JP2003239574A - 平面ハンドル - Google Patents

平面ハンドル

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JP2003239574A
JP2003239574A JP2002035050A JP2002035050A JP2003239574A JP 2003239574 A JP2003239574 A JP 2003239574A JP 2002035050 A JP2002035050 A JP 2002035050A JP 2002035050 A JP2002035050 A JP 2002035050A JP 2003239574 A JP2003239574 A JP 2003239574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルをハウジングの凹所内で収納維持す
る係止手段として、電磁ソレノイド装置とラッチ装置と
を用いる場合、電磁ソレノイド装置への通電が不能とな
った場合に手動で電磁ソレノイド装置による係止を解除
できる平面ハンドルを提供すること。 【解決手段】 平面ハンドル10がハウジング13と、
第1係止部20及び第2係止部20を備えかつ一端側を
支点として他端側が旋回可能にハウジング13の凹所1
2aに収納されるハンドル11を有する。収納されたハ
ンドル11の第1係止部にはハウジング13に設置され
た1次ロック用係止体25の係止爪25aが係止し、第
2係止部にはラッチ装置21の突起22aが係止する。
1次ロック用係止体25による係止は電磁ソレノイド装
置27又はラッチ装置の錠22eを用いて解除できる。
ラッチ装置21による係止は手動で解除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平面ハンドルに関
し、更に詳細には、不使用時にはハンドルをハウジング
の凹所に収納し、使用時にハンドルの一端側を支点とし
てこれを旋回させ、他端側(握持端)を起伏させる平面
ハンドルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の平面ハンドルは、実開平
5−71375号公報及び特開平9−287327号公
報などに開示されているように、例えば電源操作ボック
スの扉を開け閉めする際の取っ手又は施錠機構付き取っ
手として既に多数使用されており、よく知られている。
【0003】従来の平面ハンドルは、ハンドルと、この
ハンドルを不使用時に収納する凹所を備えたハウジング
とを有している。ハンドルは、一端側を支点として旋回
可能に凹所内に収納され、使用時にはその旋回によりそ
の支点である一端側から握持端にわたって凹所から斜め
に起立する。
【0004】ハウジングの凹所の背面部には、ハンドル
が起立する動作によって、又は起立したハンドルの更な
る操作によって固定枠に係脱可能な爪金具設けられてい
る。このような平面ハンドルは、例えば前述した電源操
作ボックスの固定枠に開閉可能に取り付けられている扉
に形成された取付け孔にハウジングを装着して使用され
る。
【0005】この平面ハンドルにはラッチ装置が設けら
れており、このラッチ装置は、ハンドルの不使用時に倒
伏したハンドルをハウジングの凹所に収納された状態に
保ち、かつハンドルが不用意に凹所から起立しないよう
にハンドルの握持端に係止している。このラッチ装置は
凹所内に摺動可能に配置され、更にハンドルの握持端に
形成された係止部に係止する突起を備えている。
【0006】この突起は、三角形状を呈し、傾斜面を凹
所の開放部に向けてラッチ装置に設けられている。この
ように突起はラッチ装置に固定的に設けられているた
め、ラッチ装置が凹所内で摺動させられると、突起も移
動してハンドルの他端に離隔接近する。
【0007】これにより、ラッチ装置の突起がハンドル
の握持端に形成された係止部に係止又は離脱することに
なる。通常、このラッチ装置には錠が設けられ、その鍵
穴に鍵を入れて回すことによりラッチ装置の凹所内での
摺動を可能にしたり、或いは摺動を不能にすべくロック
状態とするようになっている。
【0008】前述した従来の平面ハンドルは、これが取
