JP4612048B2 - 静電塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高電圧を印加した状態で塗料を噴霧するようにした静電塗装装置に関する。
一般に、静電塗装装置として、例えばエアモータと回転霧化頭とからなる噴霧器と、絶縁材料によって形成され該噴霧器のエアモータを保持するハウジング部材と、該ハウジング部材の外表面を覆って筒状に設けられたカバー部材と、外部電極を用いて噴霧器の回転霧化頭から噴霧された塗料粒子をマイナスの高電圧に帯電させる高電圧発生器とを備えたものが知られている(例えば、特開2001−113207号公報参照)。
このような従来技術による静電塗装装置では、マイナスの高電圧が印加された外部電極とアース電位となる回転霧化頭との間、および外部電極と被塗物との間には、それぞれ電気力線による静電界域が形成される。また、外部電極の先端近傍にはマイナスのイオン化圏域が形成される。
この状態で、高速回転する回転霧化頭を用いて塗料を噴霧すると、回転霧化頭から噴霧された塗料粒子は、イオン化圏域を通過することによってマイナスの高電圧に帯電され、帯電塗料粒子となる。これにより、帯電塗料粒子は、アースに接続された被塗物に向けて飛行し、該被塗物の表面に塗着する。
ところで、特開2001−113207号公報による静電塗装装置では、カバー部材の外表面は、放電されているマイナスの負極性に帯電している。このため、互いにマイナスの同極性にある帯電塗料粒子とカバー部材とが反発し、カバー部材の外表面に塗料粒子が付着するのを防止している。また、カバー部材等は絶縁材料を用いて形成されることによって、その外表面に帯電した高電圧の電荷がアース電位側に漏洩するのを防止している。
しかし、実際には、静電塗装を継続するに従って、カバー部材の外表面には徐々に塗料粒子が付着して付着塗料となる。このため、この付着塗料によって、カバー部材の外表面の絶縁度が低下するという問題がある。そして、カバー部材の絶縁度が低下すると、塗料の付着が急激に進行する。このため、従来技術では、付着した塗料を除去するために、塗装作業を頻繁に中断せざるを得なかった。
また、特開2001−113207号公報による静電塗装装置では、カバー部材の外表面に撥水性塗料を塗布することによって、塗料粒子の付着を防止している。しかし、この塗装装置では、塗装作業の終了時に塗装装置の外表面を洗浄するのに伴って、撥水性塗料の膜厚が徐々に薄くなるため、定期的に撥水性塗料を再塗布する必要がある。また、撥水性塗料の塗膜の品質が安定しないため、製品歩留まりが低く、塗膜形成作業そのもののコストも高いという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、カバー部材の外表面に高電圧を安定的に帯電させ、塗料粒子が付着するのを防止することができる静電塗装装置を提供することにある。
(1).上述した課題を解決するために、本発明は、供給された塗料を被塗物に噴霧する塗料噴霧手段と、絶縁材料によって形成され該塗料噴霧手段を保持するハウジング部材と、絶縁材料によって形成され該ハウジング部材の外表面を覆って筒状に設けられたカバー部材と、前記塗料噴霧手段から噴霧された塗料粒子を高電圧に帯電させ帯電塗料粒子を被塗物に塗着させる高電圧印加手段とからなる静電塗装装置に適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記ハウジング部材の外表面には、該外表面から凹陥した複数の凹陥部を設け、前記カバー部材は、前記ハウジング部材の外表面に接触した状態で覆うことにより、該各凹陥部を閉塞して閉塞空間を画成する構成としたことにある。
このように構成したことによって、カバー部材は、凹陥部を除いてハウジング部材の外表面に接触し、各凹陥部を閉塞して閉塞空間を画成している。このとき、一般に空気と絶縁材料とでは空気の方が比誘電率が小さいから、ハウジング部材のうち凹陥部内(閉塞空間)とカバー部材が接触している接触部位とでは、比誘電率が例えば2〜4倍程度異なる。そして、ハウジング部材には複数の凹陥部が設けられているから、各凹陥部内の閉塞空間によって等電位線が波を打った状態になる。
この結果、凹陥部の内側(閉塞空間)と外側(ハウジング部材)との境界付近では、等電位線の間隔が狭くなって電界強度が高くなると共に、複数の凹陥部によって電界強度の高い部位が周期的に形成される。これにより、カバー部材の外表面にも電界強度が高い部位が周期的に形成されるから、電界強度に比例するクーロン反発力も高めることができ、カバー部材に帯電塗料粒子が付着するのを効果的に防止することができる。
特に、本発明では、凹陥部内の閉塞空間、ハウジング部材、カバー部材からなる3部材の比誘電率をそれぞれ異ならせることができる。従って、これら比誘電率が互いに異なる3部材(閉塞空間、ハウジング部材、カバー部材)が境界をなす部分(凹陥部の開口周囲)で、等電位線の歪みが大きくなり、電界強度がさらに高くなる。このため、カバー部材を例えば数mm程度の薄膜を用いて形成することによって、カバー部材の外表面に極めて近い位置に比誘電率が互いに異なる3部材の境界部分を配置することができ、カバー部材の外表面の電界強度も高めることができる。この結果、帯電塗料粒子がカバー部材に付着するのを効果的に抑制することができる。
また、例えばハウジング部材に凹陥部を設けない場合には、帯電電荷は同一の部材では電位を安定させるために常時移動している。このように、帯電電荷が移動すると、ハウジング部材に接触するカバー部材の電界強度も不安定になると共に、カバー部材の全体に対する電界強度の分布も不均一になる。これにより、カバー部材の外表面には電界強度の強い箇所と弱い箇所とが形成されるから、気中を浮遊している帯電塗料粒子が電界強度の弱い箇所に局所的に集中して付着し、その箇所を基点として塗料の付着が加速的に進行する。
