JP3842141B2 - 平面ハンドル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は平面ハンドルに関し、更に詳細には、不使用時にはハンドルをハウジングの凹所に収納し、使用時にハンドルの一端側を支点としてこれを旋回させ、他端側(握持端)を起伏させる平面ハンドルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の平面ハンドルは、実開平5−71375号公報及び特開平9−287327号公報などに開示されているように、例えば電源操作ボックスの扉を開け閉めする際の取っ手又は施錠機構付き取っ手として既に多数使用されており、よく知られている。
【0003】
従来の平面ハンドルは、ハンドルと、このハンドルを不使用時に収納する凹所を備えたハウジングとを有している。ハンドルは、一端側を支点として旋回可能に凹所内に収納され、使用時にはその旋回によりその支点である一端側から握持端にわたって凹所から斜めに起立する。
【0004】
ハウジングの凹所の背面部には、ハンドルが起立する動作によって、又は起立したハンドルの更なる操作によって固定枠に係脱可能な爪金具設けられている。このような平面ハンドルは、例えば前述した電源操作ボックスの固定枠に開閉可能に取り付けられている扉に形成された取付け孔にハウジングを装着して使用される。
【0005】
この平面ハンドルにはラッチ装置が設けられており、このラッチ装置は、ハンドルの不使用時に倒伏したハンドルをハウジングの凹所に収納された状態に保ち、かつハンドルが不用意に凹所から起立しないようにハンドルの握持端に係止している。このラッチ装置は凹所内に摺動可能に配置され、更にハンドルの握持端に形成された係止部に係止する突起を備えている。
【0006】
この突起は、三角形状を呈し、傾斜面を凹所の開放部に向けてラッチ装置に設けられている。このように突起はラッチ装置に固定的に設けられているため、ラッチ装置が凹所内で摺動させられると、突起も移動してハンドルの他端に離隔接近する。
【0007】
これにより、ラッチ装置の突起がハンドルの握持端に形成された係止部に係止又は離脱することになる。通常、このラッチ装置には錠が設けられ、その鍵穴に鍵を入れて回すことによりラッチ装置の凹所内での摺動を可能にしたり、或いは摺動を不能にすべくロック状態とするようになっている。
【0008】
前述した従来の平面ハンドルは、これが取り付けられている例えば電源操作ボックスの扉を操作者が開ける際、ラッチ装置に設けられている指掛け部に操作者の指を掛けてこれをハンドルから離す方向に凹所内を摺動させると、突起がハンドルの握持端に形成された係止部から離脱してハンドルがバネ力により一端側を支点として旋回し、凹所から斜めに起立することになる。
【0009】
そこで、操作者は、ハウジングの凹所から起立したハンドルを掴んで例えば約60度程度回転し、固定枠に先端部が係止している扉側の爪金具をハンドルの起立操作又はその後の回転操作に連動して回転して、爪金具先端部の固定枠に対する係止を解除する。これにより、扉は固定枠に対してヒンジにより開閉できるようになる。
【0010】
このようにして扉を開け、電源操作ボックス内の必要な装置やスイッチ類などを操作点検する。扉を閉める時には、ハンドルを持って扉を閉めた後、操作者がハンドルを元の位置にまで戻して爪金具の先端部を固定枠に係止し、次いでハンドルの握持端を押してハウジングの凹所内に収納する。
【0011】
すると、ハンドルの握持端がラッチ装置の突起に形成されている傾斜面に当接してこれを押圧する。ラッチ装置は、握持端に向かってバネ付勢されているため凹所内でハンドルの握持端から離れる方向へ摺動する。ラッチ装置の突起がハンドルの握持端係止部に整合すると、この突起がバネ付勢力によりハンドルの握持端係止部に係止し、これによりハンドルを凹所内で収納状態に維持する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の平面ハンドルでは、ラッチ装置の動きをロック又は解除する鍵さえあれば、簡単にラッチ装置のロックを解除することができ、ハンドルをハウジングの凹所内から起立させて扉の開閉を行うことができるため、扉の開閉について更に厳重な管理を行うことができる平面ハンドルの提供が望まれた。
