JP4617078B2 - 積層圧電体及び圧電型振動素子 - Google Patents

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Description

本発明は、積層圧電体及び圧電型振動素子に関するものである。
スピーカ等に用いる圧電型振動素子として、振動板の少なくとも一方に積層圧電体が接合されて構成されたものが知られている。一般に積層圧電体は、電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成されている。そして、積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の電極層が内部電極層を構成する層構造を有している。この種の積層圧電体では、複数の電極層が交互に異なる極性になるように第1の表面電極層と内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とが第1の電気的接続手段により接続され、複数の電極層が交互に異なる極性になるように第2の表面電極層と内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とが第2の電気的接続手段により接続されている。特開2001−16691号に示される積層圧電体では、第1及び第2の電気的接続手段を、表面電極層と内部電極層との間の圧電セラミック層を貫通する孔と、表面電極層に接続されて孔内に露出する内部電極層の一部分と接続される導電部とから構成されている。そして、導電部は、電極層と孔とが形成された基本積層体の孔内に導電ペーストを充填し、該導電ペーストを表面電極層に接続して形成している。
特開2001−16691号
しかしながら、従来の積層圧電体では、第1及び第2の電気的接続手段の導電部の導電性が低かった。また、第1及び第2の電気的接続手段の形成が煩雑になるという問題があった。
本発明の目的は、第1及び第2の電気的接続手段の導電部の導電性を高められる積層圧電体及び圧電型振動素子を提供することにある。
本発明の他の目的は、第1及び第2の電気的接続手段を容易に形成して、製造の工程数を少なくできる積層圧電体及び圧電型振動素子並びにこれらの製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、圧電セラミック層にクラックが発生するのを防ぐことができる積層圧電体及び圧電型振動素子を提供することにある。
本発明が改良の対象とする積層圧電体は、積層体と第1の電気的接続手段と第2の電気的接続手段とを備えている。積層体は、電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の電極層が内部電極層を構成する層構造を有している。第1の電気的接続手段は、複数の電極層が交互に異なる極性になるように第1の表面電極層と内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する。第2の電気的接続手段は、複数の電極層が交互に異なる極性になるように第2の表面電極層と内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する。本発明では、第1の電気的接続手段は、第1の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第2の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第1の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第1の孔と、第1の表面電極層と連続して形成されて1以上の第1の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成する。第2の電気的接続手段は、第2の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第1の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第2の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第2の孔と、第2の表面電極層と連続して形成されて1以上の第2の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成する。そして、第1の表面電極層及び1以上の第1の導電部並びに第2の表面電極層及び1以上の第2の導電部を電極ペーストの焼結体を用いて形成する。ここでいう「電極ペースト」とは、銀粉末等の金属粉と樹脂と溶剤との混合物からなるペーストであり、高温加熱すると金属粉が焼結するペーストである。電極ペーストは、通常の導電ペーストに比べて高い導電性を有している。
本発明のように、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層とそれぞれ連続して形成すれば、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層を形成する工程で容易に形成することができる。なお、第1及び第2の導電部を第1及び第2の孔に埋め込むビア(埋込ビア)で形成することも考えられるが、埋込ビアを用いると、工程数が多くなる上、圧電セラミック層にクラックが生じるおそれがある。また、導電部を積層圧電体の側面に形成することも考えられるが、このように導電部を形成すると、導電部が外部からの影響により断線が生じやすくなるという問題がある。
特に本発明では、第1の表面電極層及び1以上の第1の導電部並びに第2の表面電極層及び1以上の第2の導電部を電極ペーストの焼結体を用いて形成するので、導電部及び電極層の導電率を高めることができる。
第1及び第2の内部電極層が複数になる場合、即ち、第1の内部電極層が第1の導電部の中間部に接続される1以上の第1の中間電極層と、1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含み、第2の内部電極層が第2の導電部の中間部に接続される1以上の第2の中間電極層と、第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含む場合は、例えば、次のような構成を採用することができる。
まず、第1の孔及び第2の孔を、1以上の第1の中間電極層及び1以上の第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する環状接続部を形成するように、開口部から積層圧電体の内部に向かうにしたがって横断面積が段階的に縮小するように形成する。そして、第1の導電部及び第2の導電部を第1の孔内及び第2の孔内の各環状接続部にそれぞれ接続する。このようにすれば、第1及び第2の導電部は、第1及び第2の中間電極層の環状の接続部にそれぞれ接続されるため、第1及び第2の導電部と第1及び第2の中間電極層とのそれぞれの接続面積が増え、両者の接続を確実に行うことができる。
第1の中間電極層及び第2の中間電極層がそれぞれ一層からなる場合は、環状接続部の外側輪郭が円形になり、内側輪郭が楕円形になるように、第1の表面電極層及び第2の表面電極層と第1の中間電極層及び第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、第1の中間電極層及び第2の中間電極層と第1の端部側電極層及び第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有するように第1の孔及び第2の孔を構成するのが好ましい。このようにすれば、環状接続部の面積が増え、第1及び第2の導電部と第1及び第2の中間電極層とのそれぞれの接続が確実になる。しかも、環状接続部の内側輪郭となる楕円形の長径部によって、第1及び第2の孔の小径部内への電極ペーストの侵入が容易になる。