これに対し、本発明では、ハウジング部材には複数の凹陥部を設けたから、カバー部材のうちハウジング部材に接触する接触部位と凹陥部(閉塞空間)を覆う部位(非接触部位)とでは、電位の変動を異ならせることができる。このとき、カバー部材のうち凹陥部を覆う非接触部位では、その範囲内で電位の変動が自由に生じるから、電界強度も不均一になる。しかし、接触部位によって電位の変動が抑制されるから、電位の変動が凹陥部を覆う部位から逸脱し難い傾向がある。
このため、本発明では、複数の凹陥部をカバー部材の全体に対してそれぞれ独立して均等に配置することによって、カバー部材の全体では、電界強度のバランスを保持することができる。これにより、カバー部材の外表面全体に亘って帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
(2).本発明では、前記ハウジング部材は、前記塗料噴霧手段を保持する本体部と、該本体部と前記カバー部材との間に位置して該本体部の外周側に設けられた中間筒部とによって構成し、前記凹陥部は、該中間筒部を貫通して、または該中間筒部の外周側に有底状に形成している。
このように構成したことにより、塗料噴霧手段を保持する本体部とは別個に筒状の中間筒部を形成することができる。このため、中間筒部に穴加工等を施すことによって、容易に中間筒部を貫通して、または該中間筒部の外周側に有底状に凹陥部を形成することができる。また、本体部に関係なく中間筒部の材料を自由に選択することができるから、本体部には加工性に優れた絶縁材料を用いるのに対し、中間筒部には比誘電率の高い絶縁材料を用いることができる。この結果、凹陥部の周囲で等電位線の歪みを大きくすることができるから、電界の上昇効果を高めることができ、帯電塗料粒子の付着を確実に防止することができる。
(3).本発明では、前記本体部と中間筒部との間には、これらの本体部と中間筒部とが互いに対面する部位の全面に亘って環状空間を設ける構成としている。
このように構成したことにより、空気に比べて抵抗の低い本体部が中間筒部に接触する部位を減らすことができる。この結果、高電圧に帯電したカバー部材の外表面の電荷が中間筒部および本体部を介して漏洩するのを減らすことができるから、カバー部材の帯電状態を保持し、帯電塗料粒子の付着を防止することができる。
(4).本発明では、前記カバー部材の外周側には、前記帯電塗料粒子と同極性の高電圧を放電する高電圧放電電極を設ける構成としている。
これにより、高電圧放電電極を用いて帯電塗料粒子と同極性のイオンを放電し、該同極性の電荷でカバー部材を帯電させることができる。また、高電圧放電電極によってカバー部材の外周側に高電圧の静電界を形成することができる。このため、高電圧放電電極の静電界によって帯電塗料粒子がカバー部材に近付くのを防止できると共に、高電圧に帯電したカバー部材によって帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
(5).本発明では、前記高電圧放電電極は、前記カバー部材から延びる支持腕部と、該支持腕部の先端に設けられ前記塗料噴霧手段の周囲に位置してカバー部材を取り囲むリング部と、該リング部から前記被塗物とは逆方向に向けて延びる針状またはブレード状の電極部とによって構成している。
これにより、カバー部材を取り囲むリング部によってカバー部材の周囲に高電圧の静電界を形成することができ、帯電塗料粒子をカバー部材から遠ざけることができる。一方、被塗物から離れる方向に延びる電極部によって高電圧を放電するから、カバー部材のうち被塗物から離れた部位まで高電圧に帯電させることができる。これにより、カバー部材の広い範囲で帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
(6).本発明では、前記塗料噴霧手段は、前記ハウジング部材に収容されたエアモータと、該エアモータの前端側に位置して該エアモータによって回転可能に設けられ先端が塗料の放出端縁となった回転霧化頭とによって構成している。
これにより、エアモータを用いて回転霧化頭を高速回転させることによって塗料を噴霧することができる。
(7).本発明では、前記高電圧印加手段は、前記エアモータに高電圧を印加し、回転霧化頭に供給された塗料に直接的に高電圧を印加する構成としている。
これにより、エアモータおよび回転霧化頭は常に高電圧が印加されているから、回転霧化頭に供給された霧化前の塗料に直接的に高電圧を印加することができる。また、エアモータはハウジング部材に収容されているから、カバー部材はエアモータを取囲む位置に配置される。このとき、回転霧化頭のみならずエアモータにも印加されるから、このエアモータによって該エアモータを取囲むカバー部材の外表面に高電圧を安定的に帯電させることができ、塗料粒子が付着するのを防止することができる。
(8).本発明では、前記高電圧印加手段は、前記カバー部材の外側に位置する外部電極に高電圧を印加し、前記回転霧化頭から噴霧される塗料粒子に間接的に高電圧を帯電される構成としている。
これにより、外部電極によって回転霧化頭の周囲にイオン化圏域を形成し、回転霧化頭から噴霧される塗料粒子を間接的に帯電させることができる。また、高電圧が印加された外部電極によってカバー部材の外表面に高電圧を安定的に帯電させることができ、塗料粒子が付着するのを防止することができる。
図1は、第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図2は、図1中の噴霧器の周囲を拡大して示す縦断面図である。
図3は、図1中のa部を拡大して示す縦断面図である。
図4は、図3中の中間筒部、カバー部材等を分解した状態で示す分解斜視図である。
図5は、図1中の回転霧化頭型塗装装置の周囲に生じる電界強度分布を示す説明図である。
図6は、図5中の電界強度分布のうちb部を拡大して示す説明図である。
図7は、図6と同じ位置の等電位線の分布を拡大して示す説明図である。
図8は、第2の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図9は、図8中のc部を拡大して示す縦断面図である。