【0013】
このような要求は、例えば前述した構成の平面ハンドルに電磁ソレノイド装置を設けることにより1次ロック機構を構成し、従来のラッチ装置を2次ロック機構とした平面ハンドルにより応えることができる。この平面ハンドルによると、ハンドルの握持端には2つの係止部が形成され、その1つには従来通りにラッチ装置の突起が係止し、他の1つにはこの平面ハンドルに組み込まれた別体の係止金具の係止爪が係脱する。
【0014】
この係止金具は電磁ソレノイド装置の可動ロッドに接続されており、従って電磁ソレノイド装置に通電した時には可動ロッドが電磁ソレノイド装置の本体内に磁気吸引作用により引き込まれるため係止金具が移動し、これにより係止金具の係止爪がハンドルの握持端に形成された係止部から外れるようになっている。
【0015】
この電磁ソレノイド装置に通電するスイッチは、例えば管理室や警備室などに配置されている。このような平面ハンドルを取り付けた扉の場合、この扉を開けて電源操作ボックス内の装置やスイッチ類を操作点検する時には、操作者が管理室や警備室などに行くか、或いは別な管理者が電磁ソレノイド装置通電用のスイッチをオンにし、電磁ソレノイド装置に通電して1次ロックを解除する。
【0016】
その後に、操作者がラッチ装置を操作してハンドルをハウジングの凹所から起立させ、これを回転するなどして扉の係止を解錠して開けることになる。他方、電源操作ボックス内の操作点検が終了した後は、扉を閉めてハンドルをハウジングの凹所内に収納した後、電磁ソレノイド装置通電用のスイッチをオフにして電磁ソレノイド装置への通電を切る。
【0017】
電磁ソレノイド装置への通電が切られると、電磁ソレノイド装置の可動ロッドはこれに付与されているバネ付勢力よって、電磁ソレノイド装置本体に引き込まれる前の元の位置に戻り、これにより係止金具も元の位置に復帰して係止爪がハンドルにおける握持端の係止部に進入して1次ロック状態となる。
【0018】
このような平面ハンドルの場合、確かに、これを操作する際の管理態勢が厳格になる。しかも、例えば電気系統などに通電遮断が起き、電磁ソレノイド装置へ通電できなくなったような場合には平面ハンドルの1次ロックを解除することができなくなることから、非常に安全な機構であるといえる。しかし、この平面ハンドルでは、電磁ソレノイド装置へ通電できない場合に、どうしても扉を開けなければならないという必要に応えることができないという問題があった。
【0019】
本発明の目的は、ハンドルをハウジングの凹所内で収納維持する係止手段として、電磁ソレノイド装置による1次ロック手段とラッチ装置による2次ロック手段を用いる場合、電磁ソレノイド装置への通電が不能となった場合に手動で1次ロックを解除することができる平面ハンドルを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は平面ハンドルに関し、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明は、ハンドル収納用の凹所を備えるハウジングと、一端側を支点として他端側である握持端を凹所から起伏可能に収納されたハンドルとを備え、ハウジングを扉の取付け孔に装着して使用する平面ハンドルにおいて、ハンドルに設けられた第1係止部及び第2係止部と、凹所に配置され、ハンドルの凹所収納時に第1係止部に係止してハンドルを倒伏した状態に維持する係止爪を備える1次ロック用係止体と、ハウジングに取り付けられ、係止爪を第1係止部との係止から解除する方向に1次ロック用係止体を動かす電磁ソレノイド装置と、凹所内を摺動可能に設置された可動体を備える2次ロック用のラッチ装置とを備え、ラッチ装置の可動体は、倒伏したハンドルの第2係止部に係止する突起、ハウジングの前方から鍵を挿入可能な鍵穴、及びこの鍵穴に挿入された鍵で操作可能な回動部を備え、可動体が第2係止部に向かって常時付勢されていることにより突起が倒伏したハンドルの第2係止部に係止し、可動体の回動部は、鍵の操作により1次ロック用係止体に連動し、この1次ロック用係止体の係止爪を第1係止部から離脱させてハンドルの1次ロックを解除可能とされていることを特徴とする平面ハンドル。
【0021】
