JP4614323B2 - 画像転写装置、および画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。そのうち特に、感光体上に形成したトナー画像を中間転写体を介して間接的に転写して、用紙・OHPフィルム等の記録材に画像を記録する電子写真式の画像形成装置に関する。ならびに、そのような画像形成装置において、第1の画像担持部材で担持するトナー画像を第2の画像担持部材に静電的に転写して後、その第2の画像担持部材上のトナー画像を加熱手段で加熱溶融して転写定着手段で記録材に転写すると同時に定着する画像転写装置に関する。
従来の画像形成装置の中には、感光体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を直接転写して記録材に記録を行なうものがある。この種の直接転写方式の画像形成装置では、記録材上の紙粉等の異物が感光体に付着し、トナーリサイクル装置を備えるものにあってはさらに現像装置のトナー中にまで混入して、画像品質を低下する問題があった。
このため、従来の画像形成装置の中には、例えば図7に示すカラー複写機ように、ドラム状の4つの感光体(第1の画像担持部材)1K、1C、1M、1Yを反時計まわりに回転しながら、それらの各感光体上にそれぞれブラック・シアン・マゼンタ・イエロの各色トナー画像を形成し、その各色トナー画像を順に転写していったんベルト状の中間転写体(第2の画像担持部材)2上に合成トナー画像を形成し、そののち中間転写体2上の合成トナー画像を、その中間転写体2の時計まわりの回転に合わせて搬送路3を通して搬送する記録材4に、二次転写装置5を用いて静電的に一括転写し、その一括転写後のトナー画像を定着装置6で記録材4に定着するものがある。
ところが、記録材としては、通常の用紙の他、OHPフィルムなど、厚さや表面性等が異なる多くの種類のものを用いる。また、複写機まわりの湿度等の設置環境も変化し、抵抗値などの電気的特性も変る。このような記録材の種類や環境の変化は、転写バイアスを印加して静電的に行う二次転写において大きな影響を及ぼし、中でも電気的特性の変化の影響は大きく、画像品質の低下を招く問題があった。
そこで、従来の画像形成装置の中には、例えば特許文献1ないし3に記載されるように、中間転写体上のトナー画像を加熱して、ローラ状やベルト状の第3の画像担持部材に二次転写して後、その第3の画像担持部材上のトナー画像を加熱溶融して粘着力を利用してその溶融したトナー画像を記録材に転写すると同時に定着するものがある。この方式を用いると、トナーを溶融してトナー間の付着力を強くするので転写チリが発生せず、また記録材の含水量の違いなどに起因する電気的特性の相違による放電の影響を受けず、安定した転写に基づく良好な画像品質を得ることができる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されるように、中間転写体上のトナー画像を加熱するので、中間転写体が高温となり、その熱が感光体に伝わって感光体を劣化し、また感光体等でトナー融着を生ずるなどの問題があった。
このため、特許文献1に記載の画像形成装置では、一次転写位置において感光体と中間転写体とを非接触に保持していた。また、特許文献2に記載の画像形成装置では、冷却手段を用いて中間転写体を冷却することにより感光体の温度上昇を防止していた。
一方、特許文献3に記載の画像形成装置では、二次転写でトナー画像を加熱し、三次転写で記録材に転写定着し、特許文献4に記載の画像形成装置では、一次転写位置において感光体と中間転写体とを非接触として感光体への熱伝達を阻止していた。
特開2000−227724号公報 特開2000−275982号公報 特開2002−189360号公報 特開2003−271026号公報
ところが、特許文献1に記載の画像形成装置では、高温の中間転写体が感光体の近傍を通ることから、同様に感光体の温度上昇は避けられず、また同極性に帯電したトナー同士が空間で反発し合い画像が広がる方向にトナーが散って転写チリを発生する問題があった。特許文献2に記載の画像形成装置では、冷却手段を用いることから、冷却に大きな電力を必要とする問題があった。特許文献3に記載の画像形成装置では、やはり中間転写体は温度上昇し、その熱を感光体に伝えてしまう問題があった。また、特許文献4に記載の画像形成装置では、感光体と中間転写体とを非接触とすることから、熱による影響は少ないものの、転写チリが発生するなどにより画質の劣化を招く問題があった。
