JP3984216B2 - 扉開閉機構及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、箱状基体に対し扉体を開閉する扉開閉機構及びそれを用いた装置に関するものである。なお、本明細書において、「箱状基体」は各種の収容本体やハウジング等を含み、「扉体」は蓋体や遮蔽体等を含む広義なものである。
扉開閉機構は、箱状基体の開口部に対し扉体を枢軸等を介して閉位置と開位置とに回動切り換える構成だと、扉体が開位置で基体から大きく突出して見栄えを損ねたり外観が悪くなる。図8の扉開閉機構及び装置は、そのような問題を解消する上で本出願人らが開発したものである(特許文献1)。同図の扉開閉機構は、(a),(b)に示されるように、扉体3を開位置の方向へ付勢している付勢手段5と、付勢手段5の付勢力に抗し扉体3を閉位置で解除可能に係止するロック手段4と、制動用のダンパー手段6とを備えた扉開閉装置としてのボックス1に採用されている。ここで、基体2は、上側がフランジ部26で縁取りされ、側壁が後側23aを前側23bに比べて外へ張り出しており、該張出端面に内外を連通する窓部を形成している。扉体3は、基体2の内側から前記窓部を通して外へ配置される支持用アーム31を有し、ダンパー手段6をアーム31の円板部32側に取り付けている。ロック手段4は、押し操作により扉体3の係合片34を係止し、次の押し操作により係止解除する。付勢手段5は、一端が基体2の係止突起29に係止され、他端がアーム31の軸部35に係止されている。この機構特徴は、(b)の模式拡大図に示されるように、扉体3のアーム31に設けられた円弧状ギア部37及び該ギア部37の円弧中心に付設された回転ギア7を有していること、回転ギア7がダンパー手段6を構成していること、基体2が弓形リブ27に設けられてギア部37と噛み合う内歯形の第1固定ギア部27a及び該第1固定ギア27aの内側に設けられて回転ギア7と噛み合う第2固定ギア部28を有していること等にある。
以上の開閉機構では、扉体3がギア部37と第1固定ギア部27a及び回転ギア7と第2固定ギア部28との各噛み合い保って、第1固定ギア部27aの内歯形のギア部分に沿った軌跡で動かされる。そして、扉体3が同図の閉位置から開位置、開位置から閉位置に回動切り換えられるとき、扉体3の回動支点を第1固定ギア部27aの内歯形のギア部分(及び第2固定ギア部28のギア部分)に応じ下又は上に動かすことにより、開位置で扉体3の基体2内からの張出量を抑えることができ、回動切り換え過程において、ダンパー手段6の制動と共にギア同士の噛み合いに起因した良好な作動を得られるようにする。
特開2003−129742号公報
上記した扉開閉機構及び装置にあっては、扉体が閉位置において、上から大きな荷重Fを受けると、該荷重が基体側の第2固定ギア部28と噛み合っている回転ギア7に加わってギア噛み合い部や回転ギア7の枢支部を損傷する虞、また、回転ギア7がダンパー手段6の出力軸に装着している場合はダンパー手段6を構成し本体内に充填されているオイルが漏れる虞もある。このような不具合は、扉体3の上に物体を不用意に落下したり置いたりする以外にも、扉体3をアームレストや簡易テーブル等として構成するような態様において顕著となる。そこで、本発明の目的は、以上のような課題を解消して、回転ギア及びそれと関連する部材やギアの損傷や破損の虞をなくして品質及び信頼性を向上したり、用途的な制約も受けないようにすることにある。他の目的は以下の内容説明の中で明らかにする。
請求項1の発明は、扉体を箱状基体に対し該基体の開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開放する開位置とに回動切り換える扉開閉機構において、前記扉体は支持用アームを突設し、該アームに設けられた円弧状ギア部及び該ギア部の円弧略中心に付設された回転ギアを有し、前記基体は前記円弧状ギア部と噛み合うよう設けられた内歯形の第1ギア部及び弾性位置変位可能に配設されて前記回転ギアと噛み合う第2ギア部を有し、前記扉体が前記第1ギア部に対する円弧状ギア部及び前記第2ギア部に対する回転ギアの各噛み合いを介して前記第1ギア部に対応した軌跡で回動切り換えられると共に、前記閉位置で外から前記基体底面方向へ荷重を受けたとき、該荷重に起因して前記回転ギアに加わる負荷を前記第2ギア部の弾性位置変位により吸収可能になっていることを特徴としている。ここで、「弾性位置変位可能」とは第2ギア部がその設置箇所や位置を弾性的に可変されるよう設けられている意味である。
