JPH10102846A - カードキー式錠前の非常解錠装置 - Google Patents

カードキー式錠前の非常解錠装置

Info

Publication number
JPH10102846A
JPH10102846A JP27708596A JP27708596A JPH10102846A JP H10102846 A JPH10102846 A JP H10102846A JP 27708596 A JP27708596 A JP 27708596A JP 27708596 A JP27708596 A JP 27708596A JP H10102846 A JPH10102846 A JP H10102846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
plate
card key
emergency
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27708596A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Matsuzawa
勇 松沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyovending Co Ltd
GSK Sales Co Ltd
Original Assignee
Toyovending Co Ltd
GSK Sales Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyovending Co Ltd, GSK Sales Co Ltd filed Critical Toyovending Co Ltd
Priority to JP27708596A priority Critical patent/JPH10102846A/ja
Publication of JPH10102846A publication Critical patent/JPH10102846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードキーを紛失する等した非常時に、解錠
作動及び既設錠本体の取外し並びに新しい錠本体の取付
を容易かつ簡単にできるようにする。 【解決手段】 ボックス1内に固定した基板3のケース
部22に錠本体4aを外側から抜差自在に取付けたカー
ドキー式錠前4とは別に、非常用錠前5を外側から操作
自在に基板3に固定する。掛止片24cと作動片24b
を有する作動板24を前後回動で開閉蓋2裏面のフック
2aを掛け外し自在に、かつカードキー式錠前4の解錠
作動により後退動する可動板10にて後方へ回動自在に
バネ26にて前方へ回動付勢して基板3に軸支し、非常
用錠前5の解錠施錠作動で左右移動自在に駆動板27を
錠本体4a下部に配設し、駆動板27に設けたカム孔と
係合片とにより作動板24を前後回動自在に、錠本体4
aを掛け外し自在に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、例えば病院の各病
室に設置されているセフティボックスや貸しロッカー等
に使用されるカードキー式錠前の非常解錠装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば病院の病室には、入院患者
個々が使用するセフティボックスを設置してある。この
セフティボックスは、入院患者が貴重品等を収納保管す
るのに使用されるものであるから、安全上カードキー式
錠前等を装備してあることが多い。
【0003】上記カードキー式錠前は、一体化した下部
ケースと上部ケース間に可動板が前後方向へ摺動自在
に、かつ離脱不能に挿入配設させてあり、下部ケースと
可動板とに対向的に穿設した多数のピン孔に長、短2種
類のロックピンと、バネ力によって上記ロックピンを上
方へ押し上げ付勢する他のロックピンを各内装して錠本
体は構成されており、パンチ孔を穿設してあるカードキ
ーを上記錠本体の可動板上面に凹設された差込み部に差
込むことによって解錠作動が行なわれ、カードキーと共
に可動板が押し込み後退され、その後端面にて前後方向
へ回動自在に基板上に枢設されている作動板を後方へ回
動させ、当該作動板の掛止片における掛止孔に掛止され
ている開閉蓋等から突設したフックを掛止解除するよう
に構成されている。
【0004】即ち、上記カードキー式錠前は、多数の
長、短ロックピンを有する錠本体とカードキーとの、予
め設定してある同一セットの組み合せ時しか解錠作動さ
れないもので、この組み合せは43億通り以上ある。従