り付けられている例えば電源操作ボックスの扉を操作者
が開ける際、ラッチ装置に設けられている指掛け部に操
作者の指を掛けてこれをハンドルから離す方向に凹所内
を摺動させると、突起がハンドルの握持端に形成された
係止部から離脱してハンドルがバネ力により一端側を支
点として旋回し、凹所から斜めに起立することになる。
【0009】そこで、操作者は、ハウジングの凹所から
起立したハンドルを掴んで例えば約60度程度回転し、
固定枠に先端部が係止している扉側の爪金具をハンドル
の起立操作又はその後の回転操作に連動して回転して、
爪金具先端部の固定枠に対する係止を解除する。これに
より、扉は固定枠に対してヒンジにより開閉できるよう
になる。
【0010】このようにして扉を開け、電源操作ボック
ス内の必要な装置やスイッチ類などを操作点検する。扉
を閉める時には、ハンドルを持って扉を閉めた後、操作
者がハンドルを元の位置にまで戻して爪金具の先端部を
固定枠に係止し、次いでハンドルの握持端を押してハウ
ジングの凹所内に収納する。
【0011】すると、ハンドルの握持端がラッチ装置の
突起に形成されている傾斜面に当接してこれを押圧す
る。ラッチ装置は、握持端に向かってバネ付勢されてい
るため凹所内でハンドルの握持端から離れる方向へ摺動
する。ラッチ装置の突起がハンドルの握持端係止部に整
合すると、この突起がバネ付勢力によりハンドルの握持
端係止部に係止し、これによりハンドルを凹所内で収納
状態に維持する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平面ハンドルでは、ラッチ装置の動きをロック又は解除
する鍵さえあれば、簡単にラッチ装置のロックを解除す
ることができ、ハンドルをハウジングの凹所内から起立
させて扉の開閉を行うことができるため、扉の開閉につ
いて更に厳重な管理を行うことができる平面ハンドルの
提供が望まれた。
【0013】このような要求は、例えば前述した構成の
平面ハンドルに電磁ソレノイド装置を設けることにより
1次ロック機構を構成し、従来のラッチ装置を2次ロッ
ク機構とした平面ハンドルにより応えることができる。
この平面ハンドルによると、ハンドルの握持端には2つ
の係止部が形成され、その1つには従来通りにラッチ装
置の突起が係止し、他の1つにはこの平面ハンドルに組
み込まれた別体の係止金具の係止爪が係脱する。
【0014】この係止金具は電磁ソレノイド装置の可動
ロッドに接続されており、従って電磁ソレノイド装置に
通電した時には可動ロッドが電磁ソレノイド装置の本体
内に磁気吸引作用により引き込まれるため係止金具が移
動し、これにより係止金具の係止爪がハンドルの握持端
に形成された係止部から外れるようになっている。
【0015】この電磁ソレノイド装置に通電するスイッ
チは、例えば管理室や警備室などに配置されている。こ
のような平面ハンドルを取り付けた扉の場合、この扉を
開けて電源操作ボックス内の装置やスイッチ類を操作点
検する時には、操作者が管理室や警備室などに行くか、
或いは別な管理者が電磁ソレノイド装置通電用のスイッ
チをオンにし、電磁ソレノイド装置に通電して1次ロッ
クを解除する。
【0016】その後に、操作者がラッチ装置を操作して
ハンドルをハウジングの凹所から起立させ、これを回転
するなどして扉の係止を解錠して開けることになる。他
方、電源操作ボックス内の操作点検が終了した後は、扉
を閉めてハンドルをハウジングの凹所内に収納した後、
電磁ソレノイド装置通電用のスイッチをオフにして電磁
ソレノイド装置への通電を切る。
【0017】電磁ソレノイド装置への通電が切られる
と、電磁ソレノイド装置の可動ロッドはこれに付与され
ているバネ付勢力よって、電磁ソレノイド装置本体に引
き込まれる前の元の位置に戻り、これにより係止金具も
元の位置に復帰して係止爪がハンドルにおける握持端の
係止部に進入して1次ロック状態となる。
【0018】このような平面ハンドルの場合、確かに、
これを操作する際の管理態勢が厳格になる。しかも、例
えば電気系統などに通電遮断が起き、電磁ソレノイド装
置へ通電できなくなったような場合には平面ハンドルの
1次ロックを解除することができなくなることから、非
