JP4616137B2 - 磁性トナーとそれを用いた画像形成方法 - Google Patents
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Description
この磁性1成分ジャンピング現像方法では、絶縁性の磁性トナーを用いているため、導電性のトナーを用いた場合には不可能であった、形成したトナー像を、電界を利用して、紙等の被印刷物の表面に転写することが可能となる。また、潜像保持体が、電気的リークによって破壊されるのを防止することもできる。
帯電させやすいこと、
磁力によって磁性トナーを保持した状態で、現像剤担持体と十分に摩擦できること、
磁力によって磁性トナーを保持しつつ、静電潜像と非接触の状態で、静電潜像を現像できること
から、形成画像の非印字部分や余白部分にトナーが付着する地カブリの発生を防止して、画質の優れた画像を形成できるという利点もある。
帯電量が速やかに立ち上がりやすいこと、
高温、高湿環境などの、帯電しにくい環境下や、逆に低温、低湿環境などの、帯電し過ぎる環境下においても、帯電量不足やチャージアップ(過帯電)を生じることなしに、常に適度な帯電量を維持できると共に、その適度な帯電量を、長期に亘って維持できること、
が求められる。
磁性粉としては、現在、6個の四角形で囲まれた凸多面体である六面体(立方体、直方体)状のものや、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体状のもの等の、多面体状の磁性粉と、球状の磁性粉とが一般的に用いられる。
そこで、球状の磁性粉と、多面体状の磁性粉の、両方の長所を活かすために、様々な粒子形状を有する磁性粉が検討されている。
上記の粒子形状を有する磁性粉は、頂点と稜線がいずれも曲面状とされ、電荷を放出しやすい尖った頂点や稜線を有しないため、特許文献1〜3に記載された、多面体の頂点や稜線を、小さな平面で面取りした磁性粉に比べて、磁性トナーに内包させた際に、電荷のリークを起こしにくくすることができる。
すなわち、曲面状とした頂点や稜線の曲率半径が大きすぎて、隣り合う曲面が繋がってしまい、投影像の外周部に直線とみなせる部分を有しない、球状に近い磁性粉は、球状のものと同様に、磁性トナーのチャージアップを防止する効果が得られない。
そのため、当該磁性粉を磁性トナーに内包させた際に、頂点や稜線を曲面状としない磁性粉を用いる場合に比べて電荷のリークを起こりにくくしながら、なおかつ、磁性トナーのチャージアップを防止することが可能となる。
(1) 平均粒子径が0.01μm未満である磁性粉は、トナー粒子の表面に露出する割合が増加し、露出した磁性粉から電荷が放出されて、磁性トナーの帯電不足を招く結果、画像濃度が低下するという問題があり、
(2) 一方、平均粒子径が0.50μmを超える磁性粉は、逆に、トナー粒子の表面に露出する割合が減少し、露出した磁性粉から放出される電荷が少なくなって、磁性トナーのチャージアップを招く結果、特に画像形成を繰り返した際に、画像濃度が低下するという問題があるため、
磁性粉の平均粒子径は、0.01〜0.50μmである必要があることを見出した。
また、磁性粉としては、磁性トナーに良好な磁気特性を付与することを考慮すると、Feに対して0.1〜10原子%の、Mn、Zn、Ni、Cu、Al、Ti、およびSiから選ばれる少なくとも1種の元素を含む、マグネタイト(四三酸化鉄)からなるものを用いることが好ましい。また、同様の理由で、磁性粉の、トナー粒子中に占める割合は、35〜60質量%であるのが好ましい。
また、請求項4記載の発明は、磁性粉の含有率が35〜65質量%である請求項1記載の磁性トナーである。
〈磁性粉〉
磁性粉1としては、図1に二点鎖線および破線で示す、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体2を基本とし、かつ、同図中に実線で示すように、八面体2の各頂点および稜線が曲面状であると共に、例えば、図2に示す、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて撮影した写真(投影像)の外周部に、この投影像を簡略化した図3にも見るように、直線とみなせる部分3を有する粒子形状の磁性粉が用いられる。
一方、平均粒子径が0.50μmを超える磁性粉は、逆に、トナー粒子の表面に露出する割合が減少し、露出した磁性粉から放出される電荷が少なくなって、磁性トナーのチャージアップを招く結果、特に画像形成を繰り返した際に、画像濃度が低下するという問題がある。
磁性粉の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡によって撮影した写真(倍率1万倍)を4倍に拡大して、写真に写された300個の磁性粉について測定したマーチン径(円相当径)の平均値である。
鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属やその合金、または、これらの元素を含む化合物、