って、当該カードキー式錠前は、簡潔な構成で多くの組
み合せが得られることから、近年益々多用される傾向に
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記カードキ
ー式錠前にあっても、カードキーを破損してしまった
り、紛失してしまった場合は、解錠作動を行なうことが
できなくなる。そこで、このような場合には、他の組み
合せの新しいカードキー式錠前と取り替えることとなる
が、錠本体はボックス等の内部に装備されているので、
当該錠前によって開閉蓋等が閉蓋ロックされていては、
錠本体の取り外しを行なうことはできない。
【0006】従って、従来は開閉蓋付きボックスの場合
は、該ボックスから開閉蓋を取り外すか、または引き出
しの場合は、そのボックスの背面板等を取り外して開閉
蓋裏面、またはボックス頂板裏面に突設したフックを、
既述掛止片の掛止孔から外して開閉蓋を開成し、また引
き出しにあってはこれをボックスから引き抜き、然る
後、錠本体の取り外し及び新たな錠本体の取り付けを行
なっているが、かゝる作業は非常に面倒で、熟練者によ
っても多くの手間と時間がかゝるものであった。
【0007】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたもので、カードキーを破損し
たり、紛失してしまって解錠作動ができなくなった非常
時において、ボックスまたは引き出しにカードキー式錠
前と併設した非常用錠前を、非常用キーにて回動するこ
とで、解錠作動できると共に、ボックス等に対する既設
カードキー式錠前の取り外し及び新しいカードキー式錠
前の取り付けも、極めて容易な操作によって簡単、かつ
短時間に、しかも何人にも行ない得るようにしたカード
キー式錠前の非常解錠装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るカードキー式錠前の非常解錠装置は、
錠本体及びパンチ孔を有するカードキーとの組み合せか
らなるカードキー式錠前と、錠本体及び非常用キーとの
組み合せからなる非常用錠前と、ボックス内の前端部に
固定され、前記カードキー式錠前の錠本体が外側から抜
き差し自在に差込み保持される下端開口のケース部を有
すると共に、前記非常用錠前の錠本体が外側から施錠、
解錠操作自在に固定されている基板と、ボックスの開閉
蓋裏面から突設したフックを掛け外しする掛止孔を有し
て基部から立設されている掛止片と、基部の左右から前
方へ突設されている作動片とにより、側面略逆L字形状
に形成され、前記カードキー式錠前の解錠作動により押
し込み後退される可動板の後端面により掛止片を介して
後方へ回動自在に前記基板上に前後方向へ往復回動自在
に、かつバネにて前方へ回動付勢されて軸支されている
作動板と、前記ケース部の下方に、前記基板上に支持さ
れて左右方向へ配設され、前記非常用錠前の解錠、施錠
作動により、その左右方向へ回動する駆動ピンによって
左右方向へ往復移動される駆動板とを備え、前記駆動板
は、開口下縁の中央部に、一端から他端へ傾斜上昇する
傾斜下縁部を有し、当該駆動板の左右移動によって前記
作動板を前後方向へ回動自在に、その作動片を係合する
カム孔が形成されていると共に、前記カードキー式錠前
における下部ケース後部裏面に突設した係合突起を、当
該駆動板の左右移動により掛け外しする係合片を上縁に
設けてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明に係るカードキー式錠前の非常解錠装置
は、錠前を要する場所、例えば病院の病室に設置される
セフティボックス等に装備されるものであり、そのため
に錠本体と非常用錠前本体は、これらを併設してある基
板によりボックスの前面板背面等に取り付けられる。一
方、開閉蓋の裏面には掛止用フックが取り付けられる。
【0010】開閉蓋を閉じると、基板上に前後方向へ回
動自在に軸支されている作動板から上方へ突設した掛止
片上端にフックが突き当り、該掛止片、作動板はバネ力
に抗して後方へ回動され、フック先端が掛止片の掛止孔
と合致すると該掛止片がバネにて前方へ回動付勢されて
いるので、前方へ回動復帰し、これによりフックは上記
掛止孔に掛止される。即ち開閉蓋は閉成状態にて施錠ロ
ックされる。
【0011】カードキー式錠前の施錠状態において、そ
の錠本体における可動板上面の凹部と、上部ケースとの
間に形成されているカードキー差込み孔に、当該錠本体
と同一組み合せのカードキーを差込むと、当該カードキ
ーは奥部まで差込まれていき、上記凹部の端部に突き当
るが、さらにカードキーを差込んで行くと、可動板は押
し込まれて所定寸法だけ後退動される。この結果、可動