図10は、第3の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図11は、第4の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図12は、第4の実施の形態による高電圧放電電極を図11中の矢示XII−XII方向からみた右側面図である。
図13は、第5の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図14は、第1の変形例による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図15は、第1の変形例による高電圧放電電極を図14中の矢示XV−XV方向からみた右側面図である。
図16は、第2の変形例によるカバー部材、凹陥部等を拡大して示す図3と同様位置の縦断面図である。
図17は、第3の変形例によるカバー部材、凹陥部等を拡大して示す図3と同様位置の縦断面図である。
図18は、第4の変形例による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
図19は、第5の変形例による回転霧化頭型塗装装置を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態による静電塗装装置として回転霧化頭型塗装装置を例に挙げて添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図7は第1の実施の形態を示している。図において、1はアース電位にある被塗物(図示せず)に向けて塗料を噴霧する塗料噴霧手段としての噴霧器で、該噴霧器1は、後述するエアモータ2、回転霧化頭3等によって構成されている。
2は導電性金属材料からなるエアモータで、該エアモータ2は、モータハウジング2Aと、該モータハウジング2A内に静圧エア軸受2Bを介して回転可能に支持された中空の回転軸2Cと、該回転軸2Cの基端側に固定されたエアタービン2Dとによって構成されている。そして、エアモータ2は、エアタービン2Dに駆動エアを供給することにより、回転軸2Cと回転霧化頭3を、例えば3000〜100000rpmで高速回転させるものである。
3はエアモータ2の回転軸2C先端側に取付けられた回転霧化頭で、該回転霧化頭3は、例えば金属材料または導電性の樹脂材料によって形成されている。そして、回転霧化頭3は、エアモータ2によって高速回転された状態で後述のフィードチューブ4を通じて塗料を供給することにより、その塗料を遠心力によって先端側の放出端縁3Aから噴霧する。また、回転霧化頭3は、エアモータ2等を介して後述の高電圧発生器7に接続されている。これにより、静電塗装を行う場合に、回転霧化頭3全体に高電圧を印加することができ、これらの表面を流れる塗料を直接的に高電圧に帯電させることができる。
4は回転軸2C内に挿通して設けられたフィードチューブで、該フィードチューブ4の先端側は、回転軸2Cの先端から突出して回転霧化頭3内に延在している。また、フィードチューブ4内には塗料通路5が設けられると共に、該塗料通路5は色替弁装置を介して塗料供給源および洗浄シンナ供給源(いずれも図示せず)に接続されている。また、フィードチューブ4の中間部位には、後述する弁体6Aが離着座する弁座4Aが形成されている。これにより、フィードチューブ4は、塗装時には塗料通路5を通じて回転霧化頭3に向けて塗料供給源からの塗料を供給すると共に、洗浄時、色替時等には洗浄シンナ供給源からの洗浄流体(シンナ、空気等)を供給する。
なお、フィードチューブ4は、本実施の形態に限らず、例えば内筒に塗料通路が形成され、外筒に洗浄シンナ通路が配置された二重筒状に形成してもよい。また、塗料通路5は、本実施の形態のようにフィードチューブ4内を通るものに限らず、噴霧器1の種類に応じて種々の通路形態が採用可能である。
6は塗料通路5の途中に設けられた例えば常閉型の塗料供給弁である。この塗料供給弁6は、塗料通路5内を延び先端が弁座4Aに離着座する弁体6Aと、該弁体6Aの基端側に位置してシリンダ6B内に設けられたピストン6Cと、シリンダ6B内に設けられ弁体6Aを閉弁方向に付勢する弁ばね6Dと、シリンダ6B内で弁ばね6Dと反対側に設けられた受圧室6Eとから構成されている。そして、塗料供給弁6は、受圧室6Eに供給弁駆動エア(パイロットエア)が供給されることによって、弁ばね6Dに抗して弁体6Aが開弁し、塗料通路5内の塗料の流通を許可する。
7はエアモータ2に接続された高電圧印加手段としての高電圧発生器で、該高電圧発生器7は、複数のコンデンサ、ダイオード(いずれも図示せず)からなる多段式整流回路(所謂、コッククロフト回路)によって構成されている。また、高電圧発生器7は、高電圧制御装置8から供給される直流の電源電圧を昇圧して、例えば−30〜−150kVの高電圧を発生する。このとき、高電圧発生器7は、高電圧制御装置8による電源電圧に応じて発生する高電圧が設定されるから、高電圧制御装置8によって出力電圧(高電圧)が制御されている。そして、高電圧発生器7は、高電圧ケーブル7Aを介してエアモータ2および回転霧化頭3に接続され、該回転霧化頭3によって塗料を直接的に高電圧に帯電させている。
9はエアモータ2と高電圧発生器7とが取付けられたハウジング部材である。このハウジング部材9は、後述する本体部10と該本体部10の外周側に設けられた中間筒部11とによって構成されている。そして、ハウジング部材9は、例えばPOM(ポリオキシメチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PP(ポリプロピレン)、HP−PE(高圧ポリエチレン)、HP−PVC(高圧塩化ピニル)、PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテルサルホン)、ポリメチルペンテン等の絶縁性樹脂材料によって略円柱状に形成されている。