強磁性元素を含まないが、適当な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる合金、および
二酸化クロム
等からなるものを挙げることができ、中でもフェライト、マグネタイトからなる磁性粉が好ましい。特に、磁性トナーに、良好な磁気特性を付与することを考慮すると、磁性粉としては、Feに対して0.1〜10原子%の、Mn、Zn、Ni、Cu、Al、Ti、およびSiから選ばれる少なくとも1種の元素を含むマグネタイトによって形成した磁性粉を用いるのが好ましい。
すなわち、1.5mol/リットルのFe2+を含む硫酸第一鉄塩水溶液26.7リットルを、あらかじめ反応容器中に入れておいた、3.4Nの水酸化ナトリウム水溶液25.9リットル(Fe2+に対し1.10当量に相当する)に加え、90℃に加熱して、pHを10.5に維持しながら、水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩懸濁液を生成する。
次に、上懸濁液に、そのpHが6.5になるように、硫酸水溶液を添加した後、液温を90℃に維持しながら、毎分100リットルの空気を50分間に亘って吹き込んで、懸濁液中にマグネタイト粒子を生成させる。
バインダ樹脂としては、例えばポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂等が挙げられ、特にポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましい。
ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビスフェノール類;
ソルビトール、1,2,3,6−へキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエルスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセリン、ジグリセリン、2−メチルプロバントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の3価以上のアルコール類などが挙げられる。
1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−へキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロへキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール3量体酸などの3価以上のカルボン酸類などが挙げられる。
バインダ樹脂は、その一部が架橋構造を有しているのが好ましい。一部に架橋構造を導入することによって、定着性を低下させることなく、磁性トナーの保存安定性や形態保持性、耐久性等を向上させることができる。バインダ樹脂の一部を架橋構造とするためには、架橋剤を添加して樹脂を架橋させたり、熱硬化性樹脂を配合したりすればよい。
バインダ樹脂のガラス転移温度Tgは、50〜65℃であるのが好ましく、50〜60℃であるのが、さらに好ましい。ガラス転移温度がこの範囲未満では、トナー粒子同士が融着しやすくなって、保存安定性が低下するおそれがある。また、樹脂の強度が低いため、潜像保持体の表面に付着して離れなくなる、いわゆるトナー付着を生じるおそれもある。また、逆にガラス転移温度がこの範囲を超える場合には、紙等の被印刷物の表面への定着性が低下するおそれがある。
電荷制御剤は、磁性トナーの帯電レベルや帯電立ち上がり特性(短時間で、一定の電荷レベルに帯電するかの指標)を向上させると共に、耐久性や安定性を向上させるために配合される。電荷制御剤には、正帯電性のものと負帯電性のものとがあり、磁性トナーの帯電極性に合わせて、そのいずれか一方が配合される。
ワックスは、磁性トナーの、紙等の被印刷物の表面への定着性を向上させたり、定着時の磁性トナーが、画像形成装置の定着ローラ等に付着するオフセットを防止して、耐オフセット性を向上させたり、定着ローラ等に付着した磁性トナーが、被印刷物の表面に再付着して画像を汚す、像スミアリングを防止したりするために配合される。
本発明の磁性トナーは、上記の各成分を、ヘンシェルミキサー等のかく拌混合機を使用して混合し、次いで押出機等の混練機を用いて混練したのち、冷却し、さらに粉砕すると共に、必要に応じて分級することで製造される。また上記の各成分を湿式混合してもよい。かくして製造される本発明の磁性トナーは、体積基準の中心粒径が、5〜10μmであるのが好ましい。
本発明の画像形成方法は、固定磁石を内蔵して回転する現像剤担持体の表面に、上記本発明の磁性トナーの薄層を形成する工程と、上記現像剤担持体と、静電潜像を保持する潜像保持体とを、上記薄層と、潜像保持体の表面とが接触しないように間隔を保持して対峙させた状態で、薄層から、磁性トナーを潜像保持体の表面に飛翔させて、静電潜像をトナー像に顕像化する工程とを含むことを特徴としている。