そこで、この発明の目的は、第1の画像担持部材で担持するトナー画像を第2の画像担持部材に静電転写して後、その第2の画像担持部材のトナー画像を加熱溶融して記録材に転写定着する画像転写装置において、転写チリの発生を防止してトナー飛散を解消するとともに、消費電力が大きくなることを防止しながら、第2の画像担持部材の熱が上流側の第1の画像担持部材に伝達しないようにすることにある。
かかる目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、トナー画像を担持する、中間転写体等の第1の画像担持部材と、その第1の画像担持部材と静電転写位置において非接触で対向し、転写バイアスを印加して前記第1の画像担持部材上のトナー画像を静電的に転写する、定着ベルト等の第2の画像担持部材と、その第2の画像担持部材上のトナー画像を加熱溶融する、誘導コイル・輻射ヒータ・ハロゲンヒータ等を用いた加熱手段と、その加熱手段で加熱溶融したトナー画像を、シート・OHPフィルム等の記録材に転写すると同時に定着する転写定着手段とを備える画像転写装置にあって、
前記静電転写位置における転写電界を制御してトナー画像の転写領域を規制する転写領域規制部材を備え、
前記転写領域規制部材として、前記第1の画像担持部材と前記第2の画像担持部材との間に、絶縁板の片方の表面に前記第1の画像担持部材と対向して一方の電極を有し、他方の表面に前記第2の画像担持部材と対向して他方の電極を有する電界制御板を設け、一方の電極には、前記第1の画像担持部材の電位と同極性で、ほぼ同電位の電極印加バイアスを印加し、他方の電極には、前記第2の画像担持部材の電位と同極性で、ほぼ同電位の電極印加バイアスを印加する一方、
前記第1の画像担持部材または前記第2の画像担持部材の表面電位を検知する表面電位検知手段と、その表面電位検知手段の検知結果に応じて前記電極印加バイアスを制御する制御手段とを備え、
前記電界制御板は、前記静電転写位置に転写領域形成ギャップをあけて設ける、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の画像転写装置において、前記第1の画像担持部材上のトナー画像を前記第2の画像担持部材に静電的に転写する転写バイアスに交流成分またはパルス成分を重畳し、交流により転写電界に振動を発生する、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像転写装置において、前記第1の画像担持部材に機械的振動を付与する振動付与手段を備える、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置において、前記加熱手段を、前記第2の画像担持部材の搬送方向において前記転写定着手段の転写定着位置の上流位置に設け、局所的に前記第2の画像担持部材上のトナー画像を加熱溶融する、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置において、前記第2の画像担持部材の搬送方向において、前記転写定着手段の転写定着位置の下流であって、前記静電転写位置の上流位置に、前記第2の画像担持部材を冷却する冷却手段を備える、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置を備えることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、第1の画像担持部材で担持するトナー画像を第2の画像担持部材に静電転写して後、その第2の画像担持部材のトナー画像を加熱溶融して記録材に転写定着する画像転写装置において、静電転写位置における転写電界を制御してトナー画像の転写領域を規制するので、同極性に帯電したトナー同士が空間で互いに反発し合い画像が広がる方向にトナーが散って転写チリを発生することを防ぎ、トナー飛散を防止して画像品質の低下を防止することができる。同時に、大きな電力を必要としないから、消費電力が大きくなるおそれもない。そして、第2の画像担持部材を、静電転写位置において第1の画像担持部材と非接触で対向するので、その静電転写位置で遮断して、加熱手段による第2の画像担持部材の温度上昇を第1の画像担持部材に伝達しないようにすることができる。これにより、静電転写位置の上流にある感光体への温度伝達を阻止し、感光体が劣化したり感光体上などでトナー融着が発生したりすることを防止できる。
また、請求項に記載の発明によれば、転写領域規制部材として、第1の画像担持部材と第2の画像担持部材との間に電界制御板を設け、その表面電極にそれと対向する第1の画像担持部材または第2の画像担持部材の電位と同極性で、ほぼ同電位の電極印加バイアスを印加して電気力線を中央部に絞るので、同極性に帯電したトナー同士が空間で互いに反発し合うことを防ぎ、転写チリの発生をなくしてトナー飛散を防止し、画像品質の低下を防止することができる。