以上の扉開閉機構は、扉体が基体側の第1ギア部に対する円弧状ギア部の噛み合いと、第2ギア部に対する回転ギアの噛み合いとを介して支持されており、閉位置から開位置、開位置から閉位置に切り換えられるとき、扉体の回動支点を第1ギア部の内歯形のギア部分(及び第2ギア部のギア部分)に応じて回動されるため図8のものと同様な利点、つまり、例えば、開位置で扉体を基体内に入れる場合に扉体の張出量を抑えて外観特性を向上したり、回動切り換え過程において、急激な回動をギア同士の噛み合いにより抑制して作動特性を向上する。加えて、この機構では、扉体が閉位置で外から基体底面方向の荷重を受けたとき、該荷重に起因して回転ギアに加わる負荷を当該回転ギアと噛み合っている第2ギア部の弾性位置変位により吸収することから、回転ギア及び第2ギアの噛み合い部や回転ギアの支持部等の損傷を確実に防ぐことができる。
以上の扉開閉機構は、前記基体に取り付けられて前記第2ギア部を弾性位置変位可能に支持しているギアカバーを有していることが好ましい(請求項2)。これは、第2ギア部を基体に弾性変位可能に設けてもよいが、ギアカバーに付設する方が簡易であり、しかも実施例のように基体側の第1ギア部と扉体側の円弧状ギア部及び回転ギア、つまりギア機構部をギアカバーにより覆って外観特性や作動特性等を維持できるからである。この場合、前記第2ギア部は、前記ギアカバーに対し摺動可能に取り付けられ、かつ一方向へ付勢されている可動体に設けられていることが好ましい(請求項3)。これは、第2ギア部がギアカバーに可動体を介して設けられることで、例えば、第2ギア部の弾性支持力を適度な大きさに確保したり摺動支持構造を簡易化できるからである。
請求項4の発明は、以上の扉開閉機構を装置として捉えたもので、扉体が箱状基体の開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開放する開位置とに回動切り換えられると共に、前記開位置の方向へ付勢している付勢手段、及び該付勢手段の付勢力に抗し前記閉位置で解除可能に係止するロック手段、並びにロータリー式のダンパー手段を備えた扉開閉装置において、前記扉体が請求項1から3の何れかに記載の扉開閉機構により閉位置と開位置とに切り換えられると共に、前記ダンパー手段が前記アームに本体を取り付けかつ該本体の出力軸に前記扉開閉機構の回転ギアを装着していることを特徴としている。
以上の扉開閉装置では、上述した扉開閉機構による利点に加え、扉体を付勢手段の付勢力で閉位置から開位置へ切り換えたり、扉体をその付勢力に抗して開位置から閉位置に切り換える際の動きをダンパー手段によってもスムースにでき、又、ダンパー手段が出力軸に扉開閉機構の回転ギアを装着しているため組立性を簡略化できる。以上の扉開閉装置は、前記ダンパー手段の本体のうち前記出力軸と反対側である本体底面に突設された軸部と、前記基体に突設されて前記第1ギア部とほぼ同じ軌跡からなる円弧状の案内壁部部とからなり、前記扉体の回動切り換え過程で前記軸部を前記案内壁部に沿って摺動するガイド手段を有していることが好ましい(請求項5)。これは、例えば、発明の扉開閉装置がガイド手段によっても扉体の回動切り換え作動をより安定維持できるからである。
本発明の扉開閉機構及び装置では次のような効果を有している。
・請求項1の発明は、扉開閉機構として第2ギア部を弾性位置変位可能に設けることにより課題に挙げたような問題を一掃でき、特許文献1のものに比べ品質及び信頼性を向上できる。そして、例えば、扉体をアームレスト部や簡易テーブル等として兼用、つまり扉体が大きな荷重を受けるような設計でも適用可能となり用途拡大を図ることができる。以上の発明機構において、請求項2の場合は弾性位置変位可能な第2ギア部をギアカバーを介し構成簡易に実現できる。請求項3の場合は第2ギア部の支持構造として可動体を介することでより簡易化できる。