板後端面にて掛止片は後方へ押圧されるので、該掛止
片、作動板はバネ力に抗して後方へ回動され、掛止片が
後傾状態となることによって、その掛止孔からフックが
外れ、開閉蓋はロック解除される。即ちカードキー式錠
前は解錠作動される。従って、開閉蓋は開き方向への回
動によって開成されることとなる。
【0012】また、カードキーを破損してしまったり、
紛失してしまい、解錠作動を行なうことができなくなっ
た場合、つまり非常時には、非常用錠前に非常用キーを
差込み、所定方向へ回動して駆動ピンを所定方向へ回動
させると、同駆動ピンによって駆動板は非常用錠前側へ
横移動されるので、当該駆動板に左右方向へ長く設けら
れているカム孔に係合されている作動板の作動片は、当
該カム孔の傾斜下縁部における傾斜下降端部から傾斜上
昇端部側へと摺動しながら押し上げられることによって
作動板、掛止片はバネ力に抗して後方へ回動されるの
で、既述したようにフックの掛止が解除されると共に、
駆動板上縁に突設した係合片が側方へ移動変位すること
で、錠本体における下部ケース裏面に突設した係合突起
との係合が外されることとなる。この結果、開閉蓋は開
成操作によって開成される。一方、錠錠本体は前方への
引き抜き操作によってボックス前面板の取付孔から取り
外すことができる。
【0013】このようにして既設錠本体を取り外したな
らば、他の組み合せの新しいカードキー式錠前における
錠本体を、ボックス前面板の取付孔から基板に設けてあ
るケース部内に押し込み挿入した後、非常用キーを反対
方向へ回動することで、上記した係合片に係合突起が係
合し、ボックスに対する錠本体の離脱なき取り付けが行
なわれる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカードキー式
錠前の非常解錠装置の一実施形態について図面を参照し
て説明する。図1は一使用例の一部断面した側面図を示
し、図2は同使用例の一部切欠した平面図を示し、図3
は図1におけるA−A線矢視断面図を示し、図4は図2
におけるB−B線矢視断面図を示し、図5はカードキー
式錠前における錠本体の平面図を示し、図6は図5に示
した錠本体と同一組み合せのカードキーの平面図を示
し、図7〜図9はカードキー式錠前における解錠作動状
態の各説明図を示している。
【0015】図1〜図4において、1はロッカー等のボ
ックス、2は開閉蓋、3は基板、4はカードキー式錠
前、5は非常用錠前を各示す。
【0016】ボックス1は、図示例では前後方向に長い
横長形状にして、上部前半の開口部1aを開閉自在に開
閉蓋2をヒンジ6によって枢着させてある。ボックス1
の前面板1bには、カードキー式錠前4における錠本体
4aの取付孔7を横長矩形状に開設させてあると共に、
その一側方部位には非常用錠前5における錠本体5aの
円形の取付孔8を貫通形成させてある。
【0017】カードキー式錠前4は、錠本体4aとカー
ドキー4bとの組み合せからなる。錠本体4aは図5及
び図7ないし図9に示したように、上面に凹所9aを前
後方向へ貫通して凹設した下部ケース9と、該下部ケー
ス9の凹所9aに嵌合した可動板10と、下部ケース9
上に重合状態にてビス12・・・止めされた板状の上部
ケース11と、上端を半球状とした複数の長尺ロックピ
ン13・・・及び複数の短尺ロックピン14・・・並び
に上端を平面とした複数のバネ受けピン15・・・と、
複数の圧縮バネ16とを主要部材として構成されてい
る。
【0018】上記可動板10は、その上面に上記カード
キー4bを差込むための凹条溝10aを前端(図7〜図
9において左端)から後端近くまで凹設させてあると共
に、前端下縁10bと後端下縁10cを下方へ垂設させ
てあり、これによって当該可動板10は下部、上部両ケ
ース9、11間に、前後方向(図8において左右方向)
へ往復摺動自在にして、かつ抜き取りができないように
挿入配設されている。
【0019】上記下部ケース9の上面には有底状の複数
のピン孔17・・・を凹設させてある。一方可動板10
には複数のピン孔18・・・を、上記各ピン孔17・・
・と対向的に、かつ上下方向へ貫通して形成させてあ
る。
【0020】而して、上記下部ケース9の各ピン孔17
・・・内には圧縮バネ16を介在してバネ受けピン15
を上下動自在に嵌合配設させてある。一方、上記可動板
10の各ピン孔18・・・には、上記した長尺ロックピ
ン13と短尺ロックピン14を所定の配置にて上下動自
在に嵌合配設させてあり、これら長尺、短尺両ロックピ
ン13・・・、14・・・の下端面と上記したバネ受け
ピン15・・・の上端面とは突き合せされている。
【0021】また、上記下部ケース9と可動板10間に