積層体は、対向する一対の短辺と対向する一つの長辺とを有する矩形の板形状を有するように構成するのが好ましい。このようにすれば、積層圧電体の振幅を大きくできる利点がある。
第1の電気的接続手段は、複数の第1の孔と複数の第1の導電部とから構成し、第2の電気的接続手段は、複数の第2の孔と複数の第2の導電部とから構成し、複数の第1の孔及び複数の第2の孔は、積層体の短辺にそれぞれ沿って形成するのが好ましい。このようにすれば、複数の導電部のいずれかに断線が生じても他の導電部の接続により、表面電極層と内部電極層との電気的接続を維持することができる。更に、複数の第1の孔及び複数の第2の孔は、積層体の短辺にそれぞれ沿って形成するので内部電極層の面積を大きくできる利点がある。
本発明の積層圧電体の製造方法は、第1の表面電極層及び第2の表面電極層を予め備えておらず、しかも第1の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第2の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第1の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第1の孔を備え、第2の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第1の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第2の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第2の孔を備えた基本積層体を形成する工程を有する。そして、基本積層体に対して、1以上の第1の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第1の内部電極層の一部分に接続される1以上の第1の導電部と該1以上の第1の導電部と連続する第1の表面電極層とを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程と、基本積層体に対して、1以上の第2の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第2の内部電極層の一部分に接続される1以上の第2の導電部と該1以上の第2の導電部と連続する第2の表面電極層とを電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程とを有している。本発明のように積層圧電体を製造すれば、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層とを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成するので、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層を形成する工程で容易に形成することができ、積層圧電体の製造工数を減らすことができる。
1以上の第1の内部電極層が第1の導電部の中間部に接続される第1の中間電極層と、第1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含み、1以上の第2の内部電極層が第2の導電部の中間部に接続される第2の中間電極層と、第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含む場合では、積層圧電体の製造方法は、第1の表面電極層及び第2の表面電極層を予め備えておらず、しかも第1の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第2の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第1の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第1の孔を備え、第2の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第1の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第2の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第2の孔を備え、第1の孔及び第2の孔が、第1の中間電極層及び第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する外側輪郭が円形で内側輪郭が楕円形の環状接続部を形成するように、第1の表面電極層及び第2の表面電極層と第1の中間電極層及び第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、第1の中間電極層及び第2の中間電極層と第1の端部側電極層及び第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有する基本積層体を形成する工程を有する。そして、基本積層体に対して、1以上の第1の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する第1の中間電極層の環状接続部と第1の端部側電極層の一部分に接続される1以上の第1の導電部と該1以上の第1の導電部と連続する第1の表面電極層とを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程と、基本積層体に対して、1以上の第2の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する第2の中間電極層の環状接続部と第2の端部側電極層の一部分に接続される1以上の第2の導電部と該1以上の第2の導電部と連続する第2の表面電極層とを電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程とを有している。本発明のように積層圧電体を製造すれば、環状接続部の面積が増え、第1及び第2の導電部と第1及び第2の中間電極層とのそれぞれの接続が確実になる。しかも、環状接続部の内側輪郭となる楕円形の長径部によって、第1及び第2の孔の小径部内への電極ペーストの侵入が容易になる。
第1の表面電極層及び第2の表面電極層の少なくとも一方には、分極処理の極性を示す極性判別マークを印刷技術を用いて形成するのが好ましい。例えば、表面電極層の一部に電極層が形成されない欠損部を設けること等により極性判別マークを形成することができる。このようにすれば、極性判別マークを形成する工程を別途に設けなくても、表面電極層を形成する工程で極性判別マークを形成することでき、積層圧電体の製造工数を増やすことがない。
本発明が改良の対象とする圧電型振動素子は、振動板の少なくとも一方の面に積層圧電体が接合されて構成されている。本発明では、積層圧電体は、積層体と第1の電気的接続手段と第2の電気的接続手段とを備えている。積層体は、電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の電極層が内部電極層を構成する層構造を有している。第1の電気的接続手段は、複数の電極層が交互に異なる極性になるように第1の表面電極層と内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する。第2の電気的接続手段は、複数の電極層が交互に異なる極性になるように第2の表面電極層と内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する。第1の電気的接続手段は、第1の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第2の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第1の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第1の孔と、第1の表面電極層と連続して形成されて1以上の第1の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成する。第2の電気的接続手段は、第2の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第1の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第2の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第2の孔と、第2の表面電極層と連続して形成されて1以上の第2の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成する。そして、第1の表面電極層及び1以上の第1の導電部並びに第2の表面電極層及び1以上の第2の導電部を電極ペーストの焼結体を用いて形成する。