・請求項4の発明は、付勢手段、ロック手段、ダンパー手段を装備する扉開閉装置として、前記扉開閉機構の利点に加え、同機構の回転ギアをダンパー手段のもので代用でき、これにより組立性を良好にしたりコスト低減化を実現できる。以上の発明装置において、請求項5の場合はガイド手段によって回動切り換え特性をより安定化できる。
本発明の最良な形態を図面の実施例を参照しながら説明する。なお、図1〜7において、図8の従来品と同じ又は類似する部材に同一符号を付している。以下の説明では、全体の概要を述べた後、実施例により要部を明らかにする。
(概要)実施例の扉開閉装置は、箱状基体2及び該基体2の上開口を開閉する扉体3からなるボックス1を一例としており、扉体3を閉位置から開位置の方向へ付勢している付勢手段5と、扉体3を付勢手段5の付勢力に抗し上開口を塞ぐ閉位置で解除可能に係止するロック手段4と、制動用のダンパー手段6と、回動用のガイド手段(8b,29a)とを備え、扉体5が発明の扉開閉機構により開位置と閉位置とに回動切り換えられる。該扉開閉機構は、扉体3が支持用アーム31を突設し、該アーム31に設けられた円弧状ギア部37及び該ギア部37の円弧中心に付設された回転ギア7を有している点、回転ギア7がダンパー手段6を構成しているものを兼用している点、基体2がアーム31を上開口から対応側面の外へ突出配置する窓部24を形成している点、基体2が円弧状ギア部37と噛み合うよう設けられた内歯形の第1ギア部27a及び弾性位置変位可能に配設されて回転ギア7と噛み合う第2ギア部28を有している点、第2ギア部28が可動体9に設けられて基体2に後付けされるギアカバー10に対し可動体9を介し弾性変位される点を特徴としている。なお、主な部材である基体2、扉体3、可動体9、ギアカバー10は共に樹脂成形品である。
箱状基体2は、上開口し、内部21が前側中間部のロック手段用配置部22及び上フランジ部26等で区画形成され、両側壁部23が後壁23aに対し前壁23bを内部21側へ一段落ち込んでおり、該落ち込んだ段差部の端面に窓部24を開口形成し、前壁部25が配置部22に対応した空間部25aを有している。上フランジ部26は、扉体3が閉位置で収まるよう前側及び両側を張り出した状態で上開口を縁取りしている。内部21は、扉体3を背面側に立てた状態で収容可能な大きさとなっている。配置部22には取付孔穴が設けられ、ロック手段4がその取付穴に装着されている。ロック手段4は、特許文献1と同様なプッシュ・プッシュ係止機構、つまり扉体3を閉位置方向へ押しながら回動すると係止され、更に同方向へ押して手を離すと係止解除する構造からなる。但し、ロック手段4はこれ以外の機構でもよい。また、この例では、基体2が車室内のインストルメントパネルやセンターコンソールの凹所にフランジ部26より下側が入れられた状態で設置される。
両側壁23は同形であり、前側23aが後側23bより内側に落ち込んでおり、後側23bの前端面に設けられて基体2の内外を連通している窓部24を有している。前側23aには、図1及び図6に示されるように、窓部24の前方に概略円弧状のギア兼取付用リブ27と、ガイド用リブ29とが突設されている。リブ27は、第1ギア部28を形成している円弧部27a、円弧部27aの下側に連結されている略L形の部分27b、L形の水平片から突出されている係合孔付きの部分27cとからなる。第1ギア部28は、連続した歯を形成している内歯車形であり、前方に向けて凸でかつ上下に配置された状態となっている。リブ29は、リブ27の円弧内に位置し、円弧部27aとほぼ同心の円弧状になっている案内壁部29aと、案内壁部29aの下端に略中間部を連結した状態で斜めに延びている係止壁部29bと、係止壁部29bの上端側にあって所定間隔を保っている略筒状の支持壁部29cとからなる。案内壁部29aは、後述するボス8の軸部8bを円弧内面に沿って摺動案内する箇所であり、上端側が前記軸部8bを内側で受け止め可能に形成され(図6(b)参照)、下端側が係止壁部29bに対し次第に間隔を狭めた状態で連結されて軸部8bの下移動を係止壁部29bとの間で規制可能に形成されている(図7(b)参照)。支持壁部29cは付勢手段5を支持する箇所である。すなわち、付勢手段5は、巻ばねからなり、巻ばね部が支持壁部29cに挿入保持され、巻ばね部の一端5aが係止壁部29bに係止され、巻ばね部の他端5bが付勢力を増大しながら前記軸部8bに掛け止めされる。なお、付勢手段5は、扉体3を開位置の方向へ付勢するという要件を満たせばよく、図8のような構成であっても差し支えない。