は、該可動板10が図7、図8に示した如く、前方へ引
き出されていて、上記した長尺、短尺両ロックピン13
・・・、14・・・と、バネ受けピン15・・・とが同
軸上にて突き合わされている状態に位置決め保持される
ための仮止め機構19を、下部ケース9上面に設けた凹
孔19a内に圧縮バネ19bを介在して球体19cを嵌
合し、該球体19cを係、脱自在に弾撥係合される浅い
凹部19dを、可動板10下面に形成させてある。
【0022】さらに、上記した可動板10と上部ケース
11間の前端部には、可動板10の凹条溝10aを通し
て外部から上記した長尺、短尺両ロックピン13・・
・、14・・・の配列が見通されないようにするための
遮蔽部20を、上部ケース11の前端近く下面に、凹条
溝20aを左右方向へ長く、かつ下方へ開口して形成
し、該凹条溝20a内にローラー20bを上下動自在に
嵌合して形成させてある。
【0023】一方、上記カードキー4bには図6に明示
した如く、複数のパンチ孔21・・・を所定の配置に貫
通形成させてあるが、このパンチ孔21・・・は、上記
した錠本体4a内部の長尺ロックピン13・・・の配置
と対応して形成させてあり、これによって、錠本体4a
とカードキー4bは同一組み合せとなっている。
【0024】従って、上記したカードキー式錠前4によ
るときは、施錠時は、図7に示した如く、下部ケース9
と可動板10との当接面a上に短尺ロックピン14下部
のピン15が位置することで可動板10は前方へ突出し
た状態に保持されている。
【0025】上記した状態において、可動板10上面の
凹条溝10aにカードキー4bを差込むと、図8に示し
た如く、長尺ロックピン13・・・の先端はカードキー
4bのパンチ孔21・・・に嵌合されるが、短尺ロック
ピン14・・・はカードキー4bの下面により下方へ押
し下げられる。このことによって、長尺、短尺両ロック
ピン13・・・、14・・・と、その下方のピン15・
・・との突き合わせ部が、上記した当接面aと合致され
るので、カードキー4bをさらに差込んで行くと、その
先端が凹条溝10aの端部に突き当り、当該可動板10
を押し込み作動するので、図9に示した如く、可動板1
0はカードキー4bによって、後方へ一定ストロークだ
け押圧移動され、この時可動板10の後端面にて後述す
る作動板を後方へ押圧回動させ、その掛止片と掛止され
ている開閉蓋2の後述するフックを掛止解除することと
なる。即ち、解錠作動が行なわれたことになる。
【0026】基板3は図1ないし図4に示したように、
底板3aと、該底板3aの前端から略直角に上方へ立設
した前面板3bとにより、側面略L字形状に形成させて
あり、前面板3bには図4に明示した如く、上記した錠
本体4aの挿入孔3cを貫通形成させてあると共に、該
挿入孔3cの一側方部には、非常用錠前5の錠本体5a
用挿入孔(図示せず)を貫通形成させてある。
【0027】上記前面板3aの背部には、上記錠本体4
aが挿入保持されるケース部22を正面略逆U字型に下
端を開口して、かつ上記挿入孔3cと連通して形成させ
てある。
【0028】上記基板3には、その底板3aから切り起
こして左右一対の支持板23、23を、上記ケース部2
2の下端開口部と一致する高さで形成させてあり、これ
により、上記錠本体4aは図3、図4に示した如く、両
支持板23、23上端面とケース部22間にあって水平
状態に挿入保持される。
【0029】上記基板3における底板3a上の後部に
は、作動板24を、その基部24aを上記両支持板2
3、23に支軸25にて軸支することで、前後方向へ回
動自在に配設させてある。この作動板24は、図2に示
した如く、左右方向に長く形成された板状の基部24a
の左右両端から各前方へ略水平に突設した作動片24
b、24bと、基部24aから略直角に上方へ起立した
掛止片24cとによって、側面略逆L字形状に形成させ
てあり、その掛止片24cの上端は、斜め後方へ曲成し
た傾斜片部24dに形成され、該傾斜片部24dの基部
から下部へ掛止孔24eを左右方向へ長く貫通形成させ
てある。
【0030】また、上記作動板24は、その支軸25の
両端部に巻装して、両端26a、26aを上記底板3a
上に、中央部26bを上記掛止片24cの背面に各掛止
して介在したバネ26によって前方へ回動付勢されてお
り、これによって当該作動板24は通常は、図1及び図
4に示した如く、作動片24b、24bが水平状態に、
掛止片24cが垂直状態になるように保持されている。
【0031】また、上記したケース部22の後端下部に
は、左右方向へ長く形成されている駆動板27を、上記
両支持板23、23に対向して切設した縦長溝23a、
23aに嵌合支承させた状態にて左右方向へスライド自