さらに、請求項に記載の発明によれば、第1の像担持体または第2の像担持体の表面電位を検知する表面電位検知手段と、その表面電位検知手段の検知結果に応じて電極印加バイアスを制御する制御手段とを備え、第1の像担持体または第2の像担持体の表面電位に応じた電極印加バイアスを加えるので、適正な転写電界を形成することができる。
またさらに、請求項に記載の発明によれば、静電転写位置に、適宜間隔の転写領域形成ギャップをあけて電界制御板を設けるので、同極性に帯電したトナー同士が空間で互いに反発し合うことを防ぎ、転写チリの発生をなくしてトナー飛散を防止し、画像品質の低下を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、第1の画像担持部材上のトナー画像を第2の画像担持部材に静電的に転写する転写バイアスに交流成分またはパルス成分を重畳し、トナーに及ぼす静電力を振動し、その振動によりトナーの付着力を弱めてトナーを移動しやすくすることができる。
請求項に記載の発明によれば、振動付与手段により第1の画像担持部材に機械的振動を付与するので、その機械的振動により中間転写体に対するトナーの付着力を低減し、トナーを移動しやすくしてより弱い転写バイアスで転写することができるようにする。
請求項に記載の発明によれば、加熱手段を、第2の画像担持部材の搬送方向において転写定着手段の転写定着位置の上流位置に設け、局所的に第2の画像担持部材上のトナー画像を加熱溶融するので、他の部材に熱を逃がすことなく、主としてトナーを加熱することができる。
請求項に記載の発明によれば、第2の画像担持部材を冷却する冷却手段を備えるので、加熱手段による第2の画像担持部材の温度上昇を冷却手段で冷却して第1の画像担持部材に伝達しないようにすることができる。これにより、消費電力は大きくなるものの、静電転写位置の上流にある感光体への温度伝達を阻止し、感光体が劣化したり感光体上などでトナー融着が発生したりすることを防止できる。
請求項に記載の発明によれば、画像形成装置において、請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置を備えるので、上述した各効果を有する画像転写装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラー複写機におけるその内部機構の全体概略構成を示す。
図中符号100は複写機装置本体の中央に備えるタンデム作像装置であり、200はそのタンデム作像装置100まわりで記録材を搬送する給紙搬送装置である。図示省略するが、タンデム作像装置100の上には、画像読取装置を備える。タンデム作像装置100には、作像した画像を記録材に転写する画像転写装置70を設ける。
タンデム作像装置100には、画像転写装置70にエンドレスベルト状の中間転写体10を、図示例では1つの駆動ローラ12と2つの従動ローラ13・14に掛けまわして図中時計まわりに走行可能に設ける。中間転写体10は、もちろん、別途中間転写体10の片寄りを調整するローラなど、4つ以上のローラに掛けまわすようにしてもよい。また、図示例ではほぼ水平に張り渡すが、水平ではなく、斜めに傾斜して張り渡すようにしてもよい。
そのような中間転写体10まわりには、図示例では、駆動ローラ12の左に、二次転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する二次クリーニング装置15を設ける。また、一方の従動ローラ13は、二次転写ローラを兼ね、その右に静電転写位置を設けてその静電転写位置に二次転写ローラ16を備える。
さらに、駆動ローラ12と従動ローラ13間に平面状にまっすぐに張り渡した部分上には、その回転方向上流位置から、ブラック・シアン・マゼンタ・イエロの4つの単色作像手段18K、18C、18M、18Yを横に並べて配置する。各単色作像手段18には、それぞれ中間転写体10に沿ってドラム状の感光体20を平行に並べて設け、ともに同じ反時計まわりに回転可能とする。そして、各感光体20のまわりには、それぞれ帯電装置21、現像装置22、一次転写装置23、一次クリーニング装置24を配置する。また、それら4つの単色作像手段18上には、露光装置25を備える。
さて、上述した二次転写ローラ16には、それと間隔をあけて備える定着ローラ27との間に、導電性を有するエンドレスの定着ベルト28を掛けまわす。定着ベルト28は、上述した静電転写位置において中間転写体10と非接触で対向して設ける。定着ベルト28を挟んで定着ローラ27には、加圧ローラ30を押し当ててそれらの間に定着ニップnを形成し、それらで転写定着手段31を構成する。図中反時計まわりに走行する定着ベルト28の走行方向において、定着ニップnの上流位置には、定着ベルト28上のトナー画像を加熱溶融する加熱手段として誘導コイル32を備える。