前記リブ27には可動体9を組み付けたギアカバー10が取り付けられる。ギアカバー10は、図1と図4及び図5に示されるように、第1ギア部28、リブ29、付勢手段5等を内側に目視不能に覆うと共に、後側部を欠如した部分10aから扉体3のアーム31を内側に挿入可能な形状であり、可動体9に対応して設けられた略中央の開口部11と、リブ27側に対応する前縁に突設された取付部13と、下面前縁から突設された舌片14とを有している。開口部11の両内側面には係止片12が対向した状態で設けられている。可動体9は、本体9aと、該本体9bの前面上側に突設された第2ギア部9bと、本体9aの底面に下設された弾性部9cとを一体的に形成している。また、本体9aは、概略矩形枠状をなし、両側にあって、前縁が少し張り出し、該張出部分と若干の隙間を保って係止爪9dを突設している(図5(b)参照)。第2ギア部9bは、円柱の外周に歯を連続形成した平歯車構成であり、第1ギア部28の円弧略中心に配置されて回転ギア7と噛み合う。弾性部9cは、弓形又はU形に形成されており、本体9aが下向きの負荷を受けると空洞部を縮小するよう弾性変形される。
以上の可動体9は、図5に示されるように、ギアカバー10の開口部11に対しカバー内側からの挿入操作により組み付けられる。すなわち、可動体9は、開口部11内に押し込められると、各係止爪9dが開口部内の対応する係止片12を弾性的に乗り越えて、前記した張出部分との間に係止片12を挟持し、該挟持状態で開口部11内に上下摺動可能に支持される。この支持状態では第2ギア部9bが内側に突出されている。一方、ギアカバー10は、図3の示されるように、基体2の側壁23に対し、取付部13の側をリブ27の対応部に重ね、かつ、舌片14をリブ27のうち部分27cの係合孔に係合した状態に位置決め配置されて、不図示のねじ等により取り付けられる。
これに対し、扉体3は、メインの上面がカバー材30で被覆される平板状をなし、後両側に突設された支持用アーム31と、該アーム31の先端に設けられた円板部32とを有している。アーム31は、基体2の対応する窓部24から外、つまり側壁部23の外前側23bへ余裕を持って突出可能になっている。円板部32には、ダンパー手段用の段差状取付部33と、取付部33の中心を貫通している嵌合孔33aと、円弧外周のギア部37とが設けられている。嵌合孔33aは、後述するボス8に対応して、取付部33側の径大孔及び内側の径小孔とから形成されている(図4参照)。
このうち、取付部33にはダンパー手段6が装着される。ダンパー手段6は、よく知られているロータリー式のオイルダンパー等からなり、本体6aに充填された作動油の抵抗を受けている出力軸及び該出力軸に装着された回転ギア7を有している。また、この構造では本体6aの出力軸と反対側である底面にボス8が連結される。このボス8は、径大取付部8a及び該取付部8aより径小筒状の軸部8bを有し、本体6aの底面に対し取付部8aを介し適宜な方法で結合される。そして、ダンパー手段6は、本体6aが軸部8bを嵌合孔33aから外へ突出した状態で、取付部33の段差内に配置されて、不図示のねじ等により取り付けられる。取付状態において、軸部8bは、アーム31の内側に突出されて前記リブ29のうち案内壁部29aの円弧内面に軽く当接可能となる。回転ギア7は、アーム31の外側に突出されて前記可動体9の第2ギア部9bの歯と噛合可能となる。
以上の扉体3は、例えば、次のような要領にて基体2に組み立てられる。まず、付勢手段5がその巻ばね部を支持壁部29cに保持した状態で、一端5aが係止壁部29bの沿って配置される。この状態から、アーム31が対応する窓部24から突出されて、ギア部37を第1ギア部28と噛み合わせた後、付勢手段5の他端5bがばね圧を増大しながら軸部8bに掛け止めされる。次に、可動体9を組み込んだギアカバー10が上述した手順で基体2に取り付けられる。その際、可動体9の第2ギア部9bが回転ギア回転ギア7と噛み合わされる。すると、扉体3は、基体2に対しギア部37と第1ギア部28、回転ギア7と第2ギア部9bの各ギア部同士の噛み合いを介し回動可能に支持される。なお、本発明の扉開閉機構は、以上のダンパー手段6を省略することも可能である。この場合は、例えば、回転ギア7と同様な回転ギアが円板部32に回動自在に付設され、又、ボス8が円板部32の対応部に付設されることになる。
