JP2021121837A - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニング機構を用いることなく分離爪の先端と回転体との間のギャップを維持可能な定着装置およびそれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】定着装置は、被加熱回転体と、加圧回転体と、被加熱回転体を加熱する加熱部と、分離爪と、ギャップコロと、を備える。加圧回転体は、被加熱回転体に圧接されて定着ニップ部を形成する。分離爪は、記録媒体の挿通方向に対し定着ニップ部の下流側において、被加熱回転体および加圧回転体の少なくとも一方に近接して配置され、被加熱回転体または加圧回転体から記録媒体を分離する。ギャップコロは、分離爪に回転可能に軸支され、被加熱回転体または加圧回転体の外周面に当接することで被加熱回転体または加圧回転体と分離爪の先端部との隙間を規定する。分離爪は、定着ニップ部を通過する記録媒体に対向する搬送面を有し、ギャップコロの外周面の一部が搬送面から突出する。【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置およびそれを備えた画像形成装置に関し、特に、定着部材への記録媒体の巻き付きを抑制する方法に関するものである。
画像形成装置においてトナー像を用紙に定着させるために、定着ローラーまたは定着ベルト(被加熱回転体)と加圧ローラー(加圧回転体)とが圧接してなる定着部材を備えた定着装置が広く用いられている。この定着装置では、定着ローラーと加圧ローラーで形成される定着ニップ部に用紙を通して、トナー像に熱と圧力を加えて用紙上にトナー像を溶融定着させる。
上記のような定着装置では、溶融したトナーによって用紙が定着ローラーや定着ベルト、あるいは加圧ローラー(以下、定着ローラー等という)に付着して、そのまま巻き付いてしまうことがある。そこで、定着ニップ部を通過した用紙と定着ローラー等との間に介在する分離爪を設け、分離爪に沿って用紙を摺接させながら搬送する構成が提案されている。
定着ローラー等に分離爪を当接させる構成では、分離爪が当接する部分におけるローラー表面の摩耗量が他の部分に比べて大きくなる。その結果、ローラー表面(ベルト表面)が粗面となり画像品位が低下するおそれがあった。また、離形層が摩耗して用紙の離形性が低下するため、定着ローラー等の交換周期が短くなるという問題点があった。
そこで、分離爪の先端と定着ローラー等の表面との間にギャップを形成するためにコロを設ける技術が知られている。この技術では、コロが定着ローラーと接触しているために、定着ローラー上に付着したオフセットトナーがコロの表面に再付着する可能性がある。そして、ギャップを規制するコロの表面に経時的にトナーが堆積した場合には、コロの外径が増加して分離爪先端のギャップが広がってしまい、一定のギャップを維持できなくなるという可能性があった。
そこで、特許文献1には、分離爪の先端とローラーとの間のギャップを維持するコロの表面に堆積したトナーをクリーニングするクリーニング機構を設けることにより、コロの表面にオフセットトナーが堆積してギャップが広がり分離性能が低下するのを防ぐようにした定着装置が開示されている。
特許文献1の構成では、クリーニング機構でのトナー固着、クリーニング機構からコロへのトナーの逆流のおそれがあり、分離爪の先端とローラーとの間のギャップを長期間に亘って維持することが困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、クリーニング機構を用いることなく分離爪の先端と回転体との間のギャップを維持可能な定着装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、被加熱回転体と、加圧回転体と、加熱部と、分離爪と、ギャップコロと、を備え、定着ニップ部を通過する記録媒体を加熱および加圧することにより記録媒体上の未定着トナー像を溶融定着する定着装置である。加圧回転体は、被加熱回転体に圧接されて定着ニップ部を形成する。加熱部は、被加熱回転体を加熱する。分離爪は、記録媒体の挿通方向に対し定着ニップ部の下流側において、被加熱回転体および加圧回転体の少なくとも一方に近接して配置され、被加熱回転体または加圧回転体から記録媒体を分離する。ギャップコロは、分離爪に回転可能に軸支され、被加熱回転体または加圧回転体の外周面に当接することで被加熱回転体または加圧回転体と分離爪の先端部との隙間を規定する。分離爪は、定着ニップ部を通過する記録媒体に対向する搬送面を有し、ギャップコロの外周面の一部が搬送面から突出する。