本発明のように、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層とそれぞれ連続して形成すれば、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層を形成する工程で容易に形成することができる。特に本発明では、第1の表面電極層及び1以上の第1の導電部並びに第2の表面電極層及び1以上の第2の導電部を電極ペーストの焼結体を用いて形成するので、導電部及び電極層の導電率を高めることができる。
振動板の両面にそれぞれ積層圧電体を接合することもできる。この場合、振動板の両面に、両側に配置される二つの積層圧電体の一方の積層圧電体の第1の表面電極層と他方の積層圧電体の第2の表面電極層とをそれぞれ接続すればよい。
また、このように振動板の両面にそれぞれ積層圧電体を接合する場合は、第1の表面電極層及び第2の表面電極層の少なくとも一方には、分極処理の極性を示す極性判別マークを形成するのが好ましい。このようにすれば、二つの積層圧電体を振動板の両面にそれぞれ接合する際に、極性判別マークにより、振動板の両面にそれぞれ接合する第1の表面電極層及び第2の表面電極層を容易に判別することができる。
本発明の圧電型振動素子の製造方法は、第1の表面電極層及び第2の表面電極層を予め備えておらず、しかも第1の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第2の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第1の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第1の孔を備え、第2の表面電極層に隣接する圧電セラミック層を貫通し且つ第1の表面電極層と圧電セラミック層を間に介して対向する第2の内部電極層に至るまでその間に位置する圧電セラミック層を貫通して積層体内を延びる1以上の第2の孔を備えた基本積層体を形成する工程を有している。そして、基本積層体に対して、1以上の第1の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第1の内部電極層の一部分に接続される1以上の第1の導電部と該1以上の第1の導電部と連続する表面電極層とを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程と、基本積層体に対して、1以上の第2の孔の内壁に添って延びて孔内に露出する1以上の第2の内部電極層の一部分に接続される1以上の第2の導電部と該1以上の第2の導電部と連続する第2の表面電極層とを電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程を有している。そして、積層圧電体に分極処理を施して積層圧電体を作る工程と、二つの積層圧電体を振動板の両面にそれぞれ接合する工程とを更に有している。
この場合、第1の表面電極層及び第2の表面電極層の少なくとも一方に、分極処理の極性を示す極性判別マークを印刷技術を用いて形成し、極性判別マークに基づいて、振動板の両面に第1の表面電極層及び第2の表面電極層がそれぞれ接続されるように、二つの積層圧電体を振動板の両面にそれぞれ接合するのが好ましい。このようにすれば、二つの積層圧電体を振動板の両面にそれぞれ接合する際に、極性判別マークにより、振動板の両面にそれぞれ接合する第1の表面電極層及び第2の表面電極層を容易に判別することができる。
本発明によれば、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層とそれぞれ連続して形成するので、第1及び第2の導電部を第1及び第2の表面電極層を形成する工程で容易に形成することができる。特に本発明では、第1の表面電極層及び1以上の第1の導電部並びに第2の表面電極層及び1以上の第2の導電部を電極ペーストの焼結体を用いて形成するので、導電部及び電極層の導電率を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の一実施の形態の圧電型振動素子1の正面図及び裏面図である。なお、理解を容易にするため、図1及び図2では、圧電型振動素子1の厚み寸法を誇張して描いている。各図に示すように、圧電型振動素子1は、振動板5と該振動板5の両面にそれぞれ接合された積層圧電体7とを有している。振動板5は、真鍮、ニッケル合金またはステンレスからなる金属板によって形成されており、矩形状を有している。
図3は、圧電型振動素子1の断面を模式的に表した図である。本図に示すように、積層圧電体7は、積層体8と、積層体8内に形成された第1及び第2の電気的接続手段17A,17Bとを有している。積層体8は、4つの電極層13A〜13Dと3つの第1〜第3の圧電セラミック層15A〜15Cとが交互に積層され、これらの積層の方向に分極処理が施されて構成されており、図2に示すように、対向する一対の短辺と対向する一つの長辺とを有する矩形の板状を有している。本例では、図3に向かって上方及び下方に負極及び正極の電圧が印加されて分極処理が施されている。振動板5の両側に配置される二つの積層圧電体7は、分極処理による極性が異なる面が振動板5の両側にそれぞれ接続されるように、振動板5に接合されている。4つの電極層13A〜13Dは、いずれも銀粉末からなる金属粉45〜55重量%と樹脂5〜15重量%及び溶剤(残部)からなる電極ペーストを600℃〜900℃で焼結することにより形成されている。本例では、電極ペーストとして、ナミックス株式会社から販売されているSR−1192Bを用いた。4つの電極層13A〜13Dの内、積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの電極層が第1の表面電極層13Aと第2の表面電極層13Dとを構成し、積層体8の内部に位置する電極層が第1の内部電極層13C及び第2の内部電極層13Bを構成している。そして、第1の表面電極層13Aと第2の内部電極層13Bは、第1の圧電セラミック層15Aの両面にそれぞれ形成されており、第1の内部電極層13Cと第2の表面電極層13Dは、第3の圧電セラミック層15Cの両面にそれぞれ形成されている。
第1の表面電極層13Aと第1の内部電極層13Cとは、4つの電極層13A〜13Dが交互に異なる極性になるように第1の電気的接続手段17Aを介して電気的に接続されている。第1の電気的接続手段17Aは、積層体8内を延びる2つの第1の孔19と、2つの第1の孔19内にそれぞれ形成された2つの第1の導電部21とから構成されている。2つの第1の孔19は、それぞれ積層体8の短辺に沿う該積層体8の縁部に並んで開口するように形成されている(図2の符号25aの位置を参照)。また、第1の孔19は、第1の表面電極層13Aに隣接する第1の圧電セラミック層15Aを貫通し且つ第2の表面電極層13Dと第3の圧電セラミック層15Cを間に介して対向する第1の内部電極層13Cに至るまでその間に位置する第2の圧電セラミック層15Bを貫通して積層体8内を延びている。更に、第1の孔19は、第2の内部電極層13Bを内部に露出させないように、第2の内部電極層13Bの端部の外側を延びるように第1及び第2の圧電セラミック層15A,15Bを貫通している。第1の導電部21は、図4の詳細な断面図に示すように、電極ペーストの焼結体により第1の表面電極層13Aと連続して形成されて第1の孔19の内壁に添って延びて孔19内に露出する第1の内部電極層13Cの一部分と接続されている。また、第1の孔19はある程度の深みを有しているため、第1の導電部21の上部には凹部21aが形成されている。