また、本発明の平面ハンドルは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、ラッチ装置における可動体の回動部が、鍵の操作により1次ロック用係止体に連動すると共に2次ロック用のラッチ装置をも動かし、この1次ロック用係止体の係止爪と可動体の突起との両方を第1係止部及び第2係止部から離脱させてハンドルに対して1次ロック及び2次ロックを同時又は順次に解除することを特徴とする。
【0022】
更に、また、本発明の平面ハンドルは、ハンドルの握持端側に凹所内に向かって突出する突出部を形成し、この突出部に第1係止部及び第2係止部を設けることが構成の簡易化の点で好ましい。更にまた、本発明の平面ハンドルでは、第1係止部及び第2係止部を突出部に形成された凹部とすることが好ましい。
【0023】
また、本発明の平面ハンドルでは、凹所内に配置された1次ロック用係止体に対して、係止爪を第1係止部に係止するようにバネにより常時付勢力を及ぼすことが好ましい。更に、本発明の平面ハンドルでは、ラッチ装置における可動体の回転部が鍵の操作により回転する軸部及びこれに設けられた板カムを有し、また1次ロック用係止体がこの板カムの周囲部に摺接するカムフォロアー部を備えていることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の平面ハンドルを図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る平面ハンドル10を扉に装着し、扉などを部分的に破断してこの平面ハンドルの取付け状態を示す斜視図、図2は図1に示される平面ハンドル10のみを示す正面図、図3は図2に示される平面ハンドル10の背面図、図4は図2の4−4線に沿って切断して平面ハンドル10の断面構造を示す縦断面図、図5は図2に示される平面ハンドル10の組立て図である。
【0025】
この実施形態に係る平面ハンドル10は、ハンドル11と、背面方向にくぼんで形成されたハンドル収納部12を有するハウジング13とを備えている。このハンドル収納部12は平面ハンドル10を正面側から見た時に凹所12aとなっており、ハンドル11は一端側を支点として旋回し、他端側である握持端が凹所12aから起伏可能に収納されている。
【0026】
すなわち、図4及び図5に示されるように、ハンドル11の一端側である上端11aの背面部には、1つの角部(尖端部)14aを凹所12aの底面方向に向けた三角形状の隆起部14が形成されている。この隆起部14には、操作ロッド15の一端がピン16により枢着されている。この操作ロッド15の他端は、凹所12aの底面部に形成された貫通孔を通過してその背面側に突出している。
【0027】
凹所12aの背面側に突出した操作ロッド15の他端は角形の軸部とされている。この軸部には断面コ字形をした爪金具取付け円筒体17及び後述する爪金具31がそれぞれに形成された角穴を順次に嵌め込んで配置され、最後にワッシャを介して固定じ18を軸部端面のねじ穴に螺合することより脱落不能に取り付けられている。
【0028】
この爪金具取付け円筒体17の内部には、その円形側面部とハウジング13の背面部との間にコイルスプリング19が配置されており、これにより操作ロッド15は、爪金具取付け円筒体17を介してハウジング13の背面方向に常に引っ張られている。
【0029】
一方、ハンドル11に形成された隆起部14の角部14aは、図5から明らかなようにハンドル11に取り付けられて組み立てられた操作ロッド15の中心軸線よりハンドル11の他端側である下端(握持端)11b側に幾分寄った位置に存在している。これにより、コイルスプリング19の付勢力により操作ロッド15を介してハンドル11の上端11aが凹所12a内方向に引っ張られ、凹所12aの底面に接触している隆起部14の角部14aを支点として、ハンドル11の握持端11bが凹所12aから起立する旋回力が付与される。この旋回力はハンドル11に常に及ぼされている。
【0030】
ハンドル11の握持端11bにおける背面部には突出部11cが一体的に形成され、この突出部11cにはハンドル11の長手方向に沿う方向(以下、上下方向という)に貫通する開口20が形成されている。この開口20がハンドルに設けられた第1係止部及び第2係止部として作用する。すなわち、ハンドル11の握持端11bにおける背面部に設けた突出部11cに開口20を形成することで、2つの係止部の機能を併せ持たせている。この点については後述する。