本発明の第1の構成によれば、分離爪の先端部と被加熱回転体または加圧回転体の外周面との隙間を規定するギャップコロを設けることにより、分離爪の先端部が被加熱回転体または加圧回転体の外周面に接触することがない。そのため、被加熱回転体または加圧回転体の表面の離型層の削れや摩耗を低減することができる。また、ギャップコロの外周面の一部が分離爪の搬送面から突出しているため、定着ニップ部に挿通される記録媒体の先端によってギャップコロに付着したトナーを除去することができる。これにより、ギャップコロの外周面にトナーが堆積することによる分離爪の浮き上がりや、それに伴う記録媒体の分離不良によるジャムの発生を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置13が搭載される画像形成装置100の内部構造を示す概略断面図である。画像形成装置100(ここではカラープリンター)本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1cおよび1dが配設されており、さらに図1において反時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳される。その後、中間転写ベルト8上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー9によって記録媒体の一例としての用紙P上に二次転写される。さらに、トナー像が二次転写された用紙Pは、定着装置13においてトナー像が定着された後、画像形成装置100本体より排出される。メインモーター(図示せず)により感光体ドラム1a〜1dを図1において時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が二次転写される用紙Pは、画像形成装置100の本体下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、ベルト駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が反時計回り方向に回転を開始すると、用紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が用紙P上に二次転写される。トナー像が二次転写された用紙Pは定着装置13へと搬送される。
定着装置13に搬送された用紙Pは、定着ローラー131および加圧ローラー132(図2参照)により加熱および加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路18に送られて両面に画像が形成された後に)、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
図2は、図1における定着装置13周辺の側面断面図である。定着装置13は、電磁誘導加熱方式の熱源を用いた定着方式であり、加熱部材である定着ローラー131と、加圧回転体である加圧ローラー132と、定着ローラー131の外周に対向して配設される誘導加熱部133と、定着ローラー131の表面の温度を検知するサーミスター等からなる温度センサー134とを備える。誘導加熱部133と温度センサー134は画像形成装置100本体に固定されており、定着ローラー131と加圧ローラー132は定着装置12のハウジングに回転可能に保持されている。
定着ローラー131は、円筒型ステンレスからなる基材131aと、加圧ローラー132に圧接する定着ニップ部Nに対し弾性を付与するためのシリコンゴムスポンジからなる弾性層131dと、弾性層131dに離型性を付与するフッ素系樹脂からなる離型層131eと、を備え、基材131aと弾性層131dとの間に、基材側から順に断熱層131bと誘導発熱層131cを備える。
加圧ローラー132は、アルミニウム製の芯金からなる基材132aと、定着ニップ部Nへ弾性を付与するために基材132a上に形成されるシリコンゴムからなる弾性層132bと、定着ニップ部Nで未定着トナー像を溶融定着する際の離型性を向上させるために弾性層132bの表面を覆うフッ素樹脂チューブからなる離型層132cとを備える。
また、加圧ローラー132は、モーター等の駆動源(図示せず)によって回転駆動され、さらに定着ローラー131の径方向中心に向かって加圧される。これにより、加圧ローラー132が定着ローラー131に圧接し、加圧ローラー132が回転すると、定着ローラー131が定着ニップ部Nにおいて同方向に従動回転する。
温度センサー134は、定着ローラー131の軸方向(幅方向)の中央部の通紙領域と、A4縦サイズ等の小サイズの用紙が通紙された時に非通紙領域となる軸方向の両端部とに対向するように配置され、夫々の領域の温度を検知する。温度センサー134にて検知された温度に基づいて、誘導加熱部133に供給される電力が制御され、定着ローラー131の表面が所定の温度に保持される。
誘導加熱部133は、励磁コイル133aとホビン133bとコア133cとを備え、電磁誘導により定着ローラー131を加熱するものであり、定着ローラー131の軸方向に延びて、定着ローラー131の外周の一部を囲うように対向して配設される。