他方、給紙搬送装置200には、タンデム作像装置100の下方に給紙トレイ34を備える。給紙トレイ34上には、用紙・OHPフィルム等の記録材35を積載して載置する。その積載する記録材35の最上位の記録材の先端と接触するように、給紙開始位置には給紙コロ36を設ける。そして、給紙開始位置から上述した定着ニップn位置に向けて斜め上向きに給紙搬送路37を形成する。給紙搬送路37には、複数対の搬送ローラ38と、定着ニップnの直前に一対のレジストローラ39とを設ける。
さて、いまこのカラー複写機を用いてコピーをとるときは、原稿をセットして後、不図示のスタートスイッチを押して不図示の画像読取装置で原稿内容を読み取る。また、スタートスイッチを押すと、適宜のタイミングで駆動ローラ12を回転駆動して従動ローラ13・14を従動回転しながら、中間転写体10を走行する。同時に、個々の単色作像手段18で各感光体20を回転する。
そして、個々の単色作像手段18において、帯電装置21で感光体20の表面を一様に帯電して後、上述した画像読取装置の読取内容に応じて露光装置25で書込み光を照射して書込みを行い、感光体20上に静電潜像を形成し、それから現像装置22でそれぞれ別個のトナーを付着してその静電潜像を可視像化し、個々の感光体20上にそれぞれブラック・シアン・マゼンタ・イエロの単色トナー画像を形成する。
各感光体20上の単色トナー画像は、中間転写体10の走行とともに、それぞれ一次転写装置23に所定の一次転写バイアスを印加して中間転写体10上に順次重ねて一次転写し、中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の各感光体20は、一次クリーニング装置24で残留トナーを除去して表面を清掃し、図示しない除電装置で除電することにより初期化して再度の画像形成に備える。
中間転写体10上の合成カラー画像は、二次転写ローラ16に転写バイアスを印加することにより静電転写位置において転写電界を形成し、定着ベルト28上に静電的に二次転写する。このとき、転写バイアスに交流成分またはパルス成分を重畳すると、トナーに及ぼす静電力が振動し、その振動によりトナーの付着力を弱めてトナーを移動しやすくすることができる。画像転写後の中間転写体10は、二次クリーニング装置15で残留トナーを除去して表面を清掃し、初期化して再度の画像転写に備える。
定着ベルト28上の合成カラー画像は、定着ベルト28の走行とともに、誘導コイル32に高周波を印加して磁場を発生し、その磁場により誘導加熱して加熱溶融する。
他方、上述したごとくスタートスイッチを押したとき、適宜のタイミングで給紙コロ36を回転して最上位の記録材35を1枚ずつ分離して給紙搬送路37に繰り出し、複数対の搬送ローラ38で搬送してレジストローラ39でタイミングを取って定着ニップnに導く。そして、上述した誘導コイル32で加熱溶融した、定着ベルト28上のトナー画像を、その定着ニップnで記録材35に転写すると同時に定着する。
なお、上述したタンデム作像装置100は、選択された単色モードまたは複数色モードにしたがい、適宜単色作像手段18のいくつかを選択使用し、モノクロ画像またはカラー画像を形成するようになっている。
ところで、図示例では、トナー画像を担持する中間転写体10を第1の画像担持部材とし、定着ベルト28を第2の画像担持部材とする。第2の画像担持部材である定着ベルト28は、その第1の画像担持部材と静電転写位置において非接触で対向し、第1の画像担持部材である中間転写体10上のトナー画像を静電的に転写する。そして、それら第1の画像担持部材である中間転写体10と第2の画像担持部材である定着ベルト28との間に電界制御板40を設け、その電界制御板40を、トナー画像の転写領域を規制する転写領域規制部材とする。
図2には、図1に示すカラー複写機の静電転写位置を拡大して示す。
この図2から判るとおり、電界制御板40には、静電転写位置に転写領域形成ギャップGをあける。このギャップGは、2枚の電界制御板を間隔をあけて設置して形成してもよく、また1枚の電界制御板にスリットを設けて形成してもよい。そして、電界制御板40は、絶縁板41の片方の表面に第1の画像担持部材である中間転写体10と対向して電極42を設け、他方の表面に第2の画像担持部材である定着ベルト28と対向して電極43を設ける。
そして、一方の電極42には、中間転写体10の電位と同極性で、ほぼ同電位の、例えば−100V〜−500Vの電極印加バイアスを印加する。他方の電極43には、定着ベルト28の電位と同極性で、好ましくはほぼ同電位の電極印加バイアスを印加する。例えば、転写バイアスが+4kVのときには、電極43に+3.8kVの電極印加バイアスを印加する。