常に安全な機構であるといえる。しかし、この平面ハン
ドルでは、電磁ソレノイド装置へ通電できない場合に、
どうしても扉を開けなければならないという必要に応え
ることができないという問題があった。
【0019】本発明の目的は、ハンドルをハウジングの
凹所内で収納維持する係止手段として、電磁ソレノイド
装置による1次ロック手段とラッチ装置による2次ロッ
ク手段を用いる場合、電磁ソレノイド装置への通電が不
能となった場合に手動で1次ロックを解除することがで
きる平面ハンドルを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は平面ハンドルに
関し、前述した技術的課題を解決するために以下のよう
に構成されている。すなわち、本発明は、ハンドル収納
用の凹所を備えるハウジングと、一端側を支点として他
端側である握持端を凹所から起伏可能に収納されたハン
ドルとを備え、ハウジングを扉の取付け孔に装着して使
用する平面ハンドルにおいて、ハンドルに設けられた第
1係止部及び第2係止部と、凹所に配置され、ハンドル
の凹所収納時に第1係止部に係止してハンドルを倒伏し
た状態に維持する係止爪を備える1次ロック用係止体
と、ハウジングに取り付けられ、係止爪を第1係止部と
の係止から解除する方向に1次ロック用係止体を動かす
電磁ソレノイド装置と、凹所内を摺動可能に設置された
可動体を備える2次ロック用のラッチ装置とを備え、ラ
ッチ装置の可動体は、倒伏したハンドルの第2係止部に
係止する突起、ハウジングの前方から鍵を挿入可能な鍵
穴、及びこの鍵穴に挿入された鍵で操作可能な回動部を
備え、可動体が第2係止部に向かって常時付勢されてい
ることにより突起が倒伏したハンドルの第2係止部に係
止し、可動体の回動部は、鍵の操作により1次ロック用
係止体に連動し、この1次ロック用係止体の係止爪を第
1係止部から離脱させてハンドルの1次ロックを解除可
能とされていることを特徴とする平面ハンドル。
【0021】また、本発明の平面ハンドルは、前述した
必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以
下のような場合であっても成立する。その具体的構成要
素とは、ラッチ装置における可動体の回動部が、鍵の操
作により1次ロック用係止体に連動すると共に2次ロッ
ク用のラッチ装置をも動かし、この1次ロック用係止体
の係止爪と可動体の突起との両方を第1係止部及び第2
係止部から離脱させてハンドルに対して1次ロック及び
2次ロックを同時又は順次に解除することを特徴とす
る。
【0022】更に、また、本発明の平面ハンドルは、ハ
ンドルの握持端側に凹所内に向かって突出する突出部を
形成し、この突出部に第1係止部及び第2係止部を設け
ることが構成の簡易化の点で好ましい。更にまた、本発
明の平面ハンドルでは、第1係止部及び第2係止部を突
出部に形成された凹部とすることが好ましい。
【0023】また、本発明の平面ハンドルでは、凹所内
に配置された1次ロック用係止体に対して、係止爪を第
1係止部に係止するようにバネにより常時付勢力を及ぼ
すことが好ましい。更に、本発明の平面ハンドルでは、
ラッチ装置における可動体の回転部が鍵の操作により回
転する軸部及びこれに設けられた板カムを有し、また1
次ロック用係止体がこの板カムの周囲部に摺接するカム
フォロアー部を備えていることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の平面ハンドルを図
に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1
は本発明の一実施形態に係る平面ハンドル10を扉に装
着し、扉などを部分的に破断してこの平面ハンドルの取
付け状態を示す斜視図、図2は図1に示される平面ハン
ドル10のみを示す正面図、図3は図2に示される平面
ハンドル10の背面図、図4は図2の4−4線に沿って
切断して平面ハンドル10の断面構造を示す縦断面図、
図5は図2に示される平面ハンドル10の組立て図であ
る。
【0025】この実施形態に係る平面ハンドル10は、
ハンドル11と、背面方向にくぼんで形成されたハンド