第2の表面電極層13Dと第2の内部電極層13Bとは、4つの電極層13A〜13Dが交互に異なる極性になるように第2の電気的接続手段17Bを介して電気的に接続されている。第2の電気的接続手段17Bは、積層体8内を延びる2つの第2の孔23と、2つの第2の孔23内にそれぞれ形成された2つの第2の導電部25とから構成されている。2つの第2の孔23は、それぞれ積層圧電体7の2つの第1の孔19が形成された側の反対側の対向する積層体8の短辺に沿う該積層体8の縁部に並んで開口するように形成されている。また、第2の孔23は、第2の表面電極層13Dに隣接する第3の圧電セラミック層15Cを貫通し且つ第1の表面電極層13Aと第2の圧電セラミック層15Bを間に介して対向する第2の内部電極層13Bに至るまでその間に位置する第2の圧電セラミック層15Bを貫通して積層体8内を延びている。更に、第2の孔23は、第1の内部電極層13Cを内部に露出させないように、第1の内部電極層13Cの端部の外側を延びるように第3及び第2の圧電セラミック層15C,15Bを貫通している。第2の導電部25は、図4に示す第1の導電部21と同じような態様で、第2の表面電極層13Dと連続して形成されて第2の孔23の内壁に添って延びて孔23内に露出する第2の内部電極層13Bの一部分と接続されている。また、第2の孔23はある程度の深みを有しているため、第2の導電部25の上部には凹部25aが形成されている(図2参照)。
また、第2の表面電極層13Dには、積層圧電体7の分極処理の極性を示す極性判別マーク27が形成されている。極性判別マーク27は、第2の電気的接続手段17Bが形成された側の反対側の縁部において、第2の表面電極層13Dの一部に電極層が形成されない欠損部を設けることにより構成されている。極性判別マーク27は、後述する圧電型振動素子1の製造方法において、振動板9の両面にそれぞれ接合する積層圧電体7,7の接合面を判断するためのマークである。本例では、積層圧電体7の正極が印加された側の電極(第2の表面電極層13D)に極性判別マーク27を形成している。
本例の圧電型振動素子1では、図3に向かって上方の積層圧電体7の第1の表面電極層13A及び下方の積層圧電体7の第2の表面電極層13Dに正極に接続され、振動板5に負極が接続されて振動を発生する。
次に、本例の圧電型振動素子1の製造方法について説明する。まず、図5(A)に示すように、第1〜第3のセラミック層材料29A〜29Cを用意する。第1のセラミック層材料29Aは、第1のグリーンシート31に第2の内部電極層13B及び第1の孔19の一部を形成する貫通孔33が形成されて構成されている。第2のセラミック層材料29Bは、第2のグリーンシート35に第1の孔19の一部を形成する貫通孔37と第2の孔23の一部を形成する貫通孔39とが形成されて構成されている。第3のセラミック層材料29Cは、第3のグリーンシート41に第1の内部電極層13C及び第2の孔23の一部を形成する貫通孔42が形成されて構成されている。
次に、図5(B)に示すように、第2の内部電極層13Bと第1の内部電極層13Cとが第2のグリーンシート35を間に介して対向するように、第1〜第3のセラミック層材料29A〜29Cを積層して貼り合わせる。そして、900℃〜1100℃で1〜8時間焼成する。これにより、第1〜第3のグリーンシート31,35,41は、第1〜第3のセラミック層31’,35’,41’となり、基本積層体43が形成される。基本積層体43は、第1の表面電極層及び第2の表面電極層を予め備えておらず、第1及び第2の孔19,23を備えた構造を有している。
次に、図5(C)に示すように、基本積層体43に対して、第2の孔23の内壁に添って延びて孔23内に露出する第2の内部電極層13Bの一部分に接続される第2の導電部25と該第2の導電部25と連続する第2の表面電極層13Dとを電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する。このとき、第2の表面電極層13Dの一部に電極層が形成されない欠損部を設けて極性判別マーク27を形成する。
次に、図5(D)に示すように、基本積層体43の上下を反転する。そして、図5(E)に示すように、基本積層体43に対して、第1の孔19の内壁に添って延びて孔19内に露出する第1の内部電極層13Cの一部分に接続される第1の導電部21と該第1の導電部21と連続する第1の表面電極層13Aとを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する。そして、電極ペーストを600℃〜900℃で加熱して焼結する。
次に、第1の表面電極層13A及び極性判別マーク27が形成された第2の表面電極層13Dに負極及び正極の電圧を印加して分極処理を施こす。これにより、第1〜第3のセラミック層31’,35’,41’は、第1〜第3の圧電セラミック層15A〜15Cとなり、積層圧電体7が完成する。また、極性判別マーク27が形成された面が正極が印加された面として分極の極性の判別が可能になる。
次に、極性判別マーク27に基づいて、振動板5の両面に第1の表面電極層13A及び第2の表面電極層13Dがそれぞれ接続されるように、二つの積層圧電体7,7を振動板5の両面にそれぞれ接合して図3に示すような圧電型振動素子1を完成した。
なお、上記例では、第2の導電部25及び第2の表面電極層13Dを形成した後に第1の導電部21及び第1の表面電極層13Aを形成したが、第1の導電部21及び第1の表面電極層13Aを形成した後に第2の導電部25及び第2の表面電極層13Dを形成してもよいのは勿論である。本例の製造方法では、第1及び第2の導電部21,25を第1及び第2の表面電極層13A,13Dとそれぞれ連続して形成するので、第1及び第2の導電部21,25を第1及び第2の表面電極層13A,13Dを形成する工程で容易に形成することができる。
なお、上記の製造方法では、1つの圧電型振動素子を製造する例を示したが、圧電型振動素子を多数個取りにより製造して量産化を図れるのは勿論である。
図6は、本発明の他の実施の形態の圧電型振動素子101の断面を模式的に表した図である。本例の圧電型振動素子101は、積層圧電体107を除いて図3に示す圧電型振動素子1と同じ構造を有しているので、図3に示す圧電型振動素子と共通する部材には、図3に付した符号に100を加えた符号を付してその説明を省略する。図6に示すように、本例の圧電型振動素子101の積層圧電体107は、6つの電極層113A〜113Fと5つの第1〜第5の圧電セラミック層115A〜115Eとが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施された積層体108と、積層体108内に形成された第1及び第2の電気的接続手段117A,117Bとを有している。6つの電極層113A〜113Fの内、積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの電極層が第1の表面電極層113Aと第2の表面電極層113Fとを構成し、積層体108の内部に位置する電極層が第1の内部電極層113C,113E及び第2の内部電極層113B,113Dを構成している。更に第1の内部電極層113C,113Eの内、後述する第1の導電部121の中間部に接続される第1の内部電極層が第1の中間電極層113Cを構成し、第1の導電部121の端部に接続される第1の内部電極層が第1の端部側電極層113Eを構成している。また、第2の内部電極層113B,113Dの内、後述する第2の導電部125の中間部に接続される第2の内部電極層が第2の中間電極層113Dを構成し、第2の導電部125の端部に接続される第2の内部電極層が第2の端部側電極層113Bを構成している。そして、第1の表面電極層113Aと第2の端部側電極層113Bは、第1の圧電セラミック層115Aの両面にそれぞれ形成されており、第1の中間電極層113Cと第2の中間電極層113Dは、第3の圧電セラミック層115Cの両面にそれぞれ形成されており、第1の端部側電極層113Eと第2の表面電極層113Fは、第5の圧電セラミック層115Eの両面にそれぞれ形成されている。