【0031】
次に、2次ロック用のラッチ装置21は、ハウジング13の凹所12a内に倒伏された状態にあるハンドル11の握持端11bに近接して、凹所12aの長手方向に摺動可能に配置されている。このラッチ装置21は、凹所12a内を摺動可能に設置された可動体22を備えている。この可動体22の上部には、断面三角形状の突起22aが傾斜面を凹所12aの開放側に向けて設けられている。この突起22aは可動体22に固定的に設けられているため、可動体22が凹所12a内で摺動すると、突起22aも移動してハンドル11の握持端11bに離隔接近することになる。
【0032】
この可動体22にはその正面側下端からハンドル11とは反対方向にベローのように延出する指掛け部22bが設けられている。更に、この可動体22は錠22cと、この錠22cの鍵穴22dに挿入された鍵で操作可能な回動部23とを備えている。回動部23は、錠22cの鍵穴22dに挿入された鍵で回転され、可動体22の背面側に突出した軸部23a及びこれに取り付けられたほぼ楕円形状の板カム23bで構成されている。
【0033】
このように構成されたラッチ装置21は、ハウジング13の凹所12a内に位置している可動体22の端部とこれに対向する凹所12aの下端部との間に配置されたコイルスプリング24を有している。このコイルスプリング24により、可動体22は、常時、ハンドル11の握持端11bに向かって凹所11内を摺動する力が付与されていることになる。
【0034】
その結果、ラッチ装置21における可動体22の上部に設けた突起22aは、凹所12aに収納されているハンドル11の握持端11b側における突出部11cの開口20に一方向(図2〜図4で見て下方向側)から進入して突出部11cに係止し、凹所12a内に倒伏されたハンドル11が起立しないように2次ロックして収納することになる。
【0035】
ハウジング13の凹所12aにハンドル11が収納されている状態において、ハンドル11の握持端11bにおける突出部11cが位置する付近における凹所12aの底面部には開口部12b(図1参照)が形成されている。この開口部12bを介してハウジング13の背面側と凹所12aとの間に延在するように、1次ロック用係止体25が配置されている。この1次ロック用係止体25の先端部である係止爪25aは凹所12a内に位置している。
【0036】
ハウジング13の背面部には取付けマウント26を介して電磁ソレノイド装置27が取り付けられており、その本体部27aからは可動ロッド27bが突出し、1次ロック用係止体25におけるハウジング13の背面側に位置する部位に連結されている。可動ロッド27bの周囲にはコイルスプリング27cが設置され、このコイルスプリング27cは1次ロック用係止体25を電磁ソレノイド装置27の本体部27aから常に離れる方向に付勢している。
【0037】
これにより、1次ロック用係止体25の係止爪25aは、凹所12aに倒伏されたハンドル11の握持端11b背面部における突出部11cの開口20に進入してこの突出部11cに係止し、これにより凹所12aからハンドル11が起立しないように1次ロックする。
【0038】
このように、ハンドル11の握持端11b側における突出部11cの開口20は、凹所12aの長手方向に沿う方向である上下方向から1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の突起22aとが進入して突出部11cに係止することから、この開口20は1次ロックと2次ロックのための第1係止部及び第2係止部を兼用していることになる。
【0039】
ハンドル11を1次ロック及び2次ロックする1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の突起22aとを開口20から外して、これらの解除を行う場合は、可動体22に設けられた回動部23を回動させ、この動きで1次ロック用係止体25を上昇させる連動機構によっている。すなわち、1次ロック用係止体25におけるハウジング13の背面側に位置する部位にはカムフォロアー部25bが一体的に設けられている。