このようにすると、電界制御板40がある場所では、電極印加バイアスの印加により静電転写位置における転写電界を制御して電界を弱めるので、トナーは移動せず、電界制御板40のないギャップGの部分でのみ移動して転写が行われることとなる。そして、転写領域規制部材である電界制御板40が、静電転写位置における電界領域前後の空間の転写電界を減じて転写電界の範囲を狭め、トナーの移動を制限してトナー画像の転写領域を規制するので、同極性に帯電したトナー同士が空間で互いに反発し合うことを防ぎ、転写チリの発生をなくしてトナー飛散を防止し、画像品質の低下を防止することができる。また、下流領域においても、電界を弱めているので、逆転写を防止することができる。
さらに、転写領域規制部材である電界制御板40が、静電転写位置における電界領域前後の空間の電気力線を電界領域中央部に絞ってトナー同士の反発力を抑える方向の電界を形成し、トナー画像の転写領域を規制するので、同極性に帯電したトナー同士が空間で互いに反発し合うことを防ぎ、転写チリの発生をなくしてトナー飛散を防止し、画像品質の低下を防止することができる。
図3には、比較例として、転写領域規制部材である電界制御板40を設けない場合を示す。
中間転写体10と定着ベルト28間の間隙は、走行方向に徐々に狭くなり、それにともない転写電界は強くなる。トナーは、帯電量や付着力にばらつきがあるので、転写電界が徐々に強くなると静電力との関係で移動しやすいものから定着ベルト28に転写しはじめ、間隙の最も狭い部分でほとんどのトナーの転写が終わる。このように、転写領域規制部材である電界制御板40を設けないと、トナーの転写は、間隙の広い部分から徐々にはじまり、転写電界の全領域である幅広い範囲で転写が行われ、トナーによって移動距離や場所が異なっているので、転写チリ発生の原因となっている。
さて、図示省略するが、この例では、第1の画像担持部材である中間転写体10および第2の画像担持部材である定着ベルト28のそれぞれの表面電位を検知する表面電位検知手段と、その表面電位検知手段の検知結果に応じて電極印加バイアスを制御する制御手段とを備える。そして、表面電位検知手段で中間転写体10および定着ベルト28の表面電位を測定し、その測定結果に応じて制御手段で調整して電界制御板40の電極42・43に電極印加バイアスを加え、適正な転写電界を形成する。電極42・43を構成する独立の電極には、それぞれ異なる電極印加バイアスを加えるようにするとよい。
図4には、画像転写装置70の他例を示す。
この図4に示す例では、加熱手段として、図1に示す誘導コイル32に代え、輻射ヒータ45と反射板46とを用いる。図4に示すような加熱手段を用いると、誘導コイル32を用いた加熱手段に比べ、熱源および定着ベルト28の構成を簡略にできる利点がある。図4において、その他の符号は、図1の対応部分に使用したものをそのまま使用する。
ところで、この例では、第2の画像担持部材である定着ベルト28の搬送方向において、転写定着手段31の転写定着位置(定着ニップn位置)の下流であって、静電転写位置の上流位置に、第2の画像担持部材である定着ベルト28を冷却する冷却手段としてアルミニウム放熱板47を備える。そして、そのアルミニウム放熱板47を定着ベルト28に密着する。
また、第1の画像担持部材である中間転写体10の搬送方向において、静電転写位置の下流であって、一次転写位置の上流位置に、中間転写体10を冷却する冷却手段としてアルミニウム放熱板48を備える。そして、そのアルミニウム放熱板48を中間転写体10に密着する。
静電転写位置において、定着ベルト28を中間転写体10と非接触で対向することで、加熱手段による定着ベルト28の温度上昇を中間転写体10に伝達しないようにすることができる。しかし、高速画像記録の場合、加熱手段による加熱温度を高くする必要があり、定着ベルト28の温度上昇が大きくなると、中間転写体10が定着ベルト28の熱の影響を受けるおそれがある。しかし、図4に示す例のように冷却手段を設けることにより、消費電力は大きくなるものの、定着ベルト28から中間転写体10への温度伝達を確実に阻止し、熱の影響を受けて感光体20が劣化したり感光体20上などでトナー融着が発生したりすることを防止できる。
図5には、画像転写装置70のさらに他例を示す。
この図5に示す例では、転写定着手段31を定着ローラ50と加圧ローラ30とで構成し、定着ローラ50内に、加熱手段として、ハロゲンヒータ51を備える。