第1の表面電極層113Aと第1の中間電極層113Cと第1の端部側電極層113Eとは、6つの電極層113A〜113Fが交互に異なる極性になるように第1の電気的接続手段117Aを介して電気的に接続されている。第1の電気的接続手段117Aは、積層体108内を延びる2つの第1の孔119と、2つの第1の孔119内にそれぞれ形成された2つの第1の導電部121とから構成されている。2つの第1の孔119は、それぞれ積層圧電体107の縁部に並んで開口するように形成されており、第1の表面電極層113Aに隣接する第1の圧電セラミック層115Aを貫通し且つ第2の表面電極層113Fと第5の圧電セラミック層115Eを間に介して対向する第1の端部側電極層113Eに至るまでその間に位置する第2〜第4の圧電セラミック層115B〜115Dを貫通して積層体108内を延びている。また、第1の孔119は、第1の中間電極層113Cの一部が孔119内に環状に露出する環状接続部113C1が形成されるように、第1の孔119の開口部から積層圧電体107の内部に向かうにしたがって横断面積が段階的に縮小するように形成されている。更に、第1の孔119は、第2の端部側電極層113B及び第2の中間電極層113Dを内部に露出させないように、第2の端部側電極層113Bの端部及び第2の中間電極層113Dの端部の外側を延びるように第1〜第4の圧電セラミック層115A〜115Dを貫通している。より具体的には、第1の孔119は、図7に詳細に示すように、開口部に位置する第1の表面電極層113Aから第1の中間電極層113Cまで延びる横断面が円形の大径部119aと第1の中間電極層113Cから第1の端部側電極層113Eまで延びる横断面が楕円形の小径部119bとを有している。このため、図8に示すように第1の中間電極層113Cの環状接続部113C1は、外側輪郭が円形を有し、内側輪郭が楕円形を有している。
第1の導電部121は、図7に示すように、電極ペーストにより第1の表面電極層113Aと連続して形成されて第1の孔119の内壁に添って延びて孔119内に露出する第1の中間電極層113Cの環状接続部113C1及び第1の端部側電極層113Eの一部分と接続されている。また、第1の孔119はある程度の深みを有しているため、第1の導電部121の上部には凹部121aが形成されている。
第2の表面電極層113Fと第2の中間電極層113Dと第2の端部側電極層113Bとは、6つの電極層113A〜113Fが交互に異なる極性になるように第2の電気的接続手段117Bを介して電気的に接続されている。第2の電気的接続手段117Bは、積層体108内を延びる2つの第2の孔123と、2つの第2の孔123内にそれぞれ形成された2つの第2の導電部125とから構成されている。2つの第2の孔123は、それぞれ積層圧電体107の2つの第1の孔119が形成された側の反対側の縁部に並んで開口するように形成されており、第2の表面電極層113Fに隣接する第5の圧電セラミック層115Eを貫通し且つ第1の表面電極層113Aと第1の圧電セラミック層115Aを間に介して対向する第2の端部側電極層113Bに至るまでその間に位置する第2〜第5の圧電セラミック層115B〜115Eを貫通して積層体108内を延びている。また、第2の孔123は、第2の中間電極層113Dの一部が孔内に環状に露出する環状接続部113D1が形成されるように、第2の孔123の開口部から積層圧電体107の内部に向かうにしたがって横断面積が段階的に縮小するように形成されている。更に、第2の孔123は、第1の端部側電極層113E及び第1の中間電極層113Cを内部に露出させないように、第1の端部側電極層113Eの端部及び第1の中間電極層113Cの端部の外側を延びるように第2〜第5の圧電セラミック層115B〜115Eを貫通している。より具体的には、第2の孔123は、図7に示す第1の孔119と同じような態様で、開口部に位置する第2の表面電極層113Fから第2の中間電極層113Dまで延びる横断面が円形の大径部123aと第2の中間電極層113Dから第2の端部側電極層113Bまで延びる横断面が楕円形の小径部123bとを有している。このため、図8に示すように第2の中間電極層113Dの環状接続部113D1は、環状接続部113C1と同様に、外側輪郭が円形を有し、内側輪郭が楕円形を有している。
第2の導電部125は、図7に示す第1の導電部121と同じような態様で、第2の表面電極層113Fと連続して形成されて第2の孔123の内壁に添って延びて孔123内に露出する第2の中間電極層113Dの環状接続部113D1及び第2の端部側電極層113Bの一部分と接続されている。また、第2の孔123はある程度の深みを有しているため、第2の導電部125の上部には凹部125aが形成されている。そして、本例では、第2の表面電極層113Fに、積層圧電体107の分極処理の極性を示す極性判別マーク127が形成されている。
本例の圧電型振動素子も図5A〜図5Eに示す圧電型振動素子の製造方法と同様にして、製造することができる。また、本例の圧電型振動素子101では、第1及び第2の導電部121,125は、第1及び第2の中間電極層113C,113Dの環状の接続部113C1,113D1にそれぞれ接続されるため、第1及び第2の導電部121,125と第1及び第2の中間電極層113C,113Dとのそれぞれの接続を確実に行うことができる。
なお、上記各例の圧電型振動素子では、振動板の両面に積層圧電体をそれぞれ接合したが、振動板の一方の面のみに積層圧電体を接合するものにも本発明が適用できるのは勿論である。
本発明の一実施の形態の圧電型振動素子の正面図である。 図1に示す圧電型振動素子の裏面図である。 図1に示す圧電型振動素子の断面を模式的に表した図である。 図1に示す圧電型振動素子の第1及び第2の導電部近傍を示す部分断面図である。 図1に示す圧電型振動素子の製造方法を説明するために用いる図である。 図1に示す圧電型振動素子の製造方法を説明するために用いる図である。 図1に示す圧電型振動素子の製造方法を説明するために用いる図である。 図1に示す圧電型振動素子の製造方法を説明するために用いる図である。 図1に示す圧電型振動素子の製造方法を説明するために用いる図である。 本発明の他の実施の形態の圧電型振動素子の断面を模式的に表した図である。 図6に示す圧電型振動素子の第1及び第2の導電部近傍を示す部分断面図である。 図6に示す圧電型振動素子の環状接続部を示す平面図である。
1 圧電型振動素子
5 振動板
7 積層圧電体
13A 第1の表面電極層
13B 第2の内部電極層
13C 第1の内部電極層
13D 第2の表面電極層
15A〜15C 圧電セラミック層
17A 第1の電気的接続手段
17B 第2の電気的接続手段
19 第1の孔
21 第1の導電部
23 第2の孔
25 第2の導電部
27 極性判別マーク
43 基本積層体

Claims (12)