銅線からなる励磁コイル133aは、ホビン133bに巻回され、コア133cの中央部の周りを軸方向に周回するように、定着ローラー131の外周の一部にわたって渦巻状に配設されている。また励磁コイル133aは、図示しない高圧電源に接続されていて、電源から供給される高周波電流により磁束を発生させる。誘導加熱部133から発せられる磁束は、図2の紙面に平行な方向に発せられ、定着ローラー131の誘導発熱層131cを貫通する。誘導発熱層131cの磁束の周りには渦電流が生じ、渦電流が流れると、誘導発熱層131c内の電気抵抗によってジュール熱が発生して、誘導発熱層131cが発熱する。
定着ローラー131が誘導加熱部133によって所定の温度となるように、温度センサー134の検知する温度に基づいて高圧電源の電力を制御している。そして、定着ローラー131が加熱され所定の温度に昇温すると、定着ニップ部Nで挟持された用紙Pが加熱されるとともに、加圧ローラー132にて加圧されることにより、用紙P上の粉体状態のトナーが溶融定着される。
トナーが定着された後の用紙Pは定着搬送ローラー対20を介して排出ローラー対15から排出トレイ17(いずれも図1参照)に排出される。定着搬送ローラー対20の線速は、搬送される用紙Pに撓みが発生しないように定着ローラー131および加圧ローラー132の線速よりも僅かに速く設定されている。用紙搬送方向に対し定着ニップ部Nの下流側には分離爪21が配置されている。
図3は、図2における定着装置13の定着ローラー131および加圧ローラー132付近の部分拡大図である。図4は、分離爪21を用紙挿通方向と垂直な方向(図3の右方向)から見た図である。なお、分離爪21は定着ローラー131の軸方向(図4の左右方向)に沿って複数箇所に等間隔で配置されており、図4では複数の分離爪21のうちの1つを図示している。
分離爪21は、定着ニップ部Nを通過した用紙Pを定着ローラー131の表面から分離する。分離爪21は、側面視三角形状であり、定着ローラー131の回転軸芯と平行な支軸22を支点として揺動可能に支持されている。
分離爪21には、分離爪21の先端部21aと定着ローラー131の外周面との隙間(ギャップ)を規定するギャップコロ23が付設されている。ギャップコロ23は、支軸22と平行な回転軸25に回転可能に支持されている。回転軸25は、定着ローラー131の回転方向(反時計回り方向)に対し支軸22の上流側に設けられている。ギャップコロ23は樹脂材料により形成され、表面をトナーが付着し難いフッ素系樹脂でコーティングされている。
定着ローラー131の回転方向に対し分離爪21の下流側(ギャップコロ23と反対側)の端部には引っ張りバネ26が連結されている。引っ張りバネ26は、支軸22を挟んでギャップコロ23と反対側の端部を上向きに付勢することで、分離爪21の先端部21aを定着ローラー131に近づく方向に付勢する。これにより、ギャップコロ23が定着ローラー131の外周面から離間するのを防止する。なお、引っ張りバネ26を設けずに分離爪21の自重によって分離爪21の先端部21a側が下向きに付勢されるようにしてもよい。
上記の構成により、分離爪21は、先端部21aを定着ローラー131の回転方向に対し上流側に向けて(カウンター方向に)、先端部21aが定着ローラー131の外周面とギャップgを隔てて近接するように所定の角度で配置されている。定着ローラー131と分離爪21との間への用紙Pの進入を防止するために、ギャップgは0.1mm以下に設定される。
また、図4に示すように、定着ローラー131に対するギャップコロ23の当接面(外周面)23aは、回転軸25の延在方向(図4の左右方向)に沿って切断したときの断面(軸方向断面)が円弧状となっている。これにより、ギャップコロ23と定着ローラー131との接触面積が小さくなり、ギャップコロ23へのトナー付着が低減する。その結果、分離爪21の先端部21aが付着したトナーによって持ち上げられ、定着ローラー131と分離爪21との間へ用紙Pが入り込むことによる紙詰まり(ジャム)の発生を抑制することができる。
分離爪21は、定着ニップ部Nを通過した用紙Pと対向する搬送面21bを有する。ギャップコロ23の外周面の一部は、分離爪21の搬送面21bよりも突出している。
図5および図6は、本実施形態の定着装置13において定着ニップ部Nを用紙Pが挿通される様子を示す側面断面図である。トナー像が形成された用紙Pの挿通を繰り返し行うことにより、用紙P上のトナーの一部が定着ローラー131の外周面に移行(オフセット)する。定着ローラー131の外周面に付着したトナーTは、図5に示すように、ギャップコロ23の外周面に再付着する。
一方、定着ニップ部Nを通過した用紙Pは、先端の余白部分の後、定着ローラー131との密着力が大きいトナー像の形成された画像領域が定着ローラー131から分離される。そのため、用紙Pは、分離爪21の搬送面21bに近づく方向(図5の実線で表示)に湾曲しながら搬送される。
図5の状態から用紙Pがさらに搬送されると、図6に示すように、用紙Pの先端は分離爪21の搬送面21bから突出したギャップコロ23の外周面を摺擦しなから搬送方向下流側(図6の上方向)に移動する。一方、ギャップコロ23は定着ローラー131に従動して図6の時計回り方向に回転する。