【0040】
このカムフォロアー部25bは、電磁ソレノイド装置27の可動ロッド27bとほぼ平行に配置されており、そのカムフォロアー部25bの下端は板カム23の周囲部に摺接している。なお、図3〜図5において符号27dは電磁ソレノイド装置27の本体部27aに給電するリード線を示し、また符号28はラッチ装置21が配置されている凹所12aの底面開口を塞ぐ背面カバーを示している。
【0041】
このように構成された平面ハンドル10は、例えば電源操作ボックスの扉に取り付けて使用するが、その場合ハウジング13の背面側に突出したハンドル収納部12を扉30に形成した取付け孔に挿入し、ハウジング13の周囲フランジ13aを扉30の表面に密着させる一方、扉30の裏面に取付け板29(図1及び図5参照)を密着させてフランジ13aと取付け板29とで扉30を挟持することにより扉30に堅固に固着される。そして、図1に示されるようにハンドル11に連動して回転する爪金具取付け円筒体17に爪金具31がねじなどを用いて取り付けられる。
【0042】
次に、この実施形態に係る平面ハンドル10の動作について説明する。図2〜図4に示されるようにハウジング13の凹所12a内にハンドル11が収納されている状態であって、電磁ソレノイド装置27に通電されていない時は、1次ロック用係止体25の係止爪25a及びラッチ装置21を構成する可動体22の突起22aの両方が、ハンドル11の握持端11b背面部に形成された突出部11cの開口20にその上下方向から進入してハンドル11を1次ロック及び2次ロックし、収納状態を維持している。
【0043】
この時の板カム23とカムフォロアー部25bとの関係としては、カムフォロアー部25bの下端が、板カム23bの回転中心Oに近い距離にある周囲部の部位23cに摺接し、従ってカムフォロアー部25bの下端は下がった位置にある。その結果、1次ロック用係止体25はコイルスプリング27cの付勢力によって下がり、先端部の係止爪25aがハンドル11の突出部11cに形成された開口20に係止している。
【0044】
この状態から扉30を開ける際に平面ハンドル10のハンドル11をハウジング13の凹所12aから起立させる場合には、通常であれば、最初に電磁ソレノイド装置27に給電するスイッチ(図示せず)をオンにしてこの電磁ソレノイド装置27に通電する。これにより電磁ソレノイド装置27の本体部27a内で磁気吸引力が働いて、可動ロッド27bがコイルスプリング27cの付勢力に抗してこの本体部27a内に引き込まれ、その結果1次ロック用係止体25が上方へ移動して係止爪25aがハンドル11の突出部11cに形成された開口20から抜け出ることから1次ロックが解除される。
【0045】
このようにして、1次ロックを解除した後に操作者が、この平面ハンドル10を扉30に取り付けた電源操作ボックスまで行き、ラッチ装置21における可動体22の指掛け部22bに指を乗せて可動体22をハンドル11から離す方向に摺動させると、その可動体22の上部に設けられている突起22aがハンドル11の突出部11cに形成された開口20から抜け出る。
【0046】
この結果、ハンドル11の2次ロックも解除されるため、ハンドル11は上端11aの背面部に形成されている隆起部14の角部14aを支点として握持端11bが図1に示される矢印32の方向に斜めに起立する。次いで、ハウジング13の凹所12aから起立したハンドル11を持って回転すると図1に示される矢印33の方向に爪金具31が回転して、先端部の爪31aが固定枠34の係止部から外れ、これにより扉30を開けることができる。
【0047】
しかし、電磁ソレノイド装置27への通電が不能となった場合には、1次ロックが解除できないため、たとえラッチ装置21の可動体22を摺動して突起22aをハンドル11の突出部11cに形成された開口20から外して2次ロックを解除しても、ハンドル11を起立させることはできない。そのような場合には、可動体22における錠22cの鍵穴22aに鍵を差し込んでこれを回す。
【0048】