10はハウジング部材9の一部を形成する本体部で、該本体部10は、略円柱状に形成され、その外表面10Aが円筒状をなしている。そして、本体部10は、噴霧器1のエアモータ2を保持するものである。この本体部10は、例えば低コストで加工性に優れたデルリン(登録商標)を用いて形成されている。また、本体部10の前側にはエアモータ収容穴10Bが形成され、該エアモータ収容穴10B内にはエアモータ2および塗料供給弁6が取付けられている。また、本体部10の後側には高電圧発生器収容穴10Cが形成され、該高電圧発生器収容穴10C内には高電圧発生器7が取付けられている。
11は本体部10の外周側(外表面10A側)に設けられた筒状の中間筒部で、該中間筒部11は、本体部10と後述するカバー部材13との間に配置されている。そして、中間筒部11は、機械的強度を保持するために、例えば1〜3mm程度の厚さ寸法を有している。ここで、中間筒部11は、前述した絶縁樹脂材料のうち例えばPOM、PET、PEN、PP等を用いて形成されている。このとき、中間筒部11の比誘電率は、例えばPOMで3.7、PETで2.9〜3.2、PENで2.9、PPで2.2〜2.6程度の値である。
また、中間筒部11は、アルミナエポキシ、ジルコニア、チタン酸バリウム等のように比較的高い比誘電率を有する絶縁材料を用いて形成してもよい。このとき、中間筒部11の比誘電率は、例えばアルミナエポキシで5.5〜8.5、ジルコニアで25〜46、チタン酸バリウムで1200程度の値である。この場合には、後述する電界の上昇効果がより顕著に得られる。
ここで、中間筒部11には、外表面11Aの全面に亘って円形状の貫通孔11Bが多数設けられている。そして、これらの貫通孔11Bは、中間筒部11を本体部10の外表面10Aに取付けたとき、この外表面10Aによって閉塞され、後述の凹陥部12を形成するものである。
12は中間筒部11の外表面11Aから凹陥した多数の凹陥部を示し、該凹陥部12は、中間筒部11を本体部10の外表面10Aに取付けたとき、各貫通孔11Bと本体部10の外表面10Aとによって形成されるものである。ここで、これら複数の凹陥部12は、それぞれ独立して形成されると共に、中間筒部11の外表面11Aの全面に亘って略均一な状態で配置されている。そして、凹陥部12の裏面側開口(内周側開口)は、本体部10の外表面10Aによって閉塞され、凹陥部12の表面側開口(外周側開口)は、後述するカバー部材13によって閉塞されている。
13は中間筒部11の外表面11Aを覆って筒状に設けられたカバー部材である。そして、カバー部材13は、高絶縁性、非吸水性をもち、中間筒部11と比誘電率が異なる材料として、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、POM(ポリオキシメチレン)または表面撥水処理を施したPET(ポリエチレンテレフタレート)等の絶縁樹脂材料を用いて形成されている。このため、カバー部材13の比誘電率は、例えばPTFEで2.1、POMで3.7、PETで2.9〜3.2程度の値である。
また、カバー部材13は、例えば0.3〜1mm程度の薄膜状に形成され、中間筒部11の外表面11Aに接触した状態で取付けられている。これにより、カバー部材13は、凹陥部12を閉塞して円形な閉塞空間Sを画成している。さらに、カバー部材13の前端側には、内周側に向けて環状に突出し、ハウジング部材9の前端側を閉塞する前閉塞部材14が設けられている。
15はシェーピングエアを噴出するシェーピングエアリングで、該シェーピングエアリング15は、回転霧化頭3の外周側を覆うようにカバー部材13の先端側(前端側)に前閉塞部材14を介して設けられている。そして、シェーピングエアリング15は、カバー部材13とほぼ同様の材料として、例えばPTFE、POMまたは表面撥水処理を施したPET等を用いて筒状に形成されている。また、シェーピングエアリング15には複数個のエア吐出孔15Aが穿設され、該エア吐出孔15Aは本体部10内に設けられたシェーピングエア通路16に連通している。そして、エア吐出孔15Aにはシェーピングエア通路16を通じてシェーピングエアが供給され、エア吐出孔15Aは、該シェーピングエアを回転霧化頭3から噴霧される塗料に向けて噴出する。これにより、シェーピングエアは、回転霧化頭3から噴霧された塗料粒子の噴霧パターンを整形する。
本実施の形態による回転霧化頭型塗装装置は上述のような構成を有するもので、次に、該塗装装置を用いた塗装動作について説明する。
噴霧器1は、エアモータ2によって回転霧化頭3を高速回転させ、この状態でフィードチューブ4を通じて回転霧化頭3に塗料を供給する。これにより、噴霧器1は、回転霧化頭3が回転するときの遠心力によって塗料を微粒化し、塗料粒子として噴霧する。また、シェーピングエアリング15からシェーピングエアが供給され、このシェーピングエアによって塗料粒子からなる噴霧パターンが制御される。
また、回転霧化頭3にはエアモータ2を介して高電圧発生器7による高電圧が印加されている。これにより、回転霧化頭3に供給された塗料は、回転霧化頭3を通じて直接的に高電圧に帯電すると共に、帯電塗料粒子となって回転霧化頭3と被塗物との間に形成された静電界に沿って飛行し、被塗物に塗着する。
次に、第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置について、帯電塗料粒子の付着を防止する効果について検討する。
この効果に関連して、まず本実施の形態による回転霧化頭型塗装装置の周囲に生じる電界強度分布および等電位線の分布を有限要素法による3次元シミュレーションを用いて調べた。この結果を図5ないし図7に示す。
然るに、カバー部材13の外表面は、エアモータ2等に印加された高電圧と同極で略同電位な状態に帯電している。ここで、本実施の形態では、カバー部材13は、各凹陥部12を閉塞して閉塞空間Sを画成し、凹陥部12を除いて中間筒部11の外表面11Aに接触している。このとき、一般に空気と絶縁材料とでは空気の方が比誘電率が小さい。このため、中間筒部11のうち、凹陥部12内(閉塞空間S)と中間筒部11が本体部10の外表面10Aとカバー部材13とに接触している接触部位とでは、比誘電率が例えば2〜4倍程度異なる。