即ち、用紙Pの先端はギャップコロ23の外周面の移動方向(上から下方向)とカウンター方向(下から上方向)からギャップコロ23の外周面に接触する。これにより、ギャップコロ23の外周面に付着したトナーTが用紙Pの先端によって掻き取られ、定着ローラー131の外周面に落下する。
定着ローラー131の外周面に落下したトナーTは定着ニップ部Nにおいて定着ローラー131の表面に再付着することもあるが、トナーTは定着ローラー131の軸方向に分散されて落下するため、ギャップコロ23の外周面に再付着する可能性は低い。また、仮にギャップコロ23の外周面に再付着したとしても、再び用紙Pの先端によって掻き取られるため、トナーTがギャップコロ23の外周面に堆積するおそれはない。
搬送面21bからのギャップコロ23の突出高さhが大きすぎると、用紙Pの先端が搬送面21bとギャップコロ23との境界に突き当たり、ジャムが発生するおそれがある。ギャップコロ23の突出高さhは1mm以下であることが好ましく、0.5mm以下であることがより好ましい。
本実施形態の構成によれば、分離爪21の先端部21aと定着ローラー131の外周面との隙間(ギャップ)を規定するギャップコロ23を設けることにより、鋭利な先端部21aが定着ローラー131の外周面に接触することがない。そのため、定着ローラー131の表面の離型層131eの削れや摩耗を低減することができる。
また、ギャップコロ23の外周面の一部が分離爪21の搬送面21bから突出しているため、定着ニップ部Nに挿通される用紙Pの先端によってギャップコロ23に付着したトナーを除去することができる。これにより、ギャップコロ23の外周面にトナーが堆積することによる分離爪21の浮き上がりや、それに伴う用紙Pの分離不良によるジャムの発生を抑制することができる。
図7は、定着装置13に用いられるギャップコロ23の変形例を示す平面図である。ギャップコロ23は円形に限らず、図7に示したような周縁部に多数の突起23bが形成された歯車状であってもよい。ギャップコロ23を歯車状とすることで、定着ローラー131との接触面積がさらに小さくなるため、ギャップコロ23の外周面へのトナー付着を効果的に抑制することができる。
また、歯車状のギャップコロ23を定着ローラー131の外周面に当接した状態で回転させた場合、突起23bの先端1点で接触した状態での回転中心Oから定着ローラー131の外周面までの距離d1は、隣接する2つの突起23bの先端2点で接触した状態での回転中心Oから定着ローラー131の外周面までの距離d2に比べて長くなる。
そのため、ギャップコロ23が回転すると、分離爪21の先端部21aと定着ローラー131の外周面との隙間(ギャップ)も周期的に変化し、分離爪21の先端部21aが小刻みに振動する。これにより、分離爪21の先端部21aに付着したトナーを振るい落すことができる。このとき、距離d1とd2との差を0.1mm以下に設定しておけば、分離爪21の先端部21aと定着ローラー131の外周面との隙間の変化量が0.1mmを超えることがなく、定着ローラー131と分離爪21との間への用紙Pの進入を防止することができる。
図8は、図7に示したギャップコロ23の突起23b(破線円内)の部分拡大図である。ギャップコロ23を図7に示すような歯車状とする場合、図8に示すように、突起23bの先端を側面視円弧状(R形状)とすることが好ましい。これにより、突起23bによる定着ローラー131の離型層131eの削れや摩耗を抑制することができる。
図9は、定着装置13に用いられるギャップコロ23の他の変形例を回転軸25と直交する方向から見た正面図である。定着ローラー131に対するギャップコロ23の当接面23aは、軸方向断面が図4に示したような円弧状に限らず、図9に示すような平坦状であってもよい。
当接面23aを平坦状とする場合、当接面23aの軸方向の幅wを1mm以下とすることが好ましい。これにより、定着ローラー131に対するギャップコロ23の接触面積を小さくしてトナー付着を抑制することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、定着ローラー131側に分離爪21およびギャップコロ23を設けたが、両面印字時に加圧ローラー132への用紙Pの巻き付きが発生する場合は、分離爪21およびギャップコロ23を加圧ローラー132側に設ける構成も可能である。また、分離爪21およびギャップコロ23を定着ローラー131側と加圧ローラー132側の両方に設けてもよい。
また、上記実施形態では、被加熱回転体として定着ローラー131を備えたローラー加熱方式の定着装置13を例示したが、例えば無端状の定着ベルトを備えたベルト加熱方式の定着装置等の、定着ローラー131以外の被加熱回転体を備えた定着装置にも全く同様に適用できるのはもちろんである。また、加熱方式も励磁コイルとコアとを備える誘導加熱部133を用いる誘導加熱方式に限らず、例えば加熱部としてハロゲンヒーターを用いることもできる。