これにより可動体22の軸部23aが回転することで、可動体22の背面から突出しているこの軸部23aの端部に取り付けられている板カム23bが図3に示される矢印23eの方向に回転する。その結果、この板カム23bの周囲部に摺接しているカムフォロアー部25bが板カム23bの楕円形状に伴って動く。この時の動きにおいて、カムフォロアー部25bが図3及び図4で見て上方へ押し上げられると、このカムフォロアー部25bと一体に形成されている1次ロック用係止体25が上昇し、係止爪25aがハンドル11の突出部11cに形成された開口20から離脱することになる。
【0049】
このように1次ロック用係止体25が板カム23bの回転によって電磁ソレノイド装置27の本体部27aに近づく方向に移動すると、この一次ロック用係止体25の係止爪25aがハンドル11の突出部11cに形成された開口20から離脱した後に1次ロック用係止体25がハウジング13の背面部から凹所12aへ延びる開口部12bの上縁部に当接してその動きが阻止される。なお、この時の板カム23bとカムフォロアー部25bとの関係としては、板カム23bの回転中心Oから最大の距離にある周囲部の部位23dは、まだカムフォロアー部25bに達していない。
【0050】
それでも、板カム23bが回転すると、今度は逆に板カム23bを支持しているラッチ装置21の可動体22自体が反作用力を受けてハンドル11から離れる方向に、即ち図2の下方向へ向かって凹所12a内をコイルスプリング24の付勢力に抗して摺動する。その結果、ラッチ装置21の可動体22に設けられている突起22aがハンドル11における突出部11cの開口20から離脱して2次ロックも解除され、これによりハンドル11がこれに付与されている旋回力により凹所12aから起立する。
【0051】
起立したハンドル11をハウジング13の凹所12a内に戻す場合には、予め鍵を回して錠22cの動作状態を元に戻した後(即ち、板カム23bを図3に示される元の状態に復帰させた後)、ハンドル11を凹所11aに倒伏させる。これにより、ハンドル11における握持端11bの背面部に形成された突出部11cが1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の突起22aとにそれぞれ形成されている傾斜面を押圧してそれぞれに分力を付与し、これにより1次ロック用係止体25が上方へ、またラッチ装置21の可動体22が下方へ動いて係止爪25aと突起22aとが突出部11cの移動経路から退く。
【0052】
次いで、ハンドル11の握持端11bを更に凹所12a内に押し込むと、1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の突起22aとがバネ力により突出部11cに形成された開口20に進入して係止し、1次ロック及び2次ロックが掛かる。
【0053】
前述した本発明の実施形態に係る平面ハンドル10では、1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の突起22aとがハンドル11の握持端11bに係止する係止部として、ハンドル11における握持端11b背面部の突出部11cに形成された1つの開口を兼用するようにしたが、本発明はこのような構造に限定されるものではなく、図6に示されるようにハンドル11における握持端11b背面部の突出部11cの上下面にV字状の係止溝20a、20bをそれぞれ個別に設けてもよい。
【0054】
また、1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の突起22aとが係止する係止部を、ハンドル11における握持端11b背面部の突出部11cの上下面に形成したが、1次ロック係止体25が係止する係止部を、ラッチ装置21から離れた箇所に設けてもよい。
【0055】
ただし、その場合、ラッチ装置21における可動体22の錠22cによって回転される軸部23aに取り付けられた板カム23bの周囲部に接触するカムフォロアー部25bの動きを1次ロック用係止体25に伝達できる位置にこの1次ロック用係止体25を存在させる必要がある。
【0056】
【発明の効果】
本発明の平面ハンドルによれば、ハンドルをハウジングの凹所内で収納維持する係止手段として、電磁ソレノイド装置による1次ロック手段と手動式のラッチ装置による2次ロック手段を用いる場合、電磁ソレノイド装置への通電が不能となると、1次ロックを手動で解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉に装着されている平面ハンドルを、扉を部分的に破断して示す斜視図である。