ル収納部12を有するハウジング13とを備えている。
このハンドル収納部12は平面ハンドル10を正面側か
ら見た時に凹所12aとなっており、ハンドル11は一
端側を支点として旋回し、他端側である握持端が凹所1
2aから起伏可能に収納されている。
【0026】すなわち、図4及び図5に示されるよう
に、ハンドル11の一端側である上端11aの背面部に
は、1つの角部(尖端部)14aを凹所12aの底面方
向に向けた三角形状の隆起部14が形成されている。こ
の隆起部14には、操作ロッド15の一端がピン16に
より枢着されている。この操作ロッド15の他端は、凹
所12aの底面部に形成された貫通孔を通過してその背
面側に突出している。
【0027】凹所12aの背面側に突出した操作ロッド
15の他端は角形の軸部とされている。この軸部には断
面コ字形をした爪金具取付け円筒体17及び後述する爪
金具31がそれぞれに形成された角穴を順次に嵌め込ん
で配置され、最後にワッシャを介して固定じ18を軸部
端面のねじ穴に螺合することより脱落不能に取り付けら
れている。
【0028】この爪金具取付け円筒体17の内部には、
その円形側面部とハウジング13の背面部との間にコイ
ルスプリング19が配置されており、これにより操作ロ
ッド15は、爪金具取付け円筒体17を介してハウジン
グ13の背面方向に常に引っ張られている。
【0029】一方、ハンドル11に形成された隆起部1
4の角部14aは、図5から明らかなようにハンドル1
1に取り付けられて組み立てられた操作ロッド15の中
心軸線よりハンドル11の他端側である下端(握持端)
11b側に幾分寄った位置に存在している。これによ
り、コイルスプリング19の付勢力により操作ロッド1
5を介してハンドル11の上端11aが凹所12a内方
向に引っ張られ、凹所12aの底面に接触している隆起
部14の角部14aを支点として、ハンドル11の握持
端11bが凹所12aから起立する旋回力が付与され
る。この旋回力はハンドル11に常に及ぼされている。
【0030】ハンドル11の握持端11bにおける背面
部には突出部11cが一体的に形成され、この突出部1
1cにはハンドル11の長手方向に沿う方向(以下、上
下方向という)に貫通する開口20が形成されている。
この開口20がハンドルに設けられた第1係止部及び第
2係止部として作用する。すなわち、ハンドル11の握
持端11bにおける背面部に設けた突出部11cに開口
20を形成することで、2つの係止部の機能を併せ持た
せている。この点については後述する。
【0031】次に、2次ロック用のラッチ装置21は、
ハウジング13の凹所12a内に倒伏された状態にある
ハンドル11の握持端11bに近接して、凹所12aの
長手方向に摺動可能に配置されている。このラッチ装置
21は、凹所12a内を摺動可能に設置された可動体2
2を備えている。この可動体22の上部には、断面三角
形状の突起22aが傾斜面を凹所12aの開放側に向け
て設けられている。この突起22aは可動体22に固定
的に設けられているため、可動体22が凹所12a内で
摺動すると、突起22aも移動してハンドル11の握持
端11bに離隔接近することになる。
【0032】この可動体22にはその正面側下端からハ
ンドル11とは反対方向にベローのように延出する指掛
け部22bが設けられている。更に、この可動体22は
錠22cと、この錠22cの鍵穴22dに挿入された鍵
で操作可能な回動部23とを備えている。回動部23
は、錠22cの鍵穴22dに挿入された鍵で回転され、
可動体22の背面側に突出した軸部23a及びこれに取
り付けられたほぼ楕円形状の板カム23bで構成されて
いる。
【0033】このように構成されたラッチ装置21は、
ハウジング13の凹所12a内に位置している可動体2
2の端部とこれに対向する凹所12aの下端部との間に
配置されたコイルスプリング24を有している。このコ
イルスプリング24により、可動体22は、常時、ハン
ドル11の握持端11bに向かって凹所11内を摺動す
る力が付与されていることになる。
【0034】その結果、ラッチ装置21における可動体
22の上部に設けた突起22aは、凹所12aに収納さ
れているハンドル11の握持端11b側における突出部