在に配設させてある。
【0032】上記駆動板27は、図3に明示した如く、
その長さ方向の左右両側に2個のカム孔28、28を左
右方向へ長く、かつ上記した両作動片24b、24bと
対応して貫通形成させてある。この両カム孔28、28
の開口下縁にあって、その一端を低下縁部28aに、他
端を高下縁部28bに、これらの中間部を低下縁部28
aから高下縁部28bへ傾斜上昇する傾斜下縁部28c
に連設させてあり、当該両カム孔28、28に上記した
作動片24b、24bが挿通され、バネ力付勢により開
口下縁に押し付けられている。
【0033】既述非常用錠前5の錠本体5aは、図2に
示したように、筒部5bと、該筒部5b内に正、逆転自
在に貫通固定した回転軸5cと、該回転軸5cに固定し
た回転板5dと、該回転板5dに基端を螺合固定して後
方へ突設した駆動ピン5eとにより形成されていて、上
記筒部5bの前端部を既述基板3の前面板3bに穿設し
た図示しない取付孔に嵌合し、ナット5f止めにより固
定して既述ケース部22と所定の間隔をおいて並設させ
てある。
【0034】上記した錠本体5aの回転軸5c前端面に
穿設した図示しないキー孔に、図1及び図2に示した如
く、非常用キー5gを差込み、これを正転、逆転するこ
とで、回転軸5c、回転板5dを正、逆転し、これによ
り駆動ピン5eは、回転軸5cを中心とした円周線に沿
って左右方向へ往復回転移動される。
【0035】上記駆動ピン5eは図3に示した如く、上
記した駆動板27の一端部上縁に形成した凹溝27aに
可回動に係合させてあり、これにより、駆動ピン5eが
図3に示したイ点からロ点、またはロ点からイ点へ往復
回動されることで、駆動板27は左右方向へ往復移動さ
れ、このことによって、上記した作動片24b、24b
は、カム孔28、28の低下縁部28a、28a、傾斜
下縁部28c、28c、高下縁部28b、28bを順に
摺動し、バネ力に抗して作動板24が図1及び図4に二
点鎖線で示した如く、後方へ回動され、また、駆動ピン
5eにより駆動板27が上記とは反対方向へ移動される
ことで作動板24は同上図に実線で示した位置に回転復
帰されることとなる。
【0036】さらに、上記した駆動板27の上縁には、
左右方向へ所定の間隔をおいて2個の係合片27b、2
7bを上方へ突出して形成させてあり、該駆動板27の
左右往復移動により、既述錠本体4aの下部ケース9に
おける下面後端近くに突設した2個の係合突起9b、9
bを係け外し自在としてある。
【0037】即ち、駆動板27が図3に実線で示されて
いる通常の位置にあるときは、上記係合片27b、27
bが上記した係合突起9b、9bを係合して、錠本体4
aの引き抜きを阻止している。従って、非常時、非常用
錠前5によって駆動板27を図3において左方向へ移動
すると、上記係合片27b、27bと係合突起9b、9
bとの係合が外れるので、錠本体4aを抜き取ることが
できる。
【0038】図1ないし図4に示したように、上記基板
3は、前面板3bをボックス1の前面板1b内面に突き
合せ、その挿入孔3cを前面板1bの取付孔7と一致さ
せると共に、非常用錠前5の本体5a前端部を、前面板
1bの取付孔8から外側へ突出させた状態にてビス29
・・・止めによりボックス1内前端部に固定されてい
る。
【0039】既述開閉蓋2の裏面には図1に示した如
く、フック2aを固定してある。図1に二点鎖線で示し
た開蓋状態から、下方へ閉成させて行くと、フック2a
の先端が、掛止片24c先端の傾斜片部24dに突き当
り、閉成力によりフック2a先端が傾斜片部24dを滑
動下降し、これにより掛止片24c、作動板24はバネ
力に抗して後方へ回動され、フック2a先端が掛止孔2
4eに一致すると、バネ力によって掛止片24c、作動
板24は前方へ回動復帰されることで、フック2aは掛
止孔24eに掛止される。
【0040】尚、図1において30はスプリングで、開
閉蓋2閉成時にフック2a先端を掛止孔24eより上部
に位置させる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、カードキーを紛失したり、破損してしまい
使用できなくなって、カードキー式錠前を解錠作動でき
ない非常事態が発生した場合は、別途設けた非常用錠前
を、非常用キーを用いて回動解錠作動を行なうことで、
開閉蓋等をロック解除することができると共に、既設カ
ードキー式錠前の錠本体取り外しや、新しい他の組み合
せのカードキー式錠前の錠本体取り付けも、ボックス前
面の取付孔に対する引き抜き及び押し込みといった容易
な操作によって簡単に、かつ短時間に行なうことができ
る。
【0042】また、非常用錠前のほか、作動板の回動及