そして、中間筒部11には複数の凹陥部12が設けられているから、図7に示すように、中間筒部11およびカバー部材13の周囲では、各凹陥部12内の閉塞空間Sによって等電位線P1〜P9が波を打った状態になる。この結果、凹陥部12をなす貫通孔11Bの内周面では、等電位線P1〜P9の間隔が狭くなって電界強度が高くなると共に、複数の凹陥部12によって電界強度の高い部位が周期的に形成される。
これにより、図5および図6に示すように、カバー部材13の外表面にも電界強度が高い部位が周期的に形成される。この結果、電界強度に比例するクーロン反発力F((1)式参照)も高めることができ、帯電塗料粒子が付着するのを効果的に防止することができる。
F=qE ・・・(1)
但し、q:塗料粒子のもつ電荷
E:電界強度
特に、第1の実施の形態では、凹陥部12内の閉塞空間S、ハウジング部材9の中間筒部11、カバー部材13からなる3部材は、比誘電率がそれぞれ異なる構成となっている。このとき、図6、図7中に二点鎖線で示すように、凹陥部12の表面側開口の周囲部分Aでは、これら比誘電率が互いに異なる閉塞空間S、中間筒部11、カバー部材13が境界をなすから、図7中に点線で示す等電位線P1〜P9の歪みが大きくなり、電界強度がさらに高くなる。
これに加えて、第1の実施の形態では、カバー部材13を0.3〜1mm程度の薄膜を用いて形成している。このため、比誘電率が互いに異なるカバー部材13、中間筒部11、空気層からなる前述の3部材の境界部分(図6中の周囲部分A)は、カバー部材13の外表面に極めて近い位置に配置することができる。これにより、凹陥部12の表面側開口の周囲部分Aで電界強度が高くなるのに伴って、カバー部材13の外表面の電界強度も高めることができる。この結果、帯電塗料粒子がカバー部材13に付着するのを効果的に抑制することができる。
また、従来技術のように例えばハウジング部材9に凹陥部12を設けない場合には、帯電電荷は同一の部材では電位を安定させるために常時移動している。このため、常時移動している電荷によって、ハウジング部材9に接触するカバー部材13の電界強度も不安定になると共に、カバー部材13の全体に対する電界強度の分布も不均一になる。これにより、カバー部材13の外表面には電界強度の強い箇所と弱い箇所とが形成されるから、気中を浮遊している帯電塗料粒子が電界強度の弱い箇所に局所的に集中して付着し、その付着箇所を基点として塗料の付着が加速的に進行する傾向がある。
これに対し、第1の実施の形態では、ハウジング部材9には、中間筒部11の貫通孔11Bを用いて複数の凹陥部12を設けている。このため、カバー部材13のうち中間筒部11に接触する接触部位と凹陥部12(閉塞空間S)を覆う部位(非接触部位)とでは、電位の変動を異ならせることができる。このとき、カバー部材13のうち凹陥部12を覆う非接触部位では、その範囲内で電位の変動が自由に生じるから、電界強度も不均一になる。
しかし、カバー部材13の接触部位によって電位の変動が抑制されるから、電位の変動が凹陥部12を覆う非接触部位から逸脱し難い傾向がある。そして、複数の凹陥部12をカバー部材13の全体に対してそれぞれ独立して均等に配置したから、カバー部材13の全体では、電界強度のバランスを保持することができる。これにより、カバー部材13の外表面全体に亘って帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
かくして、第1の実施の形態では、ハウジング部材9の外表面に凹陥部12を設けると共に、ハウジング部材9の外表面に接触した状態でカバー部材13を設けたから、カバー部材13のうち凹陥部12近傍の電界強度を高めることができる。これにより、帯電塗料粒子に対するクーロン反発力が上昇するから、帯電塗料粒子がカバー部材13に付着するのを防止することができる。
また、複数の凹陥部12は、互いに独立すると共に、ハウジング部材9の外表面全体に亘って均等に配置したから、凹陥部12を覆うカバー部材13の全体で電界強度のバランスを保持することができる。これにより、カバー部材13の全体に対する電界強度のばらつきを少なくすることができるから、局所的な電界強度の弱い箇所をなくすことができる。この結果、塗料の付着の基点をなくすことができ、塗料粒子の付着をカバー部材13全体に亘って抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、ハウジング部材9を本体部10と中間筒部11とによって構成し、カバー部材13と接触する中間筒部11の貫通孔11Bを用いて凹陥部12を設ける構成としている。このため、中間筒部11に貫通孔11Bの穴加工等を施すだけで、容易に凹陥部12を形成することができる。
また、エアモータ2等が取付けられる本体部10は、加工性に優れた絶縁材料を用いるのに対し、中間筒部11は、本体部10に関係なく、自由に材料を選択することができる。これにより、中間筒部11には、比誘電率の高い絶縁材料を用いることができるから、凹陥部12の周囲で等電位線P1〜P9の歪みを大きくすることができる。この結果、電界の上昇効果を高めることができ、帯電塗料粒子の付着を確実に防止することができる。
さらに、エアモータ2はハウジング部材9に収容されているから、カバー部材13は、ハウジング部材9を覆ってエアモータ2を取囲む位置に配置される。このとき、高電圧発生器7はエアモータ2に高電圧を印加する構成としている。このため、エアモータ2によって該エアモータ2を取囲むカバー部材13の外表面に高電圧を安定的に帯電させることができ、このカバー部材13に塗料粒子が付着するのを防止することができる。