11cの開口20に一方向(図2〜図4で見て下方向
側)から進入して突出部11cに係止し、凹所12a内
に倒伏されたハンドル11が起立しないように2次ロッ
クして収納することになる。
【0035】ハウジング13の凹所12aにハンドル1
1が収納されている状態において、ハンドル11の握持
端11bにおける突出部11cが位置する付近における
凹所12aの底面部には開口部12b(図1参照)が形
成されている。この開口部12bを介してハウジング1
3の背面側と凹所12aとの間に延在するように、1次
ロック用係止体25が配置されている。この1次ロック
用係止体25の先端部である係止爪25aは凹所12a
内に位置している。
【0036】ハウジング13の背面部には取付けマウン
ト26を介して電磁ソレノイド装置27が取り付けられ
ており、その本体部27aからは可動ロッド27bが突
出し、1次ロック用係止体25におけるハウジング13
の背面側に位置する部位に連結されている。可動ロッド
27bの周囲にはコイルスプリング27cが設置され、
このコイルスプリング27cは1次ロック用係止体25
を電磁ソレノイド装置27の本体部27aから常に離れ
る方向に付勢している。
【0037】これにより、1次ロック用係止体25の係
止爪25aは、凹所12aに倒伏されたハンドル11の
握持端11b背面部における突出部11cの開口20に
進入してこの突出部11cに係止し、これにより凹所1
2aからハンドル11が起立しないように1次ロックす
る。
【0038】このように、ハンドル11の握持端11b
側における突出部11cの開口20は、凹所12aの長
手方向に沿う方向である上下方向から1次ロック用係止
体25の係止爪25aとラッチ装置21における可動体
22の突起22aとが進入して突出部11cに係止する
ことから、この開口20は1次ロックと2次ロックのた
めの第1係止部及び第2係止部を兼用していることにな
る。
【0039】ハンドル11を1次ロック及び2次ロック
する1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装
置21における可動体22の突起22aとを開口20か
ら外して、これらの解除を行う場合は、可動体22に設
けられた回動部23を回動させ、この動きで1次ロック
用係止体25を上昇させる連動機構によっている。すな
わち、1次ロック用係止体25におけるハウジング13
の背面側に位置する部位にはカムフォロアー部25bが
一体的に設けられている。
【0040】このカムフォロアー部25bは、電磁ソレ
ノイド装置27の可動ロッド27bとほぼ平行に配置さ
れており、そのカムフォロアー部25bの下端は板カム
23の周囲部に摺接している。なお、図3〜図5におい
て符号27dは電磁ソレノイド装置27の本体部27a
に給電するリード線を示し、また符号28はラッチ装置
21が配置されている凹所12aの底面開口を塞ぐ背面
カバーを示している。
【0041】このように構成された平面ハンドル10
は、例えば電源操作ボックスの扉に取り付けて使用する
が、その場合ハウジング13の背面側に突出したハンド
ル収納部12を扉30に形成した取付け孔に挿入し、ハ
ウジング13の周囲フランジ13aを扉30の表面に密
着させる一方、扉30の裏面に取付け板29(図1及び
図5参照)を密着させてフランジ13aと取付け板29
とで扉30を挟持することにより扉30に堅固に固着さ
れる。そして、図1に示されるようにハンドル11に連
動して回転する爪金具取付け円筒体17に爪金具31が
ねじなどを用いて取り付けられる。
【0042】次に、この実施形態に係る平面ハンドル1
0の動作について説明する。図2〜図4に示されるよう
にハウジング13の凹所12a内にハンドル11が収納
されている状態であって、電磁ソレノイド装置27に通
電されていない時は、1次ロック用係止体25の係止爪
25a及びラッチ装置21を構成する可動体22の突起
22aの両方が、ハンドル11の握持端11b背面部に
形成された突出部11cの開口20にその上下方向から
進入してハンドル11を1次ロック及び2次ロックし、
収納状態を維持している。
【0043】この時の板カム23とカムフォロアー部2