  1. 電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ前記積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの前記電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の前記電極層が内部電極層を構成する層構造を有する積層体と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第1の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する第1の電気的接続手段と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第2の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する第2の電気的接続手段とを備える積層圧電体であって、
    前記第1の電気的接続手段は、前記第1の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第2の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第1の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第1の孔と、前記第1の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段は、前記第2の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第1の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第2の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第2の孔と、前記第2の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成され、
    前記第1の表面電極層及び前記1以上の第1の導電部並びに前記第2の表面電極層及び前記1以上の第2の導電部は、電極ペーストの焼結体を用いて形成されており、
    前記1以上の第1の内部電極層は、前記第1の導電部の中間部に接続される1つの第1の中間電極層と、前記第1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含んでおり、
    前記1以上の第2の内部電極層は、前記第2の導電部の中間部に接続される1つの第2の中間電極層と、前記第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含んでおり、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記1つの第1の中間電極層及び前記1つの第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する環状接続部を形成するように、開口部から前記積層圧電体の内部に向かうにしたがって横断面積が段階的に縮小するように形成されており、
    前記第1の導電部及び前記第2の導電部は、前記第1の孔内及び前記第2の孔内の各前記環状接続部にそれぞれ接続されており、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記環状接続部の外側輪郭が円形になり、内側輪郭が楕円形になるように、前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層と前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層と前記第1の端部側電極層及び前記第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有していることを特徴とする積層圧電体。
  2. 前記積層体は、対向する一対の短辺と対向する一つの長辺とを有する矩形の板形状を有していることを特徴とする請求項に記載の積層圧電体。
  3. 前記第1の電気的接続手段は、複数の前記第1の孔と複数の前記第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段は、複数の前記第2の孔と複数の前記第2の導電部とから構成され、
    前記複数の第1の孔及び前記複数の第2の孔は、前記積層体の前記短辺にそれぞれ沿って形成されていることを特徴とする請求項に記載の積層圧電体。
  4. 電極層と圧電セラミック層とが交互に積層されて構成され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ前記積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの前記電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の電極層が内部電極層を構成する層構造を有する積層体と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第1の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する第1の電気的接続手段と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第2の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する第2の電気的接続手段とを備え、
    前記第1の電気的接続手段が、前記第1の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第2の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第1の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第1の孔と、前記第1の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段が、前記第2の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第1の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第2の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第2の孔と、前記第2の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成され、
    前記1以上の第1の内部電極層が前記第1の導電部の中間部に接続される第1の中間電極層と、前記第1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含み、
    前記1以上の第2の内部電極層が前記第2の導電部の中間部に接続される第2の中間電極層と、前記第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含む積層圧電体の製造方法であって、
    前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層を予め備えておらず、しかも前記1以上の第1の孔及び前記1以上の第2の孔を備え、前記第1の孔及び前記第2の孔が、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する外側輪郭が円形で内側輪郭が楕円形の環状接続部を形成するように、前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層と前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層と前記第1の端部側電極層及び前記第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有する基本積層体を形成する工程と、
