠するようにしたので、ロッカ30の収納部32に人が閉じ込められても、停電時でも容易にドア31を開けることができる。
【0031】
また、本形態では、スイッチ片13にバッテリで動作するLED13aを取り付けるようにしたので、暗い収納部内でも容易にスイッチ片13を認識することができる。
【0032】
なお、本形態では、電気錠50の解錠後に上下動部材15を元の状態、すなわちスイッチ部材131と係止する状態に戻す機構として、ソレノイド16を設ける例を示したが、この他の手段として、例えば内側板11bに指が入る程度の孔を開けておき、この孔を介して指で上下動部材15が押し上げられるようにしてもよい。あるいはこれらを併設してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、ロッカ内でスイッチ片が押されると、上下動部材の支持が解かれ、上下動部材の重量を受けた解錠機構部により電気錠を解錠するようにしたので、停電時でも、ロッカ内から手動で解錠し、ドアを開けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側壁内の手動解錠機構に係わる構成を示す図である。
【図2】本形態の施解錠装置を備えるロッカユニットの構成を示す正面図である。
【図3】ロッカユニットの施解錠部分の外観構成を示す斜視図である。
【図4】スイッチ部材の取り付け構造を示す図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の下方から見た初期状態を示す図、(C)は(A)の下方から見た動作状態を示す図である。
【図5】手動解錠ユニットの具体的な構成を示す側壁内側から見た図である。
【図6】解錠片とプランジャーとの連結構造を示す図であり、(A)はプランジャーの端部部分の拡大図、(B)は図(A)のX−X線に沿う断面図である。
【図7】電気錠の概略構成を示す斜視図である。
【図8】電気錠の解錠時の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ロッカユニット
11 側壁
11a 枠部
11b 内側板
13 スイッチ片
14 支持具
15 上下動部材
17 手動解錠ユニット
20,30 ロッカ
21,31 ドア
22,32 収納部
23,33 プランジャー
41,51 ラッチ
50 電気錠
52 ソレノイド
52a 軸
171 解錠片
173 軸押し上げ部材
173d 軸押し上げ片
331a ストッパ板

Claims (3)

  1. 宅配物や荷物等の収納に使用されるロッカの施解錠装置において、
    電気信号を受けて前記ロッカのドアを施解錠する電気錠と、
    上下動自在に設けられる上下動部材と、
    前記ロッカ内に露出するスイッチ片を有するとともに、通常は前記上下動部材を所定の高さで支持し、前記スイッチ片が押されると前記上下動部材の支持を解くスイッチ部材と、
    前記スイッチ部材の支持から解かれた前記上下動部材の重量を受けて、前記電気錠を解錠する解錠機構部と、
    を有することを特徴とするロッカの施解錠装置。
  2. 前記スイッチ片には、バッテリに接続された発光素子が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のロッカの施解錠装置。
  3. 前記電気錠の解錠後、前記上下動部材を前記スイッチ部材に支持される状態に自動的に戻す上下動部材復帰機構部を、有することを特徴とする請求項1記載のロッカの施解錠装置。
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