また、この例では、定着ローラ50と対向する位置にある支持ローラは、従動ローラ13に代えて、間隔をあけた2つの従動ローラ52・53で構成する。そして、それらの従動ローラ52・53間に、図6に示すように、中間転写体10の裏面に密着して、中間転写体10に機械的振動を付与する振動付与手段として超音波発信器の振動子54を配置する。
これにより、振動子54の超音波振動で中間転写体10に対するトナーの付着力を低減し、トナーを移動しやすくしてより弱い転写バイアスで二次転写することができるようにする。なお、図5において、その他の符号は、図1の対応部分に使用したものをそのまま使用する。48は、図4と同様に、中間転写体10に密着して備える冷却手段としてのアルミニウム放熱板である。
画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラー複写機におけるその内部機構の全体概略構成図である。 その図1に示すカラー複写機の静電転写位置の部分拡大構成図である。 転写領域規制部材である電界制御板を設けていない静電転写位置の部分拡大構成図である。 画像転写装置の他例を示す複写機内部機構の全体概略構成図である。 画像転写装置のさらに他例を示す複写機内部機構の全体概略構成図である。 その図5に示すカラー複写機の静電転写位置の部分拡大構成図である。 従来のタンデム方式のカラー複写機におけるその内部機構の全体概略構成図である。
符号の説明
10 中間転写体(第1の画像担持部材)
28 定着ベルト(第2の画像担持部材)
31 転写定着手段
32 誘導コイル(加熱手段)
35 記録材
40 電界制御板(転写領域規制部材)
41 絶縁板
42 電極
43 電極
45 輻射ヒータ(加熱手段)
46 反射板
47 アルミニウム放熱板(冷却手段)
48 アルミニウム放熱板(冷却手段)
50 定着ローラ(第2の画像担持部材)
51 ハロゲンヒータ(加熱手段)
52 従動ローラ
53 従動ローラ
54 振動子(振動付与手段)
70 画像転写装置
G 転写領域形成ギャップ

Claims (6)

  1. トナー画像を担持する第1の画像担持部材と、
    その第1の画像担持部材と静電転写位置において非接触で対向し、前記第1の画像担持部材上のトナー画像を静電的に転写する第2の画像担持部材と、
    その第2の画像担持部材上のトナー画像を加熱溶融する加熱手段と、
    その加熱手段で加熱溶融したトナー画像を記録材に転写すると同時に定着する転写定着手段と、
    前記静電転写位置における転写電界を制御してトナー画像の転写領域を規制する転写領域規制部材と、
    を備え、
    前記転写領域規制部材として、前記第1の画像担持部材と前記第2の画像担持部材との間に、絶縁板の片方の表面に前記第1の画像担持部材と対向して一方の電極を有し、他方の表面に前記第2の画像担持部材と対向して他方の電極を有する電界制御板を設け、一方の電極には、前記第1の画像担持部材の電位と同極性で、ほぼ同電位の電極印加バイアスを印加し、他方の電極には、前記第2の画像担持部材の電位と同極性で、ほぼ同電位の電極印加バイアスを印加する一方、
    前記第1の画像担持部材または前記第2の画像担持部材の表面電位を検知する表面電位検知手段と、その表面電位検知手段の検知結果に応じて前記電極印加バイアスを制御する制御手段とを備え、
    前記電界制御板は、前記静電転写位置に転写領域形成ギャップをあけて設けることを特徴とする、画像転写装置。
  2. 前記第1の画像担持部材上のトナー画像を前記第2の画像担持部材に静電的に転写する転写バイアスに交流成分またはパルス成分を重畳することを特徴とする、請求項1に記載の画像転写装置。
  3. 前記第1の画像担持部材に機械的振動を付与する振動付与手段を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像転写装置。
  4. 前記加熱手段を、前記第2の画像担持部材の搬送方向において前記転写定着手段の転写定着位置の上流位置に設け、局所的に前記第2の画像担持部材上のトナー画像を加熱溶融することを特徴とする、請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置。
  5. 前記第2の画像担持部材の搬送方向において、前記転写定着手段の転写定着位置の下流であって、前記静電転写位置の上流位置に、前記第2の画像担持部材を冷却する冷却手段を備えることを特徴とする、請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1に記載の画像転写装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
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