び錠本体のロック、ロック解除を行なう1個の駆動板を
主体にした簡潔な構成で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカードキー式錠前の非常解錠装置
の実施形態を示す一使用例を一部断面した側面図であ
る。
【図2】同上実施形態を一部切欠して示す平面図であ
る。
【図3】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図4】図2におけるB−B線矢視断面図である。
【図5】カードキー式錠前の錠本体を示す平面図であ
る。
【図6】カードキー式錠前のカードキーを示す平面図で
ある。
【図7】図5におけるC−C線矢視断面図である。
【図8】錠本体にカードキーを差込んだ状態を示す断面
図である。
【図9】錠本体にカードキーを差込んだ解錠状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ボックス 2 開閉蓋 2a フック 3 基板 4 カードキー式錠前 4a 錠本体 4b カードキー 5 非常用錠前 5a 錠本体 5e 駆動ピン 5g 非常用キー 9 下部ケース 9b 係合突起 10 可動板 21 パンチ孔 22 ケース部 24 作動板 24a 基部 24b 作動片 24c 掛止片 24e 掛止孔 26 バネ 27 駆動板 27b 係合片 28 カム孔 28c 傾斜下縁部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠本体及びパンチ孔を有するカードキー
    との組み合せからなるカードキー式錠前と、錠本体およ
    び非常用キーとの組み合せからなる非常用錠前と、ボッ
    クス内の前端部に固定され、前記カードキー式錠前の錠
    本体が外側から抜き差し自在に差込み保持される下端開
    口のケース部を有すると共に、前記非常用錠前の錠本体
    が外側から施錠、解錠操作自在に固定されている基板
    と、ボックスの開閉蓋裏面から突設したフックを掛け外
    しする掛止孔を有して基部から立設されている掛止片
    と、基部の左右から前方へ突設されている作動片とによ
    り、側面略逆L字形状に形成され、前記カードキー式錠
    前の解錠作動により押し込み後退される可動板の後端面
    により掛止片を介して後方へ回動自在に前記基板上に前
    後方向へ往復回動自在に、かつバネにて前方へ回動付勢
    されて軸支されている作動板と、前記ケース部の下方
    に、前記基板上に支持されて左右方向へ配設され、前記
    非常用錠前の解錠、施錠作動により、その左右方向へ回
    動する駆動ピンによって左右方向へ往復移動される駆動
    板とを備え、前記駆動板は、開口下縁の中央部に、一端
    から他端へ傾斜上昇する傾斜下縁部を有し、当該駆動板
    の左右移動によって前記作動板を前後方向へ回動自在
    に、その作動片を係合するカム孔が形成されていると共
    に、前記カードキー式錠前における下部ケース後部裏面
    に突設した係合突起を、当該駆動板の左右移動により掛
    け外しする係合片を上縁に設けてなることを特徴とする
    カードキー式錠前の非常解錠装置。
JP27708596A 1996-09-27 1996-09-27 カードキー式錠前の非常解錠装置 Pending JPH10102846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27708596A JPH10102846A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 カードキー式錠前の非常解錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27708596A JPH10102846A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 カードキー式錠前の非常解錠装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10102846A true JPH10102846A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17578577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27708596A Pending JPH10102846A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 カードキー式錠前の非常解錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10102846A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100787115B1 (ko) 2006-09-27 2007-12-21 동광환경주식회사 음식물 쓰레기통