次に、図8および図9は第2の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示し、第2の実施の形態の特徴はハウジング部材を単一部材によって形成し、該ハウジング部材の外表面に有底の凹陥部を複数個設けたことにある。なお、第2の実施の形態では第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
21は第2の実態の形態によるハウジング部材で、該ハウジング部材21は、第1の実施の形態によるハウジング部材9とほぼ同様に、噴霧器1と高電圧発生器7とが取付けられ、絶縁性樹脂材料によって略円柱状に形成されている。また、ハウジング部材21の外表面21Aには、カバー部材13が接触した状態で取り付けられている。さらに、ハウジング部材21の前側にはエアモータ2を収容するエアモータ収容穴21Bが形成されると共に、ハウジング部材21の後側には高電圧発生器7を収容する高電圧発生器収容穴21Cが形成されている。
22はハウジング部材21に複数個設けられた凹陥部で、該凹陥部22は、第1の実施の形態による凹陥部12とほぼ同様に、ハウジング部材21の外表面21Aから凹陥している。また、これら複数の凹陥部22は、それぞれ独立して形成されると共に、ハウジング部材21の外表面21Aの全面に亘って略均一な状態で配置されている。ここで、凹陥部22は、ハウジング部材21の外表面21Aに設けられた例えば円形状の有底穴によって形成されている。そして、凹陥部22の表面側開口は、カバー部材13によって閉塞され、凹陥部22内には閉塞空間Sが画成されている。
かくして、第2の実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態では、ハウジング部材21を単一部材を用いて形成したから、ハウジング部材21の組立て作業が不要となり、製造コストを低減することができる。
次に、図10は第3の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示し、第3の実施の形態の特徴は、本体部と中間筒部との間にはこれらの本体部と中間筒部とが対面する部位の全面に亘って空間を設ける構成としたことにある。なお、第3の実施の形態では第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
31は第3の実施の形態によるハウジング部材で、該ハウジング部材31は、第1の実施の形態によるハウジング部材9とほぼ同様に絶縁性樹脂材料によって略円柱状に形成されている。また、ハウジング部材31は、後述する本体部32と該本体部32の外周側に設けられた中間筒部33とによって構成されている。
32は噴霧器1のエアモータ2と高電圧発生器7を保持する本体部で、該本体部32は、第1の実施の形態による本体部10とほぼ同様に、絶縁性樹脂材料を用いて略円柱状に形成されている。しかし、本体部32は、第1の実施の形態による本体部10に比べて小径な円柱状に形成されている。そして、本体部32は、円筒状の外表面32Aを有すると共に、その後端32Bは大径な鍔状に形成されている。
また、本体部32には、その前側にエアモータ2を収容するエアモータ収容穴32Cが形成されると共に、後側に高電圧発生器7を収容する高電圧発生器収容穴32Dが形成されている。但し、本体部32は、第1の実施の形態による本体部10に比べて小径な円柱状に形成されている。
33は本体部32の外表面32Aと隙間をもって設けられた絶縁性樹脂材料からなる中間筒部である。この中間筒部33は、第1の実施の形態による中間筒部11とほぼ同様に、例えば1〜3mm程度の厚さ寸法をもって筒状に形成されている。また、中間筒部33の外表面33Aにはカバー部材13が接触した状態で取付けられている。
ここで、中間筒部33は、後端側が本体部32の大径な後端32Bに取付けられ、前端側が前閉塞部材14に取付けられている。このため、中間筒部33と本体部32の外表面32Aとが径方向に対して互いに対面する部位(中間筒部33の軸方向中間部位)は、略全面に亘って本体部32と環状に離間している。この結果、中間筒部33と本体部32との間には横断面が環状の環状空間34が形成されている。
35は中間筒部33の外表面33Aから凹陥して中間筒部33に複数個設けられた凹陥部である。この凹陥部35は、中間筒部33の外表面33Aにそれぞれ独立して形成されると共に、中間筒部33の外表面33Aの全面に亘って略均一な状態で配置されている。ここで、凹陥部35は、中間筒部33を厚さ方向に貫通した例えば円形状の貫通孔によって形成され、凹陥部35内には閉塞空間Sが画成されている。そして、凹陥部35の表面側開口は、カバー部材13によって閉塞されるものの、凹陥部35の裏面側は環状空間34に向けて開口している。
かくして、第3の実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、第3の実施の形態では、本体部32と中間筒部33との間には本体部32と中間筒部33とが互いに対面する部位の全面に亘って環状空間34を設ける構成としたから、空気に比べて抵抗の低い本体部32が中間筒部33に接触する部位を減らすことができる。この結果、高電圧に帯電したカバー部材13の外表面の電荷が中間筒部33および本体部32を介して漏洩するのを減らすことができるから、カバー部材13の帯電状態を保持し、帯電塗料粒子の付着を防止することができる。
次に、図11および図12は第4の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示している。第4の実施の形態の特徴は、カバー部材の外周側に高電圧放電電極を設ける構成としたことにある。なお、第4の実施の形態では第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41はシェーピングエアリング15の外周側に設けられた高電圧放電電極で、該高電圧放電電極41は、後述する支持腕部42、リング部43、電極部44によって構成されている。