5bとの関係としては、カムフォロアー部25bの下端
が、板カム23bの回転中心Oに近い距離にある周囲部
の部位23cに摺接し、従ってカムフォロアー部25b
の下端は下がった位置にある。その結果、1次ロック用
係止体25はコイルスプリング27cの付勢力によって
下がり、先端部の係止爪25aがハンドル11の突出部
11cに形成された開口20に係止している。
【0044】この状態から扉30を開ける際に平面ハン
ドル10のハンドル11をハウジング13の凹所12a
から起立させる場合には、通常であれば、最初に電磁ソ
レノイド装置27に給電するスイッチ(図示せず)をオ
ンにしてこの電磁ソレノイド装置27に通電する。これ
により電磁ソレノイド装置27の本体部27a内で磁気
吸引力が働いて、可動ロッド27bがコイルスプリング
27cの付勢力に抗してこの本体部27a内に引き込ま
れ、その結果1次ロック用係止体25が上方へ移動して
係止爪25aがハンドル11の突出部11cに形成され
た開口20から抜け出ることから1次ロックが解除され
る。
【0045】このようにして、1次ロックを解除した後
に操作者が、この平面ハンドル10を扉30に取り付け
た電源操作ボックスまで行き、ラッチ装置21における
可動体22の指掛け部22bに指を乗せて可動体22を
ハンドル11から離す方向に摺動させると、その可動体
22の上部に設けられている突起22aがハンドル11
の突出部11cに形成された開口20から抜け出る。
【0046】この結果、ハンドル11の2次ロックも解
除されるため、ハンドル11は上端11aの背面部に形
成されている隆起部14の角部14aを支点として握持
端11bが図1に示される矢印32の方向に斜めに起立
する。次いで、ハウジング13の凹所12aから起立し
たハンドル11を持って回転すると図1に示される矢印
33の方向に爪金具31が回転して、先端部の爪31a
が固定枠34の係止部から外れ、これにより扉30を開
けることができる。
【0047】しかし、電磁ソレノイド装置27への通電
が不能となった場合には、1次ロックが解除できないた
め、たとえラッチ装置21の可動体22を摺動して突起
22aをハンドル11の突出部11cに形成された開口
20から外して2次ロックを解除しても、ハンドル11
を起立させることはできない。そのような場合には、可
動体22における錠22cの鍵穴22aに鍵を差し込ん
でこれを回す。
【0048】これにより可動体22の軸部23aが回転
することで、可動体22の背面から突出しているこの軸
部23aの端部に取り付けられている板カム23bが図
3に示される矢印23eの方向に回転する。その結果、
この板カム23bの周囲部に摺接しているカムフォロア
ー部25bが板カム23bの楕円形状に伴って動く。こ
の時の動きにおいて、カムフォロアー部25bが図3及
び図4で見て上方へ押し上げられると、このカムフォロ
アー部25bと一体に形成されている1次ロック用係止
体25が上昇し、係止爪25aがハンドル11の突出部
11cに形成された開口20から離脱することになる。
【0049】このように1次ロック用係止体25が板カ
ム23bの回転によって電磁ソレノイド装置27の本体
部27aに近づく方向に移動すると、この一次ロック用
係止体25の係止爪25aがハンドル11の突出部11
cに形成された開口20から離脱した後に1次ロック用
係止体25がハウジング13の背面部から凹所12aへ
延びる開口部12bの上縁部に当接してその動きが阻止
される。なお、この時の板カム23bとカムフォロアー
部25bとの関係としては、板カム23bの回転中心O
から最大の距離にある周囲部の部位23dは、まだカム
フォロアー部25bに達していない。
【0050】それでも、板カム23bが回転すると、今
度は逆に板カム23bを支持しているラッチ装置21の
可動体22自体が反作用力を受けてハンドル11から離
れる方向に、即ち図2の下方向へ向かって凹所12a内
をコイルスプリング24の付勢力に抗して摺動する。そ
の結果、ラッチ装置21の可動体22に設けられている
突起22aがハンドル11における突出部11cの開口
20から離脱して2次ロックも解除され、これによりハ
ンドル11がこれに付与されている旋回力により凹所1