(作動)次に、以上の扉体3の開閉動作を図6と図7を参照しながら述べる。なお、図6(a)は扉体が閉位置に配置された状態を模式的に示す側面図、同(b)はその閉位置におけるボス8及び付勢手段5の態様を模式的に示す図、図7(a)は扉体が開位置に配置された状態を模式的に示す側面図、同(b)はその開位置におけるボス8及び付勢手段5の態様を模式的に示す図である。各図では、ギア機構部がギアカバー10で見えなくなるため、ギアカバー10、可動体9、付勢手段5などを想像線で図示している。
図6は扉体3が基体2の開口部を完全に閉じた閉位置の状態である。この閉位置では、扉体3がロック手段4により付勢手段5の付勢力に抗して係止されている。ギア部37は第1ギア部28の内歯のうち上側の歯と噛み合い、回転ギア7は第2ギア部9bの外周の上側の歯と噛み合っている。そして、扉体3を開位置に切り換えるときは、扉体3の前側を下側(これは扉体3の閉位置から扉体3を更に同方向、つまり閉方向への押し操作となる)に押して離す。すると、扉体3は、上述した係合片34がロック手段4から係止解除された後、付勢手段5の付勢力により開位置方向へ回動される。
図7の開位置に達する過程では、ギア部37が第1ギア部28の内歯に噛み合いながら上側の歯から下側の歯と言うように下移動する。同時に、回転ギア7は、第2ギア部9bの外周の歯と噛み合いながらその第2ギア部9bの周囲を回転、つまりギア部37と連動して上側の歯から下側の歯と言うように下移動する。即ち、この構造では、ギア部37が第1ギア部27aの内歯の軌跡に沿って回転移動し、回転ギア7が第2ギア部9bを中心とする遊星運動に類似の動きを得ることにより、扉体3が下移動を伴って開位置方向へ回動切り換えられる。その切り換え過程では、前記した各ギア部同士の噛み合いにより速度を緩和し、かつダンパー手段6による制動を受ける。このため、扉体3は、扉体3の閉位置から開位置まで、常に略定速で移動される。図7の開位置では、扉体3が前記した下移動により基体2内から張り出す張出部分を減じており、外観特性も良好となる。また、扉体3を再び閉位置にする場合は、扉体3の張出部分を付勢部材5の付勢力に抗し引っ張る。すると、今度は、ギア部37が第1ギア部28の内歯に噛み合いながら下側の歯から上側の歯と言うように上移動する。同時に、回転ギア7は、第2ギア部9bの外周の歯と噛み合いながらその第2ギア部9bの周囲を回転、つまりギア部37と連動して下側の歯から上側の歯と言うように上移動する。閉位置では、係合片34がロック手段4に対しプッシュ動作にて係止される。
以上の基本作動は特許文献1とほぼ同様である。この構造では特許文献1に比べ次のような作動が得られる点で優れている。
(1)、扉体3が図6の閉位置にあるとき、下向きの大きな荷重Fを受けると、ギア機構部のうち、特に回転ギア7及び第2ギア部9bに負荷が加わる。すなわち、図5(c),(d)に示したように、第2ギア部9bが回転ギア7側から下向きの負荷Yを受けると、可動体9が弾性部9cの弾性変位を伴って相対的に下方へ位置変位する。この結果、回転ギア7は、第2ギア部9bが弾性部9cの弾性位置変位により負荷を緩和吸収するためギア噛み合い部及び出力軸等に過大な負荷を受けない。これにより、この構造では、ダンパー手段6の出力軸やギア同士の噛み合い歯を損傷したり本体6aからのオイル漏れの虞を確実に防ぐことができる。