    前記基本積層体に対して、前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記第1の中間電極層の前記環状接続部と前記第1の端部側電極層の一部分とに接続される1以上の第1の導電部と該1以上の第1の導電部と連続する前記第1の表面電極層とを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程と、
    前記基本積層体に対して、前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記第2の中間電極層の前記環状接続部と前記第2の端部側電極層の一部分とに接続される1以上の第2の導電部と該1以上の第2の導電部と連続する前記第2の表面電極層とを電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程とを具備する積層圧電体の製造方法。
  5. 前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層の少なくとも一方に、前記分極処理の極性を示す極性判別マークを前記印刷技術を用いて形成することを特徴とする請求項に記載の積層圧電体の製造方法。
  6. 振動板の少なくとも一方の面に積層圧電体が接合されてなる圧電型振動素子であって、
    前記積層圧電体は、
    電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ前記積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの前記電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の前記電極層が内部電極層を構成する層構造を有する積層体と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第1の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する第1の電気的接続手段と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第2の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する第2の電気的接続手段とを備えており、
    前記第1の電気的接続手段は、前記第1の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第2の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第1の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第1の孔と、前記第1の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段は、前記第2の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第1の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第2の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第2の孔と、前記第2の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成され、
    前記第1の表面電極層及び前記1以上の第1の導電部並びに前記第2の表面電極層及び前記1以上の第2の導電部は、電極ペーストの焼結体を用いて形成されており、
    前記1以上の第1の内部電極層は、前記第1の導電部の中間部に接続される1つの第1の中間電極層と、前記第1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含んでおり、
    前記1以上の第2の内部電極層は、前記第2の導電部の中間部に接続される1つの第2の中間電極層と、前記第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含んでおり、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記1つの第1の中間電極層及び前記1つの第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する環状接続部を形成するように、開口部から前記積層圧電体の内部に向かうにしたがって横断面積が段階的に縮小するように形成されており、
    前記第1の導電部及び前記第2の導電部は、前記第1の孔内及び前記第2の孔内の各前記環状接続部にそれぞれ接続されており、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記環状接続部の外側輪郭が円形になり、内側輪郭が楕円形になるように、前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層と前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層と前記第1の端部側電極層及び前記第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有していることを特徴とする圧電型振動素子。
  7. 前記振動板及び前記積層体が対向する一対の短辺と対向する一つの長辺とを有する矩形の板状をそれぞれ有していることを特徴とする請求項に記載の圧電型振動素子。
  8. 前記第1の電気的接続手段は、複数の前記第1の孔と複数の前記第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段は、複数の前記第2の孔と複数の前記第2の導電部とから構成され、
    前記複数の前記第1の孔及び前記複数の前記第2の孔は、前記積層体の前記短辺にそれぞれ沿って形成されていることを特徴とする請求項に記載の圧電型振動素子。
  9. 振動板の両面にそれぞれ積層圧電体が接合されてなる圧電型振動素子であって、
    前記積層圧電体は、
    電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ前記積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの前記電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の前記電極層が内部電極層を構成する層構造を有する積層体と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第1の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する第1の電気的接続手段と、
    前記複数の電極層が交互に異なる極性になるように前記第2の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する第2の電気的接続手段とを備えており、
    前記振動板の両面には、両側に配置される二つの前記積層圧電体の一方の積層圧電体の前記第1の表面電極層と他方の積層圧電体の前記第2の表面電極層とがそれぞれ接続されており、