また、上記実施形態で示したような、用紙Pが定着ニップ部Nを下方から上方に向かって通過する垂直搬送式の定着装置13では、用紙Pに加わる重力の方向が剥離方向と異なるため、定着ローラー131または加圧ローラー132からの用紙Pの剥離時に重力の作用が期待できない。そのため、分離爪21およびギャップコロ23によって剥離を補助することは特に有効である。但し、用紙Pが定着ニップ部Nを水平に通過する水平搬送式の定着装置においても本発明を同様に適用可能である。
また、画像形成装置100は図1に示したようなタンデム型のカラープリンターに限らず、モノクロ複写機やデジタル複合機、ファクシミリやレーザープリンター等、定着装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
本発明は、被加熱回転体と加圧回転体で形成される定着ニップ部に記録媒体を挿通して、トナー像に熱と圧力を加えて記録媒体上にトナー像を溶融定着させる定着装置に利用可能である。本発明の利用により、回転体からの記録媒体の分離を確実に行うことができ、且つ、クリーニング機構を用いることなく分離爪の先端と回転体との間のギャップを維持可能な定着装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
13 定着装置
131 定着ローラー(被加熱回転体)
132 加圧ローラー(加圧回転体)
133 誘導加熱部(加熱部)
20 定着搬送ローラー対
21 分離爪
21a 先端部
21b 搬送面
22 支軸
23 ギャップコロ
23a 当接面
23b 突起
25 回転軸
26 引っ張りバネ(付勢部材)
100 画像形成装置
N 定着ニップ部
P 用紙(記録媒体)
131 定着ローラー(被加熱回転体)
132 加圧ローラー(加圧回転体)
133 誘導加熱部(加熱部)
20 定着搬送ローラー対
21 分離爪
21a 先端部
21b 搬送面
22 支軸
23 ギャップコロ
23a 当接面
23b 突起
25 回転軸
26 引っ張りバネ(付勢部材)
100 画像形成装置
N 定着ニップ部
P 用紙(記録媒体)
Claims (10)
- 被加熱回転体と、
前記被加熱回転体に圧接されて定着ニップ部を形成する加圧回転体と、
前記被加熱回転体を加熱する加熱部と、
記録媒体の挿通方向に対し前記定着ニップ部の下流側において、前記被加熱回転体および前記加圧回転体の少なくとも一方に近接して配置され、前記被加熱回転体または前記加圧回転体から前記記録媒体を分離する分離爪と、
前記分離爪に回転可能に軸支され、前記被加熱回転体または前記加圧回転体の外周面に当接することで前記被加熱回転体または前記加圧回転体と前記分離爪の先端部との隙間を規定するギャップコロと、
を備え、前記定着ニップ部を通過する前記記録媒体を加熱および加圧することにより前記記録媒体上の未定着トナー像を溶融定着する定着装置において、
前記分離爪は、前記定着ニップ部を通過する前記記録媒体に対向する搬送面を有し、前記ギャップコロの外周面の一部が前記搬送面から突出することを特徴とする定着装置。 - 前記搬送面からの前記ギャップコロの突出高さが1mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記搬送面からの前記ギャップコロの突出高さが0.5mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
- 前記ギャップコロは、周縁部に多数の突起が形成された歯車状であり、前記突起の先端が側面視円弧状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記ギャップコロは、前記被加熱回転体または前記加圧回転体に対する当接面の軸方向断面が円弧状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記ギャップコロは、前記被加熱回転体または前記加圧回転体に対する当接面の軸方向断面が平坦状であり、前記当接面の前記軸方向の幅が1mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記分離爪は、前記被加熱回転体の回転軸芯と平行な支軸を支点として揺動可能に支持されており、
前記ギャップコロは、前記支軸と前記分離爪の先端部との間に回転可能に軸支されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の定着装置。 - 前記分離爪の先端部を前記被加熱回転体または前記加圧回転体に近づく方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の定着装置。
- 前記挿通方向が前記定着ニップ部の下方から上方に向かう垂直搬送式であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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