無機の感光体としては、例えば、導電性基体上に、セレン、セレン−テルル、セレン−ヒ素、硫化カドミウム等の無機光導電材料の薄膜からなる感光層を形成したもの等が挙げられる。
また、有機の感光体としては、導電性基体上に、単層型または積層型の、有機の感光層を形成したものが挙げられ、単層型の感光層としては、電荷発生剤、電荷輸送剤等をバインダ樹脂中に分散させたものが挙げられる。また、積層型の感光層としては、電荷発生剤からなる電荷発生層と、電荷輸送剤をバインダ樹脂中に分散させた電荷輸送層とをこの順に、または逆の順に積層したもの等が挙げられる。
潜像保持体としての感光体の表面に、静電潜像を保持させるためには、従来同様に、スコロトロン帯電器等を用いて感光体の表面を一様に帯電させた後、半導体レーザー、発光ダイオード等の露光手段によって露光して、露光部分の電荷を除去すればよい。
転写ローラとしては、例えば発泡EPDM等の軟質の発泡体からなるローラが好ましい。転写ローラとして発泡体のローラを使用した場合には、紙詰まり等が発生した際に、転写ローラに付着したトナーが、発泡体の気泡中に入り込むことによって、運転再開時における、被印刷物の裏汚れ等を防止することができる。したがって、転写ローラのクリーニングが不要になって、イニシャルコストおよびランニングコストを低減することができる。
転写ローラは、感光体の表面に接触させた状態で、感光体の表面に対して、3〜5%の線速差をつけて回転させるのが好ましい。線速差が3%未満では、トナー像の転写性が低下して、文字の中抜け等を生じるおそれがあり、5%を超える場合には、感光体表面に対するスリップ量が大きくなって、転写像のずれ、いわゆるジッタが大きくなるおそれがある。
(平均粒子径の測定)
透過型電子顕微鏡によって撮影した写真(倍率1万倍)を4倍に拡大して、写真に写された300個の磁性粉についてマーチン径(円相当径)を測定し、その平均値を求めて、磁性粉の平均粒子径とした。
(バインダ樹脂の合成)
窒素雰囲気中で、スチレン845質量部、アクリル酸n−ブチル155質量部、およびジ−tert−ブチルペルオキシド8.5質量部を、キシレン125質量部に溶解して溶液を調製した。
温度計、かく拌機、窒素導入管、および還流管を接続した反応容器中にキシレン300質量部を入れ、窒素導入管から継続的に窒素を導入しながら、反応容器を加熱して液温を170℃に維持しつつ、上記反応容器中に、先に調製した溶液を、3時間かけて滴下し、滴下終了後、170℃でさらに1時間かく拌を続けたのち、溶剤を除去して、バインダ樹脂としてのスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体を製造した。
磁性粉としては、Feに対して1.1原子%のZnを含むマグネタイトからなり、粒子形状が、図1〜図3に示すように、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体を基本とし、八面体の各頂点および稜線が曲面状であると共に、その投影像の外周部に直線とみなせる部分を有する、平均粒子径が0.22μmである磁性粉を用いた。
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体状で、かつその頂点および稜線が曲面状とされていない、平均粒子径が0.22μmである磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体を基本とし、八面体の各頂点および稜線が曲面状であると共に、その投影像の外周部に直線とみなせる部分を有しない、平均粒子径が0.24μmである磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体状で、かつその頂点および稜線が、特許文献1の図6(b)に見るように、八面体を構成する各面よりも小さな平面によって面取りされた、平均粒子径が0.20μmである磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が立方体状で、かつその頂点および稜線が曲面状とされていない、平均粒子径が0.20μmである磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が立方体状で、かつその頂点および稜線が、特許文献1の図6(f)に見るように、立方体を構成する各面よりも小さな平面によって面取りされた、平均粒子径が0.20μmである磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が球状で、かつその平均粒子径が0.22μmである磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
上記複合機を、温度20℃、相対湿度65%RHの常温、常湿環境中に8時間、静置して状態を安定させた後、同じ常温、常湿環境中で下記の各特性を評価した。
(1) 画像濃度:
上記複合機を用いて、印字率5%の標準パターンを画像形成した1枚目の画像(初期画像)の画像濃度と、ISO4%原稿を10万枚、連続画像形成した後、印字率5%の標準パターンを画像形成した画像(耐久後画像)の画像濃度とを、それぞれマクベス反射濃度計〔グレタグ・マクベス社製のRD914〕を用いて測定した。そして、画像濃度が1.30以上のものを合格、1.30未満のものを不合格として評価した。
上記(1)で形成した初期画像および耐久後画像の余白部分を観察して、地カブリの有無を、下記の基準で評価した。
○:地カブリは全く見られなかった。
△:地カブリが僅かに見られた。
×:強い地カブリが見られた。
初期画像形成時と、連続画像形成後に、それぞれ現像剤担持体の表面に形成されたトナーの薄層におけるトナーの帯電量μC/gを、帯電量測定装置〔トレック(TREK)社製のQ/M meter 210HS〕を用いて測定した。
(4) 層むら(トナーの薄層の状態)
初期画像形成時と、連続画像形成後に、それぞれ現像剤担持体の表面に形成されたトナーの薄層の状態を観察して、下記の基準で評価した。
○:薄層は均一で、乱れは観察されなかった。
△:薄層にわずかな乱れが見られたが、形成画像に影響のない程度であった。
×:薄層に乱れが見られ、形成画像にも影響が見られた。特に、ベタ画像部に濃度むらが観察された。
複合機を、温度33℃、相対湿度85%RHの高温、高湿環境中に8時間、静置して状態を安定させた後、同じ高温、高湿環境中で、先に示した(1)〜(3)と同条件で、画像濃度とトナー帯電量を測定すると共に、地カブリと層むらを評価した。
(C) 低温、低湿試験:
複合機を、温度10℃、相対湿度20%RHの低温、低湿環境中に8時間、静置して状態を安定させた後、同じ低温、低湿環境中で、先に示した(1)〜(3)と同条件で、画像濃度とトナー帯電量を測定すると共に、地カブリと層むらを評価した。
以上の結果を表1〜3に示す。なお、表中の、磁性粉の粒子形状の欄の符号は下記の通り。
八−角:八面体状で、かつ頂点および稜線が曲面状とされていないもの。通常の八面体。
八−丸大:八面体状で、かつ頂点および稜線が曲面状とされていると共に、曲面の曲率半径が大きすぎて、その投影像の外周部に直線とみなせる部分を有しないもの。
八−面:八面体状で、かつ頂点および稜線が小さな平面で面取りされたもの。
立−面:立方体状で、かつ頂点および稜線が小さな平面で面取りされたもの。
球:球状のもの。
実施例2〜5、比較例7、8:
磁性粉として、実施例1で使用したのと同じ組成のマグネタイトからなり、粒子形状が、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体状で、かつその頂点および稜線が曲面状であると共に、その投影像の外周部に直線とみなせる部分を有する、平均粒子径が0.006μm(比較例7)、0.016μm(実施例2)、0.083μm(実施例3)、0.33μm(実施例4)、0.39μm(実施例5)、および0.64μm(比較例8)である磁性粉を同量、用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積基準の中心粒径が8.0μmである磁性トナーを製造した。
結果を、実施例1の結果と併せて表4〜6に示す。
2 八面体
3 直線とみなせる部分
Claims (6)
- バインダ樹脂で形成されたトナー粒子中に、平均粒径が0.01〜0.5μmで、かつ、その粒子形状が、8個の三角形で囲まれた凸多面体である八面体を基本とし、上記八面体の各頂点および稜線が曲面状であって電荷の放出点となる尖った頂点や稜線を有さず、かつその投影像の外周部に直線とみなせる部分を有する磁性粉が内包されたことを特徴とする磁性トナー。
- 磁性粉の平均粒径が0.05〜0.35μmである請求項1記載の磁性トナー。
- 磁性粉が、Feに対して0.1〜10原子%の、Mn、Zn、Ni、Cu、Al、Ti、およびSiから選ばれた少なくとも1種の元素を含むマグネタイトによって形成されている請求項1記載の磁性トナー。
- 磁性粉の含有率が35〜65質量%である請求項1記載の磁性トナー。
- 固定磁石を内蔵して回転する現像剤担持体の表面に、磁性トナーの薄層を形成する工程と、上記現像剤担持体と、静電潜像を保持する潜像保持体とを、上記薄層と、潜像保持体の表面とが接触しないように間隔を保持して対峙させた状態で、薄層から、磁性トナーを潜像保持体の表面に飛翔させて、静電潜像をトナー像に顕像化する工程とを含む画像形成方法に使用される請求項1記載の磁性トナー。
- 固定磁石を内蔵して回転する現像剤担持体の表面に、請求項1記載の磁性トナーの薄層を形成する工程と、上記現像剤担持体と、静電潜像を保持する潜像保持体とを、上記薄層と、潜像保持体の表面とが接触しないように間隔を保持して対峙させた状態で、薄層から、磁性トナーを潜像保持体の表面に飛翔させて、静電潜像をトナー像に顕像化する工程とを含むことを特徴とする画像形成方法。
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