42はシェーピングエアリング15から径方向外側に向けて延びる支持腕部で、該支持腕部42は、シェーピングエアリング15の周囲に等間隔に例えば4本設けられ、リング部43を支持している。また、支持腕部42は、導電性材料を用いて形成されると共に、接続線路42Aを介してエアモータ2に電気的に接続されている。
43は支持腕部42の先端に設けられたリング部で、該リング部43は、例えば金属等の導電性材料を用いて円環状に形成されている。また、リング部43は、エアモータ2の周囲に位置してシェーピングエアリング15を取り囲んでいる。そして、リング部43は、シェーピングエアリング15の外径よりも大きな円形に形成され、エアモータ2の回転軸2Cと同軸の略同心円状に配置されている。これにより、リング部43は、その全周に亘ってシェーピングエアリング15との距離が略一定になっている。そして、リング部43は、接続線路42A、支持腕部42を介してエアモータ2に接続されている。これにより、リング部43および電極部44には高電圧発生器7による高電圧が印加されている。
44はリング部43に設けられた電極部で、該電極部44は、金属等の導電性材料からなる針状電極によって形成されている。そして、電極部44は、リング部43から被塗物とは逆方向(後側)に向けて延びている。また、電極部44は、リング部43の全周に亘って等間隔に複数個列設されている。そして、電極部44の向きは、エアモータ2の軸線(回転軸2C)と平行または俯角10°、仰角20°の範囲で配設されている。
かくして、第4の実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、第4の実施の形態では、シェーピングエアリング15の外周側には高電圧放電電極41を設ける構成としている。このため、高電圧発生器7からの高電圧は、エアモータ2等を介してリング部43に印加され、電極部44から放電される。
これにより、高電圧放電電極41を用いて帯電塗料粒子と同極性のイオンを放電し、該同極性の電荷でカバー部材13を帯電させることができる。また、高電圧放電電極41によってカバー部材13の外周側に高電圧の静電界を形成することができる。このため、高電圧放電電極41の静電界によって帯電塗料粒子がカバー部材13に近付くのを防止できると共に、高電圧に帯電したカバー部材13によって帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
また、高電圧放電電極41を支持腕部42、リング部43および電極部44によって構成したから、カバー部材13を取り囲むリング部43によってカバー部材13の周囲に高電圧の静電界を形成することができ、帯電塗料粒子をカバー部材13から遠ざけることができる。一方、被塗物から離れる方向に延びる電極部44によって高電圧を放電するから、カバー部材13の後側まで高電圧の電荷で帯電させることができる。これにより、カバー部材13の広い範囲で帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
次に、図13は第5の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示している。第5の実施の形態の特徴は、高電圧発生器は、カバー部材の外側に位置する外部電極に高電圧を印加する構成としたことにある。なお、第5の実施の形態では第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
51はカバー部材13の外周側に設けられた外部電極で、該外部電極51は、後述する支持腕52と針状電極53とによって構成されている。
52はハウジング部材9の後側に設けられた複数本の支持腕で、該支持腕52は、エアモータ2の回転軸2Cに対して放射状に配置され、ハウジング部材9から径方向外側に向けて延びている。
53は支持腕52の先端に設けられた針状電極で、該針状電極53は、支持腕52から前側に向けて延び、その先端が回転霧化頭3の周囲に配置されている。そして、針状電極53は、支持腕52を介して高電圧発生器7に接続され、高電圧発生器7による高電圧が印加されている。
かくして、第5の実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、第5の実施の形態では、高電圧発生器7は、カバー部材13の外側に位置する外部電極51に高電圧を印加する構成としている。このため、外部電極51によって回転霧化頭3の周囲にイオン化圏域を形成し、回転霧化頭3から噴霧される塗料粒子を間接的に帯電させることができる。また、高電圧が印加された外部電極51によってカバー部材13の外表面に高電圧を安定的に帯電させることができ、塗料粒子が付着するのを防止することができる。
なお、前記第4の実施の形態では、電極部44を針状電極によって形成し、リング部43に複数個設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図14および図15に示す第1の変形例のような放電リングとして構成してもよい。即ち、放電リングは、リング部43′とこのリング部43′の全周に亘ってブレード状をなして後方に突出した電極部44′とによって構成してもよい。この場合には、1枚のブレードをリング状に折曲げるだけでよい。
また、第5の実施の形態では、第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置に対して外部電極51を適用するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第2ないし第4の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置に対して外部電極を適用する構成としてもよい。
また、第1、第3、第4、第5の実施の形態では、ハウジング部材9の中間筒部11に貫通孔11Bを設けて凹陥部12を形成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、図16に示す第2の変形例のように、中間筒部11に有底穴11B′を設け、この有底穴11B′を用いて凹陥部12′を形成してもよい。