【図2】図1に示される平面ハンドルを示す正面図である。
【図3】図2に示される平面ハンドルの背面図である。
【図4】図2の平面ハンドルを4−4線で切断して示す縦断面図である。
【図5】図2に示される平面ハンドルの組立て図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る平面ハンドルにおけるハンドルの部分的な斜視図である。
【符号の説明】
10 平面ハンドル
11 ハンドル
11a 上端(一端)
11b 下端(他端)
11c 突出部
12 ハンドル収納部
12a 凹所
12b 開口部
13 ハウジング
14 隆起部
14a 角部
15 操作ロッド
16 ピン
17 爪金具取付け円筒体
18 固定ねじ
19 コイルスプリング
20 開口(第1係止部及び第2係止部)
20a 係止溝
20b 係止溝
21 ラッチ装置
22 可動体
22a 突起
22b 指掛け部
22c 錠
22d 鍵穴
23 回動部
23a 軸部
23b 板カム
24 コイルスプリング
25 1次ロック係止体
25a 1次ロック係止体の係止爪
25b カムフォロアー部
26 取付けマウント
27 電磁ソレノイド装置
27a 本体部
27b 可動ロッド
27c コイルスプリング
27d リード線
28 背面カバー
29 取付け板
30 扉
31 爪金具
32、33 矢印
34 固定枠

Claims (6)

  1. ハンドル収納用の凹所を備えるハウジングと、一端側を支点として他端側である握持端を前記凹所から起伏可能に収納されたハンドルとを備え、前記ハウジングを扉の取付け孔に装着して使用する平面ハンドルにおいて、前記ハンドルに設けられた第1係止部及び第2係止部と、前記凹所に配置され、前記ハンドルを前記凹所に収納した時に前記第1係止部に係止して前記ハンドルを倒伏した状態に維持する係止爪を備える1次ロック用係止体と、前記ハウジングに取り付けられ、前記係止爪を前記第1係止部との係止から解除する方向に前記1次ロック用係止体を動かす電磁ソレノイド装置と、前記凹所内を摺動可能に設置された可動体を備える2次ロック用のラッチ装置とを備え、
    前記ラッチ装置の前記可動体は、倒伏した前記ハンドルの前記第2係止部に係止する突起、前記ハウジングの前方から鍵を挿入可能な鍵穴、及びこの鍵穴に挿入された前記鍵で操作可能な回動部を備え、
    前記可動体が前記第2係止部に向かって常時付勢されていることにより前記突起が倒伏した前記ハンドルの前記第2係止部に係止し、前記可動体の前記回動部は、前記鍵の操作により前記1次ロック用係止体に連動し、この1次ロック用係止体の前記係止爪を前記第1係止部から離脱させて前記ハンドルの1次ロックを解除可能とされていることを特徴とする平面ハンドル。
  2. 前記ラッチ装置における前記可動体の前記回動部が、前記鍵の操作により前記1次ロック用係止体に連動すると共に2次ロック用の前記ラッチ装置をも動かし、この1次ロック用係止体の前記係止爪と前記可動体の前記突起との両方を前記第1係止部及び第2係止部から離脱させて前記ハンドルに対して1次ロック及び2次ロックを同時又は順次に解除する請求項1に記載の平面ハンドル。
  3. 前記ハンドルの前記握持端側には前記凹所内に向かって突出する突出部が形成され、前記第1係止部及び第2係止部が前記突出部に設けられている請求項1又は2に記載の平面ハンドル。
  4. 前記第1係止部及び第2係止部は、前記突出部に形成された前記凹部である請求項3に記載の平面ハンドル。
  5. 前記ハウジングに設けられた前記1次ロック用係止体は、前記係止爪が前記第1係止部に係止するようにバネにより常時付勢力が及ぼされている請求項1〜4のいずれかに記載の平面ハンドル。
  6. 前記ラッチ装置における前記可動体の前記回転部が前記鍵の操作により回転する軸部及びこれに設けられた板カムを有し、前記1次ロック用係止体がこの板カムの周囲部に摺接するカムフォロアー部を備えている請求項1〜5のいずれかに記載の平面ハンドル。
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