    前記第1の電気的接続手段は、前記第1の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第2の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第1の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第1の孔と、前記第1の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段は、前記第2の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第1の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第2の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第2の孔と、前記第2の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成されてており、
    前記第1の表面電極層及び前記1以上の第1の導電部並びに前記第2の表面電極層及び前記1以上の第2の導電部は、電極ペーストの焼結体を用いて形成されており、
    前記1以上の第1の内部電極層は、前記第1の導電部の中間部に接続される1つの第1の中間電極層と、前記第1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含んでおり、
    前記1以上の第2の内部電極層は、前記第2の導電部の中間部に接続される1つの第2の中間電極層と、前記第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含んでおり、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記1つの第1の中間電極層及び前記1つの第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する環状接続部を形成するように、開口部から前記積層圧電体の内部に向かうにしたがって横断面積が段階的に縮小するように形成されており、
    前記第1の導電部及び前記第2の導電部は、前記第1の孔内及び前記第2の孔内の各前記環状接続部にそれぞれ接続されており、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記環状接続部の外側輪郭が円形になり、内側輪郭が楕円形になるように、前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層と前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層と前記第1の端部側電極層及び前記第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有していることを特徴とする圧電型振動素子。
  10. 前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層の少なくとも一方には、前記分極処理の極性を示す極性判別マークが形成されている請求項に記載の圧電型振動素子。
  11. 振動板の両面にそれぞれ積層圧電体が接合されて構成され、
    前記積層圧電体が、
    電極層と圧電セラミック層とが交互に積層され、その積層方向に分極処理が施されて構成され且つ積層方向の両側にそれぞれ位置する二つの前記電極層が第1の表面電極層と第2の表面電極層とを構成し、内部に位置する複数の電極層が内部電極層を構成する層構造を有する積層体と、
    前記複数の前記電極層が交互に異なる極性になるように前記第1の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第1の内部電極層とを接続する第1の電気的接続手段と、
    前記複数の前記電極層が交互に異なる極性になるように前記第2の表面電極層と前記内部電極層に含まれる1以上の第2の内部電極層とを接続する第2の電気的接続手段とを備え、
    前記振動板の両面には、両側に配置される二つの前記積層圧電体の一方の積層圧電体の前記第1の表面電極層と他方の積層圧電体の前記第2の表面電極層とがそれぞれ接続され、
    前記第1の電気的接続手段が、前記第1の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第2の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第1の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第1の孔と、前記第1の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第1の内部電極層の一部分と接続される1以上の第1の導電部とから構成され、
    前記第2の電気的接続手段が、前記第2の表面電極層に隣接する前記圧電セラミック層を貫通し且つ前記第1の表面電極層と前記圧電セラミック層を間に介して対向する前記第2の内部電極層に至るまでその間に位置する前記圧電セラミック層を貫通して前記積層体内を延びる1以上の第2の孔と、前記第2の表面電極層と連続して形成されて前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記1以上の第2の内部電極層の一部分と接続される1以上の第2の導電部とから構成され、
    前記1以上の第1の内部電極層が前記第1の導電部の中間部に接続される第1の中間電極層と、前記第1の導電部の端部に接続される第1の端部側電極層とを含み、
    前記1以上の第2の内部電極層が前記第2の導電部の中間部に接続される第2の中間電極層と、前記第2の導電部の端部に接続される第2の端部側電極層とを含む圧電型振動素子の製造方法であって、
    前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層を予め備えておらず、しかも前記1以上の第1の孔及び前記1以上の第2の孔を備え、前記第1の孔及び前記第2の孔が、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層のそれぞれの一部が各孔内に環状に露出する外側輪郭が円形で内側輪郭が楕円形の環状接続部を形成するように、前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層と前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層との間にそれぞれ位置する大径部と、前記第1の中間電極層及び前記第2の中間電極層と前記第1の端部側電極層及び前記第2の端部側電極層の間にそれぞれ位置する小径部とを有する基本積層体を形成する工程と、
    前記基本積層体に対して、前記1以上の第1の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記第1の中間電極層の前記環状接続部と前記第1の端部側電極層の一部分とに接続される1以上の第1の導電部と該1以上の第1の導電部と連続する前記第1の表面電極層とを同じ電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程と、
    前記基本積層体に対して、前記1以上の第2の孔の内壁に添って延びて前記孔内に露出する前記第2の中間電極層の前記環状接続部と前記第2の端部側電極層の一部分とに接続される1以上の第2の導電部と該1以上の第2の導電部と連続する前記第2の表面電極層とを電極ペーストを用いて印刷技術により同時に形成する工程とを具備する圧電型振動素子の製造方法。
  12. 前記第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層の少なくとも一方に、前記分極処理の極性を示す極性判別マークを前記印刷技術を用いて形成し、
    前記極性判別マークに基づいて、前記振動板の両面に第1の表面電極層及び前記第2の表面電極層がそれぞれ接続されるように、前記二つの積層圧電体を前記振動板の両面にそれぞれ接合することを特徴とする請求項11に記載の圧電型振動素子の製造方法。
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