また、第1、第3、第4、第5の実施の形態では、ハウジング部材9の中間筒部11には略同一径の円形開口からなる貫通孔11Bを設けて凹陥部12を形成した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図17に示す第3の変形例のように、凹陥部12の裏面側開口には面取り部12Aを設ける構成としてもよい。
また、前記各実施の形態では、シェーピングエアリング15は、絶縁樹脂材料を用いて形成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばシェーピングエアリングを導電性金属材料を用いて形成してもよい。この場合、金属材料からなるシェーピングエアリングには、エアモータを介して塗料と同極性の高電圧が印加される。これにより、シェーピングエアリングは反発電極として機能するから、シェーピングエアリングに帯電塗料粒子が付着するのを防止することができる。
また、第1〜第5の実施の形態では、シェーピングエアリング15とハウジング部材9とを別部材よって形成すると共に、ハウジング部材9,21,31の外表面11A,21A,33Aに全面に亘って凹陥部12,22,35を形成し、ハウジング部材9,21,31をカバー部材13で覆う構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図18に示す第4の変形例のように、シェーピングエアリングとハウジング部材とを一体に形成してもよい。
即ち、ハウジング部材61の前端部にはシェーピングエアリングを一体的に形成し、該ハウジング部材61の外表面61Aに全面に亘って凹陥部62を形成すると共に、ハウジング部材61を絶縁樹脂材料からなる膜状のカバー部材63を用いて覆う構成とする。
この場合、ハウジング部材61の前側に回転霧化頭3を収容する霧化頭収容凹部61Bを設けると共に、該霧化頭収容凹部61Bの外周側にシェーピングエア噴出リング61Cを形成する。そして、該シェーピングエア噴出リング61Cにエア吐出孔61Dを設ける。これにより、カバー部材63はシェーピングエアリングの外周も覆うから、カバー部材63等を用いてシェーピングエアリングに対する帯電塗料粒子の付着を防止することができる。
また、例えば図19に示す第5の変形例のように構成してもよい。即ち、図19において、ハウジング部材71の前端側の内部にシェーピングエアリング72を収容し、該ハウジング部材71の外表面71Aに全面に亘って凹陥部73を形成すると共に、ハウジング部材71を絶縁樹脂材料からなる膜状のカバー部材74を用いて覆う構成としてもよい。
この場合、ハウジング部材71の前側にはシェーピングエアリング72を収容するリング収容凹部71Bを設け、シェーピングエアリング72にはエア吐出孔72Aを設ける。この第5の変形例も、第4の変形例と同様に、カバー部材74等を用いてシェーピングエアリング72に対する帯電塗料粒子の付着を防止することができる。
さらに、前記各実施の形態では静電塗装装置として回転霧化頭3を用いて塗料を噴霧する回転霧化頭型塗装装置(回転霧化式静電塗装装置)に適用する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば空気霧化式静電塗装装置、液圧霧化式静電塗装装置等の回転霧化以外の霧化方式を用いた静電塗装装置に適用してもよい。

Claims (8)

  1. 供給された塗料を被塗物に噴霧する塗料噴霧手段と、絶縁材料によって形成され該塗料噴霧手段を保持するハウジング部材と、絶縁材料によって形成され該ハウジング部材の外表面を覆って筒状に設けられたカバー部材と、前記塗料噴霧手段から噴霧された塗料粒子を高電圧に帯電させ帯電塗料粒子を被塗物に塗着させる高電圧印加手段とからなる静電塗装装置において、
    前記ハウジング部材の外表面には、該外表面から凹陥した複数の凹陥部を設け、
    前記カバー部材は、前記ハウジング部材の外表面に接触した状態で覆うことにより、該各凹陥部を閉塞して閉塞空間を画成する構成としたことを特徴とする静電塗装装置。
  2. 前記ハウジング部材は、前記塗料噴霧手段を保持する本体部と、該本体部と前記カバー部材との間に位置して該本体部の外周側に設けられた中間筒部とによって構成し、
    前記凹陥部は、該中間筒部を貫通して、または該中間筒部の外周側に有底状に形成してなる請求項1に記載の静電塗装装置。
  3. 前記本体部と中間筒部との間には、これらの本体部と中間筒部とが互いに対面する部位の全面に亘って環状空間を設ける構成としてなる請求項2に記載の静電塗装装置。
  4. 前記カバー部材の外周側には、前記帯電塗料粒子と同極性の高電圧を放電する高電圧放電電極を設けてなる請求項1,2または3に記載の静電塗装装置。
  5. 前記高電圧放電電極は、前記カバー部材から延びる支持腕部と、該支持腕部の先端に設けられ前記塗料噴霧手段の周囲に位置してカバー部材を取り囲むリング部と、該リング部から前記被塗物とは逆方向に向けて延びる針状またはブレード状の電極部とによって構成してなる請求項4に記載の静電塗装装置。
  6. 前記塗料噴霧手段は、前記ハウジング部材に収容されたエアモータと、該エアモータの前端側に位置して該エアモータによって回転可能に設けられ先端が塗料の放出端縁となった回転霧化頭とによって構成してなる請求項1,2または3に記載の静電塗装装置。
  7. 前記高電圧印加手段は、前記エアモータと回転霧化頭とに高電圧を印加し、前記回転霧化頭に供給された塗料に直接的に高電圧を印加する構成としてなる請求項6に記載の静電塗装装置。
  8. 前記高電圧印加手段は、前記カバー部材の外側に位置する外部電極に高電圧を印加し、前記回転霧化頭から噴霧された塗料粒子に間接的に高電圧を帯電される構成してなる請求項6に記載の静電塗装装置。
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