(2)、この構造では、扉体3が上述した各ギア同士の噛み合いを介して回動される。その回動過程では、本体6aに結合された軸部8bが案内壁部29aに沿って摺動されるため、ボックス1が上下方向の振動を受けても各ギア同士の噛み合いを安定維持できる。(3)、この構造では、案内壁部29aの上端側が軸部8bを内側で受け止め可能な湾曲形状に形成されているため、扉体3が閉位置で上記した下向き荷重Fを受けると、案内壁部29aの上端部分及び軸部8bの筒形状による衝撃吸収も得られる(図6(b)参照)。また、案内壁部29bの下端側が係止壁部29bに対し次第に間隔を狭めるよう設けられて、扉体3が開位置に達したときに、軸部8bの下移動を案内壁部29bの下端側と係止壁部29bとの間で規制するため、扉体3が開位置で不用意にがたつくというようなこともなくなる(図7(b)参照)。
(4)、なお、上記(1)〜(3)の作動は、基体2が実施例の縦配置に代えて横配置、つまり開口部を前後方向に設定する場合にも同様に機能する。また、扉体3がアームレスト部や簡易テーブル部として兼用される仕様でも本発明機構及び装置の適用を可能にする。
本発明を適用したボックスを分解して示す模式構成図である。 図1のボックスを扉体の閉位置で示す模式部分正面図である。 図1のボックスを扉体の閉位置で示す模式側面図である。 図3のA−A線で断面した模式断面図である。 図1のギアカバーに第2ギア部を組み込んだ状態を模式的に示し、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)と(d)は(a)のC−C線断面図である。 上記ボックスを扉体の閉位置で示す模式作動図である。 上記ボックスを扉体の開位置で示す模式作動図である。 従来の蓋開閉機構及び装置を示す説明図である。
符号の説明
1…ボックス(扉開閉装置)
2…箱状基体
3…扉体(31はアーム、34は係合片)
4…ロック手段(プッシュ・プッシュ係止機構)
5…付勢手段
6…ダンパー手段(7は回転ギア)
8b…軸部(ガイド手段)
9…可動体(9aは本体、9bは第2ギア部、9cは弾性部)
10…ギアカバー
28…第1ギア部
29a…案内壁部(ガイド手段)
37…円弧状ギア部

Claims (5)

  1. 扉体を箱状基体に対し該基体の開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開放する開位置とに回動切り換える扉開閉機構において、
    前記扉体は支持用アームを突設し、該アームに設けられた円弧状ギア部及び該ギア部の円弧略中心に付設された回転ギアを有し、
    前記基体は前記円弧状ギア部と噛み合うよう設けられた内歯形の第1ギア部及び弾性位置変位可能に配設されて前記回転ギアと噛み合う第2ギア部を有し、
    前記扉体が前記第1ギア部に対する円弧状ギア部及び前記第2ギア部に対する回転ギアの各噛み合いを介して前記第1ギア部に対応した軌跡で回動切り換えられると共に、前記閉位置で外から前記基体底面方向へ荷重を受けたとき、該荷重に起因して前記回転ギアに加わる負荷を前記第2ギア部の弾性位置変位により吸収可能になっていることを特徴とする扉体の開閉機構。
  2. 前記基体に取り付けられて前記第2ギア部を弾性位置変位可能に支持しているギアカバーを有している請求項1に記載の扉開閉機構。
  3. 前記第2ギア部が、前記ギアカバーに対し摺動可能に取り付けられ、かつ一方向へ付勢されている可動体に設けられている請求項2に記載の扉開閉機構。
  4. 扉体が箱状基体の開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開放する開位置とに回動切り換えられると共に、前記開位置の方向へ付勢している付勢手段、及び該付勢手段の付勢力に抗し前記閉位置で解除可能に係止するロック手段、並びにロータリー式のダンパー手段を備えた扉開閉装置において、
    前記扉体が請求項1から3の何れかに記載の扉開閉機構により閉位置と開位置とに切り換えられると共に、前記ダンパー手段が前記アームに本体を取り付けかつ該本体の出力軸に前記扉開閉機構の回転ギアを装着していることを特徴とする扉開閉装置。
  5. 前記ダンパー手段の本体のうち前記出力軸と反対側である本体底面に突設された軸部と、前記基体に突設されて前記第1ギア部とほぼ同じ軌跡からなる円弧状の案内壁部とからなり、前記扉体の回動切り換え過程で前記軸部を前記案内壁部に沿って摺動するガイド手段を有している請求項4に記載の扉開閉装置。

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