2aから起立する。
【0051】起立したハンドル11をハウジング13の
凹所12a内に戻す場合には、予め鍵を回して錠22c
の動作状態を元に戻した後(即ち、板カム23bを図3
に示される元の状態に復帰させた後)、ハンドル11を
凹所11aに倒伏させる。これにより、ハンドル11に
おける握持端11bの背面部に形成された突出部11c
が1次ロック用係止体25の係止爪25aとラッチ装置
21における可動体22の突起22aとにそれぞれ形成
されている傾斜面を押圧してそれぞれに分力を付与し、
これにより1次ロック用係止体25が上方へ、またラッ
チ装置21の可動体22が下方へ動いて係止爪25aと
突起22aとが突出部11cの移動経路から退く。
【0052】次いで、ハンドル11の握持端11bを更
に凹所12a内に押し込むと、1次ロック用係止体25
の係止爪25aとラッチ装置21における可動体22の
突起22aとがバネ力により突出部11cに形成された
開口20に進入して係止し、1次ロック及び2次ロック
が掛かる。
【0053】前述した本発明の実施形態に係る平面ハン
ドル10では、1次ロック用係止体25の係止爪25a
とラッチ装置21における可動体22の突起22aとが
ハンドル11の握持端11bに係止する係止部として、
ハンドル11における握持端11b背面部の突出部11
cに形成された1つの開口を兼用するようにしたが、本
発明はこのような構造に限定されるものではなく、図6
に示されるようにハンドル11における握持端11b背
面部の突出部11cの上下面にV字状の係止溝20a、
20bをそれぞれ個別に設けてもよい。
【0054】また、1次ロック用係止体25の係止爪2
5aとラッチ装置21における可動体22の突起22a
とが係止する係止部を、ハンドル11における握持端1
1b背面部の突出部11cの上下面に形成したが、1次
ロック係止体25が係止する係止部を、ラッチ装置21
から離れた箇所に設けてもよい。
【0055】ただし、その場合、ラッチ装置21におけ
る可動体22の錠22cによって回転される軸部23a
に取り付けられた板カム23bの周囲部に接触するカム
フォロアー部25bの動きを1次ロック用係止体25に
伝達できる位置にこの1次ロック用係止体25を存在さ
せる必要がある。
【0056】
【発明の効果】本発明の平面ハンドルによれば、ハンド
ルをハウジングの凹所内で収納維持する係止手段とし
て、電磁ソレノイド装置による1次ロック手段と手動式
のラッチ装置による2次ロック手段を用いる場合、電磁
ソレノイド装置への通電が不能となると、1次ロックを
手動で解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉に装着されている平面ハンドルを、扉を部分
的に破断して示す斜視図である。
【図2】図1に示される平面ハンドルを示す正面図であ
る。
【図3】図2に示される平面ハンドルの背面図である。
【図4】図2の平面ハンドルを4−4線で切断して示す
縦断面図である。
【図5】図2に示される平面ハンドルの組立て図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態に係る平面ハンドルにお
けるハンドルの部分的な斜視図である。
【符号の説明】
10 平面ハンドル 11 ハンドル 11a 上端(一端) 11b 下端(他端) 11c 突出部 12 ハンドル収納部 12a 凹所 12b 開口部 13 ハウジング 14 隆起部 14a 角部 15 操作ロッド 16 ピン 17 爪金具取付け円筒体 18 固定ねじ 19 コイルスプリング 20 開口(第1係止部及び第2係止部) 20a 係止溝 20b 係止溝 21 ラッチ装置 22 可動体 22a 突起 22b 指掛け部 22c 錠 22d 鍵穴 23 回動部 23a 軸部 23b 板カム 24 コイルスプリング 25 1次ロック係止体 25a 1次ロック係止体の係止爪 25b カムフォロアー部 26 取付けマウント 27 電磁ソレノイド装置 27a 本体部 27b 可動ロッド 27c コイルスプリング 27d リード線 28 背面カバー 29 取付け板 30 扉 31 爪金具 32、33 矢印 34 固定枠