JP2009114633A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Alpha Corp ロッカー装置
JP2009144471A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Tokai Rika Co Ltd コード凹凸照合式キーシステム
JP2009167670A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Tokai Rika Co Ltd コード凹凸照合式キーシステム
JP2019049105A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 日東工業株式会社 鎖錠構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100787115B1 (ko) 2006-09-27 2007-12-21 동광환경주식회사 음식물 쓰레기통
JP2009114633A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Alpha Corp ロッカー装置
JP2009144471A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Tokai Rika Co Ltd コード凹凸照合式キーシステム
JP2009167670A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Tokai Rika Co Ltd コード凹凸照合式キーシステム
US8413473B2 (en) 2008-01-15 2013-04-09 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Mechanical key code verification system
JP2019049105A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 日東工業株式会社 鎖錠構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0853959A (ja) 押釦式平面ハンドル装置
WO2020211324A1 (zh) 一种锁扣机构及具有该锁扣机构的箱包密码锁
US6637785B2 (en) Handle device
US5230231A (en) Padlock
US5943886A (en) Chest lock having a linking action
JPH10102846A (ja) カードキー式錠前の非常解錠装置
US6522533B1 (en) Accessory of electronic device
CN211598120U (zh) 一种边锁及应用该边锁的箱包
JP4235444B2 (ja) クレセント
JP3868044B2 (ja) ロッカの施解錠装置
JPH02272183A (ja) トランク錠
CN213980297U (zh) 锁具及玻璃门
KR200202460Y1 (ko) 도어록의 백세트
US4683731A (en) Latching device
JP4181538B2 (ja) パチンコ機の施錠装置
JPH11117592A (ja) 引き出し回転型クレモンロック装置
JP3516237B2 (ja) ドアの用心錠
JP3842141B2 (ja) 平面ハンドル
CN210370255U (zh) 一种锁扣机构及具有该锁扣机构的箱包密码锁
JP2001006035A (ja) 自動販売機の扉ロック装置
JP3085794U (ja) 電子式自動車シフトレバーロック装置
JP2595702Y2 (ja) コインロッカの施錠装置
JP4384856B2 (ja) 遊技機用施錠装置
JP3857175B2 (ja) 錠前装置
JPH05231059A (ja) ラッチ錠

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050607