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル収納用の凹所を備えるハウジン
    グと、一端側を支点として他端側である握持端を前記凹
    所から起伏可能に収納されたハンドルとを備え、前記ハ
    ウジングを扉の取付け孔に装着して使用する平面ハンド
    ルにおいて、 前記ハンドルに設けられた第1係止部及び第2係止部
    と、前記凹所に配置され、前記ハンドルを前記凹所に収
    納した時に前記第1係止部に係止して前記ハンドルを倒
    伏した状態に維持する係止爪を備える1次ロック用係止
    体と、前記ハウジングに取り付けられ、前記係止爪を前
    記第1係止部との係止から解除する方向に前記1次ロッ
    ク用係止体を動かす電磁ソレノイド装置と、前記凹所内
    を摺動可能に設置された可動体を備える2次ロック用の
    ラッチ装置とを備え、 前記ラッチ装置の前記可動体は、倒伏した前記ハンドル
    の前記第2係止部に係止する突起、前記ハウジングの前
    方から鍵を挿入可能な鍵穴、及びこの鍵穴に挿入された
    前記鍵で操作可能な回動部を備え、 前記可動体が前記第2係止部に向かって常時付勢されて
    いることにより前記突起が倒伏した前記ハンドルの前記
    第2係止部に係止し、前記可動体の前記回動部は、前記
    鍵の操作により前記1次ロック用係止体に連動し、この
    1次ロック用係止体の前記係止爪を前記第1係止部から
    離脱させて前記ハンドルの1次ロックを解除可能とされ
    ていることを特徴とする平面ハンドル。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ装置における前記可動体の前
    記回動部が、前記鍵の操作により前記1次ロック用係止
    体に連動すると共に2次ロック用の前記ラッチ装置をも
    動かし、この1次ロック用係止体の前記係止爪と前記可
    動体の前記突起との両方を前記第1係止部及び第2係止
    部から離脱させて前記ハンドルに対して1次ロック及び
    2次ロックを同時又は順次に解除する請求項1に記載の
    平面ハンドル。
  3. 【請求項3】 前記ハンドルの前記握持端側には前記凹
    所内に向かって突出する突出部が形成され、前記第1係
    止部及び第2係止部が前記突出部に設けられている請求
    項1又は2に記載の平面ハンドル。
  4. 【請求項4】 前記第1係止部及び第2係止部は、前記
    突出部に形成された前記凹部である請求項3に記載の平
    面ハンドル。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングに設けられた前記1次ロ
    ック用係止体は、前記係止爪が前記第1係止部に係止す
    るようにバネにより常時付勢力が及ぼされている請求項
    1〜4のいずれかに記載の平面ハンドル。
  6. 【請求項6】 前記ラッチ装置における前記可動体の前
    記回転部が前記鍵の操作により回転する軸部及びこれに
    設けられた板カムを有し、前記1次ロック用係止体がこ
    の板カムの周囲部に摺接するカムフォロアー部を備えて
    いる請求項1〜5のいずれかに記載の平面ハンドル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084632A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 河村電器産業株式会社 外付け電気錠
CN107893586A (zh) * 2018-01-02 2018-04-10 四川焱飞科技有限公司 基于物联网的机柜锁监控系统

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JP2016084632A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 河村電器産業株式会社 